JPH03230821A - ヘミング用プレス型 - Google Patents

ヘミング用プレス型

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JPH03230821A
JPH03230821A JP2210390A JP2210390A JPH03230821A JP H03230821 A JPH03230821 A JP H03230821A JP 2210390 A JP2210390 A JP 2210390A JP 2210390 A JP2210390 A JP 2210390A JP H03230821 A JPH03230821 A JP H03230821A
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preliminary bending
preliminary
bending
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ヘミング加工を行なうプレス型に関し、とく
にフランジ部の縦壁の倒れおよび伸びフランジ割れを防
止するようにしたプレス型に関する。
[従来の技術] 2つのプレス品のうち、片方のプレス品のフランジを折
曲げて相手方をはさみ込むことにより、両者を固定させ
るヘミング加工は、たとえば自動車のボデーを製造する
際に多く採用されている。
ヘミング加工は、一般にフランジ部を予備曲げしたのち
、フランジ部を180°まで曲げるようになっている。
このようなヘミング加工を行なう装置の一例として、た
とえば特開昭5!5−68133号公報、実開昭59−
39019@公報が知られている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、ヘミング加工は、上述のような形状ばかりで
なく、アウタパネル側に角縁が形成されたものも存在す
る。
第11図は、角縁を成形するためのヘミング加工の工程
を示しでいる。まず、図の(イ〉に示すように、アウタ
パネル1とインナパネル2とが重ね合わされた状態で、
このアウタパネル1とインナパネル2は、芯金15によ
って押圧される。これと同時に、予備曲げ刃16がアウ
タパネル1のフランジ部1aに向って移動し、図の(ロ
)に示すように、フランジ部1aが予備曲げ刃16によ
って内側に折り曲げられる。フランジ部1aの予備曲げ
が完了すると、図の(ハ)に示すように、上曲刃17が
下降し、フランジ部1aの折曲げが開始される。
この状態では、アウタパネル1のフランジ部1aの縦壁
1bは、下型11の外周部11aと密着している。上曲
刃17が下降すると、図の(ニ)に示すよが成形される
。しかし、この状態では、フランジ部1aの縦壁1bの
上部が、図の(ホ)に示すように、下型11の外周部1
1aから離れ、内側への倒れ夕、やたれ夕2が生じてし
まう。したがって、角縁18の形状は設計通りの形状に
成形されず、所望の機能が発揮できない。
なお、本発明に関連する先行技術として、特開平1−2
02319号公報が知られている。本公報に開示されて
いる縁曲げ加工装置は、芯金と予備曲刃とによって角縁
の成形を行なうものであるが、この装置の場合は、上曲
刃と予備曲刃とが兼用されているために、その形状は製
品形状によって必然的に決定されてしまうので、上曲刃
でフランジ部の予備曲げを行なう際は、フランジ部の縦
壁を下型の所定の部位に向けて最適な加工条件で押圧さ
せることが難しくなる。したがって、予備曲げ時にはフ
ランジ部の縦壁部分の倒れを防止することが困難となり
、第11図の(ホ)に示す状態になりやすい。
ところで、ヘミング加工は直線部分だけでなく第12図
のように湾曲した部分にも施される場合がある。第12
図は、曲率半径の比較的小さなアウタパネル1の部位に
角縁18を成形したものを示しているが、このヘミング
加工時には、フランジ部1aが伸びる方向に沿って角縁
18が成形されるため、予備曲げ時における伸びかフラ
ンジ部1aの一部分に集中しやすくなり、湾曲部Rにフ
ランジ割れが発生するという問題がある。また、フラン
ジ部1aに生じる残留応力によって、サブアツシー(部
分組立)されたプレス製品の精度全体に悪影響を与える
という問題がある。
本発明は、上記の問題に着目し、予備曲げされたフラン
ジ部の縦壁部分の倒れを防止することができ、しかも、
予備曲げ時におけるフランジ割れやフランジ部の一部の
