JPH0327998B2 - - Google Patents

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JPH0327998B2
JPH0327998B2 JP19891985A JP19891985A JPH0327998B2 JP H0327998 B2 JPH0327998 B2 JP H0327998B2 JP 19891985 A JP19891985 A JP 19891985A JP 19891985 A JP19891985 A JP 19891985A JP H0327998 B2 JPH0327998 B2 JP H0327998B2
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Japan
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transistor
potential
node
memory cell
inverter
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JP19891985A
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Hiroto Nakai
Masamichi Asano
Hiroshi Iwahashi
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Toshiba Corp
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] この発明は例えば不揮発性メモリセルを使用し
た半導体記憶装置に係り、特にメモリセルに対し
て所定のバイアスを供給するバイアス回路を改良
した半導体記憶装置に関する。
[発明の技術的背景] 電気的にデータがプログラムでき、かつ紫外線
の照射によりデータ消去を行なうことができる不
揮発性半導体記憶装置はEPROMとして良く知ら
れている。このEPROMで使用されるメモリセル
は、一般に浮遊ゲートおよび制御ゲートからなる
二重ゲート構造を有するMOSトランジスタで構
成されている。上記浮遊ゲートはどこにも接続さ
れず電気的に浮遊状態にされており、データの書
込みはこの浮遊ゲートに電子を注入することによ
り行われる。すなわち、例えばソースをアース電
位に設定し、ドレインおよび制御ゲートを高電位
に設定することにより、ドレイン近傍のチヤネル
領域にインパクトアイオナイゼーシヨン
(impact ionization)を発生させ、これにより電
子、正孔対を生じさせ、このうち電子をゲート絶
縁膜を介して浮遊ゲートに注入する。書込みが行
われたメモリセルでは浮遊ゲートが負極性に帯電
して閾値電圧が上昇するため、制御ゲートに通常
の読み出し電圧を供給してもこのメモリセルはオ
ン状態にならない。他方、書き込みが行われない
メモリセルでは閾値電圧が元の低い値のままであ
るため、制御ゲートに通常の読み出し電圧を供給
するとオン状態になる。この種の記憶装置ではこ
のようにしてデータのプログラムが行われる。そ
して書き込まれたデータの消去はメモリセルに紫
外線を照射することにより行われる。すなわち、
紫外線の照射により、予め浮遊ゲートに蓄積され
ていた電子にエネルギーが与えられ、この電子が
ゲート絶縁膜を越えて基板や制御ゲート等に放出
される。従つて、消去後にメモリセルの閾値電圧
は元の低い値に戻される。
第5図は上記のようなメモリセルを使用した従
来の不揮発性半導体記憶装置(以下、EPROMと
称する)の概略的構成を示す回路図である。図に
おいて11は上記のように浮遊ゲートおよび制御
ゲートの二重ゲート構造を有するMOSトランジ
スタからなるメモリセルである。このメモリセル
11のソースはアース電圧VSSに接続されている。
このメモリセル11の制御ゲートには行線12が
接続されており、行線12の信号でこのメモリセ
ル11が選択的に駆動される。上記メモリセル1
1のドレインはエンハンスメント型の列選択用
MOSトランジスタ13を介してデータ検出ノー
ド14に接続されている。上記トランジスタ13
のゲートには列デコーダの出力が供給される列選
択線15が接続されており、この列選択線15の
信号でトランジスタ13が選択的に駆動される。
上記ノード14と電源電圧VCCとの間には負荷ト
ランジスタとして、閾値電圧がほぼ0V近傍の値
に設定されたMOSトランジスタ(以下、このよ
うな閾値電圧を持つMOSトランジスタをI型
MOSトランジスタと称する)16のソース、ド
