JPH03277276A - 新規耐熱性β―ガラクトシル基転移酵素、その製造法及びその用途 - Google Patents

新規耐熱性β―ガラクトシル基転移酵素、その製造法及びその用途

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JPH03277276A
JPH03277276A JP2246792A JP24679290A JPH03277276A JP H03277276 A JPH03277276 A JP H03277276A JP 2246792 A JP2246792 A JP 2246792A JP 24679290 A JP24679290 A JP 24679290A JP H03277276 A JPH03277276 A JP H03277276A
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galactosyltransferase
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Yuji Shibano
裕次 柴野
Teruo Amachi
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規なβ−ガラクトシル基転移酵票、その製
造法及びその用途に関するものであり、さらに詳しくは
、サツカロポリスボラ属等の放線菌に属する微生物が生
産し、高い熱安定性を有する新規なβ−ガラクトシル基
転移N素およびその製造法並びにその利用法に関する。
[従来の技術] 糖や配糖体を更に糖で修飾することにより、それらの糖
や配糖体(以下、「糖類」と略称する)に新たな生理活
性や物性を付与できることが知られている0例えば、甘
味度を増加させたり、苦味を緩和あるいは消去したり、
水に対する溶解度の低い配糖体(漢方薬の有効成分等に
その例が見られる)の水溶性を高めたり、生体内安定性
や腸管吸収性を増加させたりする作用が知られている。
糖の修飾により付与される機能やその程度は、用いられ
る糖および修飾される糖類の種類によって異なるが、糖
類をガラクトシル基でg飾することによって、上述の目
的に対して好ましい効果を得られる例が多く報告されて
おり、これに基づき様々な機能性オリゴ糖や機能性配糖
体が開発されてきた。
例えば次の式 %式% (式中、Galはガラクトース残基を、Xは糖類若しく
は配糖体を示し、mは整数である)で表されるオリゴ糖
またはWM修飾配糖体において、Xがグルコース残基(
Glu) 、mが0〜4の整数であるオリゴIN(ガラ
クトオリゴ糖)は善玉腸内細菌であるビフィズス菌の増
殖促進性物質として知られ(特開昭 55−10488
5号)、またその優れた甘味度、甘味質、難う触性、低
カロリー性、加工安定性、保湿性、水分活性低下能、着
色性などにより、食品素材として幅広く利用されつつあ
る。
また、蔗糖のガラクトシル化により、前記式においてX
がシュークロース、mが0であるガラクトシルシューク
ロース(特開昭64−85090号)が、また、ラクチ
ュロースのガラクトシル化により、前記式中、Xがラク
チュロース、mが0であるガラクトシルラクチュロース
(特開昭 63−94987号′)がそれぞれ得られ、
これらもガラクトオリゴ等と同様、新しい機能性食品素
材として利用されつつある。更に、せ昧配糖体ルブソシ
ドについては、そのガラクトシル化により甘味度、甘味
質の改善が達成されている (Argic、 Biol
、 Chew、 53.2923−2928.1989
)。
以上のように、糖類にガラクトシル基あるいはオリゴガ
ラクトシル基を付加させ、ガラクトシル基付加物を製造
するには、β−ガラクトシダーゼのガラクトシル基転移
反応が利用されている。
この反応は、高濃度のβ−ガラクトピラノシド(例えば
ラクトース)の存在下、いくつかのβ−ガラクトシダー
ゼが、糖(あるいは配糖体の糖部分)へのβ−D−ガラ
クトシル基転移反応を触媒するという事実に基づいてい
る。
酵素のβ−D−ガラクトシル基転移能の高さは、その起
源によって様々であり、効率良く反応を進めるためには
、高い転移能を持つβ−ガラクトシダーゼを用いる必要
があった。
従来用いられているβ−ガラクトシダーゼの例としては
、糸状菌アスペルギルス・オリゼー(ρ5perrli
/1rt5 orjllle、特公昭55−10488
5号)、細菌バチルス・サーキュランス(Iticil
/lrs circu/arts、特公昭62−209
780号)、ストレプトコッカス・サーモフィラス(5
1replococctts l/rerzophi/
us。
Food Chew、 10.195−204.(19
