JPH0322945Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、例えばモニターテレビラツクなどに
用いる機器収納筐体装置に関する。

（従来の技術） 従来のこの種の機器収納筐体装置は、第３図に
示すようにロツカー形筐体本体の内面両側に支持
レール２をそれぞれ取付け、この本体１の開口部
からパネル３と一体の底板４の両側を支持レール
２に沿つて挿入収納入し、この底板４を前記支持
レール２上に保持してパネル３を本体１にねじ５
にて固着する構造が採られていた。そしてパネル
３には底板４上に載置したモニタテレビ６の表示
面に対向して窓孔７が開口されている。

（考案が解決しようとする問題点） 上記従来の機器収納筐体装置では、収納された
モニタテレビ６の保守点検、調整に際しては、底
板４をパネル３とともに本体から引出さなくては
モニターテレビを取出すことができず、また本体
に収納する場合モニターテレビ６は予め底板４の
上に位置調整しておかなくてはならず、作業性が
悪く、またパネル３と底板４とが一体のため梱包
が大きくなり、かさばり、また組立て工数が多
く、高価となる問題を有している。

本考案は上記問題点に鑑みなされたもので、筐
体本体にに収納設置したモニターテレビなどの被
収納機器の保守点検、調整などはパネルを本体か
ら外すのみででき、被収納機器は取出す必要をな
くし、作業性を良好とし、また梱包も小形にで
き、安価に得られる機器収納筐体装置を提供する
ものである。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の機器収納筐体装置は、筐体本体は前面
を開口され、この筐体の内面両側に取付け片を取
付け、この取付け片に被収納機器を載置する底板
を前後位置調節自在に取付け、前記筐体の前面に
パネルをねじにて着脱自在に取付けてなり、前記
取付け片と底板とのいずれか一方に前後方向に延
びる長孔を形成するとともに他方にねじ孔を形成
し、前記長孔から挿通したねじを前記ねじ孔に螺
合して前記取付け片に底板を前後方向に位置調節
自在に固着したことを特徴とするものである。

（作用） 本考案の機器収納筐体は、筐体本体の開口部か
ら底板を収納し、この底板の位置を調整し、長孔
側から挿入したねじをねじ孔に螺合締付けて取付
け片に底板を固定する。この状態で例えばモニタ
ーテレビなどの被収納機器を底板上に位置設定し
て載置し、次いでパネルを本体にねじにて取付け
る。そして被収納機器の保守点検、調整に際して
は、パネルを取外して底板を本体から取出すこと
なく行なう。

（実施例） 本考案の一実施例の構成を図面第１図および第
２図について説明する。

１０はロツカー状の筐体本体で、前面は開口さ
れている。そしてこの本体１０の内面両側には略
Ｌ字状の取付け片１１，１１の垂直片部１２がね
じ１３にて取付けられている。この取付け片１１
の水平片部１４にはそれぞれ前後方向に延びる複
数の長孔１５が形成されている。

また１６は底板で、左右にそれぞれ前記取付け
片１１の長孔１４に対向してねじ孔１７が形成さ
れ、またに前縁には下方に折曲げた補強縁部１８
が形成され、さらに後縁には上方に折曲げた係止
枠縁１９が形成されている。

また２０はパネルで、このパネル２０の上下縁
にはそれぞれ内側に向けて補強突縁２１，２２が
折曲げ形成されている。そしてこのパネル２０の
両側にはこのパネル２０を前記本体１０の両側に
ねじ２３にて取付けるためのねじ挿通係止部２４
が切欠形成されている。

なおこのパネル２０には被収納機器２５がモニ
ターテレビである場合には表示面２６に対向して
窓孔２９が形成されている。

また前記パネル２０の補強突縁２１には被収納
機器２５の上部を押え保持する押え片２７が取付
けられている。

この実施例の作用について説明する。

筐体１０の前面開口から底板１６を挿入し、こ
の底板１６の前後位置を調整したのち、取付け片
１１の水平片部１４の長孔１５からねじ１３を挿
通して底板１６のねじ孔１７に螺合締付け、この
底板１６上に被収納機器例えばモニターテレビ２
５を位置合せして載置し、パネル２０をねじ２３
にて本体１０の前面両側に取付ける。この状態で
モニターテレビ２５の表示面２６はパネル２０の
窓孔２９に対向されている。

そしてモニターテレビ２５の保守点検、整備に
際しては、パネル２０を取外して行なう。

なお前記実施例では取付け片１１に長孔１５を
形成し、底板１６にねじ孔１７を形成した構造に
ついて説明したが底板１６に長孔を形成し、取付
け片１１にねじ孔を形成する構造とすることもで
きる。

また被収納機器２５はモニターテレビに限られ
るものではなく、各種機器に適用できるものであ
る。

〔考案の効果〕

本考案によれば、パネルを筐体本体から取外す
のみで、本体内に収納されている機器の保守点
検、調整ができ、作業性が向上され、またパネル
と底板が分離され、小形に梱包でき、組立て、機
器の設置が簡単で、安価に得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す機器収納筐体
装置のパネル部の分解斜視図、第２図は同上機器
収納筐体装置の正面図、第３図は従来の機器収納
筐体装置のパネル部の分解斜視図である。 １０……筐体本体、１１……取付け片、１５…
…長孔、１６……底板、１７……ねじ孔、２０…
…パネル、１３，２３……ねじ、２５……被収納
機器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 前面に開口した筐体本体と、この筐体の内面両
   側に取付けられた取付け片と、この取付け片にね
   じにて取付けられ被収納機器を載置する底板と、
   前記筐体の前面にねじにて着脱自在に取付けられ
   るパネルとを具備し、 前記取付け片と底板とのいずれか一方に前後方
   向に延びる長孔を形成するとともに他方にねじ孔
   を形成し、前記長孔から挿通したねじを前記ねじ
   孔に螺合して前記取付け片に底板を前後方向に位
   置調節自在に固着したことを特徴とする機器収納
   筐体装置。