JPH03275316A - 凹凸表面を有する離型用シート及び該離型用シートの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、表面が凹凸面とされている駐型用シート及び
該離型用シートの製造方法に関するものであり、特に、
ポリウレタンやポリ塩化ビニル等による合成皮革を製造
する際の転写用シートとして好適に利用される離型用シ
ート及び該離型用シートの製造方法を提供する。

【従来の技術】

ポリウレタンやポリ塩化ビニル等による合成皮革を注型
法によって得る方法においては、離型用シートの離型性
面に対して、ポリウレタンやポリ塩化ビニル等による樹
脂液を適用し、離型用シートにおける離型性面の状態が
成形品の表面に忠実に転写されている樹脂シートからな
る合成皮革を製造している。 この成形工程において利用される離型用シートには、例
えば、紙等からなる基材シートの表面に対して、ポリプ
ロピレン、ポリ４−メチルペンテン−１等によるポリオ
レフィン系樹脂、有機シリコン化合物、アルキッド樹脂
、変性アルキッド樹脂等の熱硬化性樹脂等による離型層
を形成させた積層シートが利用されている。

【発明が解決しようとする課題】

前記した従来の離型用シートにおいて、ポリオレフィン
系樹脂による離型層を有するものは、離型層を形成して
いるポリオレフィン系樹脂の軟化点以上の温度で使用し
得ない、その利用範囲が狭く、また、有機シリコン化合
物による離型層を有するちのは、得られる成形体に表面
光沢がなく、さらに、熱硬化性樹脂による離型層を有す
るちのは、凹凸表面の離型層にすることができない等の
欠点を有している。 これに対して、本発明においては、２００℃以上の成形
温度での使用が可能であり、しかも、繰り返し使用して
も、離型層の脱落、得られる成形体の表面光沢の低下等
がなく、耐久性においても優れた作用を奏する凹凸表面
を有する離型用シート及び該離型用シートの製造方法を
提供する。

