JPH03221215A - ヘミング用プレス型およびヘミング加工方法 - Google Patents

ヘミング用プレス型およびヘミング加工方法

Info

Publication number
JPH03221215A
JPH03221215A JP1491990A JP1491990A JPH03221215A JP H03221215 A JPH03221215 A JP H03221215A JP 1491990 A JP1491990 A JP 1491990A JP 1491990 A JP1491990 A JP 1491990A JP H03221215 A JPH03221215 A JP H03221215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bending
outer panel
flange portion
preliminary
inner panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1491990A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2569855B2 (ja
Inventor
Masatoshi Hattori
服部 昌利
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014919A priority Critical patent/JP2569855B2/ja
Publication of JPH03221215A publication Critical patent/JPH03221215A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2569855B2 publication Critical patent/JP2569855B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、ヘミング加工を行なうプレス型に関し、とく
にフランジ部の縦壁の倒れおよびアウタパネルの変形を
防止するようにしたプレス型に関する。
〔従来の技術〕
2つのプレス品のうち、片方のプレス品のフランジを折
曲げて相手方をはさみ込むことにより、両者を固定させ
るヘミング加工は、たとえば自動車のボデーを製造する
際に多く採用されている。
ヘミング加工は、−Cにフランジ部を予備曲げしたのち
、フランジ部を180 ”まで曲げるようになっている
。このようなヘミング加工を行なう装置の一例として、
たとえば特開昭55−68133号公報、実開昭59−
39019号公報が知られている。
1発明が解決しようとする課題〕 ところで、ヘミング加工は、上述のような形状ばかりで
な(、アウタパネル側に角縁が形成されたものも存在す
る。
第6図は、角縁を成形するためのヘミング加工の工程を
示している。まず、図の(イ)に示すように、アウタパ
ネルlこインナパネル2とが重ね合わされた状態で、こ
のアウタパネル1とインナパネル2は、プレス型の芯金
15によって押圧される。これと同時に、予備曲刃16
がアウタパネル1のフランジ部1aに向って移動し、図
の(ロ)に示すように、フランジ1aが予備曲刃16に
よって内側に折り曲げられる。フランジ部1aの予備曲
げが完了すると、芯金15が後退した後、図の(ハ)に
示すように、上曲刃17が下降し、フランジ1aの折曲
げが開始される。この状態では、アウタパネルlのフラ
ンジlaの縦壁1bは、下型11の外周部11aと密着
している。上曲刃17が下降すると、図の(ニ)に示す
ように、フランジ部1aが下方に曲げられ、角縁18が
成形される。しかし、この状態では、フランジ部1aの
縦壁1bの上部が、図の(ホ)に示すように、下型11
の外周部11aから離れ、内側への倒れelやたれII
!、が生してしまう。したがって、角縁18の形状は設
計通りの形状に成形されず、所望の機能が発揮できない
なお、角縁が形成されるヘミング加工の先行技術として
、特開平1−202319号公報が知られているが、本
公報の装置の場合は、上曲刃(予備曲げ刃)の形状は製
品形状によって必然的に決定されてしまうので、上曲刃
でフランジ部の予備曲げを行なう際は、フランジ部の縦
壁を下型の所定の部位に向けて十分に押圧させることが
難しくなる。したがって、予備曲げ時にはフランジ部の
縦壁部分の倒れを防止することが困難となり、第6図の
(ホ)に示す状態になりやすい。
