JPH03221633A - 小屋裏居室の施工方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、小屋裏居室の施工方法に係り、ユニット住宅
の小屋裏部分に設けられる居室の施工に利用できる。

〔背景技術〕

ユニット住宅は、工場で予め生産された複数の住宅ユニ
ットを建設現場に輸送し、これを組み合わせることによ
り建てられる。このユニット住宅（以下単に「住宅」と
いう）は、工場での施工部分を増加させて建設現場での
作業を低減させ、これにより、工期の短縮およびコスト
の低減を図ることを主要目的としたものである。

最近、小屋裏を居住スペースにしたり、物入れにしたり
して居室として有効に利用することがある。この小屋裏
居室をユニット工法で施工するには、工場において、傾
斜した屋根部と、この屋根部を支持する四隅の柱を有す
るフレームとから小屋裏居室ユニットを作製し、このユ
ニットを建設現場に輸送した後、クレーンによって住宅
の被据付部分、つまり小屋裏部分に据え付ける。ここで
、小屋裏居室ユニットでは、コスト軽減のため床が施行
されておらず、このユニットの柱下端部は、その直下の
ボックス状住宅ユニットの上部に取り付けられる。

その後、建設現場では、前記居室ユニットの内部におい
て、前記屋根部を載置する屋根フレームから内壁パネル
を鉛直に吊り下げるとともに、前記被据付部との間の高
さ調節を行う。

〔発明が解決しようとする課題〕

ユニット工法における小屋裏居室の施工においては、前
述の通り、ユニットの固定後に屋根フレームから内壁パ
ネルを鉛直に吊るして固定する。

ところが、屋根フレームは、屋根部を載置するため、傾
斜しており、屋根フレームと内壁パネルとの接合部にお
ける角度の設置に困難を伴い、取付けに熟練と時間を必
要とするという問題点がある３ここに、本発明の目的は
、建設現場において容易かつ速やかに施工することので
きる小屋裏居室の施工方法を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の小屋裏居室の施工方法は、傾斜した屋根部と、
この屋根部を支持する四隅の柱とを有する小屋裏居室ユ
ニットを工場にて製作する製作工程と、建設現場で前記
小屋裏居室ユニットをユニット住宅の被据付部分に据え
付ける据付工程とを有する小屋裏居室の施工方法におい
て、前記小屋裏居室ユニットの内部に装備される内壁パ
ネルを工場において取り付けた後、建設現場に輸送する
ことを特徴とする。

ここで、小屋裏居室ユニットの内部に吊り下げられた内
壁パネルは、輸送および建設現場における吊り上げ時に
ガタつかないように、必要に応じて仮設部材により仮止
めしておく。

〔作用〕

このような本発明に係る施工方法では、予め工場におい
て、山形等に形成された屋根部と、この屋根部を支持す
る四隅の柱とを有する小屋裏居室ユニットを一体に製作
する。そして、このユニットの内部に屋根部から鉛直に
内壁を吊るす。次に、工場において製作された小屋裏居
室ユニットを建設現場に輸送した後、建設現場において
、小屋裏居室ユニットをクレーンにより住宅の被据付部
分に据え付ける。

ここで、前記内壁パネルは、工場において屋根部のフレ
ームに固定されているため、十分な製作精度が期待でき
、確実に鉛直に取り付けることかできる。

また、建設現場において内壁を取り付ける作業が省略で
きるため、熟練者でない作業員によっても速やかな小屋
裏居室の施工が可能である。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。本
実施例は、小屋裏居室としてベントハウスを施工するも
のである。

第１図には施工されたベントハウスの全体が示され、第
２図にはベントハウスの天井部分が示されている。

これらの図において、ユニット住宅５０は複数の居室用
ボックスユニット５１と、このボックスユニット５１の
うち両折側のユニット５１の上に配置された屋根ユニッ
ト５２と、ボックスユニット５１のうち中央のユニット
５１の上に配置された据付パネル５３と、このパネル５
３の上に据え付けられる山形状屋根を有するベントハウ
ス１００とから構成される。また、ベントハウス１００
の屋根傾斜面は、前記屋根ユニット５２の屋根傾斜面よ
り所定寸法高く形成されている。

ベントハウス１００は以下のようにして工場において製
作される。

まず、山形の屋根フレーム１１と、この屋根フレーム１
１を支持する２本の柱１２と、柱１２間を連結する床フ
レーム１３とから構成される五角形をした形状保持フレ
ームＩＯＡを２枚製作する。

この２枚の形状保持フレームＩＯＡを所定間隔を隔てて
鉛直に立てる。これらを上下４本の繋ぎ材１４によって
連結してフレーム１０を形成する。

上側の繋ぎ材１４に等間隔でフック２１を固定するとと
もに、屋根フレーム１１の頂点の内側に両側の形状保持
フレームＩＯＡを結んで取付は材２２を設ける。フック
２１および取付は材２２の間に天井パネル２０を固定す
る。ここで、天井パネル２０は、棒状木材を組んで骨組
み２３を作り、この骨組みの下面に石膏ボード２４を張
り付け、その表面に内装用のクロス２５を貼って作製さ
れている。そして、屋根フレーム１１の外側に、２枚の
屋根パネル４１を各々折倒に下り傾斜した状態で固定す
る。

