JPH03269547A - 静電荷像現像用キャリアおよびその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用キャリアおよびその製造方法

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JPH03269547A
JPH03269547A JP2068205A JP6820590A JPH03269547A JP H03269547 A JPH03269547 A JP H03269547A JP 2068205 A JP2068205 A JP 2068205A JP 6820590 A JP6820590 A JP 6820590A JP H03269547 A JPH03269547 A JP H03269547A
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誠式 河野
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健 大村
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小泉 美明
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等に用
いられる静電荷像現像用キャリアおよびその製造方法に
関し、詳しくは、芯材粒子と被覆用樹脂粒子との混合物
に繰り返し機械的衝撃力を付与し、芯材粒子の表面上に
被覆用樹脂粒子による樹脂被覆層を形成する乾式法によ
り得られる静電荷像現像用キャリアおよびその製造方法
に関する。
〔従来の技術〕
例えば電子写真法に用いられる二成分系現像剤は、一般
にトナーとキャリアとが混合されてa或される。キャリ
アはトナーに適正な極性でかつ適正な量の摩擦帯電電荷
を付与する目的で使用されるものである。
斯かるキャリアとしては、キャリアの耐久性、摩擦帯電
性等の向上を図る観点から、芯材粒子の表面に樹脂を被
覆してなる樹脂被覆キャリアが有利に用いられている。
樹脂被覆層の形成手段どしては、従来、湿式法であるス
プレーコーティング法が広く採用されているが、スプレ
ーコーティング法では、凝集により大径化しやすいため
所定の粒度分布を有するキャリアの収率が低くなり、ま
た製造時間が長いという欠点を有する。
このような事情から、以下に掲げるようにスプレーコー
ティング法以外の方法により樹脂被覆層を形成する技術
が提案されている。
■ 芯材粒子の表面に、この芯材粒子の粒径の1/10
以下の樹脂粒子を乾式法で被覆する技術(特開昭63−
235959号公報)。
■ 芯材粒子の表面に樹脂粒子を乾式法で被覆する際に
、温度を樹脂粒子の融点より高い温度にする技術(特開
昭5t−35735号公報)。
■ 約200〜1300 cm’/ gの金属芯材粒子
を、約0.05〜3.0重量%で約0.1〜30μmの
子粒子を用いて、160〜343.3℃で20〜120
分間加熱する技術(特開昭55−118047号公報〉
■ 芯材粒子の表面に平均粒径が1μm以下の樹脂粒子
を乾式法で被覆する技術(特開昭63−27858号公
報)。
■ 芯材粒子の表面にポリマー微粒子層を形成し固着化
する技術(特開昭63−37360号公報)。
これらの技術は、基本的には、芯材粒子と被覆用樹脂粒
子とを混合して両者の静電摩擦力を利用して芯材粒子の
表面上に被覆用樹脂粒子を静電的に付着させ、そしてこ
の状態の混合物に機械的衝撃力または熱、あるいは両者
を同時に加えて芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を固
着して樹脂被覆層を形成するものであり、被覆用樹脂粒
子の芯材粒子の表面への固着状態は、機械的衝撃力、熱
等を加える工程(成膜工程)に実質上支配されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記■、■、■および■の技術では、成膜工程
においては、高い温度条件で、芯材粒子の表面に静電的
に付着していた被覆用樹脂粒子を熔融させて固着させる
ため、被覆用樹脂粒子同士が融着したり、あるいは被覆
用樹脂粒子を介して芯材粒子同士が融合し、その結果、
所定の粒度分布を有する樹脂被覆キャリアを高い収率で
得ることが困難である。また、得られる樹脂被覆キャリ
アの表面が不均一となりやすく、キャリアの摩擦帯電性
が不安定となる問題がある。
一方、上記■の技術では、成膜工程においては、主に機
械的衝撃力を利用して芯材粒子の表面に静電的に付着し
ていた被覆用樹脂粒子を固着させるため、所定の粒度分
布を有する樹脂被覆キャリアを高い収率で得ることが可
能であるが、被覆効率が悪く、製造時間が長いという難
点がある。
このようなことから、本発明者は、先に、重量平均粒径
が10〜200 μmの磁性体粒子に重量平均粒径が磁
性体粒子の1 /200未満の樹脂粒子を加えて均一混
合物とし、品温を50〜110℃の幅の中に設定した混
合器中で、この混合物に繰返し衝撃力を与えて、磁性体
粒子を樹脂粒子の樹脂物質で被覆する技術を提案したく
特願昭63−239180号明細書)。しかし、この技
術においても、被覆効率、製造時間等の点においていま
だ改善の余地がある。