この問題を解決するためには、予備曲げ時における曲げ
合力がフランジ部の縦壁のつけ根部分に向くようにする
ことが要求される。
ところで、第6図に示すようなヘミング加工においでは
、上曲刃17による本曲げ時にアウタパネルlに屈曲方
向の@重が作用するので、アウタパネルlが下型11か
ら浮上っていると、アウタパネル1が上方に変形するお
それがあった。つまり、本曲げ時には、アウタパネル1
およびインナパネル2は上下方向に拘束されていないの
で、フランジ部1aを折曲げる際にアウタパネル1の下
型11からの浮き上がりによってアウタパネルlが上方
に向ってへこんでしまい「ンヤクレ現象」が生しる。
本発明は、上記の問題に着目し、予備曲げされたフラン
ジ部の縦壁部分の倒れを防止することができ、しかち本
曲げ時におけるアウタパネルの変形を防止することので
きるヘミング用プレス型を提供することを目的とする。
こ課題を解決するための手段〕 この目的に沿う本発明に係るヘミング用プレス型は、 アウタパネルとインナパネルとが重ねられた状態でセッ
トされる下型と、 前記下型に対して昇降可能な上型と、 前記上型と下型との間に位置するパッドに揺動可能に支
持される芯金と、 前記芯金によるアウタパネルとインナパネルの押圧時に
前記アウタパネルのフランジ部を外側から押圧し該フラ
ンジ部を前記芯金に沿ってインナパネル側に予備曲げす
る第1の予備曲刃と、前記芯金の後退後に前記第1の予
備曲刃によって曲げ加工されたフランジ部を該フランジ
部の縦壁を下型の所定の部位に押圧しつつインナパネル
側に予備曲げし、該予備曲げ後に前記インナ、ζネルと
アウタパネルとを下型に押圧する第2の予備曲刃と、 前記各予備曲刃による前記アウタパネルのフランジ部の
予備曲げ後、前記第2の予備曲刃によりインナパネルと
アウタパネルが下型に押圧された状態で該フランジ部の
先端部をインナパネルに押圧する上曲刃と、 を具備したものから威る。
〔作用〕
このように構成されたヘミング用プレス型においては、
第1の予備曲刃によってアウタパネルのフランジ部の第
1の予備曲げが行なわれる。第1の予備曲げは、フラン
ジ部の内側に芯金が位置するので、フランジ部は芯金に
沿って折曲げられ、フランジ部の縦壁が倒れることはな
い。
第1の予備曲げが完了すると、第2の予備曲刃によって
フランジ部の第2の予備曲げが行なわれる。第2の予備
曲げでは、フランジ部の縦壁を下型の所定の部位に押圧
するように、フランジ部のインナパネル側への折曲げが
行なわれるので、フランジ部の縦壁の形状は、下型の所
定部位の形状に倣うことになり、縦壁は所望の形状に成
形される。第2の予備曲げ後には、第2の予備曲刃によ
って、インナパネルとアウタパネルとが下型に押圧され
る。
2つの予備曲げ加工が完了すると、予備曲げされたフラ
ンジ部の先端部が上曲刃によって本曲げされ、フランジ
部はインナパネルに押圧され、ヘミング加工が終了する
。この場合、第2の予備曲刃によってインナパネルとア
ウタパネルとが下型に押圧されているため、アウタパネ
ルは下型の表面から浮き上がるのが阻止される。そのた
め、本曲げ時には、アウタパネルは下型の表面に密着し
、アウタパネルの上方への変形(ノヤクレ現象)の発生
が防止される。
〔実施例〕
以下に、本発明に係るヘミング用プレス型の望ましい実
施例を、図面を参照して説明する。
第1図ないし第5図は、本発明の一実施例を示している
。第1図において、図中、3Iは下型を示しており、下
型31には、アウタパネル21とインナパネル22とが
セットされている。インナパネル22は、アウタパネル
21の上面に載せられている。アウタパネル21の外周
部には、垂直に折曲げられたフランジ部21aが形成さ
れている。この状態におけるプレス部21aのつけ根部
の曲げポイントをZとする。
下型3Iの上方には、上型32が位置しており、上型3
2は、図示されないプレス機械のラムに取付けられてい
る。上型32と下型31との間には、昇降可能な板状の
バッド34が配設されている。パット34の下面には、
プレノンヤパノド35が取付けられており、プレ、ツヤ
バッド35は下型31側にアウタパネル21を介して当
接可能となっている。バッド34には上方に延びるロッ
ド33が取付けられており、ロッド33は上型32に移
動自在に挿通されている。
パット34は、第1図に示すように、上型32が上死点
にある場合は、ロッド33を介して上型32に吊下げら
れた状態となっている。
バッド34と上型32との間には、芯金37が位置して
いる。芯金37は、後述する芯金軌跡可変機構36を介
してバッド34に緩動可能に支持されている。
