JP2632577B2 - 高尿酸血症改善剤及び改善用食品 - Google Patents
高尿酸血症改善剤及び改善用食品Info
- Publication number
- JP2632577B2 JP2632577B2 JP1132871A JP13287189A JP2632577B2 JP 2632577 B2 JP2632577 B2 JP 2632577B2 JP 1132871 A JP1132871 A JP 1132871A JP 13287189 A JP13287189 A JP 13287189A JP 2632577 B2 JP2632577 B2 JP 2632577B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- food
- hyperuricemia
- chitosan
- dietary fiber
- improvement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高尿酸血症改善剤及び高尿酸血症改善用食品
に関する。
に関する。
高尿酸血症の患者は年々増加の傾向を示し痛風として
発症する。その対策としてアロプリノール、プロベネシ
ド、フィンピラゾン、ベンズブロマロンなどの高尿酸血
症改善剤が使われている。又食事療法としてプリン体の
摂取制限を行う。
発症する。その対策としてアロプリノール、プロベネシ
ド、フィンピラゾン、ベンズブロマロンなどの高尿酸血
症改善剤が使われている。又食事療法としてプリン体の
摂取制限を行う。
高尿酸血症改善剤でも化学的合成品は長期連用におい
て安全性の保障が万全ではない。又食事療法として原因
物質の摂取制限を行う事は、食物中の他の有用栄養分も
制限され栄養学的にアンバランスになる可能性が大であ
る。
て安全性の保障が万全ではない。又食事療法として原因
物質の摂取制限を行う事は、食物中の他の有用栄養分も
制限され栄養学的にアンバランスになる可能性が大であ
る。
そこで、高尿酸血症を改善出来る安全性の高い天然物
由来の薬剤又は補助食品の開発が望まれている。
由来の薬剤又は補助食品の開発が望まれている。
そこで本発明者らは種々検討した結果、食物種子の外
皮から得られる食物繊維及びキトサンを高尿酸血症モデ
ル動物に経口投与するとそれを投与しない場合に比し
て、血中の尿酸濃度が上昇しないことを見い出した。
皮から得られる食物繊維及びキトサンを高尿酸血症モデ
ル動物に経口投与するとそれを投与しない場合に比し
て、血中の尿酸濃度が上昇しないことを見い出した。
本発明は上記知見に基づき完成されたものである。
即ち、本発明は食物種子の外皮から得られる食物繊維
又はキトサンを有効成分とする高尿酸血症改善及び予防
剤及び高尿酸血症改善及び予防用食品に関する。
又はキトサンを有効成分とする高尿酸血症改善及び予防
剤及び高尿酸血症改善及び予防用食品に関する。
本発明において食物種子の外皮としては例えばとうも
ろこしの外皮、米糖、米のもみがら、小麦フスマ、大麦
フスマ、カラス麦フスマ、ハト麦フスマ、ライ麦フス
マ、マイロ外皮、エン麦外皮などの殻類の外皮や大豆、
小豆、えんどう豆の外皮、落花生のウス皮などの豆類の
外皮などがあげられるが、とうもろこしの外皮が好まし
い。
ろこしの外皮、米糖、米のもみがら、小麦フスマ、大麦
フスマ、カラス麦フスマ、ハト麦フスマ、ライ麦フス
マ、マイロ外皮、エン麦外皮などの殻類の外皮や大豆、
小豆、えんどう豆の外皮、落花生のウス皮などの豆類の
外皮などがあげられるが、とうもろこしの外皮が好まし
い。
本発明で使用する食物繊維は、人の消化酵素で消化さ
れない食物中の難消化生炭水化物で、かつ食物種子の外
皮から得られるものであり、通常食物種子の外皮を酵素
処理、化学的処理、物理的処理のいずれか、または、こ
れらを適宣組合せて処理することにより得られる。酵素
処理は、例えばα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ等の
澱粉分解酵素、プロテアーゼ等の蛋白分解酵素、リパー
ゼ等の脂質分解酵素、セルラーゼ等の繊維素分解酵素を
pH3〜9、温度30〜100℃の条件下に添加作用させて処理
することにより行われる。化学的処理は、例えば上記食
物種子の外皮に鉱酸、有機酸の水溶液を添加し、pH2〜
5の条件下に加熱するかまたは食品用界面活性剤を添加
し、pH3〜8の条件下に熱処理することにより行われ
る。物理的処理は、例えば上記食物種子の外皮をホモジ
ナイザー、ハンマーミル等の粉砕機で粉砕した後、篩別
することにより行われる。
れない食物中の難消化生炭水化物で、かつ食物種子の外
皮から得られるものであり、通常食物種子の外皮を酵素
処理、化学的処理、物理的処理のいずれか、または、こ
れらを適宣組合せて処理することにより得られる。酵素