83))起源の酵素があり、これらの酵素をラクトース
に作用させることにより、実際にガラクトオリゴ糟が製
造されている。 また、β−ガラクトシダーゼ活性をも
つ酵母菌体の例としては、リボマイセス(l 1poz
)tces ) 、ロドトルラ(tihodotrtt
tz ) 、シロバシディウム(5traitstit
las>−ステリグマドマイセス(51ert’guz
ztoa/c#s、  日本農芸化学会誌、63巻、3
号、629ページ、1989年)、スポロボロマイセス
 (5poroborozpces 。
特公昭62−208293号)、クリプトコツカス(C
rpptococctts、  特公昭60−2518
96号、特公昭62−130695号、特公昭61−2
36790号)、クリベロマイセス(K/u)tver
oBtctts、特公昭61−271999号)などが
知られており、これらを利用するガラクトオリゴ糖の製
造も試みられている。
通常、β−D−ガラクトシル基の供与体としては、ラク
トースを用いるのが産業上もっとも有利である。ラクト
ースは牛乳中に多量に含まれ、また、海外において酪農
廃棄物として多量に産出され、原料としてはもっとも安
価であるからである。ちなみに、β−ガラクトシダーゼ
を用いた乳糖分解乳の製造が既に実用化されていること
(フードケミカル、第7巻、38−44、(1986)
 )を背景として、転移活性の高いβ−ガラクトシダー
ゼを用いたガラクトオリゴ糖含有加工乳の製造法が近年
報告された(特開平1−168234号)。
[発明が解決しようとする課題] ところで、−aに糖転移反応は、糖供与体(ここではラ
クトース)の濃度が高いほど速やかにかつ収率良く進行
する。そして、このためには反応溶液中のラクトースの
濃度を上げれば良いのであるが、高濃度のラクトース溶
液は、常温では粘度が高いうえに結晶が析出しやすく、
製造工程上での取り扱いが困難であるという問題があっ
た。
そこで、反応系の温度を上げて(例えば、60″C以上
ン、ラクトースの析出を押さえ、粘度を低下させること
が求められていた。
また、溶解度を上げることにより単位体積当たりの反応
物(ラクトース等)の仕込み量を多くすればコスト的に
も有利であり、しかも化学反応は温度が高いほど早く進
行するので、反応系の温度を上げることによって、#素
反応速度を大きくし反応時間を短縮化することも可能と
なる。 更に、反応温度の高温化によって雑菌が成育し
にくなり、また、高温によって達成される高濃度糖の高
い浸透圧による静菌作用が働き、製造工程の雑菌汚染防
止にも役立つことが予想される。
このように、高温によるがラク゛トシル基転移反応は利
点が多いのであるが、このように高温で反応を行なうた
めには、酵素に高い熱安定性が要求される。更に、上記
反応を工業的に有利に利用するためには、付加物の量産
化と製造コストの低減化のために、酵素を固定化し、反
応工程を自動化、連続化することが求められている。
一般に、β−ガラクトシダーゼは高濃度のラクトースに
よr)官憲化されるが、これを固定化して、高温で長期
間にわたり縁り近し使用するためには、さらに高度な耐
熱性が要求される。 しかし、前述の糸状菌アスペルギ
ルス・オリゼー、細菌バチルス・サーキュランス、スト
レプトコッカス・サーモフィラス起源の酵素、あるいは
りボマイセス、ロドトルラ、シロバシディウム、スポロ
ボロマイセス、クリプトコツカス、クリベロマイセスな
どのβ−ガラクトシダーゼ活性をもつ酵母菌体は、熱安
定性が必ずしも高くなく、高温での繰り返し使用には適
切ではない。
一方、熱安定性を有し、しかも高温繰り返し使用に耐え
うるβ−ガラクトシダーゼとしては、ペシロマイセス 
(Pzeciloaycesvzr;atl)の酵素(
Appl、  Microbiol。
Biotechnol、 27.383−388.19
88 )が知られているが、この酵素の反応最通pHは
3.5であって、例えば牛乳(pH7付近)中のラクト
ースを利用する製造工程には不適当であった。
したがって、実際の高温酵素反応に適する酵素の提供が
求められていた。
[ff!!9!を解決するための手段]本発明者らは、
高いβ−D−ガラクトシル基転移能ならびに高い熱安定
性をもち、中性域で作用しうる酵素を自然界より探索し
た結果、放線菌に属する微生物、特にサツカロポリスボ
ラ (5zcchiropolpsparz) 、サー
モモノスポラ(Iheraozonasporz )ま
たはサーモアクチノマイセス (Iherzaicti
noayces )に属する菌株中に上記の目的にかな
うβ−ガラクトシル基転移酵素を生産するものがあるこ
とを見いだした。
そして、これらの菌株を液体培養または固体培養するこ
とによりβ−ガラクトシル基転移酵素を生産させ、これ
