JPH03140313A - 硬化性組成物 - Google Patents

硬化性組成物

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JPH03140313A
JPH03140313A JP28076089A JP28076089A JPH03140313A JP H03140313 A JPH03140313 A JP H03140313A JP 28076089 A JP28076089 A JP 28076089A JP 28076089 A JP28076089 A JP 28076089A JP H03140313 A JPH03140313 A JP H03140313A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、硬化性組成物に関、するものである。
とくに、この発明は、光及び/又は熱により硬化して、
平坦な表面を形成するとともに、耐熱性と耐薬品性の良
好な皮膜を形成する組成物に関するものである。
(従来の技術) 平坦な表面を形成するとともに、耐熱性と耐薬品性の良
好な皮膜を形成する組成物は、各方面で要求されている
。例えば、塗料を取り上げても、このような組成物が必
要とされることは明白である。そのほか、液晶表示素子
、電荷結合型素子のカラーフィルター表面、カラーフィ
ルター基板の製造過程では、このような硬化性組成物が
強く要望される。
平坦な表面を形成する硬化性組成物が必要とされる理由
を、液晶表示素子について説明すると、次のとおりであ
る。液晶表示素子のうち、スーツクーツイストネマチッ
クモードを利用した素子は、1対の偏光板の間に液晶を
薄い層、・とじて介在させ、偏光板間に加える電圧の変
化によって、液晶の配向状態を変え、これによって画像
を表わすことを原理とする。この原理によってカラーを
表わすには、液晶に接してさらにカラーフィルター層を
設けなければならないが、カラーフィルター層は赤、緑
、青の3色のフィルタ一部をドツト状又はストライプ状
に形成したものであるため、その表面は凹凸を生じやす
い。ところが、ここに凹凸があると、液晶が均一の厚み
にならないために色ムラが生じる。また、カラーフィル
ター層の表面に段差があると、こnに接して形成さnる
インジュウム・S′!J酸化物電極が切断さnやすくな
る。だから、カラーフィルター層の表面は厳密に平坦で
あることが要求される。この場合に、表面を平坦にする
には表面に透明な組成物を塗布するのが最も簡単である
。そのため、平坦な表面を形成する硬化性組成物が強く
要求されるのである。
液晶表示素子では、硬化性組成物が平坦な表面を形成す
るだけでは足りない。なぜならば、液晶表示素子が完成
されるまでには、こnが高温に曝されたりエツチング処
理を施さねたりする必要があり、従って耐熱性、耐薬品
性が必要とされるからである。
以上は、液晶表示素子において必要とされる硬化性組成
物についてのだ明であるが、電荷結合型素子の製作にお
いても、同様な硬化性組成物が必要とされる。すなわち
、電荷結合型素子では、赤、緑、青の各色のカラーフィ
ルターを形成するが、カラーフィルターの下側の素子の
表面は平坦であることを必要とし、さらに素子を完成す
るまでは熱処理を施す必要があるので、矢張り耐熱性が
必要とされ、従って、初めに述べたような特性を持った
硬化性組成、物が必要とされるのである。
こnまでは、上述のような硬化性組成物としてホ゛リイ
ミドやエポキシ樹脂が用いられた。しかし、それらは何
れも欠点があった。すΔわち、ポリイミドでは、塗布に
手数がかかること、熱処理温度を充分に高くしないと砂
化物の耐薬品性に間跡が生じることなどである。先ず、
塗布作業について説明すると、ポリイミドは、こnを有
機溶剤に溶解して稀薄な溶液として使用しなけnばなら
ず、ないと表面を平坦にすることができなかった。何回
かに分けて塗布するために、各回の間に有機溶剤の揮散
時間をおく必要が生じて、塗布に手間と時間とがかかる
という欠点があった。また、ポリイミドは、一般に、前
駆体溶液として塗布さnl一般に300℃以上の温度で
熱処理されてイミド化されるが、ややもすると、カラー
フィルターの劣化を避けるために低温で処理するので耐
薬品性を低下させていた。次にエポキシ樹脂の場合は、
部分的に重縮合した液状の樹脂を用いるので、何回にも
分けて塗る必要はないが、樹脂自体の粘度が大きいので
、平坦化の効果が充分でなく、さらに硬化に長時間を要
するという欠゛点があった。
ジアリリデンペンタエリスリットのような不飽和アセタ
