JPH0291038A - 含窒素塩基の蟻酸塩の製造方法 - Google Patents

含窒素塩基の蟻酸塩の製造方法

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JPH0291038A
JPH0291038A JP20972889A JP20972889A JPH0291038A JP H0291038 A JPH0291038 A JP H0291038A JP 20972889 A JP20972889 A JP 20972889A JP 20972889 A JP20972889 A JP 20972889A JP H0291038 A JPH0291038 A JP H0291038A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は一般に含窒素塩基の蟻酸塩の製造に関し、特に
第三窒素原子を有する含窒素塩基の蟻酸塩の製造および
蟻酸へのその変換に関するものである。
[従来の技術] 第三窒素原子を有する含窒素塩基の蟻酸塩の製造は、た
とえばヨーロッパ特許第0095321号才よびヨーロ
ッパ特許第0151510号公報に記載されている。ヨ
ーロッパ特許第0095321e公報は、溶剤と触媒と
してのメンデレーフによる元素周期律表第■族の遷移金
属の可溶性化合物との存在下に含窒素塩基の蟻酸塩を生
成させ、かつ反応混合物から塩基の蟻酸塩を分離する含
窒素塩基の蟻酸塩の製造方法を開示している。ヨーロッ
パ特許第0151510公報号は第三窒素原子を有する
含窒素塩基の蟻酸塩の製造方法を開示しており、この方
法は水素および二酸化炭素を溶剤および有効但の触媒の
存在下に第三窒素原子を有する含窒素塩基と反応させる
ことからなり、触媒をロジウムの無機もしくは有機金属
化合物と有機燐化合物とで溝成することを特徴とする。
上記両方法は単一の液相で操作され、一般に均質触媒を
使用するが不均質も用いることができる。
含窒素塩基の蟻V@から蟻酸への変換は、たとえばヨー
ロッパ特許第0126524号およびヨーロッパ特許第
0181078@公報に記載されている。
ヨーロッパ特許第0126524号公報は、蟻酸を第1
塩基と組合せる蟻酸塩からの蟻酸の製造方法を開示して
おり、(1)蟻酸塩を第2の弱性かっ揮発性の低い塩基
と、この第2塩基により第1塩基を置換させる条件下で
接触させ、(2)第2塩基の蟻酸塩を次いで反応混合物
から分離し、かつ(3)第2塩基の蟻酸塩を最終的に分
解して蟻酸と第2塩基とを生じしめることを特徴とする
。ヨーロッパ特許第0181087号公報は、二酸化炭
素と水素とからの蟻酸の一体的製造方法を開示しており
、この方法は (a)第1工程にて含窒素塩基と二酸化炭素と水素とを
触媒の存在下に互いに反応させて含窒素塩基の蟻酸塩を
生成させ、 (b)第2工程にて触媒を含窒素塩基の蟻酸塩および全
ての低沸点物質から除去して第1工程に循環し、 (C)第3工程にて含窒素塩基の蟻酸塩を低沸点物質か
ら回収し、 (d)第4工程にて含窒素塩基の蟻酸塩を低沸点を有す
る塩基と反応させて含窒素塩基と高沸点を有する塩基の
蟻酸塩とを生成させ、(e)第5工程にて高沸点を有す
る塩基の蟻酸塩を高沸点塩基および蟻酸まで分解する ことを特徴とする。
ヨーロッパ特許第0181078号の方法の第1工程(
a)においては、高沸点溶剤が一般に使用される。触媒
は一般に可溶性の第■族遷移金属化合物である。この方
法の第2工程(b)においては、触媒と高沸点溶剤とを
、高沸点溶剤における未反応物質と含窒素塩基の蟻酸塩
と触媒とからなる第1工程の生成物から除去する。好適
具体例において第2工程は蒸発器を備え、ここで(i)
触媒と高沸点溶剤とを分離すると共に第1工程の反応器
に循環し、かつ(ii)気体成分を分離すると共に循環
する。蒸発器の操作において問題が生じ、すなわち蒸発
器内に存在する高温度および低圧力の条件下で触媒の存
在は含窒素塩基の蟻酸塩と一緒になって逆反応を生ぎし
め、すなわち含窒素塩基の蟻酸塩から含窒素塩基と二酸
化炭素と水素とへの分解が生ずることにより、所望の蟻
酸塩の収率を低下させる。この問題は触媒と高沸点溶剤
との分離につき蒸発器を使用する操作のみに限らず、g
、酸塩の分解を促進する条件下で触媒が蟻酸塩と接触し
続ける全ゆる分離過程で生じうる。
