JPS6111251A - 化粧材の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

発明の目的　　　　　・

【産業上の利用分野】

本発明は化粧板の製造方法に関する。　この化粧板は、
従来の製品に比較して表面が平滑であってその硬度が高
く、打痕が生じ難い。

【従来の技術】

化粧板の製造方法として従来広く行なわれているのは、
熱圧成型法（高圧メラミン化粧板、低圧メラミン化粧板
、ダップ化粧板など）とコーティング法（ポリエステル
化粧板、プリント合板など）である。　熱圧成型は化粧
シート中にも熱硬化性樹脂が含浸され、耐久性の高い化
粧板を与えるが、製造工程が複雑である。　コーティン
グ法は基材、接着剤、化粧シート、トップコートの各層
を順次構成するものであって、たとえトップコートに耐
久性のよい材料を使用したとしても、下地が強くなけれ
ば、表面硬度、耐熱性などが不満足な製品しかできない
。 電離性放射線（常用されるものは電子線であるから、以
下の記述においては電子線で代表させる）硬化型の組成
物をトップコート材として使用することが試みられてい
るが、トップコートだけ硬化しても下地硬度が低ければ
、それが表面硬度に影響し高硬度の化粧板は得られない
。　接着剤に電子線硬化型の組成物を使用することも可
能であるが、基材への化粧シートの接着をウェットラミ
ネート法によるため、大規模な装置を要するインライン
での製造によらなければならないことと、この方法では
電子線硬化型組成物を塗布する際に気泡を抱き込みやす
く、これが電子線の硬化を抑止する作用をするために、
やはり高硬度の化粧板を得ることは困難である。

【発明が解決しようとする問題点】

本発明の目的は、これらの問題点を解決し、表面硬度が
高く、かつ平滑で高品質な化粧板を簡便な方法にて製造
することにある。 １１列ｌ艮

【問題点を解決するための手段】

本発明の化粧材の製造方法は、化粧材用の基材の表面に
電子線硬化型組成物を含む接着剤層を介して化粧シート
を貼着し、この化粧シートの上に電子線硬化型組成物を
塗布して表面層とし、表面から電子線を照射して接着剤
層と表面層を同時に硬化させ一体化することを特徴とす
る。

【作　用】

接着剤層中に含まれている電子線硬化型組成物と、表面
層として塗布された電子線硬化型組成物とは、電子線の
照射を受けて、同時に瞬間的に硬化する。　化粧シート
はその上下両面を硬化した層ではさまれた型で基材に一
体化されるので、著しく堅牢になり、表面の硬度が下地
により支えられて、十分に発揮される。

