JPH03227479A - 有機繊維からなるシート状成形品及びその製造方法 - Google Patents

有機繊維からなるシート状成形品及びその製造方法

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JPH03227479A
JPH03227479A JP19192388A JP19192388A JPH03227479A JP H03227479 A JPH03227479 A JP H03227479A JP 19192388 A JP19192388 A JP 19192388A JP 19192388 A JP19192388 A JP 19192388A JP H03227479 A JPH03227479 A JP H03227479A
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aromatic polyester
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杉本 宏明
Kazuo Hayatsu
早津 一雄
Koreatsu Ito
維厚 伊藤
Masayuki Yokogawa
横川 正行
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は高強度、高弾性率、耐熱性、耐薬品性を有し、
優れた電気特性を持つ有機繊維からなるシート状成形品
に関する。
【従来の技術】
近年、有孔シート状成形品の用途が増加してきた0例え
ば、電気絶縁紙、フィルター、スピーカーコーン、建材
等が挙げられる。 その有孔シート状成形品を構成する繊維としては、軽量
、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性を有し、高強度、高弾
性率のものが望ましい。 このような繊維として、ポリーP−フェニレンテレフタ
ルアミドやポリ−m−フェニレンイソフタルアミドを代
表例とする芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)が用
いられてきた。
【発明が解決しようとする課題】
p−系芳香族ボリアミド繊維の場合、融点が例えば50
0°C以上であるため、単独ではシート状成形品にする
ことができず、通常バインダーを多量に使用し、成形品
としていた。バインダーは当然のことながら、上述の要
求性能を満たしておらず、このため成形品としての性能
は、p−系芳香族ボリアミド繊維単独から予想される物
性に対して劣っていた。 またm−系芳香族ボリアミド繊維の場合、耐薬品性、機
械的特性等の点で十分でなかった。 これらの組合せ、即ちp−系芳香族ボリアミド繊維とm
−系芳香族ボリアミド繊維とを組合わせて使用すること
も出来るが、吸湿性や耐薬品性等が十分ではないという
問題点があった。 本発明は高強度、高弾性率、耐熱性、耐薬品性を有し、
優れた電気特性、低吸湿性等の特徴を有する、有機繊維
からなるシート状成形品及びその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【課題を解決するための手段】
本発明は、p−フェニレンテレフタルアミド単位が50
モル%以上を占める芳香族ポリアミドから得られた強度
20g/d以上、弾性率500g/d以上の繊維30〜
70重量%と、融点又は軟化点が250〜380’Cで
ある芳香族ポリエステルから得られた繊維及び/または
フィルム70〜30重量%とからなるシート状成形品及
びその製造方法に関するものである。 本発明におけるp−フェニレンテレフタルアミド単位が
50モル%以上を占める芳香族ポリアミドから得られる
強度20 g / d以上、弾性率500 g /d以
上の繊維としては、主たる成分がポリーpフェニレンテ
レフタルアミドである芳香族ポリアミドを溶液紡糸して
得られる繊維を例示できる。 芳香族ポリアミドは、各種の方法で製造することができ
、例えば、N−メチルピロリドンやN1N−ジメチルア
セトアミド等の極性溶媒中で、場合により、これに塩化
カルシウム、塩化リチウム等の無機塩類を加えた混合溶
媒系中で、芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸を、又
はこれ等の誘導体を反応させて合成することができる。 また、芳香族ジアミンと芳香族ジカルボン酸ジフェニル
等のエステル化合物とを用い、溶融重合法により合成す
ることもできる。 芳香族ジアミンとしては、P−フェニレンジアミン、m
−フェニレンジアミン、メチル−p−フェニレンジアミ
ン、4.4’ −ジメチルヘンジジン、4,4“−ジア
ミノジフェニルエーテル、3゜4°−ジアミノジフェニ
ルエーテル、4,4′ジアミノジフエニルメタン、2.