芯金37の片側の下端部分は、アウタパネル21のフラ
ンジ部21aとインナパネル22を押圧する芯金部37
aに形成されている。
芯金軌跡可変機′W436は、リンクアーム38.38
′作動アーム40、第1のカム45、第2のカム46、
ローラ47.50とを有している。2つのリンクアーム
38.38′は平行となっており、各リンクアーム38
.38′の連結部は、ピン連結となっている。つまり、
本実施例では、パット34と芯金37と2つのリンクア
ーム38.38′とにより、平行四辺形のリンク機構が
構成されている。2つのアーム38.38′のうち一方
のリンクアーム38は、引張コイルスプリング39を介
してバッド34の支柱34aと連結されており、これに
よって芯金37はバッド34側に引寄せられている。リ
ンクアーム38′には、支点部48を有する作動アーム
40が揺動可能に取付けられている。
リンクアーム38′の先端には、回転自在なローラ47
が取付けられている。リンクアーム38′には、作動ア
ーム40と当接可能なスト、バ49が設けられている。
作動アーム40は、図の上方には自在に揺動可能となっ
ており、下方への揺動はストッパ49との当接によって
阻止されるようになっている。
バッド34の上面には、衝撃緩和手段≧してのノヨノク
アブソーハ41が取付けられている。ンヨノクアブソー
ハ41のロッドの先端は、リンクアーム38に固定され
たストッパ42と当接可能となっている。ショックアブ
ソーバ41は、芯金37の後退時に芯金37を支持する
2金軌跡可変機構36に作用する衝撃を緩和する機能を
有し、たとえば、衝撃で作動アーム40が跳上がるのが
防止されるようになっている。パッド34の上面には、
リンクアーム38と当接し、第1の予備曲げ時における
芯金37の位置決めを行なうストッパ43が取付けられ
ている。
上型32には、芯金37を駆動させるためのカムドライ
バ44が取付けられている。カムトライバ44のリンク
アーム38′側の側面には、作動アーム40に取付けら
れたローラ47と当接可能な第1のカム45が形成され
ている。ローラ47と第1のカム45とが当接した場合
は、芯金37はアウタパネル21のフランジ部21aに
向って揺動し、芯金部37aがアウタパネル21のフラ
ンジ部21aの内壁面とインナパネル22とを押圧する
ようになっている。
本実施例では、ヘミング加工が完了し、上型32か上昇
する際に再びローラ47と第1のカム45とが当接する
か、作動アーム40が支点部48を中心として上方に逃
げるので、芯金37がプレス製品と干渉することはなく
、使用上の問題は生しない。また、カムドライバ44の
リンクアーム38側の側面には、芯金37の強制戻しを
行なうための第2のカム46が形成されている。この第
2のカム46は、リンクアーム38側に取付けられたロ
ーラ50と当接可能となっている。この第2のカム46
とローラ50は、芯金戻し手段を構成している。第2の
カム46とローラ50とが当接した場合は、2つのリン
クアーム38.38′が揺動し、斜め下方に押し出され
た芯金37が斜め上方に引戻されるようになっている。
なお、本実施例では、プレス製品が自動車のフードやラ
ゲージのように大きいため、芯金37は2mの芯金軌跡
可変1!136を介して支持されている。
このように、芯金37の動きを平行四辺形のリンク機構
を有する芯金軌跡可変機構36によって制御するように
しているので、芯金37の動きを円滑にすることができ
る。また、芯金戻し手段を第2のカム46とローラ50
とから構成したが、引張コイルスプリング39のみから
構成することも可能である。
本実施例のように、角縁を底形するプレス型においては
、一般のヘミング加工と異なり、第1の予備曲刃51、
第2の予備曲刃71、上曲刃(ヘム刃)81とが用いら
れる。これは、フランジ部21aの曲げ加工時Sこ、曲
げ合力方向を必ず曲げポイン+−2に向かわせるためで
ある。これらの各予備曲刃51.71と上曲刃81は、
上型32の移動に伴なって動くようになっている。
第1の予備曲刃51は、ホルダ(子カム)52に取付シ
ナられており、ホルダ52は2つのアーム53.54を
介してブロック55に揺動可能に支持されている。
2つのアーム53.54は、平行となっており、各アム
53.54のホルダ52とブロック55との連結部は、
ビン連結となっている。つまり、ホルダ52とプロ7り
55と2つのアーム53.54とにより、平行四辺形の
リンク機構が構成されている。アーム53にはガイドロ
ーラ56が取付けられている。アーム53には、引張コ
