JPH0314829A - 生体吸収性ポリエステルの製造方法 - Google Patents

生体吸収性ポリエステルの製造方法

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JPH0314829A
JPH0314829A JP1263092A JP26309289A JPH0314829A JP H0314829 A JPH0314829 A JP H0314829A JP 1263092 A JP1263092 A JP 1263092A JP 26309289 A JP26309289 A JP 26309289A JP H0314829 A JPH0314829 A JP H0314829A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、手術用縫合糸、徐放性薬剤の基材(マトリッ
クス)や骨折治療用接骨プレート等の医療用具として使
用される生体吸収性ポリエステルの製造方法に関する。
より詳細には、未反応モノマーや低分子量の揮発性或分
が殆ど残存していない生体吸収性ポリエステル、すなわ
ち、グリコール酸系重合体、乳酸系重合体およびグリコ
ール酸乳酸共重合体の製造方法に関する. 〔従来の技術〕 生体吸収性ポリエステルは、一般式(I)(式中、R+
およびR,は、水素またはメチル基を示す)で表される
繰り返し構造単位において、R,およびR2が水素であ
る比率が80〜100χであり、メチル基である比率が
0〜20%であるグリコール酸系重合体と、R,および
Rzが水素である比率が0〜80χであり、メチル基で
ある比率が20〜10ozである乳酸系重合体とに区分
される。
前者のグリコール酸系重合体は加水分解性および生体吸
収性を有し、高分子量のものは繊維状に加工されて縫合
糸やガーゼ等の無菌外科手術用材として用いられている
.既に、グリコール酸系重合体を用いた手術用縫合糸が
、アメリカのACC社やエチコン社からそれぞれDeκ
on (グリコール酸構造100モル%)およびVic
ri1 (グリコール酸構造85〜90モル%,乳酸構
造モル10〜15モル%)の商品名で市販されている. また、乳酸系重合体は、興味ある生体吸収性材料であり
、生体内で非酵素的にグリコール酸や乳酸に加水分解さ
れ、代謝経路により最終的には炭酸ガスと水となり体外
へ放出されてしまう。
特に、乳酸一グリコール酸共重合体および乳酸単独重合
体は加工性や溶媒に対する溶解性に優れているため、ペ
レット、針状、フィルム状、微小球状等に加工されて、
体内埋め込み用または静脈注射用の徐放性薬剤のマトリ
ンクスとして使用されている。また、特に高分子量の乳
酸単独重合体は、棒状またはプレート状に加工されて、
骨折治療用の生体吸収性接骨プレートとして使用されよ
うとしている。
従来、生体吸収性ポリエステルを製造する方法としては
、グリコリドまたはラクチドを三フフ化アンチモンや塩
化第一スズ等の触媒の存在下に重合させる方法が知られ
ている.しかし、この方法では、使用する触媒が有毒で
あるため使用上問題があった.このため、触媒の毒性問
題を解消する製造方法が提案されており、例えば、無毒
性安定剤としてアメリカの食品薬品局(FDA:foo
d anddrug administration)
で認可されているオクタン酸第一スズを触媒として使用
する方法も知られている(”ボリマー”(POLYME
R) Vo1.20,(I979)1459頁). その後、生体吸収性ポリエステルの製造方法は、各種の
方法が提案されている. すなわち、グリコール酸系重合体の製造に関しては、例
えば、■特公昭62−31736号公報では、グリコリ
ドに対し0.01〜0.05重量%のオクタン酸第一ス
ズ、およびオクタン酸第一スズに対し0.5〜2.8重
量倍の炭素数12〜18の中で偶数個の炭素を有する一
価の直鎖状飽和脂肪アルコールの存在下で、160〜1
80 ’Cの温度でグリコリドを重合させることを特徴
とするポリグリコール酸の製造方法、また■特開昭63
−17929号公報では、グリコリドに対し0.001
〜0.005重量%のオクタン酸第一スズを用い、グリ
コリドに対し0.11〜0.22モル%の炭素数10〜
18を有する直鎖脂肪族の一価アルコールを用いて、2
20〜250゜Cの温度条件下で重合させることを特徴
とする固有粘度0.85〜1.1を有するポリグリコー
ル酸の製造方法等が提案されている. 一方、乳酸系重合体の製造法に関しては、例えば、特開
昭62−64824号公報で、乳酸構造25〜100モ
ル%およびグリコール酸構造O〜75モル%を含有し、
固有粘度4以下(クロロホルムまたはジオキサンに溶し
たIg/100m溶液)を有する低分子量で不均一性の
乳酸−グリコール酸共重合物およびその製造方法が提案
されている.この特開昭62−64824号公報に開示
された製造方法は、具体例として、触媒に0.2重量%
のオクタン酸第一スズを用い、含水d一乳酸の存在下、
ラクチドとグリコリドとを160゜Cで重合させ所望の
共重合物を得る方法が記載されている. 以上のように、生体吸収性ポリエステルの製造に関して
は、各種の方法が知られているが、一般に、これらの方
法で生体吸収性ポリエステルを製造した場合、原料とし