6−ジアミノナフタレン、1.5−ジアミノナフタレン
等を挙げることができる。 芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、4,4°−ジカルボキシジフェニル、2.6−ジ
カルボキシナフタレン等やこれらのアルキル、アリール
、アルコキシ、ハロゲン基の核置換体を挙げることがで
きる。 本発明において重要であるのは、芳香族ポリアミド中で
のp−フェニレンテレフタルアミド単位が全体の50モ
ル%以上を占めることである。こうすることにより、得
られる芳香族ポリアミドは結晶性が高く、耐熱性、耐薬
品性に優れ、高強度、高弾性率の繊維とすることができ
る。 芳香族ポリアミドは溶液紡糸法により繊維化することが
できる。芳香族ポリアミドの溶液を直接、凝固液中に押
し出しても良いし、紡糸液を空中に一度押し出した後、
凝固液中に導き凝固させて糸にしても良い、得られた繊
維はそのままでも良いが、好ましくは、延伸、熱処理あ
るいはこれらの組合せの処理が施される0本発明におい
ては強度20 g / d以上、弾性率500 g /
 d以上の繊維が用いられる。 芳香族ポリアミド繊維の形態としては、短繊維またはパ
ルプ状が好ましい。 短繊維としては長さが20mm以下、好ましくは、10
mm以下、さらに好ましくは5mm以下のものが良く、
フィブリル化してバルブ化しているものがさらに好まし
い。 融点または軟化点が250〜380℃である芳香族ポリ
エステルとは、芳香族ジカルボン酸、脂環族ジカルボン
酸、芳香族ジオール、脂環族ジオール、脂肪族ジオール
及び/又は芳香族ヒドロキシカルボン酸や、これらの誘
導体から形成されるものの内、250〜350℃で溶融
成形可能なポリエステルを示す、好ましくは溶融時に異
方性を示す芳香族ポリエステルが望ましい。 融点は結晶が融解する温度を示し、軟化点は溶融成形可
能な温度を示す。 このようなポリエステルの例としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、
テレフタル酸、イソフタル酸、2゜2゛−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、ヒドロキノン、レゾルシ
ンから作られるボリアリレートや、溶融異方性ボリアリ
レート、テレフタル酸、4,4°−ジヒドロキシジフェ
ニル、炭酸基から作られるポリエステルカーボネート等
を挙げることができる。但し、耐熱性や耐薬品性に優れ
るものを選ぶ必要があるため、芳香族ジカルボン酸、芳
香族ジオール及び/又は芳香族ヒドロキシカルボン酸や
これらの誘導体から形成されるものが好ましいことはい
うまでもない。 溶融時に異方性を示す芳香族ポリエステルとは、906
直行した2枚の偏光板の間にある加熱試料台上にポリエ
ステル試料粉末を置いて昇温しでいった時に、流動可能
な温度域において光を透過しうる性質を存するものをい
う、このようなポリエステルとしては、例えば特公昭5
5−20008号、特公昭56−18016号公報等に
示される芳香族ジカルボン酸芳香族ジオール及び/又は
芳香族ヒドロキシカルボン酸やこれらの誘導体から形成
されるもので、場合によりこれらと脂環族ジカルボン酸
、脂環族ジオール、脂肪族ジオールやこれらの誘導体と
の共重合体も含まれるが、脂環族基や脂肪族基が導入さ
れることにより、耐熱性や耐薬品性の低下が大きくなら
ないように注意する必要がある。 ここで芳香族ジカルボン酸としてはテレフタル酸、イソ
フタル酸、4,4゛−ジカルボキシジフェニル、2.6
−ジカルボキシナフタレン、12−ビス(4−カルボキ
シフェノキシ)エタン等やこれらのアルキル、アリール
、アルコキシ、ハロゲン基の核置換体が挙げられる。 芳香族ジオールとしてはヒドロキノン、レゾルシン、4
