JPH03200721A - 複合型紫外線吸収剤 - Google Patents

複合型紫外線吸収剤

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JPH03200721A
JPH03200721A JP34483889A JP34483889A JPH03200721A JP H03200721 A JPH03200721 A JP H03200721A JP 34483889 A JP34483889 A JP 34483889A JP 34483889 A JP34483889 A JP 34483889A JP H03200721 A JPH03200721 A JP H03200721A
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JP
Japan
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ultraviolet absorber
fine powder
composite
resin
fine
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Application number
JP34483889A
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English (en)
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Takuji Miyamoto
宮本 卓爾
Hajime Kawanaka
川中 肇
Kenzo Hirayama
平山 堅三
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RIYUUHOUDOU SEIYAKU KK
Original Assignee
RIYUUHOUDOU SEIYAKU KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野] 本発明は複合型紫外線吸収剤に関する。さらに詳しくは
、日焼は止め化粧水、日焼は止めオイル、日焼は止めク
リーム、日焼は止めファンデーション、日焼は止め口紅
などの化粧料に好適に用いられる複合型紫外線吸収剤に
関する。
【従来の技術] 従来、いわゆる有機系化合物からなる紫外線吸収剤は、
日焼は止めの目的で化粧料に添加されているが、ヒトの
皮膚に吸収されるおそれがあり、人体に対する安全性の
面から好ましくない。
そこで、近年この有機系化合物からなる紫外線吸収剤を
樹脂粉末などに含有させてヒトの皮膚との接触をできる
だけ抑え、人体に対する安全性を向上させようとした粉
末化粧料が上市されている。
前記紫外線吸収剤を含有せしめた樹脂粉末は、人体に対
する安全性の面および紫外線吸収剤の安定性の面ですぐ
れたものである。しかしながら、これを化粧料に配合し
たばあいには、紫外線吸収剤が樹脂粉末から化粧料に含
有されている水や曲脂類に溶出するため、人体に対する
安全性を向上させるという本来の目的を充分には達成し
えないばあいがある。
化粧料中で紫外線吸収剤が溶出するのを防ぐ方法として
は、紫外線吸収剤を含有する微粉末をシリコーン油など
で表面被覆する方法があり、この方法では人体に対する
安全性を高めることが可能であるが、被覆された微粉末
が撥水性を呈するため、水性化粧料中に均一に分散させ
ることが困難であるという問題がある。
[発明が解決しようとする課題] そこで本発明者らは、前記従来技術に鑑みて人体に対す
る安全性が高く、しかも各種化粧料中に容易にかつ均一
に配合しうる紫外線吸収剤を提供することを課題として
鋭意研究を重ねた結果、紫外線吸収剤を高分子微粉末お
よび/または無機微粉末に含有させ、さらにかかる紫外
線吸収剤を含有した微粉末が金属酸化物で表面被覆され
た紫外線吸収剤は、人体に対する安全性にすぐれ、しか
も化粧料中に均一に分散せしめうろことを初めて見出し
、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明は紫外線吸収剤を含有する高分子微粉
末および/または紫外線吸収剤を含有する無機微粉末の
表面が金属酸化物で被覆された複合型紫外線吸収剤に関
する。
[作用および実施例コ 本発明の複合型紫外線吸収剤は、紫外線吸収剤を含有す
る微粉末の表面を金属酸化物で表面被覆することにより
えられるものであり、かかる複合型紫外線吸収剤はヒト
の皮膚を介して体内に吸収されるおそれがないので、人
体に対する安全性が高く、しかも含有せしめた紫外線吸
収剤の安定性にすぐれたものである。
本発明において使用される紫外線吸収剤は、従来から化
粧料中に使用されているものであればとくに限定はない
