JPS6022709B2 - プロスタグランジン類似化合物 - Google Patents

プロスタグランジン類似化合物

Info

Publication number
JPS6022709B2
JPS6022709B2 JP8891977A JP8891977A JPS6022709B2 JP S6022709 B2 JPS6022709 B2 JP S6022709B2 JP 8891977 A JP8891977 A JP 8891977A JP 8891977 A JP8891977 A JP 8891977A JP S6022709 B2 JPS6022709 B2 JP S6022709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
formula
compound
prostaglandin
reference example
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8891977A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5325544A (en
Inventor
昌庸 黒野
久郎 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ono Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Ono Pharmaceutical Co Ltd
Publication of JPS5325544A publication Critical patent/JPS5325544A/ja
Publication of JPS6022709B2 publication Critical patent/JPS6022709B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なプロスタグランジン類似化合物に関する
そして本発明は本出願人が持開昭50−123鼠7号明
細書に記載し特許請求している発明を疹節し、あるいは
改良したものである。袴関昭50一123私7号明細書
中に本出願人が記載し特許請求したものは次のような事
である。
すなわち一般式〔式中、Aは で示される基を表わし、Xはトランスーピニレン(すな
わち一CH;CH−)あるいはエチレン(すなわち一C
H2C弘一)も表わしYはシスービニレンあるいはエチ
レンを表わし、Rは水素原子あるいは炭素数1から12
をもつ直鎖あるいは分枝状アルキル基を表わし、R1、
R2およびR3は同じであるか異なっていてもよく、そ
れぞれ水素原子あるいは炭素数1から12をもつ直鎖あ
るいは分枝状アルキル基、あるいは非置換のあるいは置
換されたアリル基を表わすが、少なくともR1、R2お
よびR3のうちの1つはァルキル基あるいは非置換のあ
るいは置換されたアリル基を表わす。
〕で示される15ーシクロブチループロスタグランジン
類似化合物およびそれらの酸およびェステルのシクロデ
キストリン包援化合物、およびRが水素原子を表わすと
きにはそのような酸の非変性塩(たとえばナトリウム塩
)についてである。
一般式(1)のC,5の炭素原子についている水酸基は
Q−配置であることが好ましい。前記の明細書中におい
ては一般式(1)の化合物が選択的にプロスタグランジ
ン特有の、既知で有効な薬理作用、特に胃酸分泌及び胃
漬擬の抑制活性、気管支拡張作用を有し、したがって胃
腸の糟湯及び端息の治療に有効であることを明らかにし
た。
その後さらに研究と実験を重ねた結果、一般式(1)で
Aが式(0)の基を表わし、×がトランスービニレン、
Yがシスービニレンあるいはエチレンを表わし、Rが前
記と同じ意味を表わし、好ましくは水素原子あるいはメ
チル基を表わし、RIがシクロプチルの3の位置につい
ている炭素数1から6のァルキル基を表わし、R2およ
びR3は水素原子を表わす場合、すなわち16・18ー
メタノーPGE2および同一PGE,そしてそれらのエ
ステルは予期されなかった程顕著な薬理性質を有するこ
とを見し、出した。
〔式中、Y及びRは前記と同じ意味を表わし、R4は炭
素数1〜6(好ましくは2〜5、更に好ましくは3)の
アルキル基を表わし、波線Wは水酸基が8一配置あるい
は、好ましくはQ−配置についている事を表わし、CM
,4の二重結合はトランスである。
〕で表わされる現在迄知られていなかったプロスタグラ
ンジン類似化合物及びそのような醗あるいはェステルの
シクロデキストリン包鞍化合物、及びRが水素原子を表
わすときにはそれらの非蔓性塩(たとえばナトリウム塩
)に関する。
本発明は一般式(V)のすべての化合物、すなわち「天
然型」あるいはその鏡像体またはそれらの混合物、特に
「天然望塾」とその鏡像体の等量混合物から成るラセミ
体に関するものである。
当該業者にとって明らかなように、一般式(V)で示さ
れる化合物は少なくとも4個の不斉中心を有しており、
これら4個の不斉中心は脂環式環の8位、12位と、水
酸基のついている11位、1劫立の炭素原子である。よ
く知られているように不斉中心の存在により異性体が生
じる。しかしながら、一般式(V)の化合物はすべて脂
環式の8位とla立の炭素原子についている側鎖が互い
にトランスであるような配置をもつている。従って一般
式(V)の8位と12位の炭素原子についている側鎖が
トランス−配置をもち、19立に水酸基を有する全ての
異性体及びそれらの混合物が一般式(V)で示される化
合物の範囲にはいる。更に、一般式(V)はシクロブチ
ル環について幾何学的異性(すなわちシスー及び/ある
いはトランス−異性体)をもっている。一般式(V)の
プロスタグランジン類似化合物でYがエチレンを表わし
、Rが水素原子あるいはメチル基を表わし、R4はnー
プロピル基を表わすとき、すなわち16・18ーメタノ
ー20−メチル−DGE,及びそのメチルェステル、及
びRが水素原子であるときにはその非毒性塩は非常に強
い血づ・板凝集抑制作用及び冠状動脈拡張作用を有する
ことが見し、出されたくこれらの活性は特開昭50−1
23乳7号の明細書中に開示された、本明細書中の一般
式(1)に適合したいかなる特定化合物についても記載
されていない。
)。従って脳血栓症及び心筋梗塞の治療、及び狭心症の
治療に有効である。またこれらの一般式(V)のプロス
タグランジン類似化合物及びそれらの非毒性塩は非常に
強い血圧降下活性を有しているため、高血症の治療及び
末梢循環障害の治療にも有効である。
本発明のプロスタグランジン類似化合物は上述の重要な
薬理活性に比べて下痢の作用は比較的弱く、従って目的
に叶った投与量では通常望ましくない副作用である下痢
は生じないので上述の目的に使う事ができる。
例えば、実験室での実験では、16・18ーメタノー2
0ーメチルーPGE,は‘a1アロバルビタールで麻酔
した大の静脈内に1.0及び2.0一夕/k9(動物体
重)で投与したとき、それぞれ4分間16肋Hg及び6
分間4仇岬Hgの血圧降下を示し、これはPGE,の同
じ作用より1.3情強力である。
無麻酔の高血圧自然発生ラットに経口で1.0雌′k9
(動物体重)投与したとき投与後30分で35±16.