.4’−ジヒドロキシジフェニル、44゛−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、4,4゜ジヒドロキシジフェニルエ
タン、4,4°−ジヒドロキシジフェニルエーテル、4
,41−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、212′
 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2.6
−ジヒドロキシナフタレン、1.5−ジヒドロキシナフ
タレン、1.4−ジヒドロキシナフタレン等やこれらの
アルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲン基の核置換
体が挙げられる。 芳香族ヒドロキシカルボン酸としてはP−ヒドロキシ安
息香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシナフ
タレン−6−カルボン酸、1−ヒドロキシナフタレン−
5−カルボン酸、P−4−ヒドロキシフヱニル安息香酸
等やこれらのアルキル、アリール、アルコキシ、ハロゲ
ン基の核置換体が挙げられる。 脂環族ジカルボン酸としてはtrans−1゜4−ジカ
ルボキシシクロヘキサン、cis−1,4ジカルボキシ
シクロヘキサン等が挙げられる。 脂環族及び脂肪族ジオールとしてはキシリレンジオール
、エチレングリコール、trans−1゜4−ジヒドロ
キシシクロヘキサン、cis−1゜4−ジヒドロキシシ
クロヘキサン等が挙げられる。 これらの芳香族ポリエステルはさらに、ジフェニルカー
ボネートやフォスゲンのような炭酸誘導体との組合せで
も得ることができる。 本発明に用いられる芳香族ポリエステルは上記原料また
はそれらの誘導体の組合せ等をエステル化、もしくはエ
ステル交換反応により重縮合させることにより得られる
が、本発明の対象として好ましい芳香族ポリエステルと
しては、例えば(1)  p−ヒドロキシ安息香酸残基
40〜70モル%と上記芳香族ジカルボン酸残基15〜
30モル%と芳香族ジオール残基15〜30モル%とか
らなるコポリエステル、 (2)  テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とクロ
ルヒドロキノン、フェニルヒドロキノン及び/又はヒド
ロキノンからなるコポリエステル、(3)p−ヒドロキ
シ安息香酸残基20〜80モル%と2−ヒドロキシナフ
タレン−6−カルボン酸残基20〜80モル%とから成
るコポリエステル(4)  ポリエチレンテレフタレー
ト (融点280″C)、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレート (同260’C)、テレフタル酸とイソフタ
ル酸と2,2゛ −ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンからのコポリエステル(軟化点300℃以上)等
を挙げることが出来る。 これらのポリエステルは容易に溶融成形ができ、目的と
する繊維やフィルムを作ることができる。 特に、溶融時に異方性を示すポリエステルは容易に溶融
紡糸ができ、得られた繊維は高強度、高弾性率を有し、
剪断力を加えることにより容易にフィブリル化し、しか
も加熱により、その物性を大きく変動させることなく融
着させることができる。 芳香族ポリエステルを得るための重縮合反応としては既
知の塊状重合、溶液重合、懸濁重合法等を採用すること
ができ、150〜360°Cで常圧又は10〜0.1t
orrの減圧下に、場合によりSb、 Ti5Ge化合
物等の重合触媒、リン系化合物、フェノール化合物等の
安定剤等を添加して行うことができる。 得られたポリマーはそのままで、あるいは粉体状で不活
