JPH03133380A - ヒトトロンボモジュリン誘導体 - Google Patents

ヒトトロンボモジュリン誘導体

Info

Publication number
JPH03133380A
JPH03133380A JP2213571A JP21357190A JPH03133380A JP H03133380 A JPH03133380 A JP H03133380A JP 2213571 A JP2213571 A JP 2213571A JP 21357190 A JP21357190 A JP 21357190A JP H03133380 A JPH03133380 A JP H03133380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dna
thrombomodulin
amino acid
sequence
plasmid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2213571A
Other languages
English (en)
Inventor
Nils Ulrik Bang
ニルス・アルリック・バン
Brian William Grinnell
ブライアン・ウィリアム・グリネル
Jo Ann Hoskins
ジョー・アン・ホスキンス
Robert Earl Moore Jr
ロバート・イアール・ムーア,ジュニア
John Francis Parkinson
ジョン・フランシス・パーキンソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPH03133380A publication Critical patent/JPH03133380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/745Blood coagulation or fibrinolysis factors
    • C07K14/7455Thrombomodulin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、新規なヒトトロンボモジュリン誘導体および
該誘導体をコートしているDNA化合物を提供するもの
である。また、本発明は、組換えDNAベクターおよび
該ベクターで形質転換した宿主細胞をも提供するもので
ある(この宿主細胞は上記の新規タンパク質を産生させ
るのに有用である)。本発明のトロンボモジュリン誘導
体は独特の性質を有しており、これが本誘導体を抗凝固
薬として特に適切なものにし、そして血栓の治療または
予防に有用なものにする。
【従来の技術】
本発明の理解を助けるため、凝固酵素系の簡単な説明を
以下に挙げる。凝固系(「カスケード」と呼ばれること
もある)は、最終的には酵素トロンビンの生成に導く酵
素前駆体の活性セリンプロテアーゼへの連続的な活性化
を包含する連鎖反応ととらえるのが最も良い。トロンビ
ンは限定されたタンパク質加水分解によって、血漿フィ
ブリノーゲンを不溶性のゲルであるフィブリンに変換す
る。この凝固カスケード中の2つの重要な現象は、凝固
因子rXaによる凝固因子XのXaへの変換、および凝
固因子Xaによるプロトロンビンのトロンビンへの変換
である。 これら両反応は細胞表面、特に血小板表面で起こり、両
反応は補助因子を必要とする。主要な補助因子(因子V
および■)は比較的不活性な前駆体として循環している
が、最初の数個のトロンビン分ヂが生成すると、限定さ
れたタンパク質加水分解によってトロンビンが補助因子
を活性化する。 この活性化された補助因子Vaおよび■aは、約5オー
ダーの強さで、プロトロンビンのトロンビンへの変換お
よび因子Xの因子Xaへの変換の両方を促進する。 活性化されたプロティンCは2種類の血漿タンパク質基
質に圧倒的な選択性を有し、これを加水分解し、不可逆
的に破壊する。これらの血漿タンパク質基質は、活性化
された形態の凝固補助因子Vおよび■(それぞれ、補助
因子Vaおよび■a)である。活性化されたプロティン
Cは、不活性な前駆体、凝固因子Vおよび■を最少に分
解するにすぎない。イヌにおいては、活性化されたプロ
ティンCが、主要な生理学的フィブリン溶解酵素である
組織プラスミノーゲン活性化因子の循環レベルを急激に
増加させることがわかっている。活性化されたプロティ
ンCがヒト全血中のフィブリンの溶解を促進することが
インビトロで示されており、最近の実験は、この作用が
組織プラスミノーゲン活性化因子の阻害物質との相互作
用によって媒介されていることを示唆している。従って
、活性化されたプロティンCは、インビボにおける重要
な抗血栓物質であり、そしておそら(はフィブリン溶解
物質である。 シカし、プロティンCの活性化には、凝固カスケードに
おける最終的なセリンプロテアーゼであるトロンビン、
および内皮細胞膜結合の糖タンパク質であるトロンボモ
ジュリンが関与している。 トロンボモジュリンは、トロンビンと1:1の強固な化
学量論的なコンプレックスを形成する。トロンビンとコ
ンプレックス化したときのトロンボモジュリンは、トロ
ンビンの機能的な性質を実質的に変化させる。凝固経路
におけるトロンビンは、通常、フィブリノ−゛ゲンを凝
固させ、血小板を活性化し、そして凝固補助因子Vおよ
び■をそれらの活性化された形態であるVaおよび■a
に変換する。トロンビンは単独でプロティンCを活性化
するように働くが、それは極めて遅く、非効率なもので
あるにすぎない。対照的に、トロンボモジュリンとl:
1のコンプレックスにあるときのトロンビンは、フィブ
リノーゲンを凝固させず、血小板を活性化せず、また、
凝固因子Vおよび〜1をそれらの活性化された形、態に
変換しない。トロンビン:トロンボモジュリンのコンプ
レックスはプロティンCの活性化を促進し、プロティン
C活性化の速度定数は、トロンビン単独のものと比較す
るとトロンビン:トロンボモジュリンコンブレソクスの
方が20.000倍大きい。 従って、活性化されたプロティンCは、池の抗凝固薬、
例えばヘパリン、および経口ヒドロキシクマリン型抗凝
固薬、例えばワルファリンなどよりも広い治療学的イン
デックスを有する抗血栓薬である。プロティンCも活性
化されたプロティンCも、ある局所部位にトロンビンが
生成するまでは有効ではない。凝固因子VをVaに、そ
して■を■aに変換するのにトロンビンが必要とされる
ので、活性化されたプロティンCはトロンビンが存在し
ないと実質的には有効ではない。既述のように、これら
2種類の補助因子の活性化された形態は、活性化された
プロティンCの好ましい基質である。患者に注入したと
きにプロティンC酵素前駆体は、トロンビンが生成して
トロンホモシュリンとコンプレックス化するまでは不活
性のままであろう。トロンボモジュリン;トロンビンの
コンプレ・ノクスが存在しないと、プロティンC酵素前
駆体は活性化されたプロティンCに変換されない。 現在ではヒトプロティンCの組換え発現か可能であるが
[米国特許N o、 4.755.624(1988年
10月4日発行)を参照]、トロンビン:トロンボモジ
ュリンコンフレノクスによるその活性化のインビボでの
コントロールは、効率的なプロティンC活性化の必須成
分であるトロンボモジュリンが有意なlで入手できなか
ったので、制限されていた。特に、トロンホモシュリン
は最近まで、不活性化されたトロンビンをアガロースに
固定させるアフィニティークロマトグラフィーを包含す
る多工程の精製法によって少量だけが精製されるにすぎ
ながった[エスモン等(Esmon、N、L、 et 
al、、J、Biol、Chem、  257859(
19g2)) ;スズキ等(Suzuki、に、 et
 al、、Biochim、 Biophys、 Ac
ta、 811!2.343(1986)) ;および
マルヤマ等(Maruyama、 1.  et al
、 、 J、 CI in、 Invest、 、 7
5.987(1985))を参照]。トロンボモジュリ
ンはそのトランスメンブランドメインを介して細胞膜に
強固に結合しく後記を参照)、変性原およびデタージエ
ントに対して比較的安定であり、そして外因性の抗血栓
物質として臨床的に有用であるためには十分な溶解性を
欠いているので、精製は一層複雑なものになっている。 さらに、ラン トロンボモジュリンの大部分の最近ノク
ローニングおよび配列決定[ジャ、ブラン(Jackm
an、 R,、Proc、 Nat 1. Acad、
 Sc i、 (USA)、 83.8834(198
6))]の前には、トロンボモジュリンの構造は全く不
明であった。ヒト トロンボモジュリンの全遺伝子配列
が今報告された。また、ヒトゲノムはトロンボモジュリ
ン遺伝子の1個のコピーだけを含有し、それはヒト染色
体20上に存在している。さらに研究が行われて、この
遺伝子がイントロンを全く含有していないことがわかり
、このことはトロンホモシュリンをコードしているcD
NAおよびゲノムDNAが同一であることを示唆435
0(1987)) ;スズキ等(Suzuki、et 
al、、The EMBOJournal、 6.18
91(1987)) :およびジ’r ツクマン等(J
ackman、 R,et al、 、 Proc、 
Natl、 Acad、 Sci、 (USA)。 84、6425(1987乃を参照]。 この情報は、ヒト トロンボモジュリンの基本的な構造
の決定を可能にした。分析によって、ヒト トロンボモ
ジュリン(ヒトTM)は、シグナルペプチド部分(16
,18または21残基の長さであると報告されている)
を含む575アミノ酸のタンパク質として合成されるこ
とが示された[それぞれ、ジャックマン等(Jackm
an、R,et al、、Pr。 c、 Nat 1. Acad、 Sci、 (USA
)、 84.6425(1987)) ニジライ等(S
hirai、T、 et al、、J、Biochem
、、103.281(198g));およびウェン等Q
en、 et al、 ;上記)]。シグナルペプチド
部分に続いて、ヒトTMは、アミノ末端から連続して次
のドメインまたは領域を含有している:1)アミノ末端
ドメイン(〜223−226アミノ酸残基);2)6つ
のEGF(表皮成長因子)様の構造(EGF−相同領域
とも呼ばれる;〜236−240アミノ酸残基);3)
いくつかの可能性あるO−グリコジル化部位が存在して
いるセリン/トレオニン豊富領域(〜34−37アミノ
酸残基) ; 4) トランスメンブラン領域(〜23
−24アミノ酸残基):および5)細胞質ドメイン(〜
36−38アミノ酸残基)。当業者なら、ここに挙げた
アミノ酸残基の範囲は、特定のドメインまたは領域が始
まり、そして終わるところの不明確さの結果であること
か理解されよう。これらの範囲は、それぞれのドメイン
または領域の長さについて文献に報告されている様々な
値を示すものである[例えば、スズキ等(Suzuki
、に、 et al、、The EMBOJourna
l、 6.1891(1987) :ウェン等(Wen
、D、 et al、 ;」二記))を参照]。従って
、本明細書で用いる際には、[N−末端領域またはドメ
イン」、「表皮成長因子相同領域またはドメイン」、「
セリン/トレオニン−豊富領域またはドメイン」、[ト
ランスメンブラン領域またはドメインJ、および「細胞
質領域またはドメイン」は、それぞれの領域またはドメ
インについて上に挙げたおよそのアミノ酸残基の範囲を
指している。さらに、インビボでのプロセッシングは、
発現している形質転換された宿主細胞に依存して変化す
ることが予想されるので(特に、真核宿主細胞と比べた
ときの原核宿主細胞)、「N−末端領域またはドメイン
」なる用語はヒト トロンホモシュリンのシグナルペプ
チドまたはその一部を含んでいることもある。 野生型トロンボモジュリン中のトランスメンブラン領域
のゆえに、この分子は細胞膜中に保持される。その結果
、このタンパク質の精製は望ましくないデタージェント
の使用を必要とする。さらに、天然の供給源から得られ
る精製された物質が少量であることは、臨床的に有用な
付加的な抗凝固薬または抗血栓薬として野生型のトロン
ボモジュリンを使用することを大きく妨げる。
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、組換えDNA法によって製造されうる可溶性
のトロンボモジュリン誘導体を提供することによってこ
れらの困難を克服するものである。 これらの誘導体は、実質的に無制限の量で得ることがで
き、取扱いが容易であり、臨床的に有用な望ましい性質
を備えている。即ち、これらの誘導体は、血栓の治療お
よび予防にこれまで利用することができなかった手段を
臨床医に提供するであろう。本発明によって提供される
タンパク質の性質および利点を以下に詳しく説明する。 上で定義した用語に加えて、本明細書に開示した発明の
ために以下の用語を定義する。 AD2LP :アデノウイルスー2の後期プロモーター 抗生物質:微生物によって産生される物質であって、天
然に、または限定された化学修飾を伴って、別の微生物
または真核細胞の増殖を阻害するか、またはこれらを死
滅させる物質。 抗生物質耐性付与遺伝子;抗生物質に対する耐性を付与
する活性をコードしているDNAセグメント。 Apt:アンピシリン耐性の表現型またはアンピシリン
耐性を付与する遺伝子。 BK:ヒトパポバウイルス BKウィルス由来(7)B
Kエンハンサ−要素であり、このエンハンサ−はあるプ
ロモーターからの転写のレベルを増大させることができ
る。 dhfr : dhfr−細胞における選択マーカーと
して有用なジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子であり、これを
用い、宿主細胞を漸増レベルのメトトレキセートに暴露
することによってDNAセグメントを増幅(DNAセグ
メントのコピー数の増加)することができる。 EP:T−抗原(F)遺伝子のSV40初期プロモータ
ー、T−抗原結合部位、およびSV40の復製起源を含
有するDNAセグメント。 真核性プロモーター:真核細胞中でプロモーターとして
機能するあらゆるDNA配列。 宿主細胞:組換えDNAベクターで形質転換することが
できる原核生物および真核生物を含む生物。この用語に
は、哺乳動物細胞、ならびに生存プロトプラスト(例え
ば、ストレプトマイセスのプロトプラスト)が含まれる
が、これらに限定はされない。 Hm’:ハイグロマイシン耐性の表現型またはハイグロ
マイシン耐性を付与する遺伝子。 IVS:イントロンをコードしているDNAであり、介
在配列とも呼ばれる。 MC5:多重クローニング部位であり、ポリリンカーと
も呼ばれる。 ori ニブラスミドの複製起源。 pA:ポリアデニル化シグナルをコードしているDNA
配列。 プロモーター: DNAをRNAに転写させるDNA配
列。 組換えDNAベクター:あらゆる組換えD N Aクロ
ーニングベクターまたは発現ベクター組換えDNAクロ
ーニングベクター=1またはそれ以上の別のDNAセグ
メントを付加したか、または付加することができるDN
A分子からなる、自律的に複製するか、または染色体に
組込まれるあらゆる媒体。この用語には、プラスミド、
コスミドおよびファージベクターが含まれるが、これら
に限定はされない。 組換えDNA発現ベクター:ベクターの一部であるDN
A分子またはベクターに挿入することが可能なりNA分
子を発現させることができる、プロモーターを含有する
あらゆる組換えDNAクローニングベクター レプリコン二組換えDNAベクターの自律的なwl製を
可能にし、それを制御するDNA配列。 制限フラグメント:lまたはそれ以上の制限酵素の作用
によって生成したあらゆる直線状のDN八へ 感受性宿主細胞:ある抗生物質またはその他の毒性化合
物の存在下では、それらに対する耐性を付与するDNA
セグメントがないと増殖することができない宿主細胞。 形質転換、受容宿主細胞(その生存プロトプラストを含
む)へのDNAの導入であり、それによって受容細胞の
遺伝子型が変化する。 形質転換体二形質転換を受けた受容宿主細胞。 酵素前駆体 タンパク質加水分解酵素の酵素的に不活性
な前駆体。 第1図は、phdTMDlの構築の概略を示す工程図で
あり、 第2図は、プラスミドpUC18の制限部位および機能
地図の模式図であり、 第3図は、プラスミドpU Cl 8T M 1ink
erの制限部位および機能地図の模式図であり、第4図
は、プラスミドpUC18TMの制限部位および機能地
図の模式図であり、 第5図は、プラスミドpUC18TMDIの制限部位お
よび機能地図の模式図であり、第6図は、プラスミド1
)hdの制限部位および機能地図の模式図であり、 第7図は、プラスミドphdTMD1の制限部位および
機能地図の模式図である。 当業者なら、添付の図面がほぼ縮尺して描かれているこ
とは理解されよう。地図上の制限部位の間隔は正確では
なく、ベクター上の実際の制限部位が計算した距離と若
干前なっていることもある。 この地図は、あるベクター上の全ての制限部位を完全に
挙げるものではない。これらの図面は、本発明の理解を
助けるために挙げたものである。
【課題を解決するための手段】
本発明は可溶性のヒトトロンボモジュリン誘導体を提供
するものであり、この誘導体は、N−末端から順に、ヒ
トトロンボモジュリンのa)N−末端領域; b)表皮成長因子相同領域;および C)セリン/トレオニン豊富領域 を含有するアミノ酸配列であり、このアミノ酸配列はヒ
トトロンボモジュリンのトランスメンブランおよび細胞
質ドメインを欠いており、また、該アミノ酸配列をコー
ドしている組換えDNΔベクターで形質転換したAV1
2または293宿主細胞から得られる。 本発明の好ましい態様においては、可溶性トロンボモジ
ュリン誘導体のアミノ酸配列は、プラスミドpUC18
TMDlまたはプラスミドphdTMDIのトロンボモ
ジュリン誘導体暗号化配列によってコードされているア
ミノ酸配列である。 この好ましい態様では、可溶性トロンボモジュリン誘導
体のアミノ酸配列は以下の配列で示されCysA sp
G 1yLeuArgG 1yHi s LeuMe 
tTh rVa IA rgSe rSerVa IA
laAlaA s pVa I I l eS e r
LeuLe uLe uA s nGlyAs pGl
yGlyVa IGlyArgArgA rgLeuT
rp I 1eG1yLeuG 1 nLeuProP
 roGlycys GlyAspProLysA r
gLeuG 1yP roLeuA rgGlyPhe
GlnTrpVa lTh rGlyAspAs nA
s nTh rse rTyrSe rArgTrpA
laA rgLeuAs pLeuAsnGlyAl 
a P roLeucyg GlyP roLeuCy
sVa IAlaVa ISe rA 1aA 1 a
 GluA 1 aTh rVa IP roserG
luP ro I 1eTrpG1uG 1 u G 
loG 1nCys G l uVa LLys Al
 aAs pG LyPheLeuCys GluPh
eHi 5PheP roAl a Th rCys 
ArgP roLeuA 1aVa IGluP ro
GlyA 1aA1aA 1aAl aAl aVa 
LSe r I 1eTh rTy rGlyTh r
P roPheAlaAl aA rgGlyAlaA
spPheGlnA la LeuP roVa LG
lySe rse rAlaAlaVa 1A1a P
roLeuG lyLeuGlnLeuMetCysT
h rAla ProP roGLyAlaVa IG
lnGlyHi 5TrpA laA rgGluA 
la ProGlyAla TrpAspCys S 
e rVa IGluAsnG 1yG1yCysG1
uHisAlaCysAsnA l a I 1ePr
oG1yA la ProArgCysGlnCysP
roAla GlyAlaAlaLeuGlnAlaA
s pGlyArgsercysThrAl aSe 
rAlaThzGlns e rCysAs nA 5
pLe uCys G 1u)l i s PheCy
s Va 1ProA s nP roA 5pG1n
P roGlyse rTyrSe rcysMe j
Cys GluThrGlyTyrArgLeuAla
AlaAspGlnHisA rgCysGl uAs
pVa IAspAspCys I l eLeuGl
uP roSe rP rocysP roのnArg
CysVa IAs nTh rGlnG 1yG1y
PheG LuCys Hi s Cys Ty rP
 roAs nTyrAs pLeu’/a IAsp
G 1yG1uCysVa IGluP roVa I
A 5pProCys PheArgAlaA 5nC
ysG1uTyrGlnCysG1nP roLeuA
s nG1nTh rSe rTyrLeuCysVa
 ICysA laG 1uGlyPheAla Pr
o I 1eProHis GluProHisArg
Cys GlnMe tPhacysAsnG 1nT
h rAla CysF’roA1 aAs pCys
AspProA 5nTh rGl nA 1 a 5
erCysG 1 uCys P roG 1uG1y
TyrI 1eLeuAs pAs pGlyPhe 
I 1 eCysTh rAsp工1 eA 5pGl
 uCys G 1uA snG 1yG1yPheC
ys Se rGlyVa 1cysHi s As 
nLeuPr。 GlyTh rPheGl uCys I 1eCys
 GlyP roAspSe rA la LeuA 
l aA rgHi s I 1eG1yTl+ rA
 5pCysA 5pSe rGlyLysVa 1A