4肋Hg、1時間後に19±10.2肋Hg、そして3
時間後に17十9.2肋Hgの血圧降下を示し、‘b}
ラット及び人の血小板が過剰な血酸におけるアデノシ
ンーニーリン酸誘発血小板凝集をコントロールに比較し
て50%抑制する所要量はそれぞれ1.6×10‐3r
夕/の【及び1.0×10‐3rタ′の【であり、PG
E,ではそれぞれ2.7×10‐2ムタ′の【及び4.
1×10‐2であった、‘c} 家兎の摘出心臓の冠血
流量を50%増大させる投与量は0.16ムタでありP
GE,の同活性の16.8倍を示した。
16・18ーメタノ−20−メチル−FGE,メチルエ
ステルは‘a} アロバルビタールで麻酸した大の静脈
内に0.5及び1.0ムタ/k9(動物体重)で投与し
たとき、それぞれ12分間26肋Hg及び16分間5仇
磁Hgの血圧降下を示し、これはPGE,の同じ作用よ
り2情強力である。
無麻酔の高血圧自然発生ラツトに経口で1.仇o/k9
(動物体重)で投与したとき投与後3の片で35土05
肋日& そして3時間後に20±37肋Hgの血圧降下
を示し、【b’ラット及び人の血小板が過剰な血鍬にお
けるアデノシン一二ーリン酸誘発血小板凝集をコントロ
ールに比較して50%抑制する所要蔓はそれぞれ1.9
×10‐3ムタ/叫及び9.4×10‐3〃夕/泌であ
り、‘c} 家兎の摘出心臓の冠血流量を50%増大さ
せる投与童は0.26〃夕であり、PGE,の同活性の
1.7対音を示した。
本発明のプロスタグランジン類似化合物及びそれらのシ
クロデキストリン包薮化合物及び非毒性塩は、前に述べ
たように、前記した価値ある性質を示す投与量では望ま
しくない副作用である下痢を一般にひきおこさない。
例えば、ハツカネズミに経口投与した時、そのハツカネ
ズミの50%に下痢を生じる投与量は、16・18−メ
タノー20ーメチルーPGE,及びそのメチルヱステル
はそれぞれ5〜10及び5〜10のo/k9(動物体重
)であった。16・18ーメタノー20−メチル−RO
E,及びそのメチルェステル、及びすでに袴関昭50一
123647号の明細書に開示されている化合物、例え
ば16・16ープロパノーPGE,及びそのメチルェス
テル、及びPGE,の薬理活性を次の表に示す。
ここでPGE,=1.0として活性を比較している。表
に示したように、16・18−メタノ−20−メチルー
PGE,及びそのメチルヱステルは強い有益な効果(血
小板凝集抑制及び冠状動脈拡張の作用)を有している。
さらに、16・18ーメタノー20−メチル−PGE,
及びそのメチルェステルは前述の価値ある薬理的性質を
考慮する時、それらの活性の強さに比べて比較的下痢作
用が弱い。これらのデータは16・18−メタノー20
−メチル一ROE,及びそのメチルェステルが実験に用
いた他の化合物に比べてはるかに優れた血小板凝集抑制
活性及び冠状動脈拡張作用を有しており、脳血栓症及び
筋梗塞の治療及び狭心め岸の治療に使用する際にも、他
の化合物に比べてより優れており、またより安全である
ことを示している。本発明に従えば、一般式(V)のプ
ロスタグランジン類似化合物は、一般式(式中Y、R及
びR4は前記と同じ意味を表わし、R5は2−テトラヒ
ドロフラニル基、1−ェトキシェチル基あるいは好まし
くは贋摸されていないかもしくは少なくとも1個のァル
キル基で置換されている2−テトラヒドロピラニル基で
あり、二重結合はトランスである。
)で示されるシンクロベンタン誘導体の−OR5基を水
酸基に加水分解することにより製造される。
一般式(W)の化合物の−OR5基は有機酸水溶液、た
とえば酢酸あるいはパラトルェンスルホン酸、あるいは
無機酸、たとえば塩酸の希薄溶液を用いて温和な条件で
加水分解して、例えば一般式(W)の化合物を室温から
60℃の間(好ましくは45℃以下)で有機酸(たとえ
ば酢酸の水溶液)で処理して水酸基に変換する。水と混
和する有機溶媒、たとえば低級アルコ−ル(たとえばメ
タノールあるいはエタノール)、あるいはテトラヒドロ
フランは加水分解を円滑にするのに役立つ。
前記の操作の出発物質として用いられる一般式(W)の
シクロベンタン誘導体は新規化合物であり本発明の一つ
を構成するものである。
これら一般式(町)の化合物は下記の反応工程式に示し
た一連の反応により製造される。反応工程式 反応工程式中R4及びR5は前記と同じ意味を表わし、
R6は炭素数1から12個のアルキル基であり、C5一
C6及びC,3一C,4の二重結合はそれぞれシス及び
トランスを表わす。
式(風)のビシクロオクタンと式(K)の(4一カルボ
キシブチリデン)トリフエニルホスホラン〔ソジウムメ
チルスルフイニルメチリドと(4ーカルボキシブチル)
トリフエニルホスホニウムブロミドとの反応より得られ
る:J.Amer.Chem.SM.、91、5675
(1969)参照〕との反応はウィティヒ反応を行なう
際に用いられる通常の条件、たとえば不活性溶媒中室温
で行なわれる。
この反応はホスホラン化合物が他の溶媒、たとえばテト
ラヒドロフランに難溶であること、またウィティヒ反応
で立体特異的にシス二重結合を形成しなければならない
等の理由からジメチルスルホキシド中で行なうのが好ま
しい。
又ウィティヒ反応を完全に行なわせるためにはビシクロ
ーオクタン1当量につき2〜4当量のホスホランを必要
とする。反応は一般に10〜4ぴ○、好ましくは20〜
3ぴ○の温度で行ない、通常室温では1.5〜4時間後
に完了する。反応混合物から通常の方法で式(XA)の
酸性成分を抽出し、更にシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製する。式(XA)の化合物は、所望により
還元して式(XB)の対応する化合物に変換する。
この還元は不活性溶媒、たとえばメタノールあるいはエ
タノールのような低級アルカ/−ル中室温で、常圧ある
いは大気圧から15kg/〆の水素圧のような加圧下の
条件で水素化触媒を用いて水素化を行なうのが適してい
る。水素化触媒にはたとえばパラジウム炭素、パラジウ
ムあるいはニッケルを用い、還元中C,8一C,4のト
ランスービニレン基が還元されないように調整すべきで
ある。式(XA)、(XB)及び(XC)の化合物は、
プロスタグランジン化合物の9位の水酸基をオキソ基へ
と変換するのに用いられる公3句の方法、たとえばクロ