性気体中、又は減圧下に熱処理して溶融成形用の試料と
してもよいし、あるいは−度押出機により造粒して用い
ることもできる。 溶融成形に用いる装置は既知の物を使用でき、紡糸や製
膜に適した加工温度は280〜420°Cで、好ましく
は300〜380°Cである。得られた繊維やフィルム
はそのままでも使用できるが、延伸、熱処理あるいはこ
れらを組合せた扱作を施してやっても良い。 芳香族ポリエステル繊維の形態としては、短繊維または
パルプ状のものが良い、短繊維としては長さが20mm
以下、好ましくは10III11以下のものが良く、さ
らに好ましくは5mm以下が良く、フィブリル化してパ
ルプ化しているものがさらに好ましい。 芳香族ポリアミド繊維および芳香族ポリエステル繊維を
短繊維またはパルプ状にする方法としては、繊維のモノ
フィラメント、マルチフィラメントヤーン、ジェット紡
糸品等をそのままあるいは樹脂等で固めた上で切断し、
短繊維化する方法が挙げられる。固める際に使用する樹
脂としては、水溶性あるいは低沸点の有機溶媒に可溶で
あり、切断後に溶出させることが出来るものが好ましい
。 このような樹脂としては、例えばポリビニルアルコール
を挙げることができる。 得られた短繊維は乾式または湿式で叩解することにより
パルプ化できる。 短繊維やバルブは、シート状成形品を製造するにあたり
、フィブリル化していることが望ましい。 フィブリル化させる方法としては、短繊維やバルブに剪
断力を加えるのが良く、剪断力を与えるには、乾式もし
くは湿式で各種のグラインダー、ミル、粉砕機、石臼、
ビータ−、リファイナー、ミキサー、叩解機等を用いる
ことができる。 これらの処理により得られたフィブリル化した短繊維や
バルブは、通常のバルブと同様の方法で、紙等のシート
状成形品の形に成形することができ芳香族ポリエステル
から溶融成形により作られたフィルムは充填量からみて
0.01〜0.8+++、好ましくは0.05〜0.3
mmの厚さのものが良く、芳香族ポリアミド繊維を間に
はさみ、場合により積層し、加熱溶融することでシート
状成形品にすることができる。 得られたシート状成形品は、このままでも用いることが
できるが、さらに熱処理を施すことが好ましい、熱処理
を施す方法としては、オーブン中で静置して行ったり、
ベルトコンベヤーにのせてオーブン中を通したり、加熱
ロールにはさんで連続的に、場合により圧縮力を加えな
がら行う方法を選ぶことができる。熱処理温度としては
150〜380℃、好ましくは220〜350°C1さ
らに好ましくは250〜330℃を選ぶことができ、そ
の保持時間は数秒〜10時間、好ましくは1分〜3時間
である。
【実施例】
以下に本発明の理解を容易にするため実施例等を示すが
、これ等はあくまで例示的なものであり、本発明の要旨
はこれらにより限定されるものではない。 なお例中の物性値は、下記のようにして求めたものであ
る。 (1)  繊維の引っ張り試験 繊維長50mfiのモノフィラメントをチャック開路l
it 20 m m、引っ張り速度2IIIl/分で引
っ張り、チャート速度200mm/分で記録した。サン
プル数は15とし、強度、弾性率が最大、最小の値を示
すものを除去したものについて、平均値を求めた。 (2)  複合紙の強力 JISP8813 (1976年)に準拠して、幅25
+wm、長さ100m5+に切断した紙をチャック間距
離80+am、引っ張り速度2I1mZ分で引っ張った
。チャック部分で破断しないよう、チャックでつかまれ
る部分には、紙の両側に両面テープを貼っておいた。サ
ンプル数は5とし、強力の表示は以下のように「破断長
」として求め、平均を示した。破断長が長いほど紙の強
力が大きい。 破断長(km) −(得られた強度kgf)、/(試験
片の幅mnA) / (試験片の坪量g/r+() x