レイン間が挿入されている。さらに上記ノード1
4には、I型のMOSトランジスタ17のソース、
ドレイン間の一端が接続されており、このトラン
ジスタ17のソース、ドレイン間の他端は後述す
るセンスアンプの一方入力端子が接続された一方
の入力ノード18に接続されている。上記ノード
14にはデプレツシヨン型(以下、D型と称す
る)のMOSトランジスタ19およびエンハスメ
ント型(以下、E型と称する)のMOSトランジ
スタ20からなるいわゆるE/D型インバータ2
1の入力端子が接続されており、このインバータ
21の出力端子は上記I型トランジスタ16およ
び17それぞれのゲートに接続されている。また
上記入力ノード18と電源電圧VCCとの間には、
ゲートVCCに接続されたI型にプルアツプ用MOS
トランジスタ22のソース、ドレイン間が挿入さ
れている。
ここで上記トランジスタ16,17,22およ
びインバータ20からなる回路は、メモリセル1
1のドレインに電源電圧VCCよりも低いバイアス
を供給するためにノード14の電位振幅を制限す
るとともに、ノード14で制限された電位振幅を
VCCまで拡大して入力ノード18に供給するバイ
アス回路23を構成している。
上記センスアンプの他方入力端子が接続されて
いる他方の入力ノード24には基準電位発生回路
30が設けられている。この基準電位発生回路3
0は上記メモリセル11とは異なるチヤネル幅お
よびチヤネル長を持ち浮遊データが中性状態
(“1”レベルデータの記憶状態)にされたダミー
セル31、上記列選択用MOSトランジスタ13
と同等に構成され、ゲートがVDDに接続され、常
時選択状態にされているMOSトランジスタ33
およびメモリセル側のバイアス回路23と同様に
構成されているセル回路34とから構成されてい
る。そしてこの基準電位発生回路30では、上記
メモリセル11で“1”レベルのデータが読み出
されたときにノード18に発生する低電位と、メ
モリセル11で“0”レベルのデータが読み出さ
れたときにノード18に発生する高電位とのほぼ
中間の電位を基準電位として発生するようにダミ
ーセル31のチヤネル幅およびチヤネル長が設定
されている。
センスアンプ40は上記メモリセル11から読
み出される微少な読み出し信号を検出するため、
一方および他方の入力ノード18,24相互間の
電位差を増幅するものであり、D型の負荷MOS
トランジスタ41,42、ゲートが上記一方およ
び他方の入力ノード18,24それぞれ接続され
たI型の駆動MOSトランジスタ43,44およ
び電流源用のD型MOSトランジスタ45から差
動増幅回路46およびこの差動増幅回路46の一
対の出力が供給されるフリツプフロツプ回路47
とから構成されている。そしてこのセンスアンプ
40で検出されたデータが図示しない出力回路に
供給れる。
次にこの回路の読み出し動作を説明する。い
ま、メモリセル11の記憶データが“1”レベル
であれば、このメモリセル11に電流が流れ、ノ
ード14の電位が低下する。この変化を受けてイ
ンバータ21の出力電位が上昇し、負荷トランジ
スタ16がオンしてノード14を充電する方法に
働くため、いわゆるネガテイブ・フイードバツク
がかかり、ノード14の電位はある一定値以下
(約1.5V)には低下しない。同時にトランジスタ
17もオンし、ノード18の電位は低下し、この
入力ノード18は低レベル(約1.8V)となる。
一方、メモリセル11の記憶データが“0”レベ
ルであれば、このメモリセル11には電流が流れ
ず、ノード14の電位は上昇する。この変化を受
けてインバータ21の出力電位が低下し、負荷ト
ランジスタ16がオフするため、ノード14の電
位はある一定値(1.52V)以上は上昇しない。こ
の状態でトランジスタ17がオフするので、ノー
ド18はプルアツプ用トランジスタ22により充
電され、この入力ノード18の電位は略VCC電位
の高レベル(約4.8V)になる。基準電位発生回
路30の出力としてノード24の電位は、ノード
14の振幅(1.8V〜4.8V)の略中間電圧(略
3.3V)に設定されており、メモリセル11の記
憶データ“1”,“0”に対応したノード18の
低、高レベルと、この基準電位とが差動増幅回路
46で検知、増幅され、センスアンプ40からそ
れぞれ“1”または“0”のデータが読み出され
る。
ここでノード14の低レベルの設定値(約
1.5V)は、負荷トランジスタ16およびプルア
ツプ用トランジスタ22から供給される電流と、
メモリセル11に流れる電流とが釣り合う点で決
まる。すなわち、実質的にはメモリセル11に対
する負荷トランジスタは、トランジスタ16ある
いはトランジスタ22となる。
このネガテイプ・フードバツク型バイアス回路