ム酸溶液(たとえば三酸化クロム、硫酸マンガン、硫酸
及び水より製造する)あるいはジョーンズ試薬を用いる
方法によって式(WA)、(WB)及び(WC)の対応
する化合物に変換される。
本明細書中で公知の方法とは、以前に使われた方法、ま
たは化学文献に記載された方法のことである。
式(XC)及び(WD)のアルキルェステルは対応する
式(XB)及び(WA)からそれぞれ(1)ジアゾメタ
ンのようなジアゾアルカン化合物と反応させる方法(0
)縮合剤としてジシクロヘキシルカルボジィミドの存在
下アルコールと反応させる方法、あるいは(m)はじめ
に第三級アミンとハロゲン化ピパロイルあるいはハロゲ
ン化アリルスルホニルあるいはハロゲン化アルキルスル
ホニルを加えて混合酸無水物を形成させ、次にアルコー
ルと反応させる方法〔英国特許第1362956号及び
同13畝125号明細書参照〕により合成される。
式(畑)のビシクローオクタン誘導体は下記の反応工程
式に示した一連の反応によって製造される。反応工程式 反応工程式中R4及びR5は前記と同じ意味を表わし、
Acはアセチル基であり、R7は低級アルキル基を表わ
し、二重結合はトランスである。
式(幻)のビシクローオクタン化合物、すなわちIS−
2ーオキサー3ーオキソ−6Rーホルミルー7R−アセ
トキシーシスービシクロ〔3・3・0〕オクタンは公知
化合物であり、ラセミ体はJ.Amer.Chem.S
比.、91、5675(1969)に、天然型は同謎9
2、397(1970)にそれぞれ記載されている。式
(脚)のホスホネートをまずたとえばテトラヒドロフラ
ンや1・2ージメトキシェタン等の非プロトン性溶媒中
で水素化ナトリウムと反応させてィリドとし、ビシクロ
ーオクタソ化合物の1・2ージメトキシエタンあるいは
テトラヒドロフラン溶液に加えて、室温程度の温度でウ
ィティヒ反応を行ない立体特異的にトランス二重結合を
もつ式(Xm)の化合物を得る。
この化合物を1・2−ジメトキシェタン中棚水素化亜鉛
あるいはメタノールーテドラヒドロフラン中、棚水素化
ナトリウムなどで還元して式(XW)の化合物を得、所
望によりQ−及び8一水酸基異性体をカラムクロマトグ
ラフィーで分離することができる。式(XW)の化合物
を、たとえば室温でメタノール中等モルの無水炭酸カリ
ウムを用いて加水分解し、式(XV)のジオールを得、
ついでたとえばジヒドロピラン(あるいはビニルエチル
エーテルあるいはジヒドロフラン)を塩化メチレン中、
室温で触媒にパラトルヱンスルホン酸を用いて反応させ
て、R5(R5は前記と同じ意味を表わす。)基を導入
するエーテル化を行なって式(XW)のェーナルを得る
。式(XW)のエーテルをトルェン中低温、たとえば一
70こ0で15〜3び分水素化ジイソプチルアルミニウ
ムで還元すると式(W)の出発物質が得られる。式(柳
)のホスホネートは次式に従って製造される。
(式中、R4及びR7は前記と同じ意味を表わす。
)式(X血)のシクロプタンカルポン酸を常法により塩
化チオニルと反応させると酸塩化物(X脚)が得られる
。塩化物に2当量以上の式(R70)2−P(0)CH
3(式中R7は前記と同じ意味を表わす。
)のジアルキルメチルホスホネートリチウム誘導体を、
たとえばテトラヒドロフランのような非プロトン性溶媒
中0℃以下で反応させると式(柳)の目的とするホスホ
ネートがえられる。ジアルキルメチルホスホネートのリ
チウム誘導体(XK)はテトラヒドロフラン中ジアルキ
ルメチルホスホネートとnーブチルリチウムを、たとえ
ば一15午Cから−70℃といった低温で反応すること
により得られる。一般式(X肌)のシクロブタンカルポ
ン酸のうちのいくつかは公知化合物であり、その他のも
のもシクロアルカンカルボン酸の合成法として公3知の
方法、たとえば次の反応式に示すような方法〔仇g.R
eaction、第9巻、160頁(1957)及び仇
g.S如.、合本第四巻215頁(1955)参照〕を
適用することにより容易に得ることができる。
(式中R4は前記と同じ意味を表わす。)式(XX)の
ジオールを47%の臭化水素と濃硫酸とを用いて公知の
方法に従って処理し式(X幻)の二臭素化合物を得る。
ついで式(XM)の二臭素化物をナトリウム塩の2倍当
量のマロン酸ジェチル、すなわち式(X地)の化合物と
反応させて式(XXm)の化合物を得る。
一般式(X血)のシクロブタンカルボン酸は式(XXm
)の化合物を加水分解し、ついで式(XXW)の化合物
を脱炭酸することにより得られる。
一般式(V)でRが水素原子であるプロスタグランジン
類似化合物は、所望により、公知の方法に従って非毒性
塩にすることができる。
この明細書で用いられている「非毒性の塩」という言葉
は、動物組織に対して比較的無害で、治療に必要な量を
用いたとき一般式(M)の化合物の有益な薬理的性質が
そのカチオンにより生じた副作用によって損われないよ
うなカチオンの塩を意味する。
塩は水溶性であることが好ましい。適当な塩にはアルカ
リ金属の塩、例えばナトリウム及びカリウムの塩、アン
モニウム塩及び薬剤的に許容される(すなわち非毒性の
)アミン類が含まれる。カルボン酸とそのような塩を形
成する適当なアミンはよく知られており、例えば理論上
アンモニアのひとつあるいはそれ以上の水素原子を他の
基で交換させて得られるアミンが含まれる。その基はひ
とつ以上の水素原子が置換されているときは同じでも違
っていてもよいが、例えば炭素数1〜6のアルキル基あ
るいは炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基から選ばれ
る。非毒性の塩は、Rが水素原子を表わす一般式(V)
の酸から公知の方法、例えば適当な溶媒中でRが水素原
子を表わす一般式(V)の酸と適当な塩基、例えばアル
カリ金属の水酸化物あるいは炭酸塩、水酸化アンモニウ
ム、アンモニアあるいはアミンを理論量ずつ反応させる
ことにより得られる。
塩は溶液を凍結乾燥するか、あるいは反応溶媒に十分に
不溶であるならば炉過するか、あるいは必要ならば溶媒
を一部除去した後に炉過することにより単離される。所
望により一般式(V)のプロスタグランジン及びそのェ
ステルは、シクロデキストリン包酸化合物に変換できる
包接化合物はシクロデキストリンを水及び/または水と
