JP3288131B2 - データ記録再生装置 - Google Patents

データ記録再生装置

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JP3288131B2
JP3288131B2 JP12617493A JP12617493A JP3288131B2 JP 3288131 B2 JP3288131 B2 JP 3288131B2 JP 12617493 A JP12617493 A JP 12617493A JP 12617493 A JP12617493 A JP 12617493A JP 3288131 B2 JP3288131 B2 JP 3288131B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘリカル走査方式によ
って磁気テープにデータを記録/再生するデータ記録再
生装置に関し、特に、そのトラッキングの技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般のデジタルデータを磁気テー
プに記録/再生するデータ記録再生装置においては、固
定ヘッドを用いた記録方式が用いられている。しかし、
近年、磁気テープの記憶容量を増大する必要性が高ま
り、固定ヘッドを用いた記録再生方式より多くのデータ
を磁気テープに記録することができるヘリカル走査方式
によってデータの記録/再生を行うデータ記録再生装置
の実現が望まれている。
【0003】ヘリカル走査方式は、広くビデオテープレ
コーダ(VTR)に採用されている記録方式である。一
般的なVTRでは、磁気テープ上に、ヘリカル走査方式
によって走査されるビデオトラックとは別に、リニア走
査方式により走査されるコントロールトラックを設けて
いる。そして、ビデオトラックの記録時にコントロール
トラック上に基準タイミングを示す信号を記録し、再生
時にはビデオトラックの再生と平行してコントロールト
ラックを再生し、基準信号の再生タイミングとヘッドシ
リンダの回転位相とに基づいてリールやキャプスタンを
制御することによりビデオトラックのトラッキングを行
っている。また、SMPTEにおいて規格化されたタイ
プC−VTR等では、ヘッドを微小量変化させたときの
再生信号のレベル低下量に基づいてトラックのずれや、
その方向を判定するディザー方式を用いたトラッキング
が行われている。
【0004】なお、ヘリカル走査方式によって磁気テー
プにディジタルビデオデータを記録/再生する装置とし
て、SMPTEにおいて規格化されたD2フォーマット
ディジタルビデオテープレコーダ(以下、「DVTR」
と記す)が知られている。このようなDVTRについて
は、テレビジョン学会技術報告 ITEJ,Techn
ical Report Vol.11 No.24
pp.13−18.VR’87−30(Oct,198
7)等に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般のディ
ジタルデータの記録/再生にあたっては、VTR以上に
記録/再生するデータの信頼性が要求される。したが
、ヘリカル走査方式によってディジタルデータを記録
するデータ記録再生装置の実現にあたっては、VTR以
上に正確なトラッキングや、高信頼性を保証できる記録
フォーマットによる記録/再生を実現する必要がある。
一方、磁気テープにより多くのデータを記憶するために
は、前述したコントロールトラックのようなトラッキン
グのためのリニアトラックを不要とし、その領域をディ
ジタルデータの記録に利用するのが望ましい。
【0006】そこで、本発明は、トラッキングのための
リニアトラックを用いずに、ヘリカル走査方式によって
一般のディジタルデータを磁気テープに高密度に、高い
信頼性で記録/再生可能なデータ記録再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】本発明は、回転ヘッドシリンダを用いて、
ヘリカル走査方式によって磁気テープ上にデータを記録
再生するデータ記録再生装置であって、磁気テープ上の
同一の記録トラックに、データおよびトラッキング制御
のための特定のパターンを記録する記録手段と、前記回
転ヘッドシリンダに搭載された磁気ヘッドを用いて、前
記記録トラックから前記データおよび前記特定のパター
ンを読み出して再生する再生手段と、前記回転ヘッドシ
リンダの回転位相を検出する位相検出手段と、前記磁気