過度の伸びによる残留応力の発生を抑制することのでき
るヘミング用プレス型を提供することを目的とする。
[課題を解決するだめの手段] この目的に沿う本発明に係るヘミング用プレス型は、 アウタパネルとインナパネルとが重ねられた状態でセッ
トされる下型と、 前記下型に対して昇降可能な上型と、 前記上型と下型との間に位置するパッドに揺動可能に支
持される芯金と、 前記芯金によるアウタパネルとインナパネルの押圧時に
前記アウタパネルの°フランジ部を外側から押圧し該フ
ランジ部を前記芯金に沿ってインナパネル側に第1の予
備曲げする第1の予備曲げ面と、前記芯金の後退後に前
記第1の予備曲げ面によって曲げ加工されたフランジ部
を該フランジ部の縦壁を下型の所定の部位に押圧しつつ
インナパネル側に第2の予備曲げする第2の予備曲げ面
と、を有する予備曲刃と、 前記芯金と予備曲刃によって構成され、前記第1の予備
曲げ時に前記フランジ部に伸びを分散させる凸条を成形
する凸条成形手段と、 前記予備曲刃による前記アウタパネルのフランジ部の予
備曲げ後、該フランジ部の先端部をインナパネルに押圧
する上曲刃と、 を具備したものから成る。
[作  用] このように構成されたヘミング用プレス型においては、
予備曲刃の第1の予備曲げ面によってアウタパネルのフ
ランジ部の第1の予備曲げが行なわれる。第1の予備曲
げは、フランジ部の内側に芯金が位置するので、フラン
ジ部は芯金に沿って折曲げられ、フランジ部の縦壁が倒
れることはない。
第1の予備曲げが完了すると、第2の予備曲げ面によっ
てフランジ部の第2の予備曲げが行なわれる。第2の予
備曲げでは、フランジ部の縦壁を下型の所定の部位に押
圧するように、フランジ部のインナパネル側への折曲げ
が行なわれるので、フランジ部の縦壁の形状は、下型の
所定部位の形状に倣うことになり、縦壁は所望の形状に
成形される。
第1の予備曲げ時には、凸条成形手段によってフランジ
部に凸条が成形されるため、フランジ部の伸びを適度に
分散しておくことができる。したがって、第2の予備曲
げ時には、一部分に伸びが集中することはなくなり、フ
ランジ部の割れが防止される。さらに、成形時における
フランジ部への残留応力の発生も抑制され、ひねり等の
変形が解消される。
2つの予備曲げ加工が完了すると、予備曲げされたフラ
ンジ部の先端部が上曲刃によってインナパネルに押圧さ
れ、ヘミング加工が終了する。
[実施例] 以下に、本発明に係るヘミング用プレス型の望ましい実
施例を、図面を参照して説明する。
第1実施例 第1図ないし第8図は、本発明の第1実施例を示してお
り、このうち第8図は、プレス型の各部の動作を示して
いる。図中、31は下型を示しており、下型31には、
アウタパネル21とインナパネル22とがセラ]−され
ている。インナパネル22は、アウタパネル21の上面
に載せられている。アウタパネル21の外周部には、垂
直に折曲げられたフランジ21aが形成されている。
また、第1図に示すように、下型31の上方には、上型
32が位置しており、上型32は、図示されないプレス
機械のラムに取付けられている。上型32は、下方に延
びるロッド33を有している。上型32と下型31との
間には、板状のパッド34が配設されている。パッド3
4の下面には、支柱35が取付(プられており、支柱3
5は下型31側にアウタパネル21を介して当接可能と
なっている。上型32とパッド34との間には、複数の
圧縮ばね36が介装されている。
パッド34と下型31との間には、芯金37が位置しで
いる。芯金37は、2本のアーム38.38′を介して
パッド34に揺動可能に支持されている。2本のアーム
38.38−は平行となっており、各アーム38.38
−の連結部は、ピン連結となっている。つまり、本実施
例では、パッド34と芯金37と2本のアーム38.3
8−とにより、平行四辺形のリンク機構が構成されてい
る。芯金37の一側の下端部分は、アウタパネル21の
フランジ部21aとインナパネル22を押圧する芯金部
37aに形成されている。2本のア−ム38のうち一方
のアーム38には、回転自在なローラ39が取付けられ
ている。芯金37は、図示されない引張ばねを介してパ
ッド34と連結されており、これによって芯金37はパ
ッド34側に引寄せられている。
上型32のロッド33は、パッド34を貫通して下方に
延びている。ロッド33の溝には、芯金37のローラ3
9と当接可能なカム41が設けられている。このカム4
1は、上型31の移動方向に対して直角方向に移動可能
