JPH022376A - 酵素前駆体型ヒトプロテインcの発現のためのベクターおよび化合物 - Google Patents

酵素前駆体型ヒトプロテインcの発現のためのベクターおよび化合物

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JPH022376A
JPH022376A JP63332757A JP33275788A JPH022376A JP H022376 A JPH022376 A JP H022376A JP 63332757 A JP63332757 A JP 63332757A JP 33275788 A JP33275788 A JP 33275788A JP H022376 A JPH022376 A JP H022376A
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ブライアン・ウイリアム・グリネル
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    • C12Y304/21Serine endopeptidases (3.4.21)
    • C12Y304/21069Protein C activated (3.4.21.69)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、新規な酵素前駆体型のヒトプロティンCをコ
ードしている新規DNA化合物および組換えDNAクロ
ーニングベクターに関する。これらの酵素前駆体は、イ
ンビボにおいてトロンヒン単独により臨床的に有意な速
度で活性化することが可能であり、また、天然のプロテ
ィンC酵素前駆体よりトロンビン/トロンボモジュリン
による活性化を受けやすい。本発現ベクターは、これら
のヒトプロティンC酵素前駆体を組換え宿主細胞中で発
現させる簡単かつ効率的な手段を与える。 天然のヒトプロティンC酵素前駆体は、高レベルのトロ
ンビン、またはトロンビンとトロンボモジュリン、また
は他の活性化用の高価な酵素による処理を必要とする。 本発明は、トロンビンのさらに良好な基質として作用し
、従って比較的低いレベルノトロンヒンアルいはトロン
ビン/トロンボモジュリン、またはその他の酵素の存在
下で活性化されうる、酵素前駆体型のヒトプロティンC
を製造するための方法を提供するものである。最も重要
なことは、本発明の酵素前駆体型のヒトプロティンCは
、トロンビンによる天然のプロティンC酵素前駆体の活
性化を阻害する生理学的なCa2+の存在下であっても
トロンビンによって活性化されうるということである。 この新規な酵素前駆体型のヒトプロティンCは、活性化
ペプチドのアミノ酸残基配列が当分野で知られているも
のと異なっている(この活性化ペプチドは酵素前駆体型
のヒトプロティンCから除去されて活性化されたヒトプ
ロティンCを与える)。これら新規な酵素前駆体型のプ
ロティンCは、凝固が関与する血液疾患の治療に特別の
利点を与える。 発明の背景および従来技術 ビタミンに依存性の血漿タンパク質であるプロティンC
は、主として止血のコントロールにおいて生理学的な重
要性を有し、血液凝固の調節において重要な役割を演す
る。プロティンCは不活性分子として合成される(本明
細書では形成期プロティンCと呼ぶ)。この形成期プロ
ティンCは複雑なプロセッシングを経て、以下さらに詳
しく説明する多数の別種不活性分子を生成する。不活性
な、分泌された形のプロティンC配本明細書では酵素前
駆体プロティンCと呼ぶ。プロティンCの活性化は、ト
ロンポモジュリンートロンビンコンプレノクスが関与す
る反応により血液中で起こる。活性化されたプロティン
Cは、その補助因子プロティンSとともに、生理学的に
重要な抗凝固剤である。活性化されたプロティンCは、
血管内の血栓症を防止することができ、既存の血餅の拡
大を抑制することができる。活性型プロティンCの作用
機序、および不活性酵素前駆体の活性プロテアーゼへの
活性化機序はこの数年の間に明らかにされている[J、
E、Gardiner and J、H,Griffi
n。 Progress in [(ematology、 
Vol、X1ll、 265−278頁E1mer B
、 Brown編、 Grune and 5LraL
ton、 Inc。 1983を参照1゜ プロティンCの活性化には、トロンビン、凝固カスケー
ドの最後のセリンプロテアーゼ、およびトロンボモジュ
リンと呼ばれる内皮細胞膜関連の糖タンパク質が関与し
ている。トロンボモジュリンはトロンビンと強固かつ化
学量論的なコンプレックスを形成する。トロンビンとコ
ンプレックス化しl二ときのトロンボモジュリンはトロ
ンビンの機能的な性質を完全に変化させる。通常、トロ
ンビンはフィブリノーゲンを凝固させ、血小板を活性化
し、血餅形成の補助因子Vおよび■をその活性型である
Vaおよび■aに変換する。最後に、トロンビンはプロ
ティンCを活性化するが、それは極めてゆっくりであり
、かつ非効率的なものでしかなく、さらにこの活性化は
生理学的なCa”によって阻害される。対照的に、トロ
ンボモジュリンとコンプレックス化し!ニトロンヒ゛ン
1まフィブリノーゲンを凝固させず、血小板を活性化せ
ず、あるいは血餅形成の補助因子Vおよび■をその活性
型であるVaおよび■aに変換しないが、生理学的なC
a2+の存在下で極めて効率のよいプロティンC酵素前
駆体の活性化因子となる。トロンボモジュリン−トロン
ビンによるプロティンC酵素前駆体活性化の速度定数は
トロンヒン単独の速度定数の1000倍以上である。 活性化されたプロティンCがどのようにして血液凝固を
下方調節するのかを理解するため、凝固酵素系の簡単な
説明を以下に挙げる。凝固系は、酵素前駆体の活性セリ
ンプロテアーゼへの逐次活性化からなる連鎖反応と考え
るのが最もよい。この連鎖反応により最後には酵素トロ
ンビンが生成し、これが限定されたタンパク質加水分解
により血漿のフィブリノーゲンを不溶性ゲルのフィブリ
ンに変換する。この凝固カスケードにおける2つの鍵と
なる現象は、凝固形成因子rXaによる凝固形成因子X
のXaへの変換、および凝固形成因子Xaによるプロト
ロンビンのトロンビンへの変換である。この両者反応は
、細胞表面、とりわけ血小板表面で起こり、両反応は補
助因子を必要とする。系中の主補助因子、即ち因子Vお
よび■は、比較的不活性な前駆体として循環しているが
、トロンビンの最初の数分子が生成すると、トロンビン
か輪(ループ)を後戻りし、限定されたタンパク質加水
分解により補助因子を活性化する。活性化された補助因
子Vaおよび■aは、プロトロンビンのトロンビンへの
変換、および因子Xの因子Xaへの変換の両方を約5オ
ーダー促道する。活性化されたプロティンCは優先して
凝固形成補助因子Vaおよび■a(不活性な凝固形成因
子■および■の活性型)をタンパク質加水分解により減
成し、加水分解し、そして不可逆的に破壊するように作
用する。対照的に、凝固形成因子■および■は、インビ
ボでは活性化されたプロティンCの基質となることが極
めて少ない。 活性化プロティンC用の重要な補助因子は、別のビタミ
ンに依存性の血漿タンパク質であるプロティンSである
。プロティンSは、活性化プロティンCが介する因子V
aおよび■aの加水分解を実質的に25倍増加させる。 プロティンCは有用な治療剤であると認識されている[
例えば、欧州特許公開N o、0215548およびN
o、0191606を参照1゜活性化されたプロティン
Cは、現在利用可能な抗凝固剤(ヘパリンや経口のヒド
ロキシクマリン型の抗凝固剤)よりも広い治療インデッ
クスを有する新規な抗血栓症剤である。 凝固形成因子VをVaに、そして■を■aに変換するの
にトロンビンか必要とされるので、酵素前駆体のプロテ
ィンCも活性化されたプロティンCもトロンビンが生成
するまでは有効ではない;活性型のこれら2種類の補助
因子は活性化プロテインCの好ましい基質である。また
、トロンボモジュリン−トロンビンのコンプレックスが
ないとプロティンC酵素前駆体がその活性型に変換され
ないので、酵素前駆体のプロティンCを活性化するのに
トロンビンが必要とされる。 活性化プロティンCは補助因子Vaおよび■aを不活性
化することによって作動するので、活性化プロティンC
は要求があって働く抗凝固剤である。 因子■および■をその活性型のVaおよび■aに変換す
るのにトロンビンか必要とされるので、プロティンCは
トロンビンが生成した後にだけ抗凝固剤として作用する
。活性化プロティンCとは対照的に、通常の抗凝固剤は
それが患者に投与されて循環している間はずっと一定の
抗凝固状態を維持するので、出血合併症の危険がプロテ
ィンCあるいは活性化プロティンCのときより実質的に
増加する。このように、活性化プロティンCは要求があ
って作動する抗凝固剤であり、ヘパリンやヒドロキンク
マリン類に代わるものとして広い臨床用用途を有してい
る。 遺伝性のプロティンC欠損などのある疾患状態では、プ
ロティンC酵素前駆体は大きな治療上の重要性を有する
。先天的なホモ接合のプロティンC欠損では、その患者
は幼い時に、致死型の播種住血管内凝固を伴うことが多
い電撃性紫斑病で死んでしまう。ヘテロ接合のプロティ
ンC欠損では、その患者は重篤な、再発性の血栓塞栓に
苦しむ。 血友病Bあるいは因子■欠損を治療するために設計した
血漿タンパク質濃縮物(不純物としてプロティンCを含
んでいる)はへテロ接合性のプロティンC欠損での血管
内凝固の防止および治療に有効であることが臨床的に十
分確立されている。また、播種性の血管内凝固などの血
栓状態では、ならびに大けが、大手術、および癌などの
血栓症になりやすい疾患状態では、プロティンCのレベ
ルか異常に(氏いことがわかっている。 本発明およびプロティンC活性化の理解を容易にするた
め、形成期ヒトプロティンCの暗号配列、および対応す
るアミノ酸残基配列を以下に示す。 このアミノ酸残基配列およびその中の関連部分は、本発
明の目的に対する、「天然のヒトプロティンC」の特徴
をも示している。
【遺伝子配列】
[配列中、Aはデオキシアデニノ呟Gはデオキ/クアニ
ル、Cはデオキシシチジル、TはチミジルALAはアラ
ニン、AI?Gはアルギニン、ASNはアスパラギン、
ASPはアスパラギン酸、−Cf’)011はカルボキ
シ末端、cysはンスティン、GLNはグルタミン、G
LUはグルタミン・酸、GLYはグリノン、112N−
1まアミノ末端、111sはヒスチジン、  ILEは
インロイノン、LEUはロイシン、 LYSはリジン、
METはメチオニンPIIFはフェニルアラニン、 P
l?Oはプロリン、SERはセリン、 THRは(・レ
オニン、TRPはトリプトファンTYRはチロシン、そ
してVALはバリンである1゜上に挙げたDNA配列は
、ヒトプロティンCをコードしているヒト肝臓mRNA
から調製したcDNAクローンから得た。遺伝コードの
縮重性により同一のアミノ酸残基配列をコードしている
多数の別種DNA配列を組み立てることができることは
当業者の理解する七ころである。従って、上記の形成期
ヒトプロティンCのcDN、A配列は、可能性のある多
数の形成期ヒトプロティンC−コード化配列の1つであ
るにすぎない。cDNAクローンの組み立てにおいて、
5°ポリG配列、3′ポリC配列、ならびに両5゛およ
び3′のPstr制限酵素認識配列を、プロティンCを
コードしているcDNAの両末端に構築した。これらc
DNAクローンの2つを操作して、形成期ヒトプロティ
ンCの暗号配列、ならびに暗号領域の5′および3゛末
端の非翻訳化mRNAをコードしているDNA部分の両
方を含むDNA分子を構築した。このDNA分子をプラ
スミドpBR322のPst1部位に挿入してプラスミ
ドpHC7を構築した。従って、プラスミドpHC7は
上記の暗号配列を含んでおり、また、形成期ヒトプロテ
ィンCの暗号配列の解読鎖の5′および3″末端のそれ
ぞれに以下の付加的な配列を含んでいる(分子の1本の
鎖だけを示す): 5−CTGCAGG GGG GGG GGG GGG
 GGG GGG CTG TCATGG CGG C
Aに GACGC:CGAA CTT GCA GTA
 TCTCCA CGA CCCGCCCCT ACA
 GGT GCCAGT GCCTCCAGA−3’ および 5’ −CGA CCCTCCCTG CAG GGC
TGG GCT TTT GCATGG CAA TG
G ATG GGA CAT TAA AGG GAC
ATGTAA CAA GCA CACCCCCCCC
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCT GCA 
G−3’DNA塩基が対になる相補性の性質により、2
本M4DNA分子のうち1本鎖の配列はもう一方の鎖の
配列を決めるのに十分である。プラスミドp)(C7は
、ノーザン・リージョナル・リザーチ・ラポラlゝリ−
[Northern Regional Re5ear
ch Laboratory(NRRL)、 Peor
ia、 [1linois]に寄託され、その永久保存
培養物コレク7ヨンの一部をなしている菌株である大腸
菌(E、coli)K l 2  RRl /pH−C
7から常法により単離することができる。大腸菌K l
 2  RRl/pHC7の培養物はNRRLから取得
番号NRRL  B−15926のもとで入手すること
ができる。プラスミドpHC7の制限部位および機能地
図を添付の第2図に示す。 また、形成期のプロティンCを次のように図示すること
もできる: <HC−> ブレープロ:形成期ヒトプロティンCのアミノ酸残基1
〜42であり、プロティンC の分泌およびγ−カルポキンル化に重 要なヒトプロティンCのシグナルペ プチドおよびプロペプチドをコード している。 r−c    :形成期プロティンCのアミノ酸残基4
3〜+97であり、翻訳後に修飾 されると2本鎖の酵素前駆体(KRジ ペグチドの除去により1本鎖の酵素 R P MC 前駆体から生成する;後に説明する) および活性化形のプロティンCの両 者の軽鎖(LC)を構成する。 ・形成期ヒトプロティンCのアミノ酸 残基198〜199であり、これら の残基は、おそらくは最初の切断(残 基197−198あるいは199 200の間)とそれに続くカルボキン ペプチダーゼあるいはアミノペプチ ダーゼの作用からなる2ステツプの 工程で除去されて2本鎖のプロティ ンCを生成するものと考えられてい る(つ/プロティンCとの相同性に基 づいて)。 ・形成期プロティンCのアミノ酸残基 200〜211であり、酵素前駆体 形のプロティンCから除去されて活 性化プロティンCを与える活性化ペ プチドを構成している。 :形成期プロティンCのアミノ酸残基 212〜461であり、翻訳後に修 飾されると活性プロティンCの活性 化された重鎮(AHC)を構成する。 HCニアミノ酸残基200〜461、即ちAPおよびA
HCからなる、翻訳後 に修飾された後の、2本鎖形のプロ ティンC酵素前駆体の重鎮。 ヒトプロティンC酵素前駆体は、肝臓で合成され、血液
中に存在するセリンプロテアーゼ前駆体である。完全な
生物学的活性を現すためには、プロティンCは翻訳後の
修飾を必要とし、これにビタミンKが必要となる。2本
鎖の、ジスルフィド結合したプロティンC酵素前駆体が
、部分的なタンパク質加水分解によって1本鎖の酵素前
駆体から生成する。この部分的なタンパク質加水分解に
は、アミノ酸残基198および199の切断および除去
が含まれるものと考えられている。この2本鎖の酵素前
駆体の活性なセリンプロテアーゼへの活性化にはARG
−LEUペプチド結合(残基211および212)のタ
ンパク質加水分解による切断か関与している。この後者
の切断は、2本鎖酵素前駆体分子の大きい方の鎖(重鎖
)のアミノ末端を構成している活性化ペプチドであるド
デカペプチド(残基200〜211)を放出する。プロ
ティンCは相当にグリコジル化されている;成熟酵素は
〜23%の炭水化物を含んでいる。また、プロティンC
は、γ−カルボキシグルタミン酸およびβ−ヒドロキシ
アスパラギン酸(エリスローし一β−ヒドロキンアスパ
ルテート)を含む多数の普通ではないアミノ酸を含有し
ている。γ−カルボキングルタミン酸(gla)は、補
助因子としてビタミンKを必要とする肝ミクロソームの
カルボキンラーゼの働きにより、グルタミン酸残基から
γ−グルタミルカルボキシル化によって生成する。 また、ヒトプロティンCの活性化を以下のように図示す
ることもできる。図に示した各ステップの順序が必ずし
もインヒポの経路での各ステップの順序を反映したもの
ではないことは当業者の認めるところである。 プレープローLC−KR−AP−AI(C形成期プロテ
ィンC /ル化 による切断か関与している LC−KR−AP−AHC1本鎖の酵素前駆体C 2本鎖の酵素前駆体 LC 活性化プロティンC AHC 発明の目的および構成 本発明は新規なプロティンC酵素前駆体の組換え発現の
ための新規化合物、ベクター、形質転換体、および方法
を提供するものである。 本明細書中で用いる用語を以下に定義する。 Ad2LP:アデノウィルス2型の主後期プロモーター タンパク質またはペプチド中のアミノ酸残基は次の短縮
形で示した: 3文字短縮形  アミノ酸残基   1文字短縮形PH
E     フェニルアラニン   FLEU    
 ロイ7ン       LILE     イソロイ
ノン     1MET     メチオニン    
  MVAL    バリン       VSERセ
リン       5 PROプロリン        P THRトレオニン      T ALA     アラニン       ATYRチロ
シン       Y HIS     ヒスチジン      HGLN  
   グルタミン       QASN     ア
スパラギン     NLYS     リジン   
      KASP     アスパラギン酸   
 DGLU     グルタミン酸     ECYS
     システィン      CTRP     
トリプトファン    WARG     アルギニン
      RGLY     グリシン      
 GApR:アンビンリン耐性の表現型またはそれを付
与する遺伝子。 BK : BKウィルス由来のDNA。 CAT:クロラムフェニコールアセチルトランスフェラ
ーゼ遺伝子。 Enhまt二は工ンハンサー:BKウィルスのエンハン
サ− epまたは5V40ep: SV40のT−抗原遺伝子
の初期プロモーター、T−抗原結合部位、SV40のエ
ンハンサ−1およびSV40の複製起源を含有するDN
Aセグメント。 γ−カルポキンル化:グルタミン酸のγ−炭素にカルポ
キ/ル基を付加する反応。 γ−カルボキシル化されたタンパク質:グルタミン酸残
基のいくつかがγ−力ルポキシル化を受けたタンパク質
。 IVS:イントロンをコードしているDNAであり、介
在配列とも呼ばれる。 MMTpro+マウスのメタロチオネイン−■遺伝子の
プロモーター 形成期タンパク質:mRNA転写体の翻訳によって生成
したポリペプチドであり、翻訳後の修飾を全く受けてい
ないもの。しかし、mRNA転写体からタンパク質が完
全に翻訳される前に、グルタミン酸残基のγ−力ルポキ
シル化およびアスパラギン酸残基のヒドロキシル化など
の翻訳後修飾を受けることもある。 NeoR:不才マイシン耐性を付与する遺伝子であり、
この遺伝子を用いて抗生物質G418に対する耐性を付
与することもできる。 pA:ポリアデニル化ングナルをコードしているDNA
配列。 プロモーター: DNAをRNAに転写させるDNA配
列。 プロティンC活性:タンパク質加水分解活性、アミド分
解活性、エステル分解活性、および生物学的活性(抗凝
固あるいはプロフィプリン分解活性)の原因であるヒト
プロティンCのすべての性質。タンパク質の抗凝固活性
の試験方法は当分野でよく知られている[Grinne
ll et al、、 1987. Biocechn
ology 5:1189を参照l。 組換えDNAクローニングベクター:1またはそれ以上
の別のDNAセグメントを付加したか、または付加する
ことかでさるDNA分子を含有するあらゆる媒体であり
、染色体に組込まれる媒体、自律的に複製するプラスミ
ド、およびファージが含まれるかこれらに限定はされな
い。 組換えDNA発現ベクター:遺伝子産物が発現されるよ
うにプロモーターを導入し、設置したあらゆる組換えD
NAクローニングベクター組換えDNAベクター:あら
ゆる組換えDNAクローニングベクターまたは発現ベク
ターレプリコン:プラスミドまl二はf也のベクターの
自律的な複製を支配し、それを可能にするDNA配列。 制限フラグメント:1またはそれ以上の制限エンドヌク
レアーゼ酵素の作用によって生成したあらゆる直線状の