spG1yGlyAs pSe rG 1ySe rG
lyGluProProProSe rProThrP
roGlySerThrLeuThrProProAl
 aVa IGlyLeuValHisSer−Coo
l([配列中、Alaはアラニン1.Argはアルギニ
ン、Asnはアスパラギン、Aspはアスパラギン酸、
Cysはシスティン、Glnはグルタミン、Gluはグ
ルタミン酸、Glyはグリシン、Hisはヒスチジン、
11eはインロイメン、LeUはロイシン、Lysはリ
ジン、Metはメチオニン、Pheはフェニルアラニン
、Proはプロリン、Serはセリン、Thrはトレオ
ニン、Trpはドリフトファン、Tyrはチロシン、お
よびValはバIJ 7であり RはMetLeuGlyValLeuValLeuG]
yAlaLeuAIaLeuAlaGIyLeuGly
−であり R’はPhePro−てあり・ Xは0または1であり; yはOまたはlである(たたし、yかOであるときはX
は0てなければならず、Xか1であるときはyはlでな
ければならない)1゜ 本発明の特に好ましい態様ては、可溶性トロンボモジュ
リン誘導体のアミノ酸配列は以下の配列でホされる H2N−A la P roA la G 1uP r
oGl nProGlyGlyse rGl nCys
Va IGluHi 5AspCysPheA La 
LeuTyrP roGlyP roA 1aTh r
PheLeuAsnA 1aSe rGlnI 1ec
ysAs pG 1yLeuA rgGlyHi s 
LeuMe LThrVa IA rgSe rSe 
rVa 1AlaA1aAspVa I I 1eSe
 rLeuLeuLeuAsnGlyAspGlyGl
yVa 1G1yA rgArgA rgLeuT r
p I 1eG1yLeuG1nLeuProP ro
G 1ycysG 1yAspProLysA rgL
euGlyP ro LeuA rgGlyPheGl
nT rpVa ITh rGlyAspAs nAs
 nThrse rTyrSe rA t gT rp
A 1 a ArgLeuA s p LeuAs n
G 1yA 1 a P roLeucysGlyP 
toLeucysVa IA 1aVa 1serA 
1 aAla GluAlaThrVa 1Prose
 rGluP ro I 1eTrpG1uG 1 u
GlnGl nCys Gl uVa 1LysA l
a As pGlyPheLeucys GluPhe
HisPheP roA 1 a Th rCysA 
rgP roLeuA la Va I GluP r
oGlyAl aA 1aAlaA1aA1aVa l
 S e r I l eTh rTyrG 1yTh
 rP ro PheAl aAlaA rgGlyA
la AspPheGlnA la Le uP ro
Va 1Glys e rs e rA la Ala
 Va 1A1aP roLeuG LyLeuGln
LeuMetCysTh rAla ProP roG
lyA la Va IGlnGLyHisTrpAl
aArgGluAlaP roGlyA l a Tr
pAspCys S e rVa IGluAs +x
G1yG1yCys Gl uni sAl a Cy
sAsnAl a I leP roGlyAl a 
P roA rgCys GlnCys ProAla
 GlyAlaAlaLeuGlnAlaAspGly
ArgSe rCysTh rAla Se rAla
ThrGlnse rCysAs nAspLeuCy
 s GluJ(i s PheCys Va IP 
roAs nProAs pGlnP roGlys 
e rTyrS e rCysMe tCys Gl 
uTh rGlyTyrA rgLe uA 1 a 
Ala AspGlnJ(i s A r gCys 
GluA s pVa IA spA 5pCys I
 1 eLeuGl uP roS e rP roC
ys ProGlnA rgCysVa IA s n
Th rG 1nG1yG 1yPb e G 1uC
ys Xi s Cys TyrP roAs nTy
rAsp LeuVa IAs pGlyGlucys
Va 1G1uP roVa IA spProcys
PheArgAlaAs ncysGluTyrG 1
nCys GlnP ro LeuAs nG 1 n
Th rSe rTyrLeuCys Va I Cy
s A la Gl uGlyPheAlaProll
eProHisGluProHisArgCysGin
)IetPheCysAsnG 1nTh rAl a
Cys ProAlaAspCysAspP roAs
nTh rGlnAl aSe rcysGluCys
P 【oGluGlyTyrI 1eLeuAspAs
 pGlyPbeI 1ecysThrAsp I 1
eAspG LuCys GluAsnGlyG 1y
PheCys Se rGlyVa ICysH45A
snLeuP roGlyTh rPheGlucys
 I 1eCysGlyP roAspSe rA 1
aLeuAl aArgHis I 1eG1yTh 
rAs p CysAs pSe rG 1yLysV
a IA s pGlyG l yA 5pSe rG
Lys e rGlyGlyP roProProSe
 rP roTh rProGlyse rTh rL
e uTh rP ro P roAlaVa IGl
yLeuValHisSer−COOH [配列中、Alaはアラニン、Argはアルギニン、^
snはアスパラギン、 Aspはアスパラギン酸、Cy
sは/スティン、Ginはグルタミン、Gluはグルタ
ミン酸、Glyはグリシン、Hisはヒスチジン、ll
eはインロイシン、Leuはロイシン、Lysはリジン
、Metはメチオニン、Pheはフェニルアラニン、P
roはプロリン、Serはセリン、Thrはトレオニン
、Trpはトリプトファン、Tyrはチロシン、および
Malはバリンである1゜ 本発明の好ましい態様では、提供されるトロンボモジュ
リン誘導体が組換え法によって、好ましくはトロンボモ
ジュリン誘導体をコードしている組換えDNA発現ベク
ターで真核宿主細胞を形質転換し、次いでこの細胞を本
発明の誘導体の発現に適した条件下で培養することによ
って製造されることは理解されよう。この発現ベクター
は、勿論、TM誘導体をコードしているDNA配列が発
現のために適切に配置され、かつ翻訳開始部位との関係
で適切な翻訳リーブイブ・フレーム内に配置されるよう
に構築されるべきである。さらに、開始部位は、挿入し
たDNA配列から導くことができるか、または他の供給
源から導くことができる。この配列は、天然のものであ
るときには、ベクターに対して異種または同種のいずれ
であってもよく、また、構築に用いたプロモーターに対
して同種または異種であってよい。選択のために、この
発現ベクターは)に択マーカーを含有していてよく、形
質転換は、マーカー遺伝子が存在しないと選択に用いる
毒性物質に対して通常は感受性である宿主細胞中であっ
てよい。 この後者の態様、即ち真核細胞での発現においては、お
そらく生成物のグリコジル化が起こるであろう。従って
、本発明は、ポリペプチドが原核微生物の宿主細胞中で
発現するときに予想されるような非グリコンル化形態の
トロンボモジュリン誘導体だけでなく、グリコジル化形
態の誘導体をも提供するものである。本明細書で用いる
「グリコ/ル化」なる用語は、1またはそれ以上の糖部
分の発現タンパク質への付加を意味する。さらに、当業
者なら理解しているように、真核性の発現は宿主細胞か
ら産物が分泌される結果になることが多い(特に、発現
されるポリペプチドのシグナルペプチト部分が存在して
いるとき)。また、その他の生物学的プロセッシング、
例えばN−末端ブロッキングもしくはその後の切断、ま
たはおそら(はC−末端切断が真核宿主細胞中で起こり
、これが最終発現タンパク質の同定を困難にするであろ
う。従って、本発明の別の好ましい態様では、プラスミ
ドpUC l gTMD lあるいはプラスミドphd
TMD1のトロンボモジュリン誘導体暗号化配列を含有
する組換えDNA発現ベクターで形質転換した宿主細胞
を、発現に適した条件下で培養することによって得られ
るポリペプチドを提供するものである。そのようなヒト
トロンホモジュリノ誘導体をコートシているDNA配列
は、次の配列で示される6 CTGG GAGGACGTGGATGACTGCATGCGCT
GT GGGCTCGTGCATTCG−3 [配列中、Aはデオキシアデニル、Gはデオキシアデル
、Cはデオキンンチジル、そしてTはチミジルである1
゜ この態様に好ましい宿主細胞は、真核宿主細胞、特に曲
孔動物細胞である。最も好ましい宿主細胞はヒ)293
(293細胞)または/リアン・ハムスターAV12−
664細胞(AV12)である。 この態様では、後記でさらに詳しく説明するように、特
に誘導体が293またはAv 12細胞中で発現された
ときには、2つの形態のポリペプチドか観察された。こ
れらのポリペプチドを高分子量のトロンボモジュリン誘
導体および低分子量のトロンボモジュリン誘導体と命名
した。高分子量の形態は約95〜約110kD(還元条
件)および杓76〜94kD(非還元条件)の分子量を
有している。無水T F M S (トリフルオロメタ
ンスルホン酸)で化学的に脱グリコ/ル化すると[ソン
ヤー等(Sojar、et al、、Arch、Bio
chem、Biophys、 259.52(1987
戸を参照]、高分子量の形態は2および3時間後にそれ
ぞれ約68kDおよび65k[)(ji元条件下)のタ
ンパク質を与えた。さらに、この形態はフンドロイチナ
ーゼABC切断に感受性であり、未処理の形態のレベル
よりも低いレベルでトロンビンの凝固時間を長くするタ
ンパク質を与える。 コンドロイチナーゼ処理に対して感受性であることは、
本発明の高分子量形態の可溶性トロンボモジュリン誘導
体がグリコサミノグリカン部分を有しているかもしれな
いことを示唆している。さらに、この形態は以下に挙げ
る別の性質を有している:即ち a)約1.0〜約5.QmMの最適Ca”濃度;および b)約2.0〜約3.OnMのトロンビンのKd0低分
子量の形態は約73〜約77kD(還元条件)および約
58〜66kD(非還元条件)の分子量を有している。 TFMS脱グリコジル化を行うと、この形態のトロンボ
モジュリン誘導体は3時間後に約63〜約64kD(還
元条件)のタンパク質を与えた。また、この誘導体は以
下の性質をも有している。即ち a)約0,1〜約0.5mMの最適Ca”濃度;オヨび b)約10.0〜約25.OnMのトロンビンのKd。 さらに、本発明によって提供されるのは、DNA配列、
組換えDNAベクター、宿主細胞および本発明の所望の
可溶性トロンボモジュリン誘導体の製造方法である。本
発明のこれら別の態様は後記でさらに詳細に定義する。 本発明のトロンボモジュリン誘導体をコードしているD
NA配列は次の配列で示される11.0 TTCCCAGCCACCTGCAGGCCACTGG
CTGTGGAGCCCGGCGCCGCGGCTGC
Co30 GTGGACGGCGAGTGTGTGGAGAGCC
AACTGC [配列中、R゛は5−ATGCTTGGGGTCCTG
GTCCTTGGCGCGCTGGCCCTGGCCG
GCCTGGGG −3であり;R1″は 5°−TT
CCCC−3″であり;XはOまたはlであり; yはOまたはlであり(ただし、yがOであるときはX
はOでなければならず、Xが1であるときはyは1でな
ければならない): Δはデオキシアデニル、Gはデオキシグアニル、Cはデ
オキシシチジル、そしてTはチミジルである]。 (以下、余白) GGGCTCGTGCATTCG−3’ 。 既述のように、本発明の誘導体は組換えDNA法を用い
て製造するのが好ましい。即ち、本発明は新規なりNA
配列、組換えDNAベクターおよび所望の産物を発現さ
せるための宿主細胞を提供するものである。先に記した
ように、可溶性のトロンボモジュリン誘導体を製造する
ための好ましい方法は、所望のDNA配列を自存する発
現ベクターを有する真核宿主細胞を培養することによる
。 この目的に好ましい組換え発現ベクターはプラスミドp
hdTMDlであり、その制限部位および機能地図は第
7図に示されている。プラスミドphdTMD +の全
体の構築は第1図の工程図に概略して示した。この構築
のそれぞれの工程を詳しく説明する。 当業者には周知の出発プラスミドであるプラスミドpU
C]8は、その包含しているIac遺伝遺伝子内型多重
クローニング部位リリンカー)を含有している組換えD
NAクローニングベクターであり、市販品から入手する
ことかできる(例えば、Boehringer−Man
nheim、 1ndianapol is、 INか
ら)。また、当業者はやはり市販品から入手可能なプラ
スミドpUC19を用いることもできる。さらに、これ
らのプラスミドはpB R322由来の複製起1原およ
び修飾されたアンピシリン耐性遺伝子を含有している。 これらのベクターは、2市にl肖化されたDNA制限フ
ラグメントを別々に、そしてIacフロモーターに関し
て所望の配向でクローニングすることを可能にするので
特に有用である。pUC18の制限部位および機能地図
を第2図に示す。 プラスミドphdTMD1の製造のための第1図に挙げ
た特定の工程は、TM誘導体暗号配列内に存在しないい
くつかの制限部位の存在を必要とする。従って、Eco
RI −Pst lリンカ−と命名したリンカ−配列を
調製した。制限部位を表示したその配列を以下に示す 第1図および以下の記述から明らかとなるであろうが、
表示した制限部位のそれぞれはプラスミドphdTMD
lを構築する際に役立つ。 次に、pUC18を制限酵素EcoRIおよびPstl
で2重消化し、続いて得られたDNAを上記のEcoR
I−Pstlリンカ−と連結することによって、中間ベ
クターのpU C18T M 1inkerを調製した
。得られたベクターpU C18TMlinkerの制
限部位および機能地図を第3図に示す。 本発明の可溶性トロンボモジュリン誘導体の暗号配列は
、完全なトロンボモジュリン遺伝子をコードしているゲ
ノムDNAから導いた。この遺伝子はヒトゲノムの染色
体20上に位置しており、イントロンを含まないことが
報告されている[ウェン等(胃en D、 et at
、 、 Biochemistry、 26.4350
(1987))およびジャックマン等(Jackman
、R,et al、、Pr。 c、 Nat 1. Acad、 Sc i、 (US
A)、 84.6425(1987))を参照」。 ウシトロンボモジュリンDNA配列[ジャックマン等(
Jackman、 R,et al、 、 Proc、
 Natl、 Acad、 Sci、 (U■、邦、 
8834(1986))を参照]に基づいて設計したオ
リゴヌクレオチドプローブを用いて、完全なヒトトロン
ボモジュリン遺伝子を有するクローンGHTM3Aを、
λファージCharon21 Aに担持させたヒト染色
体20ライブラリーがら単離した。 この染色体ライブラリーは、アメリカン・タイプ・カル
チャー・コレクション(American Type 
Cu1ture Co11ection、 12301
 Parklawn Drive、 Rcckvill
eMD 20852 ; A T CC)から受託番号
ATCC57712(I D:7−ドLL2ONS01
)のもとて入手することができる。 得られたときには、GHTM3AはCharon 2I
Aベクター中にパッケージングされた〜6.4kbのH
indlllフラグメント上に完全なトロンボモジュリ
ン遺伝子を含有していることがゎがった。 従って、完全な暗号領域は、このクローンをHindm
制御6エンドヌクレアーゼで処理シ、〜6.4kbの制
限フラグメントを単離することによって得られる。 次いで、GHTM3Aがらの〜6.4kbの旧ndIl
+フラグメントを、H1ndlfl消化したpUCI9
に連結した。得られたプラスミド(プラスミドpGHT
M3Aと命名ンを単離し、その先の構築に用いた。 phdTMDI構築の次の工程は、プラスミドpGHT
 M 3 Aから〜] 、 9 kbのPpuMI制限
フラグメントを得ることを包含している。また、このフ
ラグメントは、ヒトトロンボモジュリン暗号領域の最初
の数個の塩基対を除く全てを含有している。 この失われた対は、以下に説明するように、pcHT 
M 3 Aの〜1.9kb PpuMrフラグメントを
PpuMJ消化のpU CI 8 T M l1nke
rに連結することによって再構築した。しかし、ヒ)T
M配列を単離するためのPpuM1部位は、dcmメチ
ラーゼ認識配列5°〜CCTGG−3°に重なっている
。この配列の内部シトノンのメチル化はPpuMIによ
る切断をブロックするであろう。従って、所望の配列の
クローニングはdcm−細胞中で行わなければならない
ことは当業者の認めるところであろう。この目的に好ま
しい宿主は、ノーイン・リージョナル・リサーチ・ラボ
ラトリ−(Northern Regional Re
5earch Laboratory、 lH5Nor
th University 5treet、 Peo
ria、 1llinois 61604 ; N R
RL )の永久保存培養物コレクションからブタペスト
条約に則り、受託番号NRRL  B−15725のも
とて現在入手可能な大腸菌に12GM48である(19
83年11月23日寄託)。後の目的のため、この菌株
がdamでもあることに注意すべきである。 プラスミドpGHTM3Aを大腸菌に12  GM48
形質転換体から単離し、制限酵素PpuMIで処理し、
ヒトTM遺伝子を含有している〜1.9kbの制限フラ
グメントを単離した。上記のように調製したプラスミド
pU C18T M 1inkerも同様に制限酵素P
puMIで処理した。得られたDNAを単離し、次いで
pGHTM3Aの〜1.9kbのPpuMI制限フラグ
メントに連結した。再環化したプラスミドを中離し、p
UC18TMと命名した。 このプラスミドは完全なヒトTM暗号配列を含有してい
る。プラスミドpUC18TMを、このプラスミドの好
ましい供給源および貯蔵受容体である大腸菌KI2DH
5αF′Jこ導入した。このプラスミドをこの菌P)j
、(ブタペスト条約に則って寄+iEサレ、NRRLの
永久保存培養物コレクンヨンの一部を為している)から
常法によって単離することができる。この菌株は受託番
号NRRL  B18524 (1989年7月20日
寄託)のもとで入手することができる。プラスミドpU
C187Mの制限部位および機能地図を第4図に示す。 プラスミドpUC18TMDlは、本発明の可溶性トロ
ンボモジュリン誘導体をコードしている配列(TMDI
)を含有している。このベクターは、pUC18TM上
に位置している完全長のTM配列から、この遺伝子の3
″末端から約500塩基対を削除することによって調製
した。この削除は、1)UC187Mを制限酵素B s
m rで処理し、続いて再環化することによって行った
。この削除はセリン/トレオニン豊富/トランスメンブ
ランドメイン連結点のところで起こり、このベクターか
ら効率的にトランスメンブランおよび細胞質コード化領
域を切断する。ヒトトロンボモジュリンの公表されてい
る配列に基づくと、この切断によって、以下の構造を有
するポリペプチドが産生されることが予想される(再連
結され、コードされているタンパク質が発現し、そして
付加的なインビボでのプロセソンングが全く無いとき)
: シグナルペブチド/NH,−末端領域/EGF相同領域
/トレオニン/セリン領域/・・・/−ProAlaV
alGIyLeuvalHisSer−COOII 。 本発明の可溶性トロンボモジュリン誘導体をコードして
いる完全なTMD 1配列は、pUC13TMDIの〜
1 、5 kbのBcllフラグメント上に含まれてい
る。このフラグメントは後記のことを除き常法によって
単離される。プラスミドpUC137MDlの制限部位
および機能地図を第5図に示す。 プラスミドpGHTM3AのPpuMI制限の場合と同
じように、必要になる次のBa1l消化は、認識配列中
の内部デオキシアデニル残基がメチル化されないことが
必要である。従って、プラスミドpUCl 87MD 
lのクローニングは、アデニンメチラーゼ活性を欠く宿
主菌株(dam−)中への導入を必要とする。既述のよ
うに、先に用いた菌株大腸菌KI2 GM48(NRR
L  B−15725)はこの目的に適している。 次いで、プラスミドpUC18TMD1の〜15kbB
cllフラグメントを、真核性の組換えDNA発現ベク
ターであるプラスミドphdに挿入した。プラスミドp
hdは、それがアデノウィルス−2後期プロモーター(
AD2LP)からすぐ上流にBKウィルスエンハンサ−
配列(BK)を含有しているカセットベクターであるの
で好都合な真核性発現ベクターである。さらに、プラス
ミドphdは、所望のDNA配列がBKエンハンサー−
A D 2 LPプロモーター系から発現されるように
、該所望の配列を挿入するために設置された1個のBa
1l制限酵素認識配列を含有している。この構築は、挿
入された遺伝子配列の高レベルの転写およびその後の発
現を可能にする。また、プラスミドphaは、ハイグロ
マインン耐性付与配列ならびにジヒドロ葉酸還元酵素(
dhfr)シストロンを含有しており、これらの両方を
それぞれハイグロマイシン、感受性またはdhfr陰性
宿主細胞における選択マーカーとして用いることができ
る。プラスミドI)hdの構築は、欧州特許出願EP 
AO245949(出願No、87303083、7 
; 1987年11月19日公開)に詳細に記載されて
いる。 フ′ラスミドphdは、このフ”ラスミドのt子ましい
供給源および貯藏受容体である大腸菌に12 0M4.
