JPH10323859A - 2色成形法 - Google Patents

2色成形法

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JPH10323859A
JPH10323859A JP9152855A JP15285597A JPH10323859A JP H10323859 A JPH10323859 A JP H10323859A JP 9152855 A JP9152855 A JP 9152855A JP 15285597 A JP15285597 A JP 15285597A JP H10323859 A JPH10323859 A JP H10323859A
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勝広 片桐
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1635Making multilayered or multicoloured articles using displaceable mould parts, e.g. retractable partition between adjacent mould cavities

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金型設備がコンパクトで,生産性に優れ,低
コストの2色成形法を提供すること。 【解決手段】 基部層に対して部分的に第2層82を設
けた2色成形品を製造する方法であって,第1金型1と
第2金型2との間に,部分的に第2層成形用の第2層用
キャビティを形成しておき,該第2層用キャビティ内に
第2樹脂を射出して第2層82を成形し,第1金型1と
第2金型2とを相対的に離反させて両者の間及び上記第
2層82と対面する型面21との間に連続した基部層成
形用の基部用キャビティ110を形成し,該基部用キャ
ビティ110内に基部用樹脂810を射出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,金型設備をコンパクトにするこ
とができる2色成形法に関する。
【0002】
【従来技術】樹脂成形品において,基部層に対して,異
なる樹脂材料の第2層を部分的に形成したものがある。
かかる成形品は,一般に2色成形法により製造され,2
色成形品と称されている。上記2色成形法は,従来,例
えば図13に示すごとく,2つのコア金型91,92
と,基部層用金型93と第2層用金型94よりなる金型
設備を用いて,以下のように成形する(例えば特開昭5
9−199227)。
【0003】即ち,まず一方のコア金型91と基部層用
金型93とにより基部層81を成形し,次いで上記コア
金型91を図13に示すごとく,下方へ回転して,該コ
ア金型91と第2層用金型94とにより,上記基部層8
1に対して部分的に第2層82を成形する。
【0004】そして,上記成形時には,上記コア金型9
1と基部層用金型93とによる基部層81の成形と,他
方のコア金型92と第2層用金型94とによる第2層8
2との成形とが同時に行なわれる。上記コア金型91,
92は,上記のごとく,回転して順次上記成形に供され
る。なお,同図において符号96は樹脂射出用のプラン
ジャーである。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の2
色成形法においては,2つのコア金型91,92と,そ
れに対向させる2つの基部層用金型93,第2層用金型
94との合計4つの金型を必要とする。またコア金型9
1,92を回転させるスペースと駆動装置が必要であ
る。そのため,金型設備が大きく,更には上記回転用の
スペースが大きい。そのため,生産性も低くコスト高で
ある。
【0006】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,金型
設備がコンパクトで,生産性に優れ,低コストの2色成
形法を提供しようとするものである
【0007】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,第1金型
と第2金型とよりなる成形型を用い,両者の間に2段階
的に成形用キャビティを形成して2色成形法により,基
部層に対して部分的に第2層を設けた2色成形品を製造
する方法であって,第1金型と第2金型との間に,部分
的に第2層成形用の第2層用キャビティを形成してお
き,該第2層用キャビティ内に第2樹脂を射出して第2
層を成形し,次いで,上記第1金型と第2金型とを相対
的に離反させて両者の間及び上記第2層と対面する型面
との間に連続した基部層成形用の基部用キャビティを形
成し,次いで,該基部用キャビティ内に基部用樹脂を射
出して,基部層に対して部分的に第2層が形成され互い
に一体的に融着してなる2色成形品を得ることを特徴と
