JPH0315291Y2 - - Google Patents
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- JPH0315291Y2 JPH0315291Y2 JP3966285U JP3966285U JPH0315291Y2 JP H0315291 Y2 JPH0315291 Y2 JP H0315291Y2 JP 3966285 U JP3966285 U JP 3966285U JP 3966285 U JP3966285 U JP 3966285U JP H0315291 Y2 JPH0315291 Y2 JP H0315291Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、下水管等の既設管の水洩れ箇所や接
続不良箇所の補修に使用されるライニング材に関
する。
続不良箇所の補修に使用されるライニング材に関
する。
地中に埋設した既設管を補修する方法として、
従来、次の方法が主に行われていた。
従来、次の方法が主に行われていた。
グラウテイング工法
精査した補修箇所にグラウト注入する方法であ
る。この方法は、中小口径の既設管の補修に適す
るが、補修箇所ごとにグラウト注入しなければな
らないので、大口径の既設管の補修に適さないと
いう難点がある。
る。この方法は、中小口径の既設管の補修に適す
るが、補修箇所ごとにグラウト注入しなければな
らないので、大口径の既設管の補修に適さないと
いう難点がある。
ライニング工法
管路に樹脂管を継ぎ足しなやら挿入し、樹脂管
と既設管との隙間にモルタル等の充填材を注入す
る方法である。この方法は中小口径の既設管の補
修に適するが、曲管路に対しては樹脂管を挿入し
にくく、場合によつては挿入できないので、曲管
路に対する適応性に乏しく、また、補修後の管路
が樹脂管の厚みによつて大幅に狭められる難点が
ある。
と既設管との隙間にモルタル等の充填材を注入す
る方法である。この方法は中小口径の既設管の補
修に適するが、曲管路に対しては樹脂管を挿入し
にくく、場合によつては挿入できないので、曲管
路に対する適応性に乏しく、また、補修後の管路
が樹脂管の厚みによつて大幅に狭められる難点が
ある。
止水バンド工法
既設管の内部に人が入り、補修箇所に止水バン
ド(ゴムバンド)を圧着する方法である。この方
法は人の出入が可能な大口径の既設管にしか適応
できず、小口径管に対しては全く適用できない難
点がある。
ド(ゴムバンド)を圧着する方法である。この方
法は人の出入が可能な大口径の既設管にしか適応
できず、小口径管に対しては全く適用できない難
点がある。
このように、従来工法は、既設管の口径、管路
の曲がりの有無によつて適応性が制限され、工法
によつては補修後の管路が狭小になるという幾多
の欠点を持つていた。
の曲がりの有無によつて適応性が制限され、工法
によつては補修後の管路が狭小になるという幾多
の欠点を持つていた。
そこで、本考案の出願人は、先に、従来工法の
欠点を解消することのできる既設管の補修方法を
提案した。以下、この補修方法を第6a〜6c図
及び第7図を参照して説明する。なお、第6a〜
6c図において、11は地中に埋設された既設管
(例えば下水管)、12,13は既設管11の管路
の二箇所に通じるマンホールを示している。
欠点を解消することのできる既設管の補修方法を
提案した。以下、この補修方法を第6a〜6c図
及び第7図を参照して説明する。なお、第6a〜
6c図において、11は地中に埋設された既設管
(例えば下水管)、12,13は既設管11の管路
の二箇所に通じるマンホールを示している。
上記補修方法においては、まず第6a図のよう
に、二箇所のマンホール12,13を利用して地
上から既設管11の管路にライニング材Aが挿通
される。
に、二箇所のマンホール12,13を利用して地
上から既設管11の管路にライニング材Aが挿通
される。
このライニング材Aは、第7図に示したよう
に、紫外線硬化性の合成樹脂よりなる未硬化のチ
ユーブ1aの内外両面を薄膜1b,1bによりオ
ーバーラツプした柔軟性に富むライニング主材1
よりなる。紫外線硬化性の合成樹脂としては、例
えばFRPのように、硬化後に高強度を発揮する
ものが採用され、また、薄膜1bとしては例えば
PVA(ポバール)のフイルムが採用される。この