【課題を解決するための手段】

水筒１の発明の凹凸表面を有する離型用シトは、基材シ
ートと該基材シートの表面に形成されている離型層との
積層シートからなるちのであって、前記離型層が、硬化
性ホスファゼン化合物による硬化樹脂皮膜によって形成
されており、しかも、該硬化樹脂皮膜の表面には、凹凸
横様が形成されている。 また、水筒２の発明の凹凸表面を有する離型用シートは
、前記水筒１の発明の離型用シートにおいて、基材シー
トとして、中性紙が利用されているものである。 さらに、水筒３の発明の凹凸表面を有する離型用シート
の製造方法は、硬化性ホスファゼン化合物を主成分とす
るコーティング剤による塗工層を基材シートの表面に形
成する工程と、該塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物
を部分重合させる工程と、部分重合の状態にある塗工層
の表面に対してエンボス加工を行なう工程と、塗工層中
の硬化性ホスファゼン化合物を完全重合させる工程とに
よって、エンボス加工による凹凸表面を有する離型用シ
ートを得るちのである。 前記構成からなる本発明において、塗工層を形成するた
めのコーティング剤は、硬化性ホスファゼン化合物を主
成分とするものであり、硬化性ホスファゼン化合物に対
してマイナー成分として添加されるその他の硬化性化合
物９重合開始剤、有機質または無機質充填剤、希釈溶剤
、ｊ１５よびその他の添加剤等が、所望に応して添加さ
れている配合組成物が利用される。 コーティング剤中の主成分をなす硬化性ホスファゼン化
合物は、 一般式　［ＮＰ（Ｘ）　Ｐ　（Ｙ）　ｑ］ｎ（式中、Ｘ
およびＹは、紫外線照射、１子綿明射、あるいは加熱に
よって反応する不飽和結合を有する基で、例えば、アク
リル基、メタクリル基、ビニル基、アリル基、さらには
これらの基を含む基、ｐ≧Ｏ１ｑ≧０゜ ｐ＋ｑ＝２．ｎは重合度で通常３〜１８である） で表示される化合物で、代表具体例としては、１、１．
３．３．５．５−へキサ（メタクリロイルエチレンジオ
キシ）シクロトリホスファゼンや１．１，３．３゜５．
５，７．７−オクタ（メタクリロイルエチレンジオキシ
）シクロテトラホスファゼン等が利用される。 前記硬化性ホスファゼン化合物は、その殆どのちのが液
状を呈するちのである。 なお、コーティング剤中の主成分として利用される硬化
性ホスファゼン化合物は、２種以上の混合物であっても
良いことは勿論である。 硬化性ホスファゼン化合物の硬化は、前記した通り、紫
外ｍ照射、電子線照射、あるいは加熱によって行なうが
、紫外線照射を利用する場合には、前記コーティング剤
中に、例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン、アゾ
ビスイソブチロニトリル、１−ヒドロキシシクロへキシ
ルフェニルケトン、ジベンゾイル、ジベンゾイルメチル
エーテル、ｐ−クロロベンゾフェノン、ｐ−メトキシベ
ンゾフェノン、ベンゾイルパーオキサイド、ジ−ｔ−ブ
チルパーオキサイド等による光重合開始剤が、硬化性ホ
スファゼン化合物１００重量部に対して０．０５〜５重
量部程度添加される。 硬化性ホスファゼン化合物１００重量部に対しての光重
合開始剤の添加量が、００５重量部未満になると、ホス
ファゼン化合物の重合反応に均一性がなく、また、５重
量部を超えるようになると、重合反応時においてラジカ
ルの発生量が多量になり、重合反応で形成される重合物
の分子量が小さくなりすぎることから、いずれら、品質
の良好な離型層が得られなくなる。 また、硬化性ホスファゼン化合物の硬化を加熱によって
行なう場合には、前記コーティング剤中に、例えば、メ
チルエチルケトンパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、ｔ−ブチルヒドロパーオキサイド、シクロヘキ
サノンパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド。 ｐ−クロロベンゾイルパーオキサイド、ジーを一ブチル
パーオキサイド、ジ−ｔ−ブチルパーオキシベンゾエー
ト、ジアセテート等の有機過酸化物や、Ｎ、Ｎ−ジェタ
ノール−ｐ−ｈルイジン、メチルエチルアミン、ジフェ
ニルアミン、ｔ−ブチルアミン、ジメチル−ｐ−１−ル
イジン等のアミン系化合物等による重合開始剤を、硬化
性ホスファゼン化合物１００重量部に対して１重量部以
下の少量で添加するのが好ましい。 硬化性ホスファゼン化合物を主成分とするコーティング
剤を適用する基材シートは、離型用シートにおける基材
シートとして通常利用されているシートであって、主と
して坪量５０〜３００　ｇ／ｒｎ”程度の紙や合成紙が
利用され、特に、耐熱紙力強度において優れた性質を有
する中性紙が好適である。 また、前記基材シートには、非塗工紙はもちろんのこと
、例えば、クレイのような無機質やポリビニルアルコー
ルのような有機質による塗被層が形成されている塗被加
工紙ち利用し得る。 なお、ポリビニルアルコール等の有機質による塗被層を
具備する塗被加工紙を利用する場合には、コーティング
剤が適用される塗被層面をコロナ放電処理しておくこと
が望ましい。 硬化性ホスファゼン化合物を主成分とするコーティング
剤による塗工層は、０１〜１００　ｇ（固形成分１　／
ｍ２．好ましくは、０５〜５０ｇ（固形成分）／１Ｔ１
２程度になるように、基材シトの表面に対して、例えば
、ロールコート、グラビアコート、ナイフコート、バー
コード、コンマコート、スプレーコート、ディッピング
コート、ロッドコート、カーテンフローコート。 キスコート、押し出しコート等によって形成される。 基材シートの表面に形成されている塗工層、すなわち、
硬化性ホスファゼン化合物を主成分とするコーティング
剤による塗工層は、塗工層中の硬化性ホスファゼン化合
物を部分重合させる前段硬化工程と、塗工層中の硬化性
ホスファゼン化合物を完全重合させる後段硬化工程とに
よって硬化されるもので、この前段硬化工程と後段硬化
工程との間に、塗工層の表面がエンボス加工に付される
。 塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物を重合させる硬化
工程は、紫外線照射、電子線照射。 あるいは加熱によって行なわれ、例えば、紫外線照射に
よる硬化を行なう場合には、１８０〜５５０ｎｍの波長
の光線を発する水晶水銀灯、紫外線硬化炭素アーク、高
フラッシュランプ等を光源として具備する紫外線照射装
置を、また、電子線による硬化を行なう場合には、５０
〜２０００ＫｅＶのエネルギーを有する電子線照射装置
を利用するのが好適である。 塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物を部分重合させる
前段硬化工程でのホスファゼン化合物の硬化度の調節は
、例えば、紫外線照射による場合は照射線量を調節する
ことによって、また、電子線押射の場合は、照射線量や
雰囲気中の酸素濃度を変えることによって、さらには、
加熱処理の場合には、加熱温度を変えたり、あるいは、
触媒作用の反応温度の異なる２種類以上の触媒を含有さ
せたコーティング剤を利用する等して行なわれるちので
あり、前段硬化工程では、塗工層中の硬化性ホスファゼ
ン化合物が完全硬化には至らないが乾燥状態を呈する程
度に部分重合させる。 塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物を部分重合させた
後、塗工層面に対して施されるエンボス加工は、凹凸面
を有するエンボスロールによる転写が最も一般的である
が、ベルト法や横様が付されている金型によるプレス法
等６使用し得る。 なお、前述の基材シートの表面に形成されている塗工層
中の硬化性ホスファゼン化合物を部分重合させる前段硬
化工程と、これをさらに完全重合させる後段硬化工程と
における硬化手段は、前述の通り、紫外線照射、電子線
照射、あるいは加熱によって行なわれものであるが、前
段硬化工程と後段硬化工程とは、同種の硬化手段であっ
ても、あるいは、種類の相違する硬化手段であってち良
い。

【作　用】

本発明の離型用シートは、基材シートと該基材シートの
表面に形成されている硬化性ホスファゼン化合物による
硬化樹脂皮膜とからなり、しかも、前記硬化樹脂皮膜の
表面には、凹凸横様が形成されているちので、硬化樹脂
皮膜による離型層と基材シートとの間の接着強度が良好
であり、しかち、耐熱性、耐候性、耐薬品性、耐摩耗性
等において優れた作用を奏し、かつ、適度の離型性を呈
するちのである。 また、本発明の離型用シートの製造方法は、硬化性ホス
ファゼン化合物を主成分とするコーティング剤の塗工層
を基材シートの表面に形成した後、該塗工層中の硬化性
ホスファゼン化合物を部分重合させ、かかる状態におい
て、塗工層面に対してエンボス加工を行ない、しかる後
、塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物を完全重合させ
るものであって、塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物
を部分重合させた所謂半硬化の状態にある塗工層、すな
わち、可塑性が未だ残っている状態の塗工層面に対して
エンボス加工を行なうものであるから、塗工層がエンボ
スによって割れるというようなことがなく、また、塗工
層がエンボス加工時の加熱によって流れ出すというよう
なことがなく、品質の良好なエンボス加工品が得られる
。

【実施例】

以下本発明の凹凸表面を有する離型用シート及び該離型
用シートの製造方法の具体的な構成を、製造実施例に基
づいて説明する。 実施例１ メチルイソブチルケトン１５０重量部に対しで表示され
る硬化性ホスファゼン化合物１００重量部を溶解させ、
さらに、ペンソイルパーオキサイド０，３重量部を添加
することによって、硬化性ホスファゼン化合物を主成分
とするコーティング剤を調製した。 前記コーティング剤を、ポリビニルアルコールの塗被層
を有する坪量１３５　ｇ／ｍ２の中性紙の塗被層面に対
して、ロールコート法を利用して塗工、乾燥し、厚さ４
μの塗工層を形成した。 次いで、リニアフィラメント型電子線加速器によって、
酸素濃度が１％の雰囲気中にて、ｌ　Ｍｒａｄの電子綿
を照射し、塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物を部分
重合させ、半硬化状態の塗工層を形成した。 続いて、前記半硬化状態の塗工層を有するシートを、皮
革横様からなる凹凸横様を有する１２０℃の加熱エンボ
スロールに通した後、さらに、１５０℃で３０秒間の加
熱を行ない、塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物を完
全重合させ、本発明の目的製品である凹凸表面を有する
離型用シート［１］を得た。 実施例２ 前記実施例１における離型用シートの製造工程において
、ポリビニルアルコールの塗被層を有する坪量１３５　
ｇ／ｍ”の中性紙の代わりに、ポリビニルアルコールの
塗被層を有する坪量１３５ｇ／ｍ１の酸性紙を利用する
以外の工程は、全て、実施例１の対応する工程と同一の
工程を実施し、本発明の目的製品である凹凸表面を有す
る離型用シート［２］を得た。 実　　験 前述の実施例１〜２で得られた各離型用シートの離型性
面に対して、ポリ塩化ビニルゾルを５０ｇ（固形成分）
　／ｍ”の割合でコーティングし、２１０℃、２分間の
加粘によって、発泡成形させた後、離型用シートを剥離
した。 さらに、前記工程によって剥離させた離型用シートを利
用し、該シートの離型性面に対して、前記したのと同一
の工程を繰り返し、ポリ塩化ビニルゾルの発泡成形を行
ない、離型用シート［１］に対しては、同一の離型用シ
ートを利用して４回の発泡成形を繰り返して行ない、ま
た、離型用シート［２］に対しては、同一の離型用シー
トを利用して３回の発泡成形を繰り返して行なった。 各発泡成形後に、離型用シートとポリ塩化ビニルゾルの
発泡成形体とを剥離する際の剥離強度、および、離型用
シートを剥離させて得られたポリ塩化ビニルゾルの発泡
シートの表面の状態を１表にて説明する。 離型用シート［１コ 離型用シ ト　［２］ なあ、離型用シート［２］によるポリ塩化ビニルゾルの
発泡成形は、３回目の繰り返し使用後において、基材シ
ート（酸性紙）の紙力強度が低下し、劣化が顕著になり
、４回目の使用に対しては紙切れの虞れが予測された。

【発明の効果】

本発明の離型用シートは、２００℃以上の成形温度での
使用が可能で、広範囲の成形温度領域において適用でき
、しかも、この離型用シートを利用して成形される成形
体は、離型シートの表面の凹凸横様が忠実に再現されて
おり、かつ、表面光沢のある高品質の成形体が得られる
。 また、本第２発明の離型用シートは、前述の特性に加え
て、加熱成形に対して十分な繰り返し使用に耐える６の
で、耐久性においても優れた性質を有する。 さらに、本発明の離型用シートの製造方法は、前述の諸
特性を具備する離型用シートが、容易、かつ、確実に得
られる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基材シートと該基材シートの表面に形成されている
   硬化性ホスファゼン化合物による硬化樹脂皮膜とからな
   り、しかも、前記硬化樹脂皮膜の表面には、凹凸横様が
   形成されていることを特徴とする凹凸表面を有する離型
   用シート。 ２、基材シートが中性紙である特許請求の範囲第１項記
   載の凹凸表面を有する離型用シート。 ３、硬化性ホスファゼン化合物を主成分とするコーティ
   ング剤の塗工層を基材シートの表面に形成した後、該塗
   工層中の硬化性ホスファゼン化合物を部分重合させ、か
   かる状態において、塗工層面に対してエンボス加工を行
   ない、さらに、塗工層中の硬化性ホスファゼン化合物を
   完全重合させることを特徴とする凹凸表面を有する離型
   用シートの製造方法。