詳しく説明すると、芯材粒子と被覆用樹脂粒子との静電
摩擦力を利用して芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を
静電的に付着させる混合工程においては、芯材粒子に対
する被覆用樹脂粒子の付着量および付着状態が被覆用樹
脂粒子の帯電性によって異なり、また被覆用樹脂粒子の
静電的反発のために付着密度が低い。従って、芯材粒子
の表面に被覆用樹脂粒子を固着する成膜工程においては
、芯材粒子間を被覆用樹脂粒子が移動しやすく、均一な
樹脂被覆層を形成するのに長時間を要する。
そこで、芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を嵩高く付
着するように両者を混合し、この混合物に機械的衝撃力
を付与し、芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を緻密に
配列しながら同時に場合によっては熱を併用しながら芯
材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を固着して樹脂被覆層
を形成している。しかし、このように被覆用樹脂粒子の
再配列と固着とを同時に行う場合は、樹脂被覆層を均一
化するのに長時間を要する難点がある。また、機械的衝
撃力を付与する際に、芯材粒子の表面に付着した被覆用
樹脂粒子が遊離して樹脂被覆効率が低下する難点もある
。すなわち、遊離した被覆用樹脂粒子は互いに結合して
造粒粒子となりやすく、この造粒粒子の展延性が悪いた
めに芯材粒子の表面への固着が困難となる。また、芯材
粒子より遊離した被覆用樹脂粒子の存在は、現像に供さ
れたときに電子写真特性に悪影響を与える問題もある。
このような事情から、芯材粒子の表面を処理して、芯材
粒子と被覆用樹脂粒子との静電摩擦力を制御して芯材粒
子と被覆用樹脂粒子との静電付着力を増大する技術(特
願昭63−314158号、特願昭63−314159
号)、芯材粒子への被覆用樹脂粒子の添加量を制御し、
芯材粒子と被覆用樹脂粒子との静電付着力を作用しやす
くする技術(特願昭6479306号、特願昭64−7
9312号)が提案されている。しかし、これらの技術
によっても、いまだ製造に長時間を要し、また得られた
樹脂被覆キャリアも必ずしも充分に満足できるものでは
ない。
本発明の第1目的は、均一で機械的強度の大きい樹脂被
覆層を有する樹脂被覆キャリアを提供することにある。
本発明の第2目的は、均一で機械的強度の大きい樹脂被
覆層を有する樹脂被覆キャリアを、被覆用樹脂粒子の遊
離および被覆用樹脂粒子の凝集体の発生を伴わずに、短
時間で効率的に製造することができる静電荷像現像用キ
ャリアの製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ね
た結果、樹脂被覆層のテトラヒドロフラン(T HF 
) 可溶分のゲル・パーミュエーション・クロマトグラ
フィ (G P C)による分子量分布において特定領
域にピークまたは肩を有するように、すなわち被覆用樹
脂粒子を構成する樹脂の分子鎖が切断されるような撹拌
条件で、芯材粒子と被覆用樹脂粒子とを混合撹拌するこ
とにより、メカノケミカル効果が有効に作用し、芯材粒
子の表面上に被覆用樹脂粒子が緻密に層状に規則正しく
配列して均一に付着した状態を短時間で得ることができ
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のキャリアにおいては、芯材粒子と被
覆用樹脂粒子との混合物に繰り返し機械的衝撃力を付与
し、芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子による樹脂被覆
層を形成する乾式法により得られる静電荷像現像用キャ
リアにおいて、樹脂被覆層のTHF可溶分のGPCによ
る分子量分布において分子量1.000〜20000の
領域にピークまたは肩を少なくとも1つ有する構成を採
用する。
また、このキャリアにおいて、樹脂被覆層のTHF可溶
分のGPCによる分子量分布(クロマトグラム)におい
て分子量1.000〜20000の領域に相当する面積
がクロマトグラム全体の面積の5〜65%であることが
好ましい。
また、上記キャリアにおいて、樹脂被覆層が、メタクリ
レート系モノマーの少なくとも一種と、スチレン系モノ
マーおよび/またはアクリレート系モノマーとの共重合
体からなることが好ましい。
そして、本発明の製造方法においては、芯材粒子と、T
HF可溶分のGPCによる分子量分布において分子量1
.000〜20000の領域にピークまたは肩を有しな
い樹脂からなる被覆用樹脂粒子との混合物に、繰り返し
機械的衝撃力を付与する乾式法により、THF可溶分の
GPCによる分子量分布において分子量1.000〜2
0000の領域にピークまたは肩を少なくとも1つ有す
る樹脂被覆層を芯材粒子の表面上に形成する構成を採用
する。
また、この製造方法において、樹脂被覆層のTHF可溶
分のGPCによる分子量分布(クロマトグラム)におい
て分子量1.000〜20000の領域に相当する面積
がクロマトグラム全体の面積の5〜65%であることが
好ましい。
また、上記製造方法において、樹脂被覆層が、メタクリ