て使用したラクチドおよび/またはグリコリドが未反応
のモノマーとして、重合体中に2〜数2残存するのを避
けることができない.また、重合中に副反応により生じ
た比較的低沸点の不純物、鎖状や環状のオリゴマー等の
低分子量揮発物が重合体中に残存することも知られてい
る. 本発明者らの知見によれば、グリコール酸系重合体の場
合、生戒した重合体中に未反応グリコリドや低分子Il
l発物が数%残存すると、これらの残存戒分は、グリコ
ール酸系重合体を用いて縫合糸を製造する紡糸工程にお
いて、ノズルから押し出された重合体フィラメント中で
揮発して気泡を発生する.その結果、これらの気泡によ
り、紡糸中に糸切れが多発し、また、得られる糸も強度
や加水分解性にバラツキを生じ易く好ましくないことが
わかっている。
また、乳酸系重合体の場合、重合体中に残存する未反応
グリコリドやラクチドおよび低分子量揮発物は、重合体
の保存安定性や加工性劣化の原因となるばかりか、この
重合体を徐放性薬剤のマトリックスとして用いると、体
内における薬物放出が非連続的になり、特に初期に多量
の薬物を放出してしまう初期バースト現象が起こりやす
い。また、高分子量乳酸系重合体を用いて接骨プレート
を威形する場合、未反応七ノマーや不純物が多く残存し
ていると、戒形した接骨プレートの強度を低下させてし
まう. このように生体吸収性ポリエステルに未反応モノマーや
低分子量揮発物が残存すると種々の問題を引き起こす。
しかしながら、これらの含有量の少ない生体吸収性ポリ
エステルの製造方法について未だ満足な方法が提案され
ていない。
紡糸に適する高分子量のグリコール酸系重合体は、ヘキ
サフルオ口イソプ口パノール(IIPIP)等の一部の
高価な溶媒には溶解するが、一Mの工業的に使用される
溶媒には不溶である。そのため、未反応モノマーや低分
子量揮発物の含有量を低減させるのに、再沈澱法のよう
な精製法を適用することは工業的に有利ではない。その
ため、抽出法、例えば、酢酸エチル等の溶媒を用いる抽
出により残存モノマーを除去する方法を考えることがで
きる。しかし、この方法でも、工程が煩雑になる上に重
合体中の残存した抽出溶媒等の除去に問題が残り、工業
的には好ましくない. 米国特許3565869号公報には、ポリグリコール酸
の小片を高温の不活性ガスと接触させることにより、ボ
リマー中の残存七ノマーや低分子量揮発物を除く方法が
開示されている.しかし、本発明者らがこの公報に記載
の方法を追試したところ、この方法ではボリマーが固体
状であるためモノマー等の揮発物を効果的に除去するこ
とができず、残存七ノマー量を2%以下にするのに数十
時間以上を要し、その間にポリマーが分解して分子量の
低下をきたすことがわかった。
また、乳酸系重合体については、前記特開昭62−64
824号公報に、重合終了後に生成重合物を再沈澱法に
より精製する方法が開示されている.この方法では、生
或重合物をクロロホルム等の良溶媒に溶解し、メタノー
ル等の貧溶媒中に投入して不溶性の重合体のみを沈澱さ
せ、可溶性のモノマーを除く方法である.しかし、この
方法では、工程が煩雑になるうえに、該重合体の収率が
低下し工業的には好ましくない。
また、長期間にわたり連続的に薬物を放出すべき徐放性
薬剤マトリックスとして用いる重合体は多分散性である
ことが望まれている(前記特開昭62−64824号公
報)。しかし、再沈澱法によるt#製を行った場合、比
較的分子量の低い重合体が溶媒に溶解して除かれてしま
うので、不溶解物として得られる重合体は分子量分布が
狭くなり多分散性が損なわれるため、前記マトリックス
用としては好ましくないことになる. そして、再沈澱法のなによりも致命的な問題点は、再沈
澱法では精製に有機溶媒を用いるので、有機溶媒が重合
体中に残存することが避けらないことである。
したがって、再沈澱により精製した生体吸収性ポリエス
テルは、医療用として用いることが困難である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、上記のような従来公知の生体吸収性ポ
リエステルの製造方法の問題点を解消する改善された生
体吸収性ポリエステルの製造方法を提供することである
. 詳しくは、例えば、手術用縫合糸や徐放性戒形薬剤とし
て有用なグリコール酸系重合体、および徐放性戒形薬剤
や骨折治療用接骨プレート等の医療用具に適用される乳
酸系重合体からなる生体吸収性ポリエステルについて、
残存モノマーや低分子量揮発物の残存量の少ない生体吸
収性ポリエステルを製造する方法を提供することである
.〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、上記課題につき鋭意検討を重ねた.その
結果、重合反応物を重合反応の途中または終了後に特定
の温度で、特定の減圧条件下に保てば、重合体の品質を
損なうことなく残存モノマーや低分子量揮発物を効果的
に除去できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、グリコリドおよび/またはラクチ
ドの重合反応により一般式(I)(式中、R1およびR
8は、水素またはメチル基を示す)で表される繰り返し
構造単位を有してなる生体吸収性ポリエステルを製造す
るに際して、重合反応後半ないし反応終了後において、