ール化合物と、ヒドロキシル基を有するアクリレート又
はメタクリレートとの反応生成物が硬化性組成物として
提供さnた。この組成物は特公昭57−60362号公
報に記載さnている。この公報は、上記の組成物を硬化
させるのに、光増感剤と熱重合開始剤を使用すべきこと
を併わせで記載している。しかし、この組成物は、耐薬
品性の良好な皮膜を与えなかった。
(発明が解決しようとする課題) この発明は、液晶表示素子及び電荷結合型素子の製造に
おいて必要とさnる上述のような要求を満たした硬化性
組成物分提供しようとしてなされたものである。このこ
とは、こnを簡単に云えば、適当な速度で硬化して表面
が平坦な皮膜を形成し、しかもその皮膜が耐熱性と耐薬
品性とを持って強く固着しているような塗料を提供しよ
うと云うのである。さらに詳述すれば、この発明は、粘
度が小さくて凹部へ容易に流入し、使用量が少くて済む
溶媒の揮発による体積減少が小さいことと相俟って凸部
との高低差を無くして平坦な表面を形成し、数拾分ない
し数時間のうちに硬化して強く固着した皮膜を形成し、
形成さnた皮膜が耐熱性と耐薬品性と3持つに至るとい
うような、硬化性組成物を提供することを目的をするも
のである。
(課題解決のための手段) この発明者は、光の照射及び/又は熱の付与によって化
学反応を起して硬化するタイプの樹脂を作り、上述の課
題を解決しようと企てた。そして、種々実験の結果、1
分子中にアリル基又はアクリル基を少なくとも2個持っ
た不飽和化合物とN−置換マレイミドとから成る群の中
から少なくとも2種類のものを迩び、こnを混合して用
いると、上述の要求を満たす組成物の得られることを見
出した。すなわち、上述のものを選んで用いると細かい
四部に隈なく流入して凸部と面一の表面を形成しやすく
、適度の時間内に硬化して強固に接着する皮膜を形成し
、しかも得られた皮膜が熱及び薬品に対して強い抵抗性
を持つものとなることを確認した。この発明は、このよ
うな確認に基づいてなされたものである。
(発明の構成) この発明は、(al 1分子中にアリル基を2個以上含
んだトリアジン化合物と、(b)1分子中にアリル基と
アクリル基とを持ったスピロアセタール化合物と、(c
)N−置換マレイミドとの3種の化合物のうち、少なく
とも2種の化合物を混合して得られた混合物に、光増感
剤及び/又は熱重合開始剤を加えてなる硬化性組成物を
要旨とするものである。
この発明では、硬化性組成物を構成するのに、3種の不
飽和化合物の中から、少なくとも2種の化合物を選んで
用いることを必要としている。3種の不飽和化合物とは
、(a)1分子中にアリル基を2個以上含んだトリアジ
ン化合物(以下、これをTAと云う)と、(b)1分子
中qリル基とアクリロイル基とを持ったスピロアセター
ル化合物(以下、これをSAと云う)と、(c)N−置
換マレイミド(以下、これをMlと云う)である。従っ
て、この発明では、不飽和化合物としてはATAとSA
とを混合しただけのものでもよく、SAとNiIとを混
合しただけのものでもよく、TAとM Iとを混合した
だけのものでもよいのである。
上記(a)のTAに属する化合物の例は、次のようなも
のである。
は水素又はメチル基であって、Yが水素の場合はXはア
リル基を表わし、Yがメチル基の場合にはメタリル基を
表わす。
TAは、TAIC単独であっても、TAC単独であって
もよいが、またTAICとTACとを混合して用いるこ
ともできる。さらに、それぞれを重合又は共重合させて
、部分重合体として用いることもできる。TAICとT
ACとは、何れも粘度の低い液体であって流動しやすい
。だから、TArCとTACとは、被塗布面上の小さな
凹部へもよく侵入する。従って、平坦化の効果が大きい
。TAICとTACとの部分重合体は固体であるが、溶
剤に溶解しやすくて低粘度の溶液を生成するように調節
できるので、矢張り平坦化の効果が大きい。
一般にT Aは、生成する皮膜の耐熱性を高め、また耐
薬品性をも高める効果を持っている。従って、TAを用
いるときはTAを10重量%以上を上記の(b)に属す
る化合物はSAであって、これは2種の化合物の付加反
応によって生成される反応生成物である。すなわち、ジ
アリリデンペンタエリスリット に、ヒドロキシル基を有するアクリレート又はメタクリ
レートを付加させて得られた化合物である。
SAは、1つの化学式で表現することのできない一群の
化合物の総称である。SAは、特公昭57−60362
号公報に記載されて4いる化合物であるO 5Aは、一般に生成する皮膜の接着性を高めるとともに