ヘッドのトラッキングの制御を行うトラッキング制御手
段とを有し、前記トラッキング制御手段は、再生された
前記特定のパターンの再生タイミングと、検出された前
記回転ヘッドシリンダの回転位相とに基づいて、再生さ
れた前記データの信号出力が最大となるように前記磁気
ヘッドのトラッキングの制御を行うことを特徴とするデ
ータ記録再生装置を提供する。
【0008】
【作用】本発明に係るデータ記録再生装置によれば、ト
ラッキング用記録トラックと、トラッキング用記録トラ
ック領域内に設けたトラックであるデータ記録トラック
を有する記録フォーマットを用い、データの記録時に
は、トラッキング用記録トラックの所定の位置の領域に
特定のパターンを記録し、トラッキング用記録トラック
領域内の、前記データ記録トラックの前記特定のパター
ンを記録した領域に重ならない領域にデータを記録す
る。
【0009】そして、既に前記特定のパターンが記録さ
れている前記トラッキング用記録トラックについて処理
する場合は、トラッキング用記録トラックの前記特定の
パターンを再生し、再生された前記特定のパターンの再
生タイミングと、前記回転ヘッドシリンダの回転位相に
関連する所定の状態とに基づいて、各磁気ヘッドのトラ
ッキングの制御を行う。
【0010】したがって、ヘリカル走査方式によって一
般のディジタルデータを磁気テープに高密度に記録で
き、かつ、トラッキングのためのリニアトラックを用い
ずにトラッキングを実現できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係るデータ記録再生装置の一
実施例を説明する。
【0012】まず、図1に本実施例に係るデータ記録再
生装置の構成を示す。
【0013】図中、22、23は記録信号入力端子、2
6、27は記録信号処理回路、37、38、39、40
は切り替えスイッチ、41、42、43、44、45、
46、47、48はロータリトランス、53、54、5
5、56は記録ヘッド、49、50、51、52は再生
ヘッド、24、25は再生信号処理回路、20、21は
再生信号出力端子、28は制御回路、29はサーボ回
路、30は回転位相検出回路、31はキャプスタン制御
回路、32はリール制御回路、34は回転ヘッドシリン
ダ、33は記録テープサプライ装置、36は記録テープ
テークアップ装置、35はキャプスタン、87、88は
フライングイレースヘッド、92はタックパルス検出回
路、10はイレースヘッド制御回路を示す。
【0014】次に、図2に、本実施例に係るデータ記録
再生装置が用いる各ヘッドの位置関係を図2に示す。
【0015】図中、9は回転ヘッドシリンダ本体、4
9、50、51、52は再生ヘッド、53、54、5
5、56は記録ヘッド、87、88はフライングイレー
スヘッドを示している。各フライングイレースヘッド8
7、88のアジマスは0度であり、再生ヘッド49、5
0、記録ヘッド53、54のアジマスと、再生ヘッド5
1、52、記録ヘッド55、56とのアジマスは、0度
でなく互いに異なる。
【0016】このようなデータ記録再生装置において、
記録信号入力端子より入力されたデータは、記録信号処
理回路により記録テープ上に記録する形式に変換され、
きりかえスイッチ39、40により、トラック毎に交互
に各記録ヘッドに振り分けられる。振り分けられら信号
は、ロータリトランス45、46、47、48を介し
て、記録ヘッド53、54、55、56に供給されテー
プ上に記録される。テープ上に記録された信号は、再生
ヘッド49、50、51、52より再生され、ロータリ
トランス41、42、43、44および切り替えスイッ
チ37、38を介して、再生信号処理回路24、25に
より、データが復元され、再生信号出力端子20、21
より出力される。
【0017】次に、本実施例に係るデータ記録再生装置
の記録フォーマットを図3に示す。
【0018】図中、1は記録テープ、2、3、4、5は
トラッキング用信号記録領域、6はフライングイレース
用消去信号記録領域、7、8はデータ記録トラックを示
す。
【0019】トラッキング用信号記録領域2、3、4、
5、フライングイレース用消去信号記録領域6はトラッ
キング用記録トラックを構成する。トラッキング用記録
トラックは、前記フライングイレースヘッドにより走査
される。すなわち、トラッキング用記録トラック内にデ
ータ記録トラックを2本設けた構成となっている。
【0020】以下、図3に示したトラックパターンの生
成動作の概要を説明する。
【0021】記録テープ1上にデータを記録する際に、