を必要に即して精製純化あるいは固定化することにより
、−a式() %式%) (式中、Galはガラクトース残基を、Xは糖類若しく
は配糖体を示し、nl、tO−4の整数である) で示されるオリゴ環あるいは糖峰飾配糖体の製造に利用
することができることを見出した。
即ち、本発明は、新規なβ−ガラクトシル基転移酵素、
該酵素の製造法、および該酵素の利用法を提供するもの
であ石。
本発明のβ−ガラクトシル基転移酵素は、放線菌に属す
る微生物、特にサツカロポリスボラ、サーモモノスポラ
、サーモアクチノマイセス等に属する菌株の培養物から
得ることができる。
本発明者らは、前記したように、高い熱安定性を有し、
中性域で作用しうるβ−ガラクトシル基転移酵素生産菌
を自然界より探索した結果、上記に属する菌株中に目的
とするβ−ガラクトシル基転移酵素を生産するものが存
在することを見いだしてお、ワ、その中でも特に石川系
の牧草地土壌から分離したサツカロポリスボラに属する
菌株、SAM1400株が、目的とするβ−ガラクトシ
ル基転移酵素をとりわけ多量に生産している。
そこで、本発明において用いることができるβ−ガラク
トシル基転移酵素産生菌の代表例として、微生物SAM
  1400株をあげ、その菌学的特徴を以下に述べる
菌  学  的  特  徴  : (1)形態学的所見 SAM  1400株は、直径0.4〜0.8μmの基
底菌糸および気中菌糸を形成する。
基底菌糸は分岐し、まれに分断が認められる。
気中菌糸は分岐し、その先端に3ないし7個、まれに1
0個以上の直鎖状の胞子連鎖を形成する。一方、気中菌
糸を形成していない場合でも、基底菌糸において2ない
し6個の胞子鎖を、寒天培地内部、寒天培地表面、およ
び表面より気中に向かって形成する。胞子は球状であり
、その大きさは直径0.8〜1.0μmで、その表面は
平滑である。胞子嚢、菌糸束、菌核などの構造体は、1
4日培養後も認められなかった。
(2)培養所見(55°C114日間培養)ショ糖・硝
酸塩寒天培地; 生   育 :    貧  弱 気中菌糸 :  形成せず 裏面の色調:  灰黄色 可溶性色素:  な し グルコース・アスパラギン寒天培地; 生   育 :    貢  弱 気中菌糸 :  形成せず 裏面の色調:  灰黄色 可溶性色素:  な し グリセリン・アスパラギン寒天培地; 生   育 :    良  好 気中菌糸 :  形成せず 裏面の色調:Wl黄色 可溶性色素:  な し スターチ・無機塩培地: 生 育: 貧弱 気中菌糸 :  形成せず 裏面の色調:  黄 色 可溶性色素:  な し チロシン・寒天培地; 生   育 :    良  好 気中菌糸 :  形成せず 裏面の色調:  灰黄色 可溶性色素:  な し 栄養寒天培地; 生   育 :    良  好 気中菌糸 :  かすか 裏面の色調:  黄 色 可溶性色素:  な し n母エキス・麦芽エキス寒天培地; 生   育 :    良  好 気中菌糸 :  貧弱、白色 裏面の色調:  黄褐色 可溶性色素:  な し オートミール寒天培地; 生   育 :    良  好 気中菌糸 :  形成せず 裏面の色調:  黄 色 可溶性色素:  な し NaC1寒天培地1 生   育 :    良  好 気中菌糸 :  豊富、白色 裏面の色調:  黄 色 可溶性色素:  な  し 110% NaC1を含むトリブチケースソイブロス(
BBL) +2%寒天培地 (3)生理学的所見 ■生育温度範囲 1%グルコースを含む栄養寒天培地で、50℃、55“
C265℃での生育が認められ、トリプチケースソイブ
ロス(BBL)+2%寒天培地で、30°C137℃で
の生育が認められた。最適生育温度は50〜55℃と思
われた。
■ゼラチンの液化(55°C) ゼラチン液化試験用培地のいずれにおいても、生育が認
められなかった・ ■スターチの加水分解:   陰 性 ■脱脂乳の凝固:      陰 性 ■脱脂乳のペプトン化:   陰 性 ■メラニン様色素の生成 ペプトン・酵母エキス・鉄寒天培地二 陰  性8 チロシン寒天培地:     陰 性 トリプトン・酵母エキス寒天培地: 陰性 ネ: 培地の底に、薄褐色の色素の沈降が見られる。
硝酸塩の還元= 10%NaC1耐性ニ ゲアニンの分解: エラスチンの分解: 陽性 陽  性 陽  性 陰性 ■キサンチンの分解:    陽 性 @ヒボキサンチンの分M:  陽 性 ■炭素源の利用性(ブリドハム・ゴトリーブ寒天培地、
55℃、17日間培養):D−グルコース   + D−キシロース   + ラクトース     + L−ラムノース   士 L−アラビノース  士 D−フルクトース  + ラフィノース D−マンニトール  + イノシトール    + シュクロース ただし、+;利用する、±;利用するかどうか髪わしい