DNA配列。 感受性宿主細胞:ある抗生物質またはその他の毒性化合
物の存在下では、それらに対する耐性を付与するDNA
セグメントがないと生育することができない宿主細胞。 TcR:テトラサイタリン耐性の表現型またはそれを付
与する遺伝子。 形質転換:受容宿主細胞にDNAを導入することであり
、これにより受容宿主細胞の遺伝型が変化する。 形質転換体:形質転換を経た受容宿主細胞。 翻訳活性化配列:mRNA転写体をベグチドまた1まポ
リペプチドに翻訳させる、5’−ATG−3’などの翻
訳開始コドンおよびリポソームの結合部位をコードして
いる配列を含むあらゆるDNA配列。 酵素前駆体:タンパク質加水分解酵素の酵素的に不活性
な前駆体。本明細書中で用いるプロティンC酵素前駆体
とは、それが1本鎖であっても2本鎖であっても、分泌
された不活性型のプロティンCを指す。 第1図は4つの部分からなり、出発プラスミドpL A
 P Cの構築に用いる出発物質であるプラスミドpL
pcの構築プロトコールを示すものである。 第1A図は、BKウィルスおよびプラスミドpaBPV
−MMTneoからのプラスミドpBKneolの構築
を示す工程図である。 第1B図は、アデノウィルス2およびプラスミドp3V
2catからのプラスミドpLPcatの構築を示す工
程図である。 第1C図は、プラスミドpBKneoiおよびプラスミ
ドpLPcatからのプラスミドpBLcatの構築を
示す工程図である。 第1D図は、プラスミドpBLcatおよびプラスミド
pL l 33からのプラスミドpLpcの構築を示す
工程図である。 第2図は、プラスミドpLPcの構築に用いる出発物質
であるプラスミドpL l 33の構築を示す工程図で
ある。 本発明は、新規な酵素前駆体型のヒトプロティンCの発
現をコードしているDNA化合物に関する。天然のヒト
プロティンC酵素前駆体および形成期ヒトプロティンC
を製造するための方法がいくつか開示されている(欧州
特許公開N o、215548およびNo、19160
6を参照)。これら先行技術の方法は、ヒト血液中に存
在する酵素前駆体型ヒトプロティンCとは異なるところ
のない酵素前駆体型ヒトプロティンCの発現を提供する
ものである。 活性化されたプロティンCを得るためには、これらの方
法によって得たプロティンC酵素前駆体を、σ−トロン
ビン、トリプンン、あるいはトロンビンとトロンボモジ
ュリンの混合物などの物質で処理しなければならない(
インビボであろうとインビトロであろうと)。さらに、
ヒト血液中に天然に見い出される酵素前駆体型のヒトプ
ロティンCと同一である、組換えDNA法によって得ら
れた酵素前駆体型のヒトプロティンCは、体中ではトロ
ンヒンートロンポモジュリンコンブレノクスが関与する
天然の活性化経路によって活性化されるにすぎない。天
然のヒトプロティンC酵素前駆体まトロンビン単独によ
って活性化されうる;しかじ、この活性化は、活性化プ
ロティンCへの重要なインヒポ経路ではないほど高レベ
ルのトロンビンおよび/またはプロティンC酵素前駆体
、およびCa2+が存在しないことを必要とする。 本発明は、トロンビン単独によりインヒポにおいて臨床
的に存意な速度で活性化されうる酵素前駆体型のヒトプ
ロティンCを提供するものである。 さらに、これらの酵素前駆体型は天然のヒトプロティン
C酵素前駆体よりもトロンピン/トロンボモノニリンに
よる活性化をずっと受けやすい。また、本発明は、これ
ら新規な酵素前駆体型のヒトプロティンC(7)組換え
発現のだめのDNA化合物、組換えDNA発現ベクター
、形質転換セルライン、および方法を提供するものであ
る。これら酵素前駆体型のヒトプロティンCを製造する
ための方法は、 (l\)以下の(i)および(i)を含有する祖換えD
N八へクターで真核宿主細胞を形質転換し:(I)アミ
ン末端からカルホキ/末端にかけて、a)γ−カルボキ
シル化され、分泌されるタンパク質のシグナルペプチド
およびプロペプチド: b)ヒトプロティンCの軽鎖; C)リジン−アルギニン、アルギニン−リジン、リジン
−リジン、およびアルギニン−アルギニンからなる群か
ら選はれるジペプチド;および d)次のアミノ酸残基配列:
【アミノ酸配列】
[配列中、R1はPHE、 GLY、 TYI?および
TRPからなる詳から選ばれ、1′72はVALおよび
PROからなる群がら選ば41、R3はASPj;よび
ASNからなる群から選はれ、ALAはアラニン、AR
Gはアルギニン、ASNはアスパラギ/、ASPはアス
パラギンm、 −COOI+はカルポキ7末Xa、CY
Sはノスティン、GLNはグルタミン、GLUはグルタ
ミンL GLYはグリノン、11□トはアミノ末端、l
ll5はヒスチジン、ILEはインロイノン LEUは
ロイノン、LYSはリジン、1.tETはメチオニン、
PllEはフェニルアラニン、 PROはプロリン、S
ERはセリン、TIIRはトレオニン、TRPはトリプ
ト77ン、TYRはチロ/ン、そしてVALはバリンで
ある1;を含んでいるアミノ酸残基配列をコードしてい
るDNA配列; (i)該DNA配列を発現させるように設置したプロモ
ーター; (B)工程(A)で形質転換した宿主細胞を、該DNA
配列を発現させる条件下で培養すること、を特徴とする
。本方法および本方法に有用な化合物を後記でさらに詳
細に説明する。 本発明は、これら新規な酵素前駆体型のヒトプロティン
Cを製造するための方法に用いるDNA化合物をも提供
するものである。これらの新規化合物はすべて、分泌さ
せるだめのングナルペプチドおよびγ−カルポキノル化
される(ビタミンに依存性のカルホキ/ラーゼの作用に
よって)タンパク質由来のプロペプチドからなるプレー
プロペプチドをコードしている。このようなプロペプチ
ド配列は当分野でよく知られている。例えば、サラティ
ー等[5uttie et al、、 1987. P
roc、Natl、Acad。 Sci、 84:634−637]を参照。好ましくは
、そして構築を容易にするため、シグナルペプチドの暗
号配列およびグロペプチドの暗号配列の両者はγ−カル
ボキシル化されるタンパク質のプレープロペプチドのア
ミノ酸残基配列から得る。そのようなγカルボキシル化
されるタンパク質の例には、因子■、因子■、因子X1
プロトロンビン、プロティンS1プロテインZ1そして
プロティンCが含まれるが、これらに限定はされない。 ヒトプロティンCのプレープロペプチドをコードしてい
るDNA配列が、本発明のベクターで用いるのに最も好
ましい。 また、本発明のDNA化合物は、プレープロペプチドの
暗号配列の下流にすぐ隣接して、そして該配列を含む翻
訳リーディングフレーム内に設置されたヒトプロティン
Cの軽鎖の暗号配列を含有している。ヒトプロティンC
の軽鎖は、前記のように、形成期プロティンCのアミノ
酸残基43〜197を含んでいる。プロティンCの軽鎖
のアミン末端部分などのビタミンに依存性の血漿タンパ
ク質のアミン末端部分は、これらタンパク質のカル/ラ
ム結合活性の原因である。これら血漿タンパク質、例え
ば因子■、因子■、因子X1プロトロンビン、およびプ
ロティンSなどのカルンウム結合領域は交換可能であり
(欧州特許公開No、0215548AI、第12およ
び13頁を参照)、ヒトプロティンCの軽鎖のカルンウ
ム結合領域と等価である。 さらに、本発明のD N A化合物は、軽鎖の暗号配列
の下流にすぐ隣接して、そして該配列を含む翻訳リーデ
ィングフレーム内に設置されたジペプチドLYS−AR
G(KR)の暗号配列を含有している。LYS−ARG
などの二塩基性ノペプチドは、形成期タンパク質中の、
軽鎖のカルボキン末端側に位置している。発現されるタ
ンパク質中のLYS−ARGジペプチドの配向は本発明
の目的には関係しない。LYS−LYSあるいはARG
ARGなどの二塩基性ジペプチドは、本発明においては
LYS−ARGジペプチドと等価である。 しかし、本発明の目的に対しては、天然のヒトプロティ
ンC中のジペプチドであるLYS−ARGジペプチドか
好ましい。 LYS−ARGジペプチドのコドンのすぐ下流は、活性
化ペプチドの暗号配列である。本発明の化合物において
、活性化ペプチドの暗号配列(8よび対応するアミノ酸
配列)における変化は、これら新規酵素前駆体の増大し
たトロンビン−感受性の性質の主な原因である。 本発明の酵素前駆体型が、主として以下に記載の点で天
然の酵素前駆体型のヒトプロティンCと異なっているの
は当業者の理解するところであろう。天然のヒトプロテ
ィンCでは、活性化ペプチドは次の配列で示される・ ASP−THR−GLU−ASP−GLN−GLU −
ASP−GLN−VAL −ASP−PRO−ARG[
配列中、数字は形成期ヒトプロティンC中のアミノ酸残
基の位置を示している]。 本発明は、位置209のASP残基をPI(E%GLY
、 TYR。 またはTRP残基のいずれかに変えると、トロンビ/−
トロンボモジュリンコンプレックスによる切断に対する
一段と高い感受性に加えて、トロンビン単独による切断
に対するさらに高い感受性を有する対応の酵素前駆体型
になることを開示するものである。 位置209の置換に加えて、他のアミノ酸の置換も得ら
れる酵素前駆体のトロンビン−感受性を増強することか
できる。「得られる酵素前駆体」なる用語は、置換は形
成期ヒトプロデインC中のアミノ酸位置を参考に説明す
るが、形成期ヒトプロティンCは最初に分泌されて(ア
ミノ酸残基l〜42の除去につながる)酵素前駆体型か
得られなけれはならないことを示すのに用いる。上に記
した位置209における4種類の置換のいずれか1つに
加えて、形成期ヒトプロティンC中の位置210のプロ
リン残基(活性化ペプチド中)をバリン残基に置換する
と、本発明の新規酵素前駆体になる。また、上に記した
位置209における4種類の置換のいずれか1′つに加
えて、そして上記の位置210の置換かあろうとなかろ
うと、形成期ヒトプロティンC中の位置214のアスパ
ラギン酸残基(活性化重鎖中)をアスパラギン残基に置
換すると、本発明の新規酵素前駆体になる。 即ち、本発明の好ましい新規酵メ・:旧型体型のヒトプ
ロティンCは、次のアミノ酸残基配列ををする形Dk期
ヒトプロティンC分子の>) 尼、 jiよびプロセノ
/ングによって1与らノする:
【アミノ酸配列】
[配列中、R3は円(E1GLY%TYR,またはTR
Pであり;R2はPROまたはVALテあり:そしテR
,はASPまたはASNである]。 遺伝コードの縮重により多種のDNA化合物か上記のポ
リペプチドをコードすることかでさることは当業者の認
識するところであろう。従って、後記で説明する構築、
ならびに本発明の好ましいDNA化合物、ベクター、お
よび形質転換体についての実施例で説明する構築は単な
る例示であって、本発明を限定するものではない。 本発明の新規暗号配列は、部位特異的な突然変異誘発に
よってAPをコードしている領域を削除しておいた形成
期ヒトプロティンCの暗号配列から出発して容易に構築
することができる。図で示すと、この暗号配列は次の構
造を有している。 後記実施例で説明するように、この暗号配列を組換えD
NA発現ベクターに挿入し、得られたベクターをプラス
ミドpL A P Cと命名した。プラスミドpLA 
P Cは、本発明の新規な酵素前駆体型のヒトプロティ
ンCを高レベルで組換え発現させる本発明の例示ベクタ
ーを構築するための有用な出発物質として用いられる。 出発プラスミドpH07からのプラスミドpL A P
 Cの構築のプロトコールを実施例1で説明する。プラ
スミドpHC7は、/−ザン・リージョナル・リサーチ
・センター(N RRL ; Peoria、 IL 
61604)から、取得番号NRRL  B−1592
6のもと、大腸菌K12RRI/pHc7で入手できる
。 プラスミドpLPC−167Gは、形成期ヒトプロティ
ンC中の位置209のアスパラギン酸のコドンかグリノ
ンのコドンに変えられている本発明の例示用の発現ベク
ターである。このプラスミドpLPc−167G構築の
プロトコールを実施例3で詳細に説明する。重要なこと
は、この構築がプロティンCの暗号配列の部位特異的な
突然変異誘発を包含しているということである。活性化
ペプチドをコードしているDNAを含むプロティンCの
暗号配列の部分をプラスミドpHC7から単離し、ファ
ージM13mp1g中に挿入し、次いで部位特異的な突
然変異誘発によって変えた。次に、この突然変異誘発し
た暗号配列を真核生物性のクローニングベクター中にク
ローンして、位置209のアスパラギン酸のコドンに代
えてグリツツのコドンか置換されている活性化ペプチド
の暗号配列を挿入したこと以外はプラスミドpL A 
P Cと同であるプラスミド(pLPC−167Gと命
名)を得た。 プラスミドpLPC−167Fは、形成期ヒトプロティ
ンC中の位置209のアスパラギン酸のコトンがフェニ
ルアラニンのコドンに変えられている本発明の例示の発
現ベクターである。このプラスミドpLPC−+67F
構築のプロトコールを実施例4で詳細に説明する。構築
に用いる突然変異誘発オリゴヌクレオチドが異なること
以外は、プラスミドI)LPG−167F構築のプロト
コールはプラスミドpLPC−167G構築のプロトコ
ールと実質的に同一である。 後記実施例に記載した部位特異的な突然変異誘発の方法
は例示であって、この方法を用いて本発明の他の化合物
およびベクターを得ることができる。これら本発明の他
の化合物には、上記のように、本発明のDNA暗号配列
から生成したmRNA転写体の翻訳によって得られる形
成期タンパク質か含まれる。また、本発明の化合物群に
は、本発明の形成期タンパク質の分泌によって得られる
酵素前駆体型が含まれる。さらに、位置214のアスパ
ラギン酸残基がアスパラギン残基に変えられて(・る本
発明の化合物の場合には、この酵素前駆体型の活性化に
よって得られる活性化プロティンC誘導体も本発明の化
合物となる。このように、本発明の化合物群には、DN
A暗号配列、これらの配列を発現させる発現ベクター、
これらの暗号配列から生成したmRNA転写体の翻訳に
よって得られる形成期タンパク質、これらの形成期タン
パク質の分泌によって得られる酵素前駆体、およびこの
酵素前駆体のいくつかの活性化誘導体が含まれる。 好ましい本発明の暗号配列(従って、好ましい形成期タ
ンパク質、酵素前駆体、および活性化分子)では、暗号
配列は、位置209.210および214の置換を除く
と形成期ヒトプロティンCのアミノ酸残基配列と同一の
配列をコードしている。これらの置換を次の第1表に示
す。 第1表好ましい本発明の暗号配列中の位置209.21
0、および214にコードされているアミノ酸残基 化合物    20!J    210   2141
       PHE     PROASP2   
    PHE     PROASN3      
 PI(E     VAL     ASP4   
    PRE     VAL     ASN5 
      GLY     PROASP6    
   GLY     PROASN7       
GLY     VAL     ASP8     
       GLY         VAL   
      ASN9       TYRPROAS
P OTYRPROASN I       TYRVAL     ASPTYR
VAL     ASN 3       TRP     PROASP4  
     TRP     PROASN5     
      丁RP        VAL     
   ASP6       TRP     VAL
     ASNまた、本発明のDNA化合物を、化学
的に、あるいは制限フラグメントの組合せによって、あ
るいは当分野で既知の方法を組合せることによって合成
することができる。さらに、DNA合成機も使用するこ
とができ、これを用いて本発明の化合物を構築すること
かできる。 本発明の例示ベクターであるプラスミドpLPC−16
7GおよびpLPC−167Fは、本発明の暗号配列の
アデノウィルス主後期プロモーターによる転写を刺激す
るように設置されたBKエンハンサ−を含有している。 極めて多数の真核性のプロモーター、エンハンサ−1お
よび発現ベクターが当分野で知られていること、ならび
にこれらを本発明方法で用いることができることは当業
者の認識するところである。また、当業者は、真核性の
発現ベクターかエンハンサ−要素なしで機能しうろこと
も認識している。本発明の鍵となる点は、プロティンC
酵素前駆体を発現させるために用いる特定のエンハンサ
−あるいはプロモーターにあるのではなく、むしろ、新
規暗号配列および該配列から得られる対応のタンパク質
にある。 L7かし、プロモーター、エンハンサ−1および選択マ
ーカーなとのベクター要素の選択は、真核宿主細胞が産
生するタンパク質の最終レベルに大きな影響を与える。 欧州特許公開N o、0245949は、形成期ヒトプ
ロティンCを発現させるように設置した真核性のプロモ
ーターを刺激するためにBKエンハンサ−を利用してい
る、天然の酵素前駆体プロティンC用の多数の発現ベク
ターを開示している。これらのベクターは、真核細胞に
導入したとき特に高いレベルで発現をし、また大きいD
NAウィルスの即時型遺伝子産物、例えはアデノウィル
スのEIA遺伝子産物なとも発現させる。本明冊書中に
記載した例示ベクターpLPC−167GおよびpLP
C−167Fから明らかなように、このBKエンハンサ
ー−EIA遺伝子産物の発現方法は本発明のベクターで
用いるのに特に好ましい。 本発明は特定の真核宿主細胞の使用に限定されるもので
はない。多種の真核宿主細胞が寄託所、例えばアメリカ
ン・タイプ・カルチャー・コレクンヨン[Americ
an Type Cu1ture Co11ectio
n(A TCC)、 Rockville、 MD 2
0852]などから入手可能であり、本発明のベクター
とともに用いるのに適している。特定の宿主細胞の選択
は、ある程度は本発明のプロティンCをコードしている
DNA化合物を発現させるために用いる特定の発現ベク
タに依存している。しかし、本発明の形成期ヒトプロテ
ィンCおよびその誘導体は実質的な翻訳後vS飾を受け
るので、ある種の宿主細胞が本発明のベクターとともに
用いるのにより好ましい。グリン不ル等(Grinne
ll et al、、1987.Bio/Techno
logy5:1I89)には、アデノウィルスで形質転
換したヒト胚腎細胞が、ヒトプロティンCなどのγ−カ
ルポキ/ル化されたタンパク質の組換え製造において用
いるのに特に好ましいことが記載されている。 このようなアデノウィルスで形質転換したヒト肝腎セル
ラインの1つは、ATCCから取得番号CRL  15
73のもとで入手可能な293セルラインである。この
293セルラインは本発明のベクターとともに用いるの
にも好ましい。 しかし、アデノウィルスで形質転換されたセルライン中
でγ−力ルポキ/ル化されたタンパク質(例えは、ヒト
プロティンC酵素前駆体など)を産生させることの利点
は、アデノウィルスで形質転換されたヒト胚腎細胞に限
定されるものではない。 実際のところ、アデノウィルスで形質転換された細胞は
γ−カルポキンル化されたヒトプロティンCの産生用と
しては一般的には例外的な宿主である。この型の特に好
ましいセルラインの1つは、ATCCから取得番号CR
L  9595のもとて入手可能なAV!2−664(
以下、AVI2という)セルラインである。ヒトアデノ
ウィルス12をゴールデンハムスターの首筋に注射し、
生じた腫瘍から細胞を単離することによって、このAV
12セルラインを作成した。後記実施例5は、例示ベク
ターpLPC−167GおよびpLPC167Fによる
293およびAV12の両セルラインの形質転換を説明
するものである。 本発明のベクターを、多種の真核宿主細胞、特に哺乳動
物宿主細胞に導入し、発現させることができる。安定な
真核細胞形質転換体を単離し、同定するための選択マー
カーを全く持っていない本発明のベクターは、−時的な
検定用にだけでなく、米国特許No、4.399,21
6に記載されている方法である同時形質転換用にも有用
である。また、本発明のベクターは、大腸菌中での複製
を可能にする配列を含むことができる(一般に、大腸菌
中でプラスミドDNAを調製する方か他の宿主微生物中
で調製するより効率的であるので)。 本発明のベクターに含まれるヒトプロティンCの暗号配
列の発現は、この構造遺伝子に関連する特定のプロモー
ターが機能する宿主細胞で起こる。 本発明で用いるのに適した宿主細胞の例を、適切な注と
ともに第2表に挙げる。 第2表 由 来      供給源   庄 ヒト肝芽細胞腫  ATCC# HB 8065  *
アフリカミドリ ザル腎臓      ATCC# CCL 70アカゲ
