JPH03190879A - フルオラン化合物、及び該化合物を含有する記録材料 - Google Patents

フルオラン化合物、及び該化合物を含有する記録材料

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JPH03190879A
JPH03190879A JP1328522A JP32852289A JPH03190879A JP H03190879 A JPH03190879 A JP H03190879A JP 1328522 A JP1328522 A JP 1328522A JP 32852289 A JP32852289 A JP 32852289A JP H03190879 A JPH03190879 A JP H03190879A
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Kiyoharu Hasegawa
長谷川 清春
Teruhiro Yamaguchi
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    • C09B11/04Diaryl- or thriarylmethane dyes derived from triarylmethanes, i.e. central C-atom is substituted by amino, cyano, alkyl
    • C09B11/10Amino derivatives of triarylmethanes
    • C09B11/24Phthaleins containing amino groups ; Phthalanes; Fluoranes; Phthalides; Rhodamine dyes; Phthaleins having heterocyclic aryl rings; Lactone or lactame forms of triarylmethane dyes

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、感圧記録材料、感熱記録材料等の記録材料に
用いられる発色性化合物として有用なフルオラン化合物
、その製造方法および該化合物を含有する記録材料に関
する。
〔従来の技術〕
従来、無色ないし淡色の電子供与性化合物(発色性化合
物)と有機もしくは無機の電子受容性物質(顕色剤)と
の呈色反応を利用し、圧力、熱または電気などの外部エ
ネルギーの媒介により、伝達される情報を記録する方式
として、感圧記録、感熱記録および通電感熱記録などが
ある。
これらの記録方式には、発色性化合物として、フルオラ
ン化合物が広く用いられている。
従来、フルオラン化合物として、例えば、式(IV)お
よび式(V)の化合物か知られている。
しかし、式(IV)の化合物は、感圧記録材料として用
いるには、カプセルオイルに対する溶解度か極めて低い
という欠点かあり、また感熱記録材料として用いるには
、例えば、ビスフェノールA等の顕色剤と混合すると、
それ自体灰色ないし黒灰色に発色し、これを紙に塗布す
ると、灰色ないし黒灰色に着色(地汚れ)した紙しか得
られないという欠点があった。
また、式(■)の化合物は、感熱記録材料として用いる
には、発色する温度か高すぎるため、現在、より高速か
つ高密度に記録しようする要望に適合した充分な性能と
は言えず、より低温ですみやかに発色する発色性化合物
か強く望まれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、記録材料用の発色性化合物として、上
記の要望に応えることかできる新規なフルオラン化合物
を提供することを主題とし、併せてこの化合物の製造方
法およびこの化合物を含有する記録材料を提供すること
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上述の課題を解決するために種々の化合
物を探索し本発明に到達した。
すなわち、本発明は、一般式(1)で表される新規なフ
ルオラン化合物であり、 (式中、R1はメチル基またはエチル基を示す)また、
一般式(In) (式中、R8はメチル基またはエチル基を示す)の安息
香酸誘導体と一般式(III) (式中、R3は低級アルキル基を示す)で表されるジフ
ェニルアミン誘導体とを反応させることを特徴とする一
般式(I)で表されるの新規なフルオラン化合物を製造
する方法であり、さらにはこの新規なフルオラン化合物
を含有することを特徴とする記録材料である。
本発明の化合物を製造するのに用いる一般式(II)で
表される安息香酸誘導体は、代表的には3−N−2−メ
トキシエチル−N−アリルアミノフェノールと無水フタ
ル酸とを無溶媒、あるいはベンゼン、トルエン、キシレ
ンまたはテトラクロロエチレン等の溶媒中で反応させる