該重合体を溶融状態に保ちながら反応系内の圧力を減圧
して処理することを特徴とする生体吸収性ボリエステル
の製造方法である.この方法において、反応系内の圧力
を5 smog以下に減圧したり、反応系内の圧力を減
圧にし、かつ溶融状態の重合体に不活性気体を通気させ
たり、または反応系内の圧力を5mmHg以下に減圧し
、かつ熔融状態の重合体に不活性気体を通気させること
により本発明を好ましく実施することができる. また、生体吸収性ポリエステルが、一般式(I)で表さ
れる繰り返し構造単位において、R.およびRtが水素
である比率が80〜10oz、メチル基である比率がO
〜20Xであるグリコール酸系重合体では、反応後半の
温度を該重合体の融点から 250゜Cの範囲に保ち、
また、生体吸収性ポリエステルが、一般式(I)で表さ
れる繰り返し構造単位において、R,およびRtが水素
である比率が0〜80′&、メチル基である比率が20
〜IOOXである乳酸系重合体では反応後半の温度を該
重合体のガラス転移点からガラス転移点+200゜Cの
範囲に保って本発明の方法を好ましく実施できる. このような方法により、未反応モノマーおよび低分子量
揮発物の残存量が21以下である生体吸収性ポリエステ
ルを製造することができる。
本発明の前記一般式(I)で表される繰り返し構造単位
において、R,およびR2がメチル基である乳酸構造は
L一体であってもD一体であってもよく、また、L一体
、D一体のいずれか一方のみである必要はなく、両者が
任意の割合で混合されていてもよい。
本発明において、反応生戊物を重合反応の後半に、溶融
状態に保持し、かつ反応系内の圧力を常圧より徐々に減
圧させて最終的には約5 msHg以下に保持すれば、
生体吸収性ポリエステル中の未反応モノマーおよび低分
子量の揮発物の残存量を22以下にすることができる. ここで、本発明の方法において、重合反応後半とは、好
ましくは、反応により生戒するボリマーの固有粘度が少
なくとも所望の固有粘度の90%以上に達した後のこと
をいう.従って、本発明の方法における保温・脱気操作
の開始時期は重合温度、触媒量、分子til1節剤量に
よって適宜決定されグリコール酸系重合体である場合、
ポリマーの固有粘度は少なくとも0.9以上に達した後
が好ましい.固有粘度が0.9以上に達しないうちに保
温・脱気操作を開始すると、重合終了後に得られる重合
体は、熔融紡糸や延伸が不可能かまたは著しく困難であ
り、たとえ紡糸が可能であったとしても得られるフィラ
メントの強度は低く、縫合糸用途には適さない。
この場合の固有粘度は、例えば、重合体をフェノール(
I0重量部)とトリクロ口フェノール(7重量部)の混
合溶媒に溶解し(濃度0.5g/d1)、ウベローデ粘
度計を用いて30±0.05゜Cで測定されるものであ
る。
乳酸系重合体である場合、その好ましい固有粘度範囲は
、その用途によって異なる。例えば、高強度が要求され
る接骨用プレートやネジ等に使用される乳酸系重合体、
とくに乳酸単独重合体は、少なくとも3.0以上の固有
粘度が必要である.また、例えば、徐放性薬剤のマトリ
ックス用として好適な、乳酸−グリコール酸共重合体で
は、グリコール酸構造が40〜60モル%である場合、
固有粘度は0.1〜1.0程度が好ましく、特に0.4
〜0.6の範囲が好ましい。
この場合の乳酸系重合体の固有帖度ηは、例えば、濃度
0.5g/aのクロロホルム溶液を調製し、ウヘローデ
型粘度計を用いて25±0.05゜Cで測定されるもの
である. また、本発明の方法において、溶融状態を保つとは重合
体の融点またはガラス転移点以上の温度通常50℃以上
で少なくとも重合反応により生戊した重合体が流動性を
示すに足りる充分な温度で溶融状態を保持することを言
う.したがって、重合反応生戒物を溶融状態に保つため
には、生体吸収性ポリエステルがグリコール酸系重合体
である場合、その融点(例えば、乳酸構造を20モルχ
含む重合体では180 ’C付近、またポリグリコール
酸系では230゜C)以上、すなわち、180゜C以上
の温度で処理する。
また、上限の温度はグリコール酸系重合体の熱分解温度
300’C以下であればよい。一般的には、270℃以
下、好ましくは250 ’C以下であり、最も好ましい
温度範囲は220〜240 ”Cの範囲である.また、
生体吸収性ポリエステルが乳酸系重合体である場合、重
合体のガラス転移点である50〜60゜C以上であれば
よい。少ない触媒量にて短時間で所望の重合体を得るに
は、160゜C以上が好ましい。ただし、本発明の方法
においては、重合後半には生戒重合体のガラス転移点か
らガラス転移点+200゜Cの温度範囲に保温する。
本発明の方法で使用するグリコリドおよびラクチドは、
それぞれグリコール酸および乳酸の脱水重縮合反応、お
よびそれに続く熱分解反応により容易に調製される環状
二量体である。ラクチドには、ロー乳酸の環状二量体で
あるD−ラクチド、L一乳酸の環状二量体であるし−ラ
クチド、D一乳酸とし−乳酸とが環状二量化したメソラ
クチド、およびD−ラクチドとL−ラクチドとのラセξ
混合物であるOL−ラクチドがある.本発明ではいずれ
のラクチドも用いることができる。
グリコリドやラクチドの重合に使用する触媒には、この
重合反応に触媒作用を奏する触媒が公知のものを含め広
