JPH0290395A - 自動販売機の商品払出部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動販売機の商品払出部構造に関する。

〔従来の技術〕

缶入り飲料品等の商品を扱う自動販売機においては、販
売指令に基づいて選択された商品が商品貯蔵部から商品
搬出機構部によって搬出され商品取出口へ払い出される
ようになっている。

そして前記商品搬出機構部と前記商品取出口との間には
通常、その両者間における商品の円滑な授受を目的とし
て商品を滑降させつつ案内する傾斜シュートが設けられ
ている。そして該傾斜シニートの上方の商品通過空間（
Ｓ）の適宜部位には、安全対策や防盗対策等のために第
７図に示す如き扉体（１）、即ち商品払出時に該傾斜シ
ュート上の商品通過空間（Ｓ）を商品取出口（５）に対
して開かせるべく前記商品（Ａ）の滑降時の前進力によ
って図中の仮想線にて示す如く揺動させられる一方、商
品非払出時には前記商品通過空間（Ｓ）を商品取出口（
５）に対して閉じさせるべく図中の実線にて示す如く自
重によって垂下状態となる扉体（１）が設けられている
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、前記商品搬出機構部から搬出され前記商品通
過空間（Ｓ）を通過する商品（Ａ）が倒れた姿勢となっ
た状態で前記傾斜シュート上を滑降する場合は、該商品
（Ａ）の滑降時の前進力によって前記扉体（１）は上述
の如く容易に揺動し、前記商品通過空間（Ｓ）を商品取
出口（５）に対して確実に開かせることができるが、前
記傾斜シュート上を滑降する商品（Ａ＞は種々の姿勢を
とる可能性があり、該商品（Ａ）が例えば第８図に示す
如く立ったままの姿勢にて前記傾斜シュート上を滑降す
る場合は、該商品（Ａ）の前記扉体（１）に対する作用
点が該扉体（１）の上端（枢支部）に近い点となって商
品（Ａ）の前進力が扉体（１）を揺動させるのに有効に
作用せず、商品（Ａ）が扉体（１）に寄りかかったまま
商品取出口（５）へ払い出されないで詰まってしまうと
いう問題が生じる。そこで商品（Ａ）が立つたままの姿
勢で滑降する場合でも前記扉体（１）を揺動させるよう
にするには該扉体（１）の高さを高くする等の工夫が必
要であった。

また、前記商品（Ａ）が前記傾斜シュート上に倒れた姿
勢で該シュート上を滑降する場合であっても、商品（＾
）の短手方向へ滑降するような場合には、扉体（１）及
び商品取出口（５）の奥行き寸法（又は幅寸法）を商品
（Ａ）の長手方向寸法以上に設定する必要があって扉体
（１）を大きくし且つ商品取出口（５）に大きなスペー
スを割く必要があるという問題が生じる。

本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、上述
の問題を解消し得る自動販売機の商品払出部構造を提供
することを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る自動販売機の商品払出部構造は、商品搬出
機構部によって搬出される商品を商品取出口へ払い出す
べく、該商品を滑降させつつ案内する傾斜シュートが設
置されていると共に、該傾斜シュート上の商品通過空間
を商品払出時に商品取出口に対して開かせるべく前記商
品の滑降時の前進力によって揺動させられる扉体が吊支
状態で設置されている自動販売機の商品払出部構造であ
って、前記傾斜シュートの傾斜角を、前記商品の立った
ままでの滑降を許さない角度に設定すると共に、前記傾
斜シュートにはその扉体設置位置より上流側に、前記商
品の短手方向への滑降を許さない絞り部を設けてある点
に特徴を有している。

〔作　用〕

かかる構成の商品払出部構造を有する自動販売機におい
て、商品貯蔵部から選択され搬出されてくる商品を傾斜
シュート経由で商品取出口へ払い出す場合、該商品は前
記傾斜シュート上を滑降して商品取出口へ払い出される
が、該傾斜シュートの傾斜角が前記角度に設定されてい
るため、該傾斜シュート上の商品は立ったままの姿勢に
て前記扉体の位置まで至ることがなくなる。また該傾斜
シュートには前記絞り部が設けられているため、該傾斜
シュート上の商品はその短手方向へ滑降しようとしても
前記絞り部によって回転モーメントが与えられて姿勢が
変更され、その滑降方向がその長手方向に一致するよう
になる。

〔発明の効果〕

従って、上述の自動販売機において前記商品を商品取出
口へ払い出す場合は、該商品が傾斜シュート上で確実に
倒れた状態となるため、前記扉体に寄りかかったまま詰
まってしまうということがなくなり、またその詰まりを
なくすために前記扉体の高さを高くするという工夫をす
る必要がなくなる。また傾斜シュート上の商品は商品取
出口へ払い出されるまでにその滑降方向とその長手方向
とが一致するようになり、該商品はその状態のまま扉体
経由で商品取出口へ払い出されるので、扉体及び商品取
出口を従来より小さくすることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第５図及び第６図はサーペンタイン方式の自動販売機を
示し、商品収納部（Ｂ）内に、複数の商品（Ａ＞を上下
方向に貯蔵する商品貯蔵部（２）の複数個を、左右方向
と前後方向に夫々所定間隔を冒いて並設しである。