まず、記録ヘッドに先行するフライングイレースヘッド
を用いてトラッキング用記録トラックを生成する。すな
わち、まず、この記録トラックの入り側のトラッキング
用信号記録領域2に、磁気ヘッドのトラッキングを取る
ための特定のサーボパターンを、アジマス0度で記録す
る。また、同様にトラッキング用信号記録領域3に、前
記トラッキング用信号記録領域2に記録した信号とは異
なる、トラッキング用の特定サーボパターンをアジマス
0度で記録する。次に、前記トラッキング用記録トラッ
クのフライングイレース用消去信号記録領域にフライン
グイレース信号を記録する。この信号は、フライングイ
レース用消去信号記録領域内のデータ記録トラックに記
録されているデータを消去する目的の信号であり、この
信号を記録することにより、データエラーの数(エラー
レート)を減少させることができる。そして、最後に、
トラッキング用信号記録領域4、5に記録する信号は、
トラッキング用信号記録領域2、3と同様のパターンの
信号でもよい。また、トラッキング用信号記録領域4、
5は省略するようにしてもよい。
【0022】一方、前記トラッキング用記録トラックに
フライングイレースヘッドにより信号を記録した後、フ
ライングイレースヘッドに後行する、近設して配置され
た2つの記録ヘッドにより、フライングイレース用消去
信号領域内の2本のデータ記録トラックに互いに異なる
アジマスによって(トラッキング用記録トラックともア
ジマスが異なる)データを並列に書き込む。これにより
再生時に各領域間のクロストークが軽減されるようにす
る。また、さらに、この1ペアのデータ記録トラック
と、隣接するデータ記録トラックのペアとの間に、ガー
ドバンドが設けられるように記録することによりデータ
のエラーレートを低下できるようにする。
【0023】以上の動作で、図3に示した記録フォーマ
ットを実現することができる。
【0024】なお、再生は、近設して配置された2つの
再生ヘッドにより、フライングイレース用消去信号領域
内の2本のデータ記録トラックのデータを、互いに異な
るアジマスによって(トラッキング用記録トラックとも
アジマスが異なる)並列に読みだす。
【0025】また、後述するように、記録や再生時に
は、前記トラッキング用記録トラックの信号をフライン
グイレースヘッドにより読み取りこれを基にトラッキン
グをとるようにする。さて、以上示してきたようなフラ
イングイレースヘッドの動作を制御するのが前記イレー
スヘッド制御回路10であり、また、記録ヘッドを用い
た記録を制御するのが前記記録信号処理回路26、27
であり、再生ヘッドを用いた読みだしを制御するのが前
記再生信号処理回路24、25である。
【0026】以下、再生信号処理回路24、25、記録
信号処理回路26、27、イレースヘッド制御回路1
0、トラッキング動作の詳細について説明する。
【0027】まず、記録信号処理回路について説明す
る。
【0028】図4に、記録信号処理回路24、25の内
部構成を示す。
【0029】図中、60はデータ入力回路、61は記録
データ処理回路、62は変調回路、63は記録アンプ、
64は記録再生切り替えスイッチ、65は再生アンプ、
66はエンベロープ検出回路、67は記録信号処理回路
入出力端子、68は記録ヘッド信号再生出力端子を示
す。
【0030】記録動作実行時には、記録信号入力端子2
2、23より、入力されたデータは、データ入力回路6
0に入り、その後、記録データ処理回路61で、シャプ
リング等の処理が行われ、次に、変調回路で変調され
る。変調された信号は、記録アンプにより増幅されて、
記録信号処理回路入出力端子67より記録ヘッドに対し
て出力される。
【0031】また、記録動作実行前のトラッキング動作
時には、記録ヘッドにおいて、記録信号を再生する。再
生された信号は、記録信号処理回路入出力端子67よ
り、入力され、記録再生切り替えスイッチ64を介し、
再生アンプ65において、増幅されて、エンベロープ検
波回路66により、エンベロープ信号を生成し、記録ヘ
ッド信号再生出力端子68より制御回路28に出力され
る。
【0032】次に、再生信号処理回路の詳細について説
明する。
【0033】図5に、再生信号処理回路24、25の構
成を示す。
【0034】図中、69は再生プリアンプ、70は再生
等化回路、71はデータストローブ回路、72は同期検
出回路、73はエラー訂正回路、74はデータ出力回
路、75は再生信号処理回路入力端子、76は、再生エ
ンベロープ検波回路、77は再生エンベロープ検波回路
