JPH0311624B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、印刷機で印刷材料に形成される印刷
を、原型として働く参照用パターンに関して実質
的に精度よく整合するように調節するための装置
に関するものである。

従来技術 このような調節装置は、種々の印刷機に対して
必要であるが、ここではステンシル印刷機に限つ
て説明する。

ステンシル印刷機として、ステンシルがシリン
ダとして構成され、印刷台がエンドレスベルトと
して構成されているものが知られているが、多色
印刷では異なる色点ができるだけ正確に関係づけ
られることが必要である。

また、ステンシル印刷機は、古くからステンシ
ルとそれに組み合わされたフレームが、印刷機の
支持フレームにしつかりと固定されているもの
や、フレーム内に往復運動するステンシルを持
ち、印刷台が印刷機の支持フレームにしつかり関
係づけられたステンシル印刷機も存在する。

一般に印刷機において印刷材料上に適用される
印刷のパターンは、その材料に初期に適用される
原型として役立つパターンに関して非常に正確な
位置におかれるということが必要である。そし
て、これを可能とするために、先のパターンと適
用されるパターンとの間のずれを調べ、このずれ
を補正するための測定をすることが可能でなけれ
ばならない。この測定は下記の方法の１又は２以
上によつてなされる。

(a) 印刷材料に関してパターンの位置を変化する
こと（ステンシルのフレームの調整による）、 (b) パターンに関して印刷材料の位置を変化する
こと（固定された印刷台に適用される整合手段
の調節による）、又は、 (c) パターンに関して印刷表面と共に印刷材料の
位置を変化すること（印刷台の位置を調整し、
固定された整合手段を設けることによる）。

これはパターンが印刷材料上の正確な位置に達
する前に、常に調整されることが必要である。

このような調整は複雑かつ非常に時間を要するも
のであつた。

例えば、固定したステンシルと往復運動をする
印刷台を持つたステンシル印刷機において、この
ような調整をする方法として次のような方法が一
般に実施されている。即ち、参照用材料を印刷台
の供給位置で印刷台の整合手段、例えばガイドピ
ンや停止具に当て、その参照用材料上に透明物質
を置く。この透明物質は、前記同様の整合手段に
よつて保持される。次に、印刷位置に印刷台を動
かし透明物質にステンシルのパターンを印刷す
る。そこで、ステンシルのパターンを有する透明
物質が供給位置に戻されると、透明物質上のパタ
ーンが所望の位置から、すなわち参照用材料のパ
ターンから、ずれた場合には、それを目視判断で
きる。参照用材料は印刷台上の特定位置に整合手
段によつてしつかり取りつけられているので、こ
のずれを補正するために、ステンシルのパターン
の位置を当該材料に関して調整する。

ステンシルのパターンを調整可能とするため
に、第一フレームにステンシルを保持させ、その
第一フレームを第二フレームに回転及び位置変化
可能に固定し、この第二フレームを印刷機のスタ
ンドに固定することも、提案されている。

このようなずれが存在する場合、ステンシルの
第一フレームは第二フレームに関して調整される
ことが必要であり、これは複数の設定装置によつ
て達成される。しかし、この設定装置は「本能的
に」操作され、ステンシルのパターンは印刷材料
上に正確に位置すると仮定した位置に置かれる。
設定装置を操作した後、更なる印刷が新たな参照
用材料になされる。これは所望の設定位置にどれ
だけ近づいたか、又は、そこからどれだけはずれ
たかを評価するためである。この設定作業は非常
に複雑である。即ち、その設定は、単にいわゆる
直角座標ＸとＹ方向に方向づけられるだけでな
く、ステンシルを回転させる（曲げる）ことも必
要である。

このような調整時間をできるだけ短くするため
に、印刷台に関するステンシルの位置を透明物質
を使用して調整する装置も提案されている。この
透明物質は参照用パターンを覆つて印刷台に適用
される。ステンシルのパターンが透明物質にこの
方法で印刷されると、そのずれは印刷されたパタ
ーンと参照用パターンの間に生じる。このずれは
印刷したパターンが参照用パターンに適合するま
で印刷パターンを持つた透明物質を動かすことに
よつて補正される。この動きはステンシルとステ
ンシルに支持されたフレームに伝えられる。

この装置は特開昭54−1117号公報に開示されて
おり、後の実施例の項で更に詳述するが、特殊な
整合手段を備えたレールを設定エレメントによつ
て変位できる、特殊な印刷台の使用が必要とな
る。この印刷台に対する調整値は、ステンシル内
部に固定したフレームを、対応する設定エレメン
トに、変位するように移される。従つて、このフ
レームの周囲には更に外部フレームが適用される
こととなる。