、−;利用しない。
(4)化学分類学的性質 (a)2.6−ジアミノピメリン酸 全菌体を、スタネック(Staneck、J、L、 )
およびロバーツ(Roberts、G、D、 )の方法
(アプライドマイクロバイオロジー (Applied Microbiology)、 2
8巻、226ベーシ、 1974年)に準拠して調べた
結果、メソ−2,6−ジアミツビメリン酸の存在が認め
られた。
(b)  tm 全菌体の加水分解物中に、アラビノースとガラクトース
の存在が認められた。
(c)  キノン系 MK−9(H4)を主成分として有し、そのほかにMK
−9(H6) 、MK−9(H8)、MK−10(H4
)、MK−10(H6)、MK−10(H8)、 MK−10(HIO)を有していた。
(d)  リン脂質タイプ フォスファチジルコリン、フオスファチジルグリセロー
ルを含む。これは、ルシェバリx  M、P、 (Le
chevalier、 N、 P、ンおよびH,A、ル
シエバリエ(H,A。
Lechevalier)  (A、 Dietz a
nd D、 W。
Thayer (編)、アクチノマイセート タフソノ
ミー(Actinosycete Taxonomy)
、227291頁、1980年)によるP−IIIタイ
プに属する。
(e)  ミコール酸 菌体内にミコール酸を含まない。
これらの結果から、SAM  1400株の細胞壁は、
メソ−2,6−ジアミツビメリン酸とガラクトース、ア
ラビノースを含む、IV−Aタイプと判断される。
形態的特徴としては、SAM1400株は気中菌糸を形
成し、分岐して平滑な球状の胞子を連鎖上に着生する。
胞子の連鎖は短く、その数は3〜7個が普通で、まれに
10個以上の胞子連鎖も認められる。その一方で、気中
菌糸の形成が認められないときには、基底菌糸において
、胞子連鎖の形成が認められた。これは、基底菌糸から
短い胞子柄(認められない場合もある)の先に2〜6個
の平滑な球状の胞子が寒天培地表面より上に向かつて連
鎖するものである。キノン系はMK−9(H4)を主成
分として有し、リン脂質タイプはP−IIIで、ミコー
ル酸を含まない。グアニン、ヒボキサンチン、キサンチ
ンを分解し、エラスチンを分解せず、30〜65℃で生
育し、10% N a C1j:耐性を示す。
以上の菌学的性質より、S、T、ウィリアムス(S、T
、Williaas )編の、パージエイズ マニュア
ル オブ システマティック バクテリオロジー、第4
巻、1989年(Williaws。
S、T、(ed、)、Bergey’s Manual
 of SystesaticBacteriolog
y、 vo14.1989)に従って、本菌株の分類学
的位置を求めたところ、SAλ(1400株はファエニ
ア・レクチヴイルグラ(Fleniz recttrt
rllulg)に属する放線菌であることが判明した。
そこで、F、レクチヴイルグラ(F。
rectivirgulz )の基準菌株と同種と同定
された菌株2株を入手し、SAM  1400株と培養
性状、 生理的性状及びキノン系の比較状 験を行った。
その結果を第1表に示す。
( 以 下 余 白 ) 第1表に示すようにSAML400株とF。
レクチヴイルグラの基準法を含む3株は、非常に良く一
致する菌学的性質を示した。
以上のことから、本発明者らはSAM 1400株をF、レクチヴイルグラであると同定した。
 しかしながら、コーンーウエンデッシュ(Korn−
Wendisch )ら(インターナテヨナルジャーナ
ルオブシステマテイツクハクテリオロジー(Inter
national Journalof System
atic Bacteriology)39巻、430
−441頁、1989年)は、菌体脂肪酸組成、キノン
系、リン脂質タイプ等の化学分類学的性質によって、フ
ァエニア属はサツカロポリスボラ属と同一であるとし、
F、レクチヴイルグラをサツカロポリスボラ属に移し、
新組合せ、サツカロポリスボラ・レクチヴイルグラ(5
zcchzr。
palysporit recliyirgttlz)
を提唱している。
そこで、本発明者らは、コーンーウエンデッシュら(イ
ンターナテヨナル ジャーナルオブ システマテイック
 バクテリオロジー(Internattonal J
ournal  of  SystematicBac
teriology’ )39巻、430−441頁、
1989年)に従い、本菌株をサツカロポリスボラ・レ
クチヴイルグラと同定した。
なお、SAM  1400株は、サツカロポリスボラ・
レクチヴイルグラ SAM l  4 0 0  (Szcchzretpo/ys
porz  rgclt’virguliSAに140
0 )と命名され、工業技術院微生物工業技術研究所に