loo。 (3)複合紙の吸水率 試料シート約5gを150°Cで15時間減圧乾燥した
後、重量を測定し、その試料を23°C165%RHに
保った恒温恒湿槽中に40時間靜1した後の重量を測定
し、増加分を吸水率(%)とした。 (4)誘電率 複合紙を10cm X 10cm+の大きさに切断し、
住人化学工業■製エポキシ樹脂スミエポキシE S A
−011とアミン系開始剤のメチルセロソルブ溶液(エ
ポキシ樹脂100g、アミン系開始剤4g、メチルセロ
ソルブ40g)中に浸し、取り出した後、風乾し、13
0°Cで10分おいて半硬化させた。 この半硬化品を重ねて、160°Cで30分、50kg
/cdの圧力で圧縮成形し、成形後、160°Cで1時
間、後硬化させ、を機繊維複合紙の体積分率が約40%
の厚さ2〜3III11の成形品を得た。これを用い、
JISK6911−5−14により、相互誘導ブリッジ
法で誘電率を求めた。 (参考例1) 櫛型撹拌翼を持つ重合槽に、p−アセトキシ安息香酸7
.2kg (40モル)、テレフタル#2.49kg 
(15モル)、イソフタル酸0.83kg (5モル)
、2.6−ジアセドキシナフタレン4.93kg (2
0,2モル)を仕込み、窒素ガス雰囲気下で撹拌しなが
ら昇温し、330°Cで1時間、この間に生成してくる
酢酸を除去しながら、強力な撹拌で重合を行った。冷却
後ポリマーを取りだしたところ、収量はio、23kg
で、理論収量の96.5%であり、320’C以上で溶
融状態での光学異方性が観察された。 ポリエステルを30■驕径のスクリュー型押出機により
、溶融紡糸を行った。用いた口金は孔径0.07am、
孔長0.14mm、孔数308テあル、  340’C
テ紡糸したところ、淡黄色の透明繊維が得られた。 繊維の性質は次の通りであつた。 密度 1.33g/cc 繊維径 17.8μm 強度12.2g/d 弾性率 550  g/d (参考例2) 参考例1と同じ重合槽に、p−アセトキシ安息香酸5.
4kg (30モル)、2−アセトキシ−6−カルポキ
シナフタレン4.6kg (20モル)を仕込んだ。 参考例1と同様に重合し、収量8.26kg (理論収
量の98.3%)の芳香族ポリエステルを得た。 このポリエステルは335℃以上で、溶融状態での光学
異方性が観察された。 この芳香族ポリエステルを用いて、350℃で溶融ジェ
ット紡糸した。ジェット紡糸は紡糸口金の下に吸引口を
つけ、高速気流を口金から下方に流し、口金から出て(
る繊維を下方に吹きとばし、下方に置いた金網上に集め
た。得られた繊維は長さ5〜35IIIIの透明黄金色
繊維であった。 繊維の性質は次の通りであった。 密度 1.33g/cc 繊維径 17.6μm 強度11.8g/d 弾性率 480  g/d (参考例3) 参考例1と同じ重合槽に、p−アセトキシ安息香酸3.
60kg (20,0モル)、2.2−ビス(4−アセ
トキシフェニル)プロパン4.74kg (15,2モ
ル)、テレフタル酸2.49kg (15,0モル)を
仕込んだ、参考例1と同様に重合し、収量7.52kg
 (理論収量の96.8%)の芳香族ポリエステルを得
た。 このポリエステルは融点は明確でなかったが、310°
C以上で溶融流動が可能であった。 このポリエステルを用いて、単軸の押出機とTダイによ
り、340℃で溶融押出し成形し、フィルムを得た。T
−ダイのスリット幅301、スリット間隙0.2ms+
で、平均厚さ55μmのフィルムであった。 (実施例1) ポリーP−フェニレンテレフタルアミド繊維密度 1゜
44g/cc 繊維径 12.8μm 強度2t、2g/d 弾性率 568  g/d と、参考例1で得られた芳香族ポリエステル繊維とを別
々に、同じ回転ギヤ式切断機により、長さ10III1
1に切断した。これらの繊維を各々500gづつ混合し
