JPH03130121A

JPH03130121A - 射出成形用金型

Info

Publication number: JPH03130121A
Application number: JP26821589A
Authority: JP
Inventors: Kiyoo Morita; 清夫森田; Osamu Suzuki; 収鈴木
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1989-10-17
Filing date: 1989-10-17
Publication date: 1991-06-03
Anticipated expiration: 2011-10-30
Also published as: JP2549563B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野〕本発明は合成樹脂の多色成形品を作製するための射出成
形用金型に関し、特に信頼性の高い作動を保証する射出
成形用金型に関する。

［従来技術］周知の如くプラスチック底形の分野において射出成形金
型が用いられている。この射出成形について、例えば磁
気テープカセットを例にして述べる。オーディオやビデ
オ用等に用いられている磁気テープカセットは、周知の
ように、通常、上下刃セットハーフが射出成形で形成さ
れ、この上下カセットハーフによるケース本体内に、同
しく射出成形によって作られた一対のハブを磁気テープ
が巻回された状態で回動自在に内蔵保持した構造である
。

ＤＩＩ記上下カセットハーフは、一般にＡＢＳ樹脂等の
プラスチック材料の射出成形によって作られている。す
なわち、通常２個の金型によって形成されるカセットハ
ーフの形状に対応した空間内に、ダイレクトゲートやサ
ブマリンゲート等の射出孔（ゲート）を介して溶融材料
を射出することにより成形される。そして、前記金型空
間に充満した材料が冷えて固まってできたカセットハー
フ成形品は前記金型から取り出される。

また、前記上下カセットハーフは、前記磁気テープの巻
回状態を外部から目視確認できるように前記カセットハ
ーフ全体が光透過性の材料で構成されたり、第３図に示
すように透明あるいは半透明の窓部６が不透明のカセッ
トハーフ２に設けられており、前記窓部６はケース本体
のデザイン効果を上げる等の目的から、所望の形状に形
威されている。

従来、前記窓部６は、前記カセットハーフ３ａ、３ｂの
枠部分とは別に成形した窓部材を該カセットハーフ本体
３ａ、３ｂに接着剤や超音波溶着等によって接着して構
成されていた。しかしこの場合、窓部材の成形ならびに
接着工程を必要とするので、生産性が良くないだけでな
く強度的にもさほど高くなく、さらにデザイン的にも制
約を生してしまうために、近年においては多色成形（一
般に二色成形）による製造方法が採用されることが多い
。

特に、カセット外表面側とカセット内面側との材質を重
ねるようにする場合においては、外観上優れているだけ
でなく、品質にも優れている多色成形が有効な手段であ
る。

一般に、多色成形には金型の回転方式あるいはコアバン
ク方式があるが、前者は金型全体を回転しなければなら
ないため、サイクル性が悪く生産性が比較的低いために
生産性を重視すると後者のコアバック方式が、最も一般
的な方法として採用されている。

前記コアバック方式による二層形式〇カセ・７トハーフ
３ａ、３ｂの製造過程について第４図を参照して説明す
る。

なお、第４図は第３図に示すオーディオ用コンパクトカ
セットのＡ−Ａ断面に対応するカセットハーフ成形用金
型の要部概略断面図である。

コアバック方式による射出成形用金型は、第４図に示す
ように固定金型２０（コア側金型ともいう）、可動金型
２２（キャビ側金型ともいう）、固定金型２０の摺動孔
２４内に設けたスライドコア２６、可動金型２２の摺動
孔２８内に設けたスライドコア３０（キャビ側にあるた
めにスライドキャビと言う場合もあるが、本明細書中に
おいてはスライドコアで統一する）とにより構成されて
いる。前記固定金型２０と可動金型２２との型合わせ面
には前記上下カセットハーフ３ａ、　３ｂを成形するた
めに、先ず、前記スライドコア２６　、３０が当接する
ように配設されて一次金型空間３２が形威されている。

そして、前記−成金型空間３２には例えば不透明な樹脂
を図示しないゲートにより射出注入する。

前記スライドコア２６．３０を例えば油圧駆動手段３４
．３５により当接させた状態で保持する。その後、前記
スライドコア２６．３０を後退させて新たな空間を形威
して、例えば透明の樹脂を射出する。このとき特に前記
スライドコア３０ば、そのスライド方向に沿った比較的
大きな射出圧力を空間壁面３０ａにより受けることにな
るため、前記油圧駆動手段３５の油圧制御ではスライド
方向の位置ずれが生してしまう。なお、前記スライドコ
ア２６は射出圧力をスライド方向に対して直角方向に受
けるので、前記スライドコア３０はと問題とならない。

従って、従来においては、前記スライドコア３０あるい
は前記スライドコア３０を支持したシャフトの側面に凹
部３０ｂを形威し、この凹部３０ｂに嵌合自在とするく
さび状の凸部材４０を設たストンパ構造のような停止装
置が知られている。また、図示しないが前記スライドコ
ア３０の移動や停止をさせるためにアンギュラ−ビンや
ストッパーブロックを使用する構成も知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記従来の構造であると、前記スライド
コア３０あるいは該コア３０を保持したシャフト等の摺
動部分に引っ掛は構造を設けたり、或はアンギュラ−ビ
ンにあってはスライドコアを嵌通ずるような構造となる
ために金型が複雑になるだけでなく、その各構成部材を
精度よく構成しないと位置決め精度が出し難いという問
題を抱えていた。

