JPS62198619A - コレステロ−ル代謝改善物質 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野〕 本発明はコレステロール代謝改善物質に関する。

〔従来の技術及びその問題点〕

血液中の脂質には、コレステロール、中性脂肪、リン脂
質、遊離脂肪酸がある。これら脂質はその疎水性のため
、一般にたん白と納会して存在し、この結合体はリボた
ん白と呼ばれている。一般に、脂質代謝異常にリボたん
白質の質的及び量的異常と理解されている。そして、脂
質の中でも時にコレステロールは動脈硬化に関４４いこ
とが古くから知られている。そして、血漿中では、コレ
ステロールの甲、低比重リボたん白（ＬＤＬ）がもつと
も多く、次に高比重リボたん白（ＨＤＬ　）が含まれて
いる。そして、動脈硬化性疾患の危険因子として血中総
コレステロールレベルのみなラス、ＬＤＬ−コレステロ
ール値の高いことや、ＨＤＬ−コレステロールの低いこ
とがいわれている。現在、ＬＤＬ　ｆｌ末梢組織にコレ
ステロールを移送し、ＭＡ胞膜衣面のＬＤＬ、−レセプ
ターから内部に取り込まれて、そこで分解、貯蔵され、
ひいてはコレステロールの合成を調整する役割を果して
いる。−万、ＨＤＬは血管細胞膜の表面に存在する遊離
コレステロールをＨＤＬ中に取り込んで肝臓に転送し、
胆汁酸に異化、排泄させるものと考えられている。

一方、最近ダイエタリーファイバー（又は食物繊維、以
下ＤＦとする）について、その生理作用が注目されてき
ている。そして、その生理作用として種々の作用がある
が、例えば大腸がん防止作用、血糖低下作用、食物中の
毒性物質の毒性低下作用、便秘又は肥満の予防及び治療
などがある。そして、小麦ふすまはＤＦの重要な供給源
として脚光をあびてきている。その生理活性として、大
腸がん防止作用、便秘の予防及び治療があげられている
が、コレステロール代謝改善作用は弱いとされている。

例えば血清コレステロールをほとんど変化させず、ＨＤ
Ｌ　−：ｆｆ　Ｌ’ステロールはわずかながら減少して
いる〔緬。

Ｊ、　Ｃ１１ｎ、　Ｎｕｔｒ、、　３２　、２４３０〜
２４３４（１９７９）参照〕。

従来用いられているコレステロール代謝改１１物質が主
に会成した薬物であるのに対し、ＤＦが天然から得られ
たものであるので、会成物質に多く見られる副作用の点
からみても、優れたコレステロール代謝改善作用が小麦
ふすまに見い出されるならば、その有用性は極めて大き
い。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、小麦ふすまについてそのコレステロール
代謝改善作用特にＨＤＬ−コレステロール上昇作用につ
いて検討した結果、極めて簡単な処理によりその目的を
達成することができることが分った。

即ち、本発明は８０Ｃ以上の温度に加熱した小麦ふすま
よりなるコレステロール代謝改善物質に関する。

本発明の物質の製造には、小麦ふすまを８０℃以上好ま
しくは９５〜２００Ｃで加熱することにより得られる。

加熱時間は、加熱温度により異るが、１００〜１２０Ｃ
で約１時間が好ましい。

加熱の方法としては、小麦ふすまをそのままパンなどで
加熱する乾熱処理やエクストルーダーを通す温熱処理な
どを採用することが出来るが特にエクストルーダーによ
る加熱処理が好ましい。

本発明の物質は、動物試験によれば、コレステロール代
謝改善作用特にＨＤＬ−コレステロール上昇作用を顕著
に示し、その上、小麦ふすまが本来有している上述の便
秘の予防などの生理作用を何等損うことがない。又、本
発明の物質は、小麦ふすまであるため、ヒト又は動物に
対して同等有害な副作用を示すことがなく、極めて安全
である。