となっている。カム41は、エアシリンダ(図示路)と
連結されており、カム41は上型32の下降時のみロー
ラ39と当接するようになっている。
エアシリンダは、図示されないバルブと接続されており
、バルブは上型32の昇降動作に基づいて作動するよう
になっている。ローラ39とカム旧とが当接した場合は
、芯金37はアウタパネル21のフランジ部21aに向
って揺動し、芯金部37aがアウタパネル21のフラン
ジ部21aの内壁面とインナパネル22とを押圧するよ
うになっている。
本実施例のように、角縁を成形するプレス型に0 おいては、一般のヘミング加工と同様に、予備曲刃(プ
リ刃)51と上曲刃(ヘム刃)61とが用いられる。予
備曲刃51と上曲刃61は、上型32の移動に伴なって
動くようになっている。
予備曲刃51は、ホルダ(子カム)52に取付けられて
おり、ホルダ52は2つのアーム53.54を介してブ
ロック55に揺動可能に支持されている。2つのアーム
53.54は、平行となっており、各アーム53.54
の連結部は、ピン連結となっている。つまり、ホルダ、
52とブロック55と2つのアーム53.54により、
平行四辺形のリンク機構が構成されている。アーム53
にはガイドローラ56が取付(プられている。ブロック
55は、2つのアーム67を介して下型31に支持され
ている。ブロック55、下型31、各アーム67とは、
平行四辺形のリンク機構を構成している。アーム53に
取付けられたガイドローラ56は、上型32に設けられ
た子板カム58のカム溝58aに沿って移動可能となっ
ている。
ブロック(親カム)55には、ガイドローラ59が設け
られており、ガイドローラ59は、上型32に設置1 けられた親板カム60のカム溝60aに沿って移動可能
となっている。予備曲刃51は、2つのガイドローラ5
6.59が各カム溝58a 、60aに沿って移動する
ことにより、アウタパネル21のフランジ部21aの第
1の予備曲げと、第2の予備曲げとを行なうようになっ
ている。予備曲刃51には、第2図に示すように、第1
の予備曲げを行なう第1の予備曲げ面51a、第2の予
備曲げを行なう第2の予備曲げ面51bが形成されてい
る。
第2図および第3図のAは、第1の予齢曲げを示してい
る。図に示すように、第1の予備曲げは、芯金37によ
るアウタパネル21とインナパネル22の押圧時に、第
1の予備曲げ而51aによりアウタパネル21のフラン
ジ部21aを外側から押圧し、このフランジ部21aを
芯金37に沿ってインナパネル22側に折曲げる曲げ加
工である。第2図および第3図のBは、第2の予備曲げ
を示している。図に示すように、第2の予備曲げは、芯
金37の後退後に、第1の予備曲げによって曲げ加工さ
れたフランジ部21aを、第2の予備曲げ面51bによ
り7ランジ2 部21aの縦壁が下型31の段差部31aに押圧される
ようにインナパネル22側に折曲げる加工である。
なお、予備曲刃51の動きについての詳細は、後述する
第1の予備曲げ時には、第4図に示すように、芯金37
と予備曲刃51によって構成される複数の凸条成形手段
71により、フランジ部21aに複数の凸条21eが成
形されるようになっている。各凸条成形手段71は、凸
型72と凹型73とから構成されている。第5図に示す
ように、凸型72は、予備曲刃51の第1の予備曲げ面
51aと対向する芯金部37aの傾斜面に形成されてお
り、その外形は円錐を中心軸に沿って切断したような形
状となっている。第6図に示すように、凹型73は、予
備曲刃51の第1の予備曲げ面51aに形成されており
、凹型73内に凸型72が進入可能になっている。フラ
ンジ部21aは、凸型72と凹型73の押圧によって半
円錐状に成形されるため、フランジ部21aの先端部で
伸び量が最大となっている。
予備曲刃51の第2の予備曲げ面51bには、第23 の予備曲げ時に、凸条成形手段71によって成形された
凸条21eを逃がす逃がし穴51cが形成されている。
すなわち、第2の予備曲げ時には、第2の予備曲げ面5
1bと凸条21eとは干渉しないようになっている。
第1図に示すように、上曲刃61は、ホルダ62に取付
けられており、ホルダ62は2つのアーム63を介して
上型32と揺動可能に支持されている。2つのアーム6
3は平行となっており、各アーム63の連結部は、ピン
連結となっている。つまり、上型32とホルダ62と2
本のアーム63とににす、平行四辺形のリンク機構が構
成されている。ホルダ62の他方には、ガイドローラ6