ここで、２枚の屋根パネル４１から屋根部４０が構成さ
れ、この屋根部４０、フレーム１０および天井パネル２
０からベントハウス本体５５が構成される。

その後、ベントハウス１００の内部に内壁パネル３０を
吊り下げる。

内壁パネル３０を吊り下げる工程を内壁パネル３０の取
付は部の詳細が示された第３図に基づいて説明する。

図において、内壁パネル３０の上端部には、骨組み３■
を切り欠いて薄板部３１Ａが設けられている。また、内
壁パネル３０取付は位置に対応する天井パネル２０には
芯材２６が取り付けられている。

まず、台形状の内壁パネル取付は材３３を釘３４によっ
て芯材２６に固定する。この内壁パネル取付は材３３は
、傾斜している天井パネル２０に内壁パネル３０を鉛直
に吊り下げるためのものであり、天井パネル２０の傾斜
によってその形状が決定される。さらに、この内壁パネ
ル取付は材３３に内壁パネル３０を釘３５によって取り
付ける。

内壁パネル３０を吊り下げたら、内壁パネル３０の石膏
ボード３２上端に、断面つ字状をした塩化ビニール製の
間仕切り材３６を被せて、これにより内壁パネル３０の
石膏ボード３２上端と天井パネル２０の石膏ボード２４
との隙間を埋める。

そして、２枚の内壁３０の間にある天井パネル２０と間
仕切り材３６に、内装用の壁紙３７を貼る。

次に、工場で製作されたベントハウス１００をトラック
により建設現場に輸送する。なお、輸送時に内壁パネル
３０が外れたり歪んだりしないよう、必要に応じて仮止
め材により仮止めする。

建設現場では、予め、複数の居室用ボックスユニット５
１を組み立てておき、最上階のユニット５１のうち両側
のユニット５１の上に屋根ユニット５２を、中央のユニ
ット５１の上に据付パネル５３を固定しておく。輸送さ
れたベントハウス１００をクレーン（図示せず）を用い
て住宅５０の居室用ボックスユニット５１に吊り上げ、
被据付部である据付パネル５３の上面の所定位置に据え
付ける。

最後に、内壁パネル３０の下端に高さの合うスペーサー
３８を配置し、このスペーサー３８を介して内壁パネル
３０を釘３９によりパネル５３上に固定する。

このような本実施例によれば次に示すような効果がある
。

すなわち、ベントハウス１００は、予め工場において内
壁パネル３０の取付けまで含めて一体に製作されている
ため、建設現場では、このベントハウス１００を住宅５
０を構成する居室用ボックスユニット５１に固定されて
いるパネル５３上に配設し、内壁パネル３０の下端を釘
３９によりパネル５３に固定するだけでよい。このため
、建設現場における作業が大幅に削減され、短時間でベ
ントハウス１００の設置ができる。

また、内壁パネル３０は工場において取り付けられるた
め、熟練を要すことなく確実に鉛直とすることができる
。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
以下に示すような変形をも含むものである。

すなわち、内壁パネル３０と天井パネル２０との取付け
は、木製の台形状の内壁パネル取付は材３３を介して釘
３５によって行われているが、金属製の取付金具を用い
てボルト等により取り付けることもできる。

さらに、ベントハウス１００の屋根傾斜面は屋根ユニッ
ト５２の屋根傾斜面と同一であってもよい。

また、前記実施例では、小屋裏居室をベントハウス１０
０の施工方法として説明したが、本発明は、入母屋屋根
、切妻屋根等、傾斜部を有する屋根の下方の空間に形成
される小屋裏居室を形成するものとして広く適用できる
。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明の小屋裏居室の施工方法
によれば、建設現場において容易に短時間で屋根裏居室
を施工することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はユニット住宅の屋上部分に設置されたベントハ
ウスの全体を示す断面図、第２図はベントハウスの天井
部分を示す構造図、第３図は内壁パネルの取付は部を示
す詳細断面図である。 １２・・・柱、３０・・・内壁パネル、４０・・・屋根
部、５０・・・ユニット住宅、５３・・・据付パネル、
１００・・・小屋裏居室ユニットとしてのベントハウス
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）傾斜した屋根部と、この屋根部を支持する四隅の
   柱とを有する小屋裏居室ユニットを工場にて製作する製
   作工程と、 建設現場で前記小屋裏居室ユニットをユニット住宅の被
   据付部に据えつける据付工程とを有する小屋裏居室の施
   工方法において、前記小屋裏居室ユニットの内部に装備
   される内壁パネルを工場において取り付けた後建設現場
   に輸送することを特徴とする小屋裏居室の施工方法。