JPH03115290A - 1d―ミオイノシトール―1―リン酸の合成法 - Google Patents

1d―ミオイノシトール―1―リン酸の合成法

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JPH03115290A
JPH03115290A JP1253679A JP25367989A JPH03115290A JP H03115290 A JPH03115290 A JP H03115290A JP 1253679 A JP1253679 A JP 1253679A JP 25367989 A JP25367989 A JP 25367989A JP H03115290 A JPH03115290 A JP H03115290A
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inositol
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JP1253679A
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Inventor
Shoichiro Ozaki
庄一郎 尾崎
Takahiko Akiyama
隆彦 秋山
Naoto Takechi
直人 武知
Kunio Kageyama
邦夫 影山
Morihisa Machida
町田 守久
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic System
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/06Phosphorus compounds without P—C bonds
    • C07F9/08Esters of oxyacids of phosphorus
    • C07F9/09Esters of phosphoric acids
    • C07F9/117Esters of phosphoric acids with cycloaliphatic alcohols
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、イノシトール−1,4,5−)−リリン酸の
代謝中間体のひとつと考えられている1D−ミオイノシ
トール−1−リン酸の合成法に関する。
本発明によって得られる1D−ミオイノシトール−1−
リン酸は、生化学等の分野における研究用試薬、あるい
は生理活性物質として有用である。
〈従来の技術〉 近年、イノシトール−1,4,5−トリリン酸が、細胞
内の情報伝達を司る新しいセカンドメツセンジャーとし
て注目を集め、イノシトール−1,4,5−トリリン酸
およびその関連代謝物の生理作用とその作用機構の解明
、そして病気との関連等、多方面に亘る研究が盛んに行
われている。
しかし、イノシトール−1,4,5−トリリン酸を、生
体中より加水分解を経て大量に分離抽出することは、イ
ノシトール−1,4,5−トリリン酸が分離精製しにく
いこと、また、微量にしか存在しないこと等の理由から
、困難な状況にある。
そこで、イノシトール−1,4,5−トリリン酸を化学
合成する試みが、Berridgeらの報告(H,5t
reb、 R,F、 Irvine、 M、 J、 B
erridge &1、 5chulx、  Natu
re、  306  、 87  (1983)  ;
M、 J、 Berridge & R,F、 Irv
ine、 1bid、 312315 (1984) 
)以来、活発に行なわれてきた。
そして、1985年、ついに、本願発明者の一人である
尾崎らが、ミオイノシトールを出発原料とする光学活性
イノシトール−1,4,5−トリリン酸の合成に成功し
た( S、 0zakjY、Watanabe、 T、
 Ogasawara、 Y、にondo。
N、5hiotani、 H,N15hii、 T、 
Matsuki。
Tatrahedron Latt、、 27 、31
57 (1986) )しかし、ミオイノシトールはメ
ソ型化合物であるため、合成過程途中で常にその鏡像異
性体が等モル生成する。 そして、光学活性なイノシト
ール−1,4,5−トリリン酸を得るには、適当な方法
による光学分割の過程が必要であるが、光学分割は、収
率の極度の低下をもたらすほか、合成効率の点からも好
ましくない。 なお、光学分割法としては、ラセミ体に
光学活性な化合物を作用させてジアステレオマーを合成
し、しかる後にカラムクロマトグラフィー等によってジ
アステレオマーを分離するジアステレオマー法、あるい
は、ラセミ体を分離する機能をもフたカラムを使用する
方法等が挙げられる。
一方、光学活性原料を用い、光学分割の過程を必要とし
ない光学活性イノシトール類合成の試みもなされている
(尾崎庄一部、渡辺裕、有機合成化学協会誌、第47巻
、第4号、363頁 (1989) )。  しかし、
この方法は、その合成工程が非常に煩雑であり、また、
収率も極めて低いため、実用上の見地からは十分な製造
方法とは言えない。
また、イノシトール−2,4,5−トリリン酸、イノシ
トール−1,4,5−)−リリン酸の代謝産物といわれ
るイノシトール−1,3゜4.5−テトラリン酸、イノ