蟻酸塩製造に使用される触媒の存在下でのその分解とい
う問題を解決するには、触媒を一時的または永久的に失
活させる化合物を添加する。触媒除去の際の一時的失活
が好適である。何故なら、触媒を再活性化して再使用し
うるからである。たとえば本出願人によるヨーロッパ特
許出願第89301270、8@は、それぞれ阻止剤と
してカルボン酸もしくはその塩、酸化剤および一酸化炭
素を添加することを記載している。
今回、含窒素塩基の蟻酸塩の代案製造方法が見出され、
この方法は蟻酸を製造するための上記−体向方法におけ
る触媒分離工程の際の蟻酸塩分解の問題に対し異なる解
決策を与える。
[発明の要点] したがって本発明は、水素および二酸化炭素を多液相に
て周期律表第■族金屈の無機もしくは有機金属化合物と
元素周期律表第VA族もしくは第VIA族のいずれかに
あける元素の化合物とからなる触媒の存在下に含窒素塩
基と反応させることを特徴とする含窒素塩基の蟻酸塩の
製造方法を提供する。
この方法は、好ましくは2相からなる多液相で操作され
る。2相系は好適には2種の実質的に不混和性の溶剤を
用いるか或いはこの方法により生成する含窒素塩基の蟻
酸塩に対し実質的に不混和性の単一溶剤を用いて達成す
ることができる。2種の実質的に不混和性の溶剤を用い
るのが好適である。本発明の方法に使用するための溶剤
に関する主たる要件は、反応条件下で不活性でなければ
ならないことである。この理由で塩素化溶剤、ケトンお
よびアルデヒドの使用は回避するのが好適である。第1
溶剤としては触媒を優先的に溶解する溶剤を使用するこ
とができ、また第2溶剤としては含窒素塩基の蟻酸塩を
優先的に溶解する溶剤を使用することができる。
触媒を優先的に溶解する第1溶剤としては、好適には不
活性有機溶剤を使用することができる。
適する不活性有機溶剤は脂肪族(たとえばパラフィン系
)および芳香族炭化水素溶剤を包含する。
適する有機溶剤の例はへブタンおよびトルエンを包含す
る。第1溶剤としては好ましくはヒドロカルビルホスフ
ィンが使用され、これは好適には式:[式中、R1−R
7は独立して水素または1〜20個の炭素原子を有する
ヒドロカルビル基であり、かつnは1〜10の整数であ
る] を有する。ざらに、R1−R7のいずれか2個は一緒に
なって、燐に結合した有機環系を形成することもできる
。好適には、ヒドロカルビル基はアルキル、シクロアル
キル、アリールもしくはアルカリール基とすることがで
きる。或いは、式:%式%] (トリホス)型の有機燐化合物も使用することができる
。式(I)を有する化合物の例はトリ−n−−ブチルホ
スフィンである。式(I[>を有する化合物の例は1,
2−ジフェニルホスフィンエタン(C6!−15)2 
P (CH2>2P (Ce H5)2であり、式(I
II)を有する化合物の例はCt−43C[P (C6
H5)2 ]3である。
本発明の性能に有用な好適ヒドロカルビルホスフィン溶
剤は1へり−n−ブブルホスフィンを包含する。
含窒素塩基の蟻酸塩を門先的に溶解する第2)容剤とし
ては、好適には水、グリセリン或いは水とアルコール、
グリコール、ポリオール、スルホランもしくはその少な
くとも2種の混合物からなる溶剤との混合物を使用する
ことができる。好適な第2溶剤は水である。
市販の水素を、ざらに精製して或いは精製せずに使用す
ることができる。
二酸化炭素は工業規模で広範に入手しうる二酸化炭素自
身、或いは炭酸塩もしくは重炭酸塩またはその混合物と
することができる。二酸化炭素は、気体として或いは液
体もしくは固体として使用することができ、好ましくは
気体として使用する。
二酸化炭素の原料として二酸化炭素ガスを使用する場合
、実用上および経済上できるだけ高い二酸化炭素および
水素の分圧を使用するのが好適である。高分圧の水素の
使用が望ましい。何故なら、蟻酸塩の反応速度および収
率が分圧の上昇と共に増大するからである。二酸化炭素
の分圧は大して臨界的でないが、好適には二酸化炭素の
分圧を60バールまでとし、かつ水素の分圧を250バ
ールまでとすることができる。二酸化炭素および水素に
おける少量の不純物は許容することができる。
好適には二酸化炭素の分圧は10〜50バールであり、
かつ水素の分圧は10〜1.50バールである。水素の
分圧と二酸化炭素の分圧との比は、好ましくは少なくと