ことにより製造できる。また、この反応の際、例えば、
塩化亜鉛のようなルイス酸を添加してもよい。
また、本発明の化合物を製造するのに用いる一般式(I
[)のジフェニルアミン誘導体は、一般式(III)に
おけるR2か、メチル基、エチル基の低級アルキル基で
ある化合物が特に好ましい例として挙げられる。
本発明の新規なフルオラン誘導体を製造するには、上記
の一般式(II)の安息香酸誘導体と一般式(I[)式
のジフェニルアミン誘導体を、例えば、濃硫酸、発煙硫
酸を添加した濃硫酸、ポリリン酸、五酸化リン、無水塩
化アルミニウム等の脱水縮合剤の存在下、とくに好まし
くは、濃硫酸中で反応後、アルカリ性とすることにより
製造できる。
脱水縮合反応は、通常、0〜100°Cの反応温度で、
数時間ないし100時間実施する。反応温度は、反応を
特に濃硫酸中で行う場合、0〜50°Cの範囲が特に好
ましい。反応時間は、反応温度に左右されるので、充分
な時間を要して反応させる。
また脱水縮合後、通常、実施するアルカリ処理は、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム水等により、pHを9〜
12にし、0〜100°Cの範囲で行うのが好ましい。
この際、水以外のベンゼン、トルエン等の存機溶媒の共
存下にアルカリ処理を行ってもよい。
本発明の化合物は、発色性化合物として種々の記録材料
に用いることができる。この場合、単独で用いることも
、更には、例えば、発色の色相などの調整のために、他
の発色性化合物、例えば、トリフェニルメタンラクトン
類、フルオラン類、スピロピラン類を所望に応じて混合
して用いることもできる。
本発明の記録材料は、本発明のフルオラン化合物を用い
た、例えば、感圧記録材料や感熱記録材料等である。
例えば、感圧記録材料としては、本発明のフルオラン化
合物をこの分野で常用される溶剤、例えば、アルキルベ
ンゼン系(n−ドデシルベンゼン等)、アルキルビフェ
ニル系(トリエチルビフェニル、ジイソプロピルジフェ
ニル等)、水素化ターフェニル系、アルキルナフタレン
系(ジイソプロピルナフタレン等)、ジアリールエタン
系(フェニルキシリルエタン、スチレン化エチルベンゼ
ン等)、あるいは塩素化パラフィン系の各種溶剤の単独
又は混合溶剤に溶解し、該溶液をコアセルベーション法
、界面重合法等の方法で、ゼラチン、メラミン−アルデ
ヒド、又は尿素−アルデヒド樹脂、ポリウレタン、ポリ
尿素、ポリアミド等の隔壁を有するマイクロカプセル中
に封入し、得られたカプセルの水分散液を適当な結着剤
(例えば、澱粉糊、ラテックス等)等と共に適当な支持
体(例えば、紙、プラスチックシート、樹脂被膜された
紙等)上に塗布し、感圧記録上用シートとなし、使用す
ることができる。
もちろん、支持体の片面に上記のカプセル分散液を塗布
し、反対面に顕色剤を主体とする顕色剤塗液を塗布した
、いわゆる中層シート、更には、支持体の同一面に上記
カプセルと顕色剤が混在する塗液を塗布するか、カプセ
ル分散液を塗布した上に顕色剤塗液を塗布するなどして
、同一面に上記カプセルと顕色剤を共存させた、いわゆ
る単体複写シートなどにも使用できる。
この場合、顕色剤としては、サリチル酸とフェノール類
とアルデヒド類、(例えば、ホルムアルデヒド樹脂)に
よる共重合物、置換サリチル酸(アルキル置換、アリー
ル置換またはアラルキル置換体の極めて多くか知られ、
例えば、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸が
ある)、置換サリチル酸とスチレンとの共縮合樹脂、ア
ルキルフェノール類(例えば、オクチルフェノール)、
フェノール−アルデヒド樹脂(例えば、p−フェニルフ
ェノールのノボラック樹脂)、あるいは、これらの金属
塩(例えば、亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カル
シウム、スズ、ニッケル等の金属塩)、更には活性白土
類があげられる。
また、感熱記録材料としては、本発明のフルオラン化合
物と顕色剤(例えば、ビスフェノールA、そのハロゲン
化物またはアルキル化物、ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、そのハロゲン化物またはアルキル化物、ヒドロキ
シ安息香酸エステル類、ハイドロキノンモノエーテル類
のようなフェノール類、サリチル酸誘導体、サリチル酸
アミド誘導体、尿素誘導体、チオ尿素誘導体等のような
有機顕色剤、あるいは酸性白土、アバダルガイド、活性
白土、塩化アルミニウム、臭化亜鉛のような無機顕色剤
)の微細水分散液に結着剤(例えば、ポリビニルアルコ
ール、その変性物、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラビア
ゴム、スチレン−無水マレイン酸共重合物の塩または、
イソブチレンアクリル酸−無水マレイン酸の共重合物な
ど)、顔料(タルク、カオリン、炭酸カルシウム等)、
更に、必要に応じ、増感剤(高級脂肪酸アミド類、芳香
族カルボン酸、又は、スルホン酸のエステル類、芳香族
ないし芳香族基置換脂肪族エーテル類、または芳香族な
いし芳香族基置換脂肪族炭化水素環一般に公知の感熱記
録材用増感剤)、その他の添加剤(例えば、紫外線吸収
剤、消泡剤等)を加え、微細分散液とし、適当な支持体
(例えば、紙、プラスチックシート、樹脂被膜された紙
等)上に塗布し、感熱記録材料として使用することがで
きる。勿論、水分散系でなく、溶剤を使用する系におい
ても問題なく使用できる。
その他の発色性化合物を使用する用途(例えば、示温材
料)に使用できることは言うまでもない。
〔作用〕
本発明の一般式(I)で表される化合物を、感圧記録材
料に用いると発色性化合物に強く望まれている重要な特
性である、カプセルオイルに対する溶解度か高く、かつ
、発色後の発色像の耐候性か優れている。すなわち、例
えば、本発明の一般式(I)において、 R1がエチル基のフルオラン化合物と市販の式(IV)
と式(V)フルオラン化合物のカプセルオイルに対する
溶解度を比較した結果を第1表に示した。
溶解度は各オイルに対し、各化合物、すなわち、一般式
(I)で表される化合物、式(IV)の化合物および式
(v)の化合物のそれぞれ10重量%を一旦加熱後5°
Cに一週間保存し、結晶析出の有無を示した。
第1表 #:本発明の化合物はR1かメチル基の化合物表中、○
は結晶析出なし、×は結晶析出ありを表す。なお、5A
S−296は日本石油化学製、KMC113は呉羽化学
製のカプセルオイルであり、IPはイソパラフィンを示
す。
第1表から明らかなように、本発明の一般式(I)で表
される化合物は、式(IV)や式(V)の化合物に比較
して、各オイルに対する溶解度が高い。これは、感圧記
録材料を作る際、カプセルオイル中での保存中に結晶析
出がないこと、さらに、マイクロカプセル化後のマイク
ロカプセル中での結晶析出の恐れかないことを意味し、
本発明の一般式CI)で表される化合物の大きな特徴で
ある。特に、5AS−296とIPオイル混合系に対し
ても、極めて良好な溶解性を示すことは、より安価なカ
プセルオイルをも使用できることを意味し、経済的であ
り、工業的にも有利である。
又、本発明の一般式(I)で表される化合物を感熱記録
材料に使用すると、地汚れのない、白色度の高い感熱紙
が得られ、又、式(IV)や式(■)の化合物を用いた
場合に比べ、より低温で、すみやかに発色し、高速かつ
高密度記録材料が望まれている現在、極めて優れた性能
を有した化合物であると言える。
すなわち、顕色剤としてビスフェノール八を使用した時
の各化合物、一般式(I)においてR1がメチル基の化
合物、一般式(r)においてR1がエチル基の化合物、
および式(■)、式(■)の化合物を用いた感熱記録紙
の温度に対する発色濃度特性を測定した結果を第1図に
示した。なお、発色濃度はマクベス反射濃度計(TR−
524型)を用いて測定した。数値が大きい程、濃く発
色していることを表している。
第1図から明らかなように、本発明の一般式(I)で表
される化合物は、約100°C付近で極めて速やかに発
色し、式(IV)や式(V)の化合物に比較し、より低
温で速やかに発色するという極めて優れた特徴を有して
いる。
本発明の一般式(I)で表される化合物の融点は、一般
式(I)において、Rがメチル基である化合物が145
〜147℃てあり、Rがエチル基である化合物が152
〜154°Cてあり、公知の式(IV)の化合物の融点
が195〜198°C1式(V)の化合物の融点か18
0〜184°Cであるのに比べ、かなり低い。
感熱記録紙の発色特性を支配する要因は、まだ不明な点
か多いが、一般式(I)の化合物を用いた感熱記録紙が
、式(IV)や式(V)の化合物を用いた感熱記録紙に
比べ、より低温で発色するという優れた特性を示すこと
は、上述の融点という物性値の違いも一因していると思
われる。通常、より低温で発色させるために、発色性化
合物と顕色剤の他に、比較的低融点(j00°C位)の
熱可融性物質(増感剤)を添加するという手段が用いら
れているが、本発明の一般式(I)で表される化合物を
感熱記録材料に用いると、増感剤を添加しなくても、あ
るいは、式(IV)や式(V)の化合物を用いる場合に
比へ、増感剤の量か少なくても、低温で速やかに発色す
るという大きな利点が得られる。
上述のように式(IV)や式(V)の化合物に比へ、カ
プセルオイル類に対する溶解性、熱による発色特性等、
発色性化合物として、非常に優れた特徴を有しているこ
とは驚くべきことである。
〔実施例〕
以下、実施例により、本発明を更に具体的に説明するか