、受託番号微工研条寄第2768号(FERM BP−
2768)として寄託されている。
また、他の属に属する本発明の新規β−ガラクトシル基
転移酵素産生微生物の例としては、サーモアクチノマイ
セス sp、SAMl 544 (Iherzozct
inozpces  sp、  SAM1544)、サ
ーモアクチノマイセス sp。
S  AM   1 5 4 5  (Iheraoz
ctittoiりces   sp。
SAM 1545) 、サーモモノスポラ sp、SA
Ml 546 (Iherzozottosporz 
sp、 SAM 1546 )、サーモモノスポラ s
p、SAM  1547(1herzozonos戸o
ri sp、 SAM 1547 )等が挙げられる。
これらの微生物も、それぞれ工業技術院微生物工業技術
研究所に、受託番号微工研条寄第2769号(FERN
 BP−2769)、同2770号(FERM BP−
2770) 、同2771号(FERM BP−277
1’) 、同2772号(FERN8P−2772)と
して寄託されている。
上記各微生物を利用する新規β−ガラクトシル基転移酵
素の製造は、常法にしたがって当該微生物を培地に接種
し、これを培養することにより行なわれる。
各菌株の培養は、通常行なわれている通気撹拌培養、振
盪培養、静置培養等の潜体培養法もしくは固体培養法に
より行なうことができる。
培地は、炭素源として、ラクトース、グルコース、シュ
クロース、デンプンなど、窒素源としてペプトン、酵母
エキス、尿素、硫酸アンモニウム、アミノ酸などを、無
機塩としては、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩
化カルシウムなどや、また必要に応じてM n”、 Z
 n’−、N i 2−等の微量金属、ヒオチン、チア
ミンなどのビタミン類等を適宜加えたものを用いる。
培養温度は生育できる温度範囲ならとくに限定されない
が、50°C付近が望ましい。
また、培養は、24〜192時間程度行なわれる。
かくして得られた培養物から本発明のβ−ガラクトシル
基転移酵素を採取するには、まず遠心分離法や濾過法な
どにより培養物をブロス画分と菌体画分に分画する。β
−ガラクトシル基転移酵素活性画分につき、さらに限外
濾過、透析、塩析、溶媒沈殿、イオン交換クロマトグラ
フィー、ゲルクロマトグラフィー、吸着クロマトグラフ
ィー、疎水性クロマトグラフィー、等電点沈殿など周知
の方法を、単独あるいは組み合わせて行なうことにより
、β−ガラクトシル基転移酵素の濃縮あるいは精製標品
を得ることができる。
以上のようにして分離、Willされた、本発明のβ−
ガラクトシル基転移畦素のうち、サツカロポリスボラ・
レクチヴイルグラSAM1400の産生する酵素の酵素
化学的性質はつぎのとおりである。
酵素化学的性質: (1)作用 転移反応: β−D−ガラクトピラノシド Gal−X1モルと、ガラクトシル基 受容体Y 1モルとから、あらたなβ −D−ガラクトピラノシドGal−Y 1モルと、x 1モルを生成する。
ここで、X、Yはいずれも木繊外の 化合物で、糖あるいはアグリコンで ある。
加水分解: 1モルのβ−D−ガラクトピラノシ ドGal−Xを加水分解し、1モルの Xと1モルのガラクトースを生成す る。
(2) pH安定性 0、OIM!酸緩衝液(PH3,5−6,5)、0、O
IM  リンWl*衝液(p)f 6.0−8.0)、
あるいは0.0IM ビロリン酸緩衝液(pH8,0−
9,5)中で55℃、15分間インキュベートし、各p
Hでの残存活性を測定した結果、pH5,0以上で安定
であった。
<3)熱安定性 0、OIM  リンMIN衛液(pH7,2)中にて、
30〜80″Cで1時間インキュベートし、各温度にお
ける残存活性を測定した結果、60℃まではほぼ安定で
あった。また1Mラクトースを含有する0、OIM  
リンal1面液(p!(7,2)中で、65℃、24時
間処理し、残存活性を測定した結果、失活は認められな
かった。
(4)最適p)( 0,1λイ リン酸Pi衝溌(pH6,0−8,0)に
おける最適pHは7.2であった。
(5)基質特異性ならびにミカエリス定数各種のβ−ガ
ラクトピラノシドおよびその類縁体について、基jit
濃度105Mにおける加水分解反応を行なった結果を第
2表に示す。
(以下余白) 第 表 基   質 (10mM) 相対活性 p−ニトロフェニル−β− D−ガラクトピラノシド p−ニトロフェニル−α− D−ガラクトピラノシド p−ニトロフェニル−β− D−キシロピラノシド p−ニトロフェニル−β− D−グルコピラノシド p−ニトロフェニル−β− D−フルコシド p−ニトロフェニル−β− D−マンノシド ラクトース 100 % 0 % 〉 1 % 〉 1 % 0 % 0 % 161 % (6)分子量 TSK−G3000 5W−XLカラムを用いた高速液
