JPH0327968B2

JPH0327968B2 -

Info

Publication number: JPH0327968B2
Application number: JP21621785A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Horikiri
Original assignee: Kenwood KK
Current assignee: Kenwood KK
Priority date: 1985-10-01
Filing date: 1985-10-01
Publication date: 1991-04-17
Also published as: JPS6278713A

Description

【発明の詳細な説明】「発明の目的」（産業上の利用分野）本発明は、磁気テープ等を用いた磁気記録再生
装置に係り、特にマルチトラツクに記録したデジ
タル信号を、固定式の磁気ヘツドで再生する場合
において、その磁気ヘツドをトラツク幅方向へト
ラツキングするための磁気記録再生装置のトラツ
キング信号検出回路に関する。

（従来技術）磁気テープを用いたデジタルオーデイオテープ
レコーダ等の磁気記録再生装置においては、磁気
ヘツドによる記録再生時に磁気テープが長手方向
へ移動して磁気ヘツドと相対移動する。

この磁気テープは、移動時に磁気ヘツドに対し
てテープ幅方向に微小変動する、いわゆるウエー
ビング現象を生じるので、一般的にはこれを抑制
するためにガイド等を設けている。

しかし、記録再生をデジタル信号で行うマルチ
トラツクPCM録音再生方式では、テープ幅方向
に多数の信号トラツクが互いに平行に形成されて
いる。一方、磁気ヘツド側においても、上記トラ
ツクに対応した多数の分割ヘツドが設けられてい
る。従つて、このようなマルチトラツクPCM録
音再生方式では、磁気テープの微小なウエービン
グによつて、トラツキングエラーが生じやすく、
正確な再生信号情報を得ることが困難な場合があ
つた。

このため、従来は、第２図のトラツクパターン
に示す如く、トラツキング制御用トラツク（以下
CUEトラツクと記す）を、再生側に設けた２つ
のトラツキング制御用磁気ヘツドによつて、
CUEトラツクの幅の1/2ずつ検出し、その検出出
力の差信号により、再生時に磁気ヘツドをテープ
幅方向に移動させトラツキング制御するトラツキ
ング装置が提案されている。

以下、この従来のトラツキング装置に用いられ
ているトラツキング信号検出回路につき、第５図
に基づき具体的に説明する。

再生側に設けたトラツキング制御用磁気ヘツド
１，２からの検出信号は、再生誤差信号検出増幅
器３，４を介して再生誤差信号校正器５，６に供
給される。再生誤差信号校正器５，６の出力は、
再生誤差信号用バンドパスフイルタ７，８、整流
器９，１０及び、ローパスフイルタ１１，１２を
通つて差演算増幅器１３及び和演算増幅器１４に
供給される。従つて、差演算増幅器１３の出力の
差信号ａ及び和演算増幅器１４の出力の和信号ｂ
は、第４図に示すトラツキング制御用磁気ヘツド
１，２の変位対和、差出力特性図のような特性と
なる。

（発明が解決しようとする問題点）しかし、上述した従来のトラツキング信号検出
回路においては、第４図に示すように、トラツキ
ング制御用磁気ヘツド１，２の変位対差信号出力
ａは特性が折線となり、直線性が得られず、正確
なトラツキング制御ができないという欠点があつ
た。

本発明は上述した従来のトラツキング信号検出
回路における欠点に鑑みてなされたものである。
その目的とするところは、トラツキング制御用磁
気ヘツドの変位対差信号の直線性の範囲が広いト
ラツキング制御用の信号を得ることができるよう
にした磁気記録再生装置のトラツキング信号検出
回路を提供することにある。

「発明の構成」（問題点を解決するための手段）２つのトラツキング制御用磁気ヘツドを用いて
トラツキング制御用トラツクを再生し、和信号と
差信号とをトラツキング制御用信号として検出す
るようにした磁気記録再生装置のトラツキング信
号検出回路において、和信号のピーク値を零に移
動した出力信号または前記和信号を反転した出力
信号を、差信号の正負により選択するとともに、
選択したいずれか一方の出力信号と前記差信号と
を加算するように構成している。

（作用）再生側に設けたトラツキング制御用磁気ヘツド
の感度を減少させることなく、前記磁気ヘツドの
変位対差信号特性の直性を改善することができ
る。

（実施例）本発明に係る磁気記録再生装置のトラツキング
信号検出回路の実施例を第１図に基づき説明す
る。

再生側に設けたトラツキング制御用磁気ヘツド
１，２からの検出信号は、再生誤差信号検出増幅
器３，４を介して再生誤差信号校正器５，６に供
給される。再生誤差信号校正器５，６の出力は、
再生誤差信号用バンドパスフイルタ７，８、整流
器９，１０及びローパスフイルタ１１，１２を通
つて差演算増幅器１３及び和演算増幅器１４に供
給される。従つて、差演算増幅器１３の出力の差
信号ａ及び和演算増幅器１４の出力の和信号ｂ
は、第４図に示すトラツキング制御用磁気ヘツド
１，２の変位対和、差出力特性図のような特性と
なる。