シトール−1゜3.4−トリリン酸をはじめとする各種
リン酸化イノシトール化合物の合成も行なわれている。
このように、イノシトール−1,4,5−)−リリン酸
およびその代謝産物と目される化合物を合成する試みは
、ようやく緒についたところである。
ところで、1D−ミオイノシトール−1−リン酸は、イ
ノシトール−1,4,5−トリリン酸の代謝中間体のひ
とつと考えられており、その生理作用等についても注目
されているが、十分な量の供給がなされていないために
研究が進んでいない。 そして、1D−ミオイノシトー
ル−1−リン酸の合成法としては、唯−Merchのグ
ループによる方法 (D、 A、 BillBllli
n etal、   J、  chem、  Soc、
  Chem、  (:ommun、、  314゜1
987 )が知られているだけである。
尚、L体のミオイノシトール−1−リン酸の合成法とし
ては、L−クエブラキトールを出発原料とするS、 D
、 G’eroらの方法(TetrahedronLe
tt、、 25.5681〜5687.1969 )が
知られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 上述の如く、イノシトール−1,4,5−トリリン酸お
よびその代謝産物の化学合成は、ようやく緒についたと
ころであり、イノシトール−1,4,5−トリリン酸の
代謝中間体のひとつであり、生理活性物質であると目さ
れている1D−ミオイノシトール−1−リン酸の化学合
成法についても、唯一 Merchのグループによる方
法が知られているだけである。
しかし、Merchのグループによる合成法は、光学分
割の過程を必要とする方法であり、光学分割は、収率の
極度の低下をもたらすほか、合成効率の点からも好まし
くない。
本発明は、上記の事実に鑑みてなされたものであり、イ
ノシトール−1,4,5−トリリン酸の代謝中間体であ
り、かつ生理活性を有すると目されている0体の1D−
ミオイノシトール−1−リン酸を、光学分割を行なうこ
となく、効率よく合成する方法の提供を目的とする。
く課題を解決するための手段〉 本発明は、 ■下記一般式(I)で示される比 2−(R’ ) −
5−R2−ミオイノシトール(ただし、R1は1位と2
位にある酸素原子両者に結合するブリッジ型保護基であ
り、R2は3位にある酸素原子に結合する保護基である
)の4位、5位および6位の水酸基を保護基で保護し、 ■1位および2位にある酸素原子に結合した保護基を外
すことにより、1位および2位の置換基を水酸基とし、 ■1位の水酸基をトリエチルシリル化し、■2位の水酸
基を保護基で保護し、 ■ルイス酸を反応させて1位の水酸基を再生し、 ■1.5−ジヒドロ−3−ジエチルアミノ−24,3−
ベンゾジオキサホスフェピンを反応させて1位の水酸基
をリン酸エステル化し、 ■還元を行なう 工程を有することを特徴とする1D−ミオイノシトール
−1−リン酸の合成法を提供するものである。
曲 前記1.2− (R’ )−3−R’ −ミオイノシト
ールは、L−クエブラキトールを出発原料として合成し
たものであるのがよい。
以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明に係る合成法の出発原料は、前記−収入(1)で
示される1、2− (R’ )−3−R2−ミオイノシ
トール(ただし、R1は1位と2位にある酸素原子両者
に結合するブリッジ型保護基であり、R2は3位にある
酸素原子に結合する保護基である)である。
R1としては、例えば、シクロへキシリデン基、−CJ
COCH2−等が挙げられ、R2としては、ベンゾイル
基、ベンジル基等が挙げられる。
1.2−(R’ )−3−R” −ミオイノシトールは
、その由来はいかようであってもよいが、L−クエブラ
キトールを出発原料として合成したものであるのがよく
、特にL−クエブラキトールの1位の水酸基を反転させ
た後に保護基をつけ、かつ2位のメトキシ基を脱メチル
化することによって合成したものであるのがよい。
ここで、L−クエブラキトールを出発原料とする1、2
− (R’ ) −5−R2−ミオイノシトールの合成
について、その好適例を、第1図に基づいて説明する。
L−クエブラキトール1は、2位がメチルエーテル化し
てメトキシ基となっており、二つの隣り合った水酸基(
3,4位の水酸基と5.6位の水酸基)を選択的にブリ
ッジ型保護基で保護することが出来る。 このような保
護基としては、例えば、シクロヘキサノン、アセトン等
が挙げられる。 そして、保護基の導入反応の際には、
各々のエノールエーテル、すなわちシクロヘキサノンの
エノールエーテルである1−エトキシシクロヘキセン、
アセトンのエノールエーテルである2、2−ジメトキシ
プロパン等を作用させる。
し−クエブラキトール1を上述のブリッジ型保護基(第
1図の例ではシクロヘキサノン)で保護し、化合物スを
得る。 次に、化合物又を、無水ベンゼンおよび酸無水
物中で、ジメチルスルホキシドで酸化し、化合物ユを得
る。
これにより、1位の水酸基が選択的に酸化され、ケトン
となる。 化合物ユを、−78℃にて、水素化ホウ素リ
チウムを用いて還元、反転を行ない、化合物丘を得る。
 次いで、ハロゲン化ベンゾイルでベンゾイル化し、化
合物互を得る。 化合物二に、ハロゲン化アルミニウム
とヨウ化ナトリウムを作用させ、脱メチル化反応と3.