も1:1、より好ましくは少なくとも1.5:1である
含窒素塩基は第一、第二もしくは第三アミンとすること
ができ、これはたとえばヒドロキシル基により置換する
ことができ、たとえばアルカノールアミンである。第三
窒素原子を有し、好適には式: [式中R1、R2およびR3は同一でも異なってもよく
ヒドロカルビル基または置換ヒドロカルビル基であり、
或いはR1、R2およびR3のいずれか2個もしくは全
部は環の1部を形成することができ、R4はヒドロカル
ビルくは置換ヒドロカルビル基であり、かっR5は二価
の有機基であり、或いはR4とR5とは環の1部を形成
することができる] を有する含窒素塩基が好適である。好適には、ヒドロカ
ルビル基は脂肪族、脂環式、アリールもしくはアルカリ
ール 基は、たとえば窒素もしくは酸素を含有することができ
る。好適には、第三窒素原子を有する含窒素塩基はトリ
アルキルアミンであり、−層好適には低級トリアルキル
アミン、たとえばC1〜Co。
トリアルキルアミンである。適するトリアルキルアミン
の例はトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミンおよびトリブチルアミンである。使用しうる
他の含窒素塩基の例はアミジン、たとえば1,8−ジア
ゾビシクロ−[5.4.01ウンデセ−°7ーエン(D
BU>および1,4−ジアゾビシクロ[2.2.2]オ
クタン(DABCO>である。所望に応じ、含窒素塩基
の混合物も使用することができる。含窒素塩基は、好適
には全反応混合物に対し1〜50モル%の範囲の)門度
を与えるような母で添加される。
本発明の方法により製造される蟻酸塩は、蟻酸アニオン
とプロトン化により含窒素塩基から生じたカチオンとを
含む。たとえば、使用する含窒素塩基がトリエチルアミ
ンであれば、生成される蟻酸塩は蟻酸トリエチルアンモ
ニウムである。
触媒としては、周期律表第■族の金属の無機もしくは有
機金属化合物および周期律表第VA族もしくは第VIA
族のいずれかにおける元素の化合物が使用される。疑い
を避けるため、本明細書全体にわたり使用する周期律表
はコツトンおよびウィルキンソンの周期律表である。適
する第■族金属は鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム
、ロジウム、パラジウム、イリジウムもしくは白金を包
含する。第■族の好適金属はロジウムおよびルテニウム
である。種々異なる第■族金属の化合物の混合物も所望
に応じて使用することができる。金属は初期反応媒体中
に可溶性もしくは不溶性のいずれでも任意便利な形態で
添加しうるが、好ましくは可溶性型である。たとえば金
属は単i1JT!な塩、たとえばハロゲン化物、硝酸塩
、硫酸塩もしくはアセデルアセトン酸塩として、或いは
金属の有機金属紹体として、或いは金属元素として添加
することができる。
好適には周期律表第VA族の元素の化合物、たとえば窒
素、燐、砒素、アンチモンもしくはビスマスの化合物が
使用される。好ましくは有機燐化合物が使用される。上
記第1溶剤として用いるヒドロカルビルホスフィンは触
媒の成分としても作用しうろことが了解されにう。或い
は、触媒は異なる有機燐化合物を使用することもできる
。式(I)〜(III)の任意の有機燐化合物を使用す
ることができる。好適な有機燐化合物はトリ−「]−ブ
ヂルホスフィンである。
触媒は、金属化合物を有機燐化合物と反応させてその場
で生成させることができる。或いは、触媒を予備合成し
、かつこの方法に使用Jる前に単離することもできる。
第■族金屈に対する有機金属化合物の比率は広範囲で変
化することができる。
この方法は15〜200″C1好ましくは30〜120
℃の範囲の温度で操作することができる。
この方法は、バッチ式または連続式のいずれでも操作す
ることができる。
2相系を用いて反応を完結させた後、触媒は主として一
方の相に存在し、かつ含窒素塩基の蟻酸塩は主として使
方の相に存在する。相を分離させて触媒を蟻酸塩から回
収するのが好適であり、この分離はたとえばデカンテー
ションにより公知方法で行なうことができ、これにより
触媒リッチな溶液を生成させてこれを反応に循環するこ
とができ、かつ蟻酸塩リッチな溶液を生ビしめてそこか
ら蟻酸塩を回収することができる。本発明による方法の
