JPH03103636A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH03103636A
JPH03103636A JP24100289A JP24100289A JPH03103636A JP H03103636 A JPH03103636 A JP H03103636A JP 24100289 A JP24100289 A JP 24100289A JP 24100289 A JP24100289 A JP 24100289A JP H03103636 A JPH03103636 A JP H03103636A
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宏 小島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、振動発生部と振動受部との間に複数の液室が
設けられ、これらの液室間を移動する液体の流動抵抗で
振動を吸収する防振装置に関する。
[従来の技術] 自動車用エンジンマウント、キャブマウント、ボデイマ
ウント等に用いられる防振装置として第10図に示すよ
うな防振装置100が提案されている。この種の防振装
置100の内部には液体が充填された液室102を形成
するために薄いゴム膜で形成されたダイヤフラム104
が設けられている。このダイヤフラム104は防振装置
100が振動を受けると軸方向にその中間部104Aが
変形するようになっている。このため、ダイヤフラム1
04の中間部104Aが底板106に取り付けられてい
る車両取付用ボルト108の頭部l10のエッジ部11
0Aに当接するとダイヤフラム104に傷が付き液室1
02から液体が漏れる虞れがある。
そこで、ダイヤフラム104が車両取付用ボルト108
の頭部110のエッジ部110Aに当接してもダイヤフ
ラム104に傷が付くのを防止するために第11図に示
すように車両取付用ボルト108の頭部゜1lOのエッ
ジ部110Aをアール形状にして、ダイヤフラム104
に傷が付くのを防止している。
このため防振装置の作業工程が多くなり製品の製造効率
が良くない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記事実を考慮し、作業工程を増加することな
くダイヤフラムの保護が可能となる防振装置を提供する
ことが目的である。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)記載の本発明は、振動発生部と振動受部と
の間に介在され、一部がダイヤフラムで区画された振動
吸収用液室が設けられた防振装置であって、前記振動発
生部又は振動受部へ固定されるベースプレートと、この
ベースプレートを前記振動発生部又は振動受部へ固定す
るために設けられ一部が前記ダイヤフラムに面した取付
金具と、前記ダイヤフラムの一部であってダイヤフラム
変形時に前記取付金具と接触する部分の肉厚を部分的に
厚肉とした厚肉部と、を有することを特徴としている 請求項(4〉記載の本発明は、振動発生部と振動受部と
の間に介在され、一部がダイヤフラムで区画された振動
吸収用液室が設けられた防振装置であって、前記振動発
生部又は振動受部へ固定されるベースプレートと、この
ベースプレートを前記振動発生部又は振動受部へ固定す
るために設けられ一部が前記ダイヤフラムに面した取付
金具と、前記ベースプレートのダイヤフラム側へ取り付
け・られ前記取付金具を覆う保護カバーと、を有するこ
とを特徴としている。
[作用コ 請求項(1)記載の本発明では、振動時にダイヤフラム
が大きく変形するとダイヤフラムの厚肉部がベースプレ
ートに設けられた取付金具に当接する。このため厚肉部
が緩衝材の役目を果たすことによりダイヤフラムに傷が
付くことを防止して振動吸収用液室から液体が漏れるの
を防止できる。
請求項(4)記載の本発明では、振動時にダイヤフラム
が変形するとダイヤフラムの厚肉部がべ−スプレートに
設けられた取付金具を覆う保護カバーに当接する。この
ためダイヤフラムは直接取付金具に当接しないためダイ
ヤフラムに傷が付くことを防止して振動吸収用液室から
液体が漏れるのを防止できる。