混和しうる有機溶媒に溶かして、水と混和しうる有機溶
媒に溶かしたプロスタグランジン化合物に加えることに
より製造される。その混合物を加熱し、目的とするシク
ロデキストリン包酸化合物は減圧濃縮によって、あるい
は冷却して炉過するかまたはデカンテーションによって
単離される。有機溶媒の水に対する比率は出発物質及び
生成物の溶解性によりかわる。シクロデキストリン包援
化合物の製造中、温度は7ぴ0を越えないほうが好まし
い。Q一、B−、あるいはyーシクロデキストリンある
いはそれらの混合物がシクロデキストリン包接化合物の
製造に用いられる。シクロデキストリン包鞍化合物に変
換することにより、プロスタグランジン類似化合物の安
定性が増大される。次の参考例及び実施例は本発明の新
規のプロスタグランジン類似化合物の製造方法を示して
いる。
参考例及び実施例中の「IR」、「NM股」及び「TL
C」はそれぞれ赤外吸収スペクトル」核磁気共鳴スペク
トル」及び「薄層クロマトグラフィ」を表わしている。
クロマトグラフィによる分離の箇所に記載されている溶
媒の割合は体積による比率を示している。参考例 1 2−nーブロピルー1・3−ジブロモプロパン2一nー
プロピルプロ/ぐンー1・3ージオール(60.0夕、
0.5雌モル)を47%臭化水素水(211夕、1.松
モル)と硫酸(635夕、0.65モル)の混合物に溶
かして、この溶液に硫酸(103夕、1.04モル)を
加えた。
反応混合物を1観時間還流させてから水蒸気蒸留を行な
った。
蒸留物の水に不港の部分を分離し、水(15の‘)及び
炭酸ナトリウムの飽和水溶液(15の【)で洗浄し、塩
化カリウムで乾燥後蒸留して(9仇吻Hg、105℃〜
110oo)、次の物理的性質を持つ標題化合物104
夕(8叫皮率)を得た。沸点:105qC〜110こ0
(2仇松Hg)。NMR(CC14):6=6.67〜
3.30(岬、m)、2,10〜1.80(IH、m)
、1.60〜1.18(岬、m)、1.10〜0.8奴
例(粗、m)。IR(液膜法):レ=1460、125
5、1240、1210の参考例 23一n−プロピル
シクロブタン一1・1−ジカルボン酸ジェチルェステル
マロン酸ジェチルェステル(96.0夕、0.608モ
ル)をナトリウムェトキサィド溶液〔13.8夕のナト
リウム(0.6グラム当量)を無水ェタ/ール300肌
に加えて製造した。
〕に加え、混合物をかきまぜながら還流させた。一時間
経過後、ナトリウムェトキサィド溶液〔12.2夕のナ
トリウム(0.5グラム当量)を無水エタノール200
泌に加えて製造した。
〕及び2一nープロピルー1・3−ジプロモプロパン(
12.2夕、0.5モル:参考例1で製造した)を同時
に銘とうする混合物中に加えた。全部加えた後、混合物
を還流しながら2時間かきまぜ、ついで400の‘のエ
タノールを反応混合物より蟹去した。
残留物に水を加えてベンゼンで抽出した(5×300の
‘)。抽出物を減圧濃縮して粗生成物を得、それを真空
蒸留して標題化合物を滋%の収率で得た。この化合物の
物理的性質は次のようである。沸点:91℃〜110℃
/1奴Hg。
NMRくCC14):6=4‐20〜4.00(虹日、
m)、1‐35〜1.17(班、m)、1.03〜0.
7&血(祖、m)。
爪(液膜法):レ=1730、1270、114山地‐
1。参考例 33一n−プロピルシクロブタン一1・1
ージカルポン酸3一nープロピルシクロプタンー1・1
ージカルポン酸ジェチルェステル(100夕、0.41
3モル、参考例2で製造)をベンゼン(200の【)に
溶かして水酸化ナトリウム(320夕、8.00モル)
の水溶液(400の【)で2戊時間室温で処理した。
反応混合物を6規定の塩酸で酸性にし、ジヱチルェーテ
ルで抽出した(3×400の‘)。抽出物を減圧濃縮し
て、得られた粗固形物をクロロホルムで再結晶して次の
物理的性質をもつ標題化合物を定量的に得た。
NMR(CD30D):6=6.30〜5.30(が、
重水交換)、1.05〜0.7朝風(班、m)。
m(KBr):ひ3500〜230止170瓜又一1。
参考例 42・4−メタノ−へブタン酸 3一n一プロピルシクロプタン−1・1ージカルボン酸
(45.0夕、0.24モル、参考例3で製造した。
)を2畑時間175oCに保つた。油状粗生成物を減圧
蒸留し、定量的に次の物理的性質をもつ標題化合物をえ
た。沸点:1巡℃〜139.が0/2仇舷H&NMR(
CC14):6:12.05(IH、重水交換)、3.
25〜2.75(IH、m)、1.05〜0.7虫血(
斑、m)。
m(液腰法):〃=3500〜220止 1700の‐
1。参考例 5拡塩化2・4ーメタノヘプタノィル 新たに蒸留した塩化チオニル(50の【)を2・4−メ
タノヘプタン酸(14.3夕、参考例4で製造)に加え
た。
室温で1.5時間かきまぜたのち、7500に温度をあ
げ2時間一定に保った。減圧下で塩化チオニルを除去し
た後、油状残留物を真空蒸留にほぼ定量的に次の物理的
性質をもつ標題物質をえた。沸点:4籍0/1側Hg。
m(液膜法):レ=180比ネ‐1。
参考例 6 ジメチル2ーオキソ−3・5ーメタノオクチルーホスホ
ン酸ジメチルメチルホスホン酸(29.89、0.24
0モル)のテトラヒドロフラン(150の‘)液に、n
ーブチルリチウム(0.240モル)のへキサン溶液(
ホスホン酸に対して1当量)を加え、室素気流中−7ぴ
0で40分間反応した。
反応混合物にさらに塩化2・4−メタノヘプテノイル(
154夕、参考例5で製造した。)のテトラヒドロフラ
ン(150の【)溶液を加えて−70午0で8世分間反
応した。‐70℃で50分間かきまぜたのち、室温で1
.5時間かきまぜ、反応混合物を次のようにして処理し
た:反応混合物を氷酢酸(10M)で酸性にした後、減
圧濃縮した。残留物を水(25奴)に溶かしてジェチル
ヱーテルで抽出した(5×100の【)。有機層を合わ
せて硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して真空蒸留し、
次の物理的性質を有するジメチル2−オキソ−3・5ー
メタノオクチルホスホン酸18.3夕(収率76.9%
)を得た。沸点:130qo〜1紙℃/1側Hg。
NMR(CDC13):6=3.78(細、d、J:1
1.0HZ)、3.29〜2.91(2日、m)、2.