。かかる紫外線吸収剤の具体例としては、たとえば2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォン酸、2−ヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフオ
ン酸ナトリウム、2,2°−ジヒドロキシ−4,4°−
ジメトキシベンゾフェノン、2.2’−ジヒドロキシ−
4,4°−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルフオン
酸ナトリウム、2,2°、4,4°−テトラヒドロキシ
ベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系化合物;サリチ
ル酸2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチ
ル酸ホモメンチルなどのサリチル酸誘導体、 N、N−
ジメチルパラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香
酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グ
リセリル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘ
キシル、パラジヒドロキシプロビル安息香酸エチル、パ
ラジメチルアミノ安息香酸エチルなどの安息香酸誘導体
;4−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メ
トキシケイ皮酸−2−エトキシエチルなどのケイ皮酸系
化合物;ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルなどのイミ
ダゾール系化合物; 4−tert−ブチル−4°−メ
トキシベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイ
ルメタンなどのジベンゾイルメタン系化合物などがあげ
られる。これらの紫外線吸収剤は、通常単独でまたは2
種以上を組合わせて用いられる。
前記紫外線吸収剤を微粉末に含有させる方法にはとくに
限定はないが、その−例をあげれば、たとえば紫外線吸
収剤をたとえばn−へキサン、シクロヘキサン、n−ペ
ンタン、四塩化炭素などの極性の小さい溶媒に溶かし、
これを該溶媒と同じ種類の溶媒に高分子微粉末および/
または無機微粉末を分散させた分散液に滴下し、撹拌し
たのち、溶媒を留去して紫外線吸収剤を含有した微粉末
(以下、紫外線吸収剤含有パウダーという)をうる方法
などがあげられる。なお、本発明においては前記溶媒の
種類についてはとくに限定はないが、紫外線吸収剤の微
粉末への含有効率を高めるために、紫外線吸収剤の溶媒
として前記したような極性が小さい溶媒を用いることが
好ましい。
紫外線吸収剤が含有される高分子微粉末としては、合成
樹脂微粉末および/または天然高分子微粉末があげられ
る。
前記合成樹脂微粉末の具体例としては、たとえばナイロ
ン−6,6、ナイロン−6、ナイロン−12などのアミ
ド系樹脂;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸
エチルなどのアクリル系樹脂;ポリスチレン、スチレン
−α−メチルスチレン共重合体、スチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体などのスチレン系樹脂;メタクリル酸メ
チル−スチレン共重合体、多孔質アクリル−ポリスチレ
ン共重合体などのアクリル−スチレン系樹脂;エポキシ
樹脂;ポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂などが
あげられる。
また、天然高分子微粉末としては、たとえばキチン、キ
トサン;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロースなどのセルロース類;カゼイン、
アルブミン、プルテンなどの蛋白質などがあげられる。
また、紫外線吸収剤が含有される無機微粉末の具体例と
しては、たとえば破砕型シリカ、中空シリカなどの二酸
化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、マイカ、タルク、カ
オリン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム
、ケイ酸アルミニウム、雲母−チタン、硫酸バリウム、
アパタイトなどの微粉末があげられる。
前記高分子微粉末および無機微粉末の平均粒径は、いず
れも0.1〜50腐、好ましくは1〜20−であること
が望ましい。かかる平均粒径が0.1泊未満であるばあ
い、皮膚上での伸びが非常にわるくなる傾向があり、ま
た50刷をこえるばあい、相対的に高分子微粉末および
無機微粉末全体の総表面積が小さくなり、これにしたが
って紫外線吸収剤の付着量が少なくなるため、紫外線防