く使用できる.適当な触媒として例えば、塩化亜鉛、四
塩化チタン、塩化鉄、三フッ化ホウ素エーテル諸体、塩
化アルミニウム、三フフ化アンチモン、酸化鉛等の主と
して多価金属を含む化合物が挙げられ、中でもスズ化合
物または亜鉛化合物が好ましく使用される。スズ化合物
の中ではオクタン酸第一スズが特に好ましい。
次に本発明の生体吸収性ポリエステルの製造方法を説明
する. 本発明の生体吸収性ポリエステルを製造するには、前記
の原料モノマーの使用量は、目的の生体吸収性ポリエス
テルの乳酸構造とグリコール酸構造の比率によりその使
用量を決定する.グリコール酸系重合体、すなわち、一
般式(I)で表される繰り返し構造単位において、Rお
よびR8が水素である比率が80−100%であり、メ
チル基である比率がO〜20χであるグリコール酸系重
合体を製造する場合は、およそグリコリド80〜100
モルχとラクチド0〜20モル2を使用するが、重合体
組成と未反応モノマー量により適宜調整する。
また、乳酸系重合体、すなわち、一般式(I)で表され
る繰り返し構造単位において、R1およびR2が水素で
ある比率がO〜80!であり、メチル基である比率が2
0〜l00χである乳酸系重合体を製造する場合は、お
よそグリコリド0〜80モルχとラクチド20〜l00
モルXを使用し、同様に重合体組成と未反応モノマー量
により適宜調整する。 まず、本発明に係わる生体吸収
性ポリエステルの中で固有粘度0.9以上のグリコール
酸系重合体は、好ましくは溶融状態での塊状重合により
調製される。その際、分子!調節剤または連鎖増大剤と
して、アルコール類やオキシ酸等を併用する方法も知ら
れており、ラウリルアルコール、乳酸、グリコール酸等
を用いることができる。
重合温度は、原則的にはモノマーであるグリコリドやラ
クチドの融点以上であればよいが、少ない触媒量にて短
時間で所望の重合体を得るには、160 ’C以上が好
ましい.ただし、本発明の方法では、少なくとも重合反
応後半には生戊重合体の融点以上250以下に保温する
ことが望ましい.。
温度が生威重合体の融点未満であると、重合反応系が固
化するため、未反応モノマーや低分子量物質がほとんど
揮発しないばかりか、伝熱不良や蓄熱により反応条件の
不均一化がおこり、従って得られる重合体は物性にバラ
ッキを生し易く紡糸には適さない.また、温度が250
゜Cを越えると生成重合体の分解が起こるので好ましく
ない.特に220〜240 ’Cの範囲が好ましい。
さらに、本発明の方法においては、重合反応後半を上記
温度範囲に保つとともに、反応容器内を5+n+Hg以
下の減圧状態に保つ必要があり、特に、3a+iHg以
下とすることが好ましい。
減圧状態が5mmHgを越えると、本発明にかかわる温
度範囲に反応系を保っても未反応モノマーとくにグリコ
リドを除くことが困難である.また、本発明の方法にお
いては、重合反応後半の保温・減圧操作の際、反応物内
に反応に不活性な気体を通じることによる、いわゆる、
ガスバブリングを行うことが更に好ましい。不活性な気
体として、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等が挙げ
られる.好ましくは窒素を用いる。
すなわち、本発明の方法においては、グリコリドおよび
/またはラクチドの重合の際、重合反応後半に重合系を
融点以上の溶融状態にて減圧下におくことにより重合体
中の残存モノマーや低分子Ill!発物を効果的に除去
し、紡糸に適する均質なグリコール酸系重合体を製造す
ることを骨子としている。
ついで、本発明にかかる生体吸収性ポリエステルの中の
乳酸系重合体も好ましくは溶融状態での塊状重合により
調製される.その際、グリコール酸系重合体の場合と同
様に必要に応じて分子量調節剤または連鎖増大剤として
、ラウリルアルコール、乳酸、グリコール酸等のアルコ
ール類やオキシ酸等を併用することができる. 重合温度は、グリコール酸系重合体の場合と同様に原則
的にはモノマーであるグリコリドやラクチドの融点以上
であればよいが、少ない触媒量にて短時間で所望の重合
体を得るには、160゜C以上が好ましい.ただし、乳
酸系重合体の場合には、重合反応後半には生或重合体の
ガラス転移点からガラス転移点+200゜Cの温度範囲
に保温するのが望ましい。乳酸一グリコール酸共重合体
および乳酸系重合体のガラス転移点は、重合体中のグリ
コール酸構造と乳酸構造の組戒比によって若干異なるも
のの、およそ50〜60゜C付近である。
重合・処理温度が生成重合体のガラス転移点未満である
と重合反応系が高粘度となるか、または固化するため、
未反応モノマーおよび低沸点不純物がほとんど揮発せず
、目的の重合体からこれらの残存量を低減させることが
困難である。また、温度がガラス転移点+200 ’C
を越えると生戒重合体の分解が起こるので好ましくない
.好ましくは120〜240 ”Cの範囲であり、特に
、L一体またはD体のラクチドのどちらか一方のみを、
単独重合または80%以上の&l戒でグリコリドと共重
合させる場合には180〜240゜Cの範囲が好ましい
.また、乳酸系重合体の場合も、重合反応後半に上記温
度範囲を保つとともに、反応容器内を51!IHg以下
の減圧状態に保つ必要があり、特に3mmHg以下とす
ることが好ましい. 減圧状態が5mmlg以下でないと、処理温度が上記の