する2色成形法である。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,一
対の第1金型と第2金型とを用いて,両金型の間に第2
層用キャビティを形成して第2樹脂を射出することによ
り第2層を成形し,次いで両金型を相対的に反対方向へ
移動させて両金型の間及び第2層と対面する型面との間
に基部用キャビティを形成して基部用樹脂を射出するこ
とにより基部層を成形することである。
【0009】上記の第2層と対面する型面とは,第2層
が対面する第1金型の型面又は第2金型の型面をいう。
即ち,上記基部用キャビティを形成する際に,第2樹脂
により成形した第2層を第1金型の型面に付着させてお
くときには,基部用キャビティは第2層と第2金型の型
面との間に形成され,その逆の場合には基部用キャビテ
ィは第2層と第1金型の型面との間に形成される。
【0010】次に本発明の作用効果につき説明する。本
発明においては,まず第2層用キャビティにより第2層
を成形し,次いで基部用キャビティにより基部層を成形
する。これにより,基部層の一部に第2層が部分的に形
成され,互いに一体的に融着した2色成形品が得られ
る。そして,上記基部層を成形するための基部用キャビ
ティは,第2層を成形した第1金型と第2金型を用い
て,両者を離反移動させることによって形成する。その
ため,上記従来例のごとく4つの金型は必要とせず,2
つの金型を用いれば良い。
【0011】また,第1金型と第2金型とは上記基部用
キャビティを形成するに必要な距離,例えば1〜5mm
を互いに反対方向に相対移動させれば良く,従来のごと
く金型を回転させるという必要もない。また,そのた
め,上記回転駆動装置も必要としない。
【0012】また,本発明では,最終的に第1金型と第
2金型の間を開いて2色成形品を取り出す際及び型締め
に必要な駆動装置で,上記基部用キャビティ形成用の相
対移動を行なうことができる。それ故,駆動設備も簡単
になる。このように,本発明によれば,金型設備がコン
パクトで,生産性に優れ,低コストの2色成形法を提供
することができる。
【0013】次に,請求項2に記載の発明は,まず基部
層を成形し,これに対して第2層を成形する方法であ
る。即ち,請求項2の発明は,第1金型と第2金型とよ
りなる成形型を用い,両者の間に2段階的に成形用キャ
ビティを形成して2色成形法により,基部層に対して部
分的に第2層を設けた2色成形品を製造する方法であっ
て,上記第1金型又は第2金型のいずれか一方の型面
に,第2層成形用の第2層用キャビティと第2層を成形
しない非成形空間部との間を区画する,区画用突出部を
設けておき,第1金型と第2金型との間に連続した基部
層成形用の基部用キャビティを形成し,該基部用キャビ
ティ内に基部用樹脂を射出して基部層を成形し,次い
で,第1金型と第2金型とを相対的に離反させると共
に,上記非成形空間部へ第2樹脂が流出しないように上
記基部層に上記区画用突出部を接触させた状態として,
上記基部層と該基部層が対面する型面と上記区画用突出
部との間に,部分的に第2層成形用の第2層用キャビテ
ィを形成し,次いで,該第2層用キャビティ内に第2樹
脂を射出して,上記基部層に対して部分的に第2層が形
成され互いに一体的に融着してなる2色成形品を得るこ
とを特徴とする2色成形法である。
【0014】本発明において最も注目すべきことは,請
求項1の発明と同様に第1金型と第2金型とにより,基
部用キャビティ,第2層用キャビティを形成すること,
初めに基部層を成形し,次いで第2層を成形すること,
この第2層成形時には上記非成形空間部へ第2樹脂が流
出しないように,基部層に区画用突出部を接触させてお
くことにある。
【0015】次に本発明の作用効果につき説明する。本
発明においては,まず基部層用キャビティにより基部層
を成形し,次いで第2層用キャビティにより第2層を成
形する。これにより,基部層の一部に第2層が部分的に
形成され,互いに一体的に融着した2色成形品が得られ
る。そして,上記第2層を成形するための第2層用キャ
ビティは,基部層を成形した第1金型と第2金型を用い
て,両者を離反移動させ,上記基部層に上記のごとく区
画用突出部を接触させることによって形成している。そ
の他,本発明においても,上記請求項1の発明と同様の
作用効果を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 請求項1の発明の実施形態例にかかる2色成形法につ
き,図1〜図5を用いて説明する。本例において得よう
とする2色成形品は,図5に示すごとく,自動車の運転
室前面に取付けるインストルメントパネルである。この
インストルメントパネルは,側部空気吹出口71,メー
タ取付口72,中央空気吹出口73,オーディオ操作盤
取付口74などを有している。
【0017】そして,インストルメントパネルの全体は
比較的硬質のポリプロピレン樹脂よりなる基部層81で