発明の解決すべき問題点 特開昭54−1117号公報記載の如き、調整装置で
は、３個の設定手段の調節によつて、目的が達成
されるが、印刷台における目視及び手作業による
調整は、印刷の作業性を害し、また、非常に手間
のかかるものであり、更に、その調整値には限度
があつた。

また、参照用パターンに対する印刷工程と、透
明物質に対する印刷工程ではステンシルに異なる
膨張が生じ、それに精度ある調整を困難にする欠
点もあつた。

本発明は、このような欠点を解消し、参照用パ
ターンに関して印刷材料への印刷を作業性よく、
正確に調整する装置を提供することを目的とす
る。更に、本発明は、ステンシルの位置を印刷台
とそこに置かれた印刷材料に関して精度よく調整
し、印刷パターンが0.1ミリ以下の誤差で確実に
整合性よく印刷できる装置を提供することを目的
とする。

問題点の解決方法 本発明の装置は、 (a) 印刷台から離れて存在する、参照用パターン
を整合するための第一整合手段を備えた整合台
（第一整合手段は印刷機上の第二整合手段に対
応する）、 (b) 上記整合台に適用する原型として役立つ参照
用パターン、 (c) 上記原型に形成された参照用パターンを走査
し、予め定められたマークの位置決めをするた
めの走査手段、 (d) 上記走査手段で得られたマークに対する位置
を記録するための手段、 (e) 印刷機によつて印刷された印刷材料（この印
刷材料は印刷機の第二整合手段によつて整合さ
れ、その後、整合台の第一整合手段に適用され
る）、 (f) (e)において印刷された印刷材料で、上記走査
手段によつて走査され、印刷のマークを参照用
パターン上の所定のマークに対応して位置決め
したもの、 (g) 走査手段から得られた印刷上のマークに対す
る位置値を記録する手段、 (h) (d)と(e)で記録された位置値を比較する手段、 (i) 参照用パターンと印刷の間のマークのずれ
を、数値及び方向に関して測定する手段、 (j) その測定された逸脱度から変位値を決定する
手段（この変位値は、逸脱度を埋め、その後の
印刷を更なる印刷材料に参照用パターンに関し
て実質的に正確に適用できるように適用され
る）、 (k) この変位値を評価し、逸脱度を埋め、その後
の印刷が更なる印刷材料に実質的に正確に適用
されるように、調整手段に供給する調整値を導
き出すためのコンピユータ を有することを特徴とするものである。

この装置は、調整手段に対する調整値をデジタ
ルフオームで与えることができるか、又は、別の
手段として調整手段に対する調整値を、直接調整
手段に働くモータを駆動して調整位置にもたらす
ように供給できるような方法で、ずれ及びずれに
相当する変位値を評価することを目的としてい
る。

発明の作用効果 このような本発明の装置では、印刷台とは別の
整合台を使用するため、調整作業を非常に作業性
よく実施可能とする。

また、本発明では、ずれが特定の走査手段（ス
キヤナ）からの出力信号を評価することによつて
得られるため、容易に精度ある調整値を得ること
ができる。例えば、走査手段は４つのホトトラン
ジスタとそれと組み合わされた発光ダイオードを
含むユニツトからなり、ホトトランジスタの各々
の配列は、パターンの反射部分に向けられてい
る。これはすべてのホトトランジスタにおける反
射光が同一量の場合には、正しい整合がなされ、
ずれがないことを示すものであり、これに反し
て、反射光に差異があれば、その逸脱度がずれを
示し、ずれの絶対値及び方向を計算する基礎とな
るパラメータが提供されることとなる。これらの
信号はデータユニツトに供給され、そこで、その
受け入れられた信号に基づいて簡単な方法で調整
値が導き出される。

また、印刷材料が変化すると、常に正しい調整
がなされ、完全に満足する印刷を与えるとは限ら
ないということは既知であるが（乾燥工程におけ
る収縮や図柄の変位、ステンシルにおける後発的
な膨張）、本発明では、定数がデータユニツトに
簡単な手段で供給でき、そこでこれらの定数が物
質又は予期される図柄の変位又はステンシル物質
における膨張に対して自動的な補正をなすことも
できる。

