JPH0352879A - ムスカリンの中間体 - Google Patents

ムスカリンの中間体

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JPH0352879A
JPH0352879A JP1187011A JP18701189A JPH0352879A JP H0352879 A JPH0352879 A JP H0352879A JP 1187011 A JP1187011 A JP 1187011A JP 18701189 A JP18701189 A JP 18701189A JP H0352879 A JPH0352879 A JP H0352879A
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muscarine
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Application number
JP1187011A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Kuniro Ogasawara
国郎 小笠原
Koji Iwabuchi
好治 岩淵
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Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はムスカリンの中間体に関し、さらに詳しくは、
天然産と同じムスカリンを工業的に製造可能にする中間
体に関する. [従来の技術および発明が解決すべき課題]ムスカリン
はある種の毒キノコから抽出分離されるアルカロイドで
,平滑筋臓器の運動や膣分泌を冗進したり,心臓の拍動
を抑制したり、血圧を降下させる等の作用がある. このようにムスカリンは薬理学的にも特異な物質である
が、それを大量に製造することは必ずしも容易なことで
はない. 本発明の目的は、ムスカリンの工業的な製造を可能にす
る中間体を提供することにある.(前記課題を解決する
ための手段) 本発明は、下記の一般式で表わされるムスカリンの中間
体である. H (式中Rは水素又はペンシル基、Meはメチル基を表わ
す.) 以下、本発明を詳しく説明する. 本発明の中間体は、たとえば第1図に示す工程に従って
合威することが出来る. まず、 (R)−0−ベンジルグリシドール1を出発原
料として、これから公知の方法に基いてアセチレンアル
コール体2を合成する. たとえば、3−ブチニルーP−メトキシフェニルエーテ
ルをエーテル中でメチルリチウムで処理して得られるリ
チウムアセチリドと,  (R)−0一ベンジルグリシ
トールlとを反応せしめて、アセチレンアルコール体2
を合成する. 次にアセチレンアルコール体をアルキル化する. このアルキル化は公知の方法によればよい.たとへばn
−ブチルリチウムの存在下にヨウ化メチルと反応させる
とよい. この結果、アセチレン体3を収率よく得ることが出来る
. 前記アルキル化のかわりにアセチレンアルコール体2を
,臭化銅の存在下にバラホルムアルデヒドおよびジイソ
プロビルアミンと反応させて、アレン体4を合成しても
よい. 次に上記アセチレン体3またはアレン体4をDMSO 
(ジメチルスルホキシト)中t−ブトキシカリと反応さ
せると2,3−ジヒドロフラン体5を得ることができる
. 得られた2.3−ジヒトロフラン体5は酸類の存在下で
は非常に不安定であるのに対し、塩基や中性の条件下で
はさほどではない. 次に2.3−ジヒドロフラン体5をTHF(テトラヒド
ロフラン)中でジシクロヘキシルボラン、次いで過酸化
水素と反応させると,目的とするテトラヒトロフランベ
ンジルエーテル体6を得ることができる.このペンジル
エーテル体6の脱ベンジルにより,目的とするもう一方
のテトラヒトロフランジオール体7に誘導することがで
きる. この脱ベンジル化は一般に接触還元条件下で容易に行な
うことができる. これは後述するようにムスカリンの製造にとって重要な
中間体となるものである. その製造法を第1図に基いて概略的に説明すると,先ず
テトラヒトロフランジオール体7をp−トルエンスルホ
ニルクロリドとビリジンとを用いてトシレート体8に変
え、更にヨウ化ナトリウムによりヨウ化物9に変えてか
ら過剰のトリメチルアミンと反応させると、L−(+)
一ムスカリンアイオダイトlOが得られる. 上述したように本発明の中間体はムスカリンの製造に欠
かせないものであり、その出発原料も容易C入手するこ
とができる.これによってムスカリンの工業的生産が可
能になる. 〔実施例) 以下,実施例に基いて本発明をさらに具体的に説明する
. (S) − 1−ペンジルオキシ−2−ヒトロキシー4
−ベンテン(第1図中の2 ) 5.17g (27.