8中に導入されている。NRRLに寄託されてその永久
保存培養物コレクションの一部を為しているこの菌株か
ら、常法によってプラスミドを単離することができる。 この菌株は受託番号NRRL  B−18525(19
89年7月26日寄託)のもとて人手することができる
。プラスミドphdの制限部位および機能地図を第6図
に示す。 組換えDNA発現プラスミドphd T〜1Dlを1凋
装するため、pUCTMDIの〜1.5kbのBclI
フラグメントを単離し、Bcll消化したプラスミドp
hdに連結した。この再環化したDNAは目的の産物の
プラスミドphdTMDlである。プラスミドphdT
MDlの制限部位および機能地図を第7図に示す。 上に記載および使用した特定のベクターか、本発明の可
溶性トロンボモジュリン誘導体をコードしているDNA
配列をクローンし、そして発現させるための唯一の手段
であるとみなすべきでないことは当業者の認めるところ
であろう。特に、今では当業者なら、あらゆる所望の制
限酵素認識配列(群)を含有するベクターを構築して、
本発明で有用な真核性および原核性の両組換えDNAベ
クターを調製することができる。さらに、当業者は遺伝
コードの縮重性に完全に精通している。従って、当業者
なら本発明で提供されたDNA配列に修飾を加え、本明
細書中に具体的に挙げたポリペプチドと比較して同一ま
たは改善された生理学的性質を有する相同なタンパク質
を得ることができる。また、当業者ならDNA配列に修
飾を加えて、本発明で提供されたタンパク質と同一では
あるが高レベルで発現されるタンパク質を発現させるこ
とができる。さらに、当業者は、本発明に含まれる可溶
性TMコード化配列または組換えDNAベクターを調製
する際に有用なりNA配列を合成によって、全部または
部分的に調製する方法にも精通している。さらに加えて
、提供されたDNA配列を修飾するための組換え法には
、例えば部位指向性の欠失または部位指向性の突然変異
誘発が含まれる。これらの方法は当業者には周知であり
、本明細書での詳細な説明は不要である。従って、本明
細書で用いる「構築された」なる用語は、その範囲内に
、天然供給源から単離されたDNA。 合成によって調製されたDNAもしくは半合成のDNA
(天然および合成の供給源からの)、または組換えDN
A法によって修飾されたDNAが含まれる。 同様に、当業者なら、既述した構築を用い、組換えによ
って発現させたポリペプチドを、既知の常法(例えば、
固相合成)によって全部または部分的に合成することも
できることを理解していよう。 従って、本発明は、必然的に上記または実施例記載の最
終的なヒトトロンボモジュリン誘導体の製造方法または
特定のベクター構築に限定されるものとみなすべきでは
ない。本発明のトロンボモジュリン誘導体を製造するた
めのこれら別の方法は本発明に包含されているものとみ
なされる。 本発明の可溶性ヒトトロンボモジュリン誘導体の好まし
い製造方法が、プラスミドpUC1gTMDIまたはプ
ラスミドphdTMDlのトロンボモジュリン誘導体コ
ード化配列を含有している組換えDNAベクターを、宿
主細胞中で発現させることによることは理解されよう。 このトロンボモジュリン誘導体コード化配列を以下に挙
げる:10・ CTCTGGATCGGCCTGCAGCTGCCAC
CCGGCTGCGGCGACCCCAAGCGCCT
C47049051゜ GCGCCGGGCGCTTGGGACTGCAGCG
TGGAGAACGGCGGCTGCGAGCACGC
GTGCAATGCGATCCCTGGGGCTCCC
CGCTGCCAGTGCCCAGCCGGCGCCG
CCCTGCA                 C
CGCATCCGCGACGCAGTCCTGCAAC
GGTACCTTCGAGTGCA T GGOCTCGTGGATTCG−3’ 。 [配列中、Aはデオキシアデニル、Gはデオキシグアニ
ル、Cはデオキシシチジル、モしてTはチミジルである
]。 この後者配列は既述のものである。この配列またはその
一部は、適切に設計された発現ベクター中に挿入すると
、原核および真核の両細胞中で発現させることができる
。例えば、大腸菌(E、coli)、パンラス(Bac
illus)、およびストレプトマイセス(Strep
tomyces)発現ベクターが、現在、当分野で周知
である。既述のトロンボモジュリン誘導体コード化配列
を上記および実施例記載のようにして調製することがで
き、次に、適当な原核性発現ベクター中のあるプロモー
ターからの転写および発現に対して適切な配向て挿入し
、適切に形質転換された宿主細胞の選択を可能にする条
件下でクローンし、次いで、挿入した配列の発現に適当
な条件下で発現させ、そして産物を回収することができ
る。 本発明の所望のトロンボモジュリン誘導体の原核宿主細
胞中での、特に大腸菌中での発現は、特定のプロモータ
ーが本発明の操作性に決定的なものではないので、特定
のプロモーターの使用に限定されない。使用することが
できるプロモーターには、例えば、リポタンパク質(l
pp)プロモータ大腸1trpプロモーター バクテリ
オファージスプロモーター、または大腸菌ラクトース(
lac)プロモーターが含まれる。さらに、1またはそ
れ以上のプロモーターを直列して、例えばtrpおよび
lacプロモーターなどのように用いることができる。 また、tacプロモーターのようなハイブリッドのプロ
モーター/翻訳活性化配列を調製して、本発明によって
提供されるTMDI暗号配列を発現させることができる
。これら全てのプロモーターは、今までにその特徴付け
が為されており、当分野で周知であり、合成によって、
または既知のプラスミドから構築することができる。 さらに、英国特許公開N o、 1.557.774お
よびアーリン等[Uhlin et at、 、 Ge
ne、 6.91(1979))に開示されているよう
な熱誘導性のランナウェイレプリコンを用いるのが有利
であることもある。30’C以下、特に25°Cの温度
では、このレプリコンは、創胞あたり約10〜15コピ
ーという比較的低いコピー数を維持している。温度が3
7°Cまで上昇すると、コピー数の制御は失われ、この
レプリコンを含有しているプラスミドは細胞あたり約1
000〜2000コピーまで増幅する。 後記のように、ランナウェイレプリコンを含有している
ベクター中に、本発明の可溶性トロンホモシーリン誘導
性のような外来遺伝子をクローニングすると、誘導を行
ってコピー数の制御を失わせたときに、タンパク質合成
および細胞内タンパク質性顆粒(細胞封入体)の同時生
成の速度か大きく増加する結果になる。この顆粒はその
タンパク質組成の均質性か高く、顆粒の乾燥重量の80
%まで(それを越えることも多い)を構成する目的のタ
ンパク質産物を含んでいる。これらの顆粒は細胞溶解液
から容易に単離することができ、低濃度の尿素またはデ
タージェント中での洗浄に安定である。洗浄によって顆
粒に非特異的に結合しているタンパク質が除去される。 しかし、本発明は、可溶性トロンボモジュリン誘導体の
原核細胞中でのクローニングおよび発現に、ランナウェ
イレプリコン含有のプラスミドを使用することに限定さ
れるものではない。pBR322、pB R328、p
AcYc184などからの多数のレプリコンが当分群で
知られており、本発明のトロンボモジュリン誘導体コー
ド化DNA配列を発現させるように設計した組換えDN
Aベクターの構築に適している。 また、当業者なら、B、5ubtilis由来のveg
プロモーターに精通しているであろう(バララス中での
発現が望ましい)。さらに、バララス中でポリペプチド
を発現させるための方法およびベクターの教示について
は、欧州特許公開EP AO116411(1984年
8月22日公開)ならびに米国特許N o、 4.55
9゜300を参照。また、米国特許N o、 4.55
9.300はストレプトマイセス中で使用するための発
現ベクターを開示している。その他のこのような発現ベ
クターも現在では周知である。例えば、ホリノウチ等[
Horinouchi et al、、Mo1.Gen
、Genet、 210,468(1987)]および
ピップ等[Bibb、M、 et al、、Exper
imental Manipulation orGe
ne Expression、Chapter 4゜D
evelopments in Streptomyc
es Cloning”、Academic Pres
s(1983)]を参照。 さらに、特定の選択マーカーの使用は本発明の実施に決
定的なものではない。真核または原核宿主細胞のどちら
か、または両方に用いるための多種多様の選択マーカー
が存在する。 当業者なら、例えば大腸菌、バシラスまたはストレプト
マイセスなどの原核細胞中で発現させたときには、通常
、その産物が細胞内生合成機構によってグリコジル化さ
れ、さらにブロセッノングされることは期待できないこ
とは理解されよう。 従って、そのような細胞においては、本発明のトロンボ
モジュリン誘導体は細胞から分泌されないであろう。そ
の代わりに特に大腸菌においてよく観察されるように、
その産物は先に記したような「細胞封入体」として貯蔵
されていることがある。 このような場合の産物の精製は、宿主細胞膜の破壊、産
物の変性、おそらくはそれに続くタンパク質の再折り畳
み、そして、所望により、適当なプロテアーゼ類を用い
てのシグナル配列のあらゆる望ましい部分の切断を必要
とするであろう。別法によれば、シグナルペプチドのD
NA配列に修飾を加えて、ある酵素によって認識される
特異的な切断部位をコードしているようにし、産物の部
位特異的な切断が可能なようにすることができる。 今ては、このような精製、再折り畳み、および切断工程
の方法は当業者には周知であり、さらに詳しい説明は不
要であろう。 完全長の形態またはその一部として原核宿主細胞から発
現されたときの産物は、有意なトロンボモジュリン様の
活性を有していることがあり、この目的のために、また
は他の有用な誘導体の開発のために用いることもできる
。さらに、これらの産物を、種々の検定に用いることが
できるヒトトロンボモジュリン抗体の製造のための抗原
として用いることもできる。そのような検定の多くは、
試料中のタンパク質の量を測定するために競合的な抗体
結合を用いている。即ち、放射活性(または、その他)
によってラベルした原核細胞産生のトロンボモジュリン
誘導体を、血漿中のトロンボモジュリンを検定する際の
「競合分子」として用いることができる。そのような検
定は、凝固に問題を有する患者の診断に重要である。ま
た、原核細胞から産生された産物は、さらに改良された
トロンボモジュリン誘導体を開発するための構造分析、
折り畳みの特徴付けなどに用いることもできる。 しかし、本発明のトロンボモジュリン誘導体の製造に好
ましい宿主細胞は真核宿主細胞である。 通常、削孔動物およびその他の真核宿主細胞[例えば、
サツカロマイセス(Saccharo−myces)、
クルイヘロマイセス(Kluyveromyces)、
あるいはピキア(Pichia)などのある種の酵母1
は、発現された産物のアミノ末端に存在するシグナルペ
プチド部分の認識および適切なプロセッシングのために
必要な細胞機構を備えている。また、ある種の哺乳動物
宿主細胞は、血漿中の野生型トロンボモジュリンで観察
されるような、グリコジル化などの翻訳後修飾を与える
。多種多様のベクターが真核宿主細胞の形質転換のため
に存在し、上記のように、本明細書に挙げた特定のベク
ターはいかなる意味においても本発明の範囲を限定しよ
うとするものではない。 例えば、多種多様のpS v 2型のベクターがSV4
0ゲノムのセグメントを含有しており、プロモーター(
例えば、EP)、介在配列(rvs)、およびポリアデ
ニル化(pA )部位を含むよく分かっている真核性の
転写単位を含有している。5V4QT−抗原が存在しな
いと、このpS v 2型のベクターは、宿主細胞の染
色体DNA中に組込まれることによって咄乳動物および
その他の真核宿主細胞を形質転換する。5V4Qプロモ
ーターが挿入された遺伝子を転写させる、例えばプラス
ミドpS V 2−gpt、 pS V 2−neo、
pS V 2−dhfr、およびpsv2−β−グロビ
ンなどの、種々のプラスミドpS v 2型ベクターが
構築されている[Eukaryotic Viral 
Vectors、Gluzman ed、、Co1d 
Spring Harbor Laboratorie
s、 N、 Y、 、 19g2を参照コ。これらベク
ターの構築および使用は今では当業者に周知である。そ
のようなベクターは、アメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクション(ATCC)またはノーイン・リージョ
ナル・リサーチ・ラボラトリ−(NRRL)から入手可
能である。 さらに、本発明の誘導体を発現させるのに有用な池のプ
ラスミドは、SV40初期プロモーター以外のプロモー
ターを使用することができる。本発明は、本明細書に例
示したいずれの特定のプロモーターの使用にも限定され
るものではない。他のプロモーター、例えばS V 4
. Q後期プロモーターまたは真核性遺伝子由来のプロ
モーター(例えハ、エストロゲン誘導性のニワトリ卵ア
ルブミン遺伝子、インターフェロン遺伝子、グルココル
チコイド誘導性のチロシンアミントランスフェラーゼ遺
伝子、チミジンキナーゼ遺伝子ならびに主初期および後
期アデノウィルス遺伝子などからのプロモーター)を単
離するのは容易であり、本発明のトロンボモジュリン誘
導体を産生させるように設計した絹換えD N A”発
現ベクターにおいて使用するために修飾することができ
る。また、真核性プロモーターを直列で用いて所望の最
終産物を発現させることもできる。 さらに、多数のレトロウィルス群が広範囲の真核宿主細
胞に感染することが知られている。レトロウィルスDN
Δ中の長末端反復はプロモーター活性をコードしている
ことが多く、上記のS■40初期プロモーターの代わり
に用いて、本発明によって提供された可溶性トロンホモ
シュリン誘導体コード化配列を転写および翻訳させるこ
とができる。例えば、プラスミドl)RS Vcat(
A T CCから受託番号ΔTCC37152のもとて
人手可能)は、ニワトリおよび他の宿主細胞に感染する
ことが知られているウィルスであるラウス肉腫ウィルス
(R3V)の長末端反復の部分を含有している。このR
3Vの長末端反1q配列は、プラスミドpRS Vca
tの〜0.76kbのNdel −H1ndlll制限
フラグメントで単離することかできる。このプロモータ
ーを単離し、適当なベクターに挿入して、本発明のトロ
ンボモジュリン誘導体コード化配列を転写および発現さ
せるように正しく設置することかできる。 さらに、上記のI)hdによって提供されるものと同様
の、他の真核性または削孔動物発現系が知られている。 例えば、欧州特許出願N o、 87303083.7
(1,987年11月19日に公開番号EP A O2
45949として公開; 1986年4月9日出願の米
国量jrl N o、 06/849999に対応)を
参照。しかし、本発明のトロンボモジュリン誘導体の好
ましい発現ベクターはphdTMDIである。 また、酵母細胞中での発現か望ましいときには、酵母発
現系を調製するための方法は今では当分野で周知である
。そのような発現が望ましいときには、次の文献を参照
するとよい:米国特許No、4゜775、622(19
88年10月4日発行)、欧州特許No、CPB007
3635(1988年4月20日交付);米国特許No
、4゜615.974(1986年10月7日発行);
および欧州特許公開EP A 01.83070(19
86年6月4日公開)。 既述のように、具体的に提供された真核性発現ベクター
(特に、phdTMDl)、またはTMD 1暗号配列
を含んで上記のように構築された他のあらゆる真核性ベ
クターを、種々の真核性(特に、哺乳動物)宿主細胞に
導入し、そして発現させることができる。安定な形質転
換体を同定し、単離するための選択マーカーを含んでい
ないベクターは、米国特許N o、 4.399.21
6(1983年8月26日発行)に示されている方法の
ように、−時的な検定または同時形質転換の目的に有用
であろう。通常、大腸菌中でプラスミドDNAを調製す
る方が他の宿主生物中で調製するよりも効率的であるの
で、本発明のベクターは大腸菌中での復製を可能にする
配列を含んでいることもあり、所望により、このベクタ
ーを目的の宿主中に導入する。 いずれにしても、本発明の目的のトロンボモジュリン誘
導体コード化配列の発現は、挿入した遺伝子に結合して
いる特定のプロモーターが機能する宿主細胞中で起こる
。上記のプロモーターおよびphdTMDlに用いたア
デノウィルス−2後期プロモーターは、多種多様の宿主
細胞中で機能する。 本発明はいずれの特定の宿主細胞にも限定されるもので
はないが、本発明のトロンボモジュリン誘導体の発現に
好ましい宿主細胞を以下の第1表に挙げる: 11epG−2ヒト肝芽細胞腫 Aedes aegypti  蚊の幼虫CV−1アフ
リカミドリ ザル腎臓      ATCC# CCL 70LLC
−MK、原型  アカゲザル腎臓   ATCCII 
CCL 7LLC−MK、誘導体 アカゲザル腎臓  
 ATCCIf CCL 7. I  **3T3  
     マウス胚線維芽細胞 ATCCfl CCL
 92CIIO−Kl      チャイニーズノ\ム
スター卵巣 ATCC# HB 8065  + ATCCIt CCL 125 ATCC# CCL 61   ***Anthera
ea eucalypti 1eLa RPM18226 H411EC3 C1271 tls−Sultan BIIK−21 0S−1 蛾の卵巣組織 ヒト頚部エビテロ イド ヒト骨髄腫 ラット肝腫瘍 マウス線維芽細胞 ヒト面漿細胞プラ スマ細胞腫 シリアン・ハムス ター腎臓 サル腎臓(SV40形 ATCC’l CCL 80 ATCC# CCL 2 ATCCT4 CCL 155  ***ATCC# 