、耐熱性を向上させる効果を持っているが、SAが非常
に多くなると皮膜の耐薬品性を低下させることとなる。
上記の(c)に属する化合物M Iは、−数式で表わさ
れる化合物である。ここで、R2は炭素数が1〜10の
アリール基又はシクロアルキル基である。この化合物の
具体例を挙げると、シクロへキシルマレイミド、フェニ
ルマレイミ)’、2−クロロフェニルマレイミド、2−
メチルフェニルマレイミド、2.6−シメチルマレイミ
ド、2.6−ジニチルマレイミドである。
このうちで、シクロヘキシルマレイミドと、フェニルマ
レイミドとは反応性がよいので、短時間に硬化させるの
に適し、また耐熱性のよい皮膜を与える点で好ましい。
また、シクロヘキシルマレイミドと、2.6−ジニチル
フエニルマレイミドと、2−クロロフェニルマレイミド
とは、着色のない組成物を作るに適し、とくにシクロへ
キシルマレイミドは光の透過率の大きい皮膜を与えるの
で好ましい。
TA、SA及びMIの3種の化合物の配合にあたっては
、必要な配合成分を何れも10重1%(以下、単に%と
いう)以上用いることが必要である。その場合の配合の
詳細を説明すると次のとおりである。まず、TAとSA
との混合については、TAが多いほど耐熱性が上るが、
被塗布面への接着性を考慮すると、TAがSAよりも多
いことが望ましく、従ってTAを60−90重量%(以
下、単に%という)とし、SAを10.−40%とする
のが好ましい。また、TAとM Iとの混合については
、MIは接着性を改善するが、多過ぎると硬化皮膜中に
析出する傾向があり、同時に耐薬品性も低下させる傾向
があるので、これを少なくし、TAを80−90%、M
 Iを20−10%とするのが好ましい。また、SAと
M Iとの混合については、SAは接着性良好であるが
耐熱性が劣るので、MIを少量加えて耐熱性を向上させ
るようにし、従ってSAを73−90%としM Iを3
0−10%とすることが好ましい。
なお、TA、SA及びM Iの3種の化合物を混合する
場合には、TAを20−60%、SAを20−40%、
Mlを10−20%の割合とすることが望ましい。
光増感剤としては、従来公知のものを用いる。
光増感剤は、これを大別すると、カルボニル化合物、有
機過酸化物、アゾ化合物及びハロゲン化合物の4種類と
なる。このうちでは、\カルボニル化合物が適している
。それは重合開始効率がよく、またガスや不純物の副生
が少ないからである。
光増感剤として働らくカルボニル化合物は、さらに反応
形式から次の8種のものに分類される。
すなわち、水素引抜き型、開裂型及び電荷移動型の8種
である。この中では、前2者が広く使用されている。そ
れは、電荷移動型のものではアミノ化合物を併用するの
で着色を起し易いからである。
水素引抜き型のものは、光励起された増感剤が単量体又
は溶剤から水素を引抜いてラジカルを生成すると考えら
れる。開裂型のものは、光励起された増感剤が、カルボ
ニル基のα位で開裂し、2種のラジカルを生成するので
一般的には、水素引抜き型のものよりも重合開始効率が
高い。
水素引抜き型の光増感剤は、例えば、ベンゾフェノン、
ミヒラーケトン、アントラキノン、キサントン、チオキ
サントンなどである。開裂型の光増感剤は、アセトフェ
ノン、2−比ドロキシー2−メチルプロピオフェノン、
ベンゾインインプロピルエーテル、ベンジルジメチルケ
タール、1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトン
ナトである。これらは単独で又は混合して用いることも
できる。光増感剤の使用量は上記(a)ないしくC)の
化合物の総重量に対して工ないし20%の割合とする。
その中では2ないし10%が好ましい。
熱重合開始剤としては、従来公知のものを用いる。熱重
合開始剤は、パーオキサイドと呼ばれている化合物を使
用することができる。例を挙げれば、n−ブチル−4,
4−ビス(【−ブチルパーオキシ)バレレート、キュメ
ンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハ
イドロパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド等であ
る。これらの熱重合開始剤は単独で又は混合して用いる
ことができる。熱重合開始剤の使用量は、上記(a)な
いしくc)の化合物の総重量に対して工ないし15%の
割合とする。
上記の必須成分のほか、この組成物は、これに溶剤を加
えて用いることができ、またそのほか種々の添加剤を加
えて用いることができる。溶剤は、この組成物の粘度を