本発明の物質は、経口で投与される。一般に経口で投与
される剤型ならばどんな形でもよいが、成るべく固体の
形が好ましい。例えば、粉末、顆粒、錠剤、細粒、カプ
セルなどがあげられ、この場会そのままでも良いが従来
用いられている製剤用の添加物例えば賦形剤、納会剤、
崩壊剤、滑沢剤、着色剤、充填剤なども用いて製剤され
る。又は、これが本発明の特徴の一つであるが、そのよ
うな剤壓にしなくても、従来食用に供されるもの例えば
パン、ケーキ、クツキー、ビスケット、マカロニ、スバ
ケ゛ツテイ、そば、うどんなど、その他の食品例えばマ
ツフィン、マツシュドポテト、スナック食品、まんじゅ
う、ピザパイ、もち、チャーハン、お好み焼、シューマ
イ、かまぼこ、ハンバーグ、豆腐、ハム、ソーセージ、
飲料、ソース、ケチャツプ、サラダドレッシング、ジャ
ム、シェリー、アイスクリームなどに添加して用いるこ
とが出来る。

本発明の物質の摂取量は、多いければ多い程その効果を
あげることが出来、又それにより不都合を生じさせるこ
とがない。例えば、１日１〜数回、５〜４０？好ましく
は１０〜３０Ｗ用いる。

〔実施例〕

次に実施例を示す。

実施例　１ 小麦ふすま粉砕物３０重量％及び小麦粉７０重量％の混
合物を二軸エクストルダーにかけた。

加工条件は、回転数５０　Ｏｒｐｍ　、ヒーター！のセ
ット温度１４０Ｃ，ヒーター■のセット温度１００Ｃ１
混会物の供給量５０Ｋｌ１時、水供給ｔ　Ｉ　Ｋｆ／時
、エクストルダーの先端品温１７５〜１８０℃、圧力８
０〜１００　Ｋｆ１５＋２、トルク５５〜６５％とした
。

得られた加熱した小麦ふすまを他の飼料成分に加えて飼
料（Ｄ）を作成した。又、通常のもの（４）、対照のも
の（Ｂ）、加熱しない小麦ふすまを加えたもの（Ｃ）を
比較のため作成した。各飼料の組成を第１表に示す。

第　　１　　表 カゼイン　　２０　　２０　　２０　　２０α化小麦で
ん粉　　３４．９　　３４．５　　　３４．５　　１１
．２し　　よ　　糖　　　　　　３４．９　　　　３４
．５　　　　３４．５　　　　！１４．５２　　−　　
　ド　　　　　　　　５　　　　　　５　　　　　　　
５　　　　　　５塩混合物　　　４　　４　　４　　４ ビタミン混合物　　　　１　　　　１　　　　１　　　
１塩化コリン　　　　０．２　　　０．２　　　０．２
　　０．２コレステロール　　　　　　　　　０．５　
　　　０．５　　　０．５コール酸ナトリウム　　　−
０，２５０，２５０，２５小麦ふすま　　　　　　　　
　　　　１〇　　　−加熱小麦ふすま　　　−　　　　
−−３３，３第１表の飼料を用い体重約２１ｏｆのフィ
シャー系ラット（１区１４匹）を２週間自由摂食により
飼育した。飼育の結果を第２表に示す。

第　　２　　表 飼料効率　　ｏ、ｉ６ｏ、１４　０．１５　０．１４コ
レステロール 摂取ｔ（Ｑ）　　　　　　−１・１４０　　１．２９５
　　１・１４０血清総″ｖ３テ’　　　５２±５．５　
９４±１０．７　９９±１２．６　９５±１１．６−ル
斂（Ｒｆｌ／ｄｔ） 血清ＨＤＬ−コレス　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　０テ・−ル量（ｉ＋ｙ／ｄ４）　　３５±３．０
　３３±４．４　３５±２．９　４０±４．０傘ｐ＜０
．０１ 第２表の結果から明らかなように、本発明の物質は、ヒ
ト及び動物の血清ＨＤＬ−コレステロール量を上昇させ
ることができる。本発明の物質は、天然から得られたも
のであるため、合成の化学品に見られ勝ちな有Ｗな副作
用を呈することがなく、たとえ多量にしかも長期間用い
ても不都合が殆んど生しないという優れた利点を有する
。又、前述の如く、食品中に添加して使用することも出
来る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ８０℃以上の温度で加熱処理した小麦ふすまよりなるコ
   レステロール代謝改善物質。