50〜1.00(1雌、m)、0.98〜0.7弦血(
祖、m)。
IR(液膜法):〃=1710 1260 104瓜〆
‐1。参考例 7IS一2ーオキサ−3−オキソー6R
−(3−オキソ−4・6ーメタノートランス−1−ノネ
ニル)一7Rーアセトキシーシスービシクロ〔3・3・
0〕オクタン乾燥ピリジン(32.6泌)及び三酸化ク
ロム(19.8夕、1班ミリモル)を塩化メチレン($
0wと)に10q0〜2ぴ○で加えてIS分間かきまぜ
た。
反応混合物にセラィト545(37.5夕)を加えて0
℃にした。IS−2−オキサー3ーオキソ−6R−ヒド
ロキシメチル−7Rーアセトキシーシスービシクロ〔3
・3・0〕オクタン(800夕、37.4ミリモル)(
J.Amer.Chem.Scc.、舵、397(19
70)記載の方法で製造〕の二塩化メチレン(85の【
)液に、上記の三酸化クロム溶液を加えて0℃で13分
間かきまぜて酸化した。硫酸水素ナトリウム水和物(1
45夕)を加えて、混合物を0℃でさらに10分かきま
ぜた後硫酸マグネシウムを通して吸引炉過を行なった。
固形物を冷却二塩化メチレンで洗浄し、炉液を0℃で減
圧濃縮して粗アルデヒド化合物を得、これをすぐ次の反
応に用いた。水素化ナトリウム(1.払夕、41.6ミ
リモル)を1・2−ジメトキシェタンにけん濁させ、こ
れに参考例6で製造したジメチル2ーオキソー3・5ー
メタノオクチルホスホン酸(10.3夕、41.6ミリ
モル)を1・2ージメトキシエタン(200の‘)にと
かして加えた。
混合物を泡が出なくなるまで室温で約30分かき.まぜ
た。この反応溶液に、1・2ージメトキシェタン(20
0のZ)に先に得られた粗アルデヒドをとかした溶液を
3℃〜500で加え、室温で40分かきまぜた。氷酢酸
で過剰の塩基を中和して溶媒を減圧蟹去した。残留物を
水に溶かして酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、
硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮して生成物を得た。その
油状物質をシリカゲルで顔出溶媒にベンゼン一酢酸エチ
ル(8:1)を用いてクロマトグラフィーを行ない次の
物理的性質をもつ標題物質(5.30多)をIS−2ー
オキサー3ーオキソ−6R−ヒドロキシメチル−7R−
アセトキシーシスービシクロ〔3・3・0〕オクタンを
基準に42.4%の収率で得た。NMR(CDC13)
:6=075〜6.45(IH、m)、6.23〜6.
00(IH、m)、5.15〜4.90(が、m)、2
.03(細、S)、0.職〜0.7技風(粗、m)。
m(CHC13):レニ1775・1740・1690
・1660・1筋0 124u l070 99比友‐
1。参考例 8IS一2−オキサ−3ーオキソー6R一
〔3R(及び3S)−ヒドロキシ−4・6ーメタノート
ランスー1ーノネニル〕一7Rーアセトキシ−シスービ
シクロ〔3・3・0〕オクタン参考例7で製造したIS
−2ーオキサ−3−オキソー6R−(3ーオキソー4・
6ーメタノートランス−1ーノネニル)一7Rーアセト
キシーシスービシクロ〔3・3・0〕オクタン(7.6
夕、23ミリモル)を乾燥メタノール(160の【)及
び乾燥テトラヒドロフラン(80の‘)の混合物に溶か
し、棚水素化ナトリウム(378夕、100ミリモル)
を−3ぴ0で徐々に加えた。
186かきまぜたのちに反応混合物に氷酢酸(13の【
)を加えて反応を止め、濃縮した。
残留物を水に溶かしてクロロホルムで抽出した。抽出物
を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮して油状物(7.8夕
)を得た。
過剰の酢酸を真空で除去したのち、粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(800夕)で溶出溶媒に
ジェチルェーテルとへキサン(8:2)を用いて精製し
た。以下のような区分で集めた。(a} 3.1#(所
望の3Sーアルコール)【b’2.1夕(3R及び3S
−アルコール混合物)(c)2.4夕(3Rーアルコ−
ル)(1)3Sーアルコールは次の物理的性質をもつ。
NM旧(CDC13):6二5.斑〜5.45(2日、
m)、5.05〜4.85(が、m)、4.10〜3.
80(IH、m)、2.02(班、S)、0.斑〜0.
75肌(班、m)。IR(CHC13):レニ3500
・178u1770・1740・17301250、聡
0の‐1。
旋光度:〔Q〕び2=−10.50(C=1.04、C
HC13)。
‘2’ 3R−アルコールは次の物理的性質をもつ。
NMR(CDC13):6=5.斑〜5.45(2日、
m)、5.08〜4.85(が、m)、4.10〜3.