信号出力端子を示す。
【0035】再生動作時に、再生ヘッドより再生信号処
理回路入力端子75を介して入力された信号は、再生プ
リアンプ69により増幅され、再生等化回路70により
波形整形され、データストローブ回路71によりデータ
判別処理が行われる。同期検出回路72は同期検出を行
う。その後、データストローブ回路71で判別されたデ
ータは、エラー訂正回路73により、エラーを訂正され
る。訂正後のデータは、データ出力回路74を経て、再
生信号出力端子20、21より出力される。また、再生
等化回路70により波形整形された信号より、エンベロ
ープ検波回路により、エンベロープ検波信号を生成し、
再生エンベロープ検波信号出力端子77より制御回路2
8に出力する。
【0036】次に、イレースヘッド制御回路10の詳細
について説明する。
【0037】図6にイレースヘッド制御回路10の内部
構成を示す。
【0038】図中、80は消去電流発生回路、81はサ
ーボパターン発生回路、82、83、84は切り替えス
イッチ、85、86はロータリトランス、87、88は
フライングイレースヘッド、89はサーボパターン検出
回路、90はトラッキング制御回路、91はカウンタ回
路、92はタックパルス検出回路を示している。
【0039】タックパルス検出回路92は、フライング
イレースヘッドが、磁気テープ上の所定の位置にきたタ
イミングで基準信号を生成する。このタイミングは回転
ヘッドシリンダの回転状態より求める。
【0040】記録動作実行時には、制御回路28より指
令を受けて、サーボパターン発生回路81は、タックパ
ルス検出回路92からの基準信号により、記録初めの位
置を決定し、サーボパターンを発生させる。また、制御
回路28より指令を受けて、消去電流発生回路80は消
去電流を発生させる。そして、この二つの信号をスイッ
チ82に切り替えながら、図3に示したトラックパター
ンを発生し、スイッチ83を介してフライングイレース
ヘッド87、88に対して供給する。
【0041】一方、記録動作実行前のトラッキング動作
時、および、再生動作中は、フライングイレースヘッド
87、88でトラッキング用信号記録領域に記録されて
いるサーボパターン信号を再生する。再生されたサーボ
パターン信号は、再生状態に切り替わっているスイッチ
83を経て、サーボパターン検出回路89に供給され
る。カウンタ回路91は、供給されたサーボパターン信
号と、タックパルス検出回路の出力した基準信号より、
フライングイレースヘッドと、記録テープの位置関係と
の間のタイミングずれを計測する。
【0042】ここで、このカウンタ回路91が行う計測
について説明する。
【0043】図7は、トラッキングのタイミングを、ト
ラックと対応させて示したものである。
【0044】図中、101はトラッキング用信号記録領
域2に記録された第1のサーボパターン、100はトラ
ッキング用信号記録領域3に記録された第2のサーボパ
ターン、102は検出距離、103はトラックパターン
基準位置、104は記録テープエッジを示している。
【0045】タックパルス検出回路は、(A)で示す基
準信号を出力する。この信号のaのタイミングは、フラ
イングイレースヘッドがトラッキングパターン基準位置
103にあるタイミングに相当する。カウンタ回路91
は、フライングイレースヘッドが、第1のサーボパター
ンを再生し始めると、(B)の信号の値を切り替える。
また、次に、フライングイレースヘッドが、第2のサー
ボパターンの再生を開始すると、再生周波数特性が変化
するので、これを検出し(C)の信号の値を切り替え
る。そして、aとb間のタイミングずれを求め、トラッ
キング制御回路90に送る。
【0046】このタイミング差が、検出距離102に対
応するので、トラッキング制御回路90は、カウンタ回
路91の検出したタイミングずれより、トラッキングず
れ量を算出し、その情報を制御回路28に送る。
【0047】ところで、トラッキング用信号記録領域2
に記録する第1のサーボパターン101と、トラッキン
グ用信号記録領域3に記録する第2のサーボパターン1
00との、2つの異なるサーボパターンを記録している
のは、次の理由によるものである。
【0048】すなわち、一般的に、再生信号中から、特
定の再生周波数特性の開始点を直接検出するよりも、再
生周波数特性の変化点を検出する方が、より正確に開始
点を検出できる。そこで、第1のサーボパターン101
と第2のサーボパターン100を異なるパターンとし、
この2つのパターンの再生により生じる再生周波数特性