止効果が小さくなるばかりでなく皮膚上で異和感が認め
られ、実用に適さなくなる傾向がある。
前記紫外線吸収剤の付着量は、高分子微粉末および/ま
たは無機微粉末の粒径、表面積、ポアーサイズ、吸油量
などにより異なるため一部には決定することができない
が、通常高分子微粉末および/または無機微粉末100
部(重量部、以下同様)に対して1〜200部、好まし
くは5〜150部となるように調整されることが望まし
い。かかる付着量が前記範囲よりも多いばあいには、最
終的にえられる金属酸化物で被覆された複合型紫外線吸
収剤の機械的強度が小さくなり、実用に適さなくなる傾
向があり、また前記範囲よりも少ないばあいには、充分
な紫外線防止効果が望めなくなる傾向がある。
本発明の複合型紫外線吸収剤は、前記したごとく、前記
紫外線吸収剤含有パウダーの表面が金属酸化物で表面被
覆されたものであるが、このように表面被覆に用いられ
る金属酸化物としては、たとえば二酸化ケイ素、酸化チ
タン、酸化アルミニウムなどがあげられる。
金属酸化物を紫外線吸収剤含有パウダーに表面被覆する
方法には、とくに限定はないが、その−例をあげれば、
前記紫外線吸収剤含有パウダーをたとえばn−へキサン
、ヘプタン、シクロヘキサン、四塩化炭素などの溶媒に
分散させ、これにたとえばチタン酸イソプロピルなどの
前記金属酸化物を構成する金属を含むアルコキシドを前
記と同じ種類の溶媒に溶かした溶液を滴下し、撹拌下で
空気を吹き込みながら溶媒を留去して金属酸化物を被覆
する方法などがあげられる。
前記金属酸化物の被膜を形成するための金属アルコキシ
ドの使用量は、用いられるアルコキシドの分子量、紫外
線吸収剤含有パウダーの表面積や比重により大きく異な
るため、−概には決定することができないが、通常紫外
線吸収剤含有パウダー100部に対して0.5〜200
部、好ましくは1〜150部であることが望ましい。か
かるアルコキシドの使用量が0.5部未満であるばあい
、紫外線吸収剤含有パウダーが充分に被覆されず、紫外
線吸収剤が溶出する傾向があり、また、200部をこえ
るばあい、均一に被覆されないばかりでなく、皮膚上で
異和感が認められる傾向がある。
かくしてえられる本発明の複合型紫外線吸収剤は、紫外
線吸収剤含有パウダーの表面が金属酸化物によって均一
に被覆され、紫外線吸収剤が化学的に安定な状態で保護
されているので、該複合型紫外線吸収剤がたとえば各種
化粧料に配合されたときに化粧料成分中に流出または溶
出することがない。
したがって、本発明の複合型紫外線吸収剤は、ヒトの皮
膚にその紫外線吸収剤が吸収されることがなく、人体に
対して安全なものであり、しかも容易に各種化粧料中に
均一に分散させて配合しうるというすぐれた性質を有す
るものである。
なお、本発明の複合型紫外線吸収剤が各種化粧料に配合
されるばあいには、複合型紫外線吸収剤とともにたとえ
ば保湿剤、油脂類、高分子化合物、香料、界面活性剤、
防腐剤、色材類、有効成分などの通常用いられている化
粧料成分が、たとえば日焼は止め化粧水、日焼は止めオ
イル、日焼は止めクリーム、日焼は止めファンデーショ
ン、日焼は止め口紅などの用途に応じて適宜配合される
前記保温剤の具体例としては、たとえばl、3−ブチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ポ
リエチレングリコールなどがあげられ、これらの成分は
単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記油脂類の具体例としては、たとえばワセリン、流動
パラフィンなどのパラフィン;スクワラン、ラノリン、
オリーブ油、バルミチン酸セチル、シリコンなどがあげ
られ、これらの成分は単独でまたは2種以上を混合して
用いられる。
前記高分子化合物の具体例としては、たとえばカルボキ
シビニルポリマー ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、トラガカントガム、クインスシード、メチ
ルセルロース、エチルセルロースなどがあげられ、これ
らの成分は単独でまたは2種以上を混合して用いられる
前記界面活性剤の具体例としては、たとえばポリオキシ
エチレン(4)ステアリン酸アミド、ポリオキシエチレ
ン(40〉モノステアレート、グリセリルモノステアレ
ートなどがあげられる。
前記防腐剤の具体例としては、たとえばパラオキシ安息
香酸エステルならびにデヒドロ酢酸およびその塩類など
があげられる。
前記色材類の具体例としては、たとえばタール色素、二
酸化チタン、タルク、マイカ、炭酸マグネシウム、黄酸
化鉄、ベンガラなどがあげられる。
前記有効成分の具体例としては、たとえば水溶性コラー
ゲン、ヒアルロン酸ナトリウム、ビタミン、アミノ酸な
どがあげられる。
また、これらのほかにたとえば水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、トリエタノールアミン、ジブチルヒドロキ