4が取付(プられており、ガイドローラ64は下型31
に固定されたブロック65の溝66に進入可能となって
いる。これにより、上曲刃61は、上型32の下降時に
は、予備曲げされたフランジ部21aを押圧するように
なっている。
つぎに、上記のヘミング用プレス型における作用につい
て説明する。
第1図において、まず、下型31に7ウタパネル4 21とインナパネル22とがセットされる。この状態で
は、予備曲刃51は、第2図の位置Soに位置している
。アウタパネル21とインナパネル22とのセットが完
了づると、プレス機械のラム(図示略)が下降し、これ
に伴なって上型32が下降される。
パッド34は下型31に当接する支柱35によって定位
置で停止する。さらに、上型32が下降するとカム41
が設けられたロッド33も下降し、カム41が芯金37
のローラ39に当接される。そのため、芯金37は、ア
ウタパネル21のフランジ部21aに向って斜め下方に
揺動する。
さらに、上型32が下降すると、第4図の(イ)に示す
ように、芯金37の揺動量が最大となり、芯金37の芯
金部37aによってアウタパネル21のフランジ部21
aの内壁面のつけ根部分と、インナネル22の外周部が
十分な力で押圧される。また、この場合は、予備曲刃5
1が各カム板に基づいて移動し、アウタパネル21のフ
ランジ部21aは、予備曲刃51によって第1の予備曲
げAが行なわれる。第1の予備曲げは、上述したように
、アウタパネル5 21のフランジ部21aを第1の予備曲げ面51aによ
って外側から押圧する曲げ加工であり、これによりフラ
ンジ部21aは芯金37に沿って折曲げられる。
第1の予備曲げ時には、予備曲刃51は、第2図の位置
S、に位置している。
また、第1の予備曲げ時には、複数の凸条成形手段71
により、フランジ部21aに複数の凸条21eが成形さ
れる。これによって、フランジ部21aの伸びは適度に
分散される。
フランジ部21aの第1の予備曲げAが完了すると、上
型32はざらに下降し、カム41は芯金37のローラ3
9を通過し、カム41とローラ39との当接は完了する
。そのため、芯金37は、引張りばねによって元の位置
に戻される。この場合、予備曲刃51は各カム板に倣っ
て動き、予備曲刃51は、折曲げられたフランジ部21
aと干渉することなく、フランジ部21aに沿って位置
S、から位置s2に移動する。
上型32がさらに下降すると、第4図の(ロ)に示すよ
うに、予備曲刃51は再び下降し、フランジ6 部21aは、予備曲刃51によって第2の予備曲げBが
行なわれる。第2の予備曲げBは、上述したように、第
1の予備曲げによって曲げ加工されたフランジ部21a
を、第2の予備曲げ面51bによりフランジ部21aの
縦壁21bが下型31の段差面31aに押されるように
インナパネル22側に折曲げする曲げ加工であり、これ
により、折曲げされたフランジ部21aは、はぼ水平と
なる。第2の予備曲げ完了時には、予備曲刃51は、第
2図の83に位置している。
こ(Dように、第2の予備曲げ時には、第2の予備曲げ
面51bとフランジ部21bの端面との当接角度αを最
適な角度に保つことができるので、曲げ合力を曲げポイ
ントZ、に向けることができ、フランジ部21aの縦壁
21bを下型31の段差面31aに十分に押圧すること
ができる。したがって、フランジ部21aの縦壁21b
の形状は、下型31の段差面31aに倣うことになり、
内側への倒れが防止される。
第2の予備曲げが完了すると、予備曲刃51は、7 各カム板に基づいて動き、予備曲刃51は、そのまま上
方に移動して位置S4に至る。その後、予備曲刃51は
下型31に対して後退し、位置S4から位置S5に向っ
て移動する。
第2の予備曲げ時には、第4図の(ロ)に示すように、
凸条成形手段71によって成形された凸条21eの頂部
が予備曲刃51の逃がし穴51cによって逃がされる。
そして、フランジ部21aが第2の予備曲げ面51bに
よって徐々に折曲げられると、凸条21eはフランジ部
21aの伸び方向に引張られ、その突出量は、第4図の
(ハ)に示すように、徐々に小さくなる。そして、フラ
ンジ部21aがほぼ水平状態になった状態では、第4図
の(ニ)に示すように、凸条21eは、その伸び成形に
よって吸収され、フラットになる。
予備曲刃51が後退すると、第4図の(ホ)に示すよう
に、上型31の加工に伴なって上曲刃61が下降する。
そして、予備曲げされたフランジ部21aが上曲刃61