レート系モノマーの少なくとも一種と、スチレン系モノ
マーおよび/またはアクリレート系モノマーとの共重合
体からなることが好ましい。
〔作用〕
本発明によれば、乾式法により形成された樹脂被覆層が
、THF可溶分のGPCによる分子量分布において特定
領域にピークまたは肩を有し、いわば被覆用樹脂粒子の
樹脂の分子鎖が切断された状態となるため、芯材粒子と
被覆用樹脂粒子との混合撹拌において、メカノケミカル
効果が有効に作用し、芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒
子が緻密に層状に規則正しく配列して均一に付着した状
態を短時間で得ることができ、結果として均一で機械的
強度の大きな樹脂被覆層を形成することができる。
〔構成の具体的説明〕
本発明においては、樹脂被覆層が、そのTHF可溶分の
GPCによる分子量分布において分子量1.000〜2
0000の領域にピークまたは肩を少なくとも1つ有す
ることが必要である。
ここで、GPCによる分子量は、温度40℃において、
溶媒としてテトラヒトOフラン(THF)を毎分1.2
−の流速で流し、試料濃度0.2 g /20−のTH
FHF試液溶液mg注入して測定されたものである。試
料の分子量測定に当たっては、該試料の有する分子量分
布を数種の単分散ポリスチレン標準試料により作成され
た検量線の対数値とカウント数との関係より算出した。
測定結果の信頼性は、NBS 706ポリスチレン標準
試料の重量平均分子量Mw =288,000 、数平
均分子量Mn −137、000となることにより確認
できる。
また、GPCカラムとしては、前記条件を満足するもの
であればいかなるカラムを採用してもよい。具体的には
、例えばTSK−GEL、GMH(東洋曹達社製)等を
用いることができる。なお、溶媒および測定温度は、前
記条件に限定されるものではなく、適当な他の条件に変
更してもよい。
樹脂被覆層において、分子量1.000〜20000の
領域にピークまたは肩を有するということは、被覆用樹
脂粒子を構成する樹脂の分子鎖が適度に切断されて低分
子量成分が出現することを意味し、このような低分子量
の出現が、芯材粒子と被覆用樹脂粒子との混合撹拌にお
いて芯材粒子の表面上に被覆用樹脂粒子を緻密に層状に
規則正しく配列させて均一に付着させる要因であると推
察される。
なお、分子鎖の切断は、被覆用樹脂粒子の分子量と、得
られた樹脂被覆層の分子量とを比較することにより確認
することができる。
従って、芯材粒子と被覆用樹脂粒子との混合撹拌におい
ては、上記のような分子鎖の切断が生ずるような機械的
衝撃力を付与することが必要であり、そのような衝撃力
を付与することにより、メカノケミカル効果を有効に作
用させることができる。なお、被覆用樹脂粒子として、
最初から上記の低分子14分を有するものを用いても、
分子鎖の切断が発生するような衝撃力を付与しながら混
合撹拌を行うのでなければ、均一でかつ機械的強度の大
きな樹脂被覆層を形成することは困難である。
分子鎖の切断が生ずるか否かは、被覆用樹脂粒子の分子
量にはほとんど依存せず、主として材料温度と撹拌周速
および撹拌時間に依存する。従って、材料温度と撹拌周
速および撹拌時間を適宜調整することにより分子鎖を効
率的に切断させることができる。
斯かる観点から、芯材粒子と被覆用樹脂粒子との混合工
程と、芯材粒子の表面に付着した被覆用樹脂粒子の成膜
工程とを別個の条件で遂行することが好ましい。そして
、混合工程においては、芯材粒子の表面に被覆用樹脂粒
子を良好に付着させるために、材料温度を被覆用樹脂粒
子のガラス転移点Tgより低い温度にすることが好まし
い。
そして、樹脂被覆層のTHF可溶分のGPCによる分子
量分布(クロマトグラム)において分子量1.000〜
20000の領域に相当する面積がクロマトグラム全体
の面積の5〜65%であることが好ましい。当該面積が
過小のときはメカノケミカル効果が有効′に作用してい
ない場合があり、逆に過大のときは樹脂被覆層の機械的
強度が低下する場合がある。
本発明のキャリアの製造に使用する装置としては、高速
撹拌型混合機が好ましく、特に水平方向に撹拌するのが
好ましい。すなわち、垂直方向の撹拌では、芯材粒子を
垂直方向にかき上げる必要があるため、芯材粒子に必要
以上に衝撃力が付与され、芯材粒子の破壊が生じやすい
芯材粒子と被覆用樹脂粒子の配合割合は、芯材粒子10
0重量部に対して、被覆用樹脂粒子0.1〜10重量部
が好ましく、特に0.5〜4重量部が好ましい。
本発明に用いる被覆用樹脂粒子は、特に限定されず、−
次相脂粒子からなる非多孔性の樹脂粒子、−次相脂粒子
の凝集体からなる多孔性の二次樹脂粒子のいずれであっ
てもよい。なお、−次相脂粒子とは、個々の単位粒子に
分離した状態の粒子をいう。
一次樹脂粒子からなる非多孔性の樹脂粒子を用いる場合
には、体積平均粒径が0001〜1.0μmでBET比
表面積が40〜6000m2/ gの樹脂粒子が好まし
い。
また、多孔性の二次樹脂粒子を用いる場合には、体積平
均粒径が1.5〜5.0μmで、BET比表面積が5〜
6000m2/ g、好ましくは10〜300 m’/
 g 。
さらに好ましくは20〜150 m”/gの二次樹脂粒
子がよい。また、二次樹脂粒子は、体積平均粒径が0.