【実施態様】

化粧材用の基材としては、合板、パーチクルボード、フ
ァイバーボードなどの木質系基材、硬質塩化ビニル板、
アクリル板などのプラスチック系基材、ケイ酸カルシウ
ム石膏板、石綿スレート板、パルプセメント板などの窒
業系基材、亜鉛鉄板、ＡｆＬ板、ステンレス板などの金
属系基材のいずれを用いてもよい。　電子線硬化型組成
物としては、分子中にエチレン性不飽和結合を有するモ
ノマー、プレポリマーないしオリゴマー、またはポリマ
ー、またはこれらの混合物を主成分とする組成物を用い
る。 プレポリマー、オリゴマーの例は、不飽和ポリエステル
類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート
、゛ウレタンアクリレート、ポリオールアクリレート、
メラミンアクリレートなどの各種アクリレート類、ポリ
エステルメタクリレート、エポキシメタクリレート、ウ
レタンメタクリレート、ポリオールメタクリレート、ポ
リオールメタクリレート、メラミンメタクリレートなど
の各種メタクリレート類のそれがあげられる。 モノマーの例は、スチレン、α−メチルスチレンなどの
スチレン系モノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸−
２−エチルヘキシル、アクリル酸メト１キシエチル、ア
クリル酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸メトキシブチル、アクリル酸フェニルなどのアクリル
酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピルなどのメタクリル酸エステル
類、アクリルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和カ
ルボン酸アミド、アクリル酸−２−（Ｎ、Ｎ−ジベンジ
ルアミノ）エチル、メタクリル酸−（Ｎ。 Ｎ−ジメチルアミノ）、メチル、アクリル酸−２−（Ｎ
、Ｎ−ジエチルアミノ）プロピルなどの不飽和酸の置換
アミノアルコールエステル類、エチレングリコールジア
クリレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジアクリレート、１，６−ヘキサ
ンシオールジーアクリレート、ジエチレングリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート
、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレング
リコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート
などの多官能性化合物、および（または）分子中に２個
以上のチオール基を有するポリチオール化合物たとえば
トリメチロールプロパントリチオグリコレート、トリメ
チロールプロパンリチオプロビオネート、ペンタエリス
リトールテトラチオグリコレートなどである。 ポリマーとしては、上記のモ゛ツマー類を単独で、また
は他のモノマーを共重合させたもの、具体的には、塩化
ビニルおよび塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂
、ポリエチレンまたはポリプロピレンなとのポリオレフ
ィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹脂、′
ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビ
ニルアセタール、スチレン−アクリロニトリル共重合体
、ＡＢＳ樹脂、ポリアミド系樹脂、不飽和ポリエステル
系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合などが使用できる。 これらの電子線硬化型組成物は、官能基の濃度の高いも
のを使用すれば高い硬度をもった硬化体が得られるが、
コーティング適性等を考慮して適宜ブレンドして用いる
とよい。 接着剤としては、フェノール樹脂、レゾルンノール樹脂
、ユリア樹脂、メラミン樹脂、酢酸ビニル樹脂、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂
、ポリウレタン樹脂など各種の接着剤またはこれらの混
合物を使用することができる。　充填材として、砥の粉
、小麦粉、顔料などを混入してもよい。　なお接着剤と
電子線硬化型組成物との混合比は、重量で、１００対１
０以上とすることが望ましい。 接着剤層の形成は、リバースロールコート、グラビアロ
ールコート、エアナイフコート、カーテンフローコート
、ワイヤーバーコードなどの塗布手段によることができ
る。　数回重ね合わせてもよい。　また下地処理用に、
フィラー混入接着剤をプレコーティングすることができ
る。 化粧シートとしては、紙、不織布、合成樹脂フィルムな
ど印刷を施したものを用いる。　紙の例としては、薄紙
、上質紙、中質紙、コート紙、アート紙、チタン紙、含
浸紙、壁紙原紙、パーチメント紙などの各種加工紙があ
げられる。　平面平滑性を求める場合は、フィルムを使
用するとよい。 紙の使用にあたって硬度を優先させるならば、含浸率の
高い紙を使用することが望ましく、また紙白体が硬いの
を選ぶべ、ぎである。 上述の化粧材用基材、接着剤層および化粧シートが、下
地材ということになる。　本発明の特徴はこの下地材の
構成にあるわけで、接着剤層は通常の接着剤と電子線硬
化型組成物とから構成され、電子線硬化型組成物は最終
工程の照射時の硬度発現に寄与して全体の硬度を上げる
働きをし、一方、接着剤は基材と紙との基本的な接着に
寄与する。 そのため、化粧シートを貼合する工程と、表面層の形成
および電子線照射の工程を別工程（オフライン）とする
ことができる。　すなわち、貼合工程における乾燥は常
用の接着剤乾燥法（熱風等）によることができ、表面層
の形成工程に先立つ下地材の堆積、運搬を可能にする。 　この下地材としての予備成形は、ウェットラミネート
によらないから、前記した気泡の抱き込みによる硬化抑
制作用を防ぐことができる。 下地材の上に塗布する表面層とする電子線硬化型組成物
は、接着層と混合する電子線硬化型組成物として前記し
たものから同種または異種のものを選べばよく、必要に
応じて、・染料、顔料など一般に塗料に用いるものを選
択して加えることができる。　塗布の方法は、接着剤層
の形成について述べた各種の方法によることができる。 電子線照、射の法式は、カーテンビーム方式、スキャニ
ング方式のいずれでもよい。　照射条件は、１５０〜５
００ＫｅＶ程度の土ネルギーの電子線を５〜１５Ｍｒａ
ｄ程度の線量で照射するのが適当である。　前述のよう
に、電子線は電離性放射線の代表としてあげたものであ
って、Ｘ線、γ線、紫外線なども使用でき゛ることはい
うまでもない。

【実施例１】 化粧材用基材として合板を使用し、電子線硬化型樹脂と
してオリゴエステルアクリレート［アＯニツクスＭ−８
０６０Ｊ　　（東亜合成製）を、また接着剤として酢酸
ビニルエマルジョン接着剤「ＷＨ−４００７，Ｊ　　（
中央理化製）を用い、接着剤１００部に対し電子線硬化
３型樹脂３０部を混合したものをロールコートして接着
剤層とした。　その上に薄紙［さつきＪ２３１１（三興
製紙）を熱うバ−ロールで貼合させ、１８０℃、１５ｍ
の乾燥炉（ラインスピード５１／ｍｉｎ　）で乾燥した
。 さらに、チタンなどの顔料３０％を加えた、ｒＴＭＰＴ
ＡＪ　２０部、「アロニツクス８０６０Ｊ３０部および
「アロニツクス３０９Ｊ　２０部からなる着色剤含有電
子線硬化型塗料をロールコートし、３００ＫｅＶ、３０
ＩＩＩＡのスキャニング方式の電子線１０Ｍｒａｄを、
ラインスピード１５１／ｍｉｎの条件で照射し、硬化一
体化させて、高硬度で平滑な表面をもった単色化粧板を
得た。

【実施例２】 実施例１において、電子線硬化型樹脂としてオリゴエス
テルアクリレートｒＭ−３０９Ｊ　　（東亜合成製）を
用い、接着剤をエポキシ樹脂接着剤「セメダイン１５１
０Ｊ　　（セメダイン製、ＭＥＫ希釈タイプ）として、
接着剤を調製した（混合比１００　：　３０＋溶剤）。 　化粧シートとして相補を有する薄葉印刷紙を貼り合わ
せ、表面層にクリヤーな電子線硬化型塗料（実施例１の
塗料で顔料を含まないもの）を塗布□し、実施例１と同
様に照射処理を施し、相補を有する化粧板を得た。 １１匹１１ 本発明の化粧材の製造方法を用いれば、表面が高硬度で
、平滑性がよく、高品質な化粧板を簡易に製造すること
ができる。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）化粧材用の基材の表面に、電離性放射線硬化型組
   成物を含む接着剤層を介して化粧シートを貼着し、この
   化粧シートの上に電離性放射線硬化型組成物を塗布して
   表面層とし、表面から電離性放射線を照射して接着剤層
   と表面層とを同時に硬化させ一体することを特徴とする
   化粧材の製造方法。
2. （２）電離性放射線が電子線である特許請求の範囲第１
   項の製造方法。