の特徴は、動作の高速化が達成できることにあ
る。すなわち、複数のメモリセルが接続されて比
較的大きな寄生容量が付いているノード14を、
メモリセル11の記憶データ“1”,“0”に対応
して充放電するとき、このノード14の振幅を約
0.02Vと小さくして高速化を図ると共に、トラン
ジスタ17とプルアツプ用トランジスタ22によ
り振幅を3.0Vに拡大し、高速、高増幅化が達成
できる。
[背景技術の問題点] 上記従来装置ではバイアス回路23内にインバ
ータ21を設けることによつて、データ読み出し
速度の高速化が達成さるという利点がある反面、
アース電圧VSSの微少な変動によりセンスアンプ
40が誤動作する恐れが生じる。すなわち、製造
工程のバラツキ等により閾値電圧の高い不良メモ
リセルが発生したとき、アース電圧VSSに対する
電圧マージンが低くなる。このとき微少なアース
電圧VSSの変動によりセンスアンプ40の出力が
連続反転する発振現象が生じる。この発振現象が
生じると、製品の評価は困難となる。
この対策として、バイアス回路23全体の増幅
率を小さくすることが考えられる。すなわち、バ
イアス回路23内のインバータ21の増幅率を小
さくすれば、センスアンプ40の発振現象を押さ
えることができる。そして例えば、E型の駆動
MOSトランジスタ20のチヤネル幅Wを小さく
してインバータ21のβ比を小さくすることによ
り増幅率を下げることができる。ところが、β比
を変えてインバータ21の増幅率を下げると、今
度は次のような不都合が生じる。
第6図は横軸にノード14の電位VD、縦軸に
インバータ21の出力電位VIおよびノード18
の電位VCそれぞれをとり、ノード14の電位を
変えて出力の変化を見た動作解析図である。な
お、メモリセル11のドレイン電圧とノード14
の電位はほぼ等しい。第6図において、曲線aお
よびbはトランジスタ20のチヤネル幅Wを大き
く設定した従来のインバータ21の出力電位VI
およびノード18の電位VCの変化を示し、曲線
cおよびdはそれぞれトランジスタ20のチヤネ
ル幅Wを小さく設定したときのインバータ21の
出力電位VIおよびノード18の電位VCの変化を
示す。また、直線eおよびe′はそれぞれチヤネル
幅Wを大きく設定した場合と小さく設定した場合
の基準電位発生回路30のノード24における基
準電位を示す。
従来のトランジスタ20のチヤネル幅が大きい
場合は、VDが低いときはインバータ21の出力
電位VIは曲線aで示すように十分に高く、トラ
ンジスタ17が完全にオン状態となつてノード1
8の電位VCは曲線bで示すようにほぼノード1
4と等しい電位となる。そして、VDが高くなつ
てくるとインバータ21の出力電位VIが下がり
始め、トランジスタ16およびトランジスタ17
がオフ状態となつた時点(VDL)からノード1
8の電位VCが急上昇して、VDがVDHとなつた
時点でほぼVCC(4.8V)となる。実際の動作では、
第5図で説明したように、ノード14の電位はメ
モリセルのオン、オフに対応してほぼVDLと
VDHの間を振幅する。例えば、VDLが1.5V、
VDHが1.52Vであり、0.02Vの微少電圧を検知す
る。
これに対して、トランジスタ20のチヤネル幅
Wを小さく設定した場合は、インバータ21の増
幅率が小さくなり、入力電圧(この場合はVD)
に対して出力電圧VIの変化が穏やかになり、曲
線cに示すような変化をする。したがつて、トラ
ンジスタ16およびトランジスタ17がオフ状態
となる時点(VDL′)が高くなり、また曲線cの
傾きが穏やかになるので、ノード18の電圧(曲
線d)が急上昇してほぼVCC(4.8V)となる電位
VDH′も、より高くなる。例えば、VDL′が2.7V、
VDH′が2.8Vとなり、0.1Vの微少電圧を検知で
き、しかも検知電圧幅は0.02Vから0.1Vに広がる
ので、ノイズ等による誤動作が起こりにくくな
る。
ところで、浮遊ゲートを有するメモリセル11
ではドレインにある電位が印加されると、データ
の読み出し時であつても浮遊ゲートに電子がわず
かな量ではあるが注入される。最近の記憶装置で
はメモリセルの微細化によりゲート絶縁膜の膜厚
が薄くされているので、データ読み出し時でも、
浮遊ゲートに電子が蓄積され、メモリセルの誤書
き込みが生じる確率が高くなり、信頼性の低下を
もたらす。従つて、メモリセル11のドレイン電
位はでき得るかぎり低くすることが望まれ、通
常、電源電位VCCが5Vの場合には1.5V以下に設定
する必要がある。このため、従来装置において発
振現象を生じさせないようにするためにインバー
タ21内のトランジスタ20のチヤネル幅Wを小
さくすることは、信頼性の点で困難である。また
ノード18の低電位が高くなり、ノード18の振