80(IH、m)、2.02(9日、S)、0.吸〜0
.75(9日、m)。IR(CHC13):リニ乳50
、1770 1740、1240、975ス‐1。
旋光度:〔Q〕び2=−42.40(C=1.10、C
HC13)。
融点870− −90qo。
参考例 9 IS一2ーオキサー3−オキソー6R−(3Sーヒドロ
キシ−4・6−メタノートランスー1ーノニネル)一7
Rーヒドロキシーシスービシクロ〔3・3・0〕オクタ
ン参考例8で得られたIS一2−オキサ−3−オキソー
6R一(3Sーヒドロキシー4・6ーメタノートランス
ー1−/ニネル)一7Rーアセトキシーシスービシクロ
〔3・3・0〕オクタン(3.10夕、9.23ミリモ
ル)、粉砕した炭酸カリウム(1.紙夕、9.64ミリ
モル)及びメタノール(35の【)の不均一混合物を室
温で19分間激しくかきまぜてから氷冷した。
1.帆−塩酸(17.1の【)を加えてからクロロホル
ムで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、減圧濃縮して油状物質を
得た。
粗生成物を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
溶出溶媒にベンゼン、ついでクロロホルムーエタノール
(8:1)を用いて精製し、次の物理的性質をもつ穣題
化合物だ.60夕(95.8%収率)を得た。NMR(
CDC13):6=555〜4.90(2日、m)、5
05〜4.76(IH、m)、4.10〜375(が、
m)、0.斑〜0.7強風(細、m)。
R(CHC13):〃=乳00 176ふ 975仇‐
1。
参考例 10IS一2ーオキサ−3ーオキソー6R−(
3S一2ーテトラヒドロピラニルオキシー4・6ーメタ
ノートランスー1ーノネニル)−7R−2ーテトラヒド
ロピラニルオキシーシスービシクロ〔3・3・0〕オク
タン参考例9で製造したIS−2ーオキサー3−オキソ
ー6R一(3S−ヒドロキシー4・6ーメタノートラン
スー1−/ネニル)一7Rーヒドロキシーシスービシク
ロ〔3・3・0〕オクタン(2.46夕、8.37ミリ
モル)、パラトルエンスルホン酸(10の2)及び蒸留
したばかりの2・3ージヒドロピラン(7.5の【)を
二塩化メチレン(30の‘)に溶かして室温で13分間
かきまぜた。
ピリジン7滴を加えて反応を止めクロロホルムで希釈し
た。飽和食塩水で洗浄後、有機層を硫酸ナトリウムで乾
燥して減圧濃縮し標題物質4.20夕(計算では3.8
7夕;不純物としてジヒドロピランの重合物が含まれて
いるらしい。)を無色油状物として得た。粗生成物を精
製することなく後述の参考例11で用いた。物理的性質
は次のようである。NMR(CDC13):6:5.6
5〜5.20(が、m)、5.05〜4,80(IH、
m)、4.75〜4,50(が、m)、4.10〜3.
70(4日、m)、3.62〜3.30(が、m)、0
.擬〜0.7虫血(が、m)。
瓜(CHC13):レ=1765・1180・1130
・1075・1035102止 973沫‐1。
参考例 11 IS−2−オキサ−3(;)ーヒドロキシ−6R一(3
S一2−テトラヒドロピラニルオキシ一4・6−メタノ
ートランス−1ーノネニル)一7R一Zーテトラヒドロ
ピラニルオキシーシスーピシクロ〔3・3・0〕オクタ
ン参考例10で製造した粗製のIS−2ーオキサー3ー
オキソ−6R−(3S一2ーテトラヒドロピラニルオキ
シー4・6ーメタノートランス−1ーノネニル)一7R
一2ーテトラヒドロピラニルオキシーシスービシクロ〔
3・3・0〕オクタン(3.87夕、8.39ミリモル
)をトルエン(60の【)に溶かして−7ぴ0でかきま
ぜながら、ジィソブチル水素化アルミニウム(25夕)
のトルェン(100叫)溶液8.9の‘を滴下した。
均一な溶液を一70qoで2企分かきまぜて、ジェチル
ヱーテルで希釈して、エーテル層を酒石酸水素ナトリウ
ムの飽和水溶液で洗浄した。そのエーテル溶液を硫酸マ
グネシウムで乾燥して濃縮し、次の物理的性質をもつ標
題物質をえた。これは精製することなく後述の参考例1
2に直ちに使用した。NMR(CDCl3):6:57
0〜5.10(幻、m)、4.78〜4.40(9日、
m)、4.13〜3.25(7日、m)、0.斑〜0.
7或風(祖、m)。
m(CHC13):レニ乳00、1130、1075、
1020、1000、97ふ 905 87比〆‐1。
参考例 129Qーヒドロキシ−11Q・15Sービス
(2ーテトラヒドロピラニルオキシ)一16・18−メ
タノ−20−メチルプロスターシスー5・トランス−1
3−ジェン酸ナトリウムメチルスルフイニルメチリドを
次のようにして製造した:水素化ナトリウム(359の
o)及び無水ジメチルスルホキシド(48の【)の混合
物を60午○で水素ガスの発生が止むまで約2〜3時間
かきまぜた溶液を室温迄冷却してから用いた。
無水ジメチルスルホキシドは水素化カルシウム上で乾燥
し、蒸留して製造した。(4ーカルボキシブチル)トリ
フエニルホスホニウムブロミド(13.09)を無水ジ
メチルスルホキシド(30の【)にとかし、ここに前記
のようにして製造したナトリウムメチルスルホニルメチ
リドのジメチルスルホキシド溶液35.2の【(71.
0ミリモル)をかきまぜながら加えると赤い溶液を生じ
、これをさらに5分間かきまぜてから、参考例11で製
造した12一2ーオキサ−3;ーヒドロキシ−6R−(
3S−2ーテトラヒドロピラニルオキシ−4・6ーメタ
/−トランス一1−ノネニル)−7R一2−テトラヒド
ロピラニルオキシーシス−ビシクロ〔3・3・0〕オク
タン(3.87夕)のジメチルスルホキシド(30の【
)溶液を加えた。
反応混合物を25℃土1℃で30分、さらに3ぴ0で2
時間かきまぜ氷水で急冷し反応を止めた。反応混合物を
酢酸エチルとジェチルェーテル(1:1)の混合物で希
釈し、炭酸カリウムの水溶液と振とうすると、pH‘ま
約10となった。TLCにより有機層には何の生成物も
存在しない事をたしかめた後、水層を1.州塩酸でPH
2〜3の酸性とし、ペンタンとジェチルェ−テル(1:
1)の混合物で抽出した。酸性抽出物を硫酸マグネシウ
ムで乾燥後濃縮して3.50夕の油状物をえた。
油状生成物をシリカゲル(100夕)カラムクロマトグ
ラフイーにより港出溶媒にクロロホルムーェタノール(
40:1)を用いて精製を行ない次の物理的性質をもつ
純粋な油状の標題物質2.88夕〔IS−2−オキサ−
3−オキソ−6R一(3S−ヒドロキシー4・6−メタ
ノートランス−1−ノネニル)−7R−ヒド。キシーシ
スービシクロ〔3・3・0〕オクタン基準での収率62
.8%)を得た。NMR(COC13):6;5.70
〜5.05(斑、m)、4.83〜4.55(が、m)
、4.25〜3.70(が、m)、3.65〜3.30
(が、m)、0.98〜0.7劫風(洲、m)。
m(CHC13):レニ3600〜2400・1710
・1130・107ふ1020 970 900 86
反丸‐1。参考例 139Qーヒドロキシ−11Q・1
5Sービス(2−テトラヒドロピラニルオシ)一16.