成形され,一方その前面部は基部層81の上に比較的軟
質のオレフィン系熱可塑性エラストマー樹脂よりなる第
2層82が成形されている2色成形品8である(図4参
照)。
【0018】次に,上記2色成形品8の成形法につき図
1〜図4を用いて説明する。即ち,本例は,第1金型1
と第2金型2とよりなる成形型を用い,両者の間に2段
階的に成形用キャビティを形成して2色成形により,基
部層81に対して部分的に第2層82を設けた2色成形
品8を製造する方法である。
【0019】上記製造に当っては,まず図1に示すごと
く,第1金型1と第2金型2との間に,部分的に第2層
成形用の第2層用キャビティ210を形成する。次い
で,図2に示すごとく,ゲート15より該第2層用キャ
ビティ210内に第2樹脂820を射出して第2層を成
形する。次いで,上記第1金型1と第2金型2とを,図
3に示すごとく,相対的に離反させて,第1金型の右側
の型面12と第2金型の右側の型面22との間及び上記
第2層82と対面する第2金型2の型面21との間に,
連続した基部層成形用の基部用キャビティ110を形成
する。
【0020】次いで,図3に示すごとく,該基部用キャ
ビティ110内にゲート16より基部用樹脂810を射
出して,図4に示すごとく,基部層81に対して上記第
2層82が部分的に形成され互いに一体的に融着してな
る2色成形品8を得る。なお,上記成形により得られた
2色成形品8は図4に示すごとく,その左右にゲート1
5,16により形成されたゲート品151,161を有
している。そのため,このゲート品151,161は切
除する。また,図1における符号13は,区画用突出部
である。また,本例においては,基部用樹脂810を,
図3に示すごとく右側のゲート16から射出したが,基
部用樹脂810は左方のゲート15から射出することも
できる。
【0021】次に,本例の作用効果につき説明する。本
例によれば,上記基部層81を成形するための基部用キ
ャビティ110は,第2層82を成形した第1金型1と
第2金型2とを用いて,両者を離反移動させることによ
って形成している(図3)。そのため,第1金型1と第
2金型2とは上記基部用キャビティ110を形成するに
必要な距離,例えば1〜5mmを互いに反対方向に相対
移動させれば良い。それ故,金型を回転させるための回
転駆動装置も必要としない。
【0022】また,本例では,最終的に第1金型1と第
2金型2との間を開いて2色成形品を取り出す際及び型
締めに必要な駆動装置で,上記基部用キャビティ形成用
の相対移動を行なうことができる。それ故,両金型の駆
動設備も簡単になる。
【0023】実施形態例2 本例は,図6〜図7に示すごとく,実施形態例1におい
て,第2層82を成形する際に,第1金型1の右側の型
面12と第2金型2の右側の型面22との間にも非成形
空間部220を形成しておく例である。この場合には,
図6に示すごとく,第1金型の区画用突出部13は第2
金型の区画凹部23に密着している。
【0024】そのため,図7に示すごとく,型面11と
21との間の第2層用キャビティ210により第2層8
2を成形する際には,第2樹脂820は上記非成形空間
部220内には流出しない。また,本例の場合には,図
8に示すごとく,基部層81の右側部分812は,基部
層81の左側部分811よりも肉厚に形成されている。
これは,基部層81の右側部分は上記非成形空間部22
0の厚み分だけ大きくなるためである。その他は実施形
態例1と同様であり,同様の作用効果を得ることができ
る。
【0025】実施形態例3 本例は,請求項2の発明の実施形態例にかかるものであ
る。本例は,図9〜図12に示すごとく,実施形態例1
とは異なって初めに基部層81を成形し,次いでその上
に第2層82を成形するとき,基部層81の一部分に区
画用突出部27を接触させておく(図10)ものであ
る。
【0026】即ち,本例は,実施形態例1と同様に2色
成形法により,基部層81に対して部分的に第2層82
を設けた2色成形品8(図12)を製造する方法であ
る。本例においては,上記第1金型1の型面11に第2
層成形用の第2層用キャビティ210(図10)と第2
層を成形しない非成形空間部230との間を区画する区
画用突出部27を設けておく。
【0027】そして,成形に当っては,まず,図9に示
すごとく,第1金型1と第2金型2との間に連続した基
部層成形用の基部用キャビティ110を形成し,該基部
用キャビティ110内に基部用樹脂を射出して基部層8
1を成形する(図10)。次いで,図10に示すごと
く,第1金型1と第2金型2とを相対的に離反させると
共に,上記非成形空間部230へ第2樹脂820が流出
しないように上記基部層81の凹部815の側面に上記
区画用突出部27の側面を接触させた状態にする。これ
により,上記基部層81と該基部層81が対面する型面
11と上記区画用突出部27との間に,部分的に第2層
成形用の第2層用キャビティ210を形成する。なお,