ように、未硬化のチユーブ1aを薄膜1b,1b
によつてオーバーラツプしておく主な理由は、未
硬化のチユーブ1aがそのべとつきのためにその
ままでは取扱性に欠けるので、薄膜1b,1bで
オーバーラツプしてその取扱性を高めることにあ
る。また、薄膜1bとしてPVAのフイルムを採
用する主な理由は、チユーブ1aを硬化させた後
で剥がしやすいからである。なお、ライニング主
材1にはあらかじめ銀紙等の不透光性の保護膜を
被せ、それによつて管路への挿通作業中に未硬化
のチユーブ1aが日光に当たつて硬化してしまう
のを防止する。
に、紫外線硬化性の合成樹脂よりなる未硬化のチ
ユーブ1aの内外両面を薄膜1b,1bによりオ
ーバーラツプした柔軟性に富むライニング主材1
よりなる。紫外線硬化性の合成樹脂としては、例
えばFRPのように、硬化後に高強度を発揮する
ものが採用され、また、薄膜1bとしては例えば
PVA(ポバール)のフイルムが採用される。この
ように、未硬化のチユーブ1aを薄膜1b,1b
によつてオーバーラツプしておく主な理由は、未
硬化のチユーブ1aがそのべとつきのためにその
ままでは取扱性に欠けるので、薄膜1b,1bで
オーバーラツプしてその取扱性を高めることにあ
る。また、薄膜1bとしてPVAのフイルムを採
用する主な理由は、チユーブ1aを硬化させた後
で剥がしやすいからである。なお、ライニング主
材1にはあらかじめ銀紙等の不透光性の保護膜を
被せ、それによつて管路への挿通作業中に未硬化
のチユーブ1aが日光に当たつて硬化してしまう
のを防止する。
既設管11の管路に挿通されたライニング材A
は、第6b図のようにその二箇所が栓体2,3に
よつて閉塞され、その内部への給気によつて既設
管11の内面に沿うように膨脹される。そして、
ライニング材Aの内部で紫外線照射装置4を走行
させて未硬化のチユーブ1aに紫外線照射して硬
化させる。同図において、5は給気管、6は給気
用ブロワー、7は紫外線照射装置4の制御ユニツ
トを示している。紫外線照射によつてチユーブ1
aが硬化したあと、第6c図に切断線イ−イ,ロ
−ロで示したようにライニング材Aの二箇所を切
断し、不要部分を切除する。その後、ライニング
材Aの両端部を既設管11にFRP等でオーバレ
イ8し、ライニング材Aの端部と既設管11との
間の水密性を確保しておく。
は、第6b図のようにその二箇所が栓体2,3に
よつて閉塞され、その内部への給気によつて既設
管11の内面に沿うように膨脹される。そして、
ライニング材Aの内部で紫外線照射装置4を走行
させて未硬化のチユーブ1aに紫外線照射して硬
化させる。同図において、5は給気管、6は給気
用ブロワー、7は紫外線照射装置4の制御ユニツ
トを示している。紫外線照射によつてチユーブ1
aが硬化したあと、第6c図に切断線イ−イ,ロ
−ロで示したようにライニング材Aの二箇所を切
断し、不要部分を切除する。その後、ライニング
材Aの両端部を既設管11にFRP等でオーバレ
イ8し、ライニング材Aの端部と既設管11との
間の水密性を確保しておく。
この補修方法によると、上述した従来工法の欠
点が解消され、既設管の口径の大小や曲がりの有
無に関係なく補修が可能になり、しかも補修後の
管路が大幅に狭まることがない。
点が解消され、既設管の口径の大小や曲がりの有
無に関係なく補修が可能になり、しかも補修後の
管路が大幅に狭まることがない。
ところが、上記の補修方法においては、ライニ
ング材Aを既設管11の管路へ挿通するときに、
既設管11とライニング材Aが擦れる。既設管1
1は多くの場合コンクリート製であるから、この
ように既設管11のライニング材Aが擦れると、
ライニング材Aを構成しているライニング主材1
の薄膜1bが破れることがある。また、薄膜1b
にPVAのフイルムが使われている場合(この場
合がほとんどである。)は、PVAの水溶性のため
に、既設管11からの洩水によつて薄膜1bが溶
け、局部的に他の箇所より肉薄となつたり、ひど
い場合は溶失したりする。
ング材Aを既設管11の管路へ挿通するときに、
既設管11とライニング材Aが擦れる。既設管1
1は多くの場合コンクリート製であるから、この
ように既設管11のライニング材Aが擦れると、
ライニング材Aを構成しているライニング主材1
の薄膜1bが破れることがある。また、薄膜1b
にPVAのフイルムが使われている場合(この場
合がほとんどである。)は、PVAの水溶性のため