ザル腎臓   ATCC# CCL 7アカゲザル腎臓
   ATCC# CCL 7.1  **マウス胚線
維芽細胞 ATCC# CCL 92チヤイニーズハム スター卵巣     ATCC# CCL 61  *
林ヒト頚部エビテロ イド       ATCC# CCL 2RPMI8
226     ヒト骨髄腫    ATCC# CC
L 155 *#*H411EC3ラット肝帽瘍   
 ATCC# CRL 1600 ***林C1271
マウス線維芽細胞  ATCC# CRL 1616H
3−5ultan     ヒト直漿細胞プラス?細胞
腫     ATCC# CRL 1484BHK−2
1幼ハムスター腎臓  ATCC# CCL 10本 
 このセルラインを使用することは米国特許No、4,
393.133に記載されている。 **   ATCC# CCL 7より早く増殖する。 林木 プロリンを必要とする。dhfr−誘導体DXB
IIなど、CHO−Klの誘導体をこの宿主から得るこ
とができる。 ****  IgGA型の軽鎖を分泌する。 林ネ林8−アザグアニン耐性のFAZA宿主細胞などの
誘導体をこの宿主から得ることができる。 eLa LLC−MK、加盟 LLC−MK !誘導体 T3 CHO−Kl 宿主細胞 epG−2 V−1 第2表に示したように、多数の哺乳動物宿主細胞か、本
発明の形成期タンパク買上のシグナルペプチドを認識し
て適切にプロセッシングするために必要な細胞機構を備
えており、血漿中に存在するヒトプロティンCで観察さ
れるようなグリコンル化、γ−カルポキ/ル化、および
β−ヒドロキンル化などの翻訳後修飾を付与する。後記
のような多種多様のベクターがこのような真核宿主細胞
の形質転換用に存在しているが、以下に例示する特定の
ベクターは本発明の範囲を限定しようとするものではな
い。 psv2型のベクターは、明確な真核性の転写単位−プ
ロモーター(ep)、介在配列(IVS)、およびポリ
アデニル化(pA)部位−を構成しているSV40ゲノ
ムのセグメントを含有している。SV40のT−抗原の
ないところでは、プラスミド1)SV2型のベクターは
宿主細胞の染色体DNA中に組込まれることによって哺
乳動物宿主細胞およびその他の真核宿主細胞を形質転換
する。SV40プロモーターが挿入遺伝子を転写させる
、プラスミドpsV2−gpt、 psV2−neo、
 pSV2−dhfr、 ps V 2−hyg、およ
びpsv2−β−グロビンなどの多種のグラスミド1)
SV2型のベクターが構築されている[ rEukar
yotic Viral VectorsJ、グルズマ
ン(Gluzman)編、コールド・スプリング・ハー
バ−嗜ラボラトリーズ(Cold Spring Ha
rborLaboratories、 Co1d Sp
ringHarbor、 New York1982)
版を参照1゜これらのベクターは本発明の暗号配列とと
もに用いるのに適しており、アメリカン・タイプ・カル
チャー・コレク/ヨン(ATQC)(American
 Type Cu1ture Co11ection、
 Rockville、 Maryland)またはノ
ーザン・リージョナル・リサーチ・ラボラトリ−(N 
RRL )(Northern Regional R
e5earch Laboratory、 Peori
a、 l1linois)から入手することができる。 プラスミドpSV2−dhfr(ATCC37146)
は、SV40初期プロモーターの支配下にある不ズミの
ジヒドロ葉酸還元酵素(dhfr)遺伝子を含有してい
る。適当な条件下では、このdhfr遺伝子は宿主の染
色体中で増幅されるか、またはコピーされることか知ら
れている。/ムケの総説(Schimke1984、C
e1l 37:705−713)に記載されているこの
増幅は、dhfr遺伝子に密に隣接しているDNA配列
(例えば、本発明の形成期ヒトプロティンCをコドして
いる配列など)を包含することができ、従ってこれを用
いて本発明のプロティンC酵素前駆体の産生を増加させ
ることができる。 哺乳動物宿主細胞およびその他の真核宿主細胞中で本発
明の形成期プロティンCおよびプロティンC酵素前駆体
を発現させるために構築した本発明のプラスミドは、多
種多様のプロモーターを利用することができる。本発明
は、本明細書中に例示した特定の真核生物性プロモータ
ーを用いることに限定されるものではない。ブソチャー
等[Bucher et at、、 1986. Nu
c、Ac1ds Res、 14(24):1009]
か開示している真核生物性プロモーターあるいはSV4
0後期プロモーターなとのプロモーターまたは、例えば
エストロゲン誘導が可能なニワトリ卵アルブミン遺伝子
、インターフェロン遺伝子、グルココルチコイド誘導か
可能なチロンンアミノドランスフェラーゼ遺伝子、チミ
ジンキナーゼ遺伝子などの真核生物性遺伝子、および主
初期および後期アデノウィルス遺伝子からのプロモータ
ーを容易に単離することができ、そして真核宿主細胞に
おいてヒトプロティンC酵素前駆体を産生ずるように設
計した組換えDNA発現ベクターで用いるように修飾す
ることができる。また、真核生物性プロモーターを直列
で用いて本発明の暗号配列を発現させることもできる。 さらに、多数のレトロウィルスが、広範囲の真核宿主細
胞に感染することか知られている。レトロウィルスDN
A中の長末端反復はプロモーター活性をコードしている
ことが多く、従って本発明の暗号配列を発現させるのに
用いることができる。 プラスミドpR5VcaL(ATCC37152)は、
ラウス肉腫ウィルス(R5V;ニワトリおよびその他の
宿主細胞を感染させることが知られているウィルス)の
長末端反復の部分を含有している。R5Vの長末端反復
配列をプラスミドpR5Vcatの−0,76kb N
der −H1ndlll制限フラグメントで単離する
ことができる。R5Vの長末端反復中のプロモーター[
ゴーマン等(Gorman etal、、 1982.
 P、N、A、S、 79:6777)]は本発明のベ
クターで用いるのに適している。プラスミドpMSVi
(NRRL  B−15929)は、不ズミ肉腫ウィル
ス(MSV;マウスおよびその他の宿主細胞を感染させ
ることが知られているウィルス)の長末端反復を含有し
ている。これらの反復配列は本発明のベクター中のプロ
モーターとして用いるのに適している。また、マウスの
メタロチオネイン(MM T )プロモーターは、真核
宿主細胞での使用用にその特徴がよく調べられており、
本発明のベクターで用いるのに適している。このMMT
プロモーターは15kbのプラスミドpdB P V−
MMTne。 (ATCC37224)中に存在しており、本発明の他
のプラスミドを構築するだめの出発物質として用いるこ
とができる。 本発明の例示DNA配列およびプラスミドには多数の修
飾および変異が可能である。例えば、遺伝子コードの縮
重は、コードされているポリペプチドの暗号配列を変え
ることなく、ポリペプチド暗号領域中の、ならびに翻訳
停止フグナル中のヌクレオチドを置換することを可能に
する。このような置換しうる配列はヒトプロティンCの
既知のアミノ酸およびDNA配列から推定することがで
き、次の一般的な合成法あるいは部位特異的な突然変異
誘発法によって構築することができる。合成法は、実質
的にイタクラ等(ltakura et al、、 1
977、5cience 198:1056)およびフ
レア等(Crea etal、、 1978. Pro
c、Nat、Acad、Sci、USA 75:576
5)の方法に従って行うことができる。従って、本発明
ま具体的に例示したDNA配列およびプラスミドに限定
されるものではない。 本発明のベクターを真核宿主細胞に導入した後、選択し
うる表現型に基づいて形質転換体を選択することができ
る。この選択しうる表現型は、発現ベクターに存在する
選択マーカーによって、または宿主細胞に発現ベクター
と同時導入される別のベクターに存在する選択マーカー
によって付与することができる。形質転換体が選択され
たら、どの形質転換体か発現ベクターにコードされてい
る所望のタンパク質を最高レベルで発現しているかを同
定するのが望ましい。このような同定は、選択マーカー
を含むプラスミドだけを含有し、発現ベクターを含有し
ていない形質転換体を多数生成する同時形質転換法の後
では特に重要である。後記の実施例6において、目的の
タンパク質を発現し、分泌する細胞を同定するだめのプ
ロトコールだけでなく、この方法を用いて試験した他の
細胞との関連において分泌タンパク質量を定量するだめ
のプロトコールをも説明する。また、このプロトコール
は、最高レベルの目的タンパク質を分泌している生存細
胞の単離を可能にする。 活性化プロティンCは、静脈内血栓の拡大の防止に、動
脈血栓の生成の防止に、ならびにダラム陰性敗血症、内
置血症および播種性の血管内凝固による器官衰弱および
死の防止において、実質的な抗血栓の性質を有している
。動物の実験では、天然の酵素前駆体プロティンCの注
入は、播種性の血管内凝固(D I C)とンヨソクを
ともなうグラム陰性敗血症の治療には効果がなかった。 これらの陰性の結果は、大量のトロンビン生成を含むこ
の型の広範囲微血管血栓症においては、トロンビンとコ
ンプレックス化し、注入した酵素前駆体を活性化するに
十分なトロンボモジュリンは存在していないことを示し
た。 活性化されたプロティンCの第1の不利な点は、あらゆ
る活性化セリンプロテアーゼのように、その半減期(T
I/2)か酵素前駆体に比べて短いことである。イヌで
のTI/2はl1分であり、サルでのTI/2は22〜
26分であることがわかっている。対照的に、ヒトでの
天然のプロティンC酵素前駆体のTI/2は6時間と見
られている。活性化セリンプロテアーゼ(活性化プロテ
ィンCを含む)の比較的短い生物学的半減期(それらの
酵素前駆体と比較したときの)の原因は複雑であり、細
胞性および体液性機序の両方が関与している。また、活
性化セリンプロテアーゼは、通常血漿に存在するセリン
プロテアーゼ阻害剤類とコンプレックスを形成する。活
性化プロティンC(APC)は、新規記載のAPC阻害
剤と、ならびにα−2マクログロブリンとコンプレック
ス化する。不活性な酵素前駆体(本発明のプロティンC
酵素前駆体を含む)はセリンプロテアーゼ阻害剤と反応
しない。 本発明のプロティンC酵素前駆体の利点は、これらか天
然のプロティンC酵素前駆体よりさらに良好にトロンビ
ンによって活性化されるということである(何故なら、
トロンビンは、Ca”″の存在下でこれらの酵素前駆体
を活性化するためにトロンボモジュリンとコンプレック
ス化するという絶対的な必要性をもはや有していないか
らである)。 このことは、これらのプロティンC酵素前駆体が投与さ
れたときには、血管内のトロンビン生成の部位、即ち血
管内血栓が生成しつつあるあらゆる部位で活性化されう
るということにつながる。従って、これらの組換えプロ
ティンC酵素前駆体はプロドラッグとして用いることが
でき、トロンビン生成の部位においてのみ活性化される
ことになる。 これらのトロンビン−感受性の酵素前駆体は酵素前駆体
の形で投与することができるので、プロティンC阻害剤
とコンプレックス化せず、天然のプロティンC酵素前駆
体の生物学的半減期と同じ半減期を示す。 本発明の組換えプロティンC酵素前駆体は、深静脈血栓
症、肺塞栓症、末梢動脈血栓症、心臓または末梢動脈由
来の塞栓、急性心筋梗塞、血栓性の発作、および播種性
の血管内凝固を含む血管内凝固が関与する多種多様の後
天的な疾患状態の予防および治療に有用である。また、
これらのプロティンC誘導体は、再発性の深静脈血栓症
を示すヘテロ接合性のプロティンC欠損を有するかなり
多数の患者の治療において、および電撃性紫斑病を有す
るホモ接合性のプロティンC欠損の患者の場合において
有効に用いることができる。 実験データおよび臨床データによれば、通常の抗凝固剤
、特にワルファリン(warfarin)は侵入性の癌
の治療に有用であり、これら悪性腫瘍の遠く離れた転移
性病巣を防止あるいは減少させるように作用することが
示唆される。さらに、内毒素、腫瘍壊死因子およびイン
ターロイキンlなどの炎症性刺激が内皮細胞の表面から
トロンボモジュリンを激減させることかよく認められて
おり、これが微小血管および大きな血管の血栓症を引き
起こすものと考えられている。本発明の組換えプロティ
ンC酵素前駆体は、これらの臨床下において通常の抗凝
固剤に代わるものとして有用である。 本発明のプロティンC酵素前駆体の用量は、そのTI/
2が長くなっているので、活性化プロティンCの場合と
比べると臨床時に実質的に減少させることができる。本
発明のプロティンC酵素前駆体の用量は、ホモ接合性の
プロティンC欠損では、処置あたり約571g〜100
mgの範囲、モしてヘテロ接合性のプロティンC欠損で
は、処置あたり約2 、5 mg〜50rngの範囲と
なろう。 活性化プロティンCの有用な治療学的指標は、現在低用
量のヘパリンで治療されている深静脈血栓症および肺塞
栓症の防止にある。危険性の高い患者、特に手術を受け
ている患者では、深静脈血栓症を防止するための組換え
活性化プロティンCの用量はll−1Oz/日の範囲で
ある。本発明のプロティンC酵素前駆体の用量は1日あ
たり約0゜25〜5++1gの範囲となろう。これらの
酵素前駆体のさらに別の利点は、これらを一定のIV注
大のかわりにポーラス注射で投与してもよいということ
である。活性化プロティンCは、このタンパク質のTl
/2が短いため持続的な[V注入によって投与しなけれ
ばならない。認められ、客観的に証明された深静脈血栓
症および/または肺塞栓症では、活性化プロティンCの
用量は負荷用量として1〜l0mgの範囲であり、これ
に3〜30mg1日の範囲の用量の持続注入が続く。一
方、本発明のプロティンC酵素前駆体は、24時間あた
り約12mgを越えない用量で繰り返しポーラス注射す
ることによって投与することができる。 同様の投与スケジュールが末梢動脈血栓の治療に適用で
きる。本発明のプロティンC酵素前駆体の注入からくる
出血合併症の可能性は比較的低い。 従って、これらの酵素前駆体は、急性動脈閉塞の状況下
で虚血性の肢を切断から救うのに必要であることか多い
手術法である血栓摘出あるいは塞栓摘出の手術中および
手術後に、ヘパリンに取って代わることかできる。活性
化プロティンCと比較したときのその長いTl/2、お
よびその相対的な投与の容易性のゆえに、これらの酵素
前駆体は心臓からくる動脈塞栓の治療には活性化プロテ
ィンCよりも適している。明確な深静脈血栓−肺塞栓の
治療に用いられる用量と同等の用量でのこれら酵素前駆
体の長期投与は、心臓性の塞栓の防止に実際的な用途を
有している。 同様に、本発明のプロティンC酵素前駆体は、末梢動脈
、特に頚動脈中の血栓由来の塞栓の治療に用いることが
できる。これらは、血小板の機能を抑制することができ
る薬物、経口の抗凝固剤、またはそれらの組合せを含む
現在用いられている処方によっては満足に治療、あるい
は予防されない。、シ・魔性の塞栓の場合と同様、これ
らの酵素前駆体は、心臓性の塞栓について説明したもの
と同し方法で長期間投与することができ、そして頚動脈
血栓に由来し、塞栓性の発作につながる塞栓の予防に主
な可能性を有している。 本発明のプロティンC酵素前駆体は血栓性の発作にも有
用である。現在のところ、発作を通常の抗凝固剤で治療
するのは一般的ではない。発作をヘパリンまたは経口の
抗凝固剤で治療するのはときには有益であるが、梗塞し
た脳の領域中への出血の危険性が高く、それによって発
作に付随する神経欠損を悪化させる。出血合併症を起こ
す可能性が低いこと、およびその選択性のゆえに、本発
明の酵素前駆体は、発作患者に投与することができ、閉
塞している動脈血栓の局所的な拡大を防止するのに有益
であり、それによって発作からくる神経欠損を減少させ
ることができる。発作の治療に有効な酵素前駆体の量は
、活性化プロティンCと比べるとさらに低くなるであろ
うが、その用量は発作の性質および重篤度に依存してそ
れぞれの患者によって変わる。 また、本発明の酵素前駆体は、活性化されたときのその
ブローフィブリン溶解の性質のゆえに、急性心筋梗塞の
治療にも有用である。これらの酵素前駆体を急性期の心
筋梗塞の間に組織グラスミノーゲン活性化因子とともに
投与することができる。閉塞している冠状動脈の血栓を
溶解しt;後、さらに数日間酵素前駆体を投与して再び
急性心筋梗塞するのを防止することができる。この状況
下で活性化プロティンCを投与するときには、患者は、
プラスミノーゲン活性化因子治療を始めるときに1−1
0mgの負荷用量を投与され、続いて3〜30++1g
Z日の範囲の活性化プロティンCが持続注入される。対
照的に、本発明の酵素前駆体は、約12rAg/日を越
えない用量での1日3〜4回のポーラス注射によって投
与することができる。 活性化プロティンCは播種性の血管向凝固の治療に有用
である。ヘパリンおよび経口の抗凝固剤が厳格な臨床試
験において播種性の血管向凝固(DIC)を有する患者
に投与されていたが、その結果は期待に反するものであ
った。播種性の血管向凝固においては、活性化プロティ
ンCならびに本発明の酵素前駆体は通常の抗凝固剤を越
える全く異なった利点を有している。前記のように、動
物の実験においては、プロティンC酵素前駆体は播種性
の血管内凝固およびダラム陰性敗血症からくる死および
器官の損傷の防止には効果的ではないことが認められて
いる。対照的に、本発明のプロティンC酵素前駆体は、
トロンビンによる活性化を極めて受けやすく、播種性の
血管内凝固の治療に効果的となろう。DICを治療する
ための活性化プロティンCの概算必要量は約100mg
/日である。DICを治療するための本発明の酵素前駆
体型の用量は、繰り返しポーラス注射で投与して約30
mg1日を越えるべきではない。 通常の抗凝固薬、特にワルファリン(varfarin
)は侵入性の悪性帽瘍の治療に有用である。腫瘍細胞の
多数は、局所的なフィブリンの堆積につながる凝固系の
活性化を引き起こす物質を産生ずる。 これらのフィブリン堆債物は「巣」として機能し、ここ
で癌細胞は分裂して転移性の病巣を形成することができ
る。しかし、ワルファリンまたは他の一般的な抗凝固剤
をもつと強力かつ効果的な形の化学療法と組み合わせて
投与することはできない。 何故なら、このような療法は常に血小板数の急激な減少
を生じ、ワルファリン療法と組み合わさった血小板減少
は、許容することができない重篤な出血合併症の危険に
患者をさらすことになるからである。本発明のプロティ
ンC誘導体は、活性化プロティンCと同様、通常の抗凝
固剤より選択性が高く、ヘパリンまたは経口の抗凝固剤
よりはるかに高い治療インデックスを有しており、血小
板減少の患者に比較的安全に投与することができる。 従って、本発明のプロティンC酵素前駆体と組み合わせ
た効果的かつ強力な化学療法で侵入性癌の患者を治療す
ることができる。治療は深静脈血栓肺塞栓で用いる投与
処方と同様の処方に従えばよい。 本発明の酵素前駆体およびその活性化型は、医薬として
有用な組成物を製造するための既知の方法に従って製剤
化することができ、これによって本発明のヒトプロティ
ンC酵素前駆体または活性化プロティンCを薬学的に許
容しうる担体と混合する。適当な担体およびその製剤例
(他のヒトタンパク質、例えばヒト血清アルブミンを含
む)は、例えばrRemington’s Pharm
aceutical 5ciences第16版」(O
sol et at、編、Mack Publishi
ng社、1980年)に記載されている。このような組
成物は、有効量のプロティンC酵素前駆体またはその活
性化体を、宿主に効果的に投与するのに適した薬学的に
許容しうる組成物を製造するための適切な量の担体とと
もに含んでいる。このプロティンC組成物は、非経口で
、または効果的な形での血流への投与が確実なその他の
方法で投与することができる。 また、本発明の酵素前駆体を用いてインビトロで活性化
プロティンCを製造できることにも注意すべきである。 真核細胞中で活性化プロティンCを直接製造するための
組換え法が知られているが、これらの方法は活性化プロ
ティンCが培養培地に長時間残っていることを必要とす
る。さらに、活性化プロティンCは、高価につく多段階
の工程によって培養培地から精製しなければならない。 活性化プロティンCは比較的不安定であるので、これら
の直接発現法は少量の活性化プロティンCを与える。対
照的に、本発明の酵素前駆体はCa”″の存在下であっ
てもトロンビン単独により活性化されうるので、活性化
プロティンCを製造するための既知の方法を凌ぐ重要な
利点が提供される。 以下に実施例を挙げて本発明の方法、ならびに代表的な