体ゲルクロマトグラフィー(移動相:  0.158 
KCIを含む0.01Mリン酸緩衝液pH7,2,流速
+ 1.0 ml/gain )により、オリエンタル
酵母社製の各種標準タンパク質との相対溶出保持時間か
ら分子量を求めた結果、本酵素の分子量は140,00
0±20,000であった。
(7)サブユニット分子量およびサブユニット構造 SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法により本酵素
のサブユニットの分子量を求めたところ、140,00
0±20,000であった。ファスト−ゲル(Phas
t−Gel ) 1jl気泳動装置を用い、各種標準蛋
白質との相対移動度から求めた。本酵素は単量体と思わ
れる(8)阻害剤 本酵素はHg”、 Cu s+、などの金属イオンおよ
びエチレンジアミン四酢酸により阻害された(第3表)
第 表 化 合   物 残存活性 dC12 nCl2 CaC1□ aC12 N i C12 Mn C12 0C12 eC12 CuC1□ DTA 2−メルカプトエタノール TNB モノヨード酢酸 96 % 122% 87 % 96% 59% 103 % 97 % 87% 28% 5 % 96 % 107 % 69% (9)活性測定 p−ニトロフェニル−β−D−ガラクトピラノシドの加
水分解の活性測定は、基質の加水分解により生成するp
−ニトロフェノールを分光学的に追跡することにより行
なった。
すなわち、0.OIMのp−ニトロフェニル−β−D−
ガラクトピラノシドを含有する0、OIMリンリン酸緩
衝液H7,2)  0.60mlに、0.1o■lの酵
素液を加え、405n■における吸光度の増加を55℃
において追跡した。p−ニトロフェノールの生成量(μ
mo1)を、pH7,2におけるp−ニトロフェノール
の分子吸光係数(ε4゜、=1.34 X 10’)を
用いて計算により求めた。p−ニトロフェニル−β−D
−ガラクトピラノシドの加水分解により定義したjl素
1単位(pNPGLりは、1分間に1M口O1のp−ニ
トロフェニル−β−D−ガラクトピラノシドを加水分解
する酵素量である。 ラクトースの加水分解の活性測定
は、基質の分解により生成するグルコースを分光学的に
定量することにより行なつ力。すなわち、0.1Mのラ
クトースを含有する0 0 、 I M  リン酸緩衝
液(ρ)17.2)  0.90m1に、O,lOa+
1の酵素液を加え、55°Cで10分間反応させ、33
%トリクロロ酢酸0.05@1を加えて反応を停止させ
た。反応停止させた上記反応液0.1vlに、ベーリン
ガーマンハイム社製グルコース定量キット1.01を加
え、室温で45分間放置したのち、660neにおける
吸光度を測定した。
ラクトースの加水分解により定義した酵素1単位(LU
)は、1分間に1μ[01のラクトースを加水分解する
酵素量である。
本発明のβ−ガラクトシル基転移酵素は、上記の酵素化
学的諸性質から新規であると判断された。
[実N例コ 次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 1 ラクトース 3.0%、アミノサンV3(甜菜抽出M)
1.4%、グルタミン酸1ナトリウム塩0.2%、酵母
エキス 0.1%、リン酸1カリウム0.1%、硫酸マ
グネシウム0.05%を含有する培地(p)(7,2)
 100wlずつを500+1マイヤーフラスコにいれ
、120℃ 1気圧にて15分間オートクレーブ殺菌し
たものに、SAM  1400株を1白金耳ずつ植菌し
、55“Cにて120時間通気撹拌培養した。 培養終
了後、培養物を遠心処理して得た上清2 、277を、
101M リンrae緩面液(pH7,2)で平衡化し
たイオン交換樹脂セパビーズ(SEPABEADS) 
 FP−DA13カラム(三菱化成製、5cm K 2
0cm)に負荷し、上記l!衝液、次いで0.3M塩化
カリウムを含有する上記mi液でカラムを洗浄後、0.
5M塩化カリウムを含有する上記m%液にてβ−ガラク
トシル基転移酵素を溶出した。活性画分を限外濾過法に
て濃縮し、10wM ワン酸1衝液(pH7,2)に対
して透析した。
実1M例2 上記透析内液を、10dリン!2緩衝液(pH7,2)
で平衡化したイオン交換樹脂DEAE−セファロース(
DEAE−Sepharose) CL −6B(ファ
ルマシア製、2.8C■X 20c■)に負荷し、上記
緩衝液、次いで、0.2M塩化カリウムを含有する上記
緩衝液にてカラムを洗浄後、0.2Mから0 、6 M
の塩化カリウムの直wA濃度勾配(総量400m1 )