、ナイヤガラフォール型の湿式叩解機を用い、81の水
中で30分叩解した。叩解後の各繊維はフィブリル化さ
れたバルブになっていた。これらのバルブ混合物を水中
で20cm X 20cmの大きさで、坪量的60g/
nfになるよう抄紙した。このパルプ紙を乾燥して、室
温でロールにより圧縮し、さらに280°Cおよび35
0℃のロールにより圧縮熱加工して複合パルプ紙とした
。 複合パルプ紙を顕微鏡観察してみると、参考例1で得ら
れた芳香族ポリエステル繊維の一部が相互に融着してい
る様であった。 吸水率は1.3%であり、破断長は2.90に園であっ
た。この複合パルプ紙をキシレン中、140°C還流下
に8時間処理したもの、及び、空気中250°Cに6時
間おいたものの破断長は、それぞれ、2.82.3.0
5kmであり、耐薬品性、耐熱性に優れていることが確
認された。 また、この複合パルプ紙をエポキシ樹脂で含浸して、バ
ルブ量41%のFRPの誘電率を求めたところ、IMH
zで3.5であった。 (比較例1) 実施例1で用いたポリ−p−フェニレンテレフタルアミ
ド繊維のみを用いた以外は、実施例1と同様にしてパル
プ紙を作製した。得られたパルプ紙は、強力測定までに
至らぬ弱い紙でしかなかった。 (比較例2) 実施例1で用いたポリ−p−フェニレンテレフタルアミ
ド繊維と、ポリ−m−フェニレンイソフタルアミド繊維 密度 1.39g/cc 繊維径 15.7μm 強度10.2g/d 弾性率 180  g/d を用いて、実施例1と同様の方法により複合パルプ紙を
作製した。吸水率は3.8%であり、破断長で1に一以
下であった。 また、この複合パルプ紙をエポキシ樹脂で含浸して、バ
ルブ量39%のFRPの誘電率を求めたところ、IMH
zで4.2と本発明に比べて劣っていた。 (実施例2) 実施例1で用いたポリ−ルーフユニしンテレフタルアミ
ド繊維と、参考例1で得られた芳香族ポリエステルta
mとを用い、混合重量比35 : 65で、実施例1と
同様の方法で、複合パルプ紙を作製した。 得られた複合パルプ紙を320℃に保った窒素雰囲気炉
に入れて1時間保持し、熱処理した。 得られたパルプ紙の吸水率は1.0%であり、破断長で
3.19に閣であつた。この複合パルプ紙をキシレン中
、140℃還流下に8時間処理したもの、及び空気中2
50℃に6時間おいたものの破断長は、それぞれ3゜1
5.3.21に−であり、耐薬品性、耐熱性に優れてい
ることが確認された。 また、この複合パルプ紙をエポキシ樹脂で含浸して、バ
ルブ量38%のFRPの誘電率を求めたところ、IMH
zで3.4であった。 (実施例3) 実施例1で用いたポリ−p−フェニレンテレフタルアミ
ド繊維と、参考例2で得られた芳香族ポリエステル繊維
とを、混合重量比35 : 65で用いた。 参考例2で得られた芳香族ポリエステル繊維は切断させ
ることなく、直接、ポリ−ルーフユニレンテレフタルア
ミドの短繊維と混合し、湿式叩解機中に添加して水中で
フィブリル化させた以外は、実施例1と同様の方法で、
複合パルプ紙を作製した。 複合パルプ紙の吸水率は1.4%であり、破断長で3.
24kmであった。この複合パルプ紙をキシレン中、1
40℃還流下に8時間処理したもの、及び空気中250
°Cに6時間おいたものの破断長は、それぞれ3.18
.3゜29km+であり、耐薬品性、耐熱性に優れてい
ることが確認された。 また、この複合パルプ紙をエポキシ樹脂で含浸して、パ
ルプ量37%のFRPの誘電率を測定したところ、IM
Hzで363であった。 (比較例3) 参考例2で得られた芳香族ポリエステル繊維のみを用い
、ポリエステル繊維を切断させることなく、湿式叩解機
中に添加して水中でフィブリル化させた以外は、実施例
1と同様の方法で、複合パルプ紙を作製した。 複合パルプ紙の吸水率は0.2%であり、破断長で2.