温度範囲内であっても未反応モノマー、とくにグリコリ
ドを除くことが困難である.従って、得られる重合体に
は未反応七ノマーが多く残存するため、物性や加水分解
性および加工性にバラッキを生しやすく好ましくない. また、重合反応後半の保温・減圧操作の際、反応物内に
反応に不活性な窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴン等の
気体を通し、ガスバブリングを行うこともグリコール酸
系重合体の場合と同様に好ましい. 本発明者らの知見によれば、グリコール酸系重合体中の
残存グリコリドは揮発しにくいため、これを効果的に除
去するには5mmHg以下の減圧条件下においても少な
くとも180゜C以上の温度を必要とする.しかし、驚
くべきことにグリコリドとラクチドとの共重合において
は、共重合反応性が低いラクチドが重合後半において系
中に多く残存するためか、5mmHg以下の減圧条件に
て該共重合体のガラス転移点以上に保てば、効果的にグ
リコリド、ラクチドの未反応モノマーを除去することが
可能であった. また、本発明の方法によれば、生戒重合体中の未反応モ
ノマーおよび揮発性低沸点不純物は効果的に除去される
.しかしながら、分子量の低い鎖状オリゴマーは除去さ
れないので、生或重合体の分子量分布を狭めることはな
い. 保温・脱気操作に必要とする時間は、グリコール酸系重
合体、乳酸系重合体いずれの場合も、共重合体&!l戒
、保温温度、減圧度によって異なる。
例えば、グリコール酸,単独重合体の合戒を、220〜
240゜C,減圧度5smHg以下で実施する場合、1
0〜60分間程度で充分である.保温温度を240 ’
C以上で実施すればさらに脱モノマー効果は向上し、処
理時間の短縮が可能となるが、あまり高温に保つとボリ
マーの分解が起きやすくなるため好ましくない.また、
220″C以下の温度では脱七ノマーに長時間を要する
.減圧度をあげ、真空度を高く保てば処理時間はさらに
短縮できる. [実施例] 次に、本発明を実施例を示してさらに具体的に説明する
。なお、実施例中の物性値その他は以下の方法で測定し
た。
四宜払度 グリコール酸系重合体はフェノール(I0重量部)とト
リクロロフェノール(7重量部)の混合溶媒を用い、乳
酸系重合体はクロロホルムを溶媒に用い、夫々濃度0.
5g/aの溶液を調製し、ウベローデ粘度計を用いて、
30±0.05゜Cで溶液の落下所要時間を測定した. 次式により固有粘度を算出した。
η=in (t+ / To ) / CTo−ブラン
ク測定時間 ?.=測定時間 C=溶液濃度(0.5) 共l金生証虞 グリコール酸系重合体はへキサフルオロイソプロパノー
ル(HFIP) 1%溶液をy4製し、少量の重水素化
クロロホルムおよびテトラメチルシランを添加し、また
乳酸系重合体は重水素化クロロホルムの1%溶液を調製
し、少量のテトラメチルシランを添加して、’H−NM
Rスペクトルを測定した。
グリコール酸構造のメチレン水素と乳酸構造のメチル水
素のピーク強度比により両者のモル分率を算出した. 残寺jシ:L二量 グリコール酸系重合体はへキサフルオロイソプ口パノー
ル(IIFIP)に溶解し、また乳酸系重合体はクロロ
ホルムに溶解して、水素炎イオン化検出器(FID)ガ
スクロマトグラフィー(カラム:シリ:2 70V−2
10 i 2m X 3mmφ、カラム温度=140℃
)により測定した. 狙五目度拭駄 通常の強度試験機を用いて、試料長10cm、クロスへ
・ソドスピード100m一/分にてフィラメントの切断
強度を測定した. 分3』u1を 重合体をクロロホルムに溶解し、ゲル パーミエイシッ
ン ク口マトグラフィ(GPC)を用いて重量平均分子
量(Mw)および数平均分子量(Mn)を測定した.両
者の比(Mw/Mn)により重合体の分子量分布を評価
した. 実施例l グリコリド(融点 83.5〜84,5゜C)  2K
gを肉厚のステンレス容器に挿入し、オクタン酸第一ス
ズ0.06gのトルエン溶液10dと、ラウリルアルコ
ール5.4gとを容器中へ添加し、真空で2時間脱気し
た後、窒素ガスで置換した. この混合物を窒素雰囲気下で攪拌しながら230〜23
5℃で2時間加熱した.その後温度をそのまま保ちなが
ら、排気管およびガラス製受器を介して真空ポンプによ
り徐々に脱気し、反応容器内を最終的に3 mmHgま
で減圧にした.脱気開始から1時間後、モノマーや低分
子量揮発物の留出がなくなったので、容器内を窒素置換
し、容器下部から重合体を紐状に抜出してペレット化し
た.得られたポリグリコール酸は、着色がほとんどなく
、固有粘度は1.00であった.また残存モノマー量は
0.8χであった. このポリグリコール酸ペレットを通常の熔融押出機を用
いて、押出圧力100Kg/cm” 、温度245゜C
で熔融紡糸したところ、糸切れもほとんどなく順調な紡
糸が可能であった.その後120゜Cで4倍延伸した結
果、引張強度7.8g/デニールの良好なマルチフィラ
メントを得た. 実施例2 重合後半の保温・減圧操作の際に、反応容器下部から毛
細管を通じて窒素ガスを反応物中にパブリングしたこと
以外は実施例1と同様に重合、抜出しを行った. 得られたポリグリコール酸は、着色がほとんどなく、固
有粘度は1.02であった。また残存モノマー量は0.