5μm以下の一次樹脂粒子の複数がその表面において互
いに融着されてなることが好ましい。
なお、被覆用樹脂粒子のBET比表面積は、マイクロメ
リティックスフローソーブIt 2300型(高滓製作
所社製)を用いて測定された値である。
また、被覆用樹脂粒子の体積平均粒径は、レーザー回折
式粒度分布測定装置HERO3(発売元日本電子社)を
用いて測定された値である。ただし、被覆用樹脂粒子の
分散は、50ccのビーカーに測定試料と界面活性剤と
を分散媒である水を入れた後、出力150Wの超音波ホ
モジナイザーによって2分間にわたり行った。
被覆用樹脂粒子の樹脂材料としては、特に限定されず、
種々の樹脂を用いることができる。すなわち、本発明に
おいてはいわゆる乾式法を適用するため、溶剤に難溶性
の樹脂をも用いることができ、樹脂の選択範囲が相当に
広くなる。具体的には、スチレン系14 nJ、アクリ
ル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、ビニル系樹脂、エ
チレン系樹脂、ロジン変性樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ
エステル樹脂、ンリコーン樹脂、フッ素系樹脂等の各種
の樹脂を用いることができる。これらの樹脂は組合せて
用いてもよい。
本発明においては、特に、メタクリレート系モノマーの
少なくとも一種と、スチレン系モノマーおよび/または
アクリレート系モノマーとの共重合体からなる被覆用樹
脂粒子が好ましい。
さらに、前記メタクリレート系モノマーとしては、メチ
ルメタクリレートを必須成分とすることが好ましい。
メタクリレート系モノマーとしては、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ラウ
リル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメ
チルアミノエチル、メタクリル酸ジェチルアミノエチル
等のメタクリル酸もしくはそのエステル類等を挙げるこ
とができる。
スチレン系モノマーとしては、スチレン、〇−メチルス
チレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α
−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2.4−ジメ
チルスチレン、p−ブチルスチレン、p−t−ブチルス
チレン、p−へキシルスチレン、p−オクチルスチレン
、p−ノニルスチレン、p−デシルスチレン、p−ドデ
シルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルス
チレン、p−クロルスチレン、3.4−ジクロルスチレ
ン等を挙げることができる。
アクリレート系モノマーとしては、アクリル酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プチノペア
クリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸
オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ラウリル、
アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル
、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、
α−クロルアクリル酸メチル等のアクリル酸もしくはそ
のエステル類等を挙げることができる。
以上のモノマーは、複数のものを組合せて用いてもよい
さらに、好ましい実施態様においては、被覆用樹脂粒子
を構成する上記共重合体において、メタクリレート系成
分として特にメチルメタクリレートを必須的に含有し、
かつこのメタクリレート系成分の共重合体組成における
重量割合が30〜90重量%の範囲にあることが好まし
い。メタクリレート系成分の割合を過大にすると樹脂被
覆層の機械的強度が低下しやすく、逆に過小にすると樹
脂粒子による成膜性が不良となりやすく、特に芯材粒子
との密着性が悪化しやすく、その結果樹脂被覆層の割れ
、剥離を生じやすい。
キャリアの芯材粒子としては、磁性体粒子が好ましい。
また、磁性体粒子の大きさは、トナーとの摩擦帯電性、
感光体へのキャリア付着等を考慮すると、重量平均粒径
が10〜200μmの範囲が好ましい。ここで、磁性体
粒子の重量平均粒径は、リーズ・アンド・ノースラップ
(LEBDS & N0RTHRIIP)社製の「マイ
クロトラック・Type 7981−OXJを用いて測
定された値である。
芯材粒子は実質的に球形であることが好ましく、具体的
には円形度が0.7以上のものが好ましい。
このような実質的に球形の芯材粒子を用いることにより
、得られる樹脂被覆キャリアも球形となり、樹脂被覆キ
ャリアの流動性が高くなる。従って、適正な量のトナー
を現像空間に安定に搬送することが可能となって、−層
優れた現像性が発揮される。
ここで、円形度とは、次式で定義されるものをいう。
円形度= この円形度は、例えば画像解析装置(日本アビオニクス
製〉を用いて測定することができる。
磁性体粒子の材料としては、磁場によってその方向に強
く磁化する物質、例えば鉄、フェライト、マグネタイト
等のように、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性を示す
金属あるいはこれらの金属を含む合金または化合物等を
用いることができる。
なお、フェライトとは、ここでは鉄を含有する磁性酸化
物を総称しており、MO・Fe2O3の化学式で示され
るフェライトであり、上記化学式において、Mは2価の
金属を表し、具体的には、ニッケル、銅、亜鉛、マンガ
ン、マグネシウム、リチウム等を表す。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を比較例と共に説明するが、本発