化合物、ベクターおよび形質転換体の構築(作成)プロ
トコールを説明するが、これらは本発明を限定しようと
するものではない。 (以下、余白) 実施例1 プラスミドpr−Apcの構築本実施例はプ
ラスミドpL A P C構築の詳細なプロトコールを
提供するものである。簡単に説明すると、実施例IAは
、活性化ペプチドを含むプロティンC分子の一部をコー
ドしているDNAフラグメントのプラスミドpHC7か
らの単離を説明するものであり、実施例IBは、このD
NA7ラグメントのファージM13mp18へのクロー
ニング、および部位特異的な突然変異誘発による、得ら
れた組換えファージからの活性化ペプチドをコードして
いるDNAの除去を説明するものであり、実施例ICは
、プラスミドpL A P C構築の最後の工程、さら
に詳しくは、この突然変異フラグメントを単離し、プラ
スミドptpc由来の2つのフラグメントとライゲート
してプラスミドpL A P Cを得ることを説明する
ものである。プラスミドpt−pc構築のプロトコール
は実施例2で説明する。 A、ヒトプロティンCの活性化ペプチドの暗号配プラス
ミドpHC7は形成期ヒトプロティンCの完全な暗号配
列を含んでいる。15gg/mQのテトラサイタリンを
含む1Qのしブロス([09ペプトン、l Og Na
CQ、および5g酵母抽出物)に大腸菌K12  RR
I/pHC7(NRRL B−15926)の培養物を
接種し、590r+mでの光学密度(0,D、)が〜l
吸収単位となるまで空気−振盪インキュベーター中、3
7℃でインキュベートし、この時点でクロラムフェニコ
ール(150mg)全培養物に加えた。約16時間イン
キュベートを続けた。タロラムフェニコールの添加はタ
ンパク質の合成を阻害し、従ってさらに細胞分裂するの
を阻害するか、プラスミドの複製は継続させる。 この培養物を、5orvall GSAローター(Du
pontCo、、Instrument Produc
ts、 Biomedical Division。 Newtown、 CN 06470)中、6000r
pm、  4°Cで5分間遠心した。この上清を捨て、
細胞ペレットをTES緩衝液[10mMトリス−HCL
pH=7.5; l OmM NaC11;および1m
M EDTA](40mQ)で洗浄し、再ペレット化し
た―もう一度上済を捨て、細胞ペレットをドライアイス
ルエタノール浴で凍結させ、そして解凍した。解凍した
細胞ペレットを25%スクロース150mMEDTA溶
液(10m12)に再懸濁した。5mg/mQのリソチ
ーム溶液(約1m(1);0.25MのEDTA、pH
=8゜0(3mQ);およびl0mg/mQのRNアー
ゼA(100μQ)をこの溶液に加え、次いでこれを氷
上で15分間インキュベートした。このリソチーム処理
した細胞に3mQの溶菌溶液[10%トリトン−X] 
00(3m(1); 0.25M EDTA、pH−8
,0(75mQ) ; l M  トリス−HCQ、p
H=8.0(15mQ);および水(7mQ)を混合し
て調製]を加え、混合し、得られた溶液を氷上でさらに
15分間インキュベートした。この溶解した細胞をドラ
イアイス−エタノール浴で凍結させ、次いで解凍した。 5W270−ター(Beckman、 7360 N、
Lincoln Ave、。 しincolnwood、  IL 60646)中、
 25 、OOOrpmで40分間遠心することによっ
てこの溶液から細胞の残骸を除去した。この溶液にCs
Cl2(約30.44g)および5mg/mQ臭化エチ
ジウム溶液(〜1 mf2)を加え、その容量を40m
Qに調節した。この溶液をVt150超遠心管(Bec
kman)にデカンテーションした。この管を密封し、
Vt i50ローター中、42.00Orpmで〜16
時間遠心した。紫外光で見えるようにしてプラスミドの
バンドを単離し、ti75管およびローター(Beck
man)に入れ、55,000rpmで16時間遠心し
た。必要な容量の調節はすべて0.761g/mQのC
5CQを含むTESを用いて行った。プラスミドのバン
ドをもう一度単離し、臭化エチジウムを塩−飽和のイン
プロパツールで抽出し、最後にTES緩衝液でl:3に
希釈した。 次いで、この溶液に2容量のエタノールを加え、得られ
た混合液を一20°Cで一部インキユベートした。この
溶液を、5S340−ター(DuPont Co、)中
、10.000rpmで15分間遠心することによって
プラスミドDNAをペレット化した。 この方法によって得られたプラスミドpHC7DNA(
−1mg)をTE緩衝液[10mM  トリスーHCQ
、pH=7.6、およびQ、1mMEDTA](l m
Q)に懸濁し、−20°Cで保存した。プラスミドpH
C7の制限部位および機能地図を添付の第2図に示す。 プラスミドpHC7DNA(約7μり;7μQ)を、1
0 X Core緩衝液”(25μ(1)[Core緩
衝液TM(’5RL)は500mM)リス−HCQ、p
H−8,0; 500mM NaCQ;およびl OO
mM MgCl2.である1、水(198μQ)、制限
酵素5stl(12μQ;〜60単位)[B RL (
Be1.hesda Re5earch Labora
tories、 Gaithersburg、 MD 
20877) ;実施例中で言及する酵素のすべては、
他に記載がなければ、BRLから、またはN E B 
(New England Biolabs、 Bev
erly、 MA 01915−9990)から入手可
能であり、これらを実質的に製造元の推奨に従って用い
た]、および制限酵素5ail(8μQ;80単位)に
加えた。 この反応混合物を37°Cで4時間インキュベートし、
次いで5stl−5all消化したプラスミドpHC7
DNAを始めフェノールで、次にクロロホルムで抽出し
、エタノール沈澱および遠心によって集め、最後にTE
/10緩衝液[10mMトリス塩基、pH−7,6;お
よびQ、1mM EDTA](15μQ)に懸濁した。 次に、この反応混合物を、トリス−酢酸塩緩衝液中、−
130Vおよび一65mAで2〜3時間、〜0.6%低
ゲル化温度アガロース(FMCCorporation
、Marine Co11oids Division
、Rockland、 Maine04841)ゲルで
電気泳動にかけた。このゲルを臭化エチジウムの希釈溶
液で染色し、長波長のUV光で見えるようにし、−0,
7kb 5sLI−3ail制@7ラグメントを含むD
NAのバンドを小さな切片でゲルから切り取った。この
切片の体壁を切片の密度と重量から求め、切片を入れた
試験管に4容量の0.25M NaCQ含有のTEを加
えた。 次いで、この切片を72℃でインキュベートして溶解し
た。約400μθ中に、プラスミドpHC7の−0,7
kb 5stl−5all制限フラグメントが約0.5
μg得られた。このDNA溶液を製造元の推奨に従いN
AC5−prepac’カラム(BRL)に通すとさら
に精製されたDNAが得られた。この精製フラグメント
を脱イオン水(15μQ)に再懸濁した。 誘発による除去 約1μ9のファージM l 3 mp l 8 (Ne
+y EnglandBiolabsから入手)のRF
(複製型)DNAを、実質的に実施例1A記載の方法に
従って、制限酵素5SLIおよび5ailで消化した。 この反応混合液をフェノールで、次いでクロロホルムで
抽出することによって反応を止め、そしてDNAを沈澱
させ、遠心して集め、約15μQのTE緩衝液に再懸濁
した。この消化によって得られた2種類の7ラグメント
を〜0.6%の低ゲル化温度アガロースゲルで分離し、
大きい方のフラグメントをゲルから切り出し、実施例I
Aの記載のようにして精製しIこ。 このSst I −5al I消化したM13mp18
RF  DNA(51ZQ)に、プラスミドpHC7の
〜0゜7kb Sst l −Sal I制限フラグメ
ント(約Olμg:水7μQ中)を、IOX  リガー
ゼ緩衝液[0,5Mトリフ、−HCQSpH−7,8;
 60mM MgCQ2;および0.2Mジチオトレイ
トール(D T T )](2uQ)、l my/mQ
 B S A(2μQ)、25mMATP (l uQ
)、T4  DNAリガーゼ(NEBXlμff;〜4
00単位)、および水(2μQ)とともに加えた。 このライゲート反応液を25°Cで一部インキユベート
した。ライゲートしたDNAは2本鎖形の所望のファー
ジMl 3mpl 8−HE I  DNAからなって
いた。 大腸菌K l 2  J M I Ol (New E
ngland Biolabs)の−晩培養物(約30
0μQ)を2X TYブロス[TYブロスはlOり/Q
トリプトン、lOg/CNaC(!、および5g/Q酵
母抽出物である](30mQ)に接種し、この培養物を
、O、D 、、、oが〜0.5になるまで曝気しながら
37°Cでインキュベートした。培養物を氷水浴で10
分間冷却し、遠心して集め、冷10mM NaCC(1
5m+2)に再懸濁した。 細胞をもう一度遠心して集め、冷却した30mMのCa
CQzCl 5 mQ)に再懸濁した。この細胞を氷上
に20分間置き、遠心して集めた。細胞を冷3OmM 
CaCQ2(i5mQ)に再懸濁し、その200μQを
取り、上記調製のライゲートDNA(9μα)に加え、
氷上で約30分間インキュベートした。次いで、この細
胞−DNAi合物を42°Cで2分間インキュベートし
、トップ寒天[45℃で溶融するように保たれた0、5
%寒天含有のTYブロスであり、2%X−ガル(5−ブ
ロモ−4−クロロ3−インドリル−β−D−ガラクトピ
ラノシド)(50μQ)、I OOmM  I PTG
(イソプロピル βD−チオガラクトピラノンドX 5
0 ua)、および対数増殖期の大腸菌K12  JM
IOI(100μQ)をも含んでいる](3mO,)に
加えた。次いで、この細胞−トノブ寒天の混合物をTY
−寒天プレートに蒔き、このプレートを37°Cで一部
インキユベートした。 翌朝、4つの透明なプラークを2X TYプロス(2m
(1)に別々に接種し、この培養物を曝気しなから37
°Cで6時間インキュベートした。次に、培養物を遠心
し、得られた上清(細胞ベレットは制限酵素分析用のフ
ァージDNAの調製に用いた)(500μQ)を大腸菌
K12  JMIOIの培養物(500μQ;O,D、
5so=0,5)および2X TYブロス(50mQ)
に加えた。これらの培養物を37°Cで一部インキユベ
ートした。この細胞ベレットから、培養培地に抗生物質
を全く用いなかったことと超遠心の工程をフェノールお
よびクロロホルム抽出に置き換えたこと以外は実施例I
A記載の方法のスケールを小さくした方法を用いて、フ
ァージRF  DNAを単離した。ファージMI3mp
18−HEI  DNAを含む形質転換体をその77−
ジDNAの制限酵素分析によって同定しI;。 −晩培養物を遠心し、上清5mf2あたりに、20%ポ
リエチレングリコール(PEG)6000と2゜5mM
 NaCQからなる溶液約ImQを加え、次いで室温で
10分間インキュベートした。この混合物を10,00
0rpmで10分間遠心し、得られたベレット(1本鎖
のファージM13mp18−HEIDNAを含んでいる
)をTES緩衝液[20mM)リス−HCQ、pH=7
.5 ; 0.1M EDTA:および10mM Na
CC](500μQ)に再懸濁 。 した。このDNA溶液を、始めクロロホルムで、次いで
TE飽和のフェノールで2回、さらにもう−度クロロホ
ルムで抽出した。次いで、エタノールおよびNa0Ac
を用いて1本鎖のDNAを沈澱させ、遠心し、そしてベ
レットを70%エタノールで洗浄し、乾燥した後、得ら
れたベレットを水(80μQ)に溶解した。このファー
ジ調製物を次の工程(部位特異的な突然変異誘発)で用
い、活性化ペプチドをコードしているDNAを除去した
。 活性化ペプチドをコードしているDNAを除去するため
の突然変異誘発に用いる1本鎖のDNA7ラグメントは
自動DNA合成機で合成したが、これは次の配列を付し
ている; 5’ −GCGCAGTCACCTGAAACGACT
CATTGATGGGAAGATGA−3’この1本鎖
のDNAフラグメント(「突然変異誘発オリゴヌクレオ
チド」)(約30pモル;lμQ)、およびM]3普遍
プライマー[Boehr inger−Mannhei
m Biochemicals(B M B )、79
41 Castleway Drive。 P、O,Box 50816.Indianapoli
s、IN 46250から市販されている)(7,5p
モル;1.5μC)を、1mMのATP(lμQ)を含
むIXキナーゼ緩衝液[1100ff1トリス−HCQ
、pH=8.3 ; 100mM DDT;およびl 
00 mM MgCQz](10μQ)中、T4ポリヌ
クレオチドキナーゼ5単位[Pharmac ia 。 P−L Biochemicals、Inc、、800
 Centennial Avenue。 PiscaEaway、NJ 08854] を用いて
、37℃で30分間別々に処理し、次いで65℃で10
分間インキュベートし、そして凍結させた。このキナー
ゼ処理したDNAを以下に記載の突然変異誘発に用いl
こ。 突然変異誘発の最初の工程では、突然変異誘発オリゴヌ
クレオチドとM13普遍プライマーを1本鎖のファージ
DNAにアニーリングした。普遍プライマー(lpモル
;I、2μQ)、突然変異誘発オリゴヌクレオチド(l
pモル;0,3μ0.)、IOXアニーリング緩衝液[
100mM1−リス−H(1%pH=7.5 ; 1m
M EDTA;および500mMNacQ](2μQ)
、および水(16μQ)に1本鎖の77一ジMl 3m
pl 8−HE l(300ng; 0.5μQ)を加
え、この混合物を80°Cで2分間、次いで500Cで
5分間インキュベートし、最後に混合物を室温まで冷却
してアニーリング反応を行った。 オリコ゛ヌクレオチドがアニーリングされたなら、DN
Aポリメラーゼでブライマーを延長することによりファ
ージDNAを2本鎖にした。この延長反応は、アニーリ
ングしたDNAの混合物にlOXの延長緩衝液[500
mM)リス−HCI2.pH=8 ; ImM EDT
A ;および120mM Mg(,22](3uQ)、
IOXのリガーゼ緩衝液(3pQ)、0.2mM DT
T(+、5μQ)、dNTP混合物[各dNTPが0 
、5 mM](3uQ)、25mM ATP(1,2μ
12)、フレノウ酵素[5U/μ(1;BMB] (0
,5μQ)、T4  DNAリガーセ[4000;NE
B](lμQ)、および水(19,8μQ)を加えるこ
とによって行った。この延長反応液を、室温で30分間
、次いで37°Cで4時間、さらに4°Cで一部インキ
ユペートした。 この反応を、フェノール−クロロホルム抽出、およびエ
タノールと酢醜ナトリウム(NaOAc)によるDNA
沈澱によって停止させた。DNAを遠心して集め、Sl
綴衝液[0,3M NaCl2; 0゜03M Na0
Ac、 pH=4.5 ;および0 、3 mMZ n
C4z](40uQ’lに再懸濁し、次いでDNAの溶
液に加えた。以下に記載するSl処理は、部位特異的な
突然変異誘発法に有用であると報告されている。しかし
、本発明者等はSl処理に有意の利点を全く見い出すこ
とができず、本明細書の後記実施例で説明する構築プロ
トコールではこのSl処理を完全に削除した。 DNAの溶液を2本の試験管に均等に分け、この試験管
の1本に81ヌクレアーゼ(100単位BMB)を加え
た。このs1反応液を室温で5分間インキュベートし、
反応混合物をTE飽和のフェノール−クロロホルム(5
0:50)で1回抽出することによって反応を停止させ
た。エタノルとNa0Acを用いてこの反応混合物から
、および5lfi理していない試料からDNAを沈澱さ
せt二。 このDNAペレットを水(60μQ)に再懸濁し、これ
を用い、I PTGまたはXガルをプレートに全く加え
なかったこと以外はファージM13mp18−HE l
の構築に用いた方法に従って大腸菌に12  JMIO
Iを形質転換した。ドソトープロソトハイブリダイゼー
ンヨンおよびプラークのプローブとして突然変異誘発オ
リゴヌクレオチドの小部分5’ −TGAAACGAC
TCATTGA−3’ (放射性活性にラベルした)を
用いることによって突然変異体をスクリーニングした。 ハイブリダイゼ−7ヨンにより陽性と見られたいくつか
のプラークを取り、対数増殖期の大腸菌KI2JMI0
1の培養物(2mO,)に別々に接種した。これらの培
養物を曝気しなから37°Cで約6時間インキュベート
し、次いでこれらを用い、ファージM I 3mpl 
8−HE 1について上記したようにして1本鎖のDN
Aを調製しIこ。 ジデオキン=配列決定法[J、)1.5m1th、 1
980.1Jethods in Enzymolog
y 65:560−5801を用いて1本鎖DNAの配
列決定を行った。いくつかのファージが所望の突然変異
体であると同定された。活性化ペプチドの暗号配列か削
除されているファージをファージM l 3mpl 8
−HE 2と命名した。ファジMl 3mpl 8−H
F2中の突然変異は、天然の暗号配列に対して36bp
の大きさの減少をもたらし、この差異を、突然変異した
領域を含むDNAの同定を容易にするのに用いることが
できる。 後の構築に用いるためRF型のファージMI3mp18
−HE2を調製した。 な構築 実質的に実施例IAの方法に従い、RF型のファージM
 l :3mpl 8−HE 2の突然変異誘発された
5stl−5all(−0,7kb)制限フラグメント
をファージから切り取り、単離した。しかし、1:2希
釈の低ゲル化アガロース中、〜0 、 I 17gの所
望の〜0.7kbフラグメントを含む〜100μQの溶
液をいかなる精製カラムにもかけず、直接、下記のプラ
スミドpL A P Cを得るためのライゲートに用い
た。 3種のDNAフラグメント、即ち、上記のファ−ジM 
l 3mpl 8−HE 2の−0,7kb 5stl
Sal+制限フラグメント、およびプラスミドpLPC
由来の2種類のDNA7ラグメントをいっしょにしてラ
イゲートし、プラスミドpLAPCを得た。プラスミド
pLPC構築のプロトコールは実施例2で説明する。プ
ラスミドpLPCの制限部位および機能地図を添付の第
1図に示す。プラスミドpLPC上の5all、5st
lおよびEcoRI制限酵素認識部位の位置により、所
望のEcoRISallおよびEcoRI −Sst 
I制限フラグメントは2種類の別々の消化で調製しなけ
ればならなかった。 EcoRI −Sst Iフラグメントを調製するため
、水(25μQ)中のプラスミドpLPC(約40μg
)を、1mg/mQのBSA(Ion)、IOXのCo
re緩衝液”(10μLBRL)、制限酵素EcoRI
(5μQ;50U;BRL)、制限酵素5stl(5μ
Q; 25U、BRL)、および水(45μQ)に加え
、得られた反応液を37°Cで1.5時間インキュベー
トした。エタノールで沈澱させ、遠心することによって
Sst I −EcoRI消化したプラスミドpLPC
のDNAを集めた。この5St[−EcoRI消化した
DNAを水に再懸濁し、次いで〜0.6%の低ゲル化温
度のアガロースゲルにかけ電気泳動でDNAフラグメン
トを分離した。 EcoRI −Sal rフラグメントを調製するため
、水(9μQ)中のプラスミドpLPC(約15μg)
を始めに制限酵素Apalで処理して似た大きさの制限
フラグメントによる汚染がないようにした。lOXのA
palfi衝液[60mM NaC+2; 60mM 
トリス−HCQ−pi(= 7−4 ; 60mM M
gC(h ;および60mM DTT](約10μQ)
、1mg/mQのBSA(toμQ)、水(69μQ)
、および制限酵素Apal(2μQ;500;NEB)
をプラスミドpt、pcDNAの溶液に加え、得られた
反応液を37℃で1時間インキュベートした。次に、2
M NaC(+(1511+2)、水(69μQ)、制
限酵素Sal I C3uQ ; N EB)、および
制限酵素EcoRI(8μJ NEB)をApal消化
したプラスミドpLPCDNAの溶液に加え、この反応
液を37℃で1時間インキュベートシた。このApa 
I −Sat I −EcoRI消化したプラスミドp
LPCDNAを、始めフェノールで、次いでクロロホル
ムで抽出し、続いてエタノール沈澱と遠心によって集め
、最後に水(25μQ)に再懸濁した。次に、このDN
Aを〜0.6%の低ゲル化温度のアガロースゲルにかけ
、DNAフラグメントを電気泳動で分離した。 −3,76kbのEcoRI −Sal ■制限7ラグ
メントおよび−2,0kbのEcoRI −5st I
制限フラグメントをゲルから切り出し、実施例IA記載
のように、等量の10mMトリス−H(1%pH=7.