[第l実施例] 第l図乃至第3図には本発明に係る防振装置10の第1
実施例が示されている。
第1図に示す如くこの防振装置10のベースプレートと
しての底板12の中央部には円孔12Aが軸方向に形成
され、この円孔12Aには取付金具としての取付ボルト
14が挿入され溶着等で固着されている。この取付ボル
ト14の頭部16は前記底板12の内側面に突出してい
る。この取付ボルト14の頭部16と軸方向反対側に形
成されたねじ部18は例えば図示しない自動車のボデー
へ押入され図示しないナットが螺合されるようになって
いる。
底板l2の外周部は防振装置10の軸方向へ直角に屈曲
された筒状の立上部12Bとなっており、この立上部1
2Bの先端部は半径方向に屈曲されてフランジ部12C
を形成している。
このフランジ部12,Cには外筒20の一端部に形成さ
れたフランジ部2OAがかしめ固着されている。しかも
、前記底板l2のフランジ部12Cと外筒20のフラン
ジ部2OAとの間にはダイヤフラム22の外周部22A
1後述する第1の仕切体34のフランジ部34A及び第
2の仕切体36のフランジ部36Aも共に挟持されてい
る。
前記ダイヤフラム22と底板12との間は空気室24と
され、底板12の立上部12Bに形成された空気孔13
を介して外部と運通されている。
このダイヤフラム22の中央部で底板側の面にはダイヤ
フラム22の他の部分の肉厚寸法よりも肉厚寸法が大き
く設定された断面楔形状の突出部23が形戊されて、こ
の部分のダイヤフラム22を厚肉部としている。
第2図に示す如く突出部23の外周部には略三角形状の
切矢部23Aが全周に形成され、突出部23は断面楔形
状に形成されている。即ち、突出部23はダイヤフラム
22への連絡部である最小径部(外径M2)先端部(第
2図の下端部)である最小径部(外径Ml)にかけて次
第に拡径したテーパ状とされている。突出部23の底板
側の外径寸法長さM1は前記取付ボルト14の頭部16
の外径寸法長さNより大となっている。このため、ダイ
ヤフラム22が変形して取付ボルト14に接近すると厚
肉部23が取付ボルト14の頭部16と当接するように
なっている。
第1図に示す如く、前記外筒20の反底板側(第1図の
上方)は内径がしだいに拡大された拡開部20Bとなっ
ており、吸振主体26の外周が加硫接着されている。ま
た、吸振主体26の一部は前記外筒20のフランジ部2
OAの中間部まで延設され、ダイヤフラム22の外周部
22Aの内周面と当接している。前記吸振主体26は一
例としてゴムで形戊されており、上端部には支持台28
の外周部が加硫接着されている。この支持台28の反底
板側には断面略L字状の上板29が固着されている。こ
の上板29は図示しない自動車エンジンの搭載部であり
、この上板29には取付ボルト30がねじ部30Aを反
底板側に突出した状態で固着されている。この取付ボル
ト30は一例として図示しない自動車エンジンを固定す
るようになっている。
第1図に示す如く、吸振主体26の下端面及びダイヤフ
ラム22によって区画される部分は液室32とされてい
る。この液室32内にはオイル、水等の液体が充填され
ている。
この液室32内には第3図に示すようなハット状の第1
の仕切体34が配置されて液室32を主液室32Aと副
液室32Bとに区画している。第■の仕切体34の底板
側には防振装置10の軸方向と直交方向にフランジ部3
4Aが延設されている。
第1図に示す如く、前記第1の仕切体34の底板側には
第2の仕切体36が配設されている。この第2の仕切体
36も断面略ハット形状に形成されている。この第2の
仕切体36の立上部36Bの反底板側は一部が小径部3
6Cとされ、小径部36Cと第lの仕切体34の頂板部
34B1立上部34Cとで制限通路としてのオリフイス
38が形成されている。このオリフイス38には主液室
32Aと副液室32Bの液体が流れるようになっている
。オリフイス38に対応する第1の仕切体34の頂板部
34B及び第2の仕切体36の小径部36Cには貫通孔
40、42が各々1個づつ形戊されている。これにより
、オリフィス38は貫通孔40を介して主液室32Aと
運通し、貫通孔42を介して副液室32Bと連通してい
る。
次に第1実施例の作用を説明する。
底板l2は取付ボルト14を介して図示しない車体へ固