さらに低下させて塗布しやすくするために用いる。また
、添加剤は、例えば、他の反応性成分や、被塗布面への
接着性をさらに向上させるための接着性改善剤や、流動
性を改善するための流動性改善剤のようなものである。
溶剤としては、トルエン、キシレン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノン、エチレングリコール七ツメ
チルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチ
ルエーテルアセテート、ジメチルホルムアミド、N−メ
チルピロリドン、T−ブチロラクトン、酢酸エチル、酢
酸ブチルなどを用いることができる。
添加剤としての反応性成分は、上記(a)ないしくc)
の化合物と反応して硬化するものである。反応性成分は
、単官能及び多官能の(メ4り)アクリレート、アリル
エステル例えばジアリルフタレート、 芳香族炭化水素
類例えばスチレンなどである。この成分が多くなると、
耐熱性及び耐薬品性が低下するので、この成分は上記(
a)ないしくc)の化合物の総重量に対して20%以下
とする。
添加剤としての接着性改善剤の例は、被塗布面への接着
性を良好にするために加えられるアミノシラン、エポキ
シシラン、アクリルシランなどである。また、流動性改
善剤としては、フルオロアルキルエステル、フルオロア
ルキルポリオキシエチレンのようなものである。
上記(a>ないしくc)の化合物、光増感剤、熱重合開
始剤、溶剤及び添加剤の混合17序には、格別の限定が
ない。すなわち、どれを先にどれをあとにしてもよい。
しかし、こちらのうち固体状を呈するものは、溶剤その
他液体状を呈するものにまず溶解してから混合するのが
好ましい。
この発明の組成物を使用するに、は、まず被塗布面な水
平に置き、この上にこの発明の組成物を塗布する。こう
して組成物が一様に拡がり隅々までも浸透したのち、組
成物に光、とくに紫外線を照射し、それと同時に又はそ
の後にこnを加熱する。
塗布の手段には格別限定がないが、薄い平坦な皮膜を形
成するには、スピンコーティング、ロールコーティング
、オフセット印刷、スクリーン印刷などが有効であり、
スピンコーティングが望ましい。紫外線の照射は、常温
で高圧水銀灯を照射するなど、従来の手段をそのまま用
いる。露光量は200−500mJ/cJトすルカヨく
、ソノ中では300mJ/i程度が望ましい。加熱は、
2段階で行うのが好ましく、初め130−150℃にN
o−30分間加熱し、その後に230−250℃に0.
5−2時間加熱することが好ましい。
(発明の効果) この発明によnば、(a)ないしくclの3種の化合物
の中から選択して使用するが、そ、の3種の化合物は、
何nも互いに相溶し合うので、広い範囲にわたって所望
の割合に混合して均一の組成1物とすることができ、従
って得らnる硬化物が透明で集子なものとなる。また(
a)ないしくC)の3種の化合物は、何nも光増、惑剤
及び又は熱重合開始剤の作用により容易に重合する性質
のものであるから、組成物は塗布後に重合してそのまま
強固な皮膜を形成する。その際、3種の化合物は、粘度
の低い液体又は溶液を形成するので、この発明の組成物
は疲塗布面上の小さな凹所へもよく浸透し、従って平坦
な自由表面を形成するから、平坦な表面を得ることがで
きる。また、この発明の組成物は、アリル基及び了クリ
ロイル基の重合又はマレイミド基の重合によって硬化を
行うので、硬化を適度の速度で行うことができ、そのま
ま重合して強固な皮膜を形成する。とくに、この組成物
は、1分子中にアリル基を2個以上含んだトリアジン化
合物と、1分子中にアリル基とアクリロイ、ル基とを持
ったスピロアセタール化合物と、N−17換マレイミド
との3種の化合物のうち、少なくとも2種の化合物の混
合物で作られているから、これ゛らの混合物が何れも環
状構造を持つために、こnらのものが相互に重合し合っ
て生成した硬化物は、耐熱性と耐薬品性とが良好となる
。とくに硬化物中にはエステル結合がないか又はあって
も少ないので、酸及びアルカリに対する抵抗性が強い。
従って、この発明の組成物は、一般の塗料として有用で
あるだけでなく、液晶衷示素子、電荷結合型素子のカラ
ーフィルター表面の平坦化剤、カラーフィルター基板の
製造などに有用なものとなる。
(以 下 余 白) 次に実施例と比較例とを挙げて、この発明に係る組成物
のすぐれている所以を具体的に明らかにする。以下で単
に部というのは重量部を意味し、また、%というのは特
別のことわりのない限り重量%を意味する。