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 〔−紋穴(I)においてR1がメチル基である化合物〕 2−C4’−N−2“−メトキシエチル−N−アリルア
ミノ−2′−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸(−紋穴
(■)においてR2がメチル基である化合り29.5g
を100mjの濃硫酸に10°Cて溶解後、4−メトキ
シ−2−メチルジフェニルアミン(−紋穴(I)式にお
いてR3かメチル基である化合物)17gを同温度で加
え、10〜25°Cで48時間攪拌した。得られた反応
混合物を600 mj’の氷水に排出し、析出した固体
を集め、水洗後、その固体を10%NaOH水(500
ml)に加え、さらにトルエン(500711A’)を
加え、60〜70℃で2時間攪拌した。トルエン層を分
離後、中性になるまで湯水で洗浄で洗浄した。トルエン
を減圧下、留去後、残渣にメタノールを加え、放置した
析出した固体を濾過し、さらにメタノールで洗浄後、乾
燥し目的とする3−N−2’−メトキシエチル−Nアリ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリツフルオラン32g
をほとんど無色の結晶として得た。
収率73%、 融点145〜147℃ この化合物のトルエン溶液は無色透明であり、シリカゲ
ル上で、速やかに赤味黒に発色した。
実施例2 〔−紋穴(I)においてR1かエチル基である化合物〕 実施例1において、2−(4′−N−2”−メトキシエ
チル−N−アリルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
安息香酸の代わりに2−(4“−N−2”−エトキシエ
チルN−アリルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安
息香酸(−紋穴(II)においてR2かエチル基である
化合物)を用いた外は実施例1に記載した方法に従い、
目的とする3−N−2“−エトキシエチル−Nアリルア
ミノ−6−メチル−7〜アニリノフルオランを収率70
96てほとんと無色の結晶として得た。
融点152〜154°に の化合物のトルエン溶液は無色透明であり、シリカゲル
上で、速やかに赤味黒に発色した。
実施例3 〔−紋穴(1)において、R1かメチル基である化合物
を用いた感熱記録紙の作成〕 6 3−N−2°−メトキシエチル−N−アリルアミノ−6
メチル一7−アニリノフルオラン10g、10%ポリビ
ニールアルコール水溶液5g、及び水37.5gの混合
物をサンドミルで粒径3μに微粒化した。一方、ビスフ
ェノール八を同様に分散し、3896の顕色剤分散液を
得た。この顕色剤分散液65.8g、上記の3−N−2
−メトキシエチル−N−アリルアミノ−6−メチル−7
−アニリツフルオランの水分散液50g、 60%軽質
炭酸カルシウム水分散液18.3g、 10%ポリビニ
ールアルコール水溶液88g及び、水51.9gを混合
した。
この混合液を白色原紙にワイヤーロッドNα1oを用い
、塗布後、室温で風乾し、地汚れのない非常に白い感熱
記録紙を得た。この感熱記録紙は加熱により、極めて迅
速に、わずかに赤味を帯びた黒色に発色した。
この感熱記録紙をローデイアセターを用い、温度に対す
る発色濃度特性を測定した。結果を第1図に示した。
尚、発色濃度はマクヘス反射濃度計(TR−524型)
を用い測定した。数値が大きい程、濃く発色しているこ
とを表している。
実施例4 〔−紋穴(1)において、R1がエチル基である化合物
を用いた感熱記録紙の作成〕 実施例3における3−N−2’−メトキシエチル−Nア
リルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代
わりに、3−N−2−エトキシエチル−N−アリルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを用いた他は
実施例3に記載した方法に従い、地汚れのない非常に白
い感熱記録紙を得た。
この感熱記録紙にローデイアセターを用い、温度に対す
る発色濃度特性を測定した。結果を第1図に示した。
尚、発色濃度はマクベス反射濃度計(TR−524型)
を用いて測定した。数値が大きい程、濃く発色している
ことを表している。
比較例 実施例3において、3−N−2’−メトキシエチル−N
アリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの
代わりに、3−N−エチル−N−エチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン〔式(IV)の化合物〕
、あるいは、3−N−n−ブチル−N−n−ブチルアミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン〔式(V)の