着され、上板29上へ搭載されるエンジンが取付ボルト
30で固定される。
エンジンに発生する振動は上板29を介して吸振主体2
6へ伝えられ、吸振主体26の内部摩擦で振動が吸収さ
れる。この振動は吸振主体26を介して液室32へ伝達
されるので、主液室32A及び副液室32B内の液体は
オリフィス38を通して互に移動することになり、この
移動時の通過抵抗で振動が吸収される。
また、液室32Aから液室32Bへ液体が流入する等に
よりダイヤフラム22の中間部が底抜側に変形するとダ
イヤフラム22の厚肉部23が取付ボルト14の頭部1
6に当接する。このため、ダイヤフラム22の他の部分
は強く取付ボルト14の頭部16のエッジ部16Aに当
接することを阻止される。このため、ダイヤフラム22
に傷が付くのを防止することはない。しかも、本実施例
のダイヤフラム22の突出部23には切欠部23Aが形
成され楔形状となっているため急激な面圧変化がないた
め突出部23がボルト14の頭部16に当接する場合に
クッション効果をより高めることができる。
また、前記突出部23の肉厚寸法は大きく設定されてい
るため、多少突出部23に前記エッジ部16Aにより傷
が付いても副液室32゜Bから液体が漏れるようなこと
はない。
このため、防振装置10の耐久年数を向上させることが
できる。
なお、本実施例ではダイヤフラム22の突出部23の外
径寸法M1を取付ボルト14の頭部l6の外径寸法Nよ
り大になるように設定したが、前記外径寸法M1と前記
外径寸法Nは同一程度であってもよい。
また、本実施例のダイヤフラム22に形戒された厚肉部
23は断面楔状に形成されている。このため、ダイヤフ
ラム22を図示しない上型と下型で或形する場合に型開
放時にダイヤフラム22は常に一方の型枠に位置するた
め、ダイヤフラム22の型からの取り出し作業効率を高
めることができる。
[第2実施例] 第4図には本発明に係る防振装置10の第2実施例に適
用されるダイヤフラム22の断面図が示されている。
本実施例では第4図に示す如く、ダイヤフラム22の突
出部23の断面形状は矩形状に形成されている。この突
出部23の外径も前記実施例と同様に取付ボルト14の
頭部16の外径と同等以上とするのが好ましい。
他の構戊は第1実施例と同一である。
[第3実施例] 第5図及び第6図には本発明に係る防振装置10の第3
実施例が示されている。
第6図に示すように、本実施例においては底板12の反
底板側(第6図の上側〉には保護カバーとしてのカバ一
体70が底板12に圧入されている。このカバ一体70
は金属、合戊樹脂等で製作され、ダイヤフラム22が直
接取付ボルト14の頭部l6のエツジ16Aと当接しな
いようになっている。また、本実施例においてはダイヤ
フラム22に突出部を形成する必要はない。
第5図に示す如く、カバ一体70の外周部は立上部72
が形成され、この立上部72は底板12の立上部12B
の内側に当接するようになっている。この立上部72で
底板12の空気孔13と対応する箇所には通気孔74が
形成されている。この通気孔74は前記空気孔13 (
通常は1ミU乃至2ミリ〉より小径に形成されている。
このため、ダイヤフラム22が変形してもダイヤフラム
22は小径の通気孔74に入り込んで空気孔13のエッ
ジ部に当接することはない。これにより、前記空気孔l
3のエッジ部をアール加工等しなくてもダイヤフラム2
2に傷が付くことを防止できる。また、底板12にカバ
一体70を圧人してもカバー体70には通気孔74が形
成されているので空気室24に空気が流入、流出できる
ようになっている。
前記カバ一体70の中央部には取付ボルト14の頭部l
6を収容する底板側から見て凹状の収容部76が形成さ
れている。この収容部76の反底板側に形威されたエッ
ジ部76Aはアール状に形成されている。従って、ダイ
ヤフラム22が当接してもダイヤフラム22に傷が付か
ないようになっている。しかも、取付ボルト14の頭部
l6にカバ一体70の収容部76を被せることによりカ
バ一体70が移動するようなこともない。
他の構威は第1実施例と同一である。
[第4実施例] 第7図には本発明に係る防振装置10の第4実施例が示
されている。
本実施例においては底板12に固着された2本の取付ボ