イルスプリング59が連結されており、第1の予備曲刃
51は、引張コイルスプリング59の付勢によってアウ
タパネル21から遠ざかる方向に付勢されている。
一方、上型32には、第1の予備曲刃51を駆動させる
ためのカムドライハロ0が取付けられている。
カムドライハロ0の下端部には、ローラ56に当接可能
なカム61が固定されている。ローラ56とカム61と
が当接した場合は、ホルダ52がアウタパネル21側に
揺動し、第1の予備曲げが行なわれるようになっている
第2図は、第1の予備曲げを示している。図に示すよう
に、第1の予備曲げは、芯金37によるアウタパネル2
1とインナパネル22の押圧時に、第1の予備曲刃51
によりアウタパネル21のフランジ部21aを外側から
押圧し、このフランジ部21aを芯金部37aに沿って
インナパネル22@に折曲げる曲げ加工である。
上型32には、付勢手段としての圧縮コイルスプリング
74を介して第2の予備曲刃71が取付けられている。
第2の予備曲刃71は、圧縮コイルスプリング74の弾
性変形により、上下方向に移動可能となっている。第2
の予備曲刃71の曲げ加工面71aは、水平面に対して
角度αだけ傾斜している。これは、第2の予備曲げ時の
曲げ合力を曲げポイントZI に向かわせるためである
第3図シよ、第2の予備曲げを示している。図に示すよ
うに、第2の予備曲げは、芯金37の後退後に、第1の
予備曲げによって曲げ加工されたフランジ部21aを、
第2の予備曲刃71の曲げ加工面71aによりフランジ
部21aの縦壁21bが下型31の段差部31aに押圧
されるように(つまり曲げ合力が曲げポイントZ1 に
向く形で)インナパネル22側に折曲げる加工である。
上曲刃81は、上型32の他端部に設けられており、第
2の予備曲刃71と隣接している。第2の予備曲刃71
と上曲刃81の側面は、上下方向に摺接可能になってい
る。第2の予備曲げ加工が終了し、上型32がさらに下
降すると、第4図に示すように、インナパネル22とア
ウタパネル21とが、圧縮コイルスプリング44に保持
される第2の予備曲刃71によって下型31に押圧され
るようになっている。
第5図は、上型32が下死点にきた状態を示しており、
この状態では上曲刃81がアウタパネル21のフランジ
部21aに向けて下降するようになっている。これによ
り、上曲刃81は、予備曲げされたフランジ部21aを
インナパネル22に押圧する本能げを行ない、角縁21
Cが底形される。この本能げにおいては、インナパネル
22とアウタパネル21は、第2の予備曲刃71によっ
て下型31に押圧されたままとなっている。
つき゛に、上記のヘミング用プレス型δこおける作用に
ついて説明する。
第1図において、まず、下型31にアウタパネル21と
インナパネル22とがセットされる。この状態では、上
型32は上死点に位置している。アウタパネル21とイ
ンナパネル22とのセットが完了すると、プレス機械の
ラム(図示時)が下降し、これに伴なって上型32が下
降される。
上型32が下降すると、バッド34の下面に取付けられ
たプレソシャバノド35がアウタパネル21の上面に当
接し、パッド34の下降が停止される。さらに、上型3
2が下降すると、カムドライバ44に形成された第1の
カム45がローラ47と当接し、芯金37は、アウタパ
ネル21のフランジ部21aに向って斜め下方に揺動す
る。
さらに、上型32が下降すると、第2図に示すように、
芯金37の揺動量が最大となり、芯金37の芯金部37
aによってアウタパネル21のフランジ部21aの内壁
面のつけ根部分と、インナパネル22の外周部が十分な
力で押圧される。また、この場合は、カムトライハロ0
のカム61とアーム53に取付けられたローラ56とが
当接し、第1の予備曲刃51が各カム板に基づいて移動
し、アウタパネル21のフランジ部21aは、第1の予
備曲刃51によって第1の予備曲げAが行なわれる。第
1の予備曲げは、上述したように、アウタペネル21の
フランジ部21aを第1の予備曲刃51によって外側か
ら押圧する曲げ加工であり、これによりフランジ部21
aは芯金部37aに沿って折曲げられる。
フランツ部21aの第1の予備曲げAが完了して、上型
32がさらに下降すると、第1のカム45とロラ47と
の当接が完了し、芯金37は、引張コイルスプリング3
9によって元の位置に戻される。この時、ノヨノクアブ
ソーハ4Iにより戻るときの衝撃が緩和される。この場
合、芯金部37aは、折曲げられたフランジ部21aと
干渉することなく戻される。
また、この場合は、アーム53に取付けられたローラ5