化合物〕を用い、それぞれ、実施例3に記載した方法に
従い、感熱記録紙を作り、温度に対する発色濃度特性を
調へた。結果を第1図に示した。
尚、式(IV)の化合物を用いた感熱記録紙の塗布面は
やや灰色て地汚れが認められた。
実施例5 〔−紋穴(I)において、R,かメチル基である化合物
を用いた感圧記録紙の作成〕 上用(CB)紙、及び下用(CF)紙の作成は以下のよ
うに製造した。
すなわち、エチレン−無水マイレン酸共重合物の10%
、水溶液100g、及び水240gを混合し、10%水
酸化ナトリウム水溶液でpH4,0とし、3−N−2メ
トキシエチル−N−アリルアミノ−6〜メチル−7−ア
ニリノフルオランを5重量96溶解したフェニルキシリ
ルエタン(日本石油化学制5AS−296) 2oOg
9 を混合し、ホモミキサーで乳化した後、固形分50%の
メチロールメラミン水溶液(三井東圧化学製ニーラミン
T−30) 60gを加え、掻き混ぜつつ55°Cに3
時間保持し、平均粒径5.0μのマイクロカプセル分散
液を得た。
このマイクロカプセル分散液100gに、小麦粉澱粉粒
4.0gと2096酸化澱粉糊20g、及び水116g
を加え、分散し、坪140g/m”の紙に塗布量が固形
分で5g/m2となるように塗布し、CB紙を得た。
一方、CF紙は、顕色剤として置換サリチル酸とスチレ
ンの共縮合樹脂の亜鉛塩を用い、少量の高分子アニオン
系界面活性剤の存在下、水中で、サンドグライディング
ミルで微細化し、固形分40重量%の水分散液を得た。
この水分散液を用い、下記組成の水性塗料(固形分30
%)を作り、坪量40g/m 2の上質紙に乾燥塗布量
5.5g/m2となるように塗布し、CF紙を作成した
水性塗料の組成    固形重量(g)軽質炭酸カルシ
ウム    100 穎色剤           20 接着剤 酸化澱粉      8 合成ラテックス   8 CB紙のマイクロカプセル塗布面と、CF紙の顕色剤塗
布面が、相対向するように重ね合わせ、筆記、加圧した
ところ、顕色剤塗布面に赤黒の発色像が得られた。この
発色像の耐光性、耐湿性および耐NO,性は実用上、問
題なかった。
実施例6 〔−紋穴(I)において、R3がエチル基である化合物
を用いた感圧記録紙の作成〕 実施例5において、3−N−2’−メトキシエチル−N
−アリルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
の代わりに3−N−2’−エトキシエチル−N−アリル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを用いた
他は、実施例5に記載した方法に従い、CB紙およびC
F紙を作成した。
このCB紙のマイクロカプセル塗布面と、CF紙の顕色
剤塗布面が、相対向するように重ね合わせ、筆記、加圧
したところ、顕色剤塗布面に赤味黒の発色像が得られた
。この発色像の耐光性、耐湿性および耐NO,性は実用
上、問題なかった。
【図面の簡単な説明】
図面の第1図は、本発明のフルオラン化合物と公知のフ
ルオラン化合物の感熱記録紙における発色濃度特性を示
すものである。 第1図において、曲線(a)は本発明の一般式■)にお
いて、R1かメチル基の化合物、曲線(blは本発明の
一般式(I)において、R1がエチル基の化合物、曲線
fc)は公知の式(■)のフルオラン化合物、および曲
線(dlは公知の式(V)のフルオラン化合物の発色濃
度特性を夫々示す。 (

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)一般式( I )で表されるフルオラン化合物▲数
    式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1はメチル基またはエチル基を示す)(2
    )一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R_2はメチル基またはエチル基である)表さ
    れる安息香酸誘導体と一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R_3は低級アルキル基を示す)で表されるジ
    フェニルアミン誘導体とを反応させることを特徴とする
    請求項(1)記載の一般式( I )で表されるフルオラ
    ン化合物の製造方法。 (3)請求項(1)記載の一般式( I )で表されるフ
    ルオラン化合物を含有することを特徴とする記録材料。
JP1328522A 1989-12-20 1989-12-20 フルオラン化合物、及び該化合物を含有する記録材料 Expired - Fee Related JP2810174B2 (ja)

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