利点は触媒が蟻酸塩に対しその分離に際して接触しない
ことであり、これにより触媒の存在下における蟻酸塩分
解の問題を回避することができる。したがって本方法は
、蟻酸の一体的製造方法に有利に使用することができる
したがって他面によれば、本発明は (1)水素と二酸化炭素と第1含窒素塩基とを触媒とし
ての周期律表第■族金属の無敗もしくは有機金属化合物
の存在下に反応させて、2種の実質的に不混和性の溶剤
からなる2相液系中に第1含窒素塩基の蟻酸塩を生成さ
せ、第1溶剤は触媒を優先的に溶解させる溶剤であり、
かつ第2溶剤は第1含窒素塩基の蟻酸塩を優先的に溶解
させる溶剤であり、 (2)溶解した触媒を含有する第1溶剤を、第1含窒素
塩基の蟻酸塩を溶解して含有する第2溶剤から分離し、 (3)溶解した触媒を含有する第1溶剤を全体的にまた
は部分的に工程(1)に循環し、(4)第2溶剤に溶解
した或いはそこから分離された第1含窒素塩基の蟻酸塩
を、(i)第1塩基よりも弱性でありかつ(ii)第1
塩基よりも揮発性が低い第2.含窒素塩基と反応させて
、第2塩基で第1塩基を置換することにより、第1塩基
の沸点よりも高い温度にて熱分解しうる第2含窒素塩基
のりJ酪酸塩生成させ、(5)第2含窒素塩基の蟻酸塩
を第1含窒素塩基から分離し、かつ (6)工程(5〉で分離された第2含窒素塩基の蟻酸塩
を熱分解させて蟻酸および第2含窒素塩基を生成させる ことを特徴とする@酸の製造方法を提供する。
この方法の工程(1)において、@1含窒素塩基は好ま
しくは上記したにうに第三窒素原子を有する含窒素塩基
である。水素と二酸化炭素と触媒とは上記した通りであ
る。第1および第2溶剤も上記した通りであり、好まし
くはトルエン/水である。
工程(2)においては、第1溶剤を当業界で知られた手
段、たとえばデカンテーションにより第2溶剤から分離
することができる。有機溶剤(たとえばトルエン)と水
との混合物を使用する利点は、触媒が有IA最上層に分
配されかつ蟻酸塩が水壷下層に分配されて、たとえば堰
の配置により分離を容易化させる点にある。
工程(4)においては、第2溶剤に溶解した或いはそこ
から分離された第1含窒索塩基の蟻酸塩を第2含窒素塩
基と反応させる。第1含窒素塩基の蟻酸塩を溶解して含
有する第2溶剤を分離ちしくは反応の前に第1溶剤で処
理して、この第1溶剤中へ全ての存在する残留触媒を抽
出することができる。第2含窒素塩基との反応前に第1
含窒素塩基の蟻酸塩を第2溶剤から分離するのが好適で
必る。これは好ましくは蒸溜により行なうことができ、
かくして第2溶剤の沸点が用いる圧力下で蟻酸塩の分解
温度より低ければ触媒の存在下における分解の危険が少
なくなる。
第2含窒素塩基は次のように選択される:(1)この方
法の第1工程で使用する含窒素塩基よりも弱性であるこ
と、 (2)その蟻酸塩は、この方法の第1工程で使用する含
窒素塩基の沸点よりも高い温度で熱分解しうろこと、お
よび (3)この方法の第1工程で使用する含窒素塩基よりも
揮発性が低いこと。
これらのifから判るように、この種の塩基の正確な選
択は、どの含窒素塩基をこの方法の第1工程で使用した
のかに依存する。
好ましくは、第2塩基は4.0〜9.0の範囲のpKa
を有し、かつ一般式: [式中、R1は1〜12個の炭素原子を有する一価の炭
化水素基であり、かつR2は水素原子もしくはR1基で
あり、R1およびR2の今次原子数は便利には20個以
下、好ましくは4〜12個である] のイミダゾールである。
イミダゾール誘導体(I>における適する炭化水素基は
一般に1〜8個の炭素原子を有するアルキル基、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、フェニルおよびメチルフェ
ニル基である。これらのうち、R1が4〜10個の炭素
ひ原子を有するn−1−アルキルでありかつR2が水素
もしくはメチルであるイミダゾール誘導体が特に適して
いる。この種の化合物の例は1−(n−1−ブチル)−
イミダゾール(pKa 5.9> 、1− (n−1−
ペンチル)−イミダゾ−/L/ (pKa 5.9> 
、1− (r+−1−デシル)−イミダゾール(1)K
a 5.75 )、1−(n−1−ブチル)−2−メチ
ルイミダゾール(pKa 7.0)および1−(n−1
−ペンチル)−2−メチルイミダゾール(pKa 6.