3%であった. 実施例3 実施例lと同様にグリコリドを2時間重合させた後、温
度を240゜Cに上げ、反応容器内を5 mmogまで
減圧にした.1時間後、実施例lと同様に重合体をペレ
ット化した. 得られたポリグリコール酸は、やや褐色に着色しており
、固有粘度は0.98であった.また残存モノマー量は
0.9%であった. 実施例4 グリコリド(融点83.5〜84.5゜C)(22.2
モル)2580gおよびL−ラクチド(融点97.0 
〜98.5゜C)(2.9モル)420gを肉厚のステ
ンレス容器に挿入し、オクタン酸第一スズ0. 18g
のトルエン溶液1o−と、ラウリルアルコール9.0g
とを容器中へ添加し、真空で2時間脱気した後、窒素ガ
スで110した。この混合物を窒素雰囲気下で撹拌しつ
つ220℃で2時間加熱した.温度をそのまま保ちなが
ら、排気管およびガラス製受器を介して真空ポンプによ
り徐々に脱気し反応容器内を3 ssHgまで減圧にし
た.脱気開始から1時間後、モノマーや低分子量揮発物
の留出がなくなったので、容器内を窒素直換し、容器下
部からポリマーを紐状に抜出してペレット化した. 得られた重合体は、透明でほとんど着色がなく、固有粘
度は0.99であった。また、共重合体中の乳酸構造は
11.4モルχであり、残存グリコリド量及び残存ラク
チド量はそれぞれ0.62及び0.3zであった。
この重合体は、実施例1で得られた重合体と同様に順調
に紡糸・延伸することができ、引張強度7.2g/デニ
ールの良好なマルチフィラメントを得た. 比較例1 重合後半の減圧・脱気操作を行わずに、重合時間を3時
間とした以外は実施例lと同し方法で重合を行った.重
合後、容器下部から重合体を紐状に抜出す際、重合体中
に気泡が発生してワイヤー切れを起こしたためペレット
化が困難であり、ペレット収率は実施例lよりおよそ2
0z低下した。
得られたポリグリコール酸の固有粘度は0.93であっ
た.また残存モノマー量は6.9%であった。
この重合体の熔融紡糸を実施例lと同様の方法で試みた
が、フィラメント中に気泡が発生したため、紡糸中に糸
切れが多発した。また、延伸後に得られたフィラメント
の引張強度は6.2g/デニールであった. 比較例2 重合後半の脱気・減圧操作の際、温度を260℃に保っ
た以外は実施例1と同様に重合を行った.得られたポリ
グリコール酸は濃褐色に着色しており、固有粘度は0.