実施例1 この実施例では、(a)の化合物としてトリアリルイソ
シアヌレートを用い、(b)の化合物として、ジアリリ
デンペンタエリスリットとヒドロキシル基ををするアク
リレート化合物との反応生成物であるスピラックU−3
000(昭和高分子社製)を用いることとし、これから
作った硬化性組成物を、液晶表示素子に相当する表面の
平坦゛他剤として用いた。
(凹凸カラーフィルター用レリーフ画像表面の作成) 10%のカゼイン水溶液に、カゼインに対して10%の
重クロム酸アンモニウムを溶解し、ガラス仮にスピンコ
ードした。この上に、画線幅と画線間隔が何れも100
μmのテスト用フォトマスクを重ね、マスクアライナ−
(ミカサ MA 10 )で紫外線を照射し、水で現像
し、次いで乾燥してカゼイン画像とした。
このカゼイン層の厚さを、表面粗さ計(小板研究所製、
サーフコーダ SE  30H)で測定したところ、2
.10μmであった。
(組成物の塗布) 下記の混合物を硬化性組成物とした。
トリアリルイソシアヌレート      70部スビラ
フク U−300030部 光増感剤(メルク社製、ダロキ豊ア116)  5部熱
重合開始剤(日本油脂社製、バークミルD)2部 弗素系界面活性剤(住友スリーエム社製、フロラード 
FC430)       0.5部溶剤(メチルセロ
ソルブアセテート)200部上記の硬化組成物を前述の
カゼイン画像の上に注ぎ、150Qrpmでスピンコー
ドした0次いで、この塗布板を露光機のベルトに乗せ、
80W/amの高圧水銀灯で300mJ/cjの紫外線
を照射した。塗布面のべたつきはなかったが、念のため
に150℃のオーブン中で15分間加熱し、さらに引き
続いて240℃で1時間加熱して硬化させた。
その後、表面の凹凸を表面粗さ計で測定したところ、表
面の凹凸は0.07μmであり、表面は充分平坦化され
ていると認められた。なお、ガラス面から硬化膜の最も
高い面までの厚さは、2.72μmであった。
また、硬化膜を剥がして熱重量努析を行ったところ、熱
解開始温度は315℃であった。さらに非画線部分に幅
0.5mの傷をつけ、この傷をガラス面にまで届かせて
おいて、これを次の3種の薬品にそこに記載の温度で1
0分間浸漬して、耐薬品性を調べた。
N−メチルピロリドン 25℃ 5%苛性カリ水溶液  60℃ 18%塩酸+2%硝酸 60℃ 浸漬後、傷口を顕@鏡で観察したが、全く変化を認めな
かった0次に硬化膜を乾燥して、浸漬前後の膜厚の変化
を測定したが変化量は何れも、耐熱性も耐薬品性も良好
であると認められた。
実施例2 この実施例では、(a)の化合物としてトリアリルイソ
シアネートを用い、(blの化合物としてジアリリデン
ペンタエリスリットとヒドロキシル基を有するアクリレ
ート化合物との反応生成物である市販品(昭和高分子社
製、スビラックU−3000)を用い、(C)の化合物
としてシクロへキシルマレイミドを用い、これを実施例
1で用いたと同じカゼイン画像上に塗布した。
下記の化合物を下記の割合に混合して、硬化性組成物と
した。
トリアリルイソシアヌレート      20部スピラ
ックU−300070部 シクロへキシルマレイミド      10部光増感剤
(チバガイギー社製、イルガキュア1.84)    
          5部熱重合開始剤(ジクミルパー
オキサイド)2部接着改良剤(信越化学社製、信越シリ
コーンKBM5Q3)           4部溶剤
(メチルセロソルブアセテ−))  40部上記の混合
物から成る硬化性組成物を実施例1と全く同様にして、
カゼイン画像の上に塗布した。
その後も実施例1と全く同様にして紫外線で照射し、加
熱して硬化させた。
その後、表面の凹凸を表面粗さ計で測定したところ、表
面の凹凸は0.03−0.07μmの範囲内にあった。
またガラス面から硬化膜表面までの厚みは2.87μm
であつた。これをもとの段差がZlotImであったの
に比べると、表面は充分平坦化されていると認められた
また、硬化膜を剥がして熱分解開始温度を測定したとこ
ろ、熱解開始温度は325 ”Cであった。
さらに実施例1と全く同様にして、耐薬品性を調べたと
ころ、3種の薬品の何れによっても全く侵されていない
ことを認めた。
比較例1 この比較例では、硬化性組成物として、アクリル共重合
物を用いて、実施例1で用いたと同じ凹凸表面上に塗布
し硬化させた。
アクリル共重合物としては、グリシジルメタクリレート
60%と、ヒドロキシベンザルアセトフェノンのメタク
リレート40%か゛ら成る共重合物で、重量平均分子量
が7. I X 10 ’で、且つ数平均分子量が3.