CRL 1600 *****ATCC、I CRL 
1616 ATCC# CRL 1484 ATCCllt CCL 10 * ** このセルラインを使用することは米国特許No、 4.
393.133に記載されている。 ATCC# CCL 7より早く増殖する。 ***  dhfr−誘導体DXB11などの、プロリ
ンを必要とするCl0−K Iの誘導体をこの宿主から
得ることができる。 ****IgGλ型の軽鎖を分泌する。 ***** g−アザグアニン耐性のPAZA宿主細胞
などの誘導体をこの宿主から得ることができる。 特に好ましい宿主細胞にはヒ)293(293細胞)細
胞およびシリアン・ハムスターAV12(AV12)細
胞が含まれ、これらはアメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクション(A T CC)(American 
Type Cu1ture Co11ection、 
12301 ParklawnDrive、Rockv
ille、Maryland 20852−1776)
から、それぞれ受託番号ATCCCRL  1573お
よびCRL  9595のもとで入手することかできる
。AV12細胞はブダペスト条約に則って寄託されてお
り(1987年11月24日)、293細胞は今ではだ
れでも入手できるものとしてATCCカタログに挙げら
れている。 AV12または293細胞のどちらかで発現されたとき
には、phdTMDIは2つの形態の本発明の可溶性ト
ロンボモジュリン誘導体を産生させる。これらは高分子
量形および低分子量形と呼ばれる。それぞれの形態の特
宵の物理的および機能的特徴は後記の実施例中に詳しく
記載されている。 さらに、低および高分子量誘導体のN−末端の配列決定
により、この分子のシグナルペプチド部分での切断が主
としてアミノ酸18(プロリン)のカルボキ7末端で起
こり、以下の予想アミノ酸配列の産物を放出することが
わかった(発現後に別のプロセノ/ングが起こらないと
仮定して):H2N−A La ProAla Glu
ProGlnP roG LyGlySe tGl n
cysVa IG 1uHisAspcysPheA1
 aLeuTyrProGlyProAlaThrPh
eLeuAs nA 1 aSe rGlnl 1eC
ysAspG1yLeuArgG1yHisLeuMe
 tTh rVa IArgSe rS e rVa 
1AlaAl aAs pVa II 1eSerLe
uLeuLeuAsnG1yAspG1yGlyVa 
l GlyArgArgArgLeuTrp I 1e
G1yLeuG1nLeuP roP roGlycy
sGlyAspP roLysArgLeuG lyP
 roLe L+A rgGlyPh e GlnT 
rpVa 1ThrG 1yAs pA s nAs 
nThrS e rTy rS e rA rgTrp
A 1 a A rgLeuA s p LeuA s
 nGlyAlaP r oLe uCys G 1y
P roLe uCysVa IAlaVa ISe 
rAlaAla GluAlaTh rVa 1Pro
se rGluPro I 1eTrpG1uG1uG
 LnGl ncysGluVa 1LysALa A
spG LyPheLeuCys GLuPhaHi 
s PheProAlaTh rcysArgProL
euA 1aVa 1G1uProG1yAlaA1a
A1aA la A LaVa l5erI 1eTh
rTyrGlyThrProPheA1aA1aA r
gGlyA 1aAspPheG1nA 1 aLeu
ProVa I GlyS e rS e rAlaA
l a Va IAI a P roLeuGlyLe
uG 1nLe uMe tCysThrAlaPro
ProGlyAlaVa IG 1nG1yHi 5T
rpA laArgGluAlaP roGlyAl 
aTrpAs pCys S e rVa 1G1uA
s nGlyGlycys G 1uHi s A l
 a Cy 5AsnA1a I 1eProGlyA
l aProArgCysGlnCysProAla 
GlyAlaA 1 aLeuGlnAlaAspGl
yArgSe rcysThrAlase rAlaT
hrGlnsercys As nAspLeuCys
Gl uni 5PheCysVa 1ProAs n
P roAspGlnP roGlyse rTy r
Se rCysMetCys Gl uTb rGly
TyrArgLeuA 1 aA 1 aAspGln
HisA rgCys GluAspVa LAspA
spCys I 1eLeuG1uProSe rPr
ocysP roGlnA rgCysVa IAs 
nTh rGl oGlyGlyPheGluCysH
i s CysTyrP roAs nTyrAs p
 Le uVa LAs pG LyG l uCys
Va IG 1uP roVa IA spP roC
ys PheArgAlaAs nCys GluTy
rGlnCys G1nPr:oLeuAsnGlnT
hrSerTyrLeuCysVa LCysAL a
GluGl yPh=Ala P roI 1eP r
oHi s GluP roHi sArgCysG 
1nMe tPheCy sAs nGlnThrAl
aCys ProAlaAs pCysAspProA
、s nThrGlnAlase rCys GluC
ys ProGluGlyTyrI 1eLeuAsp
AspG1yPhe I 1eCysTh rAsp 
I l eA s pGluCysGluAs nGl
yGlyPhecysse rGlyVa ICysH
i sAs nLeuP roG 1yThrPheG
1uCys I 1eCysG1yP roAs pS
erAlaLeuAlaArgHis I leG 1
yTh rAspCysAs pSe rGlyLys
 Va 1AspG1yG1yAspse rGlys
e rGlyG 1yProP roP roSerP
roTh rP roGlyse rThrLeuTh
rProP roA l a Va IGlyLeuV
alMisSer−CooH [配列中、Alaはアラニン、Argはアルギニン、A
snはアスパラギン、Aspはアスパラギン酸、Cys
はソステイン、Ginはグルタミン、Gluはグルタミ
ン酸、Glyはグリ7ン、Hisはヒスチジン、lie
はインロイノン、Leuはロイシン、Lysはリジン、
Metはメチオニン、Pheはフェニルアラニン、Pr
oはプロリン、Serはセリン、Thrはトレオニン、
Trpはドリフトファン、Tyrはチロシン、およびV
alはバリンである]。 また、低分子量形態のN−末端配列決定により、N−末
端のシグナルペプチド部分がアミノ酸16(グ+)’/
ン)(IJ)hルボキシ末端で切断される少ない数の産
物が示された。発現に続いて別のブロセ、シングが起こ
らないと仮定すると、この産物の予想アミノ酸配列は次
のようである: PheP to −A la P roAl aGlu
P roGlnProGlyGlyse rG 1nC
ys Va I Gl uHi s AspCysPb
eAlaLeuTyrProG 1yProAlaTh
rPheLeuAs nA1 a Se rGlnI 
l eCysA spGlyLeuArgGlyHis
 LeuMetTh rVa IArgSe rSe 
rVa IAI aAlaAs pVa II 1es
e rLeuLeuLeuAs nGlyAspGly
GlyVa lGlyArgA rgA rgLeuT
rp I 1eG1yLe uGlnLeuProPr
oGlycys G 1yAspP roLysAr 
gLeuGlyProLeuArgGlyPheGln
TrpVa lTh rGlyAspAs nAs n
Tb rS e rTyrSe rA rgT rpA
l a ArgLeuAs pLeuAs nGlyA
l a P roLe uCys Gl yP roL
e uCy sVa IAlaVa lse rALa
AlaGluAlaThrVa IP roSe rG
luProI l eTrpGluGluG 1nG1
ncys G 1 uVa ILys AlaAs p
 G 1yPheLeuCys G LuP heHi
 s PheP roAlaThrcysArgP r
oLeuA 1aVa IG 1uProGlyAla
Al aA 1 aA l a AlaVa ISe 
r I l eTh rTyrGlyTh rProP
heAlaA 1aA rgG 1yAl aAspP
heGlnAlaLeuProVa l GlySe 
rSe rAlaAl aVa IA l a P r
oLe uGlyLeuGl nLeuMet、Cys
ThrAlaProProGlyAlaValGlnG
lyHisTrpAlaAtgGluAlaProGl
yAlaTrpAspCysSe rVa 1G1uA
snG1yG1ycys GluHi sA la C
ysAs nAl a I 1 eProG 1yA 
la ProArgCys GlnCysProAla
 GlyAlaAl aLeuGlnAlaAs pG
lyArgse rcysThrALa Se rAl
aTh rGlnse rCysAs nAspLeu
CysGlu)lis PheCysVa l P r
oAs nE’roAspG1nProG1yS e 
rTyrs e rCysMetCysGl uThr
GlyTyrArgLeuA 1 aAlaAspGl
nl(i sArgCys GluAspVa 1As
pAspcys I 1eLeuG1 uProse 
rP roCys ProGlnArgCysVa I
As nTh rG 1nG1yG1yPheG1 u
Cys Hi s CysTyrP roA s nT
yrA s p Le uVa IAspGlyGlu
CysVa IGluProVa lAspProCy
sPheArgAlaAsnCys GluTy rG
 1nCys G 1nP roLe uA s nG
1 nTh ts erTyrLeucysVa LC
ysAl a G LuGlyPheAla Pro 
I 1eP rol(isGluProHi sArg
Cys GlnMe tPhe CysAs nGln
ThrAlaCysProAlaAspCysAspP
roAsnThrGlnAlaSerCysGluCy
sProG 1uG1yTyrI l eLeuA 5
pAs p GlyPhe I 1 eCysTh r
As p I 1eAspG 1uCys G 1uA
 s nG lyG 1yPh eCys 5erG1
yVa l CysHi sA s nLeuP ro
 GlyThrPheGluCys I 1ecys 
GlyP roAspse rAl aLeuA 1a
ArgHi s I 1 eGlyTh rA s p
CysA 5pSe rGlyLysVa 1AspG
1yG1yA spS e rGlys e rGly
G 1yProP roProSe rProThrP
 roGlyse rTh rLeuTh rP ro
ProAlaVa lGlyLeuValHisSer
−COOH [配列中、Alaはアラニン、Argはアルギニン、A
snはアスパラギン、Aspはアスパラギン酸、Cys
はシスティン、Glnはグルタミン、Gluはグルタミ
ン酸、Glyはグリシン、Hisはヒスチジン、lie
はイソロイ7ン、Leuはロイシン、Lysはリジン、
Metはメチオニン、Pheはフェニルアラニン、Pr
oはプロリン、Serはセリン、Thrはトレオニン、
Trpはトリプトファン、Tyrはチロシン、およびV
alはバリンである]。 これら形態の全ては本発明に包含されているものとする
。後記の実施例に記載したように、本発明の誘導体は、
これまで臨床医には利用できなかった有用な性質を与え
る。本発明のトロンボモジュリン誘導体は、それらか可
溶性であって真核宿主細胞から分泌されるので、その製
造および精製が容易である。デタージェント不含の緩衝
液中での予想外の溶解性は、野生型トロンボモジュリン
を凌ぐ顕著な利点を与える。特に、高分子の種で顕著で
あるが、最適カルシウム濃度は、野生型トロンボモジコ
リンについて観察される濃度および通常の生理学的条件
下で存在する濃度に近似している。さらに、この産物(
最も顕著には高分子量形態)は、2種類の別の異なった
機序によって凝固カスケードを阻害する。第1に、トロ
ンビンと一緒になった誘導体は、プロティンC抗凝固経
路を活性化し、それによって凝固系の主要な補助因子で
ある因子Vaおよび■aの活性を減少させる。第2に、
そして予想外には、本誘導体(特に、高分子量形態)は
、トロンビンの凝固活性を実質的に抑制する。さらに予
想外には、本誘導体(特に、高分子量の誘導体)は、血
小板を活性化するトロンビンの通常の能力を阻害する。 このことは、天然供給源から単離した完全長のヒトトロ
ンボモジュリンが、トロンビン凝固および血小板活性化
の活性に対する阻害作用を、あったとしてもわずかしか
有していないことを文献が示唆しているので予想外であ
る[例えば、マルヤマ等(Maruyama、 1. 
et246(1984))を参照]。 本発明の可溶性分泌型トロンボモジュリン誘導体は、血
栓性の疾患の治療および予防に有用である。これらの疾
患には、深静脈血栓症、肺塞栓症、末梢動脈血栓症、心
臓または末梢動脈由来の塞栓、急性心筋梗塞、血栓性の
発作、および播種性の血管内凝固を含む、血管内凝固が
関与している多種多様の後天性の疾患状態が含まれる。 播種性の血管内凝固は、特に、大きな外傷、大手術、熱
発作、敗血症、急性および慢性の肝臓障害、固体腫瘍を
含む悪性腫瘍、白血病およびリンパ腫、多種多様の細菌
、菌類、寄生虫およびウィルス感染、産時合併症、溶血
過程、心臓性ショック、あらゆる原因の循環虚脱、重篤
な進行性発作、ヘビ咬傷、コラーゲン脈管疾患、電撃性
紫斑病、急性膵炎、アレルキー性脈管炎、真性多血症、
血小板血症、および潰瘍性大腸炎を含む移しい疾病状態
の合併症として発生する。 これまでに発見されてはいないが、トロンボモジュリン
発現の先天性の欠損か血栓塞栓の問題をかかえている患
者において示されるかもしれない。 そのような患者の急性の問題は、提供されたトロンホモ
シュリン誘導体による治療を受入れやすいであろう。 実験データおよび臨床データによれば、通常の抗凝固薬
、特にワルファリン(warfarin)は侵入性の癌
の治療に有用であり、これら悪性腫瘍の遠く離れた転移
性病巣を防止あるいは減少させるように作用することが
示唆される。本発明のトロンボモジュリン誘導体は、後
記で詳しく説明する理由から、これらの臨床状態におい
て通常の抗凝固薬に代わるものとして有用である。 深静脈面栓症および肺塞栓症は通常の抗凝固薬によって
治療することができるが、さらにもっと魅力ある臨床的
なアプローチは、明らかに危険性の高い患者、例えば手
術を受けている患者、長期にわたって寝たきりの患者お
よびうっ血性心不全の患者において血栓塞栓の合併症の
発生を防止することである。年齢が50およびそれ以上
である手術患者の50%以上および全体の患者の20%
は、手術後の深静脈血栓症に罹患する。手術後の全課静
脈血栓症の約20%には1またはそれ以上の肺塞栓が伴
われている。現在では、手術前および手術後の両方に低
用量のヘパリン(例えば、8時間毎に5,000単位)
を投与して深静脈血栓症を防止している。低用量のヘパ
リンは時には手術中および手術後に重篤な出血を引き起
こすことがある。本トロンボモジ−リン誘導体の中で、
低分子量の誘導体は、高分子量形態のトロンボモジ−ノ
ン誘導体よりもトロンビンの不活性化が少なく、そして
血小板活性化の阻害が少ない。特に、この低分子量形態
はヘパリンよりも選択性が高く、出血合併症を引き起こ
すことが少ないようである(トロンビンが生成し、フィ
ブリン血栓が生成したときおよび生成したところでのみ
活性である)。トロンボモジュリン誘導体は、深静脈血
栓症を防止するために予防的に用いたときにヘパリンよ
りも効果が高く、出血合併症を引き起こすことが少ない
であろう。深静脈血栓症を防止するための組換え産生の
トロンボモジュリン誘導体の用量は、0゜5〜I 00
 m9/日の範囲内である。トロンボモジュリン誘導体
の投与は、手術の6時間前から始め、患者が動けるよう
になるまで続けるのが好ましい。 確立され客観的に証明された深静脈血栓症および/また
は肺塞栓症においては、トロンボモジュリン誘導体く好
ましくは、高分子量形態)の用量は、負荷用量として1
〜30zyの範囲であり、これに3〜300 m9/日
の範囲の用量の持続注入が続く。 同様の投与スケジュールが末梢動脈血栓の治療に適用で
きる。トロンボモジュリン誘導体の注入に起因する出血
合併症の可能性は比較的低いので、これらタンパク質は
、急性動脈閉塞の状況下で虚血性の肢を切断から救うの
に必要であることが多い手術法である血栓摘出あるいは
塞栓摘出に関連して、手術中および手術後にヘパリンに
代えることができる。 心臓に由来する動脈塞栓は、心臓弁が関与する心臓疾患
、人工心臓弁を有する患者、急性心筋梗塞、およびある
種の心臓不整脈において多い合併症である。通常の経口
抗凝固薬によるこれら問題の治療は必ずしも完全に有効
とは言えず、経口の抗凝固薬が用いられるときにはいつ
ものように出血合併症の危険が伴う。明らかな深静脈血
栓−肺塞“栓の治療に用いられる用量と同等の用量で、
例えば小型ポンプシステムを用いる持続注入によって、
長期に投与される本発明のトロンボモジュリン誘導体は
、心臓性塞栓の防止に実際的な用途を有している。 同様に、末梢動脈、特に頚動脈中の血栓に由来する塞栓
は、血小板機能を抑制することができる薬物、経口の抗
凝固薬、またはそれらの組合せを含む、現在用いられて
いる処方では満足に治療または予防されない。心臓性の
塞栓の場合と同様、心臓性の塞栓について説明したもの
と同じ方法で長期に投与される本トロンボモジュリン誘
導体は、頚動脈1m栓に由来し、そして塞栓性の発作に
つながる塞栓の予防に主な可能性を有している。 また、本トロンボモジュリン誘導体(最も可能性が高い
のは低分子量形態)は血栓性の発作の治療にも有用であ
る。現在のところ、発作を通常の抗凝固薬で治療するの
は一般的ではない。発作をヘパリンまたは経口の抗凝固
薬で治療するのはときには有益であるが、梗塞した脳の
領域中への出血の危険性が高く、それによって発作に付
随する神経欠損を悪化させる。出血合併症を引き起こす
可能性が低いこと、およびその選択性のゆえに、トロン
ボモジュリン変異体は、発作患者に投与することができ
、閉塞している動脈血栓の局所的な拡大を防止するのに
有益であり、それによって発作からくる神経欠損を減少
させることができる。 投与されるトロンボモジュリン変異体の量は、発作の性
質および重篤度に依存してそれぞれの患者によって変わ
るであろう。 さらに、トロンボモジュリンおよび提供された誘導体の
主な作用機序、即ちプロティンCの抗凝固経路の活性化
が、循環系の動脈側での抗血栓作用を達成する有効性の
高い手段を構成することか証明されているので、本発明
のトロンボモジュリン誘導体(最も好ましくは、高分子
量の変異体)は急性心筋梗塞の治療にも有用であろう。 動物実験から、および急性心筋梗塞における血(全溶解
薬物による最近の試験において、補助療法としてのヘパ
リンは循環系の動脈側の抗血栓薬物としては比較的有効
ではないようである。本発明のトロンボモジュリン誘導
体は、心筋梗塞の急性期間に血栓溶解薬物とともに投与
することができる。これによって、血栓溶解薬物がそれ
自体またはヘパリンと組合わせて投与されていたときよ
りも短い再潅流時間が得られるであろう。閉塞している
冠状動脈の血栓を溶解した後、さらに数日間、トロンボ
モジュリン誘導体を投与して再び冠状動脈閉塞するのを
防止することができる。急性の心筋梗塞においては、患
者には、血栓溶解治療を始めるときに3〜3011yの
トロンボモジュリン変異体の負荷用量を投与し、続いて
1〜l OOm91日の範囲の量でトロンボモジュリン
変異体を持続注入する。 また、本発明のトロンボモジュリン誘導体は播種性の血
管内凝固(DIC)の治療にも有用である。 I L−1、TNFおよびLPS内毒素などの炎症の仲
介物質は内皮細胞でのトロンボモジュリンの発現を急激
に下方調節し、次いでプロティンC抗凝固経路の活性化
の欠如に導くことが実験的に示されている。ヘパリンお
よび経口の抗凝固薬が厳格な臨床試験において播種性の
血管内凝固を有する患者に投与されていたが、これらの
試験の結果は期待に反するものであった。特徴的には、
播種性の血管内凝固を有する患者は、同時に重篤である
ことか多い出血の問題(始めに活性化され、次いで広範
な微小循環のフィブリン血栓の生成の間に不活性化され
る必須凝固因子の「消耗」に起因する)を伴う微小循環
が関与した広範な血栓を有している。播種性の血管内凝
固においては、トロンボモジュリンは通常の抗凝固薬を
大きく凌ぐ利点を有している。その選択性のゆえに、本
発明のトロンボモジュリン誘導体は、ヘパリンおよび経
口の抗凝固薬のようには播種性の血管内凝固に付随する
出血の問題を増大させることがなく、代わりに、さらに
微小血管フィブリン蓄積が生成するのを遅延させるか、
または抑制する。注入されたトロンボモジュリンは循環
内に存在するトロンビンの実質的な量をブロックするで
あろう。高分子Flはトロンビンのプロ凝固および血小
板活性化活性をブロックし、プロティンCの活性化プロ
ティンCへの変換を促進するであろう。必要とされる用
量は、確立された深静脈血栓−肺塞栓に用いられる量と
同等である。DIC症候群のもとになっている原因を治
療するための確実な方策を立てることができるまで処置
か続けられる。 通常の抗凝固薬、特にワルファリン(warfarin
)が侵入性の悪性腫瘍の治療に有用であるという証拠か
示されている。腫瘍細胞の多くは、局所的なフィブリン
蓄積につながる凝固系の活性化を誘導する物質を産生ず
る。これらのフィブリンIfi物は「巣」として機能し
、ここで癌細胞は分裂して転移性の病巣を形成すること
ができる。ある臨床的な研究によると、胛の小細胞癌を
治療するために癌化学療法に加えてワルファリンを与え
られた患者は、化学療法だけを与えられた患者に比べて
、より長く生1し、厳密な転移性の病巣が少なかった。 しかし、この研究で用いられている癌化学療法は、現在
臨床腫瘍学で最良と考えられているものよりも厳しさが
少ない。さらに厳しい形態の癌化学療法は、はとんど常
に、血小板数の急激な減少を生じ、そしてワルファリン
療法と組み合わさった血小板減少は、許容することがで
きない重篤な出血合併症の危険に患者をさらすことにな
る。通常の抗凝固薬よりも選択性が高く、ヘパリンまた
は経口の抗凝固薬よりも高い治療インデックスを有する
トロンボモジュリン変異体は、血小板減少の患者に比較
的安全に投与することができ、従って、トロンボモジコ