の変化点を検出することにより第2のサーボパターン1
00の開始点を正確に検出するようにしたもである。
この情報は再生データ中の特定のパターンのデータで行
っても良い。
【0049】次に、本実施例に係るデータ記録再生装置
のトラッキング動作の詳細について説明する。
【0050】回転位相検出回路30は、回転ヘッドシリ
ンダ34の回転位相を検出し制御回路28に送る。
【0051】また、前述したように、制御回路28に、
再生動作時には、再生信号処理回路からのエンベロープ
検波信号とイレースヘッド制御回路よりのトラッキング
ずれ量が入力され、記録動作実行前のトラッキング動作
時には、記録信号処理回路からのエンベロープ検波信号
とイレースヘッド制御回路よりのトラッキングずれ量が
入力される。
【0052】そこで、制御回路28は、入力するトラッ
キングずれ量と回転ヘッドシリンダ34の回転位相に基
づいて、トラッキングずれ量が正規の値になるように、
補正指令をサーボ回路29に送る。サーボ回路29は、
受け取った指令をもとに、キャプスタン制御回路31お
よびリール制御回路32にそれぞれ制御信号を送る。こ
れに応じて、キャプスタン制御回路31およびリール制
御回路32は、キャプスタン35、リール33、36を
制御しトラッキングをとる。
【0053】次に、制御回路28は、入力するエンベロ
ープ検波信号を利用してトラッキングの微調整を行う。
すなわち、入力するエンベロープ検波信号を利用して、
ディッザー方式等により再度トラッキングずれを検出し
て、これに基づき、サーボ回路29、キャプスタン制御
回路31、リール制御回路32を介してキャプスタン3
5、リール33、36を制御して、トラッキングの再調
整を行う。
【0054】以下、本実施例に係るデータ処理装置の、
記録再生動作について補足する。
【0055】図8は、つなぎどり記録を説明するための
図である。
【0056】つなぎどり記録は既に記録されているトラ
ックに続けて新規トラックを記録するものである。図8
中の点線で示したトラックが、新しく記録するトラック
であるが、前述したように、記録動作実行前に、既に記
録されているトラックによって新規記録トラック位置ま
でトラッキングを行い、その後記録動作を実行して、新
規記録トラックを、フライングイレースヘッドにより、
トラッキング用信号記録領域2、3(図3参照)にサー
ボパターンを記録し、フライングイレース用消去信号記
録領域6を生成してからデータ記録トラック7、8にデ
ータを記録していくことにより記録する。
【0057】図9は、インサート記録を説明するための
図である。
【0058】インサート記録は、既に記録されているト
ラックのデータを書き替えるものである。
【0059】図9中、点線で示したデータ記録トラック
が、新たにインサート記録されたトラックのデータ記録
トラックである。この場合も、前述したつなぎどり記録
と同様に、記録動作実行前に、既に記録されているトラ
ックによってインサートトラック位置までトラッキング
を行い、その後記録動作を実行してデータの書替えを行
うが、本実施例においては、インサート記録は、トラッ
キング用信号記録領域2、3のサーボパターンは書替え
ずに、フライングイレースヘッドにより、既に記録され
ているデータ記録トラックのデータを消去し、データ記
録トラックに新たなデータを書き込むことより実現す
る。このようにすることにより、トラッキング誤差をな
くすことができ、また、消去後に新規データを書き込む
のでオーバーライトによるデータエラーにたいしてもマ
ージンを大きくすることができる。また、インサート記
録においては、トラッキングずれが生じ易いが、もし、
トラッキングずれが生じた場合でも、対となっているデ
ータ記録トラックと、隣接する対のデータ記録トラック
の間に前述したガードバンドを設けているのでエラーレ
ートの悪化が防止できる。
【0060】図10は、基準トラックを利用した記録再
生を説明するための図である。
【0061】図中、93は記録テープ、94は基準トラ
ックパターンを示している。基準トラックパターンは、
記録テープの初めの位置に図で示す如くあらかじめ記録
しておく基準トラックである。このように、あらかじめ
基準トラックを記録しておき、記録再生の際は、必ずこ
の基準トラックパターンを再生し、その結果より、あら
かじめ、ヘッド取付け高さ等のヘッド取付け精度の、補
正分を以後の制御に盛り込んでおくようにする。これに
より、以降のトラッキングを精度良く、すばやく行
とができる。