に、既設管11からの洩水によつて薄膜1bが溶
け、局部的に他の箇所より肉薄となつたり、ひど
い場合は溶失したりする。
以上の事態が発生すると、未硬化のチユーブ1
aが管路に露出してその一部に破れや肉厚不足が
生じ、そのことが給気段階でのエア洩れや内部へ
の浸水の原因となつて円滑な作業を行えなくなつ
たり、補修の信頼性が損なわれるという問題点が
ある。
aが管路に露出してその一部に破れや肉厚不足が
生じ、そのことが給気段階でのエア洩れや内部へ
の浸水の原因となつて円滑な作業を行えなくなつ
たり、補修の信頼性が損なわれるという問題点が
ある。
本考案は、上記した補修方法を行う場合に好適
に使用することができ、その使用によつて上記問
題点を解決することのできる既設管内面のライニ
ング材を提供することを目的としている。
に使用することができ、その使用によつて上記問
題点を解決することのできる既設管内面のライニ
ング材を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を実施例に対応
する第1図を参照して説明する。即ち、本考案の
ライニング材は、紫外線硬化性の合成樹脂よりな
る未硬化のチユーブ1aの内外両面を薄膜1b,
1bによりオーバーラツプしてなるライニング主
材1と、このライニング主材1を内包するチユー
ブ状の被覆材9とからなる点を要旨としている。
なお、場合によつては、チユーブ状の被覆材9に
よつてライニング主材1を内包することに代え
て、ライニング主材によつて被覆材を内包するこ
とも、或いは、ライニング主材によつて被覆材を
内包したものをさらに被覆材によつて内包するこ
ともあり得る。
する第1図を参照して説明する。即ち、本考案の
ライニング材は、紫外線硬化性の合成樹脂よりな
る未硬化のチユーブ1aの内外両面を薄膜1b,
1bによりオーバーラツプしてなるライニング主
材1と、このライニング主材1を内包するチユー
ブ状の被覆材9とからなる点を要旨としている。
なお、場合によつては、チユーブ状の被覆材9に
よつてライニング主材1を内包することに代え
て、ライニング主材によつて被覆材を内包するこ
とも、或いは、ライニング主材によつて被覆材を
内包したものをさらに被覆材によつて内包するこ
ともあり得る。
このように構成された本考案のライニング材A
を上述した補修方法で使用すれば、上記の問題点
が解消される。
を上述した補修方法で使用すれば、上記の問題点
が解消される。
上記のライニング材Aの作用を第1図、第2
図、第6a図及び第6b図を参照して説明する。
図、第6a図及び第6b図を参照して説明する。
第1図のようにライニング主材1が被覆材9に
よつて内包されている場合は、ライニング主材1
の外面にオーバーラツプされている薄膜1bが被
覆材9によつて外側から覆われる。そのため、ラ
イニング材Aを第6a図のように既設管11に挿
通させるときには、被覆材9が既設管11に擦れ
るだけであり、薄膜1bが既設管11と擦れるこ
とはない。従つて、薄膜1bが破れて未硬化のチ
ユーブ1aが管路に露出することが防止される。
また、薄膜1bの水濡れが被覆材9によつて未然
に防止される。
よつて内包されている場合は、ライニング主材1
の外面にオーバーラツプされている薄膜1bが被
覆材9によつて外側から覆われる。そのため、ラ
イニング材Aを第6a図のように既設管11に挿
通させるときには、被覆材9が既設管11に擦れ
るだけであり、薄膜1bが既設管11と擦れるこ
とはない。従つて、薄膜1bが破れて未硬化のチ
ユーブ1aが管路に露出することが防止される。
また、薄膜1bの水濡れが被覆材9によつて未然
に防止される。
逆に、被覆材がライニング主材によつて内包さ
れている場合は、既設管と薄膜との擦れ合いによ
つて薄膜が破れることはあるが、第2図及び第6
b図に示した給気段階においては被覆材によつて
密閉空間が形成されるので、エア洩れや内部への
浸水が防止される。薄膜がPVAのフイルムで構
成されている場合に洩水によつて該薄膜が溶けた
ときも同様である。
れている場合は、既設管と薄膜との擦れ合いによ
つて薄膜が破れることはあるが、第2図及び第6
b図に示した給気段階においては被覆材によつて
密閉空間が形成されるので、エア洩れや内部への
浸水が防止される。薄膜がPVAのフイルムで構
成されている場合に洩水によつて該薄膜が溶けた