85)である。
イミダゾールの他に、キノリンおよびその他の複素環式
含窒素塩基も使用することができる。
塩基強度の尺度であるpKa値の定義については、たと
えばランドルト−ホルンシュタイン、第6版、第■巻、
第7部、第900頁以降を参照することができる。
その俊、工程(5)および(6)は好適には上記ヨーロ
ッパ特許第0126524号公報に記載された方法で行
なうことができ、この公報の内容を参考のためここに引
用する。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明する。
これら実施例において、反応速度は蟻酸塩の生産速度(
モル/hr)を意味し、反応の初期75%にわたる平均
値を添加反応溶液の重ffl(Kg)で割痒した値であ
る。蟻酸塩への変換率は、次式により計算した: 実施例 1 ステンレス鋼で作成されかつ回転撹拌機を装着した容積
300dのオートクレーブに、36.3gのトリエチル
アミンと27.15jJのトルエンと20. IIJの
水と2.33!;lのトリ−n−ブチルホスフィンと0
.2Q47(]の三塩化ルテニウムとを充填した。トル
エンと水とは2相系を形成し、触媒とボスフィン配位子
とトリエチルアミンとを含有した。このオートクレーブ
を密閉し、かつ28バールの一定圧力が得られるまで二
酸化炭素を導入した。次いで、この系を80℃の一定温
度が得られるまで加熱し、かつこの時点で水素を添加し
て96バールの全圧力を得た。反応時間の終了後、オー
トクレーブを室温まで冷却し、かつ過剰の圧力を解除し
た。生成物の溶液は2相を形成し、これを分液漏斗を用
いて分離した。蟻酸塩の分析を、アンバリスト型イオン
交換樹脂での加水分解に続く塩基滴定によって各相につ
き行なった。データを第1表に要約する。反応速度は0
,22モルk(]−1h−’Iであり、蟻酸トリエチル
アンモニウムへの全変換率は41.5%であった。
実施例 2 実施例1で用いたオートクレーブ中へ同じ方法により、
36.1(]のトリエチルアミンと26.3fJのトル
エンと20.0gの水と2.3gの1〜リ−n−ブチル
ホスフィンと0.2447gの三塩化ロジウムとを添加
した。オー1〜クレープを密閉し、かつ28バールの一
定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。
次いで、この系を40℃まで加熱し、かつ水素を添加し
て96バールの全圧力を得た。反応速度は0、07モル
1(q−1i1−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウ
ムへの全変換率は18.3%であった。
実施例 3 実施例1で用いたオーl−クレープ中へ同じ方法により
、36gのトリエチルアミンと25.5C1のトルエン
と19.5(lの水と0.2628(]のトリフェニル
ホスフィンと0.2302gの[Rh (PPh3)3
 Cで]とを充填した。オートクレーブを密閉し、かつ
28バールの一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入
した。次いで、この系を40℃まで加熱し、かつ水素を
添加して96バールの全圧力を得た。反応速度は0.0
6モルl(g−1h−1であり、蟻酸トリエチルアンモ
ニウムへの全変換率は11,8%であった。
実施例 4 実施例1で用いたオートクレーブ中へ同じ方法により、
36.5(]のトリエチルアミンと26.8fJのトル
エンと20.2qの水と [RuCj3 (PBu31)2 ]2 /[Ru2C
j5 (PBLJ3 n>4 ]の1:1混合物とを充
填した。オートクレーブを密閉し、かつ28バールの一
定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。次いで、
この系を80’Cまで加熱し、かつ水素を添加して96
バールの全圧力を得た。反応速度は0.34モルl<g
−111−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウムへの
全変換率は42.7%であった。
実施例 5 実施例1で用いたオートクレーブ中へ同じ方法により、
36.4gのトリエチルアミンと25.5j;lのトル
エンと19.8(]の水と0.2627gのトリフェニ
ルホスフィンと0.4805(]の[RuC22(PP
h3)3]とを充填した。オートクレーブを密閉し、か
つ28バールの一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導
入した。次いで、この系を80℃まで加熱し、かつ水素
を添加して96バールの全圧力を得た。反応速度は1.
722〜ルエg−1h−1であり、蟻酸トリエチルアン
モニウムへの全変換率は56.9%であった。
実施例 6 実施例1に記載したと同様であるが、ただし容積10o
7を有するオートクレーブ中に実施例1の方法にしたが
って、18.0(]のトリエチルアミンと13.6(]
のトトルエンと10.1(Jの水と0.3154gの[
RuC12:1 (PMe2 Ph)31とを充填した
オートクレーブを密閉し、かつ28バールの一定圧力が
得られるまで二酸化炭素を導入した。次いで、この系を
80’Cまで加熱し、かつ水素を添加して96バールの
全圧力を得た。反応速度は2.45モル1(g−111
−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウムへの全変換率
は70.8%であった。
X旌皿−1 実施例1で用いたオートクレーブ中に同じ方法により、
36.7gのトリエチルアミンと25.3gのトルエン
と20.1+3の水と1.1084(lの[RuCj2
−(p−トリル>3P3]とを充填した。オートクレー
ブを密閉し、かつ28バールの一定圧力が得られるまで
二酸化炭素を導入した。次いで、この系を80℃まで加
熱し、かつ水素を添加して96バールの全圧力を得た。
反応速度は3.61モルl(g−1il −1であり、
蟻酸トリエチルアンモニウムへの全変換率は64.5%
であった。
実施例 8 実施例6で用いたオートクレーブ中に実施例1の方法に
より、18.917のトリエチルアミンと13.6(]
の1〜ルエンと10.1fJの水と0.6146j;l
の[Ru(13(PMe2Ph)aコとを充填した。
オートクレーブを密閉し、かつ28バールの一定圧力が
得られるまで二酸化炭素を導入した。次いで、この系を
80℃まで加熱し、かつ水素を添加して96バールの全
圧力を得た。反応速度は7.6モル1(g−1h−1で
あり、蟻酸トリエチルアンモニウムへの全変換率は68
.5%であった。
実施例 9 実施例1で用いたオートクレーブ中に同じ方法により、
36.9gのトリエチルアミンと20.2(]のへブタ
ンと20.2(lの水と0.6327gの[Ru(u3
−(PMe2Ph)31とを充填した。オートクレーブ
を密閉し、かつ28バールの一定圧力が得られるまで二
酸化炭素を導入した。次いで、この系を80℃まで加熱
し、かつ水素を添加して96バールの全圧力を得た。反
応速度は2.31モルkg−1h −1であり、蟻酸ト
リエチルアンモニウムへの全変換率は65.9%であっ
た。
実施例 10 実施例1の方法にしたがって実施例6で用いたオートク
レーブ中に、i8. sgのトリエチルアミンと14.