【0062】なお、データの記録フォーマットによって
は、図11に示すように、記録テープ1のデータ記録ト
ラック7、8上の所定の位置に特定のパターン1100
が記録されていることがある。そこで、このような記録
フォーマットを採用する記録テープについては、前述し
たサーボパターンを記録するトラッキング用信号記録領
域(図3、符号2、3、4、5)を設けずに、再生ヘッ
ドによるデータ記録トラック7、8上の特定パターンの
再生タイミングに応じてトラッキングを行うようにして
もよい。すなわち、サーボパターンの再生タイミングに
代えて、再生ヘッドによるデータ記録トラック7、8上
の特定パターンの再生タ−ミング1100と、タックパ
ルス検出回路の出力した基準信号より、再生ヘッドもし
くは記録ヘッドと、記録テープの位置関係との間のタイ
ミングずれを計測し、これを補正するようにする。
【0063】以上説明してきたように、本実施例係るデ
ータ記録再生装置によれば、エラーレートに対するマー
ジンが大きく、かつ、精度の高いトラッキングを安定し
て行うことができる。
【0064】ところで、記録テープの記録密度を向上さ
せるためには、記録トラックの幅は、狭いほうがよい。
たとえば、トラック幅を1/2にすれば、1本の記録テ
ープ上に約2倍の記録トラックを設けることができるの
で記録密度を約2倍とすることができる。そこで、先に
図3等に示した記録フォーマットにおいては、各トラッ
クの幅を可能な限り狭くすることが好ましい。
【0065】また、このように狭いトラック幅の記録フ
ォーマットに対応するデータ記録再生装置においても、
より記録トラックの幅の広い他の記録フォーマットを用
いた記録テープを、少なくとも再生可能であることが好
ましい。
【0066】そこで、次に、本実施例に係るデータ記録
再生装置において、図3に示した記録フォーマットのデ
ータ記録トラック7、8の幅より、幅の広いデータ記録
トラックを用いる他の記録フォーマットの記録テープを
再生する場合について説明する。
【0067】いま、ディジタルビデオテープレコーダに
用いられている既存の記録フォーマットであるD2フォ
ーマットと同等のフォーマットで記録されたデータを再
生する場合を例にとる。
【0068】図12aにこの既存のフォーマットを示
す。
【0069】図12a中、100は記録テープ、101
はテープの進行方向、102はプラス記録アジマスのデ
ータ記録トラック、110はマイナス記録アジマスの記
録トラック、103はデータ記録トラックのトラック
幅、104はヘリックスアングル、118はリニアトラ
ックであるところのコントロールトラックである。コン
トロールトラック118には、トラッキングに用いるこ
とのできるタイミング信号としてコントロールが記録さ
れている。
【0070】図12bは、本実施例に係るデータ記録再
生装置が通常用いる記録フォーマットを示しており、先
に図3に示したものと同じである。図13中、107は
デ−タ記録トラックの幅を示しており、ここでは、一例
として、この幅107を、図12に示した記録フォーマ
ットのデータ記録トラックの幅103の半分の幅として
説明する。また、108はヘリックスアングルを示して
いる。
【0071】いま、再生ヘッド49、50がプラスアジ
マス用の再生ヘッド、再生ヘッド51、52がマイナス
アジマス用のヘッドして、図12aに示した記録フォ
ーマットの記録テープを再生する場合の動作について説
明する。
【0072】この場合、1本のデータ記録トラックを、
相互にアジマスの異なる2つの再生ヘッドでトレースさ
せる必要がある。すなわち、プラスアジマスのデータ記
録トラック102上を、プラスアジマス用の再生ヘッド
49とマイナスアジマス用の再生ヘッド51をトレース
させ、マイナスアジマスのデータ記録トラック110上
を、プラスアジマス用の再生ヘッド50とマイナスアジ
マス用の再生ヘッド52をトレースさせる。このように
することによって、一定のトラッキングで、自身と同ア
ジマスのデータ記録トラック上をトレースする、再生ヘ
ッド49と、再生ヘッド52によって交互にデータを再
生させることができる。
【0073】なお、このような再生を、図12bに示す
記録フォーマットの再生時と同じテープ速度で行うと、
データの再生速度は、1/2となる。もし、データの再
生速度を同じにしたい場合には、テープ速度101を高
速にすればよい。ただし、この場合には、ヘリックスア
ングル104も変化するので、これに合わせ、回転ヘッ
ドシリンダ9の回転速度またはテープの巻きつけ角度を