ときも同様である。
第4図のように被覆材9aをライニング主材1
で内包し、さらにこれを被覆材9bで内包したも
のについては、上記の二つの場合の作用が併せて
発揮される。
で内包し、さらにこれを被覆材9bで内包したも
のについては、上記の二つの場合の作用が併せて
発揮される。
以下、図面に従つて本考案の実施例を説明す
る。
る。
第1図に例示したライニング材Aは、ライニン
グ主材1をチユーブ状の被覆材9によつて内包し
たものである。
グ主材1をチユーブ状の被覆材9によつて内包し
たものである。
ライニング主材1がチユーブ1aの内外両面を
薄膜1b,1bによりオーバーラツプされている
点、並びにチユーブ1a及び薄膜1bの構成材料
については第6a〜6c図及び第7図について説
明したところと同様である。被覆材9は例えば軟
質のポリ塩化ビニル樹脂チユーブ等の軟質材によ
つて構成される。
薄膜1b,1bによりオーバーラツプされている
点、並びにチユーブ1a及び薄膜1bの構成材料
については第6a〜6c図及び第7図について説
明したところと同様である。被覆材9は例えば軟
質のポリ塩化ビニル樹脂チユーブ等の軟質材によ
つて構成される。
第1図のライニング材Aにおいて、被覆材9は
透光性のものであつても不透光性のものであつて
も良いが、黒色に着色する等の適宜手段によつて
不透光性を付与されている場合は、銀紙等の保護
膜で遮光しておかなくても、日光によるチユーブ
1aの不慮の硬化を防止できる利点がある。
透光性のものであつても不透光性のものであつて
も良いが、黒色に着色する等の適宜手段によつて
不透光性を付与されている場合は、銀紙等の保護
膜で遮光しておかなくても、日光によるチユーブ
1aの不慮の硬化を防止できる利点がある。
第1図に示したライニング材Aは、第2図に仮
想線で示したように、既設管11の補修箇所に挿
通されたあと、内部への給気によつて膨脹され、
同図実線で示したように既設管11の内面に密着
される。その後は、第6b図及び第6c図につい
て説明したように、紫外線照射によるチユーブ1
a(第1図参照)の硬化と不要部分の切除とが行
われる。
想線で示したように、既設管11の補修箇所に挿
通されたあと、内部への給気によつて膨脹され、
同図実線で示したように既設管11の内面に密着
される。その後は、第6b図及び第6c図につい
て説明したように、紫外線照射によるチユーブ1
a(第1図参照)の硬化と不要部分の切除とが行
われる。
第1図のライニング材Aを既設管11に挿通さ
れる際、被覆材9は既設管11に擦れるが、薄膜
1bが既設管11に擦れることはない。また、洩
水が薄膜1bにかかることもない。そのため、ラ
イニング材Aへの給気段階でエア洩れが起きた
り、内部への浸水のおそれは無い。一方、補修後
においては、第2図のように被覆材9と既設管1
1とが密着し、また、第3図のように被覆材9と
ライニング主材1とが密着するので、補修の信頼
性が高い。また、図示はしていないが、被覆材が
ライニング主材によつて内包されている場合は、
ライニング材を既設管へ挿通させる際に、薄膜が
既設管に擦れて該薄膜が破れることがある。しか
しながら、薄膜が破れても、給気段階では被覆材
が密閉空間を形成するので、エア洩れが起きた
り、内部へ浸水することはない。また、チユーブ
1aも擦れて薄肉となつたとしても、チユーブ1
aの膨脹が被覆材9により規制され、硬化時に樹
脂が流動し厚みが均一になる。この被覆材9はラ
イニング主材1が硬化後に撤去してもよい。
れる際、被覆材9は既設管11に擦れるが、薄膜
1bが既設管11に擦れることはない。また、洩
水が薄膜1bにかかることもない。そのため、ラ
イニング材Aへの給気段階でエア洩れが起きた
り、内部への浸水のおそれは無い。一方、補修後
においては、第2図のように被覆材9と既設管1
1とが密着し、また、第3図のように被覆材9と
ライニング主材1とが密着するので、補修の信頼
性が高い。また、図示はしていないが、被覆材が
ライニング主材によつて内包されている場合は、
ライニング材を既設管へ挿通させる際に、薄膜が
既設管に擦れて該薄膜が破れることがある。しか
しながら、薄膜が破れても、給気段階では被覆材
が密閉空間を形成するので、エア洩れが起きた
り、内部へ浸水することはない。また、チユーブ
1aも擦れて薄肉となつたとしても、チユーブ1
aの膨脹が被覆材9により規制され、硬化時に樹