2ミリモル)とヘキサメチルリン酸トリアfi}((H
MPA)  9.SnJL(55ミリモル)を含むTH
FIOOmfL溶液に、−78℃で1.6Mのn−ブチ
ルリチウム/ヘキサン溶液35.3mfL(55ミリモ
ル)を30分かけて滴下した.ついで、ヨウ化メチル2
.2m l(35ミリモル)を同湿度で加えた後,室温
に戻し. 12時間攪拌を続けた. 反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液20mJlを加え
,攪拌したのちエーテル100m lで抽出した. 工−テル層を飽和重曹水30m l、飽和食塩水30m
lで順に洗浄した後,無水硫酸マグネシウムで乾燥し,
溶媒を減圧下に留去した. 残液をシリカゲル300gを用いたカラムクロマトグラ
フィーに付し、エーテル/ヘキサン(l:6)混合溶媒
の流分より4.88gの(S)−1−ペンジルオキシ−
2−ヒトロキシー4−ヘキシン(第l図中の3)(収率
88%)を得た.その物性は以下のとおりであった. [α] , : +12.1S° (C  2.04,
 CHCuff )I  R  y a:m’c@−’
 :  3450、 1l50’  }I−NMR  
(CDC文3 ) :1.80(3H.  t.  J
−2.5Hz  )2.25− 2.50 ( 5 H
 ,  m )3.30−3.70(2}1.  m)
3.75−4.05 ( l H .m )4.55(
2H,  s). 7.30(5H.  s) M  S  一/e :  204  (M”).  
9t(100%〉なお、上記(S)−1−ペンジルオキ
シ−2−ヒトロキシー4−ヘキシンの代わりに、次のよ
うにして(S)−1−ペンジルオキシ−2−ヒトロキシ
ー4.5−へキサジエン(第1図中の4)を製造しても
よい. マス、(S)−1−ペンジルオキシ−2−ヒトロキシー
4−ベンテン1.73g (9.1ミリモル)を含むジ
オキサン30mJLの溶液に,バラホルムアルデヒド1
.31g (14.5ミリモル〉,ジイソプロビルアミ
ン1.5ml (10.9ミリモル)および臭化第一銅
430w+g  ( 3.0ミリモル)を加え、18時
間かけて加熱還流した.ついで室温に戻し、エーテル5
0m lと水30mMとを加えて分液した. 有機層を飽和食塩水30m文で洗浄した後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した.減圧下に溶媒を溜去し,得られ
た残液をシリカゲル60gを用いたカラムクロマトグラ
フィーに付し、エタノール/ヘキサン(1 : 6)混
合溶媒の流分より. (S) −1−ペンジルオキシ−
2−ヒトロキシー4.5一へキサジエン1.29g (
収率70%)を得た.[α] :’ : + 4.66
° (C  I.03、CHC文,)b p : ta
o℃(0.21mHg)■ R y ..:@2m−’ : 3450、l960H
−NMR (CDC文,): 2.10−2.35 ( 2 H.  m)  .2.
40 ( I H. d. J = 5Hz. D2 
0で消失)、 3.30− 3.65 ( 2 H .  m )  
、3.70−4.05 ( I H.m)  、4.5
5(2H,  !I)  、 4.55−4.75(2H.m)  、4.95− 5
.30 ( I H ,m )  、7.35(5H.