6を加えた後、ゲルフラグメントを溶融した。 プラスミドpLPCの−3,76kb EcoRI −
5all制@7ラグメント(約2μg)がこのようにし
てlQmM)リス−Hca、 pH−7,,6(−20
0μQ、)中に得られた(この液は溶融したアガロース
をも含んでいた)。プラスミドpt、pcの〜2 、 
OkbEcoRI −Sal r制限フラグメント(約
2μg)は、アガロースを含む別のlOmM)リス−H
(1゜pH−7,6(〜200μQ)中に得られた。 2種類の精製制限フラグメント(プラスミドpLPCの
−3,76kb EcoRI −3al [制限フラグ
メント、およびプラスミドpLPCの〜2.0kbEc
oRI −5st I制限フラグメント)の溶液(それ
ぞれ約12,5μQ)を、ファージM13mp18−H
E2の−0,7kb 5st1.−5all制限7ラグ
メント(20μ(1)、 1mg/mQ  BSA(l
 OμQ)、 lOmMATP(10μ12)、IOX
  リガーゼ緩衝液(10μQ)、T4  DNAリガ
ーゼ(2μQ:〜800U;NEB)、および水(23
μQ)に加え、得られたライゲート反応液を15°Cで
一部インキュベートしt:。このライゲートしたDNA
は所望のプラスミドpL A P Cを構成していた。 プラスミドpLAPCは、活性化ペプチドをコードして
いるDNAが欠失していることがプラスミドpLPCと
異なるたけである(第1図)。 グラスミドの構造を調べ、真核細胞の形質転換およびさ
らに構築を行うための大量のプラスミドpL A P 
Cを得るため、プラスミドpL A P Cを含むライ
デー1−DNAを用いて大腸菌K12  RV308(
NRRLから取得番号NRRL B−15624のもと
て入手可能)を形質転換した。 Lグロス中の大腸菌K12  RV308の培養物(5
011171)を、590nmでの光学密度(0,D、
)が〜0.6になるまで増殖させた。この培養物を氷上
で10分間冷却し、細胞を遠心して集めた。この細胞ベ
レットを冷10mM NaCQC25mQ)に再懸濁し
た。もう−皮細胞を遠心してペレフト化し、このペレッ
トを冷30mM CaCQ2C25mQ)に再懸濁し、
氷上で30分間インキュベートした。細胞を再度遠心し
て集め、冷30mM CaCJ(2゜5 mQ)に再懸
濁した。 この細胞懸濁液(200μQ)をプラスミドpLAPC
含有のライゲートDNAと混合し、氷上で60分間イン
キュベートした。次いで、この混合物を42°Cで2分
間、続いて室温で10分間インキュベートした。この細
胞−DNA混合物に2xのTYグロス(約10mQ)を
加え、次いで細胞を125mQのフラスコに入れ、空気
−振盪インキュベーター中、37°Cで2時間インキュ
ベートした。 細胞混合物の一部を100μg/mQアンピンリン含有
のTY−寒天(15g/12寒天のTYブロス)プレー
トに蒔き、このプレートを37°Cで一部インキユベー
トした。大腸菌K l 2  RV308/pLAPC
形質転換体をそのプラスミドDNAの制限酵素分析によ
って確認した。選択剤としてテトラサイクリンではなく
アンピシリン(50μg/mQ)ヲ用いること以外は実
質的に実施例IAの教示に従い、大腸菌K12  RV
308/pLAPC形質転換体からプラスミドDNAを
得た。 実施例2 プラスミドpLPCの構築 プラスミドpLPCをプラスミドpL A P C構築
の中間体ベクターとして用いた(実施例IC参照)。 プラスミドpLPCは、ヒトプロティンCを発現させる
ように配置されたアデノウィルス2の後期フロモーター
およびBKウィルスのエンハンサ−をコードしているD
NAセグメントを含有している。プラスミドpL A 
P C構築のプロトコールは、本質的に、プラスミドp
LPC上のヒトプロティンCの暗号配列を、活性化ペプ
チドをコードしているDNAが除去された別のプロティ
ンC暗号配列に置き換えることになる。 プラスミドpt−pcおよびpL A P C上のBK
エンハンサ−/アデノウィルス後期プロモーターの発現
コントロール配列は、大きいDNAウィルスの即時型遺
伝子産物、即ちアデノウィルスのEIA選伝子産物の存
在によってその活性が大さく刺激される。 プラスミドpLpc構築のプロトコールを以下に説明す
る。プラスミドpLpcの全構築プロトコールを添付の
第1図に図示する。簡単に説明すると、実施例2AはB
KウィルスDNAの単離を記載するものであり、これか
らBKエンハンサ−を得ることができる。実施例2Bは
、BKエンハンサ−をプラスミドpdBPV−MMTn
eoに挿入することによって得られるプラスミドである
、プラスミドpBKneoll築のプロトコールを記載
するものである。実施例2Cは、アデノウィルス2後期
プロモーターをプラスミドpsV2catに挿入するこ
とによって得られるプラスミドである、プラスミドpL
Pcat構築のプロトコールを記載するものである。実
施例2Dは、アデノウィルス後期プロモーターの活性を
刺激するように設置されたBKエンハンサ−を含むプラ
スミドである、プラスミドpBLcat構築のプロトコ
ールを記載するものである。実施例2Eは、プロティン
C発現ベクターであるプラスミドpL 133構築のプ
ロトコルを記載するものであり、出発プラスミドpHC
7から始め、中間体プラスミドpSV2−HPC8の構
築を経て、最後にプラスミドpt、 l 33を構築す
る。最後に、実施例2Fは、ヒトプロティンCを発現す
るようプラスミドpL I 33に挿入されt;、プラ
スミドpBLcatのBKエンハンサ−/ 7 テノウ
ィルス後期プロモーター発現コントロール配列を含有す
るプラスミドpLPCの構築プロトコールを記載するも
のである。 A、BKウィルスDNA17)wR製 BKウィルス1まアメリカン・タイプ・カルチャ・コレ
ク/ヨンから取得番号ATCCVR837のもとで入手
する。このウィルスは凍結乾操影で供給され、こ1%を
ハング(Hank)のバランス塩[Gibco、317
55taley Road、Grand l5land
、NY 14072]に再懸濁して約105プラーク形
成単位(pfu)/酎の力価にした。BKウィルスDN
Aの調製用に選択した宿主は一次ヒト胚腎(PHEK)
細胞であり、この細胞はFlow Laborator
ies、Inc、(765501d Springho
use Road、 McLean、 VA 2210
1)からカタログ番号0−1ooのもとで、またはM、
A、Bioprodlicksからカタログ番号70−
151のもとで入手することができる。 全面単層の約10’のPHEK細胞を入れた約5個の7
5mrn2ポリスチレン製フラスコをウィルスの調製に
用いた。各フラスコにIO’pfu/mQの力価のBK
ウィルス(約1 mQ)を入れ、これを37°Cで1時
間インキュベートし、次いで新鮮な培養培地[ダルベツ
コの改良イーグル培地(Gibco、 Grand l
5land、 NY 14072) ; l 0%つV
胎児血清を追加1を加え、感染した細胞を37°Cでl
O〜14日間、またはウィルスの完全な細胞変性効果が
現れるまでインキュベートした。この細胞変性効果は、
セルラインの種類によって、およびウィルスの種類によ
って異なるか、通常は培養ディスクを集合させ、凝集さ
せ、そして脱落する細胞からなる。 凍結−解凍を3回繰り返すことによって細胞からウィル
スを放出させ、5000Xgで遠心して細胞の残骸を除
いた。PEG−6000(100g)を加え、溶液を4
°Cで24時間インキュベートし、そして5000Xg
で20分間遠心することによって、上清液(IQ)中の
ウィルスを沈澱させ、集めた。このペレットを、初めの
容量の1/+00で0、I XのSSC緩衝液[I X
 5SC=Q、l 5MNaCQおよび0.015Mク
エン酸ナトリウム、pH=7]に溶解した。このウィル
ス懸濁液を試験管中の飽和KBr溶液(15m++)の
上に層状に入れ、これを75,000Xgで3時間遠心
した。遠心後、2本のバンドがKBr溶液中に現れた。 完全なピリオンを含む下方のバンドを集め、TE[10
mMトリス−HCQ、pH−7,8;および1mMED
TAIを溶離緩衝液として用いる5ephadexRG
−50カラム[Sigma Chemical Co、
、 St、Louis、 MO53178]で脱塩した
。 二のカラムから得た精製ピリオンの溶液にドデ/ル硫酸
ナトリウム(SDS)を1%の濃度になるまで加え、p
ronase”(Sigma)プロテアーゼを100μ
g / m Q濃度になるよう加え、そしてこの溶液を
37°Cで2時間インキュベートした。次いで、この溶
液に塩化セシウムを1.56g/mOの密度になるよう
加え、臭化エチジウムを最終濃度100μ9/mQにな
るよう加えた。この溶液を5orvall 8650−
ター[DuPont Co、、 Newton、 CT
 064701または同様の垂直ローター中、260.
OOOXgで24時間遠心した。遠心後、ウィルスDN
Aのバンドを単離し、100mMのトリス−H(1%p
H=7゜8で飽和したイソアミルアルコールにより5回
抽出した。次いで、BKウィルスDNAの溶液を、DN
Aの260%m/ 280%m吸収比が1.75−1.
90になるまでTE緩衝液に対して透析した。 NaC06度を0.15Mに調節し、2容量のエタノー
ルを加え、この溶液を一70°Cで少なくとも2時間イ
ンキュベートし、そして12,000Xgで10分間遠
心することによってDNAを沈澱させた。得られたBK
ウィルスDNAのベレットを1mg/mQの濃度でTE
緩衝液に懸濁させた。BKウィルスの制限部位および機
能地図を添付の第1図に示す。 B、プラスミドpBKneolの構築 大腸菌K l 2  HB I OI/pdB PV−
MMTneo細胞を、アメリカン・タイプ・カルチャー
・コレクションから取得番号ATCC37224のもと
、凍結乾燥形で入手する。この凍結乾燥細胞を100μ
g/mQアンピ/リン含有のし寒天プレトに蒔き、37
°Cでインキュベートして単一のコロニー単離体を得た
。 50gg/mQアンピ/リン含有のしブロス[ICあt
ニリトリブ[・ン lOg、NaCl2 log、およ
び酵母抽出物5g](1(1)に大腸菌K12  HB
IOI/pdBPV−MMTneoのコロニーを接種し
、空気−振盪型中、O,D、、、。が〜1吸収単位にな
るまで37°Cでインキュベートし、この時点で培養物
にクロラムフェニコール(150mg)を加えた。約1
6時間インキュベートを続けた。クロラムフェニコール
の添加はタンパク質の合成を阻害し、従ってさらに細胞
分裂するのを抑制するが、プラスミドの複製は継続させ
る。次いで、実質的に実施例1A記載の方法に従って、
培養物からプラスミドpdBPV−MMTneo DN
Aを調製した。 この方法によって得たプラスミドpdBPV−MM T
neo D N A(−1ig)をTE緩衝液(l m
Q)に懸濁させ、−20°Cで保存した。通常、実施例
IA記載のプラスミド単離法は、大量の高精製度プラス
ミドDNAが所望であるときに用いられる。この方法を
少し変え、培養細胞を約5mQだけ用い、この細胞を適
切にスケールダウンした量の溶菌緩衝液中で溶菌し、遠
心工程をフェノールおよびクロロホルム抽出に置き換え
ることによって、比較的少量の、やや精製度の低いDN
A(例えば、あるプラスミドの存在について形質転換体
をスクリニングするときに必要とされるようなりNA)
を早く得ることができる。 上記のようにして調製したプラスミドpdBPVMMT
neo D N A(約5119;5μQ)、および前
記のようにして調製したBKウィルスDNA(5μり;
SUO,>のそれぞれを、IOXのBamHI緩衝液[
1,5M NaCQ; 60mM)リス−HC12%p
H−7,9; 60 mM MgCQz ;および1m
g/mQBSA](2μQ)、制限酵素BamHI(I
μ12; 〜l O単位)、および水(7μQ)を含む
溶液中、37°Cで2時間消化した。等量のフェノール
で抽出し、続いてクロロホルムで2回抽出する二とによ
って反応を停止させた。次いで、BamHI消化したD
NAのそれぞれを沈澱させ、遠心して集め、水(5μQ
)に再懸濁した。 BamH1i肖化しtコブラスミドpdBPV−MMT
neo(l uQ)とBamH1消化したBKウィルス
DNA(IμQ)の混合物にIOXのリガーゼ緩衝液(
約l uQ)を加えた。このDNA混合物に74  D
NAリガーゼ(l pQ ;〜5単位)および水(6μ
Q)を加えた後、得られた反応液を16°Cで一部イン
キユベートした。ライゲートしたDNAは所望のプラス
ミドpBKneolおよびpBKne02からなり、こ
れらはBKウィルスDNAの配向だけが異なっていた。 プラスミドpBKneolの制限部位および機能地図を
添付の第1図に示す。 大腸菌KI2  HBIOI細胞はノーザン・リジョナ
ル・リサーチ・ラボラトリ−から取得番号NRRL B
−15626のもと凍結乾燥形で入手可能である。■−
ブロス中の大腸菌K12HBlotの培養物(50iQ
)を、650nmでの光学密度(0−D−as。)が約
0.4吸収単位になるまで増殖させた。この培養物を氷
上で10分間冷却し、細胞を遠心して集めた。この細胞
ペレットを冷100 mM M gCI22(25mQ
>に再懸濁し、氷上で25分間インキュベートした。細
胞を再度遠心してペレット化し、ペレットを冷100 
mM CaCL(2−5mQ)に再懸濁し、氷上で30
分間インキュベートした。インキュベートした後には、
この細胞は形質転換用DNAの取込みに対してコンピテ
ントであっt二。 この細胞懸濁液(200μQ)を上記調製のライゲート
化DNAと混合し、氷上で30分間インキュベートした
。この時間が経過した時点で、細胞を42°Cの水浴中
に2分間入れ、次いでさらに10分間氷上に戻した。細
胞を遠心して集め、Lブロス(1mf2)に再懸濁し、
37°Cで1時間インキュベートした。形質転換した細
胞を100μg/mQアンピシリン含何のL寒天プレー
トに蒔いた。大腸菌K ] 2  HB l 01/p
BKneolおよび大腸菌に12 /pB Kneo2
形質転換体は、そのアンピンリン耐性の表現型、および
そのプラスミドDNAの制限酵素分析によって同定した
。プラスミドpBKneolの制限部位および機能地図
を添付の第1A図に示す。 アデノウィルス2(Ad2)のピリオンDNAは、大き
さが約:35.94kbの2本鎖の直線状分子である。 Ad2の後期プロモーターを、A d 2ゲノムの−0
,32kb Accl−Pvull制限フラグメントで
単離することができる;この〜0.32kb制限7ラグ
メントはAd2ゲノムのヌクレオチド位置5755と6
071の間の配列に対応している。所望の−0,32k
b Acc[−Pvull制限フラグメントを単離する
ため、初めにAd2DN、Aを制限酵素Ba1lで消化
し、−0,32kb Accl−Pvull制限フラグ
メントの全配列を含有している〜2゜4kbBall制
限フラグメントを単離した。次に、この−2,4kb 
Ba1l制限フラグメントをAcclおよびPvull
で消化して所望の7ラグメントを得に。 Ad2  DNA(約50μ9: BRLから入手可能
)を水(80μQ)およびIOXのBa1l緩衝液[1
00mM トリス−HCQ、pH=7.6 ; I 2
0mMN1gci+2; l OOmM DTT ;お
よび1mg/mQBSAj(lopc)に溶解した。こ
のAd2 DNAの溶液に制限酵素Ba1l(約10μ
Q;〜20単位)を加え、得られた反応液を37°Cで
4時間インキュベートしに。 このBa1l消化したDNAをアガロースゲルにかけ、
制限フラグメントが十分に分離するまで電気泳動を行っ
た。ゲルを臭化エチジウムの希釈溶液(0,5μg/m
Q)中で染色し、染色したゲルを長波長の紫外(UV)
光にあてることによって電気泳動したD N Aを見え
るようにした。アガロースからDNAを単離する方法の
1つは次のようである。 ゲルの所望の7ラグメントの前に小さな切れ目を入れ、
NA−45DEAEメンプラン(Schleicher
 and 5chuell、 Keene、 NH03
431)の小片をそれぞれの切れ目に入れる。さらに電
気泳動を続けると、DNAが非共有結合でDEAEメン
プランに結合する。所望のフラグメントかDEAEメン
プランに結合した後、このメンプランを取り、低塩の緩
衝液[100mM KCQ: O,ImM EDTA:
および20mM1−リス−HC(1,pH=8]ですす
ぐ。次に、このメンプランを小さい試験管に入れ、高塩
の緩衝液[IM NaCQ; 0.1mM EDTAお
よび20mMトリス−HCLpH−8]に浸漬し、そし
て65°Cで1時間インキュベートしてDEAE紙から
DNAを浸出させる。この65°Cのインキュベートの
後、インキュベート緩衝液を集め、メンプランを高塩の
緩衝液ですすぐ。この高塩のすすぎ液を高塩のインキュ
ベート緩衝液とともに集めに。 NaCl2濃度が0.25Mになるように高塩のDNA
溶液の容量を調節し、次いでこの溶液に3容量の冷、無
水エタノールを加えた。得られた溶液を混合し、10〜
20分間、−70°Cにした。次に、この溶液を15.