をかけることによりβ−ガラクトシル基転移酵素を溶出
した。
活性画分を限外濾過法にて濃縮した後、0.15M塩化
カリウムを含む10■Hリン酸緩衝液(pH7,2)で
平衡化したTSKゲルG3000SW−XL  (東ソ
ー製)に、濃縮液を数回に分けて負荷し、クロマトグラ
フィーを行なった(流速、1.0 ml/■in;  
検出、280n−における吸光度)。 活性画分を限外
濾過法にて濃縮し、10−に リン酸11!!面液(p
H7,2)に対して透析した。
以上の操作によりえられた精製β−ガラクトシル基転移
酵素の聴話性は240 pNPGU、比活性は10 p
NPGU/sgであった。
実施例3 ラクトース5gを0.05M酢酸緩衝液(pH6,0)
に溶解して10−1とし、これに実施例1で得られたβ
−ガラクトシル基転移酵素[品topNPGUを加え、
65℃T4R間反応させた。反応液を95°Cで5分間
処理して反応を停止させ、1部分を10倍に希釈してこ
れをショーデックス・イオンバックK S 801カラ
ムを用いた高速液体クロマトグラフィー(移動相、水;
カラム温度、70℃:流速、1 sl/win ;検出
、示差屈折計)で分析することにより、反応液の糖組成
を決定した。反応液には、7%の四糖以上のオリゴ糖、
21%の三糖類、48%の三糖類、及び24%の単糖類
(いずれも全糖に対する重量%)が含まれていた。
実施例4 5gの酵素固定化用担体FE4612(オルガノ製)を
4%NaOH中 50°Cで2時間撹拌し、純水にて洗
浄後、5%グルタルアルデヒド15 m 11=懸濁し
1時間撹拌する。
その佳、担体を10mM  リン酸緩衝液にて洗浄し、
100OUの酵素を含む10mMリン酸緩衝液中に懸濁
し、20間撹拌して固定化する。担体を10 m M 
 リン酸m?liiにて洗浄し、これを固定化β−ガラ
クトシル基転移酵素とした。固定化における活性収率は
87%であった。 固定化β−ガラクトシル基転移酵素
1gを、60%(W/V)ラクトースを含有する0、0
5M酢酸緩衝液(pH6,0) 100 m lに懸濁
し、65℃で24時間撹拌し反応を行なった。反応液の
1部分を10倍に希釈してこれをショーデックス・イオ
ンバックKS801カラムを用いた高速液体クロマトグ
ラフィー(移動相、水:カラム温度、70C;流速、1
 ml/sin ;検出、示差屈折計)で分析すること
により、反応液の糖組成を決定した。 反応液には、3
%の四糖以上のオリゴ糖、25%の三糖類、58%の三
糖類、及び14%の単糖類(いずれも全糖に対する重量
%)が含まれていた。また、以上の反応を1サイクルと
してこれを繰り返し、固定化β−ガラクトシル基転移酵
素の活性半減期を1次反応に従うものとして計算により
求めたところ、固定化β−ガラクトシル基転移酵素の活
性半減期は少なくとも300サイクル以上と求められた
実施g45 サーモモノスポラ sp、SAM  1546、同 s
p、SAM  1547、サーモアクチノマイセス s
p、SAM  1544および同sp、SAM  15
45の4菌株を、500m1のフラスコ中、100m1
のラクトース3%、ペプトン0.2%、酵母エキス0.
02%、KH2P0.0.2%、NaC10,3%およ
びMg S O,1−H2O0,01%ヲ含ti培地(
1)I(7,2)を用い、55℃で4日間振盪培養して
β−ガ2クトシル基転移#票を得た。
得られたβ−ガラクトシル基転移酵素は、それぞれ第4
表に示すような性質を有するものであった。
(以下余白) 実施例6 アスペルギルス・オリゼー(l5pztlIi/)15
agztte )起源のラクターゼ(ヤクルト本社製ラ
クターゼY−AO)、バシルス・サーキュランス(8z
c#/as circttlttns )起源のラクタ
ーゼ(大和化成製、ビオラフタ)、および本発明のβ−
ガラクトシル基転移酵素を、それぞれ0、OIM  リ
ン酸I!衝液(pH7,0)に溶解し、0.1mg/m
lの溶液を調製した。各酵素溶液を60″Cで1時間イ
ンキュベートした後、ただちに氷冷した。次いで、各酵
素の残存活性をそれぞれの説明書に記載しである最適条
件に従い測定した結果、アスペルギルス・オリゼー起源
のラクターゼ、バシルス・サーキュランス起源のラクタ
ーゼ、および本発明のβ−ガラクトシル基転移酵素の残
存活性は、それぞれ1%、1%および96%であった。
実施例7 ラクトース 0.5gを0.05M酢酸59衛溶液(ρ
)16.0)に溶解した溶液に、サーモモノスポラ s
p、SAM  1546、サーモモノスポラ sp、5
A)si  1547、?−モ7クチノマイセス sp
、SAM  1544およびサーモアクチノマイセス 
sp、SAM1545の各培養物より得たβ−ガラクト
シル基転移酵素、19NPGUを加えて最紡容量 1.