リン変異体と組み合わせた効果的かつ強力な化学療法に
よって侵入性感を有する患者を治療することかできる。 トロンボモジュリン変異体による侵入性感の治療は、深
静脈血栓肺塞栓で用いられる投与処方と同様の処方に従
えばよい。 上記に鑑みて、本発明はその別の態様において、血栓の
治療または予防を必要としている患者に、本明細書に記
載したトロンボモジュリン誘導体の治療学的有効量を投
与することを特徴とする該患者の治療方法を提供するも
のである。 本発明の化合物は、医薬として有用な組成物を製造する
ための既知の方法に従って製剤化することができる。特
に、本発明のトロンボモジュリン誘導体は薬学的に許容
しうる担体、希釈剤または賦形剤と混合される。適当な
担体、希釈剤または賦形剤およびその製剤例(他のヒト
タンパク質、例えばヒト血清アルブミンを含む)は、例
えば「Remington s Pharmaceut
ical 5ciences第16版」(Osol e
t al、i、Mack Publishing社、1
980年)に記載されている。このような組成物は、治
療学的有効量のトロンボモジュリン誘導体を、患者に効
果的に投与するのに適した薬学的に許容しうる組成物を
製造するための適切な量の担体、賦形剤または希釈剤と
ともに含んでいる。このトロンボモジュリン組成物は、
非経口で、または当業者には周知の他の方法によって投
与することができ、効果的な形で血流に放出することを
確実にすることができる。 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。 本発明は、これら実施例の記載を理由としてその範囲を
限定されるものではない。試薬の供給源は単に都合の良
いように挙げたものであって、本発明を限定するもので
はない。 (以下、余白) 実施例I A、ヒトトロンボモジュリン含有DNA配列の単離およ
び同定 トロンボモジュリン遺伝子はヒトゲノムにおいて染色体
20に位置している[ウエン等(Ten、 Det a
l、 BiochemisLry、 26.4350(
1987))]。また、この遺伝子はイントロンを含有
していないと報告されている[ジャックマン等(Jac
kman、R,et al。 Proc、Nat 1.Acad、Sci、(USA)
、84.6425(1987))コ。 この情報に基づ
き、ラムダファージシャロン21Aに担持されているヒ
ト染色体2oライブラリーを、アメリカン・タイプ・カ
ルチャー・コレクション(ATCC1157712,I
Dコード LL2ONSO1,Rockville。 VD 20852)から購入した。大腸菌C600株細
胞(Stratagene、 LaJolla、 CA
 92037がら市販品として入手可能)をTYブロス
(10gバクトートリプトン、5gバクトーイーストエ
キス、lOgNac(/リットル、pH7,4)中、6
00n+++テ0.6−0゜8の光学密度まで増殖させ
、細胞(600μυを50.000個のファージで感染
させた。合計6oo、ooo個のファージ(3染色体当
量)を、各々75m(<7)TY7ガー(TYブoスプ
ラス15g/リットルのバクトーアガー)を含有してい
る12個の150mm皿に蒔いた。37°Cで6時間後
、プラークは十分形成していた。ファージをコロニー/
プラーク・スクリーン・フィルター(Colony/P
Iaque 5creen filters (New
 England Nuclear、 B。 5ton、 M^))に移し、販売業者の指示に従って
ハイブリダイゼーション用に調製した。 公開されているウシトロンボモジュリンDNA配列[ジ
ャックマン等(Jackman、R,et al、、 
Proc。 Natl、Acad、Sci、(USA)、 83.8
834(1986))]に基づいて数種の50塩基オリ
ゴマーをデザインし、これらのプローブを、当業者周知
の方法を使用してT4キナーゼで放射標識した。先ず、
既知のプロトコールを使用してフィルターを3種類のプ
ローブの混合物とハイブリダイズさせ、フィルムを一7
0°Cで6時間曝露させることによって、ポジティブな
シグナルを同定した。0.1X  5SPES01%S
DS中、75°Cで10分間加熱することによって、こ
れらのフィルターから最初のプローブを除去した。Na
NaC12(174、NaH,PO4・H2O(27,
6g)およびEDTA(7,4g)をH2O(800R
12)に溶解し、その後、Na0H(ION溶液〜6 
、5 m(1)でpHを7.4に調節し、容量を1リツ
トルに調節することによって、5SPE(20X)を調
製した。次いで、フィルターを一70°Cで24時間フ
ィルムに曝露し、最初のプローブ混合物が全て除去され
たことを確認した。次ぎに、別のプローブ混合物を使用
し、これらのフィルターを再びハイブリダイズさせた。 第2のフィルムを第1組に比較し、両組のプローブとハ
イブリダイズしたプラークのみを、第2回目のスクリー
ニングのために選択した。第2回目のスクリーニングに
よって、1個のプラークが、DNA配列の5末端とホモ
ローガスなプローブに、そして更に遺伝子の3°−末端
にホモローガスな別のプローブにハイブリダイズするこ
とがわかった。このクローンは、全コード配列を含んで
いた。このクローン、G HT M 3 Aを精製し、
以降の全ての研究のだめの基礎として使用した。 B、087M3AからのTMcDNA挿入体の単離 プレートリゼイト法[デイビス、ホトスタインおよびロ
ス(R,W、Davis、 D、Botstein a
nd J、R,Roth、 A Manual for
 Genetic Engineering、  Ad
vanced Bacterial Genetics
、 Co1d Spring Harbor、  N。 Y、、  1980. page 106)によって公
開された方法の改良法]を使用し、大量の精製ファージ
DNAを単離した。10個の150mm皿それぞれに、
約108ブラークー精製フアージで感染させた大腸菌C
600を蒔いた。37°Cで7時間後、全面溶菌が達成
された。各プレートにラムダ希釈緩衝液(10mM)リ
ス(pH7,5)、l OmM MgSO3)(Iol
g)を注ぎ、4°Cで一夜穏やかに振盪した。翌朝、緩
衝液を注意深く移し、残留している細胞を溶解するため
にクロロホルム数滴で処理した。20、 OOOrpm
、  18°Cで3時間遠心することによって上清から
ファージ粒子を取り、ベレツトをラムダ希釈緩衝液(1
1g)に再懸濁した。 塩化セシウムグラジェントを使用し、ファージ粒子を更
に精製した。即ち、ファージ試料(1xQ’)を、5M
 CsCC5I OmM Mg5OいO,1mMEDT
Aニナトリウム、10mMトリス(pH=8゜0)(I
ia);および3M C5CL  10mM Mg5O
,,0,1mMEDTAニナトリウム、lo+nM)リ
ス(pH−8,0)(3+のの段階グラジェントに積層
した。30. OOOrpm(18°C)にて60分後
、表面に、ファージ粒子に対応する弱いブルーのバンド
を認めることができた。 注射器および針を使用し、表面の溶液(0,5i0を取
った。等容量の脱イオン化ホルムアミドを加え、ファー
ジDNAをタンパク皮膜から放出させた。室温にて30
分後、溶液を水(0,5xC)で希釈し、2倍容量の室
温のエタノールでDNAを沈&サセた。10.00Or
pmで10分間遠心することによってDNAを集め、こ
のベレットを一20℃にて68%エタノール(51)で
洗浄し、乾燥し、TE[10mMトリス(pH=8.0
)、1mMEDTA](500μのに再懸濁した。ファ
ージDNAを合計200−1000μg回収した。 ヒトゲノムDNAは、シャロン21Aベク9−)Hin
d[1部位に挿入されており、この組換クローンをHi
ndIIIで消化することによって放出させることがで
きた。精製ファージDNA(5Qμg)を、50単位の
HindII[を加えたコア緩衝液(緩衝液および酵素
は、Bethesda Re5earch Labor
atories、 Gaithersburg、 Ma
ryland 20877から得た)(200μQ容M
)中、37°Cで90分間消化した。 次ぎに、この試料をエタノールで沈澱させ、サイズマー
カーとしての、HindlIIでカントしたラムダDN
Δ(Bethesda Re5earch Labor
atories)と−緒に1.0%アガロースゲル電気
泳動することによって分離した。臭化エチジウムを使用
してDNAを可視化し、各バンドのサイズを、ゲルにお
けるその移動度に基づいて算定した。087M3Aにつ
いての挿入サイズは〜6.4kbと評価された。 C,ファージGHTM3Aの〜6 、4 kb H1n
dIIIフラグメントの単離 実施例IBで単離したファージG HT M 37〜(
508g)を、制限酵素H1ndlll(5μc)(〜
50単位)、10XHindI[I反応緩衝液[500
mM NaC(l。 500mMhリスーHC(!(pH8,0)、100m
MM gCct] (1,Oμi2)およびH,0(8
5μのと混合し、37°Cで約2時間インキュベートす
る。次ぎ1こ、このHindI[I7肖化ファージGH
TM3A  DNAを、〜6.4 kb H1ndII
Iフラグメントがその他の消化産物から分離されるまで
0.6%アガロースゲルで電気泳動させる。DNAバン
ドを、先ス臭化エチジウムの希溶液でゲルを染色し、次
ぎに紫外光でケルを観察することによって、視覚化する
。 〜6.4 kb H1ndlIIフラグメントを含有し
ているゲルの領域をゲルから切り取り、プラスチックフ
ィルムに包み、−70°Cで約10分間凍結させる。次
いで、凍結したゲルスライスを室温で穏やかに圧搾し、
このゲルスラリーを1.5yQ遠心チユーブに注く。等
容量のフェノールを加えて混合物を激しく振盪し、−7
000で再び凍結させる。混合物を室温で解凍し、13
.000Xgで10分間遠心した後、水相を取る。水相
をフェノールで更に1回、次ぎにCHCQsで2回抽出
した。1/10容量の3M酢酸ナトリウムを加えた後、
2倍容量のエタノールの添加によってDNAを沈澱させ
、−20’Cで20分間インキュベートし、遠心する。 この方法によって、〜6.4 kb H1ndIII制
限フラグメント(約10μg)を得た。精製したフラグ
メントをTE緩衝液(10μ12)に再懸濁し、−20
°Cで貯蔵する。 D、  HindlIIifl化プラスミドpUC19
の単離プラスミドpU Cl 9 [Boehring
er−Mannheim、  1ndianapoli
s、 lN46250または“B RL ”(Beth
esdaResearch Laboratories
、  Inc、、 Gaithersburg。 MD 20760)から入手可能](約10μg)を、
実施例ICの記載と同様にしてHindlIIで消化し
た。HindllI消化pUC19  DNAを、実施
例ICの記載と同様にして、消化混合物をフェノール、
次ぎにCHCQ3で抽出し、エタノール沈澱することに
よって単離した。HindIII消化DNA(約10μ
g)をTE緩衝液(10μg)に再懸濁し、−20’C
で貯蔵した。 1号  フラグメントのライゲートによるプラスミドp
G!−(TM3Aの構築 実施例IDで製造した、Hindlll消化pUC19
プラスミドDNA(1μのと、実施例ICで単離した〜
6 、4 kb H1ndlllフラグメント(Iμ9
)を混合し、IOXリガーゼ緩衝液(300mM)リス
−I(CQ、、pH7,8;10mM MgC(1−:
l 00mMノチオスレイトールおよびlxg/x(!
 BSA)(1μの、l OmM AT P(l μQ
)、T4  DNAリガーセ(1μの(〜10単位)お
よびHtO(6μQ)と共に16°Cて一皮インキユベ
ートした。ライゲートされたDNAは、所望のプラスミ
ド、即ちプラスミl−’pG HT M 3 Aを構成
した。 F、pGHTM3Aによる大腸菌の形質転換犬陽閑K 
l 2D H5a F ’ (Bejhesda Re
5earch Laboratories、  ”BR
L”、 Gaithersburg、  MD 208
77から市販品として人手可能)のTY−ブロス中50
iC培養物をO,D、590nmが〜0.2になるまで
増殖させる。培養物を水上で10分間冷却し、遠心によ
って細胞を集める。細胞ベレットを冷IQQmM Ca
CL(25212)に再懸濁し、水上で25分間インキ
ュベートする。細胞を遠心によって再びペレット化し、
ペレットを冷100mMCaCC,(2,51のに再懸
濁し、水上で一夜インキユベートする。 この細胞懸濁液(200μQ)を、実施例IEで製造し
た、ライゲートしたDNAと混合し、氷上で20分間イ
ンキュベートする。混合物を42°Cで2分間、次ぎに
、室f晶で10分間インキュベートする。この細胞混合
物にTY−ブロス(3xc)を加え、次ぎに細胞をエア
7エーカーにて37°Cで2時間インキュベートする。 細胞混合物の1部分を、100μg/mQのアンピシリ
ンを含有しているTY−アガー(15g/(!で寒天を
加えたTY−ブロス)プレートに蒔き、次いで、フレー
トを37°Cでインキュベートする。 大腸菌K12DH5αF’/pGHTM3A形質転換体
を、そのプラスミドDNAの制限酵素分析によって確認
する。 実施例2 大腸菌に12  D)+5αF″/pG 8
7M3Aの培養およびプラスミドpGHTM3Aの単離 A、大腸菌KI2  D)+5αF″/pGHTM3A
の培養 50Mg/z(lのアンピシリンを含有しているTY−
ブロス(バクトートリブトンlog、バクトイ−ストエ
キス5g5NaCRI 0g5pH7,5)(1リツト
ル)を、大腸菌DH5αF’/pGHTM3Aの培養と
一緒にインキュベートし、590nmにおける光学密度
(0,D、)が〜1吸収単位になるまでエアシェーカー
にて37℃でインキュベートし、その時点で培養にクロ
ラムフェニコール(150,wg)を加えた。インキュ
ベートを約16時間続け、クロラムフェニコールの添加
によってタンパクの合成を阻害し、それによって、更な
る細胞分裂を阻害するが、プラスミドの複製は続けさせ
る。 B、プラスミドpGHTM3Aの単離 実施例2Aで調製した培養物を、ソーパルGSAロータ
ー(Sorvall GSA rotar+ Dupo
nt Co、+  Instrument Produ
cts、  Biomedical  Divisio
n、  Newtown、 CN 06470)にて、
4℃、600 rpmで5分間遠心した。得られた上清
を捨て、細胞ベレットをTES緩衝iffl(10mM
トリス−HC(l、pH=7゜5;10mM NaCQ
:および1mMEDTA)(〜5o 3!12)中で洗
浄し、次いで再びペレット化した。 再び上清を捨てた後、細胞ペレットをドライアイス−エ
タノール浴中で凍結させ、次ぎに解凍した。 解凍した細胞ペレットを25%シュクロース150mM
EDTA溶液(10xQ’)ニ再懸濁した。5靭/IC
のljゾチーム溶液(]1i2);0.25M  ED
TA、pH=8.0(3iρ):およびIOxg/ic
のRNAaseA(100μI2)を加えて混合した後
、溶液を水上で15分間インキュベートした。リゾチー
ム処理した細胞に、溶解溶液[10%トリトン−Xl 
00(3z&);0.25M EDTA、pH=8.0
、(7FMり;IM  )リス−HC12,1)H=8
.0(151のおよび水<7Hのの混合によって調製]
(3ffのを加え、混合し、得られた溶液を水上にて更
に15分間インキュベートした。溶解した細胞をドライ
アイス−エタノール浴中で凍結させ、次いで解凍した。 5W270−ター(Beckman 7360 N、L
incoln Aye、、 Lincolnwood、
  IL 60646)にて25.OOOrpmで40
分間遠心することによって、溶液から細胞残骸を除去し
た。C5Cj(30,44g)および5Hg/戻σの臭
化エチジウム溶液(〜I RQ>を加えた後、溶液量を
40x(lに調節し、Vt150超遠心チユーブ(Be
ckman)にデカントした。チューブに栓をした後、
溶液をVt150ローター中、42.00Orpmで〜
16時間遠心した。紫外光で可視化した、得られたプラ
スミドバンドを単離し、Ti75チユーブおよびロータ
ー(13eckman)に入れ、55.00Q rpm
で16時間遠心した。容量の調節が必要な場合は0.7
61g/zf2のC5C(!を含有しているTESを使
用した。プラスミドバンドを再び単離し、塩飽和させた
インプロパツールで臭化エチジウムを抽出し、TBS緩
衝液で1=3に希釈した。次ぎに、溶液に2倍容量のエ
タノールを加え、−20°Cで一夜インキユベートした
。溶液を5S340−ター(Sorvall)にて10
,0OOrp@、15分間遠心することによって、プラ
スミドDNAをペレット化した。 この方法によって得たプラスミドpGHTM3A  D
 N A (〜1 wg)をTE緩衝液(lQmM  
トリスHC(!、pH=8.0および1mM EDTA
)(12Q)に懸濶し、−20°Cで貯蔵した。 実施例3 プラスミドpUC18TMの構築A、プラス
ミドpGHTM3Aの〜It 9 kb  P puM
l制限フラグメントの単離 ヒトトロンボモジュリンのコード配列を単離するために
使用した両PpuM1部位は、dcmメチラーゼ認識配
列、5°−CCTGG−3’と重複している。この認識
配列内部のシトシン残基をメチル化すると、DNA切断
が妨害される。このため、大腸菌に12QM48からプ
ラスミドpc HTM3Aを単離することが必要であっ
た。大腸菌に12QM48、即ちシトシンメチラーゼを
欠乏している株は、1983年11月23日に原寄託さ
れ、現在ではブダペスト条約の条項の下、N0rLhe
rn Regional Re5earch Labo
ratory (“NRRL″)lPeoria、  
1llinois 61604の永久保存培養物コレク
ンヨンから、NRRL  B−157,25の受託番号
で誰でも人手可能である。 実質上実施例IFの方法に従い、大腸菌K12CM、4
3を形質転換用に調製し、プラスミドpcHT M 3
 Aで形質転換した。実質上実施例2Bの教示に従い、
大腸菌K 120M48/pGHTM3A形質転換体か
らプラスミドpGHTM3Aを単離した。 大腸菌K 120M48/pGHTM3A形質転換体か
ら単離したプラスミドpGHTM3A DNA(20μ
g)を、I OX PpuM r反応緩衝液(500m
M NaC(!:100mM  )リス−HCLI)H
7,4;l 00mM MgCl2−;l 00mM 
 2−メルカプトエタノール; 1 xg/ xQのウ
シ血l青アルフ゛ミン)(IOμの、制限酵素PpuM
 I (10ttの(〜15単位)およびH,0(85
μQ)に溶解し、得られた反応物を室温で一夜インキユ
ベートした。P puM■消化したプラスミドpGHT
M3A  DNAを、実質上実施例1の教示に従って1
%アガロースゲルに負荷し、所望の〜1.9kb Pp
uMI制限フラグメントを単離し、精製した。得られた
フラグメント(〜2μg)をTE緩衝液(10μQ)に
溶解し、20℃で貯蔵した。 B、EcoRI−Pstlリンカ−の構築リンカ−の構
築において使用したDNAフラグメントは、シスチック
1450A DNAシンセサイザー(Systec 1
450A DNA 5ynthesizer、 5ys
tec Inc、、 3816 Chandler D
rive、 Minneapolis、 MN)または
AB3 380A  DNAシンセサイザー(AB33
80A DNA 5ynthesizer、 Appl
ied Biosystems。 Inc、、 850 Lincoln Centre 
Drive+ FostLr C1ty。 CA944Q4)のいずれかの使用によって合成した。 多数のDNA合成装置が当業者に知られており、所望の
フラグメントを製造するために使用することができる。 また、フラグメントは、実質上イタクラ等(Itaku
ra et al、、 1977、5cience、 
198:1056)およびフレア等(Crea et 
al、’、 197B、 Proc、Nat、^cad
、 Sci、 (USA)、 75:5765)の方法
に従い、常法によって製造することもできる。 リンカ−の各1本鎖(500ピコモル)を、T4ポリヌ
クレオチドキナーゼ(15単位)(〜0.5μρ)、I
OXリガーゼ緩衝液(300mMトリス−HC(1,p
H=7.8;I 00mM MgCL;l 00mMジ
チオスレイトール;およびl *g/ xQのBSA)
(2μQ)、500μM ATP(LoμのオヨびH,
0(7,5μm2)を含有している反応緩衝液(20μ
の中でキナーゼ処理した。キナーゼ反応物を37°Cで
30分間インキュベートし、100°Cで10分間イン
キュベートすることによって反応を停止させた。完全な
処理を保証するために、反応物を水上で冷却し、0.2
Mジチオスレイトール(2μg)、5mM ATP(2
,5μのおよびT4ポリヌクレオチドキナーゼ(15単
位)を加えて〆見合し、反応混合物を37°Cで更に3
0分間インキュベートした。 100℃で更に10分間インキュベートすることによっ
て反応を停止させ、次いで、氷上で冷却した。 DNAリンカ−の2本鎖を別個にキナーゼ処理したが、
キナーゼ反応後、混合した。鎖をアニーリングさせるた
め、キナーゼ反応混合物を、水(〜1501e)を入れ
た水浴中、100°Cで1.0分間インキュベートした
。このインキュベーション後、水浴の加熱を停止して室
温まで冷却した。この工程に約3時間を要した。次ぎに
、キナーゼ処理したDNAのチューブを入れたままの水
浴を、4°Cの冷蔵庫に一夜入れた。この工程によって
1本鎖どうしがアニーリングした。合成されたリンカ−
は、以下の構造: を有した。リンカ−を、必要時まで一20’Cで貯蔵し
た。 C,EcoRI−PstT消化プラスミドpUC18の
単離 プラスミドpU C18D N A (Boehrin
ger−Mannheim、  1ndianapol
is、  IN 46250;またはBRL、 Gai
thersburg、 MD 20760)(約10μ
g)を、10XEc。 RT反応緩衝液(500mM NaCQ、  I M 
)リスHCf2.pH7,5,50mM MgCQl、
1 mg/ wQのウシ血清アルブミン)(lOμの、
制限酵素Ec。 R1(5μm2X〜50単位)、およびH2C(85μ
0に溶解し、反応物を2時間、37°Cで置いた。次ぎ
に、反応混合物をNa0Ac中0.25Mにし、2倍容
量のエタノールを加え、ドライアイス−エタノール浴中
で冷却した後、遠心によってDNAをペレツト化した。 DNAペレットを1QXPstr反応緩衝液(IM N
aCQ、l 00mM トリス−HCf2、pH7,5
、] 000mMMgC(、,1ig/ zQ(D ウ
シ血清アルフミン)(10μ12)、制限酵素P st
 T (5μ12)(〜50単位)およびH、O(85