これら各商品貯蔵部（２）の上部には、前方に開口する
商品投入口（２ａ）を形成すると共に、前記各商品貯蔵
部（２）の下部には、商品選択信号に基づいて最下端に
位置する貯蔵商品（Ａ）を個別に払い出す図外の払出機
構を設けてある。

前記商品貯蔵部（２）の下方には、これら商品貯蔵部（
２）の下部から選択的に払い出されてくる商品（Ａ）を
前方下方に向かって滑降案内する前送りシュート（３）
を設けてあり、該前送りシュート（３）にて前方下方へ
滑降案内される商品（Ａ）は、複数の庫内商品出口（７
）のいずれかを通過した後、前記商品収納部（Ｂ）の前
方に開閉自在に設けられたドア部（Ｃ）内下部に配置さ
れた商品搬出機構部（ロ）の一部である横搬送機構部（
４）上へ搬出されるか、或いは、前記ドア部（Ｃ）内の
一側部に配置された商品搬出機構部（０）の一部である
縦搬送機構部（６）の商品受台（６ａ）上へ搬出される
ようになっている。より詳しくは、前記複数の商品貯蔵
部（２）のうちの前記縦搬送機構部（６）配置側に位置
する商品貯蔵部（２）から前送りシュート（３）経由で
滑降案内された商品（Ａ）のみが、該商品貯蔵部（２）
に対応する庫内商品出口（７）　を通過した後、前記縦
搬送機構部（６）　の商品受台（６ａ）上に搬出され、
残りの商品貯蔵部（２）　から前送りシｓ−ト（３）経
由で滑降案内された商品（Ａ）は他の庫内商品出口（７
）を通過した後、前記横搬送機構部（４）　上に搬出さ
れ、更に該横搬送機構部（４）にて横搬送された後、前
記縦搬送機構部（６）の商品受台（６ａ）上に搬出され
るようになっている。

前記横搬送機構部（４）と前記縦搬送機構部（６）との
両者の相対的な位置関係について詳述するに、横搬送機
構部（４）の下流端部は、縦搬送機構部（６）の下端部
に近接配置されており、横搬送機構部（４）の下流端部
から搬出される商品（Ａ）は、下死点に近い商品受取位
置に位置する状態の縦搬送機構部（６）の商品受台（６
ａ）にて受は取られるようになっている。

前記縦搬送機構部（６）について更に詳述するに、該縦
搬送機構部（６）は、上下適宜位置、具体的には前記商
品取出口（５）の高さよりも高い上死点及び前述の下死
点に夫々相応する上下適宜位置に配置された上下対をな
すスプロケット（６ｂ）、　（６ｃ）と、その両スプロ
ケット（６ｂ）、　（６ｃ）間に巻回されたチェーン（
６ｄ）と、該チェーン（６ｄ）の適宜位置に取着された
正面視り字状のエレベータ台（６ｅ）と、該エレベータ
台（６ｅ）の先端部にて枢支されて前傾姿勢に傾斜自在
な正面視り字状の商品受台（６ａ）とを備えてなってい
る。そして前記両スプロケット（６ｂ）、　（６ｃ）の
配置方向に沿った状態で、直線状の上下ガイド（６ｆ）
が延設されると共に、該上下ガイド（６ｆ）にほぼ平行
でありながらその商品取出口（５）近傍が該商品取出口
（５）　側へ緩やかに屈曲突出した傾斜案内ガイド（６
ｇ）が延設されている。そして該上下ガイド（６ｆ）に
は前記エレベータ台（６ｅ）に付設されたローラ（６ｈ
）が係合される一方、前記傾斜案内ガイド（６ｇ）には
前記商品受台（６ａ）に付設されたローラ（６１）が係
合され、それらの個別の係合関係に基づき、エレベータ
台（６ｅ）が上昇してそれが商品取出口（５）近傍に至
るにつれて、前記商品受台（６ａ）は、商品（Ａ＞の商
品取出口（５）への滑降搬出が可能な先端下がりの前傾
姿勢に緩やかに変化するようになっている。