4位の保護基の取り外しを行なうと、化合物見が得られ
る。 この化合物見は、1゜2−(シクロへキシリデン
)−3−ベンゾイルミオイノシトールであるが、1.2
位を保護するブリッジ型保護基、および3位を保護する
保護基は、各々、、シクロへキシリデン基、ベンゾイル
基に限定されないことは、先に述べた通りである。
なお、L−クエブラキトール(L−(−)2−0− M
etyl −Chiro −1nositol)は、イ
ノシトールのモノメチルエーテルであり、光学活性体で
あるので、L−クエプラキトールを出発原料として用い
れば、光学分割を行なうことなく、1.2− (R’ 
)−3−R” −ミオイノシトールを得ることができる
また、L−クエブラキトールは、ケブラコ皮や、バラゴ
ムツキ(hevea brasiliensis)の汁
液、その他植物体中に広く見い出されており、し−クエ
プラキトールのこうした植物体からの採取方法について
は、例えば、バラゴムツキからL−クエブラキトールを
採取する方法が特願昭63−168562号および特願
平01−161922号に記載されているので、これら
植物由来のし一りエブラキトールの出発原料として用い
ればよい。
次に、1.2− (R’ )−3−R” −ミオイノシ
トールから1D−ミオイノシトール−1−リン酸に至る
反応経路を、1.2− (R’ )3−R2−ミオイノ
シトールが1.2−(シクロへキシリデン)−3−ベン
ゾイルミオイノシトールである場合を例に、第1図に基
づいて説明する。
本発明の第一工程は、1.2− (R’ )−3−R2
−ミオイノシトールの4位、5位および6位の水酸基を
保護する工程である。 すなわち、反応性の高い水酸基
が後の工程で変化しないように、保護基を導入する工程
である。
ここで導入する保護基は、後の工程で用いるトリエチル
シリル基以外の保護基であればいずれでもよいが、3位
にある酸素原子に結合した、すなわち3位に導入された
保護基と同じ挙動を示すものを導入するのが好ましい。
第1図に示す例では、化合物6 (1,2−(シクロへ
キシリデン)−3−ベンゾイルミオイノシトール)の3
位にはベンゾイル基が導入されているので、4位、5位
および6位に導入する保護基は、ベンゾイル基、ベンジ
ル基等が好ましい。
なお、第1図に示す例では、化合物6に、例えばトリエ
チルアミンとハロゲン化ベンゾイルを反応させることに
より、4位、5位および6位にベンゾイル基を導入し、
化合物7を得ている。
第二工程は、1位および2位にある酸素原子に結合した
、すなわち1位と2位の水酸基を同時に保護しているブ
リッジ型保護基を外し、1位および2位の置換基を水酸
基とする工程である。
この工程に用いる化合物や反応条件は、ブリッジ型保護
基の種類によって異なるが、公知の化合物を用い、公知
の反応条件で反応させればよい。
第1図に示す例では、化合物7の1位と2位にある酸素
原子には、ブリッジ型保護基であるシクロへキシリデン
基が結合しているので、化合物7に、例えばトリフルオ
ロ酢酸とメタノールとの混合溶液を反応させると、シク
ロへキシリデン基が外れ、1位と2位の置換基が水酸基
となり、化合物8が得られる。
第三工程は、1位の水酸基をトリエチルシリル化して保
護する工程である。  1位は、後の工程で特異的にリ
ン酸化される位置であるが、リン酸化に先立ち、1位の
み、水酸基を再生させる工程がある。 従りて、1位は
、他の位置に導入された保護基とは異なる挙動を示し、
容易に取り外すことのできる保護基で保護する必要があ
る。 さらに、第二工程が終了した時点で、1位と2位
に水酸基があるので、1位に選択的に導入される保護基
がよい、 このような観点より選択されたのがトリエチ
ルシリル基である。
第1図に示す例では、化合物8にハロゲン化トリエチル
シリルを反応させると、1位が選択的にトリエチルシリ
ル化され、化合物且が得られる。
第四工程は、2位の水酸基を保護する工程である。  
2位に導入する保護基は、後の工程において、1位の保
護基であるトリエチルシリル基とは異なる挙動を示すも
のであればいずれでもよいが、3位、4位、5位および
6位に導入された保護基と同じ挙動を示すものを導入す
るのが好ましい。
′ig1図に示す例では、化合物9は、3位、4位、5
位および6位にベンゾイル基が導入されているので、2
位に導入する保護基は、ベンジル基、ベンゾイル基等が
好ましい。
なお、第1図に示す例では、化合物且に、例えば、トリ
エチルアミンとハロゲン化ベンゾイルを反応させること
により、3位、4位、5位および6位と同様にベンゾイ
ル基を導入し、化合物10を得ている。
第五工程は、1位の水酸基を再生させる工程である。 
この工程では、1位だけを水酸基に変えなければならな
いので、酸素−珪素の結合は切断できるが、酸素−炭素