そこで本発明の目的は上記課題を解消することにあり、
スライドコアを正確に移動し、成形品の精度を長期にわ
たって保証でき且つメンテナンス性にも優れた構成の射
出成形用金型を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の上記目的は、金型空間内に射出された溶融樹脂
の射出圧力をスライド方向に受ける面を有するスライド
コアを具備した射出成形用金型において、前記スライド
コアは前記金型空間を形成する側とは反対側の背面壁に
凹凸部が形成されており、前記凹凸部に嵌合可能な保持
段部を具備したサポートブロックが前記スライドコアの
背面壁に当接するように配置されていると共に、前記サ
ポートブロックはスライドコア移動方向に直交する方向
へ移動自在に保持されており、前記サポートブロックの
移動により前記凹凸部と前記保持段部との当接位置が凹
凸の大きさだけ移動を許容して前記スライドコアの位置
決めをするように構成したことを特徴とする射出成形用
金型により達成することができる。

〔実施態様〕

以下、添付図面を参照して本発明の一実施態様である磁
気テープカセットのカセットハーフの成形について詳細
に説明する。

第１図及び第２図は磁気テープカセットのカセットハー
フ成形用金型を示す断面図である。この金型により成形
されるカセットハーフにより構成される磁気テープカセ
ットは、第３図に示す磁気テープカセット１とほぼ同様
な構成である。なお、第１図および第２図おいては　、
前記第４図と同じ構成部材については同符号を付す。

本実施態様の射出成形用金型は、第１図に示すように固
定金型２０、可動金型２２、固定金型２０の摺動孔２４
内に設けたスライドコア２６、可動金型２２の摺動孔２
８内に設けたスライドコア３０とにより構成されている
。前記固定金型２０と可動金型２２との型合わせ面には
カセットハーフ３ａ、　３ｂの窓部６を成形するために
、前記スライドコア２６．３０が突出して当接するよう
に配設されて一次金型内空間３２が形成されている。な
お、図示しないが、前記金型内空間３２に不透明な樹脂
を射出注入するためのゲートと、透明な樹脂を射出注入
するためのゲートとが適宜設けられている。

本実施態様の特徴的は構成は、前記スライドコア３０が
金型空間を形成する側とは反対側には、支持プレート５
０を介して背面部４７が設けられ、該背面部４７の背面
壁に凹部４８と凸部４９が交互になった凹凸部が形成さ
れている。そして、前記背面部４７の後方にはサポート
ブロック４１が設けられており、このサポートブロック
４■は前記凹凸部に嵌合可能な凹部４２と凸部４３から
なる保持段部を具備しているところにある。

前記サポートブロック４１は摺動孔４４内において、摺
動支持面４４ａに沿ってスライドコア移動方向（Ｘ方向
）に直交する方向（Ｙ方向）へ移動自在に保持されてい
る。この移動はシャフト４５を介して油圧駆動手段４６
により行われる。前記サポートブロック４１の移動によ
り、最初、前記凸部４３と４９とが当接していた状態か
ら相互に凹凸が嵌合する位置に前記スライドコア３０が
移動できるようになる。前記スライドコア３０の移動は
、前記支持プレート５０にとりつけられている油圧駆動
手段５１により適宜行うことができる。

上述のように構成された金型にて前記カセットハーフ本
体２を成形するには、先ず前記凸部３と９とが当接でき
るた状態にしておくと共に、前記油圧駆動手段３４の作
動のみで前記固定金型２０と前記可動金型２２とを合わ
せる。このとき前記油圧手段５１はフリーにしておき、
前記−成金型空間３２の位置決めは前記サポートブロッ
ク４１により決定されている。そして、前記−成金型内
空間３２内に不透明な１次射出樹脂を射出注入する。射
出された前記１次射出樹脂は、前記固定金型２０、前記
可動金型２２及び前記スライドコア２６．３０により画
成された形状に成形される。

前記１次射出樹脂が概ね固化した後、前記窓部６及びカ
セット表面部分を成形するために、第２図に示すように
前記スライドコア２６．３０を前記摺動孔２４．２８内
で後退させて窓部空間３６を形成するが、これに先立っ
て前記油圧手段４６を作動させて前記サポートブロック
４１を引っ張る（図中右方向）ことにより、前記凸部４
３と４９とが当接していた状態から相互に凹凸が嵌合す
る位置に移動させ、その後、前記油圧手段５１を作動さ
せて前記スライドコア３０を金型空間が広がるように移
動させて、二次金型空間３３が形成される。この二次金
型空間３３の位置決めも前記サポートブロック４１によ
って極めて正確に行われている。次いで、前記二次金型
空間３３内に透明な２次射出樹脂を射出注入して、カセ
ット内部が透視できる前記窓部４６及びカセット表面を
形成する。