さて、前記商品取出口（５）の側方には、第１図〜第４
図に示す如く前記商品受台（６ａ）から搬出される商品
（Ａ）を受は取って商品取出口（５）へ払い出すべく、
該商品（Ａ）を滑降させつつ案内する断面円弧形状の傾
斜シュート（８）が設置されているが、その傾斜角は、
その上を滑降する商品（Ａ）が立ったままで滑降できな
い角度（例えば水平面に対する角度αが２５°以上）に
設定されている。また前記傾斜シュート（５）上の商品
通過空間（Ｓ）には、該空間（Ｓ）を商品払出時に商品
取出口（５）　に対して開かせるべく前記商品（Ａ）の
滑降時の前進力によって揺動させられる扉体（１）が防
盗及び安全のために吊支状態で設置されている。そして
前記傾斜シュート（８）には、該シュート（８）におけ
る扉体（１）設置位置より上流側に、前記商品（Ａ＞の
短手方向への滑降を許さない絞り部（８ａ）、具体的に
は前記シュート（ｇ＞　の上流側幅広部（８ｂ）から下
流側幅狭部（８Ｃ〉へ形状が漸次変化する絞り部（８ａ
）が設けられている。

なお、前記下流側幅狭部（８Ｃ）は、前記上流側幅広部
（８ｂ）の延長面上の高さには設けられず、その延長面
上の高さよりも下方に位置するように設けられている。

かかる自動販売機の商品搬出装置を用いて商品（Ａ）を
商品取出口（５）へ搬出する場合、商品貯蔵部（２）の
下部から選択的に払い出されてくる商品（Ａ＞は、横搬
送機構部（４）にて横搬送された後に商品受台（６ａ）
にて受は取られて縦搬送機構部（６）にて縦搬送され、
或いは、商品受台（６ａ）にて直接受は取られて縦搬送
機構部（６）にて縦搬送される。そして該商品（Ａ）が
商品取出口（５）の位置まで縦搬送されるまでには、前
記商品受台（６ａ）が商品（Ａ）の商品取出口（５）へ
の滑降搬出が可能な状態に前傾し、もってその上の商品
（Ａ）は傾斜による滑降によって強制的に前記傾斜シュ
ート（８）へ搬出され、然る後に該商品（Ａ）は前記傾
斜シュート（８）　上を滑降して商品取出口（５）へ払
い出される。

ところで、前記傾斜シュート（８）は、その傾斜角が前
記角度に設定されているため、該傾斜シ５−　）　（８
）上の商品（Ａ）は立ったままの姿勢にて前記扉体（１
）の位置まで至ることがなくなる。また該傾斜シュート
（８）には前記絞り部（８ａ）が設けられているため、
該傾斜シ＋’　−）　（８）上の商品（Ａ）はその短手
方向へ滑降しようとしても前記絞り部（８ａ）によって
姿勢が変更され、その滑降方向がその長手方向に一致す
るようになる。

なお、前記下流側幅狭部（８Ｃ）が前記上流側幅広部（
８ｂ）の延長面上の高さでなくその下方に位置するよう
に設けられているため、前記商品（Ａ）は、前記絞り部
（８ａ）によって姿勢が変更されるに際して、その姿勢
変更される方向へのモーメントが更に大きく働き、より
確実に姿勢変更されるようになる。但し、前記下流側幅
狭部（８Ｃ）を前記上流側幅広部（８ｂ）の延長面上の
高さの下方に位置させる高低差の程度は、その部分を通
過する商品（Ａ）が転勤して再び立ち姿勢となることの
ない程度の高低差以下にしなければならない。

また、前記下流側幅狭部（８Ｃ）を前記上流側幅広部（
８ｂ）の延長面上の高さに位置させることとしても、前
記絞り部（８ａ）によって商品（Ａ）が姿勢変更される
のはいうまでもない。前記高低差を設けたのは前記作用
効果を一層大きくするためである。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る自動販売機の商品払出部構造の実
施例を示す断面正面図、第２図は第１図中の■−■線に
よる断面図、第３図は第１図中の■−■線による断面図
、第４図はその平面図、第５図は本発明に係る自動販売
機全体を示す部分断面正面図、第６図はその縦断面図、
第７図及び第８図は従来の自動販売機の商品払出部構造
における商品払出状況を示す説明図である。 （１）・・・・・・扉体、（５）・・・・・・商品取出
口、（８）・・・・・・傾斜シュート、（８ａ）・・・
・・・絞り部、（Ａ）・・・・・・商品、（Ｄ）・・・
・・・商品搬出機構部、（Ｓ）・・・・・・商品通過空
間。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 商品搬出機構部（Ｄ）によって搬出される商品（Ａ）を
   商品取出口（５）へ払い出すべく、該商品（Ａ）を滑降
   させつつ案内する傾斜シュート（８）が設置されている
   と共に、該傾斜シュート（８）上の商品通過空間（Ｓ）
   を商品払出時に商品取出口（５）に対して開かせるべく
   前記商品（Ｓ）の滑降時の前進力によって揺動させられ
   る扉体（１）が吊支状態で設置されている自動販売機の
   商品払出部構造であって、前記傾斜シュート（８）の傾
   斜角を、前記商品（Ａ）の立ったままでの滑降を許さな
   い角度に設定すると共に、前記傾斜シュート（８）には
   その扉体（１）設置位置より上流側に、前記商品（Ａ）
   の短手方向への滑降を許さない絞り部（８ａ）を設けて
   ある自動販売機の商品払出部構造。