上記凹部815は,上記区画用突出部27によって形成
されたものである(図1)。
【0028】次いで,図11に示すごとく,第2層用キ
ャビティ210内に第2樹脂820を射出して,上記基
部層81に対して部分的に第2層82が形成され互いに
一体的に融着してなる2色成形品80を得る。
【0029】次に本発明の作用効果につき説明する。本
発明においては,まず基部用キャビティ110(図9)
により基部層81を成形し,次いで上記基部層81と区
画用突出部27とを接触させることにより形成した第2
層用キャビティ210により第2層82を成形する。こ
れにより,基部層81の一部に第2層82が部分的に形
成され,互いに一体的に融着した2色成形品80が得ら
れる。そして,上記第2層81を成形するための第2層
用キャビティ210は,基部層を成形した第1金型1と
第2金型2とを用いて,両者を離反移動させ,これらと
上記区画用突出部27とによって形成している。その他
は,実施形態例1と同様である。本例においても,実施
形態例1と同様の効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】金型設備がコンパクトで,生産性に優
れ,低コストの2色成形法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,第1金型と第2金型よ
りなる成形型の説明図。
【図2】実施形態例1における,第2樹脂射出時の成形
型の説明図。
【図3】実施形態例1における,基部用樹脂射出時の成
形型の説明図。
【図4】実施形態例1における,2色成形品の説明図。
【図5】実施形態例1における,2色成形品の斜視図。
【図6】実施形態例2における,第2樹脂射出時の成形
型の説明図。
【図7】実施形態例2における,基部用キャビティを形
成した状態の成形型の説明図。
【図8】実施形態例2における,2色成形品の説明図。
【図9】実施形態例3における,第1金型と第2金型よ
りなる成形型の説明図。
【図10】実施形態例3における,基部層成形後に第2
層用キャビティを形成した状態の成形型の説明図。
【図11】実施形態例3における,基部層に対して第2
層を形成する際の成形型の説明図。
【図12】実施形態例3における,2色成形品の説明
図。
【図13】従来例における成形型の説明図。
【符号の説明】 1...第1金型, 11,12...第1金型の型面, 13,27...区画用突出部, 2...第2金型, 21,22...第2金型の型面, 23...区画凹部, 8...2色成形品, 81...第2層, 82...基部層,

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1金型と第2金型とよりなる成形型を
    用い,両者の間に2段階的に成形用キャビティを形成し
    て2色成形法により,基部層に対して部分的に第2層を
    設けた2色成形品を製造する方法であって,第1金型と
    第2金型との間に,部分的に第2層成形用の第2層用キ
    ャビティを形成しておき,該第2層用キャビティ内に第
    2樹脂を射出して第2層を成形し,次いで,上記第1金
    型と第2金型とを相対的に離反させて両者の間及び上記
    第2層と対面する型面との間に連続した基部層成形用の
    基部用キャビティを形成し,次いで,該基部用キャビテ
    ィ内に基部用樹脂を射出して,基部層に対して部分的に
    第2層が形成され互いに一体的に融着してなる2色成形
    品を得ることを特徴とする2色成形法。
  2. 【請求項2】 第1金型と第2金型とよりなる成形型を
    用い,両者の間に2段階的に成形用キャビティを形成し
    て2色成形法により,基部層に対して部分的に第2層を
    設けた2色成形品を製造する方法であって,上記第1金
    型又は第2金型のいずれか一方の型面に,第2層成形用
    の第2層用キャビティと第2層を成形しない非成形空間
    部との間を区画する,区画用突出部を設けておき,第1
    金型と第2金型との間に連続した基部層成形用の基部用
    キャビティを形成し,該基部用キャビティ内に基部用樹
    脂を射出して基部層を成形し,次いで,第1金型と第2
    金型とを相対的に離反させると共に,上記非成形空間部
    へ第2樹脂が流出しないように上記基部層に上記区画用
    突出部を接触させた状態として,上記基部層と該基部層
    が対面する型面と上記区画用突出部との間に,部分的に
    第2層成形用の第2層用キャビティを形成し,次いで,
    該第2層用キャビティ内に第2樹脂を射出して,上記基
    部層に対して部分的に第2層が形成され互いに一体的に
    融着してなる2色成形品を得ることを特徴とする2色成
    形法。
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