6と、第1の予備曲刃51を駆動させるためのカムドラ
イハロ0に形成されたカム61との当接が完了し、第1
の予備曲刃51は、フランジ部21aから遠ざかる方向
に後退する。
芯金37の後退が完了し、さらに上型32の下降により
、第2の予備曲刃71がフランジ部21aの端面に向っ
て移動し、第3図に示すように、フランジ部21aと第
2の予備曲刃71の当接によって第2の予備曲げBが行
なわれる。第2の予備曲げBは、上述したように、第1
の予備曲げによって曲げ加工されたフランジ部21aを
、第2の予備曲げ面71aによりフランジ部21aの縦
壁21bが下型31の段差面31aに押されるようにイ
ンナパネル22側に折曲げする曲げ加工であり、これに
より、折曲げされたフランジ部21aは、はぼ水平とな
る。
このように、第2の予備曲げ時には、曲げ合力の方向が
曲げポイントZ、となるため、曲げ加工面71aとフラ
ンジ部21aの端面との当接角度βを最適な角度に保つ
ことができ、フランジ部21aの縦壁21bを下型31
の段差面31aに十分に押圧することができる。したが
って、フランジ部21aの縦壁21bの形状うよ、下型
31の段差面31aに倣うことになり、内側への倒れが
防止される。
第2の予備曲げが完了すると、第2の予備曲刃71は、
さらに下降し、第2の予備曲刃71によってインナパネ
ル22とアウタパネル21は、下型31の表面に押圧さ
れる。すなわち、第2の予備曲刃71を保持する圧縮コ
イルスプリング74の弾性変形による付勢力によって、
インナパネル22とアウタパネル21は下型31に押圧
され、アウタパネル21は下型31に確実に密着される
さらに、上型32が下降すると、上曲刃81がフランジ
部21aに向って下降し、第5図に示すように、予備曲
げされたフランジ部21aが上曲刃81によって押圧さ
れ、角縁21Cが底形される。この場合、角縁21cの
一辺は傾斜面に底形されるので、上曲刃81によるフラ
ンジ部21aの押圧時には、フランジ部21aの縦壁2
1bは下型31の側板の段差面31aに押圧されるよう
になり、フランジ部21aが下端部から内側に折れ曲が
るという問題も解消される。
また、上曲刃81による本曲げ時には、インナパネル2
2とアウタパネル21とが第2の予備曲刃71によって
下型31に押圧されるので、アウタパネル21の下型3
1からの浮上がりが防止され、本曲げ時におけるアウタ
パネル21の変形(シャクレ発生)が防止される。
以上のように、本実施例では、フランジ部21aの予備
曲げを、第1の予備曲げと第2の予備曲げとによって行
なうため、第1の予備曲げ時におけるフランジ部21a
の曲げ角度を大に確保しなくともよく、芯金37を進退
させるためのスペースを大に確保する必要もなくなる。
したがって、アウタパネル21の端部からインナパネル
22の隆起する補強部22aまでの距離l、を短かくす
ることも可能となり、製品設計の自由度が高められる。
さらに、第2の予備曲げを独立させることにより、フラ
ンジ部21aを曲げる際の曲げ合力の方向が曲げポイン
l”Z+ に向くように設定することが、より確実とな
る。
なお、第7図に示すように、上曲刃81′を上型に固定
し、第2の予備曲刃71′をばね機構およびリンク機構
を介して上型に支持し、第2の予備曲刃71′および上
曲刃81′を斜め下方向に動かすようにして、ヘミング
加工を行なうプレス型では、進入角θが小さい場合は、
第2の予備曲刃71′のストロークが増大し、プレス型
の高さも大となる。
したがって、適用できるプレス機械が大幅に限定される
という問題ち生じる。また、このプレス型の場合は、予
備曲げ後、第2の予備曲刃71’を横方向に逃がすリン
ク機構が必要となるので、構造が複雑となり故障の原因
が多くなる。
これに対し、本実施例のように、第2の予備曲刃71を
圧縮コイルスプリング74で支持し、第2の予備曲刃7
1を横方向に逃がす必要もないので、プレス型の高さも
比較的低くでき、構造も著しく簡素化される。また、本
実施例は、上曲刃8■、第2の予備曲刃71′を上下方
向の動きとしているが、斜め下方に動く場合にも適用で
きる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係るヘミング用プレス型
によるときは、第1の予備曲刃によって第1の予備曲げ
を行ない、さらに第2の予備曲刃によって第2の予備曲
げを行なうようにしたので、アウタパネルの縦壁の倒れ
を招くことなくヘミング加工が可能となり、プレス製品
の美感を向上させることができる。つまり、フランジ部
の曲げ加工時には、曲げ分力を極力、縦壁のつけ根部分