OOOrpmで15分間遠心した。さらに沈澱を行って
残留する塩を除去した後、DNAベレットをエタノール
ですすぎ、乾燥し、TE緩衝液(20μQ)に再懸濁し
た:このペレットは目的のAd2の制限フラグメント(
約3p9)からなっていた。得られた精製フラグメント
をTE緩?Ji液(10μQ)に溶解した。 水(J 6 uQ)オJ:びl0X(7)ACCI緩衝
液[60m〜I NaCl2; 60mM  トリス−
HCQ、pH=7゜5 ; 60mM MgCQz ;
 60mM DTT ;およびl mw/mQ B S
 Al(2μQ)を、Ad2の−2、4kbBalI制
限7ラグメントの溶液に加えた。このDNA溶液に制限
酵素AccT(約2μQ;〜10単位)を加えた後、反
応液を37°Cで2時間インキュベートした。ACCI
消化した後、DNAをエタノール沈澱によって集め、水
(16μQ)およびIOXのPvullat衝液[60
0mM NaCQ: 60mM  トリス−HCQ、p
H=7.5 ; 60mM MgCQz: 60mMD
TT;およびl mg/mQ B S Al(2μ12
)に再懸濁した。このDNA溶液に制限酵素Pvull
(約2uQ:約IO単位)を加えた後、反応液を37℃
で2時間インキュベートした。 ACCI −Pvull消化した、Ad2の−2,4k
bBall制限フラグメントを〜6%ポリアクリルアミ
ドゲルにかけ、Ad2の後期プロモーターを含有する−
0.32kbのAcc I −Pvull制限フラグメ
ントが他の消化産物から分離するまで電気泳動を行った
。このゲルを臭化エチジウムで染色し、UV光を用いて
観察し、〜0.32kbのAcclPvull制限フラ
グメントを含んでいるゲル部分をゲルから切り出し、こ
れをつぶし、そして室温で一晩、抽出緩衝液[500m
M NH*OAc ; l OmM MgOAc; 1
mM EDTA ;および0,1%SDS](〜250
μQ)中に浸した。翌朝、この混合物を遠心し、ペレッ
トを捨てた。上清中のDNAをエタノールで沈澱させた
。tRNA(約2μg)を加えて所望のフラグメントの
沈澱を確実なものにした。−0,32kb Accl−
Pvull制限フラグメントが約0.2μ9得られ、こ
れを水(7μ12)に懸、蜀させた。 このAcc I −Pvull制@7ラグメントをAc
cl−Bcll制限フラグメントに変換するため、〜0
゜32kb Accl −Pvull制限7ラグメント
にBclIリンカ−をライゲート用シを二。Bcl I
リンカ−は平滑末端であるので、このリンカ−は制限7
ラグメントのPvull末端にだけ結合した。以下の配
列を有するBcllリンカ−(New England
 Biolabs)を、次の方法によりライゲート用に
キナーゼ処理し、用意した: 5’ −CTGATCAG−3’ 3’ −GACTAG丁C−5゛ リンカ−(4μQ;〜2μg)を水(20,15μQ)
およびIOXのキナーゼ緩衝液[500mM  トリス
−HCQ%pH=7.6 ;およびl 00mM Mg
CQ、](5μa)に溶解し、90°Cで2分間インキ
ュベートし、次いで室温まで冷却した。この混合物に7
32P−ATP(5μQ;〜20μCi)、1M DT
T(2、5uQ)、およびポリヌクレオチドキナーゼ(
5μQ;〜10単位)を加え、37℃で30分間インキ
ュベートした。次に、0.01M ATP(3,35μ
Q)およびキナーゼ(5μ0.)を加え、この反応液を
さらに30分間、37°Cに保った。放射活性のATP
は、リンカ−が標的DNAにライゲートしたかどうかを
調べる際の助けとなる。 (以下、余白) キナーゼ処理したBe1lリンカ−(約0.25μり:
0.5uQ中)を−0,32kb Acc[−Pvul
l制限フラグメントの溶液に加え、次に、このDNA溶
液に74DNAリガーゼ(IμQ:〜1000単位)お
よびIOXのリガーゼ緩衝液(1uQ)を加え、得られ
た反応液を16°Cで一部インキユベートした。 Bcllリンカ−はAcc I −Pvull制限フラ
グメントのpvull末端にだけライゲートすることが
できた。後のDNA配列決定により、Acc I −P
vull制限フラグメントのPvull末端には4個の
Ba1lリンカ−か結合していることがわかった。これ
ら余分のBa1lリンカ−はBcl+消化と再ライゲー
トによって除くこと力1できるが、これらりンカーは余
分のリンカ−を含んでいるベクターか適切に機能するの
を妨げないので、余分のBcllリンカは除去しなかっ
た。 大腸菌K l 2  HB l 01/pSV2cat
細胞をATCCから取得番号ATCC37155のもと
凍結乾燥形で入手し、テトラサイクリンの代わりに50
μg/mQのアンビ/リンを用いること以外は実質的に
実施例IAの方法に従って、この細胞からプラスミドp
SV2catDNAを単離した。 このプラスミドpsV2caLの制限部位および機能地
図を添付の第1B図に示す。約1mgのプラスミドp5
V2cat DNAを得、これをTE緩衝液(1mQ)
に溶解した。プラスミドpS V 2caL DNA(
約3uy:3uQ)をlOXのAccl緩衝液(2μQ
)および水(16μQ)に加え、次いでこのpsV2c
atDNAの溶液に制限酵素ACCI(3μQ;約9単
位)を加え、得られた反応液を37°Cで2時間インキ
ュベートした。次に、このAcc+消化したプラスミド
pSV2cat DNAを、IOXの5tul緩衝液[
1,0M NaCQ; l 00mM  トリス−HC
Q。 pH=8.0 ; l 00mM MgCQ2: 60
mM DTT;およびl mg/mQ B S A](
3μQ)、水(5μQ)、および制限酵素S tu I
 (約2μQ;約IO単位)を加えることにより制限酵
素S Lu [で消化した。得られた反応液を37°C
で2時間インキュベー1− した。 この反応混合物をフェノールで1回、次いでクロロホル
ムで2回抽出することによって反応を停止させた。約0
.5μ9の目的フラグメントか得られ、これをTE緩衝
液(20μQ)に溶解した。 Acc I −5tu r i?!l化しlニブラスミ
ドpSv2CatDNA(約4μQ)をAd2の〜0.
32kb AcclPvull(Bcl Iリンカ−が
結合している)制限フラグメント(約7 pQ)と混合
し、IOXのりガーゼ緩衝液(3μQ)、水(15μQ
)、およびT4  DNAリガーゼ(2μQ;約100
0単位)を加えた後、このライゲート反応液を16°C
で一部インキユペートした。ライゲートしたDNAは、
クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ遺伝
子を転写させ、従ってこれを発現させるように設置され
たAd2i&期プロモーターを含有するプラスミドであ
る、目的のプラスミドpLPcatを構成していた。プ
ラスミドpLPcatの制限部位および機能地図を添付
の第1B図に示す。 このライゲートしたDNAを用い、実質的に実施例2B
の方法に従って大腸菌K12  HBIO1細胞を形質
転換した。形質転換細胞を50μg/mQアンピ/リン
含何のL寒天プレートに蒔いた。 プラスミドDNAの制限酵素分析により大腸菌に12 
 HB I OI/pLPcat形質転換体を同定した
。選択剤としてテトラサイクリンの代わりにアンビ/リ
ンを用いること以外は実質的に実施例1A記載のプラス
ミド単離法に従って、後の構築で用いるl;めのプラス
ミドpLPcatDNAを形質転換体から単離した。 D、プラスミドpBLcatの構築 TE緩衝液(50μC)中のプラスミドpBKneol
DNA(約8811g)を、IOXのAcc!緩衝液(
7゜5μQ)、水(30μQ)、および制限酵素Acc
!(15μQ;約75単位)に加え、得られた反応液を
37℃で2時間インキュベートした。このACCI消化
したプラスミドpBKneol  DNAをアガロース
ゲルにかけ、BKエンハンサ−を含む〜1.4kbの7
ラグメントを他の消化産物から分離した。次いで、この
〜1.4kbAccl制限フラグメントをゲルから単離
し、精製した。このフラグメント(約5 ug)を、I
OXのPvull緩衝液(5μQ)、水(4511+2
)、および制限酵素Pvull(5μQ;約25単位)
に再堅濁し、得られた反応液を37°Cで2時間インキ
ュベートした。次いで、このPvull消化したDNA
を単離し、精製し、モしてライゲート用に調製した。約
2μりの所望の〜I 、28kb Accl −pvu
l17ラグメントが得られ、これをTE緩衝液(5μQ
)に溶解した。 プラスミドpL Pcat D N A(約lμg)を
IOXのAccl@衝液(5pQ)および水(40μQ
)に溶解した。このプラスミドpLPcatDNAの溶
液に制限酵素ACCI(約5μQ:〜25単位)を加え
、得られた反応液を37°Cでインキュベートした。こ
のAccl消化したプラスミドpLPcat DNAを
エタノールで沈澱させ、IOXのS Lu [緩衝液(
51t(1)、水(40uQ)、および制限酵素5tu
r(5μQ;約25単位)に再懸濁し、得られた反応液
を37℃で2時間インキュベートした。このAcclS
tul消化したグラスミドpLPcatDNAをエタノ
ールで数回沈澱させ、大きさが約16bpの制限フラグ
メントである他の消化産物から、Ad2後期プロモータ
ーおよび大腸菌の複製起源を含有する−4.81kbの
Accl−5tul制限フラグメントを精製した。目的
の〜4.81kb制限フラグメントが約lμg得られ、
これをTEfi衝液(20μQ)に溶解した。 プラスミドpLPcatの−4,81kb AcclS
 tu I制限7ラグメント(5μQ)を、プラスミド
pBKneolの−1,28kb Accl −Pvu
ll制限フラグメント(5μQ)に加えた。このDNA
混合物に10Xのりガーゼ緩衝液(3μQ)、水(15
μQ)、およびT4  DNAリガーゼ(2μQ;約I
O単位)を加えた後、得られたライゲート反応液を16
°Cで一部インギュベートした。ライゲートしたDNA
は目的のプラスミドpBLcaEを構成していた。プラ
スミドpBLcatの制限部位および機能地図を添付の
第1c図に示す。 ライゲートしたDNAを用い、実質的に実施例2B記載
の方法に従って大腸菌K12  HBIO1細胞を形質
転換した。大腸菌K12  HBIO1/pBLcat
形質転換体はそのプラスミドDNAの制限酵素分析によ
って同定した。後の構築に用いるため、選択剤としてテ
トラサイクリンの代わりにアンピンリンを用いること以
外は実質的に実施例IAの方法に従って、プラスミドp
BLcatDNAを調製しt;。 E、プラスミドpL l 33の構築 プラスミドpL l 33はヒトプロティンCの発現ベ
クターである。プラスミドpL l 33は、下記のよ
うに、出発ベクタープラスミドpSV2gptおよびp
HC7(プラスミドpHC7の調製は前記実施例IAに
記載)を用いて中間体ベクタープラスミドpsV2−H
PCBを構築し、次いでこれをプラスミドpSV2−β
−グロビンと組合せて構築することかできる。プラスミ
ドpL l 33構築のプロトコールを以下で詳細に説
明し、添付の第2図に図示する。 プラスミドpHC7DNA(50μQ;〜50μg)を
、制限酵素Ban1 (5μ12; −50単位)、I
OXのBan1反応緩衝液[1,5M NaCQ: 6
0mMトリス−HCQ、pH−7,9; 60mM M
gCQx;およびl mg/mQ B S Al(I 
OμQ)、および水(35μQ)と混合し、消化が完結
するまでインキュベートした。次いで、このBan1消
化したプラスミドpHC7DNAを、−1,25kb 
Ban+制限7ラグメントが他の消化産物から分離する
まで、3゜5%ポリアクリルアミドゲル(29:l、ア
クリルアミド:ビス−アクリルアミド)電気泳動にかす
jこ。 〜1.25kbのBan1制限フラグメントを含んでい
るゲルの領域をゲルから切り出し、試験管に入れ、小さ
くつぶした。このフラグメントの入った試験管に抽出緩
衝液[500m〜I N H* OA C%10m〜i
 MgOAc、ImM EDTA、1% SDS、およ
びI Omg/mQ tRNA](1mQ)を加え、こ
の試験管を一晩、37°Cに保った。遠心して残骸をペ
レット化し、上清を新しい試験管に移した。 残骸を抽出緩衝液(200μQ)で1回洗浄し、洗浄上
清を一晩抽出物の最初の上溝と合わせた。この上清をガ
ラスクールのプラグに通した後、上溝に2容量のエタノ
ールを加え、混合した。得られた溶液をドライアイス−
エタノール浴に〜10分間入れ、次いで遠心することに
よりDNAをペレット化した。 この方法により約8μりの〜I 、25kb Ban 
+制限7ラグメントが得られた。精製したフラグメント
をTE緩衝液(10tiQ)に懸濁し、−20℃で保存
した。プラスミドpSV2−HPC8を構築するために
は、リンカ−の付加によってBan1制限フラグメント
を修飾しなければならなかった。このリンカ−の構築に
用いるDNA7ラグメントは、5ystec 1450
A DNA合成機(Systec Inc、、 381
6Chandler Drive、 Minneapo
lis、 MN)、またはABS3gOADNA合成a
 (Applied Biosystems、Inc、
。 850 Lincoln Centre Drive、
 Foster C1ty、 CA 94404)のど
ちらかを用いて合成した。当分野では多数のDNA合成
装置か知られており、フラグメントの調製に用いること
ができる。さらに、実質的にイタクラ等(Itakur
a et at、、 1977、5cience。 198:1056)、およびフレア等(Crea ec
 al、、1978゜Proc、Nat、Acad、S
ci、USA、 75:5765)の方法に従って7ラ
グメントを常法通りに調製することもてき1本鎖のリン
カ−それぞれ(500pモル)を、T4ポリヌクレオチ
ドキナーゼ(15単位;〜0゜5 uQ)、IOXのリ
ガーゼ緩衝液(2uQ)、500μMのATP(l Q
μQ)、および水(7,5μQ)を含む反応緩衝液(2
0μQ)中でキナーゼ処理した。このキナーゼ反応液を
37℃で30分間インキュベートし、そして100°C
で10分間インキュベートすることにより反応を停止さ
せた。キナーゼ処理(kination)を確実にする
ため、反応液を氷上で冷却し、これに0.2Mジチオト
レイトール(2μQ)、5mM ATP(2,5μQ)
、およびT4ポリヌクレオチドキナーゼ(15単位)を
加えて混合し、37°Cでさらに30分間インキュベー
トした。100℃でさらに10分間インキュベートする
ことによって反応を停止させ、次いで氷上で冷却した。 キナーゼ処理は別々に行ったが、キナーゼ反応後に2本
の1本鎖DNAリンカ−をいっしょにして混合した。鎖
をアニーリングするため、キナーゼ反応混合物を、水(
〜150m4)を入れた水浴中、100℃で10分間イ
ンキュベートした。このインキュベートの後、水浴の加
熱をやめ、室温まで冷却させた。この工程に約3時間を
要した。次いで、キナーゼ処理したDNAの試験管が入
ったままの水浴を4°Cで一部インキユベートした。こ
の操作により1本鎖かアニーリングした。作成したリン
カ−は次の構造を宵していた: 5’ −AGCTTTGATCAG−3’3’ −AA
CTAGTCCAC(1,−5’このりンカーを使用時
まで一20°Cで保存した。 このリンカ−(〜50μQ;〜500pモル)、T4 
 DNAリガーゼ(lμQ;〜5単位)、lOXのリガ
ーゼ緩衝液(10μQ)、および水(29μQ)に、−
1,25kb Ban+フラグメント(−8μg)を加
えて混合し、得られたライゲート反応液を4°Cで一部
インキユベートした。65°Cで10分間インキュベー
トすることによってこのライゲート反応を停止させた。 最終濃度0.3〜1になるまでNa0Acを加え、2容
量のエタノールを加え、ドライアイス−エタノール浴で
冷却し、次いでこの溶液を遠心することによってDNA
をペレット化した。 このDNAペレットをIOXのApa+反応緩衝液[6
0mM NaCQ; 60mM トリス−HCLpH−
7,4; 60 mM MgC122;および60mM
2−メルカプトエタノール1(lOμQ)、制限酵素A
pa+(5μQ;〜50単位)、水(85μQ)に溶解
し、反応液を2時間、37°Cに保った。次いで、上記
のようにして反応を停止させ、DNAをペレット化しl
二。このDNAペレットをIOXのH4ndll1反応
緩衝液(10μQ)、制限酵素Hindlll(5μ1
2;−50単位)、水(85μQ)に溶解し、反応液を
2時間、37°Cに保った。このH4ndlll消化の
後、反応混合物を3.5%ポリアクリルアミドゲルにか
け、所望の−1,23kb Hindlll−Apal
ルミl制限フラグメントから単離し、精製した。約51
1gの目的フラグメントか得られ、これをTE緩衝液(
10μQ)に懸濁し、−20°Cで保存した。 プラスミドpHC7DNA(50μQ:〜50μg)を
、制限酵素PSLI(5μfl;−50単位)、IOX
のPst1反応緩衝液N 、OM NaCJ 100m
Mトリス−HCQ、pH−7,5; l 00mM M
gCQ2:およびl mg/mQ B S Al(10
μQ)、および水(35μQ)と混合し、37°Cで2
時間インキュベートした。次いで、実質的に上記方法に
従い、Pstl消化したプラスミドpHC7DNAを3
.5%ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけ、目的の
〜0.88kb7ラグメントを精製した。約5μ9の目
的フラグメントが得られ、これをTE緩衝液(lOμQ
)に懸濁し、−20°Cで保存した。 この〜0.88kb PSLIフラグメント(〜5μg
)を、自動DNA合成機で作成した以下のリンカ−(〜
50μQ)に加え、混合した: 5’ −GTGATCAA−3’ 3’ −ACGTCACTAGTTCTAG−5’この
DNA混合物にT4  DNAリガーゼ(約lμQ:〜
10111位)、IOXリガーゼ緩衝液(10μQ)、
および水(29μQ)を加え、得られたライゲート反応
液を4°Cで一部インキユベートした。 このライゲート反応を65°Cで10分間インキュベー
トすることにより停止させた。ライゲートしたD N 
Aを沈澱させた後、このDNAペレットを、10XのA
pa[反応緩衝液(10μf1)、制限酵素Apa+(
5μQ;−50単位)、および水(85μQ)に溶解し
、反応液を2時間、37°Cに保った。次いで、反応を
止め、もう−度DNAをペレット化した。このDNAペ