明の実施の態様はこれらに限定されるものではない。な
お、以下において「部」は「重量部」を表す。
また、後記第1表は、以下の実施例および比較例の主な
製造条件をまとめたものである。
〈実施例1〉 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉1体積平均粒径:40μm)被覆用樹脂粒
子           2.5部(MMA/BA共重
合体からなり、THF可溶分のGPCによる分子量分布
において分子量1.000〜20000の領域にピーク
または肩を有しない、Tgが62℃、体積平均粒径が0
.10μmの樹脂粒子。ただし、MMAはメチルメタク
リレート、BAはブチルアクリレートを表す。)上記材
料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子のTg
(62℃)を超えないよう材料温度Taを42℃以下に
し、かつ撹拌周速を5.2m/sにして、20分間にわ
たり撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を
8.4m/Sに上げ、材料温度Tbを60℃に上げて、
さらに40分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力
を付与する成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造
した。
この樹脂被覆層は、THF可溶分のGPCによる分子量
分布において分子量1.000〜20000の領域にピ
ークまたは肩を少なくとも1つ有し、また、当該分子量
1.000〜20000の領域に相当する面積がクロマ
トグラム全体の面積の55%であった。
〈実施例2〉 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉1体積平均粒径:120μm)被覆用樹脂
粒子           IJ部(実施例1と同一の
樹脂粒子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(62℃)を超えないよう材料温度を45℃以下
にし、撹拌周速を4.2m/sにして、15分間にわた
り撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を8
.4m/Sに上げ、材料温度を67℃に上げて、さらに
20分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与
する成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、実施例1と同様に、分子量1、00
0〜20000の領域にピークまたは肩を少なくとも1
つ有し、また、当該分子量1.000〜20000の領
域に相当する面積がクロマトグラム全体の面積の44%
であった。
〈実施例3〉 芯材粒子              100部(球形
鉄粉1体積平均粒径:100μm)被覆用樹脂粒子  
         1.2部(MMA/BA/S を共
重合体からなり、THF可溶分のGPCによる分子量分
布において分子量1.000〜20000の領域にピー
クまたは肩を有しない、Tgが74℃、体積平均粒径が
0.08μmの樹脂粒子。ただしStはスチレンを表す
。)上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂
粒子のTg(74℃〉を超えないよう材料温度を57℃
以下にし、撹拌周速を3.2m/Sにして、15分間に
わたり撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速
を6.3m/sに上げ、材料温度を95℃に上げて、さ
らに20分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を
付与する成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造し
た。
この樹脂被覆層は、実施例1と同様に、分子量1、00
0〜20000の領域にピークまたは肩を少なくとも1
つ有し、また、当該分子量1.000〜20000の領
域に相当する面積がクロマトグラム全体の面積の22%
であった。
〈実施例4〉 芯材粒子              100部〈球形
フェライト粉1体積平均粒径:40μm〉被覆用樹脂粒
子           2.5部(MMA/BA共重
合体の一次樹脂粒子からなる多孔性の二次樹脂粒子であ
って、THF可溶分のGPCによる分子量分布において
分子量1000〜20000の領域にピークまたは肩を
有しない、Tgが62℃、体積平均粒径が2.94μm
1BET比表面積が59m’/gの樹脂粒子。)上記材
料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子のTg
(62℃)を超えないよう材料温度を46℃以下にし、
撹拌周速を5.2m/sにして、20分間にわたり撹拌
して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を12.6
m/sに上げ、材料温度を85℃に上げて、さらに30
分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与する
成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、実施例1と同様に、分子量i、 o
oo〜20000の領域にピークまたは肩を少なくとも
1つ有し、また、当該分子11,000〜20000の
領域に相当する面積がクロマトグラム全体の面積の10
%であった。
〈実施例5〉 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉1体積平均粒径:80μm)被覆用樹脂粒
子           1.5部(実施例4と同一の