μQ)に溶解し、反応物を2時間、37°Cで置いた。 Pst[で消化した後、反応混合物をフェノールで1回
、CHCρ、で1回抽出し、消化されたDNAを上記と
同様にして沈澱させ、ペレット化した。 EcoRI −Pst I消化したプラスミドpUC1
8を構成するDNAペレットをTE緩衝液(10μのに
再懸濁し、使用時まで一20°Cで貯蔵した。 D、フラグメントのライゲートによるプラスミドpUC
18TMリンカ−の構築 実施例3Bで製造したEcoRr −Pst Iリンカ
−(1μQ)および実施例3Cで製造したEcoRrP
stl消化プラスミドpUC18(1μジ)を混合し、
次いで、10×リガーゼ緩衝液(1μの、10mM A
TP(l μの、T4  DNAリガーゼ(1μa><
〜10単位)、およびH,○(7μQ)と−緒に16°
Cで一部インキユベートした。ライゲートしたDNAは
、所望のプラスミド、即ちプラスミド1)UC18TM
リンカ−を構成していた。プラスミドの制限部位および
機能地図を添付の図面の第3図に示す。 E、プラスミドpUC18TMリンカ−の単離実施例3
Dで製造した、プラスミドpUC18TMリンカ−を構
成しているライゲートされたDNAを使用し、実質上実
施例IFの記載と同様にして、大腸菌K]2DI−15
αF゛細胞を形質転換する。大腸菌に12  DH5α
F’/pUC187Mリンカ−形質転換体を、そのプラ
スミドDNAの制限酵素分析によって確認した。1個の
大腸菌 KI2  DH5αF’/pUCTM!J7カ
ー形質転換体を実施例2Aの記載に従って培養し、この
培養物から実施例2Bの記載と同様にしてプラスミドp
UCI、8TMリンカ−DNAを単離した。 F、PpuMIt肖化プラスミドl)UC18TMリン
カ−の単離 プラスミドpUC187Mリンカ−DNA(約10μg
)を、実質上実施例3Aの記載と同様にして’PpuM
J制限酵素で消化した。実施例3Cの記載と同様にして
フェノール抽出およびCHC(13抽出した後、Ppu
MI消化DNAを、エタノール沈澱させた。PpuMl
消化pUC18TMリンカ−DNA(〜lOμg)を構
成するDNAペレットをTE緩衝液(10μQ)に再懸
濁し、使用時まで一2O′Cで貯蔵した。 G フラグメントのライゲートによるプラスミド1)U
C18TMの構築 実施例3Aで製造した〜1.9 kb PpuM I制
限フラグメント(Iμg)を、実施例3Fで製造したP
puM11肖化pUC18TMリンカ−DNA(1μg
)と混合し、実質上実施例3Dの記載と同様にしてライ
ゲートした。 ライゲートされたDNAは、所望のプラスミドpUC1
.8TMを構成した。プラスミドの制限部位および機能
地図を添付の図面の第4図に示す。 プラスミドpUC187Mを、プラスミドの好ましい供
給源であり貯蔵容器である大腸菌に12DH5αF′に
導入した。プラスミドは、NRRLに寄託され(198
9年7月20日)、そのパーマネントストックカルチャ
ーコレクションの一部を構成している株から常法により
単離することができる。この株は、NRRL  B−1
8524の受託番号で入手可能である。 ト1.プラスミドpUC18TMの単離実施例3Gで製
造した、プラスミドpUC18TMを構成しているライ
ゲートされたDNAを使用し、実施例1の記載と同様に
して大腸菌に12  DH5αF°細胞を形質転換した
。大腸fiK12DH5αF’/pUC187M形質転
換体を、プラスミドDNAの制限酵素分析によって確認
した。1個のに12  DH5αF’/pUCl 8T
M形質転換体を実施例2Aの記載と同様にして培養し、
実施例2Bの記載に従ってこの培養からプラスミドpU
C18TM DNAを単離した。 実施例4 プラスミドphdTMDlの構築A、Bsm
I消化プラスミドpUC1.8TMの単離実施例3Hの
記載の様にして製造し、単離したプラスミドpUC l
 8TM(10μg)をlQXBsmI制限緩衝液(5
00mM NaCl2.100mM1−リス−HCQ、
pH7,4、l OOmM MgCQt、100mM2
−メルカプトエタノール、1 ig/ z(lのウシ血
清アルブミン)(lOμI2)、BsmI(〜50単位
、New England Biolabs)(10μ
(2)およびH,0(85μのに溶解した。反応混合物
をパラフィン油下、65°Cでインキュベートし、実施
例3Cの記載と同様にしてフェノールで1回、CHC(
1,で1回抽出し、DNAを沈澱させた。 BsmI消化したpUC18TM DNAを、〜4゜2
kbと〜、46kbフラグメントが明らかに分離される
まで1%アガロースゲルにて電気泳動させた。 実施例ICに従って〜4.2kbフラグメントを単離し
、精製した。 Bsm1消化pUC18TM DNAを構成する精製フ
ラグメント(〜8μg)をTE緩衝液(10μg)に再
懸濁し、−20°Cで貯蔵した。 B、Bsm1消化1)UC18TMのライゲーションに
よるプラスミドI)UC18TMD1の構築実施例4A
で製造したBsmI消化pUCi8TMDNA(2分の
1μg)を、実質上実施例3Dの記載と同様にしてライ
ゲートすることによって再環化した。ライゲートされた
DNAは、所望のプラスミド、即ちプラスミドpUC1
8TMD1を構成した。プラスミドの制限部位および機
能地図を添付の図面の第5図に示す。 C,プラスミドpUC18TMDLの単離実施例4Bで
製造した、ライゲートされたDNAを構成成分とするプ
ラスミドpUC13TMD1を使用し、実施例1の記載
と同様にして大腸菌K]2DH5αF“細胞を形質転換
した。大腸菌KI2  DH5αF’/po C18T
MD 1形質転換体を、プラスミドDNAの制限酵素分
析によって確認した。1@の大腸菌K12  DH5α
F/pUCI 8 TMD 1形質転換体を実施例2A
の記載と同様にして培養し、実質上実施例2Bの記載と
同様にしてこの培養からプラスミドpLJc18TMD
1を単離した。 D、プラスミドpUC18TMD 1の〜1.5kbB
all制限フラグメントの単離 制限酵素BcQ(でD N Aを完全に消化するために
は、認識配列中のデオキシアデニル残基がメチル化され
ていてはいけない。後にBcQIて消化しようとするプ
ラスミドDNAを大腸菌中で製造する場合、前記の大腸
菌K I 20M48、即ちNRRL  [3−157
25の様なアデニンメチラーゼを欠乏している株の使用
が必要である。 実質上実施例1の方法に従い、大腸菌K12G M 4
8を形質転換用に調製し、次いで、プラスミドpUC1
8TMDlで形質転換した。実質上実施例2Bの教示に
従い、大腸菌に12GM43/pUCTTMD lから
プラスミドpUC18TMDIDNAを単離した。 大腸菌K 120M48/pUC 18TMD 1形質
転換体から単離したプラスミドpUC18TMDI D
NA(50μg)を、10XBcQ1反応緩衝液(75
0mM KCに60mM  トリス−HCρ、pH=7
.4;100mM MgC(−;10mMジチオスレイ
トール;および1 xg/峠のBSA)(10μQ)、
制限酵素Bc12I(5μの(〜50単位)、およびH
2C(85μg)に溶解し、得られた反応物を50’C
で2時間インキュベートした。Bdl消化したプラスミ
ドpUC18TMD I  DNAを、実質上実m 例
3Aの教示に従って1%アガロースゲルに負荷し、所望
の〜1.5kbBc(I制限フラグメントを単離し、精
製した。得られたフラグメント(〜10μg)をTE緩
衝液(10μQ)に溶解し、−20°Cで貯蔵した。 E、BeQr消化プラスミドphdの単離実質上実施例
1の方法に従い、大腸菌K12GM48を形質転換のた
めに調製し、哺乳動物の発現プラスミドphdで形質転
換した。プラスミドphdの制限部位および機能地図を
添付の図面の第6図に示す。大腸菌に12/phdはN
RRI、に寄託されており(1989年7月26日)、
NRRLB−18525の受託番号で入手可能である。 実質上実施例1の教示に従い、大腸菌に100M48/
phd形質転換体からプラスミドphdDNAを単離し
た。 大腸菌K l 2 0M48/phd形質転換体から単
離したプラスミドphd DNA(50℃1g)を、1
QXBc(T反応緩衝液(750mM KCC;600
1Mトリス−HCQ、pH=7.4 ; 100mM 
MgCL;10mMジチオスレイトール;および1 x
g/ x(lのBSA)(10μ(り、制限酵素Bc+
21(5μ(り(〜50単位)、およびH,0(85μ
Q)に溶解し、得られた反応物を50℃で2時間インキ
ュベートした。 実施例3Cの記載の様にして、フェノール抽出、次いで
CHCl2.抽出した後、消化されたDNAをエタノー
ル沈澱させた。Bcf2I消化プラスミドphdを構成
するペレットをTE緩衝液(10μg)に再懸濁し、−
20℃で貯蔵した。 F、Bcfflフラグメントのライゲートによるプラス
ミドphdTMD1の構築 実施例4Dで製造した〜1.5kbBcCIフラグメン
ト(1μg)を、実施例4Eで製造したBc(2I消化
プラスミドpha(0,5μg)と混合し、実質上実施
例3Dの記載と同様にしてライゲートした。 ライゲートされたDNAは、プラスミドI)hdTMD
Iを構成した。プラスミドの制限部位および機能地図を
添付の図面の第7図に示す。 G、プラスミドphdTMDlの単離 実施例4Fで製造した、ライゲートされたDNAを構成
成分とするphdTMDlを使用し、実施例1の記載と
同様にして大腸菌K12DH5αF°細胞を形質転換し
た。大腸菌KI2  D)(5αF“/PhdTMD1
形質転換体を、プラスミドDNAの制限酵素分析によっ
て確認した。正しい方向性の1.5kbBcQ1挿入体
を含有している形質転換体は、プラスミドDNA(1μ
g)を、l00mMNaCff、50mMトリス−HC
&、pH8,0,10mM MgCI22中37°Cで
1時間消化した後、以下の制限フラグメントを与えた:
〜4 、6 kb、〜2.6kb、〜1. 、6 kb
および〜1 、4 kb0フラグメントを、実施例1に
記載の方法で1%アガロース電気泳動し、臭化エチジウ
ム染色することによって同定した。 正しい方向性を有する1個の大腸菌K12  DH5α
F’/phdTMD 1形質転換体を、実施例2人の記
載と同様にしてTY−グロスで培養した。 実施例2Bの記載と同様にしてこの培養からプラスミド
DNAを単離した。残留している微量のC3CQを除去
するために、単離したプラスミドl)hdTMDI(〜
1Mg)を実施例3Cに従って、2回、TE緩衝液(1
0仄のに再懸濁し、エタノール沈澱させた。プラスミド
phdTMDIを構成しているDNAペレットをTE緩
衝液(I M(1’)に再懸濁し、20°Cで貯蔵した
。 実施例5  AV12/I)l+dTMDlおよび29
3 / 1)hd T M D l形質転換体の構築以
下の方法は、AV 12/phdTMD lおよび29
3/phdTMD l形質転換体の構築を説明する。ま
た、この方法は、本明細書にて好ましいセルラインとし
て既述したセルラインに概ね適用可能である。真核生物
宿主細胞のための形質転換法は、当業者に周知である。 例えば、ウィグラー等(Wigler、et al、)
、  1979. Proc、Natl、Acad、5
ci(USA) 76、1373およびグラハム等(G
 raham、 etat、 )+  1973+ V
trology 52+ 456を参照されたい。 A、細胞の調製 それぞれ、ATCCCRL  +573およびCRL 
 9595の受託番号でアメリカン・タイツ・カルチャ
ー・コレクションから入手し得るヒト293細胞(“2
93細胞”)およびシリアン(3yrian)ハムスタ
ーAV12−664細胞(“AV12細胞”)の培養物
を、形質転換前に1日培養し、10%v/vウシ胎児血
清(Hyclone Laboratories、 1
725South 5tate Hwy 89−91.
 Logan UT 84321)および50ug/x
(lのゲンタマイシン(Gibco Laborato
ries Life Technologies、  
Grand l5land、  NY 14072)を
補足したダルベツコの改良イーグル培地(Gibc。 Laboratories Life Technol
ogies、  Inc、、 3175Stanley
 Road、 0rand !5land、 NY 1
4072)からなる増殖培地に、1−2XIO’細胞/
loOmM組織培養皿の密度で蒔いた。形質転換の4時
間前に、培地を取り替えた。 B、DNAの調製 プラスミドphdTMD I  DNA(10/12μ
g)を、2M CaCL(62,511Q)およびH,
0(437,5μQ)に加えた。次いで、DNA(Q、
5買Q)を、2 X HeB S [10g/ L H
epes(pH−7,5); 16g/L NaCR;
0.74g/L  KC(2;0.25g/L  Na
、PO,;および2g/L デキストロース]に滴下し
たところ、沈澱が生成した。この混合物を細胞に加える
前に、室温で30−40分間放置した。インキュベート
時間を長くすると、十分形質転換しないきめの粗い沈澱
を生じることがあるが、沈澱を形成させるためにはしば
しば、より長いインキュベート時間が必要かもしれない
。 C0細胞の形質転換 実施例5Bで調製したDNA溶液(I RQ)を、穏や
かな攪拌下、293またはAV12細胞の100111
111皿に加え、37℃で3−4時間インキュベートし
た。細胞が分離しないように注意しながら、実施例5A
に記載の増殖培地で細胞を2回洗浄し、37℃のインキ
ュベーターに戻した。プラスミドphdT M D l
 ハハイグロマイシンB耐性について選択可能なマーカ
ーを有しており、形質転換の72時間後、200μg/
1112のハイグロマイシンBの増殖培地に加えること
によって安定な形質転換体を選択した。2日毎に培地を
取り替えながら、この選択培地中で2−3週間、細胞を
増殖させた。 次いで、各ハイグロマイシン耐性形質転換体を、更に増
殖および分析するために単離した。 実施例6 発現されたトロンボモジュリン誘導体の検定 野生型トロンボモジュリンは、内皮細胞表面において、
トロンビンと1;1の化学量論的高親和性?1合体を形
成する。この複合体は、生理学的カルシウム濃度で、プ
ロティンC酵素前駆体を迅速に活性化プロティンCに変
換することができる。 トロンボモジュリンの非存在下では、プロティンCのト
ロンビン依存性活性化は、生理学的カルシウム濃度によ
って強く阻害され、トロンボモジュリン トロンビン複
合体に比較して1000倍より遅い速度で起こる。 293またはAV12細胞に導入された本発明のベクタ
ーによって調整培養培地中に産生された、発現された可
溶性ヒトトロンボモジュリン活性の検定には、トロンビ
ン単独と比較した、トロンボモジュリンニトロンビン複
合体の上記特性を利用する。この検定は、以下の様にし
て行う:可溶性トロンボモジュリンの活性についてスク
l−ニングする場合、安定な293またはAVI2/p
hdTMD l形質転換体を24ウ工ル組織培徨クラス
ター中、増殖培地(実施例5Aに記載した培地)にて増
殖させた。ウェルが〉80%の面を覆う増殖となった時
、増殖培地を除去し、細胞単層をハンクス平衡塩溶液[
t(anks Ba1anced 5altSolut
ion (Gibco Laboratories L
ife Technologies、  Inc、、 
Grand l5land、 NY 14072)]で
2回洗浄し、3:lの血清不含の培地(1峠)を加えた
。 血清不含の培地は、ダルベツコの改良イーグル培地3部
およびF12培地1部(両者共、Gibco Labo
ratories Life Technologie
s、  Inc、製)に、10−’Mセレニウム、5X
lO−’Mエタノールアミンおよび1ttg/xQのビ
タミンK(全て、Sigma Chemical Co
、、 st、  Louis、  MO6317g製)
;2.4g/(!のNaHco、およびlμg/xgの
トランスフェリン(Miles 5cientiric
 Naperville、  IL 60566);2
 XIQ”M HEPES(Sigma Chemic
al Co、、 SL。 Louis、 MO83178);1 ug/lsQの
インシュリンおよびlμg/xQのトブラマイシン(E
li Li1ly andCo、、  Indiana
polis、  IN 46235;Sigma Ch
emicalCo、、 St、 Louis、 MO6
3178)を加えたものである。 37℃で一部インキュベート後、血清不含の調整培地を
取り、13,0OO9で遠心して細胞残骸および微粒子
を除去した。 次ぎに、各試料からの調製培地(10μQ)を、96ウ
エルプレート中、検定用緩衝液(0,02Mトリス(p
H7,4)、0.1MNaC(!、3.On+MCaC
L)に加えた。各試料に、検定用緩衝液中50μg/ 
x(lのヒトプロティンC酵素前駆体(GrinneI
f、B、et al、、 Biotechnology
、 5. 1189(1987)の方法に従って入手可
能)溶液(50μm2)、検定用緩衝液中2N、1.H
,単位/IIaのウシトロンビン(Enzyme Re
5earch Laboratories、 30ON
、 Michigan St、 5outh Bend
、 IN 46601)溶液(20μlりを加えた。次
ぎに、試料を回転プレート上、37°Cで30分間イン
キュベートした。トロンビンのセリンプロテアーゼ活性
を妨害するために、検定用緩衝液中50アンチトロンビ
ン単位/!12のヒルジン(Sigma Chemic
al Co、、 St、 Louis、 MO6317
8)溶液(20μg)を加え、試料を37°Cで更に5
分間インキュベートした。検定用緩衝液中411IM発
色性基質S2366 (Helena Laborat
ories、 Beaumont、 TX)溶液(25
μm2)を加え、U V max自動プレートリーダー
(Molecular Devices Carp、、
 Pa1o Alto、 CA94394)を使用し、
405+rmで光学密度を読み取った。基質S−236
6は活性化プロティンCに対して特異性を示すので、4
05nI11におけるO、D。 の増大は試料中の活性化プロティンCの量に比例する。 調整培地中でのトロンボモジュリンの活性は、新たに調
製した活性化組換ヒトプロティンCの標準曲線と、試料
の○、D、読み取りを比較することによって、μg活性
化プロティンC/zQ/分の単位で測定することができ
た。また、試料中のトロンボモジュリン濃度のμg/ 
x(l単位での評価は、精製し、界面活性剤によって可
溶化したウサギトロンボモジュリンの標準曲線と比較す
ることによって決定することができた。 (以下、余白) 実施例7 可溶性ヒトトロンボモジュリン誘導体の精製 A、クローンの増殖および血清不含調整培地の収集 実施例6に記載のトロンボモジュリン検定により、29
3またはA V 12/phdTMD 1形質転換体は
血清不含調整培地(その組成は実施例6Aに記載されて
いる)に、可溶性トロンボモジュリン活性を分泌するこ
とがわかった。トロンボモジュリンの発現レベルは、−
夜37°Cに保った場合、0.2−2.5μ9/y(l
の範囲にあった。 本発明に係る可溶性ヒトトロンボモジュリン誘導体を〜
0.2μg/x(1発現する293およびAV+ 2/
phdTMD l形質転換体を、両者とも、10個のロ
ーラーボl−/喧〜850cm2)中、単層全面生長に
なるまで生長させた。この段階で増殖培地を+00j1
(1!の3:l血清不含培地/ローラーボトルに代え、
37°Cで24時間培養した。この最初の調整培地1o
oxQを捨て、新しい血清不含培地1001Cに代えた
。以降、血清不含調整培地の収集は、24時間毎に行っ
た。10個のローラーボトルから集めたこの調整培地(
〜1ρ)を4℃で30分間、13,0OOX9で遠心し
、デカントし、=20°Cで保存した。通常、8〜10
回収集し、血清不含調整培地を8〜1012得た後は、
過増殖のため、培養を捨てた。 調整培地を4°Cで解かし、4°Cで30分間、13.
000Xyで遠心した後、以下に記載する精製工程にか
けた。 B、 高速Qセファロースアニオン交換クロマトグラフ
ィー 本発明の可溶性ヒトトロンボモジュリンのIJ’Jの初
期段階として、高速Q−セファロース(Pharmac
ia LKB Biotechnology、  In
c、、  P、O,B。 X 1327. Piscataway、  N J 
)カラムを使用した。 カラム(1,6X20cm)を、カラムの20倍容量の
0.1MNaCf2.0.02M  l−リス−HCQ
(pH7,4)、0.1nMEDTAおよび0.02%
(w/v) N aN =を用い、2.0n(1/分の
流速で予め平衡化した。次いで、血清不含調整培地2り
を、流速2 x(1/分、4°Cで一夜かけて流入した
。カラムを、カラムの10倍容量の平衡緩衝液で洗浄し
た。 1MNacQ、0.02M  トリス−HCd(pH7
4)、Q、l、wM EDTA、0.02%(w/v)
NaN3による段階的溶出により、カラムからトロンボ
モジュリン活性を6O−100xQの容量中に回収した
。 A ITigel −10(誘導化架橋アガロースのN
ヒドロキシスクシンイミドエステル)親和性ゲルマトリ
ックス(BioRad、 Richmond、  CA
 94804) 10R(lを水冷した蒸留水200i
Qで洗浄した。このゲル10jIQに、牛トロンビン(
Enzyme Re5earch Laborator
ies、 5outh Bend、  r N 466
01)を501tM HEPES(pH7,6)中、2
xy/xQで含む溶’r& 25 yQを加えた。4°
Cで4時間、おだやかに動かして、トロンビンをゲルマ
トリックスにカップリングさせた。ゲルを沈降させた後
の上澄みをOD、280r+mで測定した結果、カップ
リング効率は通常約95%であった。1Mグリシン(p
H8゜0)1.0スeを加え、4°Cで一夜インキユベ
ートすることにより、親和性マトリックス上のそれ以上
の未反応部位をブロックした。ゲルを50++MHEP
ES(pH7,6)で10回洗浄して、結合せずに残っ
たトロンビンを除去した後、この親和性マトリックスを
50mMジイソプロピルフルオロフォスフェートで、4
℃で10時間処理した。マトリックスをこの様に処理す
ると、結合したトロンビンの組換トロンボモジュリンへ
の結合能を損することなく、そのセリンプロテアーゼ活
性が阻止される。  ジイソプロピルフォスフオロトロ
ンビン親和性カラムを徹底的に洗浄して過剰のジイソプ
ロピルフルオロフォスフェートを除去し、2村/分の流
速、4℃で、0.02M NaCQ、0.02Mトリス
−HCl2(pH7,4)、1 、 OxM CaCI
2t、0.02%(w/v)NaN3により平衡化した
。 実施例7Bで調製した高速Q−セファロース溶出液を濃
縮し、0.02M NaCff、0.02M)リス−H
C(!(pH7,4)、0.00 LM CaCQ2.