本発明では、例えば、ヘアラインを備え、一定
角度を持つた２つのアームと一体化された、光学
的な読み取りユニツトを利用することも可能であ
り、そこではユニツトに対する変位の距離が２つ
の直角座標において非常に正確に評価される。こ
れらの値は簡単に比較でき、それによつて２つの
調整位置の間のずれが見出される。これらの値を
数学的に処理することによつて調整手段が変化
し、見出されたずれに対する完全な補正をなし得
るのである。

実施例 本発明の原理は多くの異なる印刷機に適用でき
るが、ここでは往復運動をする印刷台と外枠に固
定されたフレームに固定したステンシルを有する
ステンシル印刷機に限つて説明する。

まず、本発明及びその必須要件をよりよく理解
するように、我々が特開昭54−1117号公報で開示
した第１図及び第２図に示す従来技術について簡
単に説明をする。

この方法では、ステンシル１の位置を印刷台２
の位置に関して調整する方法としては、ステンシ
ル１を内側の第一フレーム３に緊張保持し、この
第一フレーム３を外側の第二フレーム４に保持さ
れるように位置づけ、内側フレーム３を三個の設
定手段５，６，７によつて、外側フレーム４に関
して位置変更可能なように取り付ける。

設定手段５，６を同時に等しく動かすことによ
つて、内側のフレーム３は外側のフレーム４に関
してＸ座標の方向に動き、設定手段７を動かすと
内側フレーム３が外側フレーム４に関してＹ座標
の方向に動く。設定手段５，６を異なる度合で動
かすと、フレーム３は外側フレーム４内でねじれ
ることとなる。この装置では、ずれがどのように
して生じたかに関係なく、各々の小さなずれを調
整することができる。

設定手段５，６，７の構造設計は既知のものが
いずれも適用できる。

外側のフレーム４は昇降可能であり、印刷機の
スタンドに固定され、印刷機のスタンドは第１図
においては単に１ｂ，１ｃとして示されている
が、印刷台２は往復動可能な状態で印刷機のスタ
ンド１ｂ及び１ｃに取りつけられている。

その調整方法は、まず、参照用パターン８ａを
有する印刷材料８を印刷台２の上に置く。この参
照用パターン８ａは印刷用のステンシル１によつ
て示されるパターン１ａ、すなわちＲの正確な複
製である。参照用パターン８ａは複数の整合手段
９によつて、印刷台２に関して固定される。ステ
ンシル１のパターンＲが、印刷操作の間、印刷材
料８上のパターンＲに関して正確な位置に得られ
るようにするためには、物質８に印刷されたステ
ンシルのパターン１ａ，Ｒが参照用パターン８
ａ，Ｒの位置からずれた型を与えた場合、印刷時
にステンシルのパターン１ａが参照用パターン８
ａ上に正確に置かれるように、第２のフレーム４
内でステンシルのパターン１ａを変位させること
が必要である。

この調整工程を促進するために、参照用パター
ン８ａを有する物質８の上に透明物質１０を置
く。この透明物質１０は整合手段１１によつて印
刷台２に固定保持される。整合手段１１は印刷台
に結合されたビーム１２に置かれる（そのビーム
の特徴は後に詳細に説明する）。

印刷台２を印刷位置に移動し、ステンシル１の
すぐ下に位置させた時、ステンシルのパターン１
ａが、その下の透明物質１０に適用され、ついで
印刷台２が第１図に示されるような位置に引き出
されると、参照用パターン８ａとステンシル１か
ら得られた印刷すなわちパターン１０ａの間のず
れが存在するかどうかがわかる。

第１図の例では、そのずれが印刷すなわちパタ
ーン１０ａのＹ軸方向だけでなく、Ｘ軸方向の変
位をも必要とすることが示されている。設定手段
１３，１４，１５によつて透明物質１０に印刷さ
れたパターン１０ａがちようど参照用パターン８
ａの上に位置するように置き換えることによつて
設定手段１３，１４，１５の設定位置が読み取ら
れ、それに相当する設定が設定手段５，６，７に
直接移し換えられる。当然のことがら、設定手段
１３，１４，１５の操縦による透明物質１０の置
き換えは、フレーム４内のステンシル１の置き換
えと同じ方法でなされる。従つて、もし設定手段
１３，１４，１５が設定手段５，６，７と同様に
目盛られておれば、設定手段５，６，７を、印刷
パターン１０ａが参照用パターン８ａの上に正確
に位置する時に設定手段１３，１４，１５におい
て測定された目盛りに、設定すれば、ステンシル
のパターン１ａを有する内部フレーム３は、この
ような設定手段５，６，７の移動によつて、ステ
ンシルのパターン１ａを参照用パターン８ａに対
して正確に位置づけるように移動されうる。