樹脂粒子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(62℃)を超えないよう材料温度Taを49℃
以下にし、撹拌周速を5.8m/sにして、15分間に
わたり撹拌して混合工程を遂行した。
次いで、同じ撹拌周速で、材料温度を85℃に上げて、
さらに30分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力
を付与する成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造
した。
この樹脂被覆層は、実施例1と同様に、分子量1、00
0〜20000の領域にピークまたは肩を少なくとも1
つ有し、また、当該分子量i、 ooo〜20000の
領域に相当する面積がクロマトグラム全体の面積の5%
であった。
〈実施例6) 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉1体積平均粒径:120μm)被覆用樹脂
粒子           1.3部(実施例4と同一
の樹脂粒子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(62℃)を超えないよう材料温度を58℃以下
にし、撹拌周速を5.8m/sにして、15分間にわた
り撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を1
2.6m/sに上げ、材料温度を58℃にして、さらに
40分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与
する成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、実施例1と同様に、分子量i、 o
oo〜20000の領域にピークまたは肩を少なくとも
1つ有し、また、当該分子量1.000〜20000の
領域に相当する面積がクロマトグラム全体の面積の32
%であった。
〈実施例7〉 芯材粒子              100部〈球形
フェライト粉1体積平均粒径:80μm〉被覆用樹脂粒
子           1.5部(MMA/BA共重
合体の一次樹脂粒子からなる多孔性の二次樹脂粒子であ
って、THF可溶分のGPCによる分子量分布において
分子量i、 ooo〜20000の領域にピークまたは
肩を有しない、Tgが74℃、体積平均粒径が2.57
μm1BET比表面積が83m’/gの樹脂粒子。)上
記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子の
Tg(74℃)を超えないよう材料温度を42℃以下に
し、撹拌周速を4.2m/sにして、15分間にわたり
撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速をlO
,5m/sに上げ、材料温度を96℃にして、さらに2
0分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与す
る成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、実施例1と同様に、分子量1、00
0〜20000の領域にピークまたは肩を少なくとも1
つ有し、また、当該分子量1.000〜20000の領
域に相当する面積がクロマトグラム全体の面積の16%
であった。
〈実施例8〉 芯材粒子              100部(球形
鉄粉1体積平均粒径:60μm)被覆用樹脂粒子   
        1.8部(MMA/BA共重合体から
なり、THF可溶分のGPCによる分子量分布において
分子量1、000〜20000の領域にピークまたは肩
を有しない、Tgが102℃、体積平均粒径が2.22
 t−i m 。
BET比表面積が78m2/gの樹脂粒子。)上記材料
を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子のT g
 (102℃〉を超えないよう材料温度を78℃以下に
し、撹拌周速を5.8m/sにして、15分間にわたり
撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を14
.7m/sに上げ、材料温度を97℃にして、さらに2
0分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与す
る成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、実施例1と同様に、分子量1、00
0〜20000の領域にピークまたは肩を少なくとも1
つ有し、また、当該分子量1.000〜20000の領
域に相当する面積がクロマトグラム全体の面積の65%
であった。
また、以上の実施例1〜8で得られた樹脂被覆キャリア
をSEMにより調べたところ、いずれのものにおいても
遊離または凝集した被覆用樹脂粒子の存在は認められず
、仕込んだ被覆用樹脂粒子の全体が樹脂被覆層の形成に
寄与していることが確認できた。
く比較例1〉 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉9体積平均粒径:40μm)被覆用樹脂粒
子           2.5部(実施例1と同一の
樹脂粒子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(62℃)を超えないよう材料温度を40℃以下
にし、撹拌周速を5.2m/sにして、20分間にわた
り撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を1
4.7m/sに上げ、材料温度を58℃にして、さらに
40分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与
する成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、分子量1.000〜20000の領