5C1のトルエンと10.0(]の水と0.3130(
]の[RuC23(PMe2 Ph)3 ]とを充填し
た。
オートクレーブを密閉し、かつ28バールの一定圧力が
得られるまで二酸化炭素を導入した。次いで、この系を
100℃まで加熱し、かつ水素を添加して96バールの
全圧力を得た。反応速度は6.59モル1(g−111
−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウムへの全変換率
は52.1%であった。
実施例 11 実施例6で用いたオートクレーブ中に実施例1の方法を
用いて、実施例10がらのトルエン相13.7(Jを充
、填した。これは、触媒と酸滴定により確認して4.9
gのトリエチルアミンとを含有した。
ざらに14.8(lのトリエチルアミンと10.0(l
の水とを添加して、標準充填物を構成した。オートクレ
ーブを密閉し、かつ28バールの一定圧力が得られるま
で二酸化炭素を導入した。次いで、この系を100℃ま
で加熱し、かつ水素を添加して96バールの全圧力を得
た。反応速度は10.9’)モルkg−月1−1であり
、蟻酸トリエチルアンモニウムへの全変換率は48.2
%であった。
実施例 12 実施例6で用いたオートクレーブ中に実施例1の方法を
用いて、実施例11がらのトルエン相8.8gを充填し
た。これは、触媒と酸滴定により確認して2.8gのト
リエチルアミンとを含有した。
ざらに15.99の1〜リエチルアミンと10.0(]
の水とを添加して標準充填物を構成した。オートクレー
ブを密閉し、かつ28バールの一定圧力が得られるまで
二酸化炭素を導入した。次いで、この系を100℃まで
加熱し、かつ水素を添加して96バールの全圧力を得た
。反応速度は11.80モルkg−1h −1であり、
蟻酸トリエチルアンモニウムへの全変換率は50.0%
であった。
実施例 13 実施例6で用いたオートクレーブ中に実施例1の方法に
したがい、17.83(lのトリエチルアミンと13、
82(Jのトルエンと16.93(]のグリセリンと0
.4627(Jの[RuCj2 (PPh3 )3 ]
とを充填した。オートクレーブを密閉し、かつ28バー
ルの一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。
次いで、この系を80℃まで加熱し、かつ水素を添加し
て96バールの全圧力を得た。反応速度は2.16モル
l(g−1h−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウム
への全変換率は46.7%であった。
実施例 14 ステンレス鋼で作成されかつ回転撹拌機を装着した容積
30(7のオートクレーブに、厳密な嫌気性条件下で次
の脱ガス物質を充填した: 28.72gのトリエチル
アミンと49.21(]の]トリ−n−プチルホフスイ
と31.24gの水と0.3011CIの三塩化ロジウ
ム三水塩。このオートクレーブを密閉し、かつ28バー
ルの一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。次
いで、この系を100℃の一定温度が得られるまで加熱
し、この時点で水素を添加して96バールの全圧力を得
た。反応時間の終了後、オートクレーブを空温まで冷却
し、過剰の圧力を解除し、かつ再び厳密な嫌気性条件下
で生成物を回収した。生成物の溶液は2相を形成し、こ
れを嫌気性条件下でカニユーレにより別途の容器に分離
した。蟻酸塩の分析を各相につぎアンバリスト型イオン
交換樹脂での加水分解に続く塩基滴定により行なった。
データを第2表に要約する。反応速度は5.32モルk
g−1h−1であり、蟻酸1〜リエヂルアンモニウムへ
の全変換率は68.4%であった。
実施例 15 実施例14で用いたオートクレーブ中へ実施例14の方
法を用いて、実施例14からのトリ−r)−ブチルホス
フィン(TNBP)相49.84(]を充填した。これ
は、触媒と酸滴定により確認して0.90(]のトリエ
チルアミンとを含有した。ざらに25.27gの脱ガス
されたトリエチルアミンと31.56(1の脱ガスされ
た水とを厳密な嫌気性条件下で添加して、e4準充填物
を構成した。オートクレーブを密閉し、かつ28バール
の一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。次い
で、この系を100℃まで加熱し、かつ水素を添加して
96バールの全圧力を得た。反応速1宴は6.83モル
kl;I−1h −1であり、蟻酸トリエチルアンモニ
ウムへの全変換率は61.9%であった。
実施例 16 実施例14で用いたオ−トクレーブ中に実施例14の方
法を用いて、実施例15からのT N B P相45.