脂が流動し厚みが均一になる。この被覆材9はラ
イニング主材1が硬化後に撤去してもよい。
第4図は被覆材9aをライニング主材1によつ
て内包し、これをさらに被覆材9bによつて内包
してなるライニング材Aを示している。なお、同
図は既設管の補修後のライニング材Aの状態を示
したものである。
て内包し、これをさらに被覆材9bによつて内包
してなるライニング材Aを示している。なお、同
図は既設管の補修後のライニング材Aの状態を示
したものである。
本考案で使用されるチユーブの材料となる紫外
線硬化性の合成樹脂としては、例えば西独BASF
社製の商品名パラタル(PALATAL)がある。
このものは不飽和ポリエステル系の樹脂であつ
て、一般の不飽和ポリエステル系の樹脂と異なる
ところは、一般のものが硬化剤の添加によつて液
状から固状に硬化するのに対して、パラタルは紫
外線照射のみによつて硬化する点である。上記し
たチユーブの材料としてパラタルを使用する場
合、硬化のために照射する紫外線の波長は365〜
400nmが適当であり、この波長域の紫外線照射に
よりスチレンを殆ど放出することなく直ちに硬化
する。
線硬化性の合成樹脂としては、例えば西独BASF
社製の商品名パラタル(PALATAL)がある。
このものは不飽和ポリエステル系の樹脂であつ
て、一般の不飽和ポリエステル系の樹脂と異なる
ところは、一般のものが硬化剤の添加によつて液
状から固状に硬化するのに対して、パラタルは紫
外線照射のみによつて硬化する点である。上記し
たチユーブの材料としてパラタルを使用する場
合、硬化のために照射する紫外線の波長は365〜
400nmが適当であり、この波長域の紫外線照射に
よりスチレンを殆ど放出することなく直ちに硬化
する。
また、上記したパラタルにガラス繊維等の増量
材を添加したものをチユーブの材料にしてもよ
い。この場合はガラス繊維によつて硬化したチユ
ーブが補強される利点がある。上記BASF社製の
商品名パラプレグ(PALAPREG)LHZシート
はパラタルにガラス繊維を添加してシート状に成
形したものである。この物は、肉厚が4mmの場
合、365〜400nm波長の紫外線照射により30〜40
秒で硬化する。
材を添加したものをチユーブの材料にしてもよ
い。この場合はガラス繊維によつて硬化したチユ
ーブが補強される利点がある。上記BASF社製の
商品名パラプレグ(PALAPREG)LHZシート
はパラタルにガラス繊維を添加してシート状に成
形したものである。この物は、肉厚が4mmの場
合、365〜400nm波長の紫外線照射により30〜40
秒で硬化する。
第5図はチユーブ1aの製造工程を例示したも
のである。即ち、紫外線硬化性の合成樹脂よりな
るシート100を未硬化の状態で矢印X方向に移
動させながらガイドロール201によつてその左
右端部を折り返して対向させ、これを芯体202
の外周に沿わせると共に、相対向する左右端部の
相互間に上記シート100と同一組成の紫外線硬
化性クロステープ300を送給し、これを押えロ
ール203で押えてシート100の左右端部を貼
り合わせることによりチユーブ状とし、こうして
得られたチユーブ1aを押えロール204によつ
て偏平化させる。あお、シートをチユーブ状に加
工する方法としては、シートの左右端部を上記の
ようにテープで貼り合わせることのほか、フアス
ナーやジヨイナ形式にして左右端部を接合するこ
とによつてもよい。
のである。即ち、紫外線硬化性の合成樹脂よりな
るシート100を未硬化の状態で矢印X方向に移
動させながらガイドロール201によつてその左
右端部を折り返して対向させ、これを芯体202
の外周に沿わせると共に、相対向する左右端部の
相互間に上記シート100と同一組成の紫外線硬
化性クロステープ300を送給し、これを押えロ
ール203で押えてシート100の左右端部を貼
り合わせることによりチユーブ状とし、こうして
得られたチユーブ1aを押えロール204によつ
て偏平化させる。あお、シートをチユーブ状に加
工する方法としては、シートの左右端部を上記の
ようにテープで貼り合わせることのほか、フアス
ナーやジヨイナ形式にして左右端部を接合するこ
とによつてもよい。
このように、シートを折り返すことによつて得
られたチユーブ1aにあつては、第1図のように
クロステープ300によつて貼り合わされた左右
の端部どうしを重ね合わせておくことが望まし