83で、紡糸には不適当であった。
比較例3 重合後半の脱気・減圧操作の際、温度を180゜Cに保
った以外は実施例lと同様に重合を行った。
重合後半に反応物が固化したため、重合終了後反応生底
物を粉砕した. 得られたボリグリコール酸は白色であった.固有粘度は
0.93から0.98までばらついた.また、残存モノ
マー量も2.1〜5.9zまでばらついた.この重合体
は比較例1と同様に、紡糸、延伸が困難であった. 比較例4 重合後半の脱気・減圧操作の際、減圧度を7一Hgに保
った以外は実施例lと同様に重合を行った.得られたボ
リグリコール酸の残存モノマー量は2.3χであった. 実施例5 d−ラクチド2005g (I3.9モル)と、グリコ
リド1452g (I2.5モル)とを、攪拌機を備え
た肉厚の円筒型ステンレス製重合容器へ装入し、オクタ
ン酸第一スズ0.01重量%とd一乳酸0.4重量%と
を容器中へ添加し、真空(I〜5 msHOで2時間脱
気した後窒素ガスで置換した。
この混合物を窒素雰囲気下で撹拌しながらマントルヒー
ターを用いて220゜Cで2時間加熱した.その後温度
を160 ’Cまで下げ、排気管およびガラス製受器を
介して真空ポンプにより徐々に脱気し、反応容器内を最
終的に3 mmHgまで減圧にした.脱気開始から1時
間後、モノマーや低分子量揮発物の留出がなくなったの
で、容器内を窒素置換し、容器下部から重合体を紐状に
抜出してペレタイザーに導きペレット化した. 得られた共重合体は、着色がほとんどなく透明で、固有
粘度は0.51であった.分子量分布は4.87と広く
、徐放性薬剤用の基材として極めて適していた。共重合
体中のグリコール酸構造と乳酸構造のモル比は4B/5
2であった。また残存グリコリドは0.6$,残存ラク
チドは0.7χであった.実施例6 重合後半の保温・減圧操作の際に、反応容器下部から毛
細管を通じて窒素ガスを反応物中にパブリングしたこと
以外は実施例5と同様に重合、抜出しを行った。
得られた共重合体は、着色がほとんどなく透明で、固有
粘度は0.52であった。共重合体中のグリコール酸構
造と乳酸構造のモル比は4B/52であった。また残存
グリコリドは0.3χ、残存ラクチドは0.5ズであっ
た. 比較例5 重合後半の減圧・脱気操作を行わずに、重合時間を3時
間とした以外は実施例5と同じ方法で重合を行った. 得られた共重合体は、着色がほとんどなく透明で、固有
粘度は0.49であった.共重合体中のグリコール酸構
造と乳酸構造のモル比は47/53であった.また残存
グリコリドは2.IL残存ラクチドは5.1χであった
比較例6 比較例5で得られた共重合体をジクロロメタンに溶解し
(濃度lOχ)、つづいてこの溶液をメタノール中に投
入した.沈澱した重合体を濾過により回収した.濾液(
廃液)をガスクロマトグラフィーおよび■−NMRスペ
クトルで分析したところ、未反応モノマー(ラクチドや
グリコリド)の他に低分子量共重合体(オリゴマー)が
lI11認された一方、回収した共重合体は室温で24
時間減圧乾tll (3mmlg) Lた.この共重合
体をヘキサフルオ口イソブ口パノールに溶解してガスク
ロマトグラフィー分析を行ったところ、数%のジクロロ
メタンとメタノールが検出された.共重合体をさらに5
0℃で24時間減圧乾燥したが、やはり共重合体中には
数百〜数千pp一のジクロロメタンおよびメタノ一ルが
残存していた.また、得られた共重合体の分子量分布は
2.44であり、実施例5の共重合体より明らかに狭か
った. 比較例7 重合後半の脱気・減圧操作の際、温度を260゜Cに保
った以外は実施例5と同様に重合を行った.得られた共
重合体は濃褐色に着色しており、固有粘度は0.39に
低下していた. 比較例8 重合後半の脱気・減圧操作の際、温度を45゜Cに保っ
た以外は実施例5と同様に重合を行った.重合後半に反
応物の粘度が高くなり撹拌不能となった.重合終了後反
応生成物を粉砕した。
得られた共重合体は、着色がほとんどなく透明で、固有
粘度は0.46であった.共重合体中のグリコール酸構
造と乳酸構造のモル比は47/53であった.また残存
グリコリドは2.6χ、残存ラクチドは6.3χであっ
た. 比較例9 重合後半の脱気・減圧操作の際、減圧度を7 msHg
に保った以外は実施例5と同様に重合を行った. 重合後、容器下部から重合体を紐状に抜出す際重合体中
に気泡が発生してワイヤー切れを起こしたためベレット
化が困難であった. 得られた共重合体の残存グリコリドは2、4χ、残存ラ
クチドは5.5%であった。
実施例7 l−ラクチド232g (I.6モル)と、グリコリド
45g (0.4モル冫とを、攪拌機を備えた肉厚の円
筒型ステンレス製重合容器へ装入し、オクタン酸第一ス
ズ0.015重量%を容器中へ添加し、真空で2時間脱
気した後窒素ガスで置換した。
この混合物を窒素雰囲気下で攪拌しながらオイルバスを
用いて120 ’Cで53時間加熱した.その後温度を
180゜Cまで上げ、排気管およびガラス製受器を介し
て真空ポンプにより徐々に脱気し反応容器内を3 mm
Hgまで減圧にした.減圧度を保ちながら反応容器下部
から毛細管を通じて窒素ガスを反応物中にパブリングし
た,脱気開始から2時間後、モノマーや低分子量揮発物
の留出がなくなったので、容器内を窒素置換し、容器下
部からポリマーを紐状に抜出してペレット化した. 得られた共重合体は白色の固体で、固有粘度は2.08
であり、分子量分布は3.84であった.共重合体中の
グリコール酸構造と乳酸構造のモル比は2l/79であ
った.また、残存グリコリド量及び残存ラクチド量はそ
れぞれ0.0χおよび0.9χであった.比較例10 重合後半の減圧・脱気操作を行わずに、重合時間を55
時間とした以外は実施例7と同じ方法で重合を行った。
得られた共重合体は白色の固体で、固有粘度は1.62