の結合は切断できない物質、すなわちルイス酸を反応さ
せる。
ルイス酸としては、p−トルエンスルホン酸、AILC
ft3.BFコ、リン酸、三酸化イオウ、Z n Cj
! 2 % S n C414、硫酸等が挙げられるが
、中でも、P−トルエンスルホン酸が最も好ましい。
第1図に示す例では、化合物10に、例えば80%酢酸
と共にp−トルエンスルホン酸を反応させ、1位のみ保
護基を外して水酸基を再生させることにより、化合物1
1を得ている。
第六工程は、1位の水酸基をリン酸エステル化する工程
であるが、本発明においては、1゜5−ジヒドロ−3−
ジエチルアミノ−2,4゜3−ベンゾジオキサホスフェ
ビンを用いる。
1.5−ジヒドロ−3−ジエチルアミノ−2,4,3−
ベンゾジオキサホスフェビンは、化学式 で示される化合物であるが、1,5−ジヒドロ−3−ジ
エチルアミノ−2,43−ベンゾジオキサホスフェビン
の窒素原子とリン原子との間の結合が切断され、1位に
ある酸素原子に1.5−ジヒドロ−3−ジエチルアミノ
−2゜4.3−ベンゾジオキサホスフェビンのリン原子
とが結合する。 なお、この状態では、リン原子は3価
であるので、さらに、例えばm−クロロ過安息香酸のよ
うな酸化剤を水と共に反応させ、リン原子に水酸基2個
を導入し、リン原子を5価とする。
第1図に示す例では、化合物11に1.5−ジヒドロ−
3−ジエチルアミノ−2,4,3−ベンゾジオキサホス
フェビンを反応させた後、酸化を行ない、化合物12を
得ている。
第七工程は、還元の工程であり、この工程により、1位
はリン酸塩の基となり、2位、3位、4位、5位および
6位は水酸基が再生される。  この工程は、例えば水
素化ナトリウムのような強力な還元剤を用いて還元する
ことにより達成される。 尚、この反応には、パラジウ
ム系触媒を用いることが好ましい。
第1図に示す例では、化合物12を、例えば水素化ナト
リウムによって還元し、化合物13(1D−ミオイノシ
トール−1−リン酸)を得ている。
本発明は、以上の七工程を含む1D−ミオイノシトール
−1−リン酸の合成法であるが、各工程において、通常
は、必要により、抽出、精製等の操作も行なう。
〈実施例〉 以下、実施例を示し、本発明について具体的に説明する
(実施例1) L−クエブラキトールを出発原料とする1゜2−(シク
ロへキシリデン)−3−ベンゾイルミオイノシトールの
合成: ■ L−クエブラキトール1  (3,OOg。
15、4mmol)に、窒素雰囲気下、無水ジメチルホ
ルムアミド5mAを加え、0℃とし、エトキシシクロヘ
キセン(6,60mjZ、46.3mmol)とp−ト
ルエンスルホン酸(0,294g11.54ma+ol
)とを加えた後、80℃に加熱する。  1.5時間後
、エトキシシクロヘキセン(2,20mj2,15.4
mmol)を加え、さらに1.5時間後、エトキシシク
ロヘキセン(1,10mfL、  7. 72mmol
)を加え、0.5時間攪拌する。 反応液は、氷を入れ
た分液ロートに移し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加えた後、ジクロロメタン抽出し、有機層を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液で2回、水で1回洗浄する。 有機
層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過し、溶媒を
減圧情夫する。 これについて、カラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル/ヘキサン=2/1)を行ない、ヘキ
サンで再結晶して化合物スを得る。
化合物2 収  量  4.01  g (73%)Rf値 01
33(酢酸エチル/ヘキサン=1/3) 融  点  114、5〜115.5 ℃((X)D 
  −15、5° (c、  3. 50  1nCH
CfL3 ) ’H−NMR(δ  in   CDCJ23 .27
0MHz) 1、 35〜1. 75  (20H,m)  、2、
 80  (18% S )、 3、 57  (3H,S)  、 3、 54〜3. 75  (3H,m)  、4、 
26〜4. 39  (3H,m)IR(nujol) 3500、1100、1035cm””C+aHsoo
 a C:64. 39;H:8. 53 (理論値) C:64.38.H:8.67 (測定値) (参考) 融点   117〜119℃ 〔α)o   −19,3@ (c、  0. 775
in   CHCj2s) S、D、G’ero、Tetrahedron  Le
tt、、Vol、25゜5681〜5687 (196
9)による■ 化合物2 (1、OOg、  2.82
n+mol)に、窒素雰囲気下、無水ベンゼン18mJ