い。このようにしておくと、上述した紫外線照射
の際の発熱によつてその左右端部どうしが熱溶着
して一体化される利点がある。
られたチユーブ1aにあつては、第1図のように
クロステープ300によつて貼り合わされた左右
の端部どうしを重ね合わせておくことが望まし
い。このようにしておくと、上述した紫外線照射
の際の発熱によつてその左右端部どうしが熱溶着
して一体化される利点がある。
また、ライニング主材を被覆材によつて内包す
る場合は、被覆材を上記と同様な方法でシートか
らチユーブ状にするときに、これに先行してチユ
ーブ状に加工されたライニング主材を被覆材によ
つて包み込む方法を採ればよい。被覆材をライニ
ング主材によつて内包する場合もこれに準ずる。
る場合は、被覆材を上記と同様な方法でシートか
らチユーブ状にするときに、これに先行してチユ
ーブ状に加工されたライニング主材を被覆材によ
つて包み込む方法を採ればよい。被覆材をライニ
ング主材によつて内包する場合もこれに準ずる。
上記から明らかなように、本考案によると、第
6a〜6c図について説明した補修方法を行うと
きに、エア洩れやライニング材の内部への浸水を
起こすことのないライニング材を提供できるよう
になる。
6a〜6c図について説明した補修方法を行うと
きに、エア洩れやライニング材の内部への浸水を
起こすことのないライニング材を提供できるよう
になる。
第1図は本考案実施例によるライニング材を示
す断面図、第2図は上記ライニング材の使用状態
を示す断面図、第3図は既設管の補修後のライニ
ング材の状態を示す部分拡大断面図、第4図は既
設管の補修後の他の実施例によるライニング材の
状態を示す部分拡大断面図、第5図はチユーブの
製造工程を説明するための概略斜視図、第6a〜
6c図は既設管の補修手順を示す断面図、第7図
は本考案の基礎になつたライニング材を示す部分
拡大断面図である。 A……ライニング材、1……ライニング主材、
1a……チユーブ、1b……薄膜、9,9a,9
b……被覆材。
す断面図、第2図は上記ライニング材の使用状態
を示す断面図、第3図は既設管の補修後のライニ
ング材の状態を示す部分拡大断面図、第4図は既
設管の補修後の他の実施例によるライニング材の
状態を示す部分拡大断面図、第5図はチユーブの
製造工程を説明するための概略斜視図、第6a〜
6c図は既設管の補修手順を示す断面図、第7図
は本考案の基礎になつたライニング材を示す部分
拡大断面図である。 A……ライニング材、1……ライニング主材、
1a……チユーブ、1b……薄膜、9,9a,9
b……被覆材。
Claims (1)
- 紫外線硬化性の合成樹脂よりなる未硬化のチユ
ーブの内外両面を薄膜によりオーバーラツプして
なるライニング主材と、このライニング主材を内
包し又はライニング主材によつて内包されるチユ
ーブ状の被覆材とからなる既設管内面のライニン
グ材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3966285U JPH0315291Y2 (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3966285U JPH0315291Y2 (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61155117U JPS61155117U (ja) | 1986-09-26 |
JPH0315291Y2 true JPH0315291Y2 (ja) | 1991-04-03 |
Family
ID=30547819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3966285U Expired JPH0315291Y2 (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0315291Y2 (ja) |
-
1985
- 1985-03-19 JP JP3966285U patent/JPH0315291Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61155117U (ja) | 1986-09-26 |
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