シトルエン、クエン酸、クエン酸ナトリウムなどの添加
剤を必要に応じて配合してもよい。
なお、本発明の複合型紫外線吸収剤を各種化粧料に配合
するばあい、その配合量は目的とする化粧料の用途など
によって異なるので一部には決定することができないが
、その−例をあげれば、たとえば日焼は止め化粧水に使
用するばあいには、化粧料の合計量100部に対して0
.1〜30部、好ましくは1〜lO部、また、日焼は止
めオイルに使用するばあいには、化粧料の合計量100
部に対して0.1〜40部、好ましくは1〜20部、日
焼は止めクリームに使用するばあいには、化粧料の合計
−m 100部に対して0.1〜50部、好ましくは1
〜30部、固形状の日焼は止め化粧料に使用するばあい
には、化粧料の合計ffi 100部に対して0.1〜
30部、好ましくは1〜20部であることが望ましい。
前記配合量は、いずれも前記範囲未満であるばあいには
、本発明の複合型紫外線吸収剤を配合することによる日
焼は止め効果かえられにくくなる傾向があり、また、前
記範囲をこえるばあいには、経時的安定性の良好な化粧
料かえられにくくなる傾向がある。
つぎに、本発明を製造例および実施例に基づいてさらに
詳細に説明するが、本発明はかかる製造例および実施例
のみに限定されるものではない。
製造例1 中空シリカ(平均粒径: l0AII11) 3 gを
n−へキサン100m1中に撹拌し、分散させ、これに
4−tert−ブチル−4°−メトキシジベンゾイルメ
タン2gを溶かしたn−ヘキサン溶液800 mlを滴
下した。充分に撹拌したのち、n−ヘキサンを留太し、
紫外線吸収剤が含浸されたシリカの微粉末5gをえた。
これにn−へキサン300 mlを加えて充分に撹拌し
たのち、これにチタン酸イソプロピルの1Ovlv%n
−ヘキサン溶液4.5mlを滴下した。滴下後、撹拌を
続けながら空気を吹き込んでn−ヘキサンを留去させ、
酸化チタンが表面被覆された微粒状の複合型紫外線吸収
剤4.1gをえた。
製造例2 4−tert−ブチル−4°−メトキシジベンゾイルメ
タンの代わりにN、N−ジメチルパラアミノ安息香酸ア
ミルを用いたほかは製造例1と同様にしてN、N−ジメ
チルバラアミノ安息香酸アミルが含浸されたシリカパウ
ダーをえた。このパウダー3gをn−ヘキサン300m
1中に分散させ、これにチタン酸イソプロピルの2 W
/V%n−ヘキサン溶液50m1を滴下した。滴下後、
撹拌を続けながら空気を吹き込んで n−へキサンを留
去させ、酸化チタンが表面被覆された微粒状の複合型紫
外線吸収剤2.7gをえた。
製造例3 4−tart−ブチル−4°−メトキシジベンゾイルメ
タン2gの代わりに2,4−ジヒドロキシベンゾフェノ
ン2gを、中空シリカ3gの代わりに多孔質アクリル−
ポリスチレン共重合体の微粉末(平均粒径: 12,1
71Tl) 3 gをそれぞれ用いたほかは製造例1と
同様にして2.4−ジヒドロキシベンゾフェノンが含浸
された多孔質アクリル−ポリスチレン共重合体の微粉末
5gをえた。チタン酸イソプロピルの2 W/V%n−
ヘキサン溶液50m1を用いて製造例1と同様に処理す
ることにより、酸化チタンが表面被覆された微粒状複合
型紫外線吸収剤4.0gをえた。
製造例4 チタン酸イソプロピルのION/V%n−ヘキサン溶液
4.5mlの代わりにアルミニウムイソプロポキシドの
I W/V%n−ヘキサン溶液45m1を用いたほかは
製造例1と同様にして酸化アルミニウムが表面被覆され
た微粒状の複合型紫外線吸収剤4.2gをえた。
製造例5 チタン酸イソプロピルの10w/V%n−ヘキサン溶液
4.5mlの代わりにエチルシリケートのIV/V%n
−ヘキサン溶液45m1を用いたほかは製造例1と同様
にして二酸化ケイ素が表面被覆された微粒状の複合型紫
外線吸収剤4.1gをえた。
製造例6 中空シリカ3gの代わりに多孔質中空キトサン3gを用
いたほかは製造例1と同様にして4−1ert−ブチル
−4°−メトキシベンゾイルメタンが含浸されたキトサ
ンの微粉末5gをえた。
これをチタン酸イソプロピルの2 ’W/V%n−ヘキ
サン溶液50m1を用い、製造例1と同様にして処理す
ることにより、酸化チタンで表面被覆された微粒状複合
型紫外線吸収剤4gをえた。
実施例1 以下に示す量の各成分を混合することによって日焼は止
め用化粧水をえた。
(日焼は止め用化粧水成分)    (g)精製水  
         69.38防腐剤(バラオキシ安息
香酸 エステル)0.2 1.3−ブチレングリコール    8.0グリセリン
         15,0水溶性コラーゲン    
   2,0ヒアルロン酸ナトリウム    0.lカ
ルボキシビニルポリマー   0.1B水酸化カリウム
        0.08製造例2でえられた 複合型紫外線吸収剤    5.(1 香   料                  0.