0mlとし、65℃で8時間反応させた。
反応液を95°Cで5分間処理して反応を停止させ、1
部分を10倍に希釈してこれをショーデックス・イオン
バック KS−801カラムを用いた高速液体クロマト
グラフィー(移動相、水;カラム温度、70℃;流速、
1ml/min;検出:、示差屈折計)で分析すること
により反応液の糖組成を決定した。
この結果、いずれの起源のβ−ガラクトシル基転移酵素
を用いた場合でも、反応液には3〜7%の4糖以上のオ
リゴ糖、18〜21%の3WM類、48〜52%の2[
類および21〜26%の単糖類(いずれも全糖に対する
重量%ンが含まれていた。
実IM例8 サツカロポリスボラ・レクチヴイルグ ラ (5zcclrzrapa/psporz  rg
clivirguli )のβ−ガラクトシル基転移酵
素を利用 した、ガラクトオリゴ糖を含有する乳 糖分解乳の製造: 牛乳(乳糖濃度4.8%、篇脂乳固形分濃度8.3%〉
を60″Cに加温し、これにサツカロポリスボラ・レク
チヴイルグラがら得たβ−ガラクトシル基転移酵素を乳
1!Igあたり16〜24LU添加し、4〜7時間反応
させた。次いでショーデックス・イオンバックKS80
1カラムを用いた高速液体クロマトグラフィー(移動相
、水:カラム温度、70℃;流速、1.0ml/min
;検出、示差屈折計)により、上記処理後の牛乳中の糖
組成を分析した。その結果は第5表のとおりてあった。
なお、ガラクトシル基転移酵素のラクトース加水分解活
性は、上記反応後もほぼ100%残存していた。
第   5   表 未1611 la/gl’lJI 価/gFJ7時間 
 4時間 3目以上のオリゴ― 0.0(り 107■ 11.4(り 11111戚 対量1 頗 23.3 (%) 単一II    O,o  66.0 63.9実施例
9 ガラクトオリゴ糖を含有する乳糖分解乳の製造における
、サツカロポリスボラ・レクチヴイルグラから得たβ−
ガラクトシル基転移酵素の牛乳中での安定性をさらに詳
しく調べた。
牛乳(乳I!濃度4.8%、無脂乳固形分濃度8.3%
)を60.65.70“Cの各温度に加温し、これにサ
ツカロポリスボラ・レクチヴイルグラのβ−ガラクトシ
ル基転移酵素を牛乳1mlあたり24pNPGU添加し
、反応を開始した。反応中の酵素の残存活性を求めるた
め、反応開始後1.2.4.8時間後に、反応液の一部
(0,02m1)をサンプリングして1.0mlの牛乳
に添加し、60°Cで1時間反応させ、その牛乳中の乳
糖の減少速度を測定した。また、これと同様の実験を、
バシルス・サーキュランス <Bacillus circu/arts)のβ−ガ
ラクトシダーゼ(ビオラフタ、大和化成製)についても
行ない、比較した。この結果を第6表に示す。
(以下余白) 第 表 OO 00 00 00 00 00 00 以 上 出 願 人 サンド リー株式会社 手続補正書(自発) 平成2年 11月 8日

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の理化学的性質をもつ新規β−ガラクトシル
    基転移酵素。 [1]作用 転移反応: β−D−ガラクトピラノシドGal−X 1モルと、ガ
    ラクトシル基受容体Y 1モルとから、あらたなβ−D
    −ガラクトピラノシドGal−Y1モルと、X 1モル
    を生成する。 ここで、X、Yはいずれも水以外の化合物で、糖あるい
    はアグリコンである。 加水分解:1モルのβ−D−ガラクトピラノシドGal
    −Xを加水分解し、1モルのXと1モルのガラクトース
    を生成する。 [2]基質特異性ラクトースおよびp−ニトロフェニル
    −β−D−ガラクトピラノシドを加水分解するが、p−
    ニトロフェニル−α−D−ガラクトピラノシドは加水分
    解しない。 [3]至適pH5.0〜8.0 [4]pH安定性55℃、15分間の処理の場合、pH
    5以上8以下で安定。 [5]熱安定性0.01Mリン酸緩衝液(pH7.2)
    中、60℃、1時間のインキュベート後でも80%以上
    の活性を有する。 あるいは、少なくとも1Mラクトースを含有する同上緩
    衝液中、65℃で少なくとも24時間インキュベートし
    た後も、80%以上の活性を有する。
  2. (2)放線菌に属する微生物により産生される請求項第
    1項記載の新規β−ガラクトシル基転移酵素。
  3. (3)放線菌に属する微生物がサッカロポリスポラ(S
    accharopolyspora)属、サーモモノス
    ポラ(Thermomonospora)属またはサー
    モアクチノマイセス(Thermo−actinomy
    ces)属に属する微生物から選ばれたものである請求
    項第2項記載の新規β−ガラクトシル基転移酵素。
  4. (4)放線菌に属し、請求項第1項記載の新規β−ガラ
    クトシル基転移酵素を産生する微生物を培養し、該培養
    物よりβ−ガラクトシル基転移酵素酵素を分離、取得す
    ることを特徴とする新規β−ガラクトシル基転移酵素の
    製造法。
  5. (5)放線菌に属し、請求項第1項記載の新規β−ガラ
    クトシル基転移酵素を産生する微生物がサッカロポリス
    ポラ(Saccharopolyspora)属、サー
    モモノスポラ(Thermomonospora)属ま
    たはサーモアクチノマイセス(Thermoactin
    omyces)属に属する微生物である請求項第5項記
    載の新規β−ガラクトシル基転移酵素の製造法。
  6. (6)請求項第1項記載の新規β−ガラクトシル基転移
    酵素を用いることを特徴とする、次の一般式( I ) Gal−(Gal)n−X( I ) (式中、Galはガラクトース残基を、Xは糖類若しく
    は配糖体を示し、nは0−4の整数である) で表されるオリゴ糖または糖修飾配糖体の製造法。
  7. (7)請求項第1項記載のβ−ガラクトシル基転移酵素
    を獣乳に作用させ、原料乳中の乳糖の一部または全部を
    一般式(II) Gal−(Gal)n−Glc(II) (式中、Galはガラクトース残基を、Glcはグルコ
    ース残基示し、nは1−4の整数である) で表されるガラクトオリゴ糖に変換することを特徴とす
    るガラクトオリゴ糖含有加工乳の製造方法。
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