域にピークまたは肩を全く有せず、また、当該分子量1
.000〜20000の領域に相当する面積がクロマト
グラム全体の面積の70%であった。
く比較例2〉 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉1体積平均粒径:40μm)被覆用樹脂粒
子           2.5部(実施例1と同一の
樹脂粒子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(62℃)を超えないよう材料温度を45℃以下
にし、撹拌周速を4.2m/Sにして、30分間にわた
り撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を8
.4m/Sに上げ、材料温度を82℃にして、さらに2
0分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与す
る成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、分子量1.000〜20000の領
域にピークまたは肩を全く有せず、また、当該分子量1
.000〜20. OOOの領域に相当する面積がクロ
マトグラム全体の面積の3%であった。
また、SEMにより調べたところ、成膜が完全に完了し
ておらず、樹脂被覆キャリアの表面上に被覆用樹脂粒子
が観察された。
く比較例3〉 芯材粒子              100部(球形
鉄粉1体積平均粒径:100μm)被覆用樹脂粒子  
         1.2部(実施例3と同一の樹脂粒
子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(74℃)を超えないよう材料温度を60℃以下
にし、撹拌周速を3.2m/Sにして、15分間にわた
り撹拌して混合工程を遂行した。次いで、同じ撹拌周速
で、材料温度を95℃にして、さらに20分間にわたり
撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与する成膜工程を遂
行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、分子量1.000〜20000の領
域にピークまたは肩を全く有せず、また、当該分子量1
.000〜20000の領域に相当する面積がクロマト
グラム全体の面積の0%であった。
また、SEMにより調べたところ、成膜が完全に完了し
ておらず、樹脂被覆キャリアの表面上に被覆用樹脂粒子
が観察された。
く比較例4〉 芯材粒子              100部(球形
鉄粉5体積平均粒径:60μm)被覆用樹脂粒子   
        1.8部(MMA/St共重合体から
なり、THF可溶分のGPCによる分子量分布において
分子量1、000〜20000の領域にピークまたは肩
を有しない、Tgが102℃、体積平均粒径が0.12
μmの樹脂粒子。) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のT g (102℃)を超えないよう材料温度を80
℃以下にし、撹拌周速を5.8m/sにして、15分間
にわたり撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周
速を15.7m/sに上げ、材料温度を98℃にして、
さらに40分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力
を付与する成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造
した。
この樹脂被覆層は、分子量1.000〜20000の領
域にピークまたは肩を全く有せず、また、当該分子11
,000〜20000の領域に相当する面積がクロマト
グラム全体の面積の85%であった。
〈比較例5〉 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉1体積平均粒径;80μm)被覆用樹脂粒
子           1.5部(実施例3と同一の
樹脂粒子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(74℃)を超えないよう材料温度を36℃以下
にし、撹拌周速を3.2m/sにして、20分間にわた
り撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を4
.2m/sに上げ、材料温度を98℃にして、さらに4
0分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与す
る成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、分子量1.000〜20000の領
域にピークまたは肩を全く有せず、また、当該分子量1
,000〜20000の領域に相当する面積がクロマト
グラム全体の面積の4%であった。
また、SEMにより調べたところ、成膜が完全に完了し
ておらず、樹脂被覆キャリアの表面上に被覆用樹脂粒子
が観察された。
く比較例6) 芯材粒子              100部(球形
フェライト粉1体積平均粒径:40μm)被覆用樹脂粒
子           2.5部〈実施例3と同一の
樹脂粒子) 上記材料を高速撹拌型混合機に仕込み、被覆用樹脂粒子
のTg(74℃)を超えないよう材料温度を30℃以下
にし、撹拌周速を3.2m/sにして、20分間にわた
り撹拌して混合工程を遂行した。次いで、撹拌周速を4
.2m/sに上げ、材料温度を92℃にして、さらに4
0分間にわたり撹拌し、繰り返し機械的衝撃力を付与す
る成膜工程を遂行し、樹脂被覆キャリアを製造した。
この樹脂被覆層は、分子量1.000〜20000の領
域にピークまたは肩を全く有せず、また、当該分子量1
.000〜20000の領域に相当する面積がクロマト