1えられた日焼は止め用化粧水の物性として、紫外線吸
収剤の化粧水への分散性、溶出性および粉末の沈降状態
を目視によって調べ、さらに日焼は止め効果を以下に示
す方法にしたがって調べた。その結果を第1表に示す。
また、安全性を以下に示す方法にしたがって調べた。そ
の結果を第2表に示す。
(日焼は止め効果) 快晴の日に健康な男性5名、女性5名、計10名のパネ
ラ−の皮膚にえられた化粧料を1cdあたり2 tag
塗布したのち、日光に2時間皮膚を照射し、その後化粧
料を払拭して日焼けの程度を化粧料未塗布の皮膚と比較
して目視にて評価した。
(安全性)[ウサギを用いた皮膚−次刺激試験11群6
匹の雌の日本白色改良種ウサギの背部をバリカンで刈上
した。えられた化粧水を0.1gずつトリイ絆(レギュ
ラーサイズ)に塗布し、6匹それぞれの刈上部に貼付し
た。貼付24時間後と72時間後にウサギの皮膚への刺
激性を以下に示すドレイズの判定基準により判定した。
[皮膚−次刺激性の皮膚反応の評価基準(ドレイズの判
定基準)] ■紅斑と痴皮形成 0:紅斑なし 1:ごく軽度の紅斑(やっと認められる程度) 2:明らかな紅斑 3:中程度から強い紅斑 4:深紅色の強い紅斑に軽い痢皮形成 l害は深部に) ■浮腫形成 O:浮腫なし 1:ごく軽度の浮腫(やっと認められる程度) 2:明らかな浮腫(周囲と明らかに区分可能) 3:中程度の浮腫(1關程度盛り上がっている) 4:強い浮腫(1arm以上盛り上がり、周囲にも広が
る) 比較例1 実施例1において、複合型紫外線吸収剤の代わりに金属
酸化物が表面被覆されていない、N、N−ジメチルパラ
アミノ安息香酸アミルを同量含宵したシリカパウダーを
用いたほかは実施例1と同様にして日焼は止め用化粧水
をえた。えられた日焼は止め用化粧水について実施例1
と同様にして各物性、日焼は止め効果および安全性を調
べた。その結果を第1表および第2表に示す。
第  1 表 [以下余白] 第1表および第2表から明らかなように、本発明の複合
型紫外線吸収剤を用いてえられた実施例1の日焼は止め
用化粧水は、紫外線吸収剤の分散性が良好であり、紫外
線吸収剤が化粧水中に溶出することがなく、しかも比較
例1でえられた化粧水に比べて皮膚への刺激が小さく、
安全性にすぐれていることがわかる。
実施例2 以下に示す量の各成分を混合することによって日焼は止
めオイルをえた。
(日焼は止めオイル成分)     (g)オリーブ油
          1.0スクワラン       
  1O30製造例1でえられた 複合型紫外線吸収剤    10.0 流動パラフイン       78.9香   料  
               0.1えられた日焼は
止めオイルの物性として、複合型紫外線吸収剤の分散性
、オイルへの溶出性および粉末の沈降状態を目視によっ
て調べ、日焼は止め効果および安全性を実施例1と同様
にして調べた。その結果を第3表および第4表に示す。
比較例2 実施例2において、複合型紫外線吸収剤の代わりに金属
酸化物が表面被覆されていない、4−7ert−ブチル
−4°−メトキシベンゾイルメタンを同量含有した中空
シリカパウダーを用いたほかは実施例2と同様にして日
焼は止めオイルをえた。えられた日焼は止めオイルにつ
いて実施例2と同様にして各物性、日焼は止め効果およ
び安全性を調べた。その結果を第3表および第4表に示
す。
第 表 [以下余白] [以下余白] 第3表および第4表の結果から明らかなように、比較例
2でえられた日焼は止めオイルはオイル中への各成分の
分散性がわるく、オイルに4−tert−ブチル−4°
−メトキシベンゾイルメタンの結晶が沈降したのに対し
、実施例2でえられた日焼は止めオイルは、分散性にす
ぐれ、オイルへの紫外線吸収剤の溶出がなく、安全性も
比較例2でえられたものよりもすぐれていることがわか
る。
実施例3 以下に示す量の各成分を混合し、80℃に加熱して混合
物(4)をえた。
(混合物(ト)の組成)        (g)スクワ
ラン          7.0オリーブ油     