lを加え、室温でジメチルスルホキシド(2,00mI
L、 28. 2 mmol )と無水酢酸(1,33
mfL、14. 1  mmol )とを加え、7時間
加熱還流する。 反応液を氷を入れた分液ロートに移し
、水で1回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で1回洗浄
した後、有機層に無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾
過し、溶媒を減圧留去する。 これを、カラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=174)によって
精製し、化合物3を得る。
化合物3 収  量  0. 99g  (100%)Rf値 0
.45(酢酸エチル/ヘキサン=1/3) (α)o   −12,0° (c、  7. 07 
 1nCHCj2 、 ) ’H−NMR(δ  in   CCV4.90MHz
) 1、 30〜1. 87  (20H,m)  、3、
 47  (3H% S )、 3、 24〜3. 7 0  (2H,m)  、3、
 73〜3. 93  (I  H% m)  、4、
 36〜4. 71  (28% m)IR(neat
) 1730 、1220 、1160゜ 109109O’ ■ 化合物3 (1,692g、4.801mmo l
 )に、窒素雰囲気下、無水テトラヒドロフラン40m
Aを加え、−78℃に冷却し、水素化ホウ素リチウム(
0,105g、4.801ma+ol)を加え、30分
間攪拌する。 反応液を氷水を入れた分液ロートに移し
、ジエチルエーテル抽出し、有機層を水で1回洗浄後、
無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾通し、溶媒を減圧
留去する。 これを、カラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=1/4)によって精製し、化合物A
を得る。
化合物工 収  量  1. 560g  (92%)Rf値 0
.34(酢酸エチル/ヘキサン=1/3) (a)o   −3,9° (c、  6. 62  
1nCHCA、) ’H−NMR(δ  in   C(: f14.90
MHz) 1、 17〜1. 90  (20)(% m)  、
2、 1 2〜2. 40  (IH,br、)  、
3、 40  (3H,t、>  、 3、 1 4〜3. 73  (28% br、)  
、3、 82  (IH% br、  s)  、3、
 97〜4. 40  (3H,m)IR(nujol
) 3570 、1160 、1100. 104104O’ ■ 化合物4 (1、560g 、 4 、 40 m
mol)に、窒素雰囲気下、無水ジクロロメタン15m
1を加え、0℃とし、トリエチルアミン(0,797m
j!、5. 72  mmol )と塩化ベンゾイル(
0,613mj2. 5. 28  mmol )と触
媒量のジメチルアミノピリジンとを加え、室温で一夜攪
拌する。 反応液を分液ロートに穆し、飽和食塩水で1
回、水で1回洗浄した後、有機層に無水硫酸ナトリウム
を加えて乾燥、濾過し、溶媒を減圧留去する。 これを
、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=
1710)によって精製し、化合物5を得る。
化合物5 収  量  1. 623g  (80%)Rf値 0
.55(酢酸エチル/ヘキサン=1/3) (a)D  −5,1@ (c、  2. 43  1
nCHCJ23  1) ’H−NMR(δ  in   CCf4.90MHz
) 1、 1 5〜1. 80  (20H,m)  、3
、 53  (3H,S)  、 3、 29〜3. 52  (IH,br、  )  
、3、 83〜4. 21  (2H% br、  m
)  、4、 22〜4. 53  (2H,m)  
、5、 24〜5. 35  (IH,br、  ) 
 、7、35〜7. 58  (38% m)  、7
、 9 5〜8. 1 5  (2H,m)IR(ne
at) 1705 、1255 、1100゜ 700cm−’ ■ 化合物5 (1,250g、2.73m■ol)に
、窒素雰囲気下、無水アセトニトリル30m1を加え、
0℃とし、塩化アルミニウム(3,63g、27.3m
膿of)とヨウ化ナトリウム(4、09g 、  27
 、 3 mmol)を加える。 数分後、室温まで昇
温し、12時間攪拌する。 反応液を氷水を入れた分液
ロートに移し、ジクロロメタン抽出し、有機層を飽和食
塩水で1回、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で1回、水