によって押圧され、角縁21cが成形される。上曲刃5
1は、略斜め方向に下降するので、8 この場合も、フランジ部21aの縦壁21bは下型31
の段差面31aに押圧されるようになり、フランジ部2
1aが下端部から内側に折れ曲がるという問題も解消さ
れる。
以上のように、本実施例では、フランジ部21aの予備
曲げを、第1の予備曲げと第2の予備曲げとによって行
なうため、第1の予備曲げ時におけるフランジ部21a
の曲げ角度を大に確保しなくともよく、芯金37を進退
させるためのスペースを大に確保する必要もなくなる。
したがって、アウタパネル21の端部からインナパネル
22の隆起する補強部22aまでの距離ρ3を短かくす
ることも可能となり、製品設計の自由度が高められる。
また、第1の予備曲げ時には、凸条成形手段71によっ
てフランジ部21aに複数の凸条21eが成形されるの
で、第2の予備曲げに移行する段階においては、フラン
ジ部21aに適度に伸びを分散して与えることができる
。そのため、第2の予備曲げ時には、フランジ部21a
の一部に伸びが集中することがなくなり、フランジ割れ
の発生が防止され9 るとともに、残留応力の発生が抑制される。
第2実施例 第9図および第10図は、本発明の第2実施例を示して
いる。第1実施例では、角縁が形成されるヘミング加工
の例を示したが、本実施例では、角縁は形成されずイン
ナパネル22の板厚Tがアウタパネルに比べて大の場合
のヘミング加工の例を示している。
インナパネルの板厚が大の場合は、ヘミング加工後のア
ウタパネルの端部が丸みをもつので、車両等では美感を
損なう場合が生じる。本実施例は、インナパネルの板厚
が大である場合でも、これをできるだけ防止するための
プレス型について説明する。なお、本実施例の構成は、
第1実施例に準じるので、準じる部分の説明は、第1実
施例と同一の何月を付すことによりその説明を省略し、
異なる部分についてのみ説明する。
第9図において、37aは芯金部を示している。
芯金部37aの先端部には、突起37bが形成されてい
る。突起37bは、インナパネル22の板厚分だけ0 下方に突出している。突起部37bの前端面は、第10
図に示すように垂直面37cとなっている。
予備曲刃51には、第1の予備曲げAを行なうための第
1の予備曲げ面51−aと、第2の予備曲げBを行なう
ための第2の予備曲げ面51′bとを有している。上曲
刃61′は、下端面61−aが平坦に形成されている。
凸条成形手段71は、芯金部37aと予備曲刃51とに
よって構成されており、第1の予備曲げ時にはフランジ
部21aに凸条21eが形成されるようになっている。
このように構成された第2実施例においては、第9図の
(イ)に示すように、アウタパネル21とインナパネル
22とが芯金部37aによって押圧される。この状態で
は、アウタパネル21のフランジ部21aのコーナ部に
芯金部37aの突起37bが当接される。
つぎに、図の(ロ)に示すように、フランジ部21aが
予備曲刃51の第1の予備曲げ面51a−によって押圧
され、第1の予備曲げAが行なわれる。
この場合、フランジ部21aは、第10図に示す突起1 37bの上端角部Cから折曲げられるため、フランジ部
21aのつけ根からの倒れが防止される。また、第1の
予備曲げ時には、凸条成形手段71によってフランジ部
21aに複数の凸条21eが成形されるので、フランジ
部21aには適当な伸びが分散して与えられる。
第1の予備曲げAが完了すると、芯金部37aが後退さ
れるとともに、予備曲刃51も若干後退される。芯金部
37aが完全に後退すると、予備曲刃51が若干上背す
るとともに前進し、予備曲刃51の第2の予備曲げ面5
1−bによってフランジ部21aの第2の予備曲げBが
行なわれる。この場合、フランジ部21aの縦壁21b
が予備曲刃51によって下型31の段差部31aに押圧
されながら折曲げられる。
そのため、縦壁21bは、下型31の段差部31aに対
して内側に倒れることはなくなる。
第2の予備曲げ時には、凸条21eはフランジ部21a
の伸び方向に引張られ、その突出量は、徐々に小さくな
る。そして、第2の予備曲げの終了近くでは、凸条21
eは伸び成形によって吸収される。
2 予備曲げが完了すると、予備曲刃51は後退し、上曲刃
61−によってフランジ部21aがインナパネル22に
押圧され、ヘミング加工は終了となる。この状態では、
アウタパネル21の端部は、第9図の(ホ)に示す形状
となり、フランジ部21aの縦壁21bの垂直度は、従