     8.0パルミチン酸セチル     3.0 ポリオキシエチレン(4) ステアリン酸アミド     0.2 グリセリルモノステアレート1.5 ラノリン           1.0ポリオキシエチ
レン(40) モノステアレート1.O また、以下に示す量の各成分を混合し、80℃に加熱す
ることによって混合物(B)をえた。
(混合物(Blの組成)        (g)精製水
           58.01.3−ブチレングリ
コール    5.0グリセリン         5
.0 防腐剤(パラオキシ安息香酸 エステル)0.2 製造例3でえられた 複合型紫外線吸収剤    1O60 香    料                  0
.1前記混合物(4)を80℃に加熱し、また別に混合
物(B)を同じ<80℃に加熱したのち、混合物(4)
に混合物(B)を加え、撹拌しながら30℃まで冷却し
、日焼は止めクリームをえた。
えられた日焼は止めクリームについて、加熱時の水への
溶出性を以下に示す方法にしたがって調べた。また、日
焼は止め効果および安全性を実施例1と同様にして調べ
た。これらの結果を第5表および第6表に示す。
(加熱時の水への溶出性) 混合物(8)を80℃に加熱時の紫外線吸収剤(2,4
−ジヒドロキシベンゾフェノン)の溶出を目視にて調べ
た。
比較例3 実施例3において、製造例3でえられた複合型紫外線吸
収剤の代わりに2.4−ジヒドロキシベンゾフェノンが
製造例3でえられた複合型紫外線吸収剤と同量含有され
た多孔質アクリル−ポリスチレン共重合体(表面被覆さ
れていない)の微粉末を用いたほかは実施例3と同様に
して日焼は止めクリームをえた。
えられた日焼は止めクリームの加熱時の水への溶出性、
日焼は止め効果および安全性を実施例3と同様にして調
べた。その結果を第5表および第6表に示す。
第 5 表 [以下余白] 第5表および第6表から明らかなように、比較例3でえ
られたものは加熱時に水への溶出があり、実施例3でえ
られた日焼は止めクリームは加熱時の水への溶出がなく
、しかも比較例3でえられたものよりも安全性にすぐれ
ていることがわかる。
[発明の効果] 本発明の複合型紫外線吸収剤は、その表面が金属酸化物
で被覆されたものであるので、従来品のようにヒトの皮
膚に直接紫外線吸収剤が接触することがなく、人体に対
する安全性が高く、しかも化粧料などに添加して用いた
ばあいでも安定しており、化粧料に含まれる水や油脂な
どに溶出するおそれがないという効果を奏する。
手続補正書

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 紫外線吸収剤を含有する高分子微粉末および/また
    は紫外線吸収剤を含有する無機微粉末の表面が金属酸化
    物で被覆された複合型紫外線吸収剤。 2 高分子微粉末がアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ス
    チレン系樹脂、アクリル−スチレン系樹脂、エポキシ樹
    脂およびポリオレフィン系樹脂よりなる群から選ばれた
    合成樹脂微粉末および/またはキチン、キトサン、セル
    ロース類および蛋白質よりなる群から選ばれた天然高分
    子微粉末である請求項1記載の複合型紫外線吸収剤。 3 無機微粉末が二酸化ケイ素、酸化チタン、マイカ、
    タルク、カオリン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、炭酸
    カルシウム、ケイ酸アルミニウム、雲母−チタン、硫酸
    バリウムおよびアパタイトよりなる群から選ばれた無機
    物質の微粉末である請求項1記載の複合型紫外線吸収剤
    。 4 金属酸化物が二酸化ケイ素、酸化チタンおよび酸化
    アルミニウムよりなる群から選ばれた金属酸化物である
    請求項1記載の複合型紫外線吸収剤。
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