幅が小さくなつてしまう。
このように従来のEPROMでは読み出し速度の
高速化を図るためにバイアス回路23にインバー
タ21を設けており、このインバータ21の増幅
率を高くするとセンスアンプ40で発振が起こり
易くなり、増幅率を低くしてこの発振の発生を防
止しようとするメモリセルに誤書き込みが発生し
てしまい、両者を同時に満足させることができな
いという欠点がある。
[発明の目的] この発明は上記のような事情を考慮してなされ
たものでありその目的は、センスアンプが発振を
起こすことなくしかもメモリセルに対する誤書き
込みを防止することができ、データの読み出し速
度の高速化が実現できる半導体記憶装置を提供す
ることにある。
[発明の概要] 上記目的を達成するためこの発明にあつては、
浮遊ゲート構造を有するトランジスタからなるメ
モリセルの電流通路の一端が第1の電源に結合
し、上記メモリセルの電流通路の他端と第2の電
源との間に負荷トランジスタの電流通路を挿入
し、それぞれ閾値電圧が0V近傍の値を持つ駆動
トランジスタおよび負荷トランジスタで信号反転
回路を構成し、この信号反転回路に上記メモリセ
ルの電流通路の他端の信号を入力しして供給し、
出力を上記負荷トランジスタのゲートに供給する
ようにしている。
[発明の実施例] 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明
する。
第1図はこの発明に係る不揮発性半導体記憶装
置(EPROM)の一実施例の構成を示す回路図で
ある。この実施例装置が前記第5図に示す従来装
置と異なつている点は、バイアス回路23内のイ
ンバータ21がE/D型のものから共にI型
MOSトランジスタを用いたインバータ53に置
き変えられていることにある。すなわち、このイ
ンバータ53は2個のI型MOSトランジスタ5
1,52のソース、ドレイン間を電源電圧VCC
アース電圧VSSとの間に直列に挿入して構成され
ており、一方のトランジスタ51のゲートは電源
電流VCCに、他方のトランジスタ52のゲートは
前記ノード14にそれぞれ接続され、両トランジ
スタ51,52の直列接続点は前記I型のMOS
トランジスタ16,17それぞれのゲートに接続
されている。また、これに伴い、基準電位発生回
路30のバイアス回路34でもE/D型インバー
タが2個のI型MOSトランジスタからなるイン
バータに置き換えられている。
このような構成のEPROMでも、データの読み
出し時に、メモリセル11の記憶データが“1”
レベルあればメモリセル11に電流が流れ、ノー
ド14の電位が低下し、これによりノード18の
電位がノード24の基準電位よりも低くなる。こ
のときのノード18,24相互間の電位差がセン
スアンプ40で検知され、センスアンプ40から
は反転信号の“0”レベルのデータが出力され
る。他方、メモリセル11の記憶データが“0”
レベルであればノード18の電位がノード24の
基準電位よりも高くなつて、センスアンプ40か
らは“1”レベルのデータが出力される。
またノード14の電位変化がインバータ53に
より増幅され、その出力電位の振幅が大きくされ
るので、ノード14の電位が短時間で設定され、
従来装置と同様にデータの読み出し速度の高速化
が達成されている。
さらにこの実施例装置では、アース電圧VSS
微少な変動によるセンスアンプ40の誤動作を防
止するためにインバータ53の増幅率が小さく設
定される。この増幅率の設定は駆動用のトランジ
スタ52のチヤネル幅Wを小さくしてインバータ
53のβ比を小さくすることにより達成されてい
る。
次に第2図を用いて動作を説明する。第2図は
横軸にノード14の電位VDを、縦軸に従来装置
のインバータ21とこの実施例装置におけるイン
バータ53の出力電位VIおよびそれぞれに対応
したノード18の電位VCをとり、ノード14の
電位を変えて出力の変化を見た動作解析図であ
る。なお、この場合もメモリセルのドレイン電圧
とノード14の電位はほぼ等しいとする。
第2図において、曲線AおよびBは前記トラン
ジスタ20のチヤネル幅Wを大きく設定した従来
装置インバータ21の出力電位VIおよびノード
18の電位VCの変化を示し、曲線CおよびDは
この実施例装置におけるI型トランジスタ52の
チヤネル幅Wを少さく設定してインバータ53の
増幅率を小さくした場合の出力電位VIおよびノ
ード18の電位VCの変化を示す。また、直線E
は第2図中の基準電位発生回路30で得られるノ
ード24の基準電位を示す。ここで曲線AとB
は、前記第6図中の曲線aとbと同じものであ
り、直線Eで示される基準電位は前記第6図中の
直線eで示される基準電位と同じ値に設定してあ