来形状に比べて著しく改善される。
なお、上述の各実施例においては、凸条成形手段71の
凸型72を芯金37側に設け、凹型73を予備曲刃51
側に設けるようにしたが、この逆の配置でも同様の効果
が得られる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係るヘミング用プレス型
によるときは、予備曲刃に、第1の予備曲げ面と第2の
予備曲げ面とを設けるようにしたので、アウタパネルの
縦壁の倒れを招くことなくヘミング加工が可能となり、
プレス製品の美感を向上させることができる。
また、予備曲げ加工を2工程に分けて行なうことが可能
であるので、芯金を用いる第1の予備曲3 げ時における曲げ角度を小さくすることができ、芯金の
進退時のスペースを小とすることができる。
したがって、アウタパネルの端部からインナパネルの立
上がり部(隆起する補強部)までの距離の短縮がはかれ
、製品設計の自由度を高めることができる。
第1の予備曲げ時に、芯金と予備曲刃によって構成され
る凸条成形手段により、7ランジ部に凸条を成形するよ
うにしたので、フランジ部の伸びを適度に分散させるこ
とができる。したがって、ヘミング加工においては、フ
ランジ部の一部に伸びが集中することがなくなり、フラ
ンジ部の割れの発生を防止することができるとともに、
残留応力の発生を抑制することができる。これにより、
サブアツシーされたプレス製品の全体精度を高めること
ができ、ひねり等の不具合の発生が防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例に係るヘミング用プレス型
の要部正面図、 4 第2図は第1図の装置における予備曲刃の動きを示した
断面図、 第3図は第2図の予備曲刃による第1の予備曲げ加工と
第2の予備曲げ加工とを示す断面図、第4図(イ)ない
しくホ)は第1図のプレス型によるヘミング加工の各工
程を示ず断面図、第5図は第1図における芯金の斜視図
、第6図は第1図における予備曲刃の斜視図、第7図は
第1図の凸条成形手段によって凸条が成形されたアウタ
プレートの斜視図、 第8図(イ)ないしくト)は第1図の予備曲刃を駆動さ
せるためのリンク機構の動きを示した断面図、 第9図(イ)ないしくホ)は本発明の第2実施例に係る
ヘミング用プレス型によるヘミング加工を示す断面図、 第10図は第9図(イ)の部分拡大断面図、第11図(
イ)ないしくホ)は角縁を成形するヘミング加工の各工
程を示す断面図、 第12図はヘミング加工を湾曲した部分に適用し5 た場合のアウタパネルの平面図、 である。 21・・・・・・アウタパネル 21a・・・・・・フランジ部 21b・・・・・・縦壁 21e・・・・・・凸条 22・・・・・・インナパネル 31・・・・・・下型 32・・・・・・上型 34・・・・・・パッド 37・・・・・・芯金 51・・・・・・予備曲刃 51a 、 51a−・・・・・・第1の予備曲げ面5
1b 、 516 ′・・・・・・第2の予備曲げ面6
1・・・・・・上曲刃 71・・・・・・凸条成形手段 A・・・・・・第1の予備曲げ B・・・・・・第2の予備曲げ 6 第1O図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アウタパネルとインナパネルとが重ねられた状態で
    セットされる下型と、 前記下型に対して昇降可能な上型と、 前記上型と下型との間に位置するパッドに揺動可能に支
    持される芯金と、 前記芯金によるアウタパネルとインナパネルの押圧時に
    前記アウタパネルのフランジ部を外側から押圧し該フラ
    ンジ部を前記芯金に沿つてインナパネル側に第1の予備
    曲げする第1の予備曲げ面と、前記芯金の後退後に前記
    第1の予備曲げ面によって曲げ加工されたフランジ部を
    該フランジ部の縦壁を下型の所定の部位に押圧しつつイ
    ンナパネル側に第2の予備曲げする第2の予備曲げ面と
    、を有する予備曲刃と、 前記芯金と予備曲刃によつて構成され、前記第1の予備
    曲げ時に前記フランジ部に伸びを分散させる凸条を成形
    する凸条成形手段と、 前記予備曲刃による前記アウタパネルのフランジ部の予
    備曲げ後、該フランジ部の先端部をインナパネルに押圧
    する上曲刃と、 を具備したことを特徴とするヘミング用プレス型。
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