ルト14を用いて車体へ固着されるようになっている。
また、カバ一体70の中間部の肉厚は第3実施例のカバ
一体70の中間部の肉厚寸法より大に設定されている。
このため、カバ一体70の頂面は取付ボルト14の頭部
16の収容部76に対応する箇所は第3実施例のように
突出しておらず平面状となっている。
他の構或は第1実施例と同一である。
[第5実施例コ 第8図及び第9図には本発明に係る防振装置IOの第5
実施例が示されている。
本実施例においては前記カバ一体70の立上部72には
半径方向に向けて突起部80が形成されている。この突
起部は円筒形状であり、その軸心部には通気孔82が貫
通形威されている。また、第9図に示す如く、この突起
部80は底板12の空気孔13に挿入されている。従っ
て、カバ一体70を底板12の内側に圧入する場合に突
起部80を空気孔13に挿入すれば他の取り付け手段を
用いることなくカバ一体70は底板12に確実に取り付
けることができる。
他の構或は第l実施例と同一である。
なお、第l実施例乃至第2実施例においては取付ボルト
14の頭部16のエッジ部をアール形状に形成していな
いので、取付ボルト14の抜け力や溶接性が低下するこ
とはない。
[発明の効果] 以上説明した如く本発明に係る防振装置では振動時にダ
イヤフラムが変形してもダイヤフラムに傷が付くのを防
止して振動吸収液室から液体が漏れることを防止できる
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第■図乃至第3図は本発明に係る防振装置の第1実施例
を示し、第1図は縦断面図、第2図は底板とダイヤフラ
ムの断面図、第3図は仕切体を示す分解斜視図、第4図
は本発明に係る防振装置の第2実施例を示すダイヤフラ
ムの断面図、第5図及び第6図は本発明に係る防振装置
の第3実施例を示し、第5図は底板とカバ一体の断面図
、第6図は底仮にカバ一体を圧大した状態の断面図、第
7図は本発明に係る防振装置の第4実施例を示し底板に
カバ一体を圧大した状態の断面図、第8図及び第9図は
本発明に係る防振装置の第5実施例を示し、第8図は底
板とカバ一体の断面図、第9図は底仮にカバ一体を圧入
した状態の断面図、第10図及び第11図は従来の防振
装置を示し、第10図は縦断面図、第11図は底板及び
取付ボルトの一部断面図である。 IO・・・防振装置、 12・・・底板(ベースプレート)、 14・・・取付ボルト(取付金具)、 22・・・ダイヤフラム、 23・・・厚肉部、 32・・・液室(振動吸収用液室)、 70・・・カバ一体く保護カバー)。 第1図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)振動発生部と振動受部との間に介在され、一部が
    ダイヤフラムで区画された振動吸収用液室が設けられた
    防振装置であって、前記振動発生部又は振動受部へ固定
    されるベースプレートと、このベースプレートを前記振
    動発生部又は振動受部へ固定するために設けられ一部が
    前記ダイヤフラムに面した取付金具と、前記ダイヤフラ
    ムの一部であってダイヤフラム変形時に前記取付金具と
    接触する部分の肉厚を部分的に厚肉とした厚肉部と、を
    有することを特徴とした防振装置。
  2. (2)前記ダイヤフラムの厚肉部はダイヤフラムの中央
    部に形成される特許請求の範囲(1)記載の防振装置。
  3. (3)前記厚肉部はダイヤフラムから突出して形成され
    、先端にかけて拡径された特許請求の範囲(1)記載の
    防振装置。
  4. (4)振動発生部と振動受部との間に介在され、一部が
    ダイヤフラムで区画された振動吸収用液室が設けられた
    防振装置であって、前記振動発生部又は振動受部へ固定
    されるベースプレートと、このベースプレートを前記振
    動発生部又は振動受部へ固定するために設けられ一部が
    前記ダイヤフラムに面した取付金具と、前記ベースプレ
    ートのダイヤフラム側へ取り付けられ前記取付金具を覆
    う保護カバーと、を有することを特徴とした防振装置。
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