JPH074692Y2

JPH074692Y2 - 自動販売機のエレベータ台構造

Info

Publication number: JPH074692Y2
Application number: JP1989103005U
Authority: JP
Inventors: 靖夫内川; 正彦渡辺
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1989-08-31
Filing date: 1989-08-31
Publication date: 1995-02-01
Anticipated expiration: 2004-08-31
Also published as: JPH0341381U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、商品収納部から直接的及び／又は横搬送機構
を介して間接的に落下供給される商品を受け止めて、商
品取出口に相当する高さ位置まで縦搬送するエレベータ
台を設け、前記商品取出口に相当する高さ位置まで上昇
したエレベータ台上の商品を当該商品取出口側へ送り出
す送出手段を設けると共に、前記エレベータ台の横幅方
向両側部に、当該エレベータ台から前記商品取出口側へ
の商品の送り出しを案内する一対の側板を縦向き姿勢で
立設してある自動販売機のエレベータ台構造に関する。

〔従来の技術〕

上記エレベータ台（6A）は、第７図に示すように、上方
と商品取出口（５）に対する商品送り出し側とが開口さ
れて構成され、このエレベータ台（6A）を例えば第３図
に示す自動販売機に組み込んだ場合には、商品貯蔵部
（２）から直接的又は横搬送機構であるコンベア（４）
を介して間接的に落下供給されてきた商品（Ａ）を前記
上方開口（K₁）を通して受け止めたのち、エレベータ台
（6A）が商品取出口（５）に相当する高さ位置まで上昇
するに伴って当該エレベータ台（6A）が送出手段（Ｅ）
により傾斜して、前記商品送り出し側の開口（K₂）を通
してエレベータ台（6A）上の商品（Ａ）が商品取出口
（５）へ自重により送り出されるのである。

そして、従来では、第７図に示すように、前記一対の側
板（6B），（6B）を、それらの下端から上端までの対向
間隔が等しくなる状態で前記エレベータ台（6A）の商品
受け面に対して垂直方向に沿う縦向き姿勢で立設してい
た。

〔考案が解決しようとする課題〕

上記従来構成では、例えば商品（Ａ）が容器の蓋の横外
方に蓋開放用のつまみ（ａ）が飛び出ているプルトップ
ビンである場合には、商品（Ａ）がエレベータ台（6A）
へ落下供給されたときの姿勢及び位置、例えば、第７図
に示すように、蓋開放用のつまみ（ａ）が一方の側板
（6B）の外面を通る鉛直線上に位置する状態で、かつ、
蓋側が上方に位置する縦向き姿勢でエレベータ台（6A）
上に落下供給された場合では、前記つまみ（ａ）がエレ
ベータ台（6A）の一方の側板（6B）の上端に引っ掛かる
可能性がある。そして、このような引っ掛かりが発生し
た場合、例えば、エレベータ台（6A）が前述の如く商品
取出口（５）に相当する高さ位置で傾斜されても、一方
の側板（6B）の上端に引っ掛かった商品（Ａ）が商品取
出口（５）へ払い出されなかったり、或いは、一方の側
板（6B）に引っ掛かった際につまみ（ａ）が引っ張り操
作され、蓋のシールが破損される不都合があった。

また、このような引っ掛かりに起因する不都合を防止す
る対策として、第８図に示すように、エレベータ台（6
A）の両側板（6B），（6B）の上部の各々を、上方ほど
当該両側板（6B），（6B）の相対向方向外方に突出する
ような傾斜姿勢に構成することが考えられる。

しかしながら、これによる場合は、両側板（6B），（6
B）の上側傾斜部分を外方に突出させた分だけ、エレベ
ータ台（6A）の横幅が大きくなり、自動販売機の大型化
を招来する不都合が発生する。

そこで、前記両側板（6B），（6B）の上側傾斜部分の外
方への突出代だけ、当該両側板（6B），（6B）の対向間
隔（W₁）を小さくすると、エレベータ台（6A）の大型化
を抑制することができるものの、エレベータ台（6A）自
体の商品送り出し案内幅（W₂）が小さくなるため、商品
（Ａ）がエレベータ台（6A）の側板（6B）の内面に接触
し易く、商品（Ａ）の送り出しをスムーズに行うことが
できなくなる不都合が発生する。

本考案は、上述の実情に鑑みて為されたものであって、
その目的は、エレベータ台の大型化の抑制と、エレベー
タ台に供給された商品の送り出し作用の円滑化とを図り
ながら、商品がプルトップビンである場合における蓋開
放用のつまみの引っ掛かりを良好に抑制することのでき
る自動販売機のエレベータ台構造を提供する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案による自動販売機のエレベータ台構造は、商品収
納部から直接的及び／又は横搬送機構を介して間接的に
落下供給される商品を受け止めて、商品取出口に相当す
る高さ位置まで縦搬送するエレベータ台を設け、前記商
品取出口に相当する高さ位置まで上昇したエレベータ台
上の商品を当該商品取出口側へ送り出す送出手段を設け
ると共に、前記エレベータ台の横幅方向両側部に、当該
エレベータ台から前記商品取出口側への商品の送り出し
を案内する一対の側板を縦向き姿勢で立設してある自動
販売機のエレベータ台構造であって、前記各側板の上部
の各々に、下方ほど前記エレベータ台の横幅方向中央側
に位置する落下商品案内要の傾斜面を備えたガイド部
を、前記両側板の相対向方向内方に突出する状態で設け
ると共に、前記各傾斜面の突出幅を、前記商品の上部に
設けた蓋開放用のつまみの横外方への突出代よりも大に
構成してある点に特徴を有している。

〔作用〕

商品収納部から直接的及び／又は横搬送機構を介して間
接的に落下供給される商品がプルトップビンであって、
それの蓋開閉用のつまみが一方の側板の外面を通る鉛直
線上に位置する状態で、かつ蓋が上方に位置する縦向き
姿勢でエレベータ台上に落下供給された場合でも、当該
商品が一方の側板の上部に設けられるガイド部の傾斜面
に接当し、この傾斜面による滑降案内作用を受けて、前
記商品がエレベータ台の横幅方向中央側に向かって前記
つまみの横外