で1回洗浄後、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過
し、溶媒を減圧留去する。 これを、薄層クロマトグラ
フィー(酢酸エチル/ヘキサン=3/1→ジクロロメタ
ン/メタノール=10/1)によって精製し、化合物6
(1,2−(シクロへキシリデン)−3−ベンゾイルミ
オイノシトール)を得る。
化合物6 収  量  0. 827g  (83%)Rf値 0
.25(酢酸エチル/ヘキサン=3/1) (CE)o   +53. 3° (c、  1. 2
2  1nEtOH) ’H−NMR(δ  in   CDCJ23+D M
 S O−d a  、9 0 M Hz )1、 1
 4〜1. 90  (10H,m)  、2、 70
  (3H% br、)  、3、 20〜4. 70
  (5H,br、m)  、5、 1 2〜5. 3
4  (IH,br、)  、7、 30〜7. 68
  (3H% m)  、8、 03〜8. 23  
(2H,m)IR(nujol) 3490、   1700  、  1 2  フ  
5.1105、700cm−’ (実施例2) 1.2−(シクロへキシリデン)−3−ベンゾイルミオ
イノシトールを出発原料とする1D−ミオイノシトール
−1−リン酸の合成:■ 化合物見(1,2−(シクロ
へキシリデン)−3−ベンゾイルミオイノシトール)(
81,0mg、0.222mmol)に、窒素雰囲気下
、無水ジクロメタン3miを加え、0℃とし、トリエチ
ルアミン(0,149mλ、1 、 07 ma+ol
)と塩化ベンゾイル(0,116mJ2.0.999m
g+ol)と触媒量のジメチルアミノピリジンとを加え
、室温で3時間攪拌する。 反応液を分液ロートにわし
、有機層を0.5N塩酸で1回、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え
て乾燥、濾過し、溶媒を減圧留去する。 得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/ヘキ
サン=3/1)によって精製し、化合物7を得る。
化合物7 収  量  148. 3mg  (99%)Rf値 
0.55(ジクロロメタン/ヘキサン=1/3) (CE)o   +29.3° (c、  3. 00
  1nCHCJ2.  ) ’H−NMR(δ  in   CCIL<+CD C
Jl−s  、9 0  M HZ )1、.1 2〜
1. 9 6  (10H%m)  、4、50  (
IH,t。
J=6. 0Hz)  、 4、 80  (IH,t。
J=5. 1Hz)  、 5、 57〜5. 97  (3H,m)  、6.1
3(18% t、J=9. 0Hz)  、7、 00
〜7. 53  (12H,m)  、7、 67〜8
. 1 3  (8H% m)IR(nujol) 1700、1250、1080. 1050、680cm−’ ■ 化合物ヱ(115,8mg、0.171mmo l
 )に、トリフルオロ酢酸とメタノール(8:1)の混
合溶液6mjZを加え、室温で10分間攪拌する。 溶
媒を留去した後、薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル
/ヘキサン=l/2)によって精製し、化合物見を得る
化合物8 収  量 Rf値 95、 2mg  (93%) 0.15(酢酸エチル/ヘキサン 一1/3) 〔α〕 。  + 22.9° (c、  1. 40
  1nCHCfls  ) ’H−NMR(δ  in   CDCu、  、90
MHz) 3、 53〜4. 20  (3H,br、  )  
、4、 56  (IH,br、  s)  、5、 
42  (IH,dd 、 J、4=9. 9Hz。
J32=2. 4Hz)  、 5、 67〜6. 1 0  (2H,m)  、6、
 33  (IH,t% J=9. 0Hz)  、7
、 00〜7. 50 1 2H,m)  、7、 5
5〜8. 06  (8H,m)IR(nujol) 3450 、1710 、 l 260.1100、7
00cm−’ ■ 化合物8 (74,2mg、0.124mmo l
 )に、窒素雰囲気下、無水ピリジン1mj2を加え、
0℃として、トリエチルシリルクロリド(0,0313
m i、0.188mmol )を加え、室温で2時間
攪拌する。 反応液を氷を入れた分液ロートに移し、ジ
クロロメタン抽出し、有機層を飽和硫酸水素カリウム水
溶液で1回洗浄後、無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥、
濾過し、溶媒を減圧留去する。 得られた油状物をカラ
ムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン=1/3
)によって精製し、化合物9を得る。
化合物9 収  量  88. 5mg  (100%)Rf値 
0.45(酢酸エチル/ヘキサン=173) (a)I、。 +22.4° (c、1.43  1n
CHCfL、 ) ’H−NMR(δ  in   CDCu 5.90M
Hz) 0、 37〜1. 00  (15H,m)  、2、
9B  (IH,s)  、 4.22(18% dd。
J  12=  3  、 0  Hz  。
JIS干9. 0Hz)  、 4、 43  (18% tl J 、、= J 2.=  3 、 0  Hz ) 
 、5.46(IH% dd。
J、2=3. 0Hz。
J 、4= 9 、 9  Hz )  、5、 62
〜6. 1 3  (2H,m)  、6;  33 
 (IH,t% J=9. 0Hz)  、7、 03
〜7. 52  (12H% m)  、7、 64〜
8. 1 0  (8H,m)IR(nujol) 3450 、1710 、1260゜ 1090、700cm−’ ■ 化合物9 (85,0mg%0.1201111I
lo1)に、窒素雰囲気下、無水ジクロロメタン1.5
mJ2を加え、0℃とし、トリエチルアミン(0,03
33m Il、0.240  mn+ol )と、塩化
ベンゾイル(0,0278m j2.0 、240  
mmol)と、触媒量のジメチルアミノピリジンとを加
え、室温で2時間攪拌する。 反応液を分液ロートに移
し、ジクロロメタン抽出し、有機層を飽和硫酸水素カリ
ウム水溶液で1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加
えて乾燥、濾過し、溶媒を減圧留去する。 得られた油
状物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサ
ン=1/4)で精製し、化合物10を得る。
化合物10 収  量  81. 4mg  (84%)Rf値 0
.50(酢酸エチル/ヘキサン=1/3) 〔α〕 。  + 55、9@ (c、  1. 11
in   CHCu3 ) ’H−NMR(δ  in   CDCIl3.90M
Hz) 0、 37〜0. 97  (15H% m)  、4
、 40  (IH,dd。
J  、、=  3  、 0  Hz 。
J 、6=  9 、 0  Hz )  、5、 6
3  (LH,dd。
J 32=  3  、 0  Hz 。
J34=10. 2H2)  、 5、 75〜6. 38  (4H,m)  、7、 
10〜7. 68  (15H,m)  、7、 70
〜8. 25  (108% m)IR(nujol) 1710 、1250. 1090 .700cm−” ■ 化合物−10(73、0m g 、 0.0896
+mol)に少量のクロロホルムを加えて溶解させ、8
0%酢酸1m1LとP−トルエンスルホン酸(25,6
mg、0 、 134mmol)とを加え、室温で1時
間攪拌する。 反応液を分液ロートに移し、ジクロロメ
タン抽出し、有機層を水で1回、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液で1回洗浄した後、無水硫酸ナトリウムを加え
て乾燥、濾過し、溶媒を減圧留去する。 得られた油状
物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン
= 1/1 )で精製し、化合物11を得る。
化合物11 収  量  62. 8mg  (100%)Rf値 
0゜20(酢酸エチル/ヘキサン=1/3) 〔α)o   +65. 2@ (C,1,15i  
n   CHCII、) ’H−NMR(δ  in   CDCj! 3.90
MHz) 2、80〜3. 1 5  (IH% br、  ) 
 、4、 26〜4. 60  (IH,br、  )
  、5.62(IH% dd。
J、2=3. 0Hz。
Js4”10. 2Hz)  、 5、 83〜6. 42  (4H% m)  、7、
 09〜7. 86  (15H% m)  、7、 
70〜8. 30  (108% m)IR(nujo
l) 3450 、1710 、1260. 1080 、700cm−’ ■ 化合物Lユ(51、8m g 、 0.0739m
mol)に、窒素雰囲気下、無水ジクロロメタン1.5
mftとIH−テトラゾール(8,8mg、0 、 1
26mmol)とを加え、室温で攪拌した後、1.5−
ジヒドロ−3−ジエチルアミノ−2,4,3−ベンゾジ
オキサホスフェピン(26,5mg、0.111m1o
l)を加えて室温で10分間攪拌する。 さらに、蒸留
水(0,0265m A、1 、 48 mmol)を