34(]を充填した。これは、触媒と酸滴定により確認
して1.56(lのトリエチルアミンとを含有した。ざ
らに24.58gの脱ガスされたトリエチルアミンと3
0.55(lの脱ガスされた水とを添加して、標準充填
物を構成した。オートクレーブを密閉し、かつ28バー
ルの一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。次
いで、この系を100℃までhO熱し、かつ水素を添加
して96バールの全圧力を得た。反応速度は7.70モ
ルkg−1h−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウム
への全変換率は73.2%であった。
1凰拠−ユユ 実施例14で用いたオートクレーブ中に実施例14の方
法を用いて、実施例16からのT N B P相42.
62gを充填した。これは、触媒と酸滴定により確認し
て1.18gのトリエチルアミンとを含有した。ざらに
24.421jの脱ガスされたトリエチルアミンと30
. sggの脱ガスされた水とを添加して、標準充填物
を構成した。オー1〜クレープを密閉し、かつ28バー
ルの一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。次
いで、この系を100℃まで加熱し、かつ水素を添加し
て96バールの全圧力を得た。反応速度は8.00モル
l(gl 11−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウ
ムへの全変換率は75゜5%であった。
実施例 18 実施例14て用いたオートクレーブ中に実施例14の方
法を用いて、29.35(]のトリエチルアミンと48
.13CI トリ−n−ブチルホスフィンと30.23
(]の水と0.295CIの三塩化ルテニウム三水塩と
を充填した。オートクレーブを密閉し、かつ28バール
の一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。
次いで、この系を100℃まで加熱し、かつ水素を添加
して96バールの全圧力を得た。反応速度は3.71モ
ルkg−1h−1であり、蟻酸トリエチルアンモニウム
への全変換率は53,8%でおった。
実施例 19 実施例14で用いたオートクレーブ中に実施例14の方
法を用いて、実施例18からのTNBP相46.74(
]を充唄した。これは、触媒と酸滴定により確認して1
 、281Jのトリエチルアミンとを含有した。ざらに
25.57(]の脱ガスされたトリエチルアミンと31
.21qの脱ガスされた水とを添加して、標準充填物を
構成した。オートクレーブを密閉し、か028バールの
一定圧力が得られるまで二酸化炭素を導入した。次いで
、この系を100 ’Cまで加熱し、かつ水素を添加し
て96バールの全圧力を得た。反応速度は2.31モル
k(+−1h−1であり、@酸トリエチルアンモニウム
への全変換率は60.3%であった。
実施例 20 実施例′14で用いたオートクレーブ中に実施例14の
方法を用いて、実施例19からのTNBP相44.64
gを充填した。これは、触媒と酸滴定により確認して1
.17!;Iのトリエチルアミンとを含有した。ざらに
25.23(lの脱ガスされたトリエチルアミンと30
.88(]の脱ガスされた水とを添加して、標準充填物
を構成した。オートクレーブを密閉し、かつ28バール
の一定圧力がj9られるまで二酸化炭素を導入した。次
いで、この系を100℃まで加熱し、かつ水素を添加し
て96バールの全圧力を1qだ。反応速度は0.69モ
ルkg−1h−1であり、蟻酸1〜リエチルアン〔ニウ
ムへの全変換率は64.8%であった。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水素および二酸化炭素を、多液相にて周期律表第
    VIII族金属の無機もしくは有機金属化合物および元素周
    期律表第VA族もしくは第VIA族のいずれかにおける元
    素の化合物からなる触媒の存在下に含窒素塩基と反応さ
    せることを特徴とする含窒素塩基の蟻酸塩の製造方法。
  2. (2)2相にて操作する請求項1記載の方法。
  3. (3)2種の実質的に不混和性の溶剤を用いて2相を得
    、第1溶剤は触媒を優先的に溶解すると共に第2溶剤は
    含窒素塩基の蟻酸塩を優先的に溶解する請求項1または
    2記載の方法。
  4. (4)第1溶剤が不活性有機溶剤であつて、脂肪族もし
    くは芳香族の炭化水素溶剤である請求項3記載の方法。
  5. (5)不活性有機溶剤がヘプタンもしくはトルエンであ
    る請求項4記載の方法。
  6. (6)第1溶剤がヒドロカルビルホスフィンである請求
    項4記載の方法。
  7. (7)ヒドロカルビルホスフィンが式: ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) またはR^1R^2P(CH_2)_nPR^3R^4