処理は、例えばα−アミラーゼ、グルコアミラーゼ等の
澱粉分解酵素、プロテアーゼ等の蛋白分解酵素、リパー
ゼ等の脂質分解酵素、セルラーゼ等の繊維素分解酵素を
pH3〜9、温度30〜100℃の条件下に添加作用させて処理
することにより行われる。化学的処理は、例えば上記食
物種子の外皮に鉱酸、有機酸の水溶液を添加し、pH2〜
5の条件下に加熱するかまたは食品用界面活性剤を添加
し、pH3〜8の条件下に熱処理することにより行われ
る。物理的処理は、例えば上記食物種子の外皮をホモジ
ナイザー、ハンマーミル等の粉砕機で粉砕した後、篩別
することにより行われる。
本発明で使用する食物繊維は、これらの製法のうち、
物理的処理により得られるものが好ましく、特にとうも
ろこしの外皮から得られるものが好ましい。このような
ものの例として日食セルファー (日本食品化工(株)
製)があげられる。このものは、コーンスターチ製造工
程で生産されるとうもろこし外皮から機械と精製水の物
理的処理だけで製造される水不溶性のもので素蛋白、デ
ンプンの含量がいずれも6%以下(乾物)であり、又、
バンソエスト法による食物繊維含量の指標であるNDF
(ニュートラル・デタージェント・ファイバー)値が85
%以上、ADF(アシッド・デタージェント・ファイバ
ー)値が25%以下のものである。
物理的処理により得られるものが好ましく、特にとうも
ろこしの外皮から得られるものが好ましい。このような
ものの例として日食セルファー (日本食品化工(株)
製)があげられる。このものは、コーンスターチ製造工
程で生産されるとうもろこし外皮から機械と精製水の物
理的処理だけで製造される水不溶性のもので素蛋白、デ
ンプンの含量がいずれも6%以下(乾物)であり、又、
バンソエスト法による食物繊維含量の指標であるNDF
(ニュートラル・デタージェント・ファイバー)値が85
%以上、ADF(アシッド・デタージェント・ファイバ
ー)値が25%以下のものである。
又本発明のキトサンはカニ、エビ、昆虫などの甲殻よ
り作られたもの、きのこ、糸状菌などの細胞壁より作ら
れたものがあげられるが、カニ、エビなどから作られた
ものが望ましい。
り作られたもの、きのこ、糸状菌などの細胞壁より作ら
れたものがあげられるが、カニ、エビなどから作られた
ものが望ましい。
その製法としては、例えばカニ殻、エビ殻などを粉砕
し、粉砕カニ殻を酸処理(例えば塩酸など)し、脱カル
シウムを行う。更にアルカリ処理(例えば苛性ソーダな
ど)を行い除蛋白するとキチンが得られ、これをアルカ
リ処理(例えば苛性ソーダなど)するとキトサンが得ら
れる。更にこれを低分子化すると水溶性のキトサンが得
られる。
し、粉砕カニ殻を酸処理(例えば塩酸など)し、脱カル
シウムを行う。更にアルカリ処理(例えば苛性ソーダな
ど)を行い除蛋白するとキチンが得られ、これをアルカ
リ処理(例えば苛性ソーダなど)するとキトサンが得ら
れる。更にこれを低分子化すると水溶性のキトサンが得
られる。
本発明の製剤、又は食品を高尿酸血症の患者に投与す
るには、経口的に投与すればよく、その投与量は食物繊
維として1日1g以上が好ましい。
るには、経口的に投与すればよく、その投与量は食物繊
維として1日1g以上が好ましい。
本発明において、食物繊維、キトサンはそのまま、又
は錠剤、散剤、顆粒剤、ドリンク剤などとして経口的に
投与しても良く、又ビスケット、クッキー、キャンデ
ー、ゼリー、ジュース、スープ、清涼飲料、めん類、畜
肉製品、ドレッシング、ケーキ、乳製品、アイスクリー
ム、天ぷら粉、パン、みそ、その他あらゆる飲食物に添
加して投与しても良い。
は錠剤、散剤、顆粒剤、ドリンク剤などとして経口的に
投与しても良く、又ビスケット、クッキー、キャンデ
ー、ゼリー、ジュース、スープ、清涼飲料、めん類、畜
肉製品、ドレッシング、ケーキ、乳製品、アイスクリー
ム、天ぷら粉、パン、みそ、その他あらゆる飲食物に添
加して投与しても良い。
高尿酸血症改善剤の場合は、製剤中の食物繊維又はキ
トサンの量は10〜100%程度であり、又、飲食品の場
合、それに添加する植物繊維又はキトサンの量は1〜60
%程度好ましくは5〜50%程度がよい。例えばビスケッ
トの場合、小麦粉を30〜60%、食物繊維又はキトサンを
5〜40%、甘味料を10〜30%程度含有させたものがよ
い。
トサンの量は10〜100%程度であり、又、飲食品の場
合、それに添加する植物繊維又はキトサンの量は1〜60
%程度好ましくは5〜50%程度がよい。例えばビスケッ
トの場合、小麦粉を30〜60%、食物繊維又はキトサンを
5〜40%、甘味料を10〜30%程度含有させたものがよ
い。
なお、高尿酸血症に基づく疾患としては例えば痛風が
あげられる。
あげられる。
(1)実験方法 供試動物はWistar系ラット♀(8週令、体重約180g)
を1群6匹で用いた。