加えて室温で10分間攪拌した後、−40℃に冷却して
m−クロロ過安息香酸(25,5mg、0.148Bo
l)を加え、その後、室温まで昇温しで10分間攪拌す
る。 反応液を分液ロートに移し、ジクロロメタン抽出
し、有機層を10%亜硫酸ナトリウム水溶液で1回、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液で1回洗浄した後、無水硫
酸ナトリウムを加えて乾燥、濾過し、溶媒を減圧留去す
る。 得られた油状物を薄層クロマトグラフィー(酢酸
エチル/ヘキサン=1/1)で精製し、化合物12を得
る。
化合物12 収  量  55. 6mg  (85%)Rf値 0
.45(酢酸エチル/ヘキサン=1/1) 〔α〕 。  +22. 7”  (c、  1. 1
9in   CHCj2 、 ) ’H−NMR(δ  in   CDCj23 .90
MHz) 4、 67  (2H,d、  J=27H2)  、
4、 84  (2H,d、J=27H2)  、5、
 14〜6. 37  (6H,m)  、6、 7 
1〜8. 20  (29H,m)  、IR(nuj
ol) 1710、1240、1080. 1000 、700cm−’ ■ 化合物12 (46、0m g 、 0.0521
mmol)にメタノール1mj2と少量のクロロホルム
を加えた中に、10%パラジウム炭素をスパチュラ−杯
加えて水素置換し、室温で4時間攪拌する。 パラジウ
ム炭素を濾過し、濾液を濃縮、乾燥し、それに無水メタ
ノール1m12を加え、0℃とし、水素化ナトリウム(
37,5mg、1 、 56 wIQol)を加え、室
温で一夜攪拌する。 反応液を分液ロートに移し、ジク
ロロメタンと蒸留水とを加えて抽出、分液した後、水相
を陽イオン交換樹脂(ダイヤイオン5KIB)(H’型
)に通し、さらにエーテルを加えて洗浄後、水相にシク
ロヘキシルアミン0.1mILを加え、溶媒を減圧留去
し、乾燥し、結晶を得る。 これを水・アセトンで再結
晶し、化合物13(1D−ミオイノシトール−1−リン
酸)を得る。
化合物13 収  量  22. 5mg  (94%)Rf値 0
.2(n−プロパツール/アンモニア水/水=5/4/
1) 融  点  191〜193 ℃ 〔α〕 。  +6.1° (c、  2. 62in
   H2O) (参考) 融  点  190〜192℃ S、D、G’ero、Tetrahedron  Le
tt、。
Vol、 25.5881〜5687 (1969)に
よる〈発明の効果〉 本発明により、イノシトール−1,4,’5−トリリン
酸の代謝中間体であり、かつ生理活性を有すると目され
ている0体の1D−ミオイノシトール−1−リン酸を、
光学分割を行なうことなく、効率よく合成する方法が提
供される。
従って、1D−ミオイノシトール−1−リン酸が、生化
学等の分野における研究用試薬、あるいは生理活性物質
として提供されるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、L−クエブラキトールから、12−(シクロ
へキシリデン)−3−ベンゾイルミオイノシトールを経
て、1D−ミオイノシトール−1−リン酸に至る反応経
路図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 [1](1)下記一般式( I )で示される1,2−(
    R^1)−3−R^2−ミオイノシトール(ただし、R
    ^1は1位と2位にある酸素原子両者に結合するブリッ
    ジ型保護基であり、R^2は3位にある酸素原子に結合
    する保護基である)の4位、5位および6位の水酸基を
    保護基で保護し、 (2)1位および2位にある酸素原子に結合した保護基
    を外すことにより、1位および2位の置換基を水酸基と
    し、 (3)1位の水酸基をトリエチルシリル化し、 (4)2位の水酸基を保護基で保護し、 (5)ルイス酸を反応させて1位の水酸基を再生し、 (6)1,5−ジヒドロ−3−ジエチルアミノ−2,4
    ,3−ベンゾジオキサホスフェピンを反応させて1位の
    水酸基をリン酸エステル化し、 (7)還元を行なう 工程を有することを特徴とする1D−ミオイノシトール
    −1−リン酸の合成法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・( I
    ) (2)前記1,2−(R^1)−3−R^2−ミオイノ
    シトールは、L−クエブラキトールを出発原料として合
    成したものである請求項1に記載の1D−ミオイノシト
    ール−1−リン酸の合成法。
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