ここで、１次射出により成形された前記カセットハーフ
本体２と、２次射出により成形された窓部６とは、２次
射出成形時の熱と射出圧力とにより溶着されて一体成形
品となる。そして、前記金型内空間に充満した射出材料
が冷えて固まると、前記可動金型２２が開き、カセノｌ
−ハーフ成形品は上記成形金型から取り出される。

このように本実施態様においては、前記サポートブロッ
ク４１をコア移動方向とは直角に動かして前記コア段部
と前記保持段部との当接位置を変えることにより、−次
および二次の何れの金型空間寸法、言い換えるとケース
厚み方向の全ての寸法が一つのブロックにより決定でき
るので、単にブロックで寸法精度の出し易いサポートブ
ロック４１の正確な寸法により金型空間が形成され、成
形品の精度を高めることができ、かつ前記ブロック４１
は頑丈な部材であるので成形品の精度を長期にわたって
保証でき且つメンテナンス性にも優れている。

上記実施態様では、二色成形について述べたが、本発明
は二色成形に限るものではなく、それ以上の多色成形に
も適応可能である。この場合、例えば前記サポートブロ
ック４１を前記摺動支持面４ａに沿って二方向に移動で
きるように構成し、前記コア段部と前記保持段部との当
接位置を三回変えるようにすればよい。

前記実施態様においては、前記サポートブロックｌが前
記摺動孔４４内において摺動するように構成されたが、
本発明はこれに限らず金型本体の外部に設けた他のブロ
ック上を摺動するように構成してもよい。

なお、上記実施態様においては磁気テープカセットのカ
セットハーフ用金型について述べたが、本発明は磁気テ
ープカセットに限らず、射出材料を金型内空間に射出し
て多色ルを出成形品を成形するものであれば、種々の射
出成形用金型についても実施可能であることは言うまで
もない。

〔発明の効果〕

以上述べた様に、本発明の射出成形用金型は、金型空間
内に射出された溶融樹脂の射出圧力をスライド方向に受
ける面を有するスライドコアを具備した射出成形用金型
で、前記スライドコアは前記金型空間を形成する側とは
反対側のステ面壁にコア段部が形成されており、前記コ
ア段部に嵌を可能な保持段部を具備したサポートブロッ
クが前記スライドコアの背面壁に当接するように配置さ
れていると共に、サポートブロックがスライドコア移動
方向に直交する方向へ移動自在に保持されているので、
射出圧力が大きくても前記スライドコアの位置決めが安
全にかつ精度よくでき、更に、前記サポートブロックの
移動により前記コア段部と前記保持段部との当接位置が
移動して前記スライドコアの２回以上の位置決めをする
ように構成されているので、前記サポートブロックをコ
ア移動方向とは直角に動かして前記コア段部と前記保持
段部との当接位置を変えることにより、−次および二次
の何れの金型空間寸法、言い換えるとケース厚み方向の
全ての寸法が一つのブロックにより決定でき、前記サポ
ートブロックの正確な寸法により正確に金型空間が形成
され、成形品の精度を高めることができ、かつ該サポー
トブロックは頑丈な部材であるので成形品の精度を長期
にわたって保証でき且つメンテナンス性にも優れた信頼
性の高い射出成形用金型を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の一実施態様に基づく磁気テ
ープカセットのカセットハーフｈ　形相金型を示す断面
図、第３図は磁気テープカセットの平面図、第４因は従
来の磁気テープカセットのカセットハーフ成形用金型を
示す断面図である。（図中符号） ■・・・磁気テープカセット、２　・・・ケース本体、３ａ、３ｂ　　・・・カセットハーフ、４　・・・ハブ
、　　　５−磁気テープ、６　・・・窓部、　　　２０
−固定金型、２２・・・可動金型、　２４．２８−摺動
孔、２６．３０　　・・・スライドコア、３２・・・−成金型内空間、３３・・・二次金型空間、３４．４６．５１・・・油圧駆動手段、４１・・・サポ
ートブロック、４２．４８・・・凹部、４３．４９・・・凸部、４４・・・摺動孔、　　４４ａ・・・摺動支持面、４５
・・・シャフト、４７・・・背面部、５０・・・支持プレート、弔図第徊第図

Claims

【特許請求の範囲】

金型空間内に射出された溶融樹脂の射出圧力をスライド
方向に受ける面を有するスライドコアを具備した射出成
形用金型において、前記スライドコアは前記金型空間を
形成する側とは反対側の背面壁に凹凸部が形成されてお
り、前記凹凸部に嵌合可能な保持段部を具備したサポー
トブロックが前記スライドコアの背面壁に当接するよう
に配置されていると共に、前記サポートブロックはスラ
イドコア移動方向に直交する方向へ移動自在に保持され
ており、前記サポートブロックの移動により前記凹凸部
と前記保持段部との当接位置が凹凸の大きさだけ移動を
許容して前記スライドコアの位置決めをするように構成
したことを特徴とする射出成形用金型。