0.02%(w/v) N a N3を用いて限外濾過
により脱塩した。この、緩衝液40yQ中に約70次9
のタンパクを含んでいる脱塩した試料を、ジイソプロピ
ルフォスフオロトロンビン親和性カラムに、05 :i
(!/分の流速で流入した。結合しなかったものは、ル
ープおよび螺動ポンプを使ってカラムに再流入した。こ
の様にして、組換トロンボモジュリンの親和性カラムへ
の結合を最大限にする様、親和性カラムへの試料の連続
的な流入を、4°Cで一夜、保持することができた。 次いでカラムを10倍容量の平衡緩衝液で洗浄し、1M
Nacf2.0.02M  トリス−HC(!(pH7
,4)、0.0001M EDTA、0.02%(W/
V) N aN 、による段階的溶出により、結合した
組換トロンボモジュリンを3O−5C1+(!の容量中
に得た。このジイソプロピルフォスフオロトロンビン親
和性カラムにより精製した可溶性トロンボモジュリンを
限外濾過により、容ff1l−2jlQにまで濃縮した
(10−20巧/′1の。 D、サイズ排除クロマトグラフィー 実施例7Cで調製した、親和性クロマトグラフィーによ
り精製した(以下、アフィニティー精製という)ヒトト
ロンボモジュリン誘導体を、セファロース−6HR10
/30カラム(PharmaciaLKB Biote
chnology、  Inc、、 Piscataw
ay、  NJ08855)を用いてサイズ排除クロマ
トグラフィーにかけた。移動相緩衝液(50mM N 
a t P O4(pH75)、0.1M NaCQ、
O,,1%(w/v) N aN s、0.05%(v
/v)ツウィーン20)を使って、流速0.1af2/
分、室温で、カラムを一夜平衡化した。 実施例7Cで調製した、濃縮アフィニティー精製トロン
ボモジュリン200μd(3〜6回純化処理)200μ
Qをカラムに入れた。カラムを移動相緩衝液により、0
 、5 yQ1分の流速で溶出した。フラクションを集
め、実施例6Aに記載の方法でトロンボモジュリン活性
を測定した。 可溶性組換トロンボモジュリン活性の大部分く〉90%
)は、このカラムから、フラクション25(12,5i
()からフラクション40(20zC)の間に溶出し、
分子サイズに基く2つの主要ピークに分けることができ
た。即ち、2つのグループ(プール)の可溶性組換トロ
ンボモジュリンが調製された。 プールNo、1はフラクション25−33に溶出した大
きい分子種(保持時間〜15112)を含んでおり、プ
ールNO12はフラクション34−40に溶出した小さ
い分子種(保持時間〜17R(りを含んでいる。 高分子mおよび低分子量のトロンボモジュリン誘導体の
両者を、モノーQHR515カラム(Pharmaci
a LKB Biotechnology’、  In
c、+ Piscataway、  N J  088
55)を使ったアニオン交換クロマトグラフィーにより
、更に精製した。いずれの場合も、カラムは0.02M
 NaC(!S、0.02M  トリス−HCC(PH
7,8)、0.001M EDTA、0.02%NaN
3で平衡化した。 実施例7Dで調製した高分子量サイズの可溶性トロンボ
モジュリン誘導体を含有しているプールNo、lは、モ
/−Qカラムに、1 x(1/分の流速で適用した。9
5%以上のトロンボモジュリン活性がカラムに結合し、
0.02Mトリス−HC(!(pH7,8)、0.00
01M EDTA、0.02%(w/v)NaN*中の
0902から2MのNaC(!によるリニアーグラジェ
ント20R(lにより溶出することができた。組換トロ
ンボモジュリン活性の幅広いピークが1から1.6Mの
NaCl2約632(中に溶出した。この物質は高分子
量の可溶性ヒトトロンボモジュリン誘導体を構成してい
た。その性質は、後に述べる。 実施例7Dで調製した低分子量の可溶性ヒトトロンボモ
ジュリン誘導体を含有しているプールNo、2はプール
No、1について記載した同じ方法で、モノーQカラム
に適用し、溶出した。この場合は、トロンボモジュリン
活性のシャープなピークが045から0.65MのNa
CQ約2112中に溶出された。この物質は、低分子量
の可溶性ヒトトロンボモジュリンを構成していた。その
性質は後に述べる。 実施例7B−7Dおよび上に記載した精製操作により、
A V 12/phd TMD lまたは293/ph
d TMD 1形質転換体から調製した2gの血清不含
調製培地から、上記のそれぞれのタイプの組換トロンボ
モジュリンを約1y9単離することができる。得られる
物質は、通常純度95%以上であった。 実施例8 可溶性組換ヒトトロンボモジュリンの機能的
特性 A、  ミバエリス定数(K、)および解離定数(Kd
)の何車 野生型の界面活性剤で可溶化したヒトトロンボモジュリ
ンは、トロンビンと高い親和性のlI化学量論的コンプ
レックスを形成し、その解離定数(K4)は約0.4n
Mである(Suzuki、 K、ら、J、 Bioch
em、、 +04:628.1988)。実施例7の方
法で調製した純化ヒトトロンボモジュリン誘導体の解離
定数は次の様にして測定した。 293およびAV12形質転換体から精製した、高分子
量および低分子量の組換トロンボモジュリン誘導体を0
.1MNaC4,0,02M  トリスHCC(pH7
,5)、3mM CaC(1,中(「緩衝液A」という
)、500 r+9/ ttr(lの濃度まで希釈した
。各試料20μQを、96ウエルプレートで、緩衝液A
100aおよび緩衝液A中のプロティンC(Grine
比B、上掲参照)50μ(1/ zQ溶液50μQと混
合した。牛トロンビン(Enzyme Re5earc
h Laboratories、 5outh Ban
d、  T N 46601) l OuQを、緩衝液
Aによる連続希釈から加え、100 0.05nMの!
囲のa度のトロンビンを得た。反応混合物を37°Cで
10時間、回転プレート上に置いてインキユベートシた
。インキュベーンヨンの後、4倍モル過剰量のヒルジン
(20μC容ffi)(Sigma Chemical
Co、 、 St、 Louis、 M O63178
)を各ウェルに加えた。緩衝液A、プロティンCおよび
トロンビンを含んでいる対照ウェルを同様に処理した。 室温で更に5分間インキュベートした後、緩衝液A中の
色素基質S 2366 (llelena Labor
atories、 Beauraont、  T X 
)の4mM溶1L25x&を加え、2分間インキュベー
トした後、カイネティノクミクロ平板リーダー(UVm
ax !Aolecular Devices Cor
p、、  Pal。 ^1to CA 94394)により405nmにおけ
るO、 D。 を測定した。 トロンホモシュリン含有ウェルの0−D−405n+s
に於ける読みは、バックグラウンドとしての、トロンビ
ン対照ウェルのO,D、、、、□での読みを引くことに
より補正した。測定した条件下では、この様にして得た
O 、 D 、 405n+*の読みは、トロンボモジ
ュリン:トロンビンコンプレックスにより生成した活性
化プロティンCの量に比例していた。 従って、活性化したプロティンCの量は、新たに調製し
た活性化プロティンCの標準曲線から計算することがで
きた。この方法により、プロティンC活性の割合(1分
間に活性化されたプロティンCμg)は、トロンビン濃
度の関数として測定することができた。更にこのデータ
は、ミバエリスメンテンタイプの速度論により、市販の
プログラム(Enzifitter、 Elisevi
er−Biosoft、 Cambridge。 U、 K、)を使って、非直線的回帰分析により合わせ
ることができた。このデータ分析により、トロンボモジ
ュリンのトロンビンに対するKmの推定値、および飽和
トロンビン濃度での■、68を得ることができた。 Kdを求めるために、各濃度に於ける遊離のトロンビン
とトロンボモジュリンに結合したトロンビンの量を測定
した。V aaX条件下での、トロンビンと結合したト
ロンボモジュリンの割合を100%と定義した。トロン
ボモジュリン:トロンビンコンプレックスの濃度とプロ
ティンC活性の割合との間に直接関係があると仮定して
、各トロンビン濃度に於ける遊離の、および結合したト
ロンビンの量を測定することができた。記載した条件下
では、用いたトロンボモジュリンの濃度は野生型トロン
ボモジュリンの分子量を74.000ダルトンと仮定し
て(Suzukiら、J、Biochem、、  14
0:628、 1988)、0.75nmであった。従
って、与えられたトロンビン濃度に於いて、 [トロンビン濃度合=V/ V、、−xX 0.75で
あり、そして [ト貯ビ′]遊離−[ト叶ビア]全量 [1−a7″:7コ結合 である。ここで、■は与えられたトロンビン濃度でのプ
ロティンC活性の割合、VffiaえはプロティンC活
性化の最大割合である。 この様にして得たデータを、1リガンド結合部位非直線
回帰分析(Enzfitter、上掲)を使って、[ト
ロンビン]j立離に対する[トロンビン]Io合の関数
としてプロットし、解離定数(Kd)を得た。 この方法で得た、293およびAV12形質転換体から
精製した高分子量および低分子量のトロンホモ/ニリン
誘導体のKd値を後記の表2に示す。 トロンボモジュリン:トロンビンコンプレックスによる
プロティンC活性化の割合(速度)はプロティンCの濃
度に依存することがわかった。野生型ヒトトロンボモジ
ュリン、トロンビンコンプレックスのプロティンqに対
するに1は、約0.7μMであることが測定されている
(Suzuki、 Kら、J、 Biochem、  
140:628.198g)。実施例7の方法に従って
精製した誘導体のそれぞれについて、トロンボモジュリ
ン;トロンビンコンプレックスのプロティンCにだいす
るに、を次の様にして測定した。 プロティンCの濃度を70−0.07μMと変え、トロ
ンビン濃度を2.2nMの一定に保った他は、実施例8
Aに記載した様に、可溶性トロンボモジュリン誘導体を
緩衝液Aで希釈、混合した。対照ウェルは、緩衝液A、
)ロンビンおよび各種濃度のプロティンCを入れた。1
0分間37°Cでインキュベートし、4倍モル過剰量の
ヒルジンを添加してトロンビンを阻害した後、プロティ
ンC活性化割合を実施例8Aに記載した様に、色素S−
2366を使って測定した。トロンボモジュリン−含有
ウェルのO−D 、405naに於ける読みを、これか
らプロティンC対照ウェルの○、D、4(Is。、に於
ける読みを差し引くことにより補正した。実施例8Δに
記載のE nfitterプログラムを使用し、非直線
回帰分析により得られたデータを分析した。この方法に
より得た組換トロンボモジュリン:トロンビンコンプレ
ックスのプロティンCに対するK。 を後記の表2に示す。 C、トロンボモジュリン誘導体の至JCa”の測定 野生型トロンボモジュリンはCa”°に対し飽和反応速
度を示し、l−5mMが至適範囲である(Esmon、
  N、 L、ら、J、Biol、  Chem、  
259:12246. 1984)。 検定用緩衝液のCa’″濃度をかえることにより、トロ
ンボモジュリン誘導体のca!″依存性を測定した。こ
の実験のために、基本的に実施例8Aに記載した様に、
トロンボモジュリン誘導体、プロティンCおよびトロン
ビンを、5n+Mがら0.025mMのCaCQ、を含
む緩衝液Aにより適当な濃度に希釈し、混合した。トロ
ンホモシュリンj1体は0.75nM、)oンビンは2
.2nM、プロティアCは1.4μMで使用した。プロ
ティンC、トロンビンおよび各種濃度のCaC12tを
含む対照反応液も調製した。実施例8Aに記載した様に
、37°Cでの10分間活性化およびトロンビンのヒル
ジン阻害の後、405nmでO,D、を測定した。トロ
ンボモジュリンニトロンピンコンプレックスにょるプロ
ティンCの活性化はCa’″依存性であるが、トロンビ
ン単独によるプロティンCの自然の活性化がC、′*濃
度の減少に従って増加することは、当業者には知られて
いる。この理由で、トロンボモジュリン非存在下での対
照反応を行って、トロンボモジュリン−非依存性のプロ
ティンCのトロンビンによる活性化を正確にコントロー
ルしなければならない。この様な反応からのQ 、 D
 、 4o5n、に於ける読みを、データ解析の前にト
ロンボモジュリン含有反応から差し引いた。 反応混合物のCa”濃度に対するプロティンC活性化の
割合としてこの様なデータをプロットした結果、高分子
量と低分子量のヒトトロンボモジュリン誘導体の間に有
意差が観察された。293またはAV12形質転換体か
ら精製した高分子量のヒトトロンボモジュリンについて
は、Ca’°依存性は典型的なミバエリスタイプの飽和
を示し、プロティンC活性化の至適値はl  5mMC
a”°濃度であった。293またはAV12形質転換体
から精製した低分子量のものは、プロティンC活性化の
割合はバイモダル(bimodal)であった。即ち、
顕著な増加が濃度200−500μMまで観察され、そ
の後、より高いCa”濃度では新進的な阻止が観察され
た。 各種の精製した組換トロンボモジュリン誘導体に対する
至適Ca″′濃度を表2に示す。 表2 血餅形成因子の欠損および循環系中の抗凝固剤の濃度を
評価するために、数多くの標準的な臨床血餅検査法があ
る。組換トロンホモシュリンXi体の抗凝固活性を、2
つの血餅形成試験により調べた。即ち、「活性化された
部分的トランボブラスチン時間」(”APTT″、Ko
epke、 J、 E、、 Am、 JClin、 P
athol、  63:990. 1975)および「
トロンビン血餅形成時間」(”TCT”、Koepke
、 J、 A、 、 Am。 J、Cl1n、 Pathol、、 68:191.1
977)である。この”APTT”試験は、プロティン
C抗凝固経路の活性化量を測り、活性化されたプロティ
ンCによるコファクターVaおよび■aのタンパク分解
の結果中じる血餅形成活性の低下を測定するものである
。 プロティンC抗凝固経路が完全に活性化されていても、
トロンビン血餅形成時間試験(TCT)は正常値を示す
。むしろ、TCTの延長は、本明細書記1戊のトロンホ
モシュリンおよびトロンホモシュリン誘導体によるトロ
ンビンのプロ(前)凝固活性の阻止を反映している。 この試験で用いたヒト血漿は、無外傷性静脈穿刺により
採血し、全血9容量に対し、1容量の011Mクエン酸
ナトリウムを混合し、2,000×9で10分間遠心す
ることにより調製した。上澄の血漿を使用するまで水上
で保存した。APTTおよびTCTの両試験は、自動化
血餅形成タイマーおよび使い捨てプラスチックキュベツ
ト(両者ともAmerican Labor、  La
rgo、  F L  33543)を使って行った。 APTT試験に使う場合は、血漿、または一定濃度の組
換トロンボモジュリン誘導体(15μg/mのを含む血
漿50μQを、活性化セファロプラスチン試薬(Bax
ter t(ealLhcare Corp、、 Me
Gaw Park、  r L 60085)と、37
℃で3分間混合した。次いで、0.02M CaCQf
fi5011(lを加え、血餅形成時間を測定した。A
V12および293細胞から精製した高分子量および低
分子量の両方のトロンボモジュリン誘導体についてのA
PTT試験の結果を表3に示す。 TCT試験用には、血漿または組換トロンボモジュリン
誘導体を含んでいる血漿50μgを、OQ5Mイl’ゾ
ール緩衝液(pH7,3)100p(1と混合し、12
0秒間37°Cでインキュベートした。 血餅形成は、トロンビン(Parke−Davis、 
DetroitMl)50Mgを添加して阻止した。ト
ロンビンは蒸留水で新たに希釈し、約20秒の血餅形成
時間を与えるのに十分な量の濃度にして使用した。種々
の組換ヒトトロンボモジュリン誘導体のTCT試験の結
果を表4に示す。 表3および表4に示した結果から当業者には理解される
様に、293およびAV12形質転換体から得られた高
分子量および低分子量の組換トロンボモジュリンは、十
分な抗凝固活性を持っていた。プロティンCの抗凝固経
路の活性化を反映しているAPTT試験、およびトロン
ビンのプロ凝固活性の直接的阻害を反映しているTCT
試験の両者に於いて、高分子量の組換トロンボモジュリ
ンは、低分子量のものより有効な抗凝固因子であること
がわかった。特に顕著なことは血餅形成時間に対する高
分子量トロンボモジュリンの効果であり、これは、天然
物から精製したウサギトロンボモジュリンによる効果を
しのぐものであった。 高分子量トロンボモジュリンは5μy/1f2(APT
T試験)および3μ9/R(RT CT試験)以上の濃
度では血餅形成時間を無制限に延長させた(即ち、血餅
形成は観察されなかった)。 表4 表3 *ヒト血漿に加えた試料の量 **血餅形成時間は、3回の実験の平均値上標準偏差で
示しである。 グヒト血景に加えた試料の■ **inl**血餅形成時間の実験の平均値±(票準偏
差で示しである。 E トロンビン依存性の血小板活性化の阻止野生型トロ
ンボモジュリンは、トロンビンによる血小板セロトニン
放出阻止による測定の結果として、トロンビン依存性の
血小板活性化を阻止することがわかっている(Esmo
n、 N、 L、ら、J、 Biol。 Chem、  258:12238. 1983および
Maruyama、  1.  ら、J、 Cl1n、
  Invest、、 75:987.、1985)。 血小板からのトロンビン−誘導セロトニン放出に及ぼす
各種精製ヒトトロンボモジュリン誘導体の影響を、以下
の様にして測定した。 実施例8Dの記載に従い、全血を集め、1000×9で
3分間遠心して血小板に富む血漿を調製した。この血小
板に富む血漿を、同容量の改良Tangen緩衝液(0
,I 45M NaCf2.0.O05MKCC50,
05mM CaCQt、0 、1 mM MgCI22
.0.0055Mグルコース、0.015M HEPE
S(pH7,4)、および1朽/峠の牛血清アルブミン
)と混合し、900Xyで10分間遠心して血小板をペ
レット化した。この血小板を血漿のもとの容量の115
のT angen緩衝液に再懸濁し、ゆつくり37°C
で平衡化した。この血小板懸濁液を0゜1μCi/x(
!の14C5−ヒドロキシトリプタミン(Amersh
am Corp、、  ArliArlln Heig
hts、  T L  60005)と共に37°Cで
1時間インキュベートした。 血小板懸濁液をT angen緩衝液で3回洗浄して過
剰の放射ラベルを除去した。 最終的に得られた血小板ペレットを、もとの血漿容量の
T angen緩衝液におだやかに再懸濁し、使用する
まで室温で保存した。血球計数器で測定したところ、最
終的な懸濁液は1!IQ当たり5XI08血小板を含ん
でいた。 4C−セロトニン放出を測定するために、この血小板懸
濁液0.5J!12を、絶えず撹拌しながら、5分間、
37°Cに予熱した。次いでトロンビンをlnMの濃度
で加え、インキュベーションを3分間続けた。次いで0
.11Cをとり、水冷した停止緩衝液(0,05M燐酸
ナトリウム(pH7,4)、0.2%(V/V)グルタ
ルアルデヒドおよび0,005M EDTA)0.91
dと混合した。8000 X9で30秒間遠心した後、
0.5+f!分をとり、アクアゾル・シンチレーション
・カクテル〈^quasol 5cintillati
on  cocktail)(New  Englan
d  Nuclear。 Bostion、  MA  02118)9mf!と
混合し、B eckmanLS380tシンチレーショ
ン・カウンターヲ使って14cを計測した。血小板懸濁
液0.1ズQを0.9m(lの停止緩衝液と混合し、こ
の混合物のo、szc分をシンチレーション・カウンタ
ーにかけることにより、全てのカウント数を測定した。 血小Fi懸7B 1fflをトロンビンの非存在下、3
7°Cで3分間インキュベートすることにより、バック
グラウンド放出カウントを測定した。 4C−セロトニン放出量を次の式から求めた。 明らかに有効であることを示している。この面では高分
子量のものが特に有効である。特に、高分子量のものは
、ウサギトロンボモジュリンよりも、トロンビン依存性
の血小板活性化を、−貫して効率よく阻害することがわ
かった。ヒトの胎盤から調製したTMは、この点では1
/30の有効性しかなかったので(MaruyaIIl
aら、J、 Cl1n、  Invest。 75987、1985)、上の結果は予想外のものであ
った。 (以下余白) 各種濃度のヒトトロンボモジュリン誘導体とl混合した
、lnM)ロンビンの存在下での14cmセロトニン放
出のデータを表5に示す。このデータは、セロトニン放
出によって裏付けられる様に、高分子量および低分子量
のトロンボモジュリン誘導体はいずれも、血小板の活性
化を阻止するのに表5 *放出すした14C−セロトニンは、1nMトロンビン
の37°Cで3分間の存在下で測定された。 F、  トロンビン−誘導による血小板凝集の阻止野生
型の、界面活性剤で可溶化したトロンボモジュリンは、
トロンビン誘導による血小板凝集の阻止によって測定す
ると、トロンビン誘導化血小板活性化を阻止することが
知られている(EsmonN、  L、  ら、J、 
 Biol、  Chem、  258:1223g−
122421983)。本発明に係るヒトトロンボモジ
ュリン誘導体の血小板凝集阻止能を、以下の如くして、
血小板に富むヒト血漿を使って評価した。 採血したてのヒト血液9容量を3.8%(w/v)クエ
ン酸ナトリウム1容量と混合し、100Xyで25分間
遠心して血小板に富んだヒト血漿を得た。 全面を2000 X9で15分間遠心することにより、
血小板の少ない血漿試料も調製した。凝集試験は、市販
の凝集測定器および測定用キュベツトを使い、業者の指
針に従って行った(Helena Mon1tor I
V、 He1ena Laboratories、 B
eaumont、 TX)。 血小板の少ない血漿0.5J!(!を凝集測定用キュベ
ツトに入れ、計測器の目盛りを、0に合わせることによ
り、各実験に於ける血漿に基因するバックグラウンド吸
収を補正した。次いで、血小板に富む血漿試料0.53
1f!を計測器に入れ、常に、撹拌しながら37°Cに
した。次いで2nMの濃度でトロンビンを加え、血小板
凝集を、時間経過による吸光度の減少として自動的にモ
ニターした(血小板が凝集すると、光散乱が減り、血小
板の豊富な血漿の吸光度が減少する)。最大の血小板凝
集は、通常、トロンビン添加液30〜60秒で観察され
た。低分子量または高分子量のトロンボモジュリン誘導
体(293およびAV]2形質転換体由来)をトロンボ
モジュリンニトロンビン−50:1の比てトロンビンと
予め混合すると、血小板凝集反応の完全な阻止が観察さ
れた。 G9電気泳動特性による分子量の推定 野生型トロンボモジュリンは、ドデシル硫酸ナトリウム
・ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SD S −P 
A G E )で変則的な挙動を示す。このタンパクの
分子量は、ンスルフィド結合の還元の前後で、それぞれ
7l−84KDおよび88−IIQKDの範囲にまたが
る(Esmon、 N、 L、ら、J、 Biol。 Cheml、  257:859. 1981および5
uzuki、  K ら、J、 Bocham、、  
104:62g、  198g)。 実梅例7に記・戟した様にして精製した各種ヒトトロン