第２図は、設定手段１３，１４，１５を持つた
印刷台の角表面の平面図である。設定手段１３，
１４は印刷台の角表面と共働し、透明物質１０に
対する整合手段１１（例えばピン）を備えたビー
ム１２と共働するように設置される。設定手段１
３，１４はビーム１２に回転可能に取りつけられ
るのが好ましく、ねじ山を備えた部材１３ｂ，１
４ｂは印刷台の角表面２ａに平行にのびる溝に取
りつけられた対応するナツトと係合するものであ
る。この溝はナツトの移動をＹ軸方向に導く。設
定手段１３，１４を等しい範囲で同方向に動かす
と、透明物質１０はＸ軸方向に動き、設定手段１
５の回転又は移動は、透明物質をＹ軸方向に移動
させるものである。設定手段１５は角の部材１２
ａを通じてビーム１２と共働する。このことは参
照用パターン８ａが(A)に位置する点を有し、透明
物質が（A′）に位置する対応する印刷点を得た
場合には、単に設定手段１５を動かすだけでよい
ことを意味する。他方もし参照用パターンが(B)に
位置する点を有する場合には点（B′）を点(B)の
すぐ上に動かすために２つの設定手段１３，１４
を動かすことが必要となる。又、参照用パターン
が点(C)を有するが、ステンシルのパターンは透明
物質１０の点（C′）に印刷をする場合には、Ｙ軸
方向とＸ軸方向の移動だけでなく、透明物質の回
転も必要となり、これは設定手段１３，１４だけ
でなく、設定手段１５をも動かすことによつて達
成される。

本実施例はこのような従来法の改良に関するも
のである。

本発明では、印刷台とは別に、原型として役立
つ参照用パターン及び印刷パターン（共に２２と
して表す）のいずれをも受け入れる上表面２１を
有する整合台を使用するものであり、この上表面
２１には２つの平行したレール２３，２３ａが設
けられている。更にレール２４がこのレール２
３，２３ａの間にのびて配置されており、レール
２４はレール２３，２３ａに対して直角に常に位
置するようにこれらのレールにガイドされる。２
つの走査手段２５，２５ａがレール２４に固定さ
れており、これらの走査手段はレール２４に沿つ
て位置を変えることができ、どの位置においても
レール２４に固定することが可能である。走査手
段２５，２５ａの取りつけ方法や、レール２４と
レール２３，２３ａ間の取りつけ方法は、詳述し
ないが、上記の如く操作できるものであれば、既
知の手段がいずれも適用できる。

本発明の整合台はガイドピン２６，２６ａの形
で印刷機の整合手段に対応する整合手段を備えて
いる。又、これらは既知の方法で整合台の表面２
１に沿つて移動することもできる。ガイドピン２
６，２６ａは表面２１に形成された溝に設置可能
である。勿論、このガイドピンが停止手段と置換
されてもよい。

本発明にとつて意義ある特徴は、原型すなわち
参照用パターン２２が整合台の表面２１に置かれ
ること、及び原型の整合手段２２′が整合台の整
合手段、即ちガイドピン２６，２６ａと連合して
働くことである。

前述の如く、２つの走査手段２５，２５ａが整
合台の表面２１に対してＸ及びＹ軸方向に置換可
能に配置されているが、それらはその位置で固定
され得るものであり、本発明は走査手段２５，２
５ａが原型上に形成された参照用パターン２２の
特定部分、例えばインデツクスマーカー２２″に
関して正確に又は少なくとも実質的に正確に位置
付けられるということに基づく。これは走査手段
がインデツクスマーカー２２″上に正確に位置付
けられる「ヘアーライン」を有する光学方式をと
るものであるか、または走査手段を初期に述べた
例のように形成することでなされる。後者は正確
度の要求が比較的少ない場合である。

その後、原型が除去され、その代わりに整合手
段によつて整合され、印刷機によつて製造された
印刷物が導入され、この印刷物が整合手段である
ガイドピン２６，２６ａに取り付けられる。

原型と同じ符号で示しているが、この物質に形
成された特定部分即ちインデツクスマーカー２
２″は走査手段２５，２５ａによつて評価され、
そのずれがあることがわかる。このずれは絶対値
と方向に関して評価され、得られたずれからその
変位の度合が評価及び計算される。それによつて
ずれを補正し、原型に対して印刷を正確に調整す
ることとなる。