グラム全体の面積の0%であった。
また、SEMにより調べたところ、成膜が完全に完了し
ておらず、樹脂被覆キャリアの表面上に被覆用樹脂粒子
が観察された。
〈キャリアの実写特性〉 実施例2.5.6、7および比較例5で得られたキャリ
アと、コニカ■製の電子写真複写機「UBix 406
0J用のトナーとを初期画像が適正な濃度となるトナー
濃度で混合し、当該電子写真複写機によりコピー画像を
形成し耐久性を評価した。
実施例3.8および比較例3.4で得られたキャリアと
、コニカ■製の電子写真複写機「UBix 3032J
用の黒トナーとを初期画像が適正な濃度となるトナー濃
度で混合し、当該電子写真複写機によりコピー画像を形
威し耐久性を評価した。
実施例1.4および比較例1.2.6で得られたキャリ
アと、コニカ■製の電子写真複写機「UBIX 801
0J用の黒トナーとを初期画像が適正な濃度となるトナ
ー濃度で混合し、コニカ■製の電子写真複写機rU −
BiX 1012J改造機によりコピー画像を形成し耐
久性を評価した。
なお、現像条件のうち、感光体−現像スリーブ間距離D
sdと、穂立ち規制板−現像スリーブ間距離Hcutは
、各キャリアの粒径に応じて適宜設定した。
耐久性は、オリジナル濃度1.3のコピー画像濃度(D
、、、 )が1.0未満となるか、コピー画像の白紙部
分濃度(カブリ)が0.02以上となったコピー枚数で
示した。ただし、画像濃度は5000枚コピごとに評価
した。
以上の結果を第2表に示す。
第 2 表 第2表より、本発明の実施例のキャリアは、実写テスト
においても比較例のキャリアに比して優れていることが
明らかである。すなわち、樹脂被覆層が均一で機械的強
度も大きく、しかもキャリア中には被覆用樹脂粒子の凝
集粒子が存在しないため、現像初期において現像不良(
カブリ、画像濃度低下)が発生しない。
しかし、比較例1.4のキャリアでは、樹脂被覆層の機
械的強度が不充分であり、膜はがれ、膜摩耗が激しく、
樹脂被覆層が不均一となりやすいため、本発明のキャリ
アよりも劣る。
比較例2.3.5.6のキャリアでは、樹脂被覆キャリ
アの表面に成膜に寄与しなかった被覆用樹脂粒子および
その凝集体が遊離した状態で存在しているため、初期コ
ピーから白地部分にカブリが多く、実用限度外であった
。なお、コピー枚数の増加に伴いカブリは多少改善され
るが、最終的には比較例1.4と同様に樹脂被覆層の機
械的強度が不充分であるため、本発明のキャリアよりも
耐久性が劣る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、請求項1の発明によれば、芯材粒
子と樹脂被覆層との密着性が良好であり、樹脂被覆層の
均一性が高くて機械的強度が大きく、その結果、膜はが
れが生ぜず、耐摩耗性の優れた樹脂被覆キャリアが得ら
れる。
請求項2の発明によれば、樹脂被覆層の均一性および機
械的強度がさらに向上する。
請求項3の発明によれば、さらに硬くて強靭な樹脂被覆
層が得られる。
請求項4の発明によれば、均一で機械的強度の大きい樹
脂被覆層を有する樹脂被覆キャリアを、被覆用樹脂粒子
の遊離および被覆用樹脂粒子の凝集体の発生を伴わずに
、短時間で効率的に製造することができる。
請求項5の発明によれば、樹脂被覆層の均一性および機
械的強度がさらに優れた樹脂被覆キャリアを効率的に製
造することができる。
請求項6の発明によれば、硬くて強靭な樹脂被覆層を有
する樹脂被覆キャリアを効率的に製造することができる

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)芯材粒子と被覆用樹脂粒子との混合物に繰り返し
    機械的衝撃力を付与し、芯材粒子の表面上に被覆用樹脂
    粒子による樹脂被覆層を形成する乾式法により得られる
    静電荷像現像用キャリアにおいて、 樹脂被覆層のテトラヒドロフラン(THF)可溶分のゲ
    ル・パーミュエーション・クロマトグラフィ(GPC)
    による分子量分布において分子量1,000〜20,0
    00の領域にピークまたは肩を少なくとも1つ有するこ
    とを特徴とする静電荷像現像用キャリア。
  2. (2)請求項1のキャリアにおいて、樹脂被覆層のTH
    F可溶分のGPCによる分子量分布(クロマトグラム)
    において分子量1,000〜20,000の領域に相当
    する面積がクロマトグラム全体の面積の5〜65%であ
    ることを特徴とするキャリア。
  3. (3)請求項1または2のキャリアにおいて、樹脂被覆
    層が、メタクリレート系モノマーの少なくとも一種と、
    スチレン系モノマーおよび/またはアクリレート系モノ
    マーとの共重合体からなることを特徴とするキャリア。
  4. (4)芯材粒子と、THF可溶分のGPCによる分子量
    分布において分子量1,000〜20,000の領域に
    ピークまたは肩を有しない樹脂からなる被覆用樹脂粒子
    との混合物に、繰り返し機械的衝撃力を付与する乾式法
    により、THF可溶分のGPCによる分子量分布におい
    て分子量1,000〜20,000の領域にピークまた
    は肩を少なくとも1つ有する樹脂被覆層を芯材粒子の表
    面上に形成することを特徴とする静電荷像現像用キャリ
    アの製造方法。
  5. (5)請求項4の製造方法において、樹脂被覆層のTH
    F可溶分のGPCによる分子量分布(クロマトグラム)
    において分子量1,000〜20,000の領域に相当
    する面積がクロマトグラム全体の面積の5〜65%であ
    ることを特徴とする製造方法。
  6. (6)請求項4または5の製造方法において、樹脂被覆
    層が、メタクリレート系モノマーの少なくとも一種と、
    スチレン系モノマーおよび/またはアクリレート系モノ
    マーとの共重合体からなることを特徴とする製造方法。
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