JPH0328231A - 電子線照射工程を含むポリ塩化ビニル樹脂製品の加工方法 - Google Patents

電子線照射工程を含むポリ塩化ビニル樹脂製品の加工方法

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JPH0328231A
JPH0328231A JP16430989A JP16430989A JPH0328231A JP H0328231 A JPH0328231 A JP H0328231A JP 16430989 A JP16430989 A JP 16430989A JP 16430989 A JP16430989 A JP 16430989A JP H0328231 A JPH0328231 A JP H0328231A
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pvc
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Kazuhisa Kobayashi
和久 小林
Yoshiaki Aota
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電子線照射工程を含むポリ塩化ビニル樹脂製品
の加工方法に関する. 〔従来の技術 及び発明が解決しようとする課題〕 従来からポリ塩化ビニル樹脂(以下、Pvcと略称する
こともある)を主体に或いは一部に使用したプラスチッ
ク製品が広く知られている.そして用途の多様化により
pvc素材に他の樹脂素材を組み合わせて一体化させた
製品も多く存在し、その中でも、例えばpvc素材に電
子線硬化性樹脂層を形成してなり、電子線を照射して硬
化性柑脂層を硬化せしめて加工するものもある。
ところが、このように電子線を照射する工程を含むpv
c製品の場合、電子線の照射によりpvCが劣化してし
まい、例えば、樹脂層が膨れたり粗面状艙になる等の外
観変化が生じてしまう問題があった.しかも上記硬化性
樹脂層を硬化させた後において加工工程中や使用途中で
高温下にさらすと、PVC層が変色してしまったり、脆
弱化したりする等の不具合が生じていた. その結果、最終的に得られるpvc製品は、商品価値の
低下したものとなる欠点があった.本発明は上記の問題
点に鑑みなされたもので、pvc製品の加工工程中に電
子線照射工程が含まれていたとしても該電子線照射によ
るPvCの劣化がなく、しかも後工程で加熱下に置かれ
てもPVC層の変色や脆弱化等の支障もない、電子線照
射工程を伴うpvc製品の加工方法を提供することを目
的とする. 〔課題を解決するための手段〕 本発明者等は上記目的を達成するため研究を重ねた結果
、特定の可塑剤と熱安定剤を配合したポリ塩化ビニル樹
脂を使用することにより前記従来技術の欠点を克服でき
ることを見出し、本発明を完或するに至った. すなわち本発明は、 +l+  電子線照射を加工工程の一部に有するポリ塩
化ビニル樹脂製品の加工方法であって、上記ポリ塩化ビ
ニル樹脂としてポリエステル系可塑剤とラウレート錫及
びメルカブト錫を混合した熱安定剤を配合したポリ塩化
ビニル樹脂組成物を使用することを特徴とする電子線照
射工程を含むポリ塩化ビニル樹脂製品の加工方法.(2
)ポリ塩化ビニル樹脂製品がポリ塩化ビニル樹脂素材上
に電子線硬化性樹脂層を形成してなるものであり、該硬
化性樹脂層を電子線照射により硬化させる請求項l記載
の加工方法。
(3)ポリ塩化ビニル樹脂製品がポリ塩化ビニル樹脂フ
ィルム上に電子線硬化性樹脂層、離型性賦形用フィルム
を順次形成してなるものであり、該硬化性樹脂層を電子
線照射により硬化させると同時にポリ塩化ビニル樹脂フ
ィルムに密着させる請求項l記載の加工方法. を要旨とするものである. 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について説明する.本発明のPv
C製品の加工方法では、ポリエステル系可塑剤とラウレ
ート錫及びメルカブト錫を混合した熱安定剤を配合して
構威したポリ塩化ビニル樹脂&[l威物を適用すること
に特徴がある.上記可塑剤と熱安定剤の配合割合はpv
ctoo重量部に対し、可塑剤が5〜50重量部、熱安
定剤が0.5〜lO重量部であることが好ましい.本発
明で使用するPvCには特殊な事情がない限り抗酸化剤
や他の添加剤を配合する必要はなく、これらのものを配
合した場合には本発明特有の効果が得られないことが本
発明者等によってl1認されている。
PvCの材質としては、塩化ビニルの単独重合樹脂、塩
化ビニルとエチレン、酢酸ビニル等の共重合可能な単量
体とのポリマー、及びこれらの混合物等を使用すること
ができる. 本発明の加工方法に適用されるpvc製品は、少なくと
も上記構成からなるポリ塩化ビニル樹脂を一構成素材と
して用いてなる製品であり、且つ加工工程中に電子線照
射を伴うものである.その具体例としては、pvc素材
に電子線硬化性樹脂層を形成し、該硬化性樹脂を硬化さ
せる製品が挙げられる.本発明加工方法が好適となる製
品としてはpvcフィルムに電子線硬化性樹脂と離型性
賦形用フィルムを積層形成し、硬化性樹脂を硬化させる
、所謂、コーティングフイルム等が挙げられる.このコ
ーティングフィルムは硬化後に賦形用フィルムを剥離し
た後、戒型品や他部材の表面に、pvc層と所定表面状
態に賦形され硬化樹脂層とを転写させて、柔軟な風合い
で外観良好な表面保護層を付与できるものである。
上記電子線硬化性樹脂としては、分子中に重合性不飽和
結合又は、エボキシ基を有するブレボリマー、オリゴマ