    (II)または▲数式、化学式、表等があります▼(III
    ) [式( I )〜(III)においてR^1〜R^7は独立し
    て水素または1〜20個の炭素原子を有するヒドロカル
    ビル基であり、nは1〜10の整数であり、またはR^
    1〜R^7の任意の2個は一緒になって燐に結合した有
    機環系を形成する] を有する請求項6記載の方法。
  8. (8)第1溶剤がトリ−n−ブチルホスフィンである請
    求項6または7記載の方法。
  9. (9)第2溶剤が水、グリセリンまたは水とアルコール
    、グリコール、ポリオール、スルホランもしくはその少
    なくとも2種の混合物からなる溶剤との混合物である請
    求項3〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. (10)第2溶剤が水である請求項3〜8のいずれか一
    項に記載の方法。
  11. (11)含窒素塩基が第3窒素原子を有するものであっ
    て、式: ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) または▲数式、化学式、表等があります▼(V)  [式(IV)および(V)においてR^1、R^2および
    R^3は同一でも異なつてもよくヒドロカルビル基また
    は置換ヒドロカルビル基であり、またはR^1、R^2
    およびR^3のいずれか2個もしくは全部は環の1部を
    形成し、R^4はヒドロカルビル基もしくは置換ヒドロ
    カルビル基であり、かつR^5は二価の有機基であり、
    またはR^4とR^5とは環の1部を形成する] を有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. (12)含窒素塩基がC_1〜C_1_0トリアルキル
    アミンである請求項11記載の方法。
  13. (13)触媒における第VIII族金属がロジウムもしくは
    ルテニウムである請求項1〜12のいずれか一項に記載
    の方法。
  14. (14)触媒中に有機燐化合物を用いる請求項1〜13
    のいずれか一項に記載の方法。
  15. (15)有機燐化合物が、溶剤として使用される有機燐
    化合物である請求項14記載の方法。
  16. (16)反応を15〜200℃の範囲の温度で行なう請
    求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. (17)(i)水素と二酸化炭素と第1含窒素塩塩基と
    を触媒としての周期律表第VIII族金属の無機もしくは有
    機金属化合物の存在下に反応させて、2種の実質的に不
    混和性の溶剤からなる2相液系中に第1含窒素塩基の蟻
    酸塩を生成させ、 第1溶剤は触媒を優先的に溶解させる溶剤であり、かつ
    第2溶剤は第1含窒素塩基の蟻酸塩を優先的に溶解させ
    る溶剤であり、 (ii)溶解した触媒を含有する第1溶剤を、第1含窒
    素塩基の蟻酸塩を溶解して含有する第2溶剤から分離し
    、 (iii)溶解した触媒を含有する第1溶剤を全体的に
    または部分的に工程(i)に循環し、 (iv)第2溶剤に溶解したまたはそこから分離された
    第1含窒素塩基の蟻酸塩を、 (a)第1塩基よりも弱性でありかつ (b)第1塩基よりも揮発性が低い第2含窒素塩基と反
    応させて、第2塩基で第1塩基を置換することにより、
    第1塩基の沸点よりも高い温度にて熱分解しうる第2含
    窒素塩基の蟻酸塩を生成させ、 (v)第2含窒素塩基の蟻酸塩を第1含窒素塩基から分
    離し、かつ (vi)工程(v)で分離された第2含窒素塩基の蟻酸
    塩を熱分解させて蟻酸および第2含窒素塩基を生成させ
    る ことを特徴とする蟻酸の製造方法。
  18. (18)工程(i)にて第1含窒素塩基がC_1〜C_
    1_0トリアルキルアミンであり、第VIII族金属がルテ
    ニウムであり、第1溶剤がトリ−n−ブチルホスフィン
    であり、かつ第2溶剤が水である請求項17記載の方法
  19. (19)工程(ii)にて第1溶剤をデカンテーシヨン
    により第2溶剤から分離する請求項17または18記載
    の方法。
  20. (20)工程(iv)にて、第2溶剤から分離した後の
    第1含窒素塩基の蟻酸塩を、一般式:▲数式、化学式、
    表等があります▼(VI) [式(VI)においてR^1は1〜12個の炭素原子を有
    する一価ヒドロカルビル基であり、かつR^2は水素原
    子または、R^1基であり、R^1およびR^2の炭素
    原子の総数は4〜12である]のイミダゾールである第
    2含窒素塩基と反応させる請求項17〜19のいずれか
    一項に記載の方法。
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