変えるようにする。
【0074】ここで、プラスアジマス用の再生ヘッド4
9とマイナスアジマス用の再生ヘッド51の両方、およ
び、プラスアジマス用の再生ヘッド50とマイナスアジ
マス用の再生ヘッド52の両方の、それぞれを、1本の
データ記録トラック上に位置付けるためには、図12b
に示す記録フォーマットに対するトラッキング動作と
は、異なるトラッキング動作が必要になる。各再生ヘッ
ドにデータ記録トラックの中心からずれた位置をトレー
スさせる必要があるからである。以下、このトラッキン
グ動作について説明する。
【0075】まず、コントロールトラック118上に記
録されているコントロール信号を再生して得られる所定
のタイミングと前述したタックパルスとのタイミングよ
りトラッキングを行う。もしくは、この磁気テープの記
録フォーマットが、図11に示したようなデータ記録ト
ラック上の所定の位置に特定パターンを記録している記
録フォーマットである場合には、これの再生タイミング
と、タックパルスとのタイミングよりトラッキングを行
うようにしてもよい。
【0076】ここで、コントロールトラック118はリ
ニアトラックであるので、この再生には特別のヘッドが
必要となる。そこで、コントロールトラックを用いてト
ラッキングを行う場合には、図13に示すように、コン
トロールトラック用のヘッド121を設けるようにす
る。再生信号に現れる所定のタイミングと前進したタッ
クパルスとのタイミングとの差が算出される。
【0077】また、データ記録トラック上の所定の位置
の特定パターンを用いてトラッキングを行う場合には、
その時点で最も再生信号レベル(エンベロープ)の大き
い再生ヘッドによる特定パターンの再生信号を用いるよ
うにする。このようにすることにより、信頼性の高いト
ラッキングを行うことができる。
【0078】コントロールトラックもしくは特定パター
ンを用いたトラッキングが終わったら、次に、各再生ヘ
ッドの再生信号レベル(エンベロープ)の大きさを用い
てトラッキングの微調整を行う。すなわち、再生ヘッド
49と52の、もしくは、再生ヘッド51と50とのい
ずれかの2つの再生ヘッドの2つの再生信号レベルが、
等しく、かつ、最大となるようにトラッキングを行う。
もしくは、2つの再生信号レベルが共に一定の値以上と
なるようにトラッキングを行う。これにより、プラスア
ジマス用の再生ヘッド49とマイナスアジマス用の再生
ヘッド51の両方、および、プラスアジマス用の再生ヘ
ッド50とマイナスアジマス用の再生ヘッド52の両方
の、それぞれを、一本のデータ記録トラック上に良好
に、位置付けることができる。なお、再生ヘッドのペア
が3以上である場合や、図12aに示す他記録フォーマ
ットのデータ記録トラックの幅が、図12bに示したデ
ータ記録トラックの幅の2倍ではない場合でも、同様な
手法により再生することができる。また、前述した基準
トラックを設け、これを用いるようにすれば、より信頼
性の高いトラッキングを行うことができる。
【0079】以上のように、本発明によれば、トラッキ
ングのためのリニアトラックを用いずに、ヘリカル走査
方式によって一般のディジタルデータを磁気テープに高
密度に、高い信頼性で記録/再生可能なデータ記録再生
装置を提供することができる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、トラッ
キングのためのリニアトラックを用いずに、ヘリカル走
査方式によって一般のディジタルデータを磁気テープに
高密度に、高い信頼性で記録/再生可能なデータ記録再
生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】データ記録再生装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】ヘッドの位置関係を示す説明図である。
【図3】記録トラックのフォーマット例を示す説明図で
ある。
【図4】イレースヘッド制御回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図5】記録信号処理回路の構成を示す説明図である。
【図6】再生信号処理回路の構成を示す説明図である。
【図7】トラックずれ量検出の様子を示す説明図であ
る。
【図8】つなぎどり記録の様子を示す説明図である。
【図9】インサート記録の様子を示す説明図である。
【図10】基準トラックを用いた記録再生の様子を示す
説明図である。