を1群6匹で用いた。
試験飼料に0.75%の濃度でアデニンを加えてラットに
給与し、腎臓からの尿中への尿酸排泄阻害を起こさせて
高尿酸血症のモデル動物とした。
給与し、腎臓からの尿中への尿酸排泄阻害を起こさせて
高尿酸血症のモデル動物とした。
対照群は、0.75%アデニン飼料のみ、薬剤投与群は、
第1群0.75%アデニンと5%ヘミセルロース(日食セル
ファー)含有飼料、第2群0.75アデニンと5%キトサン
(カヤミック)含有飼料とした。
第1群0.75%アデニンと5%ヘミセルロース(日食セル
ファー)含有飼料、第2群0.75アデニンと5%キトサン
(カヤミック)含有飼料とした。
飼料は自由摂取とした。
試験開始日及び24日目に血中の尿酸値を測定した。
(2)結果 結果は下表に示す この表から明らかなように対照群では血中尿酸濃度が
大幅に増加するのに対し、本発明群ではいずれもその濃
度は増加しなかった。
大幅に増加するのに対し、本発明群ではいずれもその濃
度は増加しなかった。
従って、本発明で使用される食物繊維やキトサンは高
尿酸血症改善及び予防剤として、又、改善及び予防用食
品として期待される。
尿酸血症改善及び予防剤として、又、改善及び予防用食
品として期待される。
又、キトサンにこのような効果が認められたことか
ら,キトサンのアセチル化物であるキチンにも同様の効
果のあることが期待される。
ら,キトサンのアセチル化物であるキチンにも同様の効
果のあることが期待される。
なお、本発明で使用する食物繊維やキトサンは全て天
然物由来であり、安全性に全く問題なく医薬品や日常の
食品として最適のものである。
然物由来であり、安全性に全く問題なく医薬品や日常の
食品として最適のものである。
実施例1 ヘミセルロース(日食セルファー)20g、キトサン
(カヤミック)5g、と乳糖70gを混合し、水を加えて練
合せ、押し出し造粒機で造粒し、乾燥して顆粒剤を得
た。
(カヤミック)5g、と乳糖70gを混合し、水を加えて練
合せ、押し出し造粒機で造粒し、乾燥して顆粒剤を得
た。
実施例2 ヘミセルロース((日食セルファー)10g、キトサン
(カヤミック)1g、小麦粉90gを混合して天プラ粉を得
た。
(カヤミック)1g、小麦粉90gを混合して天プラ粉を得
た。
実施例3 ヘミセルロース((日食セルファー)500g、キトサン
(カヤミック)500g、割り粉8kg、そば粉2kg、食塩200
g、水適量を加えて練り合せ、製麺機にて製麺し日本そ
ばを得た。
(カヤミック)500g、割り粉8kg、そば粉2kg、食塩200
g、水適量を加えて練り合せ、製麺機にて製麺し日本そ
ばを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 1/305 A23L 1/305 A61K 31/73 A61K 31/73
Claims (2)
- 【請求項1】食物種子の外皮から得られる食物繊維又は
キトサンを有効成分とする高尿酸血症改善及び予防剤 - 【請求項2】食物種子の外皮から得られる食物繊維又は
キトサンを有効成分とする高尿酸血症改善及び予防用食
品
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1132871A JP2632577B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 高尿酸血症改善剤及び改善用食品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1132871A JP2632577B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 高尿酸血症改善剤及び改善用食品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02311421A JPH02311421A (ja) | 1990-12-27 |
JP2632577B2 true JP2632577B2 (ja) | 1997-07-23 |
Family
ID=15091501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1132871A Expired - Fee Related JP2632577B2 (ja) | 1989-05-29 | 1989-05-29 | 高尿酸血症改善剤及び改善用食品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2632577B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015170694A1 (ja) * | 2014-05-08 | 2015-11-12 | 株式会社フェニックスバイオ | 高尿酸血症モデル |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002072123A1 (fr) * | 2001-03-02 | 2002-09-19 | Beppu, Kunihide | Compositions prophylactiques ou therapeutiques pour des maladies tumorales ou liees au papillomavirus |