18ーメタ/一20−メチルプロストートランス−13
ーヱン酸3.斑雌(0.653ミリモル)の9Qーヒド
oキシ−11Q.15S−ビス(2−テトラヒドロピラ
ニルオキシ)一16・18−メタノー20−メチルプロ
スターシスー5、トランス−13−ジェン酸(参考例1
2で製造)を6の‘のメタノールに溶かして10肋pの
5%(W/W)パラジウム炭素の存在下に接触還元を行
なった。水素添加は室温常圧で1.2当量の水素分子が
吸収されて出発物質が硝酸銀処理した薄層〔展開溶媒と
してクロロホルムーメタノール(20:1)を用いた。
〕クロマトグラフィーで検出されなくなるまで行なった
。反応後、触媒はろ別し、ろ液を減圧で蒸発乾固させて
次の物理的性質をもつ標題物質(350のp)を得た。
NMR(CDC13):6=5.65〜520(2日、
m)、4.95〜4.50■日、m)、4.23〜3.
75(7日、m)、0.斑〜0.7母血(祖、m)。
m(CHC13):レニ3600〜2400・1710
・1130・1120 108u l02Q looO
弊0 90を 87u 810仇−10参考例 14 9ーオキソー11Q・15S−ビス(2−テトラヒド。
ピラニルオキシ)一16・18ーメタンー20ーメチル
プロストートランスー13−ェン酸0℃で硫酸マンガン
(570夕)を水(28肌)に溶かし、この溶液に1.
36の【の濃硫酸、次に三酸化クロム(1.24夕)を
加えた。
0℃で5分かきまぜた溶液を酸化剤として用いた。
参考例13で製造した9Qーヒドロキシ−11Q・15
Sービス(2ーテトラヒドロピラニルオキシ)16・1
8ーメタノー20ーメチルプロストートランスー13ー
ェン酸(310のo、0.5Mミリモル)のジェチルェ
ーテル(4.0の‘)溶液に前述のようにして得た酸化
剤(15の【)を0℃で加えた。
0℃で7粉榊)さまぜたのち二層をなす反応混合物をジ
ェチルェーテルで希釈した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥し
、濃縮して油状物質を得た。生成物をシリカゲル(5夕
)カラムクロマトグラフィーで溶出溶媒にジェチルェー
テルを用いて精製を行ない次の物理的性質をもつ標題物
質2球のり(収率835%)を得た。NMR(CDCl
3):6=570〜513(が、m)、4,75〜4.
45(が、m)、4.14〜3,20(細、m)、0.
職〜0.7弦風(祖、m)。IR(CHC13):レニ
3600〜2400・1735・1710・1130・
1070・1030・1020・970・910・86
5の一10実施例 1 16・18−メタノー20ーメチル−PGE,参考例1
4で製造した9ーオキソ−11Q・15S−ビス(2ー
テトラヒドロピラニルオキシ)−16・18ーメタノ−
20ーメメチルプロストートランス−13ーェン酸(2
20のc)を10w【の酢酸(65%V′V)及びテト
ラヒドロフラン(1.0叫)にとかして聡℃で2時間半
かきまぜた。
混合物を減圧濃縮して油状物を得、油状物中の酢酸をト
ルェンと共沸させて減圧で除去した。残留物を分離精製
用TLC〔展開溶媒にベンゼンーテトラヒドロフランー
ギ酸(15:5:2)の混合物を使用〕で精製して次の
物理的性質をもつ純16・18ーメタノー20ーメチル
−PGE,一班増(収率畝%)を得た。NMR(CD3
0D):6=575〜4.40(汎、m)、4,20〜
375(2日、m)、1,02〜0,76脚(3日、m
)。
瓜(KBr):レニ3600〜2300・1740・1
720・1180 1雌Q 97比九‐1。
マススベクトル:m/e=362(M+一18)、私4
(M十一36)、247(M+−1紙)。
旋光度:〔Q〕も3=−42.8o(C=0.85、テ
トラヒドロフラン)。
TLC(展開溶媒ベンゼン:テトラヒドロフラン:ギ酸
=15:5:2)。
Rf=0.5ふ参考例 159Qーヒドロキシー11Q
・15Sービス(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−
16・18ーメタノー20−メチプロストートランスー
13−ェン酸メチルエステル参考例13で製造した組成
の9q−ヒドロキシ−11Q.15S−ビス(2ーテト
ラヒドロピラニルオキシ)一16.18ーメタノー20
ーメチルプロスト−トランス−13−ェン酸(293の
o)をメタノール(6の【)に溶かして過剰のジアゾメ
タンのェーナル溶液と反応させた。
2〜3分かきまぜたのち反応混合物を濃縮した。
残留物をシリカゲル(5夕)カラムクロマトグラフィー
で港出溶媒にクロロホルムーェタノール(6:1)を用
いて精製を行ない、次の物理的性質をもつ純粋な標題物
質265のoを得た。NMR(CDC13):6=5.
60〜5.06(2日、m)、4.80〜4.50(が
、m)、4.20〜3.26(7日、m)、3.66(
細、S)、0.班〜0.7劫四(班、m)。
m(CHC15):レニ3500・1730・1130
・1110・1070102い 900 86良ネ‐1
。参考例 169ーオキソー11Q・15Sービス(2
ーテトラヒド。
ピラニルオキシ)一16・18−メタノー20ーメチル
プロストートランス−13−ヱン酸メチルヱステル参考
例15で製造した9Q−ヒドロキシー11Q・15Sー
ビス(2−テトラヒドロピラニルオキシ)−16・18
ーメタノー20−メチルプロストートランスー13ーェ
ン酸メチルェステル252のoを用いて参考例14同様
の反応を行ない2物夕の次の物理的性質をもつ標題物質
を得た。
NMR(CDC13):6=5.84〜5.15(2日
、m)、4.83〜4.15(が、m)、4.25〜3
70(細、m)、3.66(斑、S)、0.班〜0.7
劫風(知日、m)。
瓜(CHC13):レニ1730・1130・1070
・1020・97止 91止 86&ヵ‐1。実施例
2 16・18ーメタノー2リメチル−PGE,メチルエス
テル参考例16で製造した9ーオキソー11Q・15S
−ビス(2ーテトロヒドロピラニルオキシ)一16・1
8ーメタノ−20ーメチルプロストートランス−13ー
ェン酸メチルェステル246moを用いて実施例1と同
様の反応を行ない、次の物理的性質をもつ標題物質97
のo(収率562%)を得た。
NMR(CDC13):6=572〜5父(が、m)、
4.25〜377(が、m)、365(班、S)、0.