【図11】記録トラックの他のフォーマット例を示す説
明図である。
【図12】幅広のヘリカルトラックを再生する様子を示
した説明図である。
【図13】データ記録再生装置の他の構成例を示すブロ
ック図ある。
【符号の説明】
1…記録テープ 2、3、4、5…トラッキング用信号記録領域 6…フライングイレース用消去信号記録領域 7、8…データ記録トラック 9…回転ヘッドシリンダ本体 10…イレースヘッド制御回路 20、21…再生信号出力端子 22、23…記録信号入力端子 24、25…再生信号処理回路 26、27…記録信号処理回路 28…制御回路 29…サーボ回路 30…回転位相検出回路 31…キャプスタン制御回路 32…リール制御回路 34…回転ヘッドシリンダ 33…記録テープサプライ装置 35…キャプスタン 36…記録テープテークアップ装置 37、38、39、40…切り替えスイッチ 41、42、43、44、45、46、47、48…ロ
ータリトランス 85、86…ロータリトランス 49、50、51、52…再生ヘッド 53、54、55、56…記録ヘッド 87、88…フライングイレースヘッド 92…タックパルス検出回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−18563(JP,A) 特開 昭58−224435(JP,A) 特開 平3−171413(JP,A) 特開 昭60−136940(JP,A) 特開 昭61−61254(JP,A) 特開 平1−102765(JP,A) 特公 平1−27497(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/467 G11B 5/588 G11B 5/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドシリンダを用いて、ヘリカル走
    査方式によって磁気テープ上にデータを記録再生するデ
    ータ記録再生装置であって、 磁気テープ上の同一の記録トラックに、データおよびト
    ラッキング制御のための特定のパターンを記録する記録
    手段と、 前記回転ヘッドシリンダに搭載された磁気ヘッドを用い
    て、前記記録トラックから前記データおよび前記特定の
    パターンを読み出して再生する再生手段と、 前記回転ヘッドシリンダの回転位相を検出する位相検出
    手段と、 前記磁気ヘッドのトラッキングの制御を行うトラッキン
    グ制御手段とを有し、 前記トラッキング制御手段は、再生された前記特定のパ
    ターンの再生タイミングと、検出された前記回転ヘッド
    シリンダの回転位相とに基づいて、再生された前記デー
    タの信号出力が最大となるように前記磁気ヘッドのトラ
    ッキングの制御を行うことを特徴とするデータ記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデータ記録再生装置であ
    って、 前記特定のパターンは、前記データが記録される領域の
    開始点に先行する領域に記録されることを特徴とするデ
    ータ記録再生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6524665B2 (en) 1999-11-12 2003-02-25 3M Innovative Properties Company Liquid crystal alignment structures and optical devices containing same
US6699533B2 (en) 2000-12-01 2004-03-02 3M Innovative Properties Company Stabilized liquid crystal alignment structure with pre-tilt angle and display devices containing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6524665B2 (en) 1999-11-12 2003-02-25 3M Innovative Properties Company Liquid crystal alignment structures and optical devices containing same
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