る。インバータ53の駆動トランジスタ52はI
型であり、閾値電圧がほぼ0Vであるから、ノー
ド14の電位VDが低いときでもトランジスタ5
2はオン状態となり、出力電位VIはある程度低
い電位になつている。さらに、チヤネル幅Wを小
さく設定しているので、インバータ53の増幅率
が小さくなり、VDの変化に対するVIの変化、す
なわち曲線Cの傾きが穏やかに設定されている。
従つて、VDが上昇してくると比較的低い
VDL″の時点でトランジスタ16および17がオ
フ状態となり、ノード18の電位VCが上昇し始
め、比較的高いVDH″の時点で4.8Vとなる。例え
ば、第2図ではVDL″が1.45V、VDH″が1.55Vと
なるように設定されており、従来装置のVDL,
VDHがそれぞれ1.5V、1.52Vに設定されている
のに比較して、メモリセルのドレイン電位を略
1.5Vに押さえながら検知電圧幅0.1Vと比較的大
きくとれ、誤書き込みの防止を図りながらノイズ
等によるセンスアンプの誤動作が防止でき、かつ
高速動作が達成できる。なお、トランジスタ51
はゲートがVCCに接続されているので、インバー
タ53の出力電位VIが低下してくるとトランジ
スタ51の電流が増加し、インバータ53の増幅
率をより下げる効果がある。
第3図はこの発明の他の実施例構成を示す回路
図である。この実施例装置では、前記インバータ
53と電源電圧VCCとの間に、ゲートにVCCとVSS
との間の所定バイアス電圧VBが供給されるI型
のMOSトランジスタ54のソース、ドレイン間
を挿入し、バイアス電圧VBの値を変えることに
よりインバータ53の出力レベルを任意に設定す
るようにしたものである。
第4図はこの発明のさらに他の実施例の構成を
示す回路図である。この実施例の装置は上記第3
図の実施例装置をCMOS化(相補MOS化)する
ようにしたものである。この結果、前記I型の
MOSトランジスタ16,17それぞれはE型で
NチヤネルのMOSトランジスタ62,63に置
き変えられ、前記I型のMOSトランジスタ22,
54それぞれはE型でPチヤネルのMOSトラン
ジスタ64,65に置き変えられている。なお、
この実施例では基準電位発生回路30内でもI型
のトランジスタがE型でNチヤネルもしくはPチ
ヤネルのMOSトランジスタに置き変えられてい
る。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明によれば、センス
アンプが発振を起こすことなくしかもメモリセル
に対する誤書き込みを防止することができ、デー
タの読み出し速度の高速化が実現できる半導体記
憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例装置の構成を示す
回路図、第2図は上記実施例装置を説明するため
動作解析図、第3図はこの発明の他の実施例装置
の構成を示す回路図、第4図はこの発明のさらに
他の実施例装置の構成を示す回路図、第5図は従
来装置の構成を示す回路図、第6図は上記従来装
置を説明するための動作解析図である。 11……メモリセル、16……負荷素子(I型
MOSトランジスタ)、23……バイアス回路、3
0……基準電位発生回路、40……センスアン
プ、53……インバータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電流通路の一端が第1の電源に結合されたト
    ランジスタからなるメモリセルと、 上記メモリセルの電流通路の他端と第2の電源
    との間に電流通路が挿入された負荷トランジスタ
    と、 閾値電圧が0V近傍の値を持つトランジスタに
    より駆動トランジスタが構成され、上記メモリセ
    ルの電流通路の他端の信号が入力として供給さ
    れ、出力が上記負荷トランジスタのゲートに供給
    される信号反転回路と、 を具備したことを特徴とする半導体記憶装置。 2 電流通路の一端が第1の電源に結合されたト
    ランジスタからなるメモリセルと、 上記メモリセルの電流通路の他端に電流通路の
    一端が接続された第1のトランジスタと、 上記第1のトランジスタの電流通路の他端と第
    2の電源との間に電流通路が挿入された負荷トラ
    ンジスタと、 閾値電圧が0V近傍の値を持つトランジスタに
    より駆動トランジスタが構成され、上記メモリセ
    ルの電流通路の他端の信号が入力として供給さ
    れ、出力が上記第1のトランジスタのゲートに供
    給される信号反転回路と を具備したことを特徴とする半導体記憶装置。
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