弊〜0.75脚(が、m)。
m(KBr):レ:340止 1740 1雌以 97
比況‐1。
マススベクトル:m/e=3班(M+)、376(M十
一18)、3斑(M十一36)、297(M十一97)
。TCL(展開溶媒クロロホルム:エタノール=20:
1):Rf=0.公参考例 17 9ーオキソ−11Q・15Sービス(2−テトラヒドロ
ピラニルオキシ)一16・18ーメタノー20−メチル
プロスターシス−5、トランス一13ージェン酸参考例
12で製造した9Qーヒドロキシ−11Q・15Sービ
ス(2ーテトラヒドロピラニルオキシ)−16・18ー
メタノー20−メチルプロスターシス−5、トランス−
13−ジェン酸430夕を用いて参考例14と同様の反
応を行ない、次の物理的性質をもつ標題物質310のo
(収率72.4%)を得た。
NMR(CDC13):6=7.90〜7.30(IH
、m)、5.80〜5.15(山、m)、4.82〜4
.55(が、m)、4.26〜3.32(細、m)、0
.職〜0.7取取(9日、m)。m(CHC13):〃
=3600〜2300、1740、1710、1130
、1080、1040、1020、弊0、910、87
0仇参考例 189ーオキソ−11Q・15Sービス(
2ーテトラヒドロピラニルオキシ)一16・18ーメタ
ノー20−メチルプロスターシスー5、トランス−13
ージェン酸メチルェステル参考例17で製造した9−オ
キソ−11Q・15S−ビス(2ーテトラヒドロピラニ
ルオキシ)一16・18ーメタノー20−メチルプロス
ターシスー5、トランス一13ージェン酸2払奴を用い
て参考例15と同様の反応を行ない、次の物理的性質を
もつ標題物質2$Mを得た。
NMR(CDC13):6=5.78〜5.10■日、
m)、4.82〜4.55(犯、m)、4.26〜33
0(鮒、m)、3.65(9日、m)、0.96〜0.
7致風(9日、m)。
灰(液膜法):〃=1740、1130、1070、1
030、10犯97090ふ86筋‐10実施例 3 16・18ーメタノー20−メチル−PGE2メチルエ
ステル参考例18で製造した9ーオキソー11Q・15
S−ビス(2ーテトラヒドロピラニルオキシ)−16・
18ーメタ/一20ーメチルプロスターシスー5、トラ
ンス−13ージェン酸メチルェステル261Mを用いて
実施例1と同様の反応を行ない、次の物理的性質をもつ
標題物質137の9(収率74.7%)を得た。
NMR(CDC13):8=5.76〜5.13(蝿、
m)、4.20〜378(が、m)、3.66(が、S
)、3.60〜3.40(が、m)、0.98〜0.7
弦血(洲、m)。
瓜(CHC13):レ=父00、1740、1240、
1160、108Q 970仇‐1。マススベクトル:
m/eニ3斑(M+)、374(M+−18)、356
(M十一36)、30も旋光度:〔Q〕#=−69.斑
o(C=1.2Lクロロホルム)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Yはシス−ビニレンあるいはエチレンを表わし
    、Rは水素原子あるいは炭素数1から12をもつ直鎖あ
    るいは分枝状アルキル基を表わし、R^4は炭素数1か
    ら6のアルキル基を表わし、波線〜は水酸基がβ−配置
    あるいは、好ましくはα−配置についている事を表わす
    。 〕で示される新規のプロスタグランジン類似化合物また
    はそのような酸またはエステルのシクロデキストリン包
    接化合物またはRが水素原子を表わすときにはそのよう
    な酸の非毒性塩。 2 一般式(V)で表わされる化合物の15位の水酸基
    がα−配置で炭素原子についている特許請求の範囲第1
    項記載のプロスタグランジン類似化合物。 3 16・18−メタノ−20−メチル−プロスタグラ
    ンジンE_2である特許請求の範囲第1項記載の化合物
    。 4 16・18−メタノ−20−メチル−プロスタグラ
    ンジンE_2メチルエステルである特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 5 16・18−メタノ−20−メチル−プロスタグラ
    ンジンE_1メチルエステルである特許請求の範囲第1
    項記載の化合物。 6 16・18−メタノ−20−メチル−プロスタグラ
    ンジンE_1である特許請求の範囲第1項記載の化合物
JP8891977A 1976-07-26 1977-07-26 プロスタグランジン類似化合物 Expired JPS6022709B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB30990/76 1976-07-26
GB3099076 1976-07-26

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5325544A JPS5325544A (en) 1978-03-09
JPS6022709B2 true JPS6022709B2 (ja) 1985-06-03

Family

ID=10316266

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8891977A Expired JPS6022709B2 (ja) 1976-07-26 1977-07-26 プロスタグランジン類似化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6022709B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0425770Y2 (ja) * 1988-01-28 1992-06-22

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0425770Y2 (ja) * 1988-01-28 1992-06-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5325544A (en) 1978-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4446147A (en) Azaprostacyclins, their preparation and pharmaceutical use
EP0055208B1 (de) Neue Carbacycline, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung als Arzneimittel
JPH0153672B2 (ja)
JPS5931510B2 (ja) 5,6,7−トリノル−4,8−インタ−m−フエニレンPGI↓2誘導体
US4140712A (en) 20-Hydroxy-prostaglandins
US4004020A (en) Novel prostanoic acid derivatives and process for the preparation thereof
US4497830A (en) Carbacyclins, their preparation and pharmacological use
CH619930A5 (ja)
US4294849A (en) Prostaglandin analogues
US4117119A (en) 15-cyclobutyl-prostaglandins
US4045468A (en) 16-Cyclobutyl-prostaglandins
US3879438A (en) 4,5,13-Prostatrienoic acid derivatives
CA1083569A (en) .omega.-NOR-CYCLOALKYL-13,14-DEHYDRO-PROSTAGLANDINS AND PROCESS FOR THEIR PREPARATION
US4281113A (en) 2,5-Inter-o-phenylene-3,4-dinor-6,9α-epoxy-6.beta.-5-iodo-PGF1 compounds
CA1175822A (en) 2,5-inter-o-phenylene-3,4-dinor-pgf and pgi compounds
CH616409A5 (ja)
JPS6022709B2 (ja) プロスタグランジン類似化合物
HU191150B (en) Process for producing new prostacycline derivatives
JPH0141142B2 (ja)
US4275075A (en) 15-cylobutyl-trans-Δ2 -prostaglandin analogues
US3970692A (en) Process for the preparation of prostaglandin F2.sub.α and the analogs thereof
JPS5846510B2 (ja) 13,14−デヒドロ−11−デオキシ−プロスタグランジン及びその製造法
HU183114B (en) Process for producing new prostacyclin derivatives
CA1215362A (en) Carbacyclins, process for their preparation thereof, and use thereof as medicinal agents
JPS6022708B2 (ja) プロスタグランジン類似化合物