レットを、IOXのBgll1反応緩衝液NM NaC
Q; l 00mM トリス−HCQ。 pH=7.4 ; 100mM Mg(、L; 100
mM 2メルカプトエタノール;および1mg/mQB
sA](toμQ)、制限酵素Bglll (5μQ;
〜50単位)、および水(85μ12)に溶解し、反応
液を2時間、37°Cに保った。このBgll+消化の
後、実質的に上記方法に従い、反応混合物を3.5%ポ
リアクリルアミドゲル Apa I − 8glll制限フラグメントを単離し
た。約1μりの目的7ラグメントが得られ、これをTE
緩衝液(10uQ)に懸濁し、−20°Cで保存した。 約10μりのプラスミドpsV2gpt DNA(AT
CC  37145)を、lOXのHind!If反応
緩衝液(loμQ)、制限酵素Hindlll(5μQ
; −5 0単位)、および水(85μI2)に溶解し
、この反応液を2時間、37°Cに保った。次に、この
反応混合物を0.25MのNa0Acとし、モして2容
量のエタノールを加え、ドライアイス−エタノール浴で
インキュベートした後、遠心してDNAをペレット化し
た。このDNAベレットをIOXのBgll+緩衝液(
10μQ)、制限酵素Bglll(5μQ;〜50単位
)、および水(85μQ)に溶解し、この反応液を2時
間、37°Cに保った。このBglll消化の後、この
反応混合物を1%アガロースゲルにかけ、電気泳動で7
ラグメントを分離した。このゲルを臭化エチジウムで染
色し、紫外光のもとで観察し、目的の−5、l kb 
H1ndlll −8glllフラグメントを含んでい
るバンドをゲルから切り出し、透析管に入れ、DNAか
アガロースから出てしまうまで電気泳動を続けた。この
透析管からDNA含有の緩衝液をフェノールおよびクロ
ロホルムで抽出し、次いでDNAを沈澱させた。このペ
レットはプラスミドpS V 2 gpt(7)所望ノ
ー 5 、 l kb H1ndlll −8glll
制限フラグメント(〜5μg)からなり、これをTE緩
衝液(IOJIQ)に再懸濁した。 −I −23kb Hindlll−Apalルミl制
限フラグメントQ)、−0,19kb Apal  8
gll17ラグメント(3uQ)、および−5,lkb
 Hindlll−8glllフラグメント(2μQ)
を混合し、次いで、10xのリガーゼ緩衝液(10μQ
)、T4  DNAリガーゼ(1μQ;〜500単位)
、および水(82μQ)とともに16°Cで一部インキ
ユベートした。このライゲートしf:D N Aは目的
のプラスミドpSV28PC8を構成していた。このプ
ラスミドの制限部位および機能地図を添付の第2図に示
す。 実質的に、実施例2Bで大腸菌K12  HBIOlに
ついて記載した方法に従い、大腸菌K12RR1,(N
RRL  B−15210)細胞を形質転換に対してコ
ンピテントにした。上記調製のライゲートしたDNAを
用いてこの細胞を形質転換し、形質転換混合物の一部を
100μg/mQアンビンリン含有のし寒天プレートに
蒔いた。次いで、このプレートを37℃でインキュベー
トした。大腸菌KI2  RRI/psV2−HPC8
形質転換体をそのプラスミドDNAの制限酵素分析によ
って確認した。細胞培養中の選択剤としてテトラサイク
リンではなくアンピシリンを用いることを除き、実質的
に実施例IAの方法に従って形質転換体からプラスミド
pSV2−HPC8DNAを調製しlこ。 プラスミドpsV2−HPC8(50Mg)を、10X
のHindll1反応緩衝液(10μQ)、制限酵素H
indlll(5μ12;−50単位)、および水(8
5μQ)に溶解し、この反応液を37°Cで2時間イン
キュベートシた。このHindlll消化の後、DNA
を沈澱させ、DNAペレ7)をIOXのSal1反応緩
衝液H,5M NaCQ; 60mM’ トリス−HC
Q。 pH=7.9 ; 60mM MgCL; 60mM 
 2−メルカプトエタノール;および1 m9/rnQ
 B S A 1(IOμQ)、制限酵素Sat[(5
μ4;−50単位)、および水(85μQ)に溶解した
。得られたSal1反応混合物を37℃で2時間インキ
ュベートした。 このH1ndlll −Sal I消化したプラスミド
psV2− HP C8を3.5%ポリアクリルアミド
ゲル番こかけ、所望の−0,29kb Hindlll
−5ail制限フラグメントが他の反応生成物から分離
するまで電気泳動を行った。目的の7ラグメントをゲル
から単離した。約2ugの7ラグメントか得られ、これ
をTE緩衝液(10μQ)に懸濁した。 プラスミドpsV2−HPC8(50Mg)をlOXの
Bg111反応緩衝液(10μQ)、制限酵素Bgll
l(5μQ;50単位)、および水(85μQ)に溶解
し、この反応液を37°Cで2時間インキュベートした
。 このBgll+消化の後、DNAを沈澱させ、DNAペ
レットをIOXのSal1反応緩衝液(10/112)
、制限酵素5all(5u(i;−50単位)、および
水(85μQ)に溶解した。得られたSal1反応混合
物を37°Cで2時間インキュベートした。このSal
IBgll+消化したプラスミドpsV2−HPC8を
3.5%ポリアクリルアミドゲルにかけ、所望の−1、
I 5kb Sal I −8glll制限フラグメン
トか他の反応生成物から分離するまで電気泳動を行った
。−1,15kbのSal I −8glll制限フラ
グメントをゲルから単離した。約8μ9の7ラグメント
を得、これをTE緩衝液(10μQ)に懸濁した。 約lOμ9のプラスミドpSV2−β−グロビンDNA
(NRRL  B−15928)を、IOXのHind
ll1反応緩衝液(loμd)、制限酵素Hindll
l(5μQ;〜50単位)、および水(85μQ)に溶
解し、この反応液を2時間、37°Cに保った。次に、
この反応混合物を0.25MのNa0Acとし、そして
2容量のエタノールを加え、ドライアイス−エタノール
浴でインキュベートした後、遠心してDNAをペレット
化した。このHindlll消化したプラスミドpSV
2−β−グロビンをIOXのBglll緩衝液(10μ
Q)、制限酵素Bglll(5μQ;〜50単位)、お
よび水(85μQ)に溶解し、この反応液を2時間、3
7℃に保った。このBgll+消化の後、この反応混合
物を1%アガロースゲルにかけ、電気泳動で7ラグメン
トを分離した。目的の〜4゜2kb Hindlll−
8glll制限フラグメントをゲルから単離した。約5
μ9の目的フラグメントが得られ、これをTEM衝液(
10μQ)に再懸濁した。 プラスミドpSV2−HPC8の〜0.29kbH1n
dlll −Sal I 7ラグメント(2u+2)、
プラスミドpSV2−HPC8の−1,15kb Sa
ll−8gll+7ラグメント(2μQ)、およびプラ
スミドpsV2−β−グロビンの−4、2kb Hin
dlllBgll+フラグメント(2μQ)を混合し、
T4  DNAリガーゼでライゲートした。ライゲート
したDNAは目的のプラスミドpL l 33を構成し
ていた。プラスミドpL l 33の制限部位および機
能地図を添付の第2図に示す。このライゲート用シたD
NAを用いて大腸菌に12  RRIを形質転換し、目
的の大腸菌K12  RRI/pL133形質転換体を
、そのアンピンリン耐性の表現型によって、およびその
プラスミドDNAの制限酵素分析によって同定した。 約20μ9のプラスミドpBLcat DNAを、10
XのHindlll緩衝液(10μQ)および水(80
μQ)に溶解した。制限酵素Hindlll(約10μ
Q;〜100単位)をこのプラスミドpBLcat D
NAの溶液に加え、得られた反応液を37°Cで2時間
インキュベートした。このHindlll消化したプラ
スミドpBLcat DNAをアガロースゲルにかけ、
BKエンハンサ−とAd2後期プロモーターを含有する
〜0.87kbのH1ndHI制限フラグメントが他の
消化産物から分離するまで電気泳動を行った。 次いで、〜0.87kb7ラグメントを単離し、精製し
、ライゲート用に準備した。約2ugの目的フラグメン
トが得られ、これをTE緩衝液(5+Lf2)に溶解し
た。 約1,5μりのプラスミドpL133DNAを、10X
のHindlll緩衝液(2μQ)および水(16μQ
)に溶解した。このDNA溶液に制限酵素Hindll
l(約lμQ;〜lO単位)を加え、得られた反応液を
37°Cで2時間インキュベートした。次に、DNAt
TE緩衝液で100μQに希釈し、〜0.06単位のウ
シ腸アルカリホスファターゼで処理し、この反応液を3
7℃で30分間インキュベートした。この溶液を、lx
のSET[5mM  トリス−HCQ、pH=7.8 
; 5mM EDTA;および150mM NaCQ)
、0.3M Na0Ac、および0゜5%SDSを含む
ように調節し、次いで65°Cで45分間インキュベー
トした。次に、H4ndlll消化したプラスミドpL
133DNAをフェノールで2回、そしてクロロホルム
で1回抽出し、エタノールで沈澱させ、TE緩衝液(1
0μQ)に再懸濁しlこ。 プラスミドpBLcatの−0,87kb Hindl
ll制限フラグメ制限フラグメントラをHindlll
消化したプラスミドpL133(1,5μ9;lOμQ
)に加え、次いで、このDNA溶液にlOXのりガーゼ
緩衝液(2μQ)、T4  DNAリガーゼ(lμQ:
〜10重位)、および水(2μQ)を加え、得られた反
応液を16°Cで一部インキユベートした。ライゲート
したDNAは目的のプラスミドpt、pcを構成してい
た。 実質的に実施例2Bの方法に従い、ライゲートしl: 
D N Aを用いて大腸菌KI2  HBIOIを形質
転換した。形質転換細胞をアンピンリン含有のし寒天プ
レートに蒔き、アンビンリン耐性形i転換体のプラスミ
ドDNAを制限酵素分析によって試験して大腸菌K l
 2  HB I Ol/pLPC形質転換体を同定し
た。BKエンハンサ−とAd2後期後期モロモーターー
ドしている〜0.87kbHindlll制限フラグメ
ントは、Hindlll消化したプラスミドpL l 
33に2つの配向のうちのいずれかで挿入することがで
きるが、そのうちの1つだけがプラスミドpLPCを生
成した。プラスミドpLPCの制限部位および機能地図
を添付の第1D図に示す。 実施例3 プラスミドpLPC−167Gの構築実質的
に、実施例1で説明した、プラスミドpLAPCの構築
の際に用いる部位特異的な突然変異誘発およびその他の
構築プロトコールに従い、プラスミドpLPC−167
Gを構築した。しかし、プラスミドpLPC−167G
の構築の際に用いる綴衝液およびアニーリング条件は、
シラーおよびスミス(Zoller and Sm1t
h、 1984. DNA 3:479−489)が開
示したものによった。 プラスミドpLPC−167Gの構築においては、以下
に示す突然変異誘発オリゴヌクレオチドを用いて、ファ
ージMl 3mpl 8−HE l(実施例IB参照)
を部位特異的な突然変異誘発にかけIこ: 5’ −GACCAAGAAGACCAAGTAGGC
CCGCGGCTCATTGATG−3’この部位特異
的な突然変異誘発によって得られる突然変異7アージを
M13mp18  HE4と命名しt二。 プラスミドpLPC−167Gの最後の構築は、実施例
1cに記載したプラスミドpLAPCの構築に類似する
方法で行った。しかし、プラスミドpLAPCは、プラ
スミドpLpcから得た2つの制限フラグメントを用い
て構築した。プラスミドpLPC−167Gの構築では
、代わりに、これら同一の2つの7ラグメントをプラス
ミドpLAPCから得た。プラスミドpLPCの代わり
にフラグメントの供給源としてプラスミドpL A P
 Cを用いた理由は、プラスミドpLPC−167G形
質転換体を同定する際の制限分析を容易にするためであ
る。プラスミドpLpcとpLPC−167Gはその大
きさが極めて接近しているので、プラスミドpLPC−
167Gと「親」(プラスミドpLPC)を区別するの
は困難である。ライゲートに用いるフラグメントを精製
するにもかかわらず、種々の因子によりこれらの親は存
在しうる。しかし、プラスミドpL A P Cはプラ
スミドpLPC16,7Gより小さいので、プラスミド
pL A P Cから2つの7ラグメントを得ることに
より、目的のプラスミドpLPC−167Gと親(プラ
スミドI)LAPC)を容易に区別することができる。 即ち、プラスミドpLPC−167Gを構築するため、
ファージM l 3mpl 8−HE 4の−0,7k
bSst1−5all制限フラグメントを、プラスミド
pLAPCの−3,76kb EcoRr−5alt制
限フラグメント、およびプラスミドpL A P Cの
〜2.Okb EcoRI −Sst I制限フラグメ
ントにライプ−f・シfこ。ライゲートしにDNAは目
的のプラスミドpLPC,−167Gを構成しており、
これを大腸菌KI2  RV308に導入した。得られ
た大腸菌KI2  RV308/pLPC−167G形
質転換体を用いて、真核細胞の形質転換に用いるだめの
、プラスミドpLPC−167G DNAの大スケール
調製物を得た。 実施例4 プラスミドpLPC−167Fの構築実質的
に、実施例1で説明した、プラスミドpL A P C
の構築の際に用いる部位特異的な突然変異誘発およびそ
の他の構築プロトコールに従い、プラスミドpLPC−
167Fを構築した。しかし、プラスミドpLPC−1
67Fの構築の際に用いる綴衝液およびアニーリング条
件は、シラーおよびスミス(Zoller and S
m1th、 1984. DNA 3:479−489
)が開示したものによった。 プラスミドpLPC−167Fの構築においては、以下
に示す突然変異誘発オリゴヌクレオチドを用いて、ファ
ージMl 3mpl 8−HE l(実施例IB参照)
を部位特異的な突然変異誘発にかけに; 5°−GA(、CAAGAAGACCAAGTATTC
CCGCGGCTCATTGATG−3″この部位特異
的な突然変異誘発によって得られる突然変異ファージを
M l 3mpl 8−HE 5と命名しt二。 プラスミドpLPC−167Fの最後の構築は、実施例
ICに記載したプラスミドpLAP(4)構築に類似す
る方法で行った。しかし、プラスミドpL A P C
は、プラスミドpLPCがら得た2つの制限フラグメン
トを用いて構築した。プラスミドpLPC−167Fの
構築では、代わりに、これら同一の2つのフラグメント
をプラスミドpLAPCから得た。プラスミドpLPC
の代わりに7ラグメントの供給源としてプラスミドpL
 A P Cを用いた理由は、プラスミドpLPc16
7F形質転換体を同定する際の制限分析を容易にするた
めである。プラスミドpLPCとpLPC−167Fは
その大きさが極めて接近しているので、プラスミドpL
PC−167Fと「親」(プラスミドpLPC)を区別
するのは困難である。しかし、プラスミドpL A P
 CはプラスミドpLPC−167Fより小さいので、
プラスミドpL A P Cから2つの7ラグメントを
得ることにより、目的のプラスミドpLPC−167F
と親(グラスミドpLAPC)を容易に区別することが
できる。即ち、プラスミドpLPC−167Fを構築す
るため、ファージM l 3mpl 8−HE 5の−
0,7kb 5stl −5all制限フラグメントを
、プラスミドpLAPCの−3,76kb EcoRI
 −5al [制限7ラグメント、およびプラスミドp
LAPCの〜2.0kbEcoRI −Sst I制限
フラグメントにライゲートしtこ。ライゲートしtこD
NAIま目的のプラスミドpLPC−167Fを構成し
ており、これを大腸菌K12  RV308に導入した
。得られた大腸菌K12  RV308/pLPC−1
67F形質転換体を用いて、真核細胞の形質転換に用い
るための、プラスミドpLPC−167F  DNAの
大スケール調製物を得た。 実施例5 プラスミドpLPC−167GおよびpLP
C−167Fを用いての、アデノウィルス形質転換した
ヒト肝腎セルライン293の形質転換体、およびアデノ
ウィルス−形質転換したゴールデンハムスターセルライ
ンAV12の形質転換体の作成 ヒト肝腎セルライン293は、アメリカン・タイプ・カ
ルチャー・コレクションから、取得番号ATCCCRL
  1573のもとて入手できる。 また、アデノウィルスで形質転換したゴールデンハムス
ターセルラインAV12は、アメリカン・タイプ・カル
チャー・コレクションかも、取得番号ATCCCRL 
 9595のもとで入手できる。 以下に記載する形質転換法は宿主セルラインとして29
3細胞について言及するものであるが、この方法は、A
VI2セルラインを含むほとんどの真核セルラインに、
ならびに本発明の発現ベクタに一般的に適用可能である
。 ATCCから取得番号CRL  1573のもと、10
%の熱−不活性化ウマ血清を含むイーグル(Eagle
)の最少必須培地(Gibco)中に、全面単層の約5
.5xlO’の細胞を含む25mm”フラスコで293
細胞を入手した。このフラスコを37℃ティンキュベー
トし、培地を週2回交換した。培地は、lO%ウシ胎児
血清、50μg/mQゲンタマイシン、およびI Ou
g/mQ Aqua!JEPHYTON”フィトナジオ
ン ヒタミ7 K 、(Merck 5harp an
d Dohme、Merckand Co、、Inc、
、West Po1nt、 PA 19486)を追加
したD M E M (Gibco)であった。培地を
除き、ハング(Hank)のバランス塩溶液(Gibc
o)ですすぎ、0.25%トリブンンC0,29/Q 
EDTAを含む)を1〜2分間加え、新鮮な培地ですす
ぎ、アスピレター処理を行い、そして継代培養比l:5
または1:10で新しいフラスコに分けることにより、
細胞を継代培養した。 形質転換の1日前に、細胞を100mm皿あたり0.7
x l O’細胞の割合で蒔いた。TE緩衝液に溶解し
た、滅菌の、エタノール沈澱したプラスミFDNAを用
いて、25μg/mQの形質転換用プラスミドDNA(
プラスミドpLPC−167FまたftpLPG−16
7Gの形質転換に対しては、通常、以下で説明するよう
に、2種類のプラスミドを用いる;即ち、プラスミドp
LPC−167FまたはpLPC−167Gと、選択マ
ーカーを含んでいるプラスミドである)および250m
MCaCQ2を含む、2xのDNA−CaCQ2溶液を
調製した。7.05〜7.15に調節したpHを有し、
280 mM NaCQ、50mMヘペス(Hepes
)、および1.5mM リン酸ナトリウムを含む2xの
HBSSを調製した。2XのDNA−CaCQ2溶液を