ホモシュリン誘導体の分子量を、5元および非」■元条
件下の両者で5DIPAGEにより測定した。′1−気
泳動は、市販の自動化電気泳動システム(PhastS
ystem、 Pharmacia LKB、 Upp
sala。 5veden)を使用し、超薄型10−15%グラジェ
ントゲルを用い、業者の指針に従って行った。分子量標
準およびタンパクtF4:(BioRad Labor
atories、 Richmond、 CA 948
04)を、業者の指針に従い、P hastsyste
m銀染色法を使って染色した。通常、良好な検出し得る
染色性を得るには、組換トロンボモジュリン誘導体それ
ぞれ0.2〜1.Ou9か必要であった。 組換トロンボモジュリン誘導体の分子量は、ケルを移動
したタンパクの距離に対し、漂(■タンパクの分子量の
プロットを診照して決定した。この方法で得た値を表6
に示す。 (以下余白) 表6 /ff12のペプスタチンおよび20μy/x(!のロ
イペプチンの存在下、100mM NaCQ、50mM
  トリス−HCり、30μM酢酸ナトリウム(pH8
,’o)中で一夜、37°Cでインキュベートした。 タイツ 実施例9 293細胞から精製した可溶性トロンボモジュリン誘導
体200 μ(!(75pg/ z12)を、フンドロ
イチナーゼABC(50ミリ単位、Sigma Che
micalCo、、 St、Louis、 M○)の存
在下または非存在下、2.5mMの1、IO−フェナン
トロリン、10μ9実施例9Aのフンドロイチナーセ処
理した誘導体を使って、ヒトフィブリノーゲンのトロン
ビン血餅形成時間に及ぼす影響を調べた。 血餅形成反応液は、150mMNaCρ、20mM ト
リス−HCQ、3mM CaC(!2中、pH7,4,
37°Cでヒトフィブリノーゲンを3m9/j+夕の割
合で含むものであった。16nMトロンビンを添加した
後、血餅形成時間を測定した。実施例9Aのフンドロイ
チナーゼ処理トロンボモジュリン誘導体は、1100n
の濃度で加えた。この実験の結果を表7に示す。 表7 トロンビン 22±1 トロンビン+低分子1誘導体    53±1トロンビ
ン→−高分子量誘導体   250±6制限部位および
機能地図の模式図であり、第4図は、プラスミドpUC
18TMの制限部位および機能地図の模式図であり、 第5図は、プラスミドpUC 18TMD Iの制限部
位および機能地図の模式図であり、第6図は、プラスミ
ドphdの制限部位および機能地図の模式図であり、 第7図は、プラスミドphdTMD1の制限部位および
機能地図の模式図である。 特許出願人 イーライ・リリー・アンド・カンパニー代
理人弁理士青山 葆 はか1名
【図面の簡単な説明】
第1図は、phdTMDlの構築の概略を示す工程図で
あり、 第2図は、プラスミドpUC18の制限部位および機能
地図の模式図であり、 第3図は、プラスミドpU Cl 8 T M 1in
kerのFfG、4 プラスミドpUC18TM (〜4.7kb) F I G、 5 プラスミドpUC18Tへ・ID1 (〜4.2kb) FIG、7 プラスミドphdTλ1D1 (〜lO,4kb)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、N−末端から順に、ヒトトロンボモジュリンの a)N−末端領域; b)表皮成長因子相同領域;および c)セリン/トレオニン豊富領域; を含有するアミノ酸配列をコードしている組換えDNA
    ベクターで形質転換したAV12または293宿主細胞
    から得られ、ヒトトロンボモジュリンのトランスメンブ
    ランおよび細胞質ドメインを欠く該アミノ酸配列。 2、以下の配列で示されるアミノ酸配列: 【アミノ酸配列があります】 [配列中、Alaはアラニン、Argはアルギニン、A
    snはアスパラギン、Aspはアスパラギン酸、Cys
    はシステイン、Glnはグルタミン、Gluはグルタミ
    ン酸、Glyはグリシン、Hisはヒスチジン、Ile
    はイソロイシン、Leuはロイシン、Lysはリジン、
    Metはメチオニン、Pheはフェニルアラニン、Pr
    oはプロリン、Serはセリン、Thrはトレオニン、
    Trpはトリプトファン、Tyrはチロシン、およびV
    alはバリンであり; RはMetLeuGlyValLeuValLeuG1
    yAlaLeuAlaLeuAlaGlyLeuGly
    −であり; R^1はPhePro−であり; xは0または1であり; yは0または1である(ただし、yが0であるときはx
    は0でなければならず、xが1であるときはyは1でな
    ければならない)]。 3、グリコシル化されている請求項1または請求項2に
    記載のアミノ酸配列。 4、グリコシル化されていない請求項1または請求項2
    に記載のアミノ酸配列。 5、以下の配列で示される請求項1または請求項2に記
    載のアミノ酸配列: 【アミノ酸配列があります】 [配列中、Alaはアラニン、Argはアルギニン、A
    snはアスパラギン、Aspはアスパラギン酸、Cys
    はシステイン、Glnはグルタミン、Gluはグルタミ
    ン酸、Glyはグリシン、Hisはヒスチジン、Ile
    はイソロイシン、Leuはロイシン、Lysはリジン、
    Metはメチオニン、Pheはフェニルアラニン、Pr
    oはプロリン、Serはセリン、Thrはトレオニン、
    Trpはトリプトファン、Tyrはチロシン、およびV
    alはバリンである]。 6、グリコシル化されている請求項5に記載のアミノ酸
    配列。 7、グリコシル化されていない請求項5に記載のアミノ
    酸配列。 8、以下に示すDNA配列を含有する組換えDNA発現
    ベクターで形質転換した宿主細胞を、発現に適した条件
    下で培養することによって得られるポリペプチド産物: 【アミノ酸配列があります】【アミノ酸配列があります
    】【アミノ酸配列があります】 [配列中、R’は 5’−ATGCTTGGGGTCC
    TGGTCCTTGGCGCGCTGGCCCTGGC
    CGGCCTGGGG−3’であり;R^1’は5’−
    TTCCCC−3’であり;Xは0または1であり; yは0または1であり(ただし、yが0であるときはx
    は0でなければならず、xが1であるときはyは1でな
    ければならない); Aはデオキシアデニル、Gはデオキシグアニル、Cはデ
    オキシシチジル、そしてTはチミジルである]。 9、原核宿主細胞中で発現された請求項8に記載のポリ
    ペプチド産物。 10、真核宿主細胞中で発現された請求項8に記載のポ
    リペプチド産物。 11、293またはAV12細胞中で発現された請求項
    10に記載のポリペプチド産物。12、約110kD(
    還元条件)および約76〜94kD(非還元条件)の分
    子量を有する請求項11に記載のポリペプチド産物。 13、約73〜約77kD(還元条件)および約58〜
    66kD(非還元条件)の分子量を有する請求項11に
    記載のポリペプチド産物。 14、以下に示す配列を含有する構築されたDNA化合
    物: 【DNA配列があります】 【DNA配列があります】 【DNA配列があります】 [配列中、R’は5’−ATGCTTGGGGTCCT
    GGTCCTTGGCGCGCTGGCCCTGGCC
    GGCCTGGGG−3’であり;R^1’は5’−T
    TCCCC−3’であり;xは0または1であり; yは0または1であり(ただし、yが0であるときはx
    は0でなければならず、xが1であるときはyは1でな
    ければならない); Aはデオキシアデニル、Gはデオキシグアニル、Cはデ
    オキシシチジル、そしてTはチミジルである]。 15、以下に示す配列を含有する請求項14に記載のD
    NA化合物: 【DNA配列があります】 【DNA配列があります】 【DNA配列があります】 [配列中、Aはデオキシアデニル、Gはデオキシグアニ
    ル、Cはデオキシシチジル、そしてTはチミジルである
    ]。 16、請求項14または請求項15に記載のDNA配列
    を含有する組換えDNAベクター。 17、プラスミドpUC18TMD1またはプラスミド
    phdTMD1。 18、請求項14〜17のいずれかに記載のDNA配列
    で形質転換された宿主細胞。 19、原核宿主細胞である請求項18に記載の宿主細胞
    。 20、真核宿主細胞である請求項18に記載の宿主細胞
    。 21、AV12または293細胞である請求項20に記
    載の宿主細胞。 22、大腸菌/pUC18TMlinker、大腸菌/
    pUC18TM、大腸菌/pUC18TMD1、および
    大腸菌/phdTMD1からなる群から選ばれる形質転
    換された宿主細胞。 23、AV12/phdTMD1および293/phd
    TMD1からなる群から選ばれる形質転換された宿主細
    胞。 24、活性成分として請求項1〜13のいずれかに記載
    のアミノ酸配列を、その薬学的に許容しうる担体、希釈
    剤または賦形剤とともに含有する医薬製剤。 25、血栓の治療または予防を必要としている患者に、
    治療学的用量または血栓予防用量の請求項1〜13のい
    ずれかに記載のアミノ酸配列を投与することからなる該
    患者の血栓の治療または予防方法。
JP2213571A 1989-08-11 1990-08-10 ヒトトロンボモジュリン誘導体 Pending JPH03133380A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US39361789A 1989-08-11 1989-08-11
US393617 1989-08-11
US47487090A 1990-02-05 1990-02-05
US474870 1990-02-05

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03133380A true JPH03133380A (ja) 1991-06-06

Family

ID=27014375

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2213571A Pending JPH03133380A (ja) 1989-08-11 1990-08-10 ヒトトロンボモジュリン誘導体

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0412841A1 (ja)
JP (1) JPH03133380A (ja)
AU (1) AU6085890A (ja)
CA (1) CA2022713A1 (ja)
HU (1) HUT56876A (ja)
IE (1) IE902907A1 (ja)
IL (1) IL95283A0 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993022447A1 (en) * 1992-05-01 1993-11-11 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Novel polypeptide
WO2008044631A1 (fr) 2006-10-06 2008-04-17 Asahi Kasei Pharma Corporation Agent thérapeutique et/ou améliorant pour la coagulation intravasculaire disséminée
WO2008117735A1 (ja) 2007-03-23 2008-10-02 Asahi Kasei Pharma Corporation 高純度可溶性トロンボモジュリンの製造方法
JP2009511597A (ja) * 2005-10-13 2009-03-19 イーライ リリー アンド カンパニー トロンボモジュリン変異体を用いた急性障害の治療方法
WO2011136313A1 (ja) 2010-04-30 2011-11-03 旭化成ファーマ株式会社 高純度可溶性トロンボモジュリン及びその製造方法
WO2013073545A1 (ja) 2011-11-15 2013-05-23 旭化成ファーマ株式会社 敗血症の治療及び/又は改善のための医薬
WO2020084853A1 (ja) 2018-10-22 2020-04-30 旭化成ファーマ株式会社 凝固異常を伴う敗血症の治療及び/又は改善のための医薬

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1990010081A1 (en) * 1989-02-17 1990-09-07 Codon Soluble analogs of thrombomodulin
ES2220905T3 (es) * 1992-02-05 2004-12-16 Paion Gmbh Analogo de trombomodulina resistentes a proteasas.
US5585095A (en) * 1993-09-14 1996-12-17 Regents Of The University Of Minnesota Method to enhance thrombomodulin APC generation using cationic proteins
US5639625A (en) * 1994-09-26 1997-06-17 Oklahoma Medical Research Foundation Method for detecting antibodies to thrombomodulin in patients
NZ296648A (en) * 1994-10-18 2001-05-25 Corvas Int Inc Nematode-extracted serine protease inhibitors and anticoagulant proteins
EP1362120A1 (en) * 2001-02-23 2003-11-19 Biovitrum Ab Method for purification of soluble ssao
EP2104508A2 (en) 2006-12-12 2009-09-30 Eli Lilly And Company Treating acute renal failure with soluble thrombomodulin variants
WO2014020183A1 (de) * 2012-08-03 2014-02-06 Ici Immunochemical Intelligence Gmbh In-vitro-assay zur diagnose von störungen der hämostase

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0816493A1 (en) * 1987-01-08 1998-01-07 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha 3'End deleted DNA coding for a peptide promoting the activation of protein C by thrombin, and process for producing the same
DK299087D0 (da) * 1987-06-12 1987-06-12 Novo Industri As Proteins and derivatives thereof

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993022447A1 (en) * 1992-05-01 1993-11-11 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Novel polypeptide
JP2009511597A (ja) * 2005-10-13 2009-03-19 イーライ リリー アンド カンパニー トロンボモジュリン変異体を用いた急性障害の治療方法
WO2008044631A1 (fr) 2006-10-06 2008-04-17 Asahi Kasei Pharma Corporation Agent thérapeutique et/ou améliorant pour la coagulation intravasculaire disséminée
US8952137B2 (en) 2007-03-23 2015-02-10 Asahi Kasei Pharma Corporation Method for producing high-purity soluble thrombomodulin
WO2008117735A1 (ja) 2007-03-23 2008-10-02 Asahi Kasei Pharma Corporation 高純度可溶性トロンボモジュリンの製造方法
US8258269B2 (en) 2007-03-23 2012-09-04 Asahi Kasei Pharma Corporation Method for producing high-purity soluble thrombomodulin
WO2011136313A1 (ja) 2010-04-30 2011-11-03 旭化成ファーマ株式会社 高純度可溶性トロンボモジュリン及びその製造方法
EP3150628A1 (en) 2010-04-30 2017-04-05 Asahi Kasei Pharma Corporation Highly-purified soluble thrombomodulin
US9127089B2 (en) 2010-04-30 2015-09-08 Asahi Kasei Pharma Corporation Highly-purified soluble thrombomodulin and method for producing same
KR20140095559A (ko) 2011-11-15 2014-08-01 아사히 가세이 파마 가부시키가이샤 패혈증의 치료 및/또는 개선을 위한 의약
US9034823B2 (en) 2011-11-15 2015-05-19 Asahi Kasei Pharma Corporation Medicament for therapeutic treatment and/or improvement of sepsis
US8772239B2 (en) 2011-11-15 2014-07-08 Asahi Kasei Pharma Corporation Medicament for therapeutic treatment and/or improvement of sepsis
US9555080B2 (en) 2011-11-15 2017-01-31 Asahi Kasei Pharma Corporation Medicament for therapeutic treatment and/or improvement of sepsis
WO2013073545A1 (ja) 2011-11-15 2013-05-23 旭化成ファーマ株式会社 敗血症の治療及び/又は改善のための医薬
WO2020084853A1 (ja) 2018-10-22 2020-04-30 旭化成ファーマ株式会社 凝固異常を伴う敗血症の治療及び/又は改善のための医薬
KR20210060574A (ko) 2018-10-22 2021-05-26 아사히 가세이 파마 가부시키가이샤 응고 이상을 수반하는 패혈증의 치료 및/또는 개선을 위한 의약

Also Published As

Publication number Publication date
CA2022713A1 (en) 1991-02-12
IE902907A1 (en) 1991-02-27
IL95283A0 (en) 1991-06-30
EP0412841A1 (en) 1991-02-13
HU904924D0 (en) 1991-01-28
HUT56876A (en) 1991-10-28
AU6085890A (en) 1991-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6201104B1 (en) Angiogenesis—inhibiting protein binding peptides and proteins and methods of use
JPH03133380A (ja) ヒトトロンボモジュリン誘導体
JP2008109938A (ja) フォンビルブラント因子(vWF)切断酵素
JPS6291187A (ja) ヒト組織プラスミノーゲン活性化因子をコードしているdnaを発現し得る組換え発現ベクターで形質転換された宿主細胞
US5219994A (en) Inhibitor of tissue factor activity
JP4855627B2 (ja) 医薬用途のためのトロンボモジュリン
US6416963B1 (en) Cleaved fragments of fibrinogen
US6599706B1 (en) Recombinant PR-3 and assays employing the same
US6607724B2 (en) Compositions and methods for inhibiting angiogenesis
JPH04505554A (ja) 可溶性トロンボモジュリン類似体
EP0550506A1 (en) Novel chemotactic factor
JPH11217399A (ja) クリングル関連クローン、hthbz47
CA2095335C (en) Cell growth inhibitors
JPH022376A (ja) 酵素前駆体型ヒトプロテインcの発現のためのベクターおよび化合物
JP2589996B2 (ja) ミンアクチビンをコードするdna分子
JPH08511948A (ja) C4bp結合活性が不足しているがapc補因子活性を有するプロテインs欠失変異体、組成物及び治療法
JPH03164179A (ja) Tnfレセプター、tnf結合たん白質およびこれらをコードするdna
KR20220068144A (ko) 자가 항체에 대한 회피율 또는 활성이 증가된 adamts13 변이체
JP4149208B2 (ja) 血栓の溶解を制御するペプチドおよびその利用
US5843693A (en) Assay method for screening for inhibitors of proTNF conversion
JP2002515245A (ja) プロテインz依存性プロテアーゼインヒビター
US6586222B1 (en) Recombinant PR-3 and compositions thereof
Berg et al. British Society for Haemostasis and