87kmであった。空気中、250°C16時間おいた
ものについての破断長は2.01kmと低下していた。 また、この複合パルプ紙をエポキシ樹脂で含浸すると、
繊維表面での濡れが良くなく、ボイドの入った成形品が
得られた。 (実施例4) 実施例1で用いたポリ−p−フェニレンテレフタルアミ
ド繊維と、参考例1で得られた芳香族ポリエステル繊維
とを用い、混合重量比65 : 35で、実施例1と同
様の方法で、複合パルプ紙を作製した。 複合パルプ紙の吸水率は1.8%であり、破断長で3.
01に−であった。この複合パルプ紙をキシレン中、1
40℃還流下に8時間処理したもの、及び空気中250
℃に6時間おいたものの破断長は、それぞれ3.07.
3.121vであり、耐薬品性、耐熱性に優れているこ
とが確認された。 また、この複合パルプ紙をエポキシ樹脂で含浸して、パ
ルプ量41%のFRPの誘電率を求めたところ、IMH
zで3.7であった。 (実施例5) p−フェニレンジアミン単位25モル%、3.4’−ジ
アミノジフェニルエーテル単位25モル%及びテレフタ
ル酸単位50モル%からなるP−フェニレンテレフタル
アミド単位が50モル%の芳香族ポリアミド繊維 密度 1.39g/cc 繊維径 13.4μm 強度23.28/d 弾性率 531  g/d と参考例2で得られたポリエステル繊維を用いて、実施
例3と同様にして、混合重量比35 : 65で、複合
パルプ紙を作製した。 複合パルプ紙の吸水率は1.9%であり、破断長で3.
211vであった。この複合パルプ紙をキシレン中、1
40’C還流下に8時間処理したもの、及び空気中25
0℃に6時間おいたものの破断長は、それぞれ3.23
.3.37kmであり、耐薬品性、耐熱性に優れている
ことが確認された。 また、この複合パルプ紙をエポキシ樹脂で含浸して、パ
ルプ量41%のFRPの誘電率を測定したところ、IM
Hzで3.6であった。 (実施例6) 実施例1で用いたポリ−p−フェニレンテレフタルアミ
ド繊維と、ポリエチレンテレフタレート繊維パルプ(繊
維径5〜25μm、繊維長1〜7mm)を用いた。混合
重量比50 : 50で、実施例1と同様の方法で、但
し280°C及び310°Cのロールにより圧縮熱加工
して、複合パルプ紙を作製した。 複合パルプ紙の吸水率は1.7%であり、破断長で3.
51に−であった。この複合パルプ紙をキシレン中、1
40℃還流下に8時間処理したものの破断長は、3.4
3に■であり、耐薬品性に優れていることが確認された

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)p−フェニレンテレフタルアミド単位が50モル
    %以上を占める芳香族ポリアミドから得られた強度20
    g/d以上、弾性率500g/d以上の繊維30〜70
    重量%と、融点又は軟化点が250〜380℃である芳
    香族ポリエステルから得られた繊維及び/又はフィルム
    70〜30重量%とからなるシート状成形品
  2. (2)芳香族ポリエステルが250〜380℃で溶融時
    に異方性を示す芳香族ポリエステルであることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載のシート状成形品
  3. (3)p−フェニレンテレフタルアミド単位が50モル
    %以上を占める芳香族ポリアミドから得られた強度20
    g/d以上、弾性率500g/d以上の繊維30〜70
    重量%と、融点又は軟化点が250〜380℃である芳
    香族ポリエステルから得られた繊維及び/又はフィルム
    70〜30重量%とを組合せ、シート状にした後、該シ
    ートを250〜380℃で熱処理することを特徴とする
    シート状成形品の製造方法
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