ー、及び/又は単量体を適宜混合した組戒物を用いる.
前記プレボリマー、オリゴマ一〇例としては、不飽和ジ
カルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエ
ステル類、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテル
メタクリレ−1・、ポリオールメタクリレート、等のメ
タクリレート類、ポリエステルアクリレート、エボキシ
アクリレート、ウレタンアクリレート、等のアクリレー
ト類等がある.前記単量体の例としては、スチレン等の
スチレン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−2
−エチルヘキシル、等のアクリル酸エステル類、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、等のメタアクリル
酸エステル類、アクリル酸−2−(N,N−ジジエチル
ア朶ノ)プロビル等の不飽和酸等の置換アξノアルコー
ルエステル類、アクリルアミド、メタアクリルア柔ド等
の不飽和カルボン酸アミド、l官能アクリレート系単量
体として、2−ヒドロキシアクリレート、2−へキシル
アクリレート、フエノキシエチルアクリレート等、2官
能アクリレート系単量体として、エチレングリコールジ
アクリレート、1.6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト等が、3官能以上のアクリレート系単量体としてはト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトーノレへキサアクリレート、ジベンタエリスリトー
ルへキサアクリレート等が挙げられる.なかでもウレタ
ンアクリレートオリゴマーを含有するものが好ましい. 以上の化合物を必要に応じ1種もしくは2種以上混合し
て用いる. 上記の電子線硬化性樹脂&[l底物を塗工するには公知
の各種方法、例えば、ロールコート、カーテンフローコ
ート、ワイヤーバーコート、リバースコート、グラビア
コート、グラビアリバースコート、エアーナイフコート
、キスコート、ブレードコート、スムーズコート、コン
マコート等の方法を用い、塗工厚は乾燥時で0. 1 
− 1 0 0μm程度である.電子線源としてはコツ
ク口フトワルトン型、バンデグラフ型、共振変圧器型、
絶縁コア変圧器型、或いは直線型、ダイナミトロン型、
高周波型等の各種電子線加速器を用いる.100−10
00keV好ましくは1 0 0 〜3 0 0 k 
e Vのエネルギーを持つ電子を照射する. 次に、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る. 実施例 厚さ0. 1 5 uの塩化ビニルフィルム(三宝樹脂
工業製: BC−7 1 8、可塑剤2 0 p h 
r,熱安定剤3phr)に印刷インキ(諸星インキ製)
を用いてグラビア印刷にて所望の絵柄を印刷した後、電
子綿硬化性樹脂(三菱化成製jPR−202/三菱化成
製:UV3000B/共栄社製: PO−A、フェノキ
シエチルアクリレートー30/40/30)をコンマコ
ーターにて塗布厚30μmとなるように塗布した。
次いで、その上に賦形用マントPETフィルム(パナノ
ク工業製:コーティングマット#100F,25μm厚
)をti層した後、PETフィルム側から175keV
、ビーム電流36mAの電子線を3Mradの照射線量
で2秒間照射し、コーティングフィルムとした. コーティングフィルムのマットPETフィルムを剥離し
たところ、塩ビフィルム層には何ら劣化現象がなく、風
合いが柔軟で外観良好な化粧シートが得られた. 次に、この化粧シートを用いてスピーカーボックス用の
合板に接着剤を介してラミネートしたところ、該シート
には割れ、白化、クランク等の発生がない良質のスピー
カーボックスを製造することが可能であった. 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の加工方法は特定のポリ塩
化ビニル樹脂組成物を適用したものであるため、電子線
照射工程を伴ってもpvcの劣化がなく、しかも加熱下
にさらされても変色、脆弱化等の発生の虞れもなく、そ
の結果、良質なpvCの加工製品を確実且つ安定して得
ることが可能となる.

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電子線照射を加工工程の一部に有するポリ塩化ビ
    ニル樹脂製品の加工方法であって、上記ポリ塩化ビニル
    樹脂としてポリエステル系可塑剤とラウレート錫及びメ
    ルカプト錫の混合した熱安定剤を配合したポリ塩化ビニ
    ル樹脂組成物を使用することを特徴とする電子線照射工
    程を含むポリ塩化ビニル樹脂製品の加工方法。
  2. (2)ポリ塩化ビニル樹脂製品がポリ塩化ビニル樹脂素
    材上に電子線硬化性樹脂層を形成してなるものであり、
    該硬化性樹脂層を電子線照射により硬化させる請求項1
    記載の加工方法。
  3. (3)ポリ塩化ビニル樹脂製品がポリ塩化ビニル樹脂フ
    ィルム上に電子線硬化性樹脂層、離型性賦形用フィルム
    を順次形成してなるものであり、該硬化性樹脂層を電子
    線照射により硬化させると同時にポリ塩化ビニル樹脂フ
    ィルムに密着させる請求項1記載の加工方法。
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