5X10Sのものを用いた。
上記アクリル共重合物に、さらに下記のものを下記の割
合に混合して、硬化性組成物とした。
上記アクリル共重合物        10部溶剤(エ
チルセロソルブアセテート) 90部上記の組成物を、
実施例1で用いたと同じカゼイン画像上に150Orp
mでスピンコードした。
次いで、この塗布板を90℃で10分間乾燥し、その後
、これを露光機のベルトに乗せ、80W/口の高圧水銀
灯で400mJ/cdの紫外線を照射した。引き続いて
さらに170 ’Cのオーブン中で20分間加熱し、硬
化させた。
その後、表面の凹凸を表面粗さ計で測定したところ、表
面の凹凸は0.7pmであった。これにより平坦化する
効果が劣ることが認められた。
実施例3 下記混合物を用い、実施例1と簡様の手順で硬化膜を作
成し、耐薬品試験を行った。
スビラフク U−300070部 2.6−ジニチルフエニルマレイミド(大人化学工業所
社製、E−PMI)30部 イルガキュア 184        4部バークミル
 D            2部フロラード FC4
300,5部 メチルセロソルブアセテート     30部硬化膜の
膜厚は3.20μmであり、平坦化性は良好であった。
又、耐薬品性試験では、N−メチルピロリドンでは0.
08μm増加、苛性カリ水溶液では変化がなかった。又
、塩酸・硝酸水溶液では0.1μm’R少したが、顕V
&鏡観察では全く異常が認められなかった。
比較例2 実施例3で用いた2、6−ジニチルフエニマレイミドを
添加せず、スビラック u−Soooを100部とする
以外は、実施例3と同じ条件で試験を行った。
硬化膜面の平坦化性は良好であったが、耐薬品試験後、
膜厚変化を測定したところ、N−メチルピロリドンでは
0.32μm減少、塩酸・硝酸水溶液では0.25μm
fli少した上、点状剥離を住じた。
苛性カリ水溶液では0.30μm減少と共に、多数の亀
裂を生じた。
実施例4 下記混合物を用い、実施例1と同様の試験を行った。
トリアリルイソシアヌネート     70部トリアリ
ルイソシアヌレート部分重合物(日本化成社製、数平均
分子量 4720、重量平均分子量 17640)  
         20部シクロへキシルマレイミド 
     10部イルガキュア 184       
 5部バークミル D            3部フ
ロラード FC4300,5部 メチルセロソルブアセテート     40部硬化膜面
の凹凸はO,13μmで良好であり、耐薬品試験でも異
常が認められなかった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)1分子中にアリル基を2個以上含んだトリアジ
    ン化合物と、(b)1分子中にアリル基とアクリロイル
    基とを持つたスピロアセタール化合物と、(c)N−置
    換マレイミドとの3種の化合物のうち、少なくとも2種
    の化合物を混合して得られた混合物に、光増感剤及び/
    又は熱重合開始剤を加えてなる硬化性組成物。 2、トリアジン化合物が、25℃における粘度が20−
    5000センチポイズの液体であることを特徴とする、
    特許請求の範囲第1項に記載する硬化性組成物。 3、トリアジン化合物が、アリル基を2個以上含んだト
    リアジン化合物の重合体又は共重合体であることを特徴
    とする、特許請求の範囲第1項に記載する硬化性組成物
    。 4、スピロアセタール化合物がジアリリデンペンタエリ
    スリツトとヒドロキシル基を持つたアクリレート又はメ
    タアクリレートとの反応生成物であることを特徴とする
    、特許請求の範囲第1−3項の何れかの項に記載する硬
    化性組成物。 5、N−置換マレイミドがN−シクロヘキシルマレイミ
    ドであることを特徴とする、特許請求の範囲第1−4項
    の何れかの項に記載する硬化性組成物。
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