等量の滅菌2X HBSSに滴下した。2xのHBSS
を入れた混合管に綿栓付きの1mQの滅菌プラスチンク
ビペノトを挿入し、DNAを加えながら、気泡を吹き込
んだ。撹拌することなく室温で30〜45分間、カルシ
ウム−リン酸塩−DNA沈澱物を形成させた。 次に、プラスチノクピペ/トで穏やかにピペッティング
することによって沈澱を混合し、受容細胞を覆う増殖培
地(lonQ)にプレートあたりrmQの沈澱を直接加
えた。37°Cで4時間インキュベートした後、培地を
新鮮な培地に代え、選択圧をかける前に細胞をさらに7
2時間インキュベートした。プラスミドpLPC−16
7FまたはpLPC−167cなどのように真核細胞で
機能する選択マーカーを含んでいないプラスミドに対し
ては、プラスミドの混合物、即ち、選択マーカーを欠い
ている本発明の発現ベクターおよび真核細胞で機能する
選択マーカーを含んでいる発現ベクターを形質転換法に
用いる。このような同時形質転換系で用いるためには多
種のベクターが使え、これらにはプラスミドpSV2−
dhfr(ATCC37146)、pSV2−neo(
ATCC37149)、psV2−gpt(ATCC3
7145)、およびpsv2hyg(NRRL  B−
18039)が含まれる。プラスミドpS V 2−h
ygは真核宿主細胞にハイグロマイシンB耐性を付与す
る。この同時形質転換法は、選択マーカーを持つプラス
ミドを含んでいる細胞の選択を可能にする。これらの細
胞をさらに試験して形質転換用プラスミドの両方を含ん
でいる細胞を同定する。真核細胞用の選択マーカーを含
んでおり、従って同時形質転換法の使用を必要としない
発現ベクターを本発明が包含していることはもちろんで
ある。 ハイグロマイノン耐性を付与する遺伝子を含んでいるプ
ラスミドでトランスフェクションされた細胞に対しては
、最終濃度約200μg/mQとなるようにハイグロマ
イシンBを増殖培地に加える。 次いで、3〜4日毎に培地を交換しながら、2〜4週間
、37°Cで細胞をインキュベートした。得られたハイ
グロマイノン耐性のコロニーを、その特徴を調べるため
別々の培養フラスコに移した。 プラスミドps V 2−neoはネオマイノン(G4
18をネオマイノンの代わりに用いることもできる)に
対する耐性を付与し、G418を最終濃度400μg/
mQで加えること以外は実質的にハイグロマイノン耐性
細胞の選択方法に従って、G418耐性コロニーの選択
を行った。 ジヒドロ葉酸還元酵素(dhfr)遺伝子あるいはメト
トレキセイト耐性を付与するdhfr遺伝子の誘導体(
dhfr−mtx)を、dhfr−欠損のセルラインに
遺伝子あるいはプラスミドを導入するための選択マーカ
ーとして用いること、ならびに、次にプラスミドのコピ
ー数を増幅するためにメトトレキセイトを用いることは
、文献において十分に確立されている。293細胞はd
Mr陽性であるので、dhfr遺伝子を含むプラスミド
を含有している293の形質転換体は、dhfr陽性の
表現型(ヒポキサンチンとチミジンを欠く培地で増殖す
る能力)に基づいてのみでは選択されない。機能的なd
hfr遺伝子を欠さ、dhfrを含有するプラスミドで
形質転換されるセルラインは、 dhfr+の表現型に
基づいて選択することかできる。dhfrを産生ずる細
胞において選択および増幅マーカーとしてdhfrを用
いることは十分に研究されてはいないが、文献中の証拠
により、dhfr産生細胞中での遺伝子増幅用に、およ
び選択マーカーとしてdhfrを用いうろことか示唆さ
れる。本発明は、発現ベクターに用いる選択マーカーに
よって限定されるものではない。さらに、メタロチオネ
イン遺伝子、アデノシンデアミナゼ遺伝子、あるいはP
−糖タンパク質遺伝子で例示される多遺伝子耐性族の一
員などの増幅マーカーを用いることもできる。 プラスミドpLPC−167FまたはpLP0167G
とハイグロマイノン耐性を付与するベクターの混合物で
293およびAV’12セルラインを形質転換し、次い
でハイグロマイシン耐性の細胞を選択すると、多数の形
質転換体が得られた(他の形質転換体は同時形質転換用
ベクターとしてプラスミドps V 2−neoを用い
、G418耐性細胞を選択することによって得た)。こ
れら形質転換体を実施例6記載のようにして分析し、ど
のハイグロマイ7ン耐性の細胞がプラスミドpLPC1
67FまたはpLPC−167Gを含んでいるかを調べ
た。 実施例6高分泌の形質転換体の選択 実施例5で得られたハイグロマイシン耐性の形質転換体
を、組織培養皿あたり数百細胞クローンの畜産で、10
0m+I+2組織培養皿で増殖させた。 この培地をデカンテーンヨンし、細胞をハングのバラン
ス塩溶液(Gibco) S mQずつで2回すすいだ
。 滅菌した0、45%寒天(Sigma Type 4ア
ガロース;カタログ#A3643 ; Sigma C
hemical Co、、 P、O。 Box 14508. St、Louis、Mo 63
178)の溶液を、1.8%寒天(47℃;Inc)を
ダルベツコの改良イーグル(DME)塩(GibcoX
 37°C!;3m12)と混合することによって調製
し、この0.45%寒天溶液(2mQ)を細胞上に層状
に入れた。 ニトロセルロースフィルター(Schleicher 
andSchuell、 Inc、、 Keene、 
NH03431)を煮沸し、次いで2時間オートクレー
ブ処理し、細胞に毒性である浸潤剤を除去した。次に、
このフィルターを寒天層の上に置き、気泡を除去した後
、このプレートを37°Cで1〜3時間インキュベート
した。 次いで、後に行うコロニーの同定を容易にするため、皿
上のフィルターの最初の方向がわかるように、あらかじ
め印をつけておいたこのフィルターを取り、PBS(5
0mMトリス−HCLpH=7゜28よびI 5QmM
 NaC4)中に入れた。 フィルターの分析の間、皿上の細胞を生きたままに保つ
ため、1.8%寒天(47°C;2m4)、DME塩(
37°C;2酎)、および20%ウシ胎児血清を含むD
ME塩(37°O;4m12)からなる混合物(8mO
,’)を細胞に重ねた。次に、この細胞を37°Cのイ
ンキュベーター内に入れた。 フィルターで行うすべての洗浄および反応は、フィルタ
ーを振動台の上に置いて行った。始めにこのフィルター
を、5%の乳を含むPBS中、室温でインキュベートす
ることによってブロックした。次に、このフィルターを
PBS中で4回すすいだ(1回のすすぎは5分間)。2
,5%ウシ血清アルブミン中の10μg/mQビオチン
化ヤギ抗−ヒドブロチインCポリクローナル抗体を、フ
ィルターを覆うに十分な量でフィルターに加え、次いで
これを37°Cで1時間インキュベートした。 プロティンCに対する抗体を調製するために後に使用す
るプロティンCの精製は、キジール[K15iel、 
1979. J、C11n、Invest、 64ニア
61]の記載のようにして行うことができる。ポリクロ
ーナル抗体は、キャバy t[E、A、Kabat、 
”5tructural Concep(s in 1
mmunology and Immunochemi
stry + Ho1d。 Rh1nehart、およびWinston版(196
8)]が開示した方法で調製することができる。また、
本検定で用いるのに適したモノクローナル抗体は、コー
ラ−およびミルンユタイン[Kohler and M
ilstein、 1975゜Nature、 256
:495]の記載のようにして、または米国特許No、
4,696,895 ; E P OPub、 No、
205046 ;ラウレル等[Laurell et 
al、、 1985. FEBS IJ(1)ニア5]
 ;スズキ等[5uzuki et al、、1985
. J、Biochem。 97:127−138] ;およびE P OPub、
 No、138222の記載のようにして調製すること
ができる。本検定で用いるアビジンDおよびビオチン化
した西洋ワサビペルオキンダーゼ(HRP)はVect
astain”キット[Vector Laborat
ories、 Inc、、 301ngoldRoad
、 Burlingame、 CA 94010]で入
手することができる0まlコ、ビオチンもVector
 Laboratories。 Inc、から得られる。 フィルターを4℃のPBSで4回すすいだ。次に、Ve
ctastain” (Vector Laborat
ories)キット中の製造元の指示に従って、アビジ
ンDおよびビオチン化した西洋ワサビペルオキシダーゼ
を調製し、加えた。HRPとコンジュゲートしたアビジ
ンDとともに4℃で1時間(タンパク質が少量分泌され
ているときには、もっと長いインキュベート時間、例え
ば−晩を用いることができる)、フィルターをインキュ
ベートし、次いで、このフィルターを4°CのPBSで
4回すすいだ。 フィルターの指示色を発色させるため、水冷の100%
メタノールに溶解したHRPカラー発色剤(4−クロロ
−■−す7トール; SigmaX約30mg)をPB
S(50mQ)および30%H2O2(30μQ)に加
えた。この混合物をニトロセルロースフィルターに加え
、これを発色するまで室温でインキュベートした。本発
明のヒトプロティンC酵素前駆体を最大量分泌している
コロニーは、フィルターの最も早い発色によってだけで
なく、−段と暗いスポットによっても示される。 フィルターを発色させた後、もう−度このフィルターを
最初のプレートと並べ、どのコロニーがフィルターのど
のスポットと関係しているかを調へた。次いで、本発明
のヒトプロティンC酵素前駆体を最大に分泌しているコ
ロニーを選び、これを該酵素前駆体の製造に用いた。 上記の検定が高分泌セルラインを同定する方法の単なる
例示であるにすぎないことは当業者の理解するところで
あろう。この方法において多種の検定法を成功裏に用い
ることができる。例えば、ビオチン化したヤギ抗プロテ
ィンC抗体が、ヤギ抗−プロチインC抗体(IgG)お
よびビオチン化した抗−ヤギIgG抗体に置き換えられ
ている、21抗体反応を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図は、BKウィルスおよびプラスミドpdBPV
−MMTneoからのプラスミドpBKneolの構築
を示す工程図であり、 11B図は、アデノウィルス2およびプラスミドpsV
2catからのプラスミドpLPcatの構築を示す工
程図であり、 第1C図は、プラスミドpBKneolおよびプラスミ
ドpLPca[からのプラスミドpBLcatの構築を
示す工程図であり、 第1D図は、プラスミドpBLcatおよびプラスミド
pL l 33からのプラスミドpLPCの構築を示す
工程図であり、 第2図は、プラスミドpLPCの構築に用いる出発物質
であるプラスミドpL l 33の構築を示す工程図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 a)γ−カルボキシル化され、分泌されるタンパク質の
    シグナルペプチドおよびプロペプチド; b)ヒトプロテインCの軽鎖; c)リジン−アルギニン、アルギニン−リジン、リジン
    −リジン、またはアルギニン−アルギニンであるジペプ
    チド;および d)次のアミノ酸残基配列: 【遺伝子配列があります】 [配列中、R_1はPHE、GLY、TYRまたはTR
    P、R_2はVALまたはPRO、R_3はASPまた
    はASNであり、ALAはアラニン、ARGはアルギニ
    ン、ASNはアスパラギン、ASPはアスパラギン酸、
    −COOHはカルボキシ末端、CYSはシステイン、G
    LNはグルタミン、GLUはグルタミン酸、GLYはグ
    リシン、H_2N−はアミノ末端、HISはヒスチジン
    、ILEはイソロイシン、LEUはロイシン、LYSは
    リジン、METはメチオニン、PHEはフェニルアラニ
    ン、PROはプロリン、SERはセリン、THRはトレ
    オニン、TRPはトリプトファン、TYRはチロシン、
    そしてVALはバリンである]; を含んでいるタンパク質の暗号配列を含有するDNA化
    合物。 2、シグナルペプチドおよびプロペプチドが形成期ヒト
    プロテインCのシグナルペプチドおよびプロペプチドで
    ある請求項1記載のDNA化合物。 3、ジペプチドがリジン−アルギニンである請求項1ま
    たは2に記載のDNA化合物。 4、DNAによってコードされているポリペプチドが次
    のアミノ酸残基配列で示される請求項3記載のDNA化
    合物: 【遺伝子配列があります】 [配列中、R_1はPHE、GLY、TYRまたはTR
    Pであり;R_2はPROまたはVALであり;そして
    R_3はASPまたはASNである]。 5、請求項1、2、3、または4のいずれかに記載のD
    NA化合物を含有する組換えDNA発現ベクター。 6、R_1がPHE、R_2がPRO、そしてR_3が
    ASPである請求項5記載のベクター。 7、プラスミドpLPC−167Fである請求項6記載
    のベクター。 8、R_1がGLY、R_2がPRO、そしてR_3が
    ASPである請求項5記載のベクター。 9、プラスミドpLPC−167Gである請求項8記載
    のベクター。 10、請求項5記載のベクターで形質転換した真核宿主
    細胞。 11、293/pLPC−167Fである請求項10記
    載の真核宿主細胞。 12、293/pLPC−167Gである請求項10記
    載の真核宿主細胞。 13、AVl2/pLPC−167Fである請求項10
    記載の真核宿主細胞。 14、AVl2/pLPC−167Gである請求項10
    記載の真核宿主細胞。 15、(A)以下の(i)および(ii)を含有する組
    換えDNAベクターで真核宿主細胞を形質転換し: (i)アミノ末端からカルボキシ末端にかけて、 a)γ−カルボキシル化され、分泌されるタンパク質の
    シグナルペプチドおよびプロペプチド; b)ヒトプロテインCの軽鎖; c)リジン−アルギニン、アルギニン−リジン、リジン
    −リジン、またはアルギニン−アルギニンであるジペプ
    チド;および d)次のアミノ酸残基配列: 【遺伝子配列があります】 【遺伝子配列があります】 [配列中、R_1はPHE、GLY、TYRまたはTR
    P、R_2はVALまたはPRO、R_3はASPまた
    はASNであり、ALAはアラニン、ARGはアルギニ
    ン、ASNはアスパラギン、ASPはアスパラギン酸、
    −COOHはカルボキシ末端、CYSはシステイン、G
    LNはグルタミン、GLUはグルタミン酸、GLYはグ
    リシン、H_2N−はアミノ末端、HISはヒスチジン
    、ILEはイソロイシン、LEUはロイシン、LYSは
    リジン、METはメチオニン、PHEはフェニルアラニ
    ン、PROはプロリン、SERはセリン、THRはトレ
    オニン、TRPはトリプトファン、TYRはチロシン、
    そしてVALはバリンである]: を含んでいるアミノ酸残基配列をコードしているDNA
    配列; (ii)該DNA配列を発現させるように設置したプロ
    モーター; (B)工程(A)で形質転換した宿主細胞を、該DNA
    配列を発現させる条件下で培養すること、を特徴とする
    真核宿主細胞からの分泌時に酵素前駆体型のヒトプロテ
    インCを組換え法により製造する方法。 16、組換えDNA発現ベクターがプラスミドpLPC
    −167Fである請求項15記載の方法。 17、組換えDNA発現ベクターがプラスミドpLPC
    −167Gである請求項15記載の方法。 18、宿主細胞が293またはAVl2宿主細胞である
    請求項15記載の方法。 19、工程(B)で培養される宿主細胞が293/pL
    PC−167F、293/pLPC−167G、AVl
    2/pLPC−167F、またはAVl2/pLPC−
    167G宿主細胞である請求項18記載の方法。 20、次のアミノ酸残基配列を有するプロテインC酵素
    前駆体: 【遺伝子配列があります】 [配列中、H_2Nはアミノ末端であり、R_1はPH
    E、GLY、TYRまたはTRP、R_2はVALまた
    はPRO、R_3はASPまたはASNであり、ALA
    はアラニン、ARGはアルギニン、ASNはアスパラギ
    ン、ASPはアスパラギン酸、−COOHはカルボキシ
    末端、CYSはシステイン、GLNはグルタミン、GL
    Uはグルタミン酸、GLYはグリシン、H_2N−はア
    ミノ末端、HISはヒスチジン、ILEはイソロイシン
    、LEUはロイシン、LYSはリジン、METはメチオ
    ニン、PHEはフェニルアラニン、PROはプロリン、
    SERはセリン、THRはトレオニン、TRPはトリプ
    トファン、TYRはチロシン、そしてVALはバリンで
    ある]。 21、R_1がPHE、R_2がPRO、そしてR_3
    がASPである請求項20記載の酵素前駆体。 22、R_1がGLY、R_2がPRO、そしてR_3
    がASPである請求項20記載の酵素前駆体。 23、請求項20、21または22のいずれかに記載の
    酵素前駆体の止血調節剤としての使用。 24、活性化ヒトプロテインCの軽鎖、および重鎖; 【遺伝子配列があります】 [配列中、ALAはアラニン、ARGはアルギニン、A
    SNはアスパラギン、ASPはアスパラギン酸、−CO
    OHはカルボキシ末端、CYSはシステイン、GLNは
    グルタミン、GLUはグルタミン酸、GLYはグリシン
    、H_2N−はアミノ末端、HISはヒスチジン、IL
    Eはイソロイシン、LEUはロイシン、LYSはリジン
    、METはメチオニン、PHEはフェニルアラニン、P
    ROはプロリン、SERはセリン、THRはトレオニン
    、TRPはトリプトファン、TYRはチロシン、そして
    VALはバリンである] を含有する活性化プロテインC分子。 25、請求項24記載の活性化プロテインCの止血調整
    剤としての使用。 26、請求項20記載の酵素前駆体をその薬学的に許容
    しうる担体とともに含有する医薬製剤。 27、請求項24記載の活性化プロテインCをその薬学
    的に許容しうる担体とともに含有する医薬製剤。
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