(曲げポイン)Z+)に向けることが可能となり、縦壁
の倒れを確実に防止できる。
また、予備曲げ加工を2回に分けて行なうことが可能で
あるので、芯金を用いる第1の予備曲げ時における曲げ
角度を小さくすることができ、芯金の進退時のスペース
を小とすることができる。
したがって、アウタパネルの端部からインナパネルの立
上がり部(隆起する補強部〉までの距離の短縮がはかれ
、製品設計の自由度を高めることができる。
上曲刃による本曲げ時には、インナパネルとアウタパネ
ルとが第2の予備曲刃によって下型に押圧されるので、
本曲げ時におけるアウタパネルの下型からの浮上がりが
阻止され、アウタパネルの変形を防止することができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係るヘミング用プレス型の
要部正面図、 第2図ないし第5図は第1図のプレス型を用いたヘミン
グ加工を示す正面図、 第6図(イ)ないしくホ)は角縁を成形するヘミング加
工の各工程を示す断面図、 第7図は第2の予備曲刃をリンク8!溝を用いて逃がす
ようにしたプレス型の要部断面図、である。 21・・・・・・アウタパネル 21a・・・・・・フランジ部 21b・・・・・・縦壁 22・・・・・インナパネル 31・・・・・下型 32・・・・・・上型 34・・・・・・バット 36・・・・・・芯金軌跡可変機構 37・・・・・・芯金 51・・・・・・第1の予備曲刃 71・・・・・・第2の予備曲刃 74・・・・・・付勢手段 81・・・・・・上曲刃 A・・・・・第1の予備曲げ B・・・・・・第2の予備曲げ Z、・・・・・・曲げポイント 許  出  願  人 トヨタ自動車株式会社 3 下型 第3 図 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アウタパネルとインナパネルとが重ねられた状態で
    セットされる下型と、 前記下型に対して昇降可能な上型と、 前記上型と下型との間に位置するパッドに揺動可能に支
    持される芯金と、 前記芯金によるアウタパネルとインナパネルの押圧時に
    前記アウタパネルのフランジ部を外側から押圧し該フラ
    ンジ部を前記芯金に沿ってインナパネル側に予備曲げす
    る第1の予備曲刃と、前記芯金の後退後に前記第1の予
    備曲刃によって曲げ加工されたフランジ部を該フランジ
    部の縦壁を下型の所定の部位に押圧しつつインナパネル
    側に予備曲げし、該予備曲げ後に前記インナパネルとア
    ウタパネルとを下型に押圧する第2の予備曲刃と、 前記各予備曲刃による前記アウタパネルのフランジ部の
    予備曲げ後、前記第2の予備曲刃によりインナパネルと
    アウタパネルが下型に押圧された状態で該フランジ部の
    先端部をインナパネルに押圧する上曲刃と、 を具備したことを特徴とするヘミング用プレス型。
JP2014919A 1990-01-26 1990-01-26 ヘミング用プレス型およびヘミング加工方法 Expired - Lifetime JP2569855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014919A JP2569855B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 ヘミング用プレス型およびヘミング加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014919A JP2569855B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 ヘミング用プレス型およびヘミング加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03221215A true JPH03221215A (ja) 1991-09-30
JP2569855B2 JP2569855B2 (ja) 1997-01-08

Family

ID=11874374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014919A Expired - Lifetime JP2569855B2 (ja) 1990-01-26 1990-01-26 ヘミング用プレス型およびヘミング加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2569855B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6427510B2 (en) * 2000-03-10 2002-08-06 Unova Ip Corp. Bending and hemming method and apparatus