  s) M S  s/e : 204  (kl”).91(
100%)(S) − t−ペンジルオキシ−2−ヒト
ロキシー4−ヘキシン1.20g (548ミリモル)
を含むDMSo  10mi溶液に室温にてt−ブトキ
シカリ1.:l5g (12.05ミリモル)を加えた
後、60℃でlO分攪拌した. 室温に戻した後、水10m lを加え、エーテル20m
lで3回抽出した. 有機層を飽和食塩水20m文で洗浄した後,炭酸カリウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去し、黄色油状の粗ジヒ
トロフラン(第1図中の5 ) 1.33gを得た. この粗ジヒトロフラン体1.31gのT H F 10
m l溶液に室温で0.5Mのジシクロヘキシルボラン
のTHF溶液15.6m l ( 7.6ミリモル)を
加え,1時間同温度で攪拌した.薄層クロマトグラフで
原料の消失を確認した後,エタノール5mj1. 3N
の苛性ソーダ4mJl30%の過酸化水素水溶液2.9
miを加え、30分間攪拌した.冷却後、エタノールを
減圧下に留去し、残液をエーテル50mL;Lで2回抽
出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した.減圧下で溶媒を留去し、得られる
残液をシリカゲル120gを用いたカラムクロマトグラ
フィーに付し,工一テル/ヘキサン混合溶媒の流分より
、無色油状の(23,3R,SR) − 5−ペンジル
オキシメチル−3一ヒトロキシー2−メチルテトラヒド
ロフラン(第1図中の6 ) 850朧g (収率65
%,2段階)を得た. (α) o3: −13.0° (C  I.0.CH
C文,)I  R  y 二:g’cl−’ :  3
430、 l455、 l100”  H−NMR (
CDC文,): δ :  1.23 (3 H.  d,  J −6
.1Hz  )  .1.70 ( l H. b s
 , Da Oで消失}1.80− 2.05 ( 2
 H .m )  、3.50(2}1.  d,J=
4.4Hz  )  、3.70− 4.05 ( 2
 H .m )  、4.10−4.50 ( I H
.  m)4.55 ( 2 H .  s ) 7.30(5H.  s) M S  ale : 222  (M’″)、101
(100  %)(2S,3R,SR)− 5−ペンジ
ルオキシメチル−3−ヒトロキシー2−メチルテトラヒ
ドロフラン820■g  (3.69ミリモル)を含む
メタノール20m文の溶液に20%水酸化パラジウム/
炭素40−gおよびクロロホルム0.1mJlを加え、
水素の気流下(1気圧)で20時間室温で攬拌した. セライトを用いて触媒を除去し,溶液を減圧下に留去し
たのち,残渣をシリカゲル20gを用いたカラムクロマ
トグラフィーに付し、5%メタノール/エーテル混合溶
媒の流分より無色油状の(2S,:lR,5S)− 3
−ヒトロキシメチル−5−ヒトロキシー2−メチルテト
ラヒドロフラン(Ml図中の7 ) 462mg(収率
95%)を得た.〔α〕冫:−6.25° (c  o
.so、CHCl3 )(α) o’: −19.2’
  (C  I.20.  MeOH)文献値(α)二
’:−6.0  (c  o.s、CHC文2 ) IR  ν二::’ :  33so.  1100’
  H−NMR  (CDC文3 ) :δ : 1.
コO(3}{,  d,  J=6.1Hz  }1.
70− 2.20 ( 2 H ,m )2.50−1
.15(2H.bd,D2 0で消失) 3.30−4.05(4H, m) 4.05 − 4.40 ( I H , m )MS
m/e:13コ ( M◆千 1  )  .  57
(100%)[発明の効果] 本発明によれば,ムスカリンの中間体を提供することが
できるので、これまで難しいとされていたムスカリンの
工業的生産が可能になった.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の中間体およびムスカリンヨウ化物の製
造工程図である. Me (メチル基) Bn(ベンジル基)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式で表わされるムスカリンの中間体。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、式中Rは水素又はベンジル基、Meはメチル
    基を表わす。)
JP1187011A 1989-07-19 1989-07-19 ムスカリンの中間体 Pending JPH0352879A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1080726C (zh) * 1999-07-14 2002-03-13 北京市新技术应用研究所 从羊肚菌粗多糖中提取单一多糖的方法及其产品
CN1080725C (zh) * 1999-07-14 2002-03-13 北京市新技术应用研究所 从羊肚菌粗多糖中提取单一多糖的方法及其产品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1080726C (zh) * 1999-07-14 2002-03-13 北京市新技术应用研究所 从羊肚菌粗多糖中提取单一多糖的方法及其产品
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