JP2005047828A (ja) * | 2003-07-30 | 2005-02-24 | Taiyo Kagaku Co Ltd | プリン体吸収抑制剤及び機能性食品 |
CN105380962B (zh) * | 2015-12-11 | 2019-02-22 | 汤臣倍健股份有限公司 | 一种降尿酸组合物及其制剂 |
-
1989
- 1989-05-29 JP JP1132871A patent/JP2632577B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015170694A1 (ja) * | 2014-05-08 | 2015-11-12 | 株式会社フェニックスバイオ | 高尿酸血症モデル |
JP2015213453A (ja) * | 2014-05-08 | 2015-12-03 | 株式会社フェニックスバイオ | 高尿酸血症モデル |
US10314295B2 (en) | 2014-05-08 | 2019-06-11 | Phoenixbio Co., Ltd. | Mouse model of hyperuricemia |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02311421A (ja) | 1990-12-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1913943B1 (en) | Prophylactic or therapeutic composition for hemoglobinuria or myoglobinuria | |
US5126143A (en) | Bowel movement-improving food products | |
JP2008504038A (ja) | 前生物学的調製物 | |
CN1901920A (zh) | 含有氨基葡糖的食物组合物 | |
EP2047760A1 (en) | Oral composition enabling increased absorption of cryptoxanthin | |
CN102429183B (zh) | 一种具有增强免疫力和通便功能的果蔬组合物及其制备方法 | |
JPH09502870A (ja) | オオバコ添加パスタ製品とその製造方法 | |
JP2885868B2 (ja) | 高脂血症治療又は予防用補助食品 | |
JP4401659B2 (ja) | インスリン分泌促進剤 | |
JP2632577B2 (ja) | 高尿酸血症改善剤及び改善用食品 | |
JP2007217435A (ja) | 酵母細胞壁画分からなる便秘の予防及び/又は症状改善剤 | |
JP4830130B2 (ja) | キトサン配合組成物及び食品 | |
JP7164102B2 (ja) | 食物繊維補給食品 | |
JP2008184459A (ja) | カルシウム吸収促進組成物 | |
US20100008877A1 (en) | Composition for improving skin condition | |
US9351515B2 (en) | Nutritional composition and methods of making and using same | |
JP2002275087A (ja) | 抗糖尿病剤および糖尿病予防食品 | |
CN107518273A (zh) | 一种杂粮水果复合粥及其制备方法 | |
JPH02101016A (ja) | 腎疾患改善剤及び腎疾患改善用食品 | |
JP3719478B2 (ja) | ダイエット食品 | |
CN112772838A (zh) | 一种适合糖尿病人群食用的挂面及其制法 | |
KR20210066246A (ko) | 머루포도를 함유하는 조청의 제조방법 | |
JP6263820B1 (ja) | 飲食用組成物 | |
JP2002255832A (ja) | ミネラル吸収促進剤ならびに貧血改善剤 | |
JP2007300849A (ja) | ペットフード |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |