JP3128397B2 - 積層体の製法 - Google Patents

積層体の製法

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JP3128397B2
JP3128397B2 JP25382193A JP25382193A JP3128397B2 JP 3128397 B2 JP3128397 B2 JP 3128397B2 JP 25382193 A JP25382193 A JP 25382193A JP 25382193 A JP25382193 A JP 25382193A JP 3128397 B2 JP3128397 B2 JP 3128397B2
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    • B29C43/32Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C43/52Heating or cooling

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層体の製法に関する。
さらに詳しく述べると、樹脂で含浸した模様材と台板と
が接着一体化されてなる積層体の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、台板の表面に化粧効果を目的
として模様材を液状接着剤で接着した化粧板が上市され
ており、また当該模様材の機械的強度や寸法安定性の向
上などを目的として、該模様材に樹脂形成成分を予め別
工程で含浸させたのち液状接着剤で接着した化粧板も上
市されている。
【0003】しかしながら、これらの方法は、いずれも
液状の接着剤を用いるため接着層を厚く形成することが
困難であり、耐久性の点で十分でないという問題が
た。
【0004】また、模様材に樹脂形成成分をあらかじめ
含浸させる方法においては、工程が繁雑であったり、特
に模様材としてツキ板を用いた場合には損傷などにより
製品収率向上せず、サイクル短縮が図れないという問
題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、かかる従来技術の有する種々の問題を解決すること
のできる技術を提供することを目的としたものである。
【0006】すなわち、模様材への樹脂形成成分の含浸
と、該模様材と台板との接着とを同じ工程で実施できる
と共に、作業性が良好で厚い接着層の形成が可能な積層
体の製法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記解決
すべき課題について鋭意検討した結果、重合性樹脂液を
台板表面に塗布した後、空気雰囲気下電子線及び/又は
熱により部分重合せしめてゲル層を台板表面に形成さ
せ、次いで模様材をこの上に配して、加圧加熱し、該部
分重合ゲル層を構成する成分の少なくとも一部を流動さ
せて、薄い模様材側に積極的に浸透させて硬化させるこ
とにより、該模様材が部分重合ゲル層よりなる樹脂によ
り強化されると共に、台板と模様材とが接着され、積層
体が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち、上記目的は、本発明によれば、
アクリル系架橋性単量体3〜60重量%及びアルキルメ
タクリレートを主体としてその重合体を溶解含有しても
よい不飽和単量体97〜40重量%よりなる重合性樹脂
液を台板表面に塗布した後、空気雰囲気下電子線及び/
又は熱により部分重合せしめ、重合体含有率を90%を
超えない範囲で、前記重合性樹脂液中の重合体含有率よ
りも10〜72%の範囲で増加させた部分重合ゲル層を
台板表面に形成させ、次いで細孔を有する模様材をこの
上に配し、加圧加熱して該部分重合ゲル層を構成する成
分の少なくとも一部を該模様材に浸透させて硬化させ
ことを特徴とする積層体の製法により達成される。
【0009】本発明の方法に使用される模様材は、台板
表面に形成させた部分重合ゲル層を構成する成分の少な
くとも一部が加圧加熱により浸透することができるよう
に、細孔を有するものである必要があるが、材質、厚
さ、模様材の有する細孔の孔径などは特に制限を受け
。このような模様材を使用した場合、部分重合ゲル層
を構成する成分の少なくとも一部が裏面より浸透し、該
模様材が樹脂強化されるとともに、細孔の径の違いによ
り浸透に差の出る傾向があり、コントラストのある美し
い表面外観を有する積層体を得ることができる。これは
前記の様な浸透の差により、模様材表面における散乱、
反射等の光学的特性に差が生じるためと推定される。以
上の様な模様材として、例えば紙、布、焼結金属、化粧
単板等が挙げられる。これらのうちで0.05〜2m
m、望ましくは0.1〜1mmの化粧単板が特に好まし
く用いられる。
【0010】また、模様材が紙等の場合、ゲル層を構成
する成分の浸透の異なる着色剤で模様を印刷することに
より、樹脂含浸量を局部的に変えて、模様を際立たせる
ことも可能で、意匠上で有利である。
【0011】さらにまた、模様材への部分重合ゲル層を
構成する成分の浸透が不足する場合には、模様材に後で
述べるような浸透を促進させる処理を施したり、重合性
樹脂液に浸透促進剤を添加しておくことも可能である。
【0012】本発明の方法に使用される台板は特に制限
はないが、例えば合板、MDF等の木質材、紙、合成樹
脂、スレート等の機械質材、金属等からなる板状体、曲
面体、又はこれらの積層体が用いられ、特に合板、MD
F等の木質材が好ましく用いられる。
【0013】台板が木質材の場合は、重合性樹脂液が塗
布されて部分重合ゲル層を形成するまでの過程で重合樹
脂液を構成する成分の一部が台板側に浸透し、さらに加
圧加熱の過程で部分重合ゲル層を形成する成分の一部が
台板側に浸透するので、台板と接着層との接着が強固な
ものとなる。台板が合成樹脂の場合は、重合性樹脂液が
塗布されて部分重合ゲル層を形成するまでの過程で重合
性樹脂液を構成する成分により溶解及び/又は潤滑し、
さらに加圧加熱の過程で部分重合ゲル層を構成する成分
により溶解及び/又は膨潤するので拡散層のできること
が多く、やはり接着に有利となるので、プライマー処理
を必要とせずに強固な接着を得ることが可能となる。こ
のようにして、台板と模様材とは、両者の間に形成され
る接着層により一体化される。
【0014】本発明の方法に使用される重合性樹脂液と
は、容易にゲル化し得る点で、アクリル系架橋性単量体
(以下、「架橋性単量体」ということがある。)3〜6
0重量%及びアルキルメタクリレートを主体としてその
重合体を溶解含有してもよい不飽和単量体97〜40重
量%よりなる重合性樹脂液(以下、「アクリル系架橋性
樹脂液」または単に「架橋性樹脂液」ということがあ
る。)である。
【0015】架橋性樹脂液に用いられる架橋性単量体と
しては、分子内に少なくとも2個の(メタ)アクリロイ
ル基を有する単量体であることが好ましく、分子内にウ
レタン結合やエポキシ基や水酸基を含んでもよい。ま
た、複数の架橋性単量体を組み合わせて使用することも
可能である。
【0016】このような架橋性単量体として、次の化1
〜8の式(1)〜(8)で示される単量体を例示するこ
とができるがこれに限定されるものではない。
【0017】
【化1】 [式中(M)Aはメタクリロイル基またはアクリロイル
基を表わし、R1 は炭素数2〜10の置換または非置換
のアルキレン基を表わし、R2 はイソシアネート基の炭
素数を除いた炭素数が2〜15のジイソシアネート残基
を表わす。]
【0018】
【化2】 [式中(M)Aはメタクリロイル基またはアクリロイル
基を表わし、R3 はエチレン基、プロピレン基、メチル
エチレン基、テトラメチレン基を表わし、XはR4 −Y
−R4 −O−(ここでR4 はエチレン基、プロピレン基
を表わし、Yは水素添加されていてもよい分子量300
〜4000のポリブタジエン又はポリイソプレンを表わ
す)で示される基、−R3 −O−を繰り返し単位とする
分子量300〜3000のポリエーテルポリオール残
基、分子量300〜3000のポリ(ε−カプロラクト
ン)ジオール残基、−(R5 −OCOR6 COO)n
5 −O−(ここでR5 は炭素数2〜10のポリオール
残基を表わし、R5 は炭素数2〜15のジカルボン酸残
基を表わす)で示される分子量300〜3000のポリ
エステルポリオール残基、分子量100〜300の置換
されていてもよいポリメチレングリコール残基、分子量
100〜300の置換されていてもよいシクロヘキサン
環を主鎖に含んだ置換または非置換のポリアルキレング
リコール残基を表わす。
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】 [(3)式及び(4)式中、(M)Aはメタクリロイル
基またはアクリロイル基を表わし、R1 は炭素数2〜1
0の置換又は非置換のアルキレン基を表わし、R2 はイ
ソシアネート基の炭素数を除いた炭素数が2〜15のジ
イソシアネート残基を表わし、XはR4 −Y−R4 −O
−(ここでR4 はエチレン基、プロピレン基を表わし、
Yは水素添加されていてもよい分子量300〜4000
のポリブタジエン又はポリイソプレンを表わす)で示さ
れる基、−R3 −O−を繰り返し単位とする分子量30
0〜3000のポリエーテルポリオール残基、分子量3
00〜3000のポリ(ε−カプロラクトン)ジオール
残基、−(R5 −OCOR6COO)n −R5 −O−
(ここでR5 は炭素数2〜10のポリオール残基を表わ
し、R6 は炭素数2〜15のジカルボン酸残基を表わ
す)で示されるる分子量300〜300のポリエステル
ポリオール残基、分子量100〜300の置換されてい
てもよいポリメチレングリコール残基、分子量100〜
300の置換されていてもよいシクロヘキサン環を主鎖
に含んだ置換または非置換のポリアルキレングリコール
残基を表わす。]
【0021】
【化5】 [式中、(M)Aはアクリロイル基またはメタアクリロ
イル基を表し、R7 は炭素数3〜25の分子又は置換さ
れていもよいアルキレン基を表す。またR7 は置換され
ていてもよいシクロヘキサン環を主鎖に含んでいてもよ
い。]
【0022】
【化6】 [式中、(M)Aはアクリロイル基またはメタアクリロ
イル基を表し、R8 は水素原子、メチル基、エチル基、
ヒドロキシメチル基を表わし、R9 は水素原子、メチル
基を表わす。]
【0023】
【化7】 [式中、nは2〜25であり、(M)Aはアクリロイル
基またはメタクリロイル基を表わす。]
【0024】
【化8】 [式中、(M)Aはアクリロイル基またはメタクリロイ
ル基を表わし、Zは分子量300〜4000のポリエス
テルポリオール残基またはポリ(ε−カプロラクトン)
ジオール残基を表わす。]以上のような架橋性単量体の
うち、式(1)、(3)、(4)、(5)および(7)
で示される化合物が特に好ましい。
【0025】また、式(1)、(3)で示される化合物
の好ましい例として、次の化9〜化10の式(9)、
(10)で示される化合物及び式(10)のポリブタジ
エンブロックの二重結合を水素添加した化合物等を挙げ
ることができる。
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】 [式(9)、(10)中、(M)Aはアクリロイル基ま
たはメタクリロイル基を表わし、R10は水素原子、メ
チル基、フェノキシメチル基を表わし、R11は水素原
子またはメチル基を表わし、aは4〜8の整数、bは2
〜3の整数、dは10〜60の整数をそれぞれ表わ
す。]本発明の特に好ましい態様であるアクリル系架橋
性樹脂液としては、得られる積層体の耐久性を向上させ
観点から、上記の式(1)〜(10)で示されるよう
な、少なくとも2個のウレタン結合を含有するジ(メ
タ)アクリレートを主体とする架橋性単量体3〜60重
量%及びアルキルメタクリレートを主体としてその重合
体を溶解含有してもよい不飽和単量体97〜40重量%
よりなる樹脂液等が好ましく用いられる。
【0028】アクリル系架橋性樹脂液の原料として用い
られるアルキルメタクリレートを主体としてその重合体
を溶解含有してもよい不飽和単量体とは、アルキルメタ
クリレート単独、又はアルキルメタクリレートを主成分
としこれと共重合し得る他のα、β−エチレン性不飽和
単量体との混合物、あるいは該単量体もしくは単量体混
合物中にこれらの重合体を溶解含有するシラップであ
る。アルキルメタクリレートとしてはメチルメタクリレ
ートが最も好ましい。
【0029】共重合し得る不飽和単量体としては、例え
ば炭素数1〜20のアルキルアクリレート、メトキシエ
チルアクリレート等のアルコキシアルキルアクリレー
ト、炭素数2〜20のアルキルメタクリレート、メトキ
シジエチレングリコールメタクリレート等のアルコキシ
アルキルメタクリレート、モノ[2−(メタ)アクリロ
イルオキシエチル]アシッドホスフェート等のホスフェ
ート含有(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレート等のヒドロキシアルキルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルメタクリレート等のヒドロキシアル
キルメタクリレート、(メタ)アクリル酸、(メタ)ア
クリル酸ネオジウム、アクリル酸鉛等の(メタ)アクリ
ル酸塩:塩化ビニル、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニ
トリル、(メタ)アクリルアミド、スチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン、無水マレイン酸等を例示
することができる。
【0030】また、前記アルキルメタクリレート又はア
ルキルメタクリレートを主成分とする単量体混合物の重
合体を含有するシラップとは、台板表面への塗装性の観
点より25℃で10〜100,000センチポイズの粘
度を有し、かつ5〜60重量%、好ましくは10〜60
重量%の重合体を含有する単量体溶液である。アルキル
メタクリレートとしては、メチルメタクリレートが特に
好ましい。
【0031】さらにまた、前記アクリル系架橋性樹脂液
の原料として用いられる、アルキルメタクリレートを主
体としてその重合体を溶解含有してもよい不飽和単量体
を、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン等のス
チレン系化合物に代えることも可能である。
【0032】本発明において、前記重合性樹脂液は台板
表面への塗装性の観点より25℃で10〜100,00
0センチポイズの粘度となるように調整することが好ま
しく、10〜10,000センチポイズの粘度であるこ
とがより好ましい。
【0033】台板表面に重合性樹脂液を塗布する方法と
しては、通常の塗装法が用いられ、例えば、ナイフコー
タ、カーテンコータ、ロールコーター、噴霧塗装機等を
挙げることができる。塗装する重合性樹脂液の使用量
は、最終的に得られる積層体の耐久性能の点より、成形
後に台板と模様材との間に形成される接着層の厚さが
0.2〜3mmとなる使用量であることが好ましく、
0.3〜2mmとなる使用量であることが特に好まし
い。
【0034】また、前記重合性樹脂液の粘度が低い場
合、塗装時、台板周辺に堰を設け、重合性樹脂液が台板
表面より流出しないようにして、塗装厚みを調整するこ
とも可能であるし、粘度が高い場合、重合性樹脂液がゲ
ル化しない程度に加熱して、粘度を下げて塗装厚みを調
整することも可能である。
【0035】本発明の製法において前記方法で重合性樹
脂液を台板表面に塗布した後、重合体含有率を前記重合
性樹脂液の重合体含有率よりも増加させて、部分重合ゲ
ル層を台板表面に形成させるにあたり、電子線及び/又
は熱が用いられる。
【0036】電子線を用いる場合、紫外線が好ましく用
いられる。通常の紫外線発生装置の使用が可能であり、
例えば、水銀ランプ、ケミカルランプ、殺菌灯等が用い
る。紫外線を使用する場合重合性樹脂液を調製するに際
し、使用する紫外線発生装置のそれぞれの波長に有効に
作用する光重合開始剤を後の加圧加熱時に作用する重合
開始剤と共に重合性樹脂液に通常添加する。また、電子
線を用いる場合、重合性樹脂液が加熱されることが少な
く、粘度変化が受けにくく、低粘度の重合性樹脂液であ
っても、ゲル化までの過程で台板表面より流出しにくく
有利である。
【0037】熱を用いる場合、所定の重合体含有率にゲ
ル化を制御できる温度であれば制限はないが、通常35
〜85℃の温度で加熱することが好ましい。該温度で有
効に作用する熱重合開始剤は、通常後の加圧加熱時に作
用する重合開始剤と共に重合性樹脂液調製時添加する。
また、熱を用いる場合、重合性樹脂液を塗布する前に台
板を予熱したり、あるいは、熱源として遠赤外線等を用
いることによりゲル化時間を短縮することも可能であ
る。
【0038】また、ゲル化を効率良く行う為に電子線と
熱を同時に併用しても良く、電子線照射の後に加熱して
も良く、さらに、加熱の後に電子線を照射しても良い。
この場合、前記光重合開始剤と熱重合開始剤を併用する
ことが好ましい。
【0039】上記、光重合開始剤としては、特に制限は
なく、例えば1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケ
トンが好ましく用いられる。また熱重合開始剤および加
圧加熱時に作用する重合開始剤としては、例えば特開昭
60−202128号公報に記載されたものが好ましく
用いられる。
【0040】本発明の方法においては、重合性樹脂液を
台板表面に塗布し、次いで、電子線及び/又は熱によ
り、重合体含有率を前記重合性樹脂液の重合体含有率よ
りも増加させて、部分重合ゲル層を台板表面に形成させ
るにあたり、空気雰囲気下で行われる。空気雰囲気下で
重合を行うことにより、部分重合ゲル層の内部の重合体
含有率が高くなっても、表層は酸素による重合阻害によ
り重合体含有率が低いので、ゲル層全体の重合体含有率
を高くしても、模様材との接触面は、模様材への浸透に
必要な未重合の単量体及び/又はオリゴマー分等を含有
しているという状態を作り出すことができる。ここでい
うゲル層全体の重合体含有率とは、ゲル層の厚み方向に
対しての、重合体含有率の平均値を示す。
【0041】本発明でいう部分重合ゲル層とは、重合性
樹脂液を前記方法にて、部分重合させ、該重合を途中で
停止することにより、重合体含有率を前記重合性樹脂液
よりも増加させて得られるゲル条物質よりなる層をい
う。該ゲル状物質は、未重合の単量体及び/又はオリゴ
マー分等を含有し、常温で形態保持性を示す物質であ
り、加圧加熱により前記未重合の単量体及び/又はオリ
ゴマー分やゲルを構成する成分の少なくとも一部が流動
し重合可能なものである。
【0042】部分重合ゲル層の重合体含有率は、ゲル層
形成時の重合の程度、すなわち、電子線強度、重合温
度、重合開始剤の種類、濃度及び重合時間により調整可
能であるが、冷却等との組み合わせにより重合反応を停
止することにより調整することも可能である。
【0043】また、重合調整剤を重合性樹脂液に添加す
ることも可能である。このような重合調整剤としては、
たとえば、1,4(8)−P−メンタジエン、2,6−
ジメチル−2,4,6−オクタトリエン、1,4−P−
メンタジエン、1,4シクロヘキサジエン及びα−メチ
ルスチレン二重体を挙げることができる。
【0044】また、重合性樹脂液には、電子線及び/又
は熱による重合を阻害しない範囲で、台板や模様材に対
する接着促進剤を配合して使用することもか可能である
し、着色剤、難燃剤、防腐防虫剤、有機・無機フィラ
ー、紫外線吸収剤、光安定剤、増粘剤等の添加剤を必要
に応じて添加しておくことができる。
【0045】このようにして得られる部分重合ゲル層
は、未重合の単量体及び/又はオリゴマー分等を含有
し、低分子量物質から樹脂分までの各種分子量物質によ
り構成されるので、台板表面に前記方法で形成させた
後、模様材をこの上に配し、加圧加熱されることによ
り、模様材を構成する組織の各部に浸透させることがで
き、たとえば、化粧単板であれば、構成する木材組織の
各部に浸透させることができる。しかも、部分重合ゲル
層形成時の重合の程度により、浸透性の高い成分である
未重合の単量体分やオリゴマー分等の含有量を調節する
ことも可能である。
【0046】この場合、部分重合ゲル層の重合体含有率
が90%を超えない範囲で、前記重合性樹脂液の重合体
含有率よりも10〜72%の範囲で増加させることが必
要であり、部分重合ゲル層の重合体含有率が85%を超
えない範囲で、前記重合性樹脂液の重合体含有率よりも
10〜65%の範囲で増加させることが特に好ましい。
【0047】以上のような、部分重合ゲル層を台板表面
に前記方法で形成させた後、模様材をこの上に配し、加
圧加熱すると、部分重合ゲル層を構成する樹脂分及びこ
れらに含有される未重合の単量体及び/又はオリゴマー
分の少なくとも一部は、模様材側に、又は模様材及び台
板側に浸透し、熱や重合開始剤の作用により重合硬化
し、模様材が樹脂強化されるとともに、模様材と台板と
の間に、浸透しなかった部分重合ゲル層を構成する成分
からなる連続した接着層が形成され、両者は接着一体化
される。しかも、模様材を浸透する部分重合ゲル層を構
成する成分は、主として模様材の台板側面(裏面と称
す)より反対面(表面と称す)に向かって浸透するの
で、たとえば、化粧単板であれば、春材部と夏材部の浸
透性の差を利用して化粧単板表面の木目の特徴を際立た
せることも容易であり、また、紙等の場合、部分重合性
ゲル層を構成する成分の浸透の異なる着色剤で模様を印
刷することにより、模様を際立たせることも可能であ
る。
【0048】部分重合ゲル層の重合体含有率が90重量
%を超えた場合又は部分重合ゲル層の重合体含有率が前
記重合性樹脂液の重合体含有率よりも72重量%を超え
て増加させた場合、該ゲル層を構成する成分の模様材へ
の浸透がほとんどなく、濡れた様な美しい外観を示さ
ず、模様材の樹脂強化が不十分で耐久性能を発現しにく
い傾向がある。一方、増加させた重合体含有率が10重
量%に満たない場合にはゲル状を呈さないことが多く、
積層体成形時、模様材に開口部があると、組成物の流出
が激しく、模様材表面が不均一なアメ色になって模様材
本来の美しい外観が失われる傾向がある。また、組成物
が模様材と台板との間より流出し易く、厚い接着層を得
ることができず、耐久性能も不十分となる傾向がある。
【0049】本発明では、積層体の成形に際して実施さ
れる加圧加熱の方法は、特に制限を受けないが、通常使
用されるホットプレス等が好ましく用いられる。たとえ
ば、台板表面に形成させた部分重合ゲル層の上に模様材
を配したものを、ステンレススチール板等の金属板に挟
んで、ホットプレスの熱盤の間に配し、通常の方法で加
圧加熱して、積層体を製造することが可能である。ま
た、ステンレススチール板等の金属板と模様材の間に離
型フィルム等を配することも可能であるし、ステンレス
スチール板等と熱盤の間にゴム、クッショク紙等の柔軟
性部材を配し被加圧物の均一加圧を助けることも可能で
ある等、通常の化粧合板の製造に際して使用されるホッ
トプレスの技術を応用することができる。
【0050】加圧圧力としては3〜250kg/cm2
が好ましく、5〜20kg/cm2がより好ましい。ま
た加熱温度としては、90〜160℃が好ましく、10
0〜150℃がより好ましい。このような加圧及び/又
は加熱条件の調節によっても部分重合ゲル層を構成する
成分の浸透の程度を変えることが可能である。
【0051】以上のようにして、台板と模様材とが、部
分重合ゲル層によって形成された連続した厚い接着層に
より接着一体化され、該部分重合ゲル層を構成する成分
の少なくとも一部が接着層よりを模様材側に向かって、
又は模様材及び台板側に向かって浸透していることを特
徴とする積層体が得られる。
【0052】この様にして得られた積層体は、部分重合
ゲル層を構成する成分の少なくとも一部が模様材に適度
に浸透硬化しているので、模様材本来の美しい外観を有
し、かつ耐久性の優れたものとなる。
【0053】これは、厚く、連続した接着層が、台板と
模様材とを実質的に遮断し、各種外部因子や、内部因子
に対する台板と模様材との相互の干渉を緩和するととも
に、模様材内に浸透・硬化して形成された樹脂が模様材
の強度を十分に補強する為と推定される。
【0054】本発明の製法では、以上述べたような、適
度な重合体含有率を有する部分重合ゲル層を台板表面に
形成させることにより、加圧加熱して積層体を成形する
際、ゲル層が模様材表面や模様材と台板との間よりほと
んど流出することなく、厚い接着層を得ることが可能で
あり、模様材への樹脂浸透の程度を調節することをも可
能であるので、模様材本来の美しい外観を有し、かつ耐
久性の優れた積層体を提供することができる。
【0055】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明するが、これに制限されるものではない。尚、実施
例等における測定評価は次の方法で行った。
【0056】(1)部分重合ゲル層の重合体含有率の測
定;ソックスレー抽出器にハイドロキノンモノメチルエ
ーテル1000ppmを添加溶解したジクロロメタン1
50mlを入れ、抽出用円筒濾紙の中に、台板上に形成
させた部分重合ゲル層を、台板との接着面より7cm角
の大きさで剥ぎ取って重量を測定し、細片状にしたもの
を入れて50℃に保たれ恒温水槽中で20時間還流抽出
した後、抽出液を1200mlのメタノール中に入れて
ポリマー分を分離し、濾紙中のポリマー分と合わせて5
5℃で恒量になるまで減圧乾燥し、重合体の重量W
(g)を求め次式により算出した。
【0057】重合体含有率(%)=(W/部分重合ゲル
の重量)×100 (2)接着耐久性の評価 成形した積層成形品を一片が75mmの正方形に裁断
し、得られた試験片を沸騰水中に4時間浸漬した後、6
0℃で20時間乾燥し、さらに沸騰水中に4時間浸漬し
た後、60℃で3時間乾燥し、模様材と台板との接着状
況を目視で観察し、模様材の剥離の無い場合を合格とし
た。
【0058】実施例1 重合度1300のメチルメタクリレート重合体を40重
量%溶解したメチルメタクリレートシラップ50重量
部、メトキシジエチレングリコール40重量部、ウレタ
ンジアクリレート(共栄社化学(株)製AH−600)
10重量部に、光重合開始剤として、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン0.3重量部、熱重合開始
剤として、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヘキサヒド
ロテレフタレート0.05重量部、2,2ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ブタン0.4重量部、ジ−t−ブチル
パーオキサイド0.3重量部を混合溶解した重合性樹脂
液を調整した。重合性樹脂液の粘度は、25℃で、14
50センチポイズであった。
【0059】続いて、該重合性樹脂液50gを縦250
mm、横250mm、厚さ12mmのラワン合板の上に
ほぼ均一に塗布し、次いで、空気雰囲気下で、40Wの
ケミカルランプ(東芝電気(株)製FL40BL)を照
射し、重合体含有率を重合性樹脂液よりも43%増加さ
せて、全重合体含有率が63%の部分重合ゲル層を合板
表面に形成させた後、この上に、縦250mm、横25
0mm、厚さ0.3mmのナラ単板を載置し、さらに離
型フィルムとして、厚さ25μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムを載せた。
【0060】これらを厚さ3mmのステンレススチール
板の間に挟んで、予め130℃に加熱されたホットプレ
スの熱盤間に挿入し、10kg/cm2 で20分間加圧
加熱した。その後、ステンレススチール板とともに成形
品をプレス機より取り出し、室温まで冷却した後成形品
を取り出した。得られた成形品の化粧単板と合板の間に
は、厚さ0.5mmの接着層が形成され、両者は良好に
接着一体化しているとともに、化粧単板側表面は樹脂で
濡れた様な良好な外観を示し、接着耐久性も合格であっ
た。
【0061】実施例2 実施例1と同じ重合性樹脂液60gを縦250mm、横
250mm、厚さ12mmのラワン合板の上にほぼ均一
に塗布し、次いで、空気雰囲気下で、実施例1と同じケ
ミカルランプを照射し、重合体含有率を重合性樹脂液よ
りも19%増加させて、全重合体含有率が29%の部分
重合ゲル層を合板表面に形成させた後、実施例1と同様
な条件で化粧板を成形した。
【0062】得られた成形品の化粧単板と合板の間に
は、厚さ0.5mmの接着層が形成され、両者は良好に
接着一体化しているとともに、化粧単板側表面は樹脂で
濡れた様な良好な外観を示し、接着耐久性も合格であっ
た。
【0063】実施例3 実施例1と同じ重合性樹脂液50gを縦250mm、横
250mm、厚さ12mmのラワン合板の上にほぼ均一
に塗布し、次いで、空気雰囲気下で、実施例1と同じケ
ミカルランプを照射し、重合体含有率を重合性樹脂液よ
りも68%増加させて、全重合体含有率が88%の部分
重合ゲル層を合板表面に形成させたが、部分重合ゲル層
の表面は、まだ、べたつきがあった。次に、実施例1と
同様な条件で化粧板を成形した。
【0064】得られた成形品の化粧単板と合板の間に
は、厚さ0.5mmの接着層が形成され、両者は良好に
接着一体化しているとともに、化粧単板側表面は樹脂で
濡れた様な良好な外観を示し、接着耐久性も合格であっ
た。
【0065】実施例4 実施例1と同じ重合性樹脂液60gを縦250mm、横
250mm、厚さ12mmのラワン合板の上にほぼ均一
に塗布し、次いで、空気雰囲気下で、実施例1と同じケ
ミカルランプを照射し、重合体含有率を重合性樹脂液よ
りも57%増加させて、全重合体含有率が77%の部分
重合ゲル層を合板表面に形成させた後、化粧単板を厚さ
0.6mmのカバ単板に替えて載置すること以外は実施
例1と同様な条件で化粧板を成形した。
【0066】得られた成形品の化粧単板と合板の間に
は、厚さ0.6mmの接着層が形成され、両者は良好に
接着一体化しているとともに、化粧単板側表面は樹脂で
濡れた様な良好な外観を示し、接着耐久性も合格であっ
た。
【0067】実施例5 実施例1と同じ重合性樹脂液60gを縦250mm、横
250mm、厚さ12mmのラワン合板の上にほぼ均一
に塗布し、次いで、空気雰囲気下で、実施例1と同じケ
ミカルランプを使用して照射し、重合体含有率を重合性
樹脂液よりも53%増加させて、全重合体含有率が73
%の部分重合ゲル層を合板表面に形成させた後、化粧単
板を、樹脂液の含浸性の悪い顔料で横径を印刷した厚さ
0.1mmの和紙に替えること以外は、実施例1と同様
な条件で積層体を成形した。
【0068】得られた成形品の和紙と合板の間には、厚
さ0.6mmの接着層が形成され、両者は、良好に接着
一体化しているとともに、和紙表面は樹脂で濡れた様な
良好な外観を有し、かしも模様を印刷した部分は樹脂の
浸透が少く、模様が浮き出た様な、立体感のある外観と
なった。接着耐久性も合格であった。
【0069】比較例1 実施例1と同じ重合性樹脂液40gを縦250mm、横
250mm、厚さ12mmのラワン合板上にほぼ均一に
塗布した後、実施例1と同様な条件で化粧板を成形し
た。
【0070】化粧板成形時、組成物の化粧単板導管部等
の開口部からの流出が激しく、化粧単板表面がアメ色に
なり、化粧単板本来の美しい外観が失われてしまった。
また、組成物が化粧単板と台板との間より外部へ流出す
るものも多く、接着層を形成することができなかった。
得られた成形品の化粧単板と合板は、一応、接着一体化
していたが、接着耐久性は不合格であった。
【0071】比較例2 実施例1と同じ重合性樹脂液60gを縦250mm、横
250mm、厚さ12mmのラワン合板の上にほぼ均一
に塗布し、次いで、空気雰囲気下で、実施例1と同じケ
ミカルランプを照射し、重合体含有率を重合性樹脂液よ
りも76%増加させて、全重合体含有率が96%の部分
重合ゲル層を合板表面に形成させた後、実施例1と同様
な条件で化粧板を成形した。
【0072】得られた成形品の化粧単板と合板の間に
は、厚さ0.6mmの接着層が形成され、両者は一応、
接着一体化していたが、化粧単板側表面は樹脂の浸透に
よる濡れは認められず、接着耐久性も不合格であった。
【0073】比較例3 実施例1と同じ重合性樹脂液60gを縦250mm、横
250mm、厚さ12mmのラワン合板の上にほぼ均一
に塗布し、次いで、窒素ガス雰囲気下で、実施例1と同
じケミカルランプを照射し、重合体含有率を重合性樹脂
液よりも67%増加させて、全重合体含有率が87%の
部分重合ゲル層を合板表面に形成させた後、部分重合ゲ
ル層の表面のべたつきはなかった。次に、実施例1と同
様な条件で化粧板を成形した。
【0074】得られた成形品の化粧単板と合板の間に
は、厚さ0.6mmの接着層が形成され、両者は一応、
接着一体化していたが、化粧単板側表面は樹脂の浸透に
よる濡れは認められず、接着耐久性も不合格であった。
【0075】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、重合性樹脂
液を台板表面に塗布し、次いで、空気雰囲気下で電子線
及び/又は熱により、重合体含有率を前記重合性樹脂液
よりも増加させて、部分重合ゲル層を台板表面に形成さ
せた後、模様材をこの上に配し、加圧加熱により該部分
重合ゲル層を構成する成分の少なくとも一部を模様材側
に、又は模様材及び台板側に浸透せしめ、硬化させるこ
とを特徴とする積層体の製法に関するものであるから、
模様材への樹脂形成成分の含浸と該模様材と台板との接
着とを別工程とする事なく、極めて簡単な工程で積層体
を得ることができ、また加圧加熱して積層体を成形する
際、部分重合ゲル層が模様材表面や模様材と台板との間
よりほとんど流出することなく、厚い接着層を得ること
が可能であり、模様材への樹脂浸透の程度を調節するこ
とをも可能であるので、品質、外観の良い積層体を簡便
容易に、しかも、経済的に製造することができ産業上有
用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/18 - 43/20 B29C 43/32 - 43/34 B29C 43/58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系架橋性単量体3〜60重量%
    及びアルキルメタクリレートを主体としてその重合体を
    溶解含有してもよい不飽和単量体97〜40重量%より
    なる重合性樹脂液を台板表面に塗布した後、空気雰囲気
    下電子線及び/又は熱により部分重合せしめ、重合体含
    有率を90%を超えない範囲で、前記重合性樹脂液中の
    重合体含有率よりも10〜72%の範囲で増加させた部
    分重合ゲル層を台板表面に形成させ、次いで細孔を有す
    模様材をこの上に配し、加圧加熱して該部分重合ゲル
    層を構成する成分の少なくとも一部を該模様材に浸透さ
    せて硬化させることを特徴とする積層体の製法。
  2. 【請求項2】 アクリル系架橋性単量体が、少なくとも
    2個のウレタン結合を含有するジ(メタ)アクリレート
    を主体とする架橋性単量体である、請求項1に記載の製
    法。
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