これは、ある種の信号の組み合わせを走査手段
２５からライン３０に受け入れ、同様の又は異な
る信号の組み合わせをライン３１から受け入れる
ことを意味する。これらの信号はデータユニツト
３２に供給される。このデータユニツト３２は既
知の方法で固定メモリー及び１又はそれ以上のプ
ログラム可能なメモリーを備えており、ずれの絶
対値と方向はライン３０及び３１から受け入れら
れた信号からデータユニツト３２に蓄積されたプ
ログラムによつて評価される。

第４図には制御手段が示されている。詳細は後
述する。

第５図は印刷上に形成される整合手段２２′と
インデツクスマーカー２２″を持つた印刷材料の
斜視図を示す。

第６図は多くの一般には４個のホトトランジス
タ２８と、それに取りつけた発光ダイオード２９
からなる走査手段２５を示す。ホトトランジスタ
２８の各々は反射部２２ｂの方向に向いている。
これは４つのホトトランジスタから得られる反射
光の量が同じであると、正しく整合されており、
ずれがないことを示すようにしたものであり、そ
の量が異なる場合には、逸脱度がずれを示すこと
となる。ホトトランジスタ２８が示すずれの度合
はデータユニツト３２でずれの絶対値と方向を計
算するための基礎として役立つパラメータを提供
する。

第４図は制御ユニツト３３を示す。原型が整合
台に置かれ、走査手段２５，２５ａがインデツク
スマーカー２２″上に置かれた後、制御ユニツト
のボタン３３ａが操作される。これはデータユニ
ツト３２がいわゆるゼロ調整されたことを示す。
従つて、少しのずれも補正値としてデータユニツ
ト３２に蓄積されるので、走査手段は正確に目盛
る必要がない。

その後、印刷操作が印刷機の印刷材料に実施さ
れ、この印刷物が整合台に置かれる。ボタン３３
ｂの操作によつて、走査手段を読み取らせ、得ら
れた指標をずれの絶対値と方向を決定できるよう
に処理する。

ボタン３３ｃの操作によつて、コンピユータで
駆動される調整値を調整手段に取りつけられたサ
ーボモータに働かせることができ（これらのモー
タは第１図に示されていない）、その結果、これ
らの調整手段はずれの補正をするように正しい調
整位置に変位する。

他方、ボタン３３ｄが操作されると、データユ
ニツト３２によつて導かれた値は、制御ユニツト
３３のメータに表示され、調整手段すなわち第１
図の設定手段５，６，７を転じ、設定位置に変位
させることとなる。

データユニツト３２に訂正フアクターを導くこ
とも可能である。これらの訂正フアクターは初期
の乾燥工程における印刷材料の変化に基づくもの
であつたり、ステンシルに沿つた裏打ちの置換に
よつてステンシルに伸びを生ずる結果としての図
柄の収縮に対する補正などである。

当然、走査手段を使用して印刷材料の裏端部の
特定部分やインデツクスマーカーを調べることも
可能である。

上述の例は、調整がパターン（ステンシル）の
位置を印刷材料（又は印刷台）に関して変化させ
ることによつてなされる場合についてである。

他の例として、変位が整合手段１１及び設定手
段１３，１４，１５によつてこれに関係づけられ
た印刷材料に伝えられ、その調整が印刷台に沿つ
た印刷材料の移動によつてなされる場合がある。

最後に外側フレームの中で印刷台を（ステンシ
ル１に対するフレーム３と同様に）調節すること
が確実に可能で、その結果、固定して整合手段を
有する印刷台全体がその型に関して制御可能とな
るようになされねばならない。

上の例ではデータユニツト３２とコピユータす
なわち制御ユニツト３３を使用した。これらの特
定部分を含むエレメントは、当業者にとつて明ら
かであるので、詳細には述べない。

第７図は別の例を示す。ここではヘアラインを
内蔵した光学的な読み取りユニツト４０が示され
ている。このユニツトは駆動モータ４２によつて
測定スケール４１に沿つて移動可能である。駆動
モータ４２はホイール４２ａによつて手で操作可
能である。測定スケール４１は他の測定スケール
４３に移動可能に取りつけられている。測定スケ
ール４１は駆動モータ４４によつて測定スケール
４３に沿つて変位させ得る。この駆動モータ４４
はホイール４４ａによつて手で操作できる。