US8875554B2 (en) 2011-10-19 2014-11-04 Ford Global Technologies, Llc Hemming a flange with compression to form a sharp edge
CN114535381A (zh) * 2020-11-26 2022-05-27 长城汽车股份有限公司 包边模具

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101360332B1 (ko) * 2007-03-05 2014-02-21 현대자동차 주식회사 프레스 장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6427510B2 (en) * 2000-03-10 2002-08-06 Unova Ip Corp. Bending and hemming method and apparatus
US8875554B2 (en) 2011-10-19 2014-11-04 Ford Global Technologies, Llc Hemming a flange with compression to form a sharp edge
US9327331B2 (en) 2011-10-19 2016-05-03 Ford Global Technologies, Llc Hemming a flange with compression to form a sharp edge
CN114535381A (zh) * 2020-11-26 2022-05-27 长城汽车股份有限公司 包边模具
CN114535381B (zh) * 2020-11-26 2024-03-26 长城汽车股份有限公司 包边模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2569855B2 (ja) 1997-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4483933B2 (ja) プレス成形方法およびプレス成形装置
EP2351624B1 (en) Method of manufacturing closed structural member, press-forming device, and closed structural member
CA2736556A1 (en) Closed structure parts, method and press forming apparatus for manufacturing the same
US5067336A (en) Device for pressing sheet material
JP2015066584A (ja) プレス成形方法及びプレス成形金型
JP2569858B2 (ja) ヘミング用プレス型
JPH03221215A (ja) ヘミング用プレス型およびヘミング加工方法
JP2602732B2 (ja) ヘミング用プレス型
JPH03216219A (ja) ヘミング用プレス型
KR102051626B1 (ko) 스프링 백 저감을 위한 성형장치
CN211539183U (zh) 一种冲压件翻边整形模具
JP2585116B2 (ja) ヘミング用プレス型
JPH08206746A (ja) 深絞り装置
JP2569839B2 (ja) 角縁ヘミング用プレス型および角縁ヘミング加工方法
JP2569823B2 (ja) 角縁ヘミング用プレス型
JP6844523B2 (ja) 絞り成形方法
JPH03184635A (ja) ヘミング用プレス型
JPH03221214A (ja) ヘミング用プレス型
CN212884499U (zh) 一种用于复杂零件折弯的级进模
JPH0321767Y2 (ja)
JPH031084B2 (ja)
JP2022111444A (ja) 曲げ成形方法及びその曲げ金型
JP2565234Y2 (ja) プレス型の先行押え装置
JP2538111Y2 (ja) 開断面長尺部材のプレス加工装置
JP2001071066A (ja) ヘミング加工装置