であった.共重合体中のグリコール酸構造と乳酸構造の
モル比は22/78であった.また、残存グリコリド量
及び残存ラクチド量はそれぞれ1.9%及び25.7%
であった. 比較例l1 比較例10で得られた共重合体を比較例6と同様に再沈
澱精製を行い、室温で24時間減圧乾燥(3ssHg)
 Lた.回収した共重合体中には数%の再沈RfJ媒が
残存しており、また共重合体の分子量分布は1.75で
あった. 実施例9 i−ラクチド216g (I.5モル)を、撹拌機を備
えた肉厚の円筒型ステンレス製重合容器へ装入しオクタ
ン酸第一スズ0.003重量%およびラウリルアルコー
ル0. 05重量%とを容器中へ添加し、真空で2時間
脱気した後窒素ガスで置換した.この混合物を窒素雰囲
気下で攪拌しながらオイルバスを用いて200″Cで1
8時間加熱した。温度をそのままに保ち、排気管および
ガラス製受器を介して真空ポンプにより徐々に脱気し反
応容器内を3 ms+Hgまで減圧にした.減圧度を保
ちながら反応容器下部から毛細管を通じて窒素ガスを反
応物中にパブリングした.脱気開始から2時間後、七ノ
マーや低分子量揮発物の留出がなくなったので、容器内
を窒素置換し、容器下部からポリマーを紐状に抜出して
ペレット化した. 得られた共重合体は白色の固体で、固有粘度は1.96
であり、分子量分布は2.37であった。また、残存ラ
クチド量は0.72であった. 比較例l2 重合後半の減圧・脱気操作を行わずに、重合時間を20
時間とした以外は実施例9と同じ方法で重合を行った. 得られた重合体は白色の固体で、固有粘度は1.67で
あった.また、残存ラクチド量は17.0%であった。
比較例l3 比較例l2で得られた重合体を比較例6と同様に再沈澱
精製を行った.回収した重合体の分子量分布は2.08
であった. 〔発明の効果〕 以上の実施例からも明らかなように、本発明により、未
反応モノマーおよび低分子量揮発物の含有量の少ない生
体吸収性ポリエステルを簡便な方法で製造することがで
きる. 生体吸収性ポリエステルの中でも、固有粘度が0.9以
上であり、かつ、残存するモノマーや低分子量揮発物が
2%未満であるグリコール酸系重合体を比較的簡便な方
法で製造することができる.得られたグリコール酸系重
合体は糸切れを起こすことなく良好に紡糸・延伸するこ
とが可能であり、高強度のフィラメントを与える. さらに、残存七ノマーや低分子量物質が少ないので、保
存安定性に優れているばかりか、吸収性縫合糸としての
加水分解性、強度保持性のバラツキが小さくなる.この
効果は該重合体の使用用途の性格上極めて重要である. また、本発明の方法によるグリコール酸系重合体の生体
吸収性ポリエステルは、重合反応系が一度溶融状態を経
るため、生戒重合体は均質となり、従って紡糸・延伸工
程の安定化が望めることとなり工業的に有利となる。
また、本発明の方法により得られる乳酸系重合体である
生体吸収性ポリエステルは残存七ノマー量が少ないので
、加工性や保存安定性に優れているばかりか、該重合体
を徐放性薬剤のマトリノクスとして用いる場合、投与初
期に多量の薬物を放出してしまうバースト現象を起こさ
ない.その上、その分子量分布が広く、多分散性である
ため、長期間にわたる連続的な薬物放出が必要となる徐
放性薬剤マトリンクス用として特に好ましい。
さらに、本発明の方法により得られた生体吸収性ポリエ
ステルは、人体に有害な有機溶媒が全く残存していない
ので、この点から医療用としての使用用途に制約がなく
、本発明の重要な利点である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)グリコリドおよび/またはラクチドの反応により、
    一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、R_1およびR_2は、水素またはメチル基を
    示す)で表される繰り返し構造単位を有する生体吸収性
    ポリエステルを製造するに際して、重合反応後半ないし
    反応終了後において、該重合体を溶融状態に保ちながら
    反応系内の圧力を減圧して処理することを特徴とする生
    体吸収性ポリエステルの製造方法。 2)請求項1記載の方法において、反応系内の圧力を5
    mmHg以下に減圧することを特徴とする方法。 3)請求項1記載の方法において、反応系内の圧力を減
    圧にし、かつ溶融状態の重合体に不活性気体を通気させ
    ることを特徴とする方法。 4)請求項1記載の方法において、反応系内の圧力を5
    mmHg以下に減圧し、かつ溶融状態の重合体に不活性
    気体を通気させることを特徴とする方法。 5)請求項1記載の方法において、生体吸収性ポリエス
    テルが、一般式( I )で表される繰り返し構造単位に
    おいて、R_1およびR_2が水素である比率が80〜
    100%、メチル基である比率が0〜20%であるグリ
    コール酸系重合体であることを特徴とする方法。 6)請求項1記載の方法において、生体吸収性ポリエス
    テルが、一般式( I )で表される繰り返し構造単位に
    おいて、R_1およびR_2が水素である比率が0〜8
    0%、メチル基である比率が20〜100%である乳酸
    系重合体であることを特徴とする方法。 7)請求項5記載の方法において、反応後半の温度を該
    重合体の融点から250℃の範囲に保つことを特徴とす
    る方法。 8)請求項6記載の方法において、反応後半の温度を該
    重合体のガラス転移点からガラス転移点+200℃の範
    囲に保つことを特徴とする方法。
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