この装置ではユニツト４０が駆動モータ４２及
び４４の働きで、又は手によつてパターンのマー
ク４５のすぐ上に位置づけられる。このデータユ
ニツトは測定スケール４１に沿つて、又、スケー
ル４３に沿つてユニツトの位置を変化する距離に
ついての指示を蓄積する。

ユニツト４０がマーク４５ａに動かされた後、
スケール４１と４３に沿つたマーク４５ａな２つ
の変位距離が再び読み取られ、蓄積される。

新しいパターンが評価される場合には、そのユ
ニツトは同様の方法で対応する部分に置き換える
ことができ、新しい変位距離が読み取られ蓄積さ
れる。どのようなずれをも評価でき、必要な調整
値がそのずれに基づいて計算され得る。

更に、ステンシルの伸張も補正できる。また、
予め評価されたマークから所定の値だけずれてい
る第２の評価されるマークを選びだし、簡単な方
法で正しい指示を得ることも可能である。これ
は、パターンの大きさを決定したり、パターンの
位置を決定することを可能とする。

第７図では西ドイツのヨハネス・ハイデンハイ
ン商会によつて開発されたデジタル測定計5041が
使用され、それがスエーデンのSATTCOによつ
て市販されるデータボード4080と呼ばれるデータ
装置と結合されている。

以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は
これらによつて限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図はステンシルと往復運動可能な印刷台を
備えた公知のステンシル印刷機の簡略化した斜視
図、第２図は公知のステンシル印刷機で印刷台の
角に取りつけられた調整手段の平面図、第３図は
本発明で使用する整合台の斜視図、第４図は本発
明の一例における制御系と結合したデータユニツ
トの説明図、第５図は本発明でステンシルのパタ
ーンに対応するパターンを印刷した印刷材料の斜
視図、第６図は本発明で使用する走査手段の一例
を示す説明図、第７図は本発明の他の一例を示す
説明図である。 ２１……整合台、２２′……整合手段、２２″…
…インデツクスマーカー、２２……参照用パター
ン、２２ａ……反射部分、２５，２５ａ……走査
手段、２６，２６ａ……ガイドピン、２８……ホ
トトランジスタ、２９……発光ダイオード、３３
……コンピユータ、４０……読み取りユニツト、
４１，４３……スケール、４２，４４……モー
タ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (a) 印刷台から離れて存在する、参照用パタ
   ーンを整合するための第一整合手段を備えた整
   合台（第一整合手段は印刷機上の第二整合手段
   に対応する）、 (b) 上記整合台に適用する原型として役立つ参照
   用パターン、 (c) 上記原型に形成された参照用パターンを走査
   し、予め定められたマークの位置決めをするた
   めの走査手段、 (d) 上記走査手段で得られたマークに対する位置
   を記録するための手段、 (e) 印刷機によつて印刷された印刷材料（この印
   刷材料は印刷機の第二整合手段によつて整合さ
   れ、その後、整合台の第一整合手段に適用され
   る）、 (f) (e)において印刷された印刷材料で、上記走査
   手段によつて走査され、印刷のマークを参照用
   パターン上の所定のマークに対応して位置決め
   したもの、 (g) 走査手段から得られた印刷上のマークに対す
   る位置値を記録する手段、 (h) (d)と(e)で記録された位置値を比較する手段、 (i) 参照用パターンと印刷の間のマークのずれ
   を、数値及び方向に関して測定する手段、 (j) その測定された逸脱度から変位値を決定する
   手段（この変位値は、逸脱度を埋め、その後の
   印刷を更なる印刷材料に参照用パターンに関し
   て実質的に正確に適用できるように適用され
   る）、 (k) この変位値を評価し、逸脱度を埋め、その後
   の印刷が更なる印刷材料に実質的に正確に適用
   されるように、調整手段に供給する調整値を導
   き出すためのコンピユータ を有することを特徴とする、印刷材料に印刷機で
   形成した印刷を参照用パターンに対して実質的に
   対応するように調節するための装置。 ２ 上記コンピユータが調整値を計算し、調整手
   段に取りつけたサーボモータに作用する手段を含
   む特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 走査手段が複数のホトトランジスタと一個の
   発光ダイオードを含む特許請求の範囲第１項記載
   の装置。 ４ 走査手段が少なくとも四個のホトトランジス
   タと一個の発光ダイオードを含み、ホトトランジ
   スタの各々が原型又は印刷上の参照マークの方向
   に向いている特許請求の範囲第３項記載の装置。 ５ 走査手段が上記マークに関して調節可能な二
   個の走査手段を有する特許請求の範囲第１項記載
   の装置。