ここまでの構成は、前述した第５図の従来のト
ラツキング信号検出回路と同一である。

本発明に係る磁気記録再生装置のトラツキング
信号検出回路は、さらに次の各構成を設けること
により、問題の解決を図つている。先ず、和演算
増幅器１４の出力の和信号ｂを差信号増幅器１６
により、電圧Ｅ（Ｖ）だけレベルシフトして信号
ｄを得るさらに、その信号ｄは、一部をアナロ
グ・スイツチ１９の第１のスイツチSW１に直接
供給するものと、反転回転１８を通過してアナロ
グ・スイツチ１９の第２スイツチSW２に供給さ
れるものとに分られる。

一方、差演算増幅器１３の出力の差信号ａは、
和演算増幅器２０とコンパレータ１５に夫々供給
する。コンパレータ１５に供給された差信号ａ
は、電圧零（Ｖ）でコンパレータされた正，負信
号Ｃを得る。この正，負信号Ｃは、アナログ・ス
イツチ１９用の２つの切換え信号とする。先ず、
その第１の切換え信号は、反転回路１７を通過し
た負信号Ｃで、アナログ・スイツチ１９の第１の
スイツチSW１を切換え操作する。第２の切換え
信号は、正信号Ｃで直接アナログ・スイツチ１９
の第２のスイツチSW２を切換え操作する。この
ように正、負の２つの切換え信号によつて、アナ
ログ・スイツチ１９の選択が行われ、レベルシフ
トされた和信号ｅが得られる。この和信号ｅと、
差信号ａを和演算増幅器２０を通過させることに
よつて、第３図に示すような、直線性が改善され
た差出力ｆが得られる。

上述した本発明に係る磁気記録再生装置のトラ
ツキング信号検出回路は、磁気テープがウエービ
ングを生ずることなく直進している場合には、再
生側に設けたトラツキング制御用磁気ヘツド１，
２からの検出信号が等しいので差出力ｆは、零
（Ｖ）となる。

次に、例えば、上記のように磁気テープのウエ
ービングがなく、トラツキング制御用磁気ヘツド
１，２がオフトラツク無く正しく再生した場合の
ローパスフイルタ１１，１２の出力が42.5（mV）
であつたと仮定すると、磁気テープのウエービン
グの発生によつて、CUEトラツクが第２図上方
に30μmずれて磁気テープが走行した場合には、
ローパスフイルタ１１の出力が50（mV）となり、
ローパスフイルタ１２の出力が12.5（mV）とな
る。従つて、差演算増幅器１３の差信号ａは37.5
（mV）となり、和演算増幅器１４の和信号ｂは
62.5（mV）となる。よつて、差信号ａが正信号Ｃ
なので、第２のスイツチSW２をオンとし、レベ
ルシフトされ、反転回路１８を通過した和信号を
選択し、和演算増幅器２０に供給する。その和信
号ｅの値は22.5（mV）となる。一方、この時、和
演算増幅器２０には差信号ａの37.5（mV）も供給
されているので、和演算増幅器２０の差出力ｆは
60（mV）となる。逆に、CUEトラツクが、第２
図下方向に5μmずれて走行した場合には、ローパ
スフイルタ１１の出力が37.5（mV）となり、ロー
パスフイルタ１２の出力が47.5（mV）となる。従
つて、差演算増幅器１３の差信号ａは−10
（mV）、和演算増幅器１４の和信号ｂは85（mV）
となる。よつて、差信号ａが負信号Ｃなので第１
のスイツチSW１をオンし、レベルシフトされた
和信号ｄを選択し、和演算増幅器２０に供給す
る。その時の和信号ｅの値は０（mV）となる。
一方、この時、和演算増幅器２０には、差信号ａ
の−10（mV）が供給されているので和演算増幅
器２０の差出力ｆは−１（mV）となる。

「発明の効果」本発明に係る磁気記録再生装置のトラツキング
信号検出回路によれば、トラツキング制御用磁気
ヘツドの感度を減少させることなく、トラツキン
グ制御用磁気ヘツドの変位対差信号特性の直線性
の範囲が広いトラツキング信号が得られる等の優
れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る磁気記録再生装置のトラ
ツキング信号検出回路の実施例を示す回路構成
図、第２図は磁気テープとトラツキング制御用磁
気ヘツドとの対応を説明するためのトラツクパタ
ーン図、第３図は本発明に係る磁気記録再生装置
のトラツキング信号検出回路の変位対和、差出力
特性図、第４図は従来のトラツキング信号検出回
路の変位対和、差出力特性図、第５図は従来のト
ラツキング信号検出回路を示す回路構成図であ
る。１，２：トラツキング制御用磁気ヘツド、３，
４：再生誤差信号検出増幅器、５，６：再生誤差
信号校正器、７，８：バンドパスフイルタ、９，
１０：整流器、１１，１２：ローパスフイルタ、
１３：差演算増幅器、１４：和演算増幅器、１
５：コンパレータ、１６：差信号増幅器、１７，
１８：反転回路、１９：アナログスイツチ、２
０：和演算増幅器。

Claims

【特許請求の範囲】１２つのトラツキング制御用磁気ヘツドを用い
てトラツキング制御用トラツクを再生し、和信号
と差信号とをトラツキング信号として検出するよ
うにした磁気記録再生装置のトラツキング信号検
出回路において、和信号のピーク値を零に移動した出力信号また
は前記和信号を反転した出力信号を、差信号の正
負により選択するとともに、選択したいずれか一
方の出力信号と前記差信号とを加算するように構
成したことを特徴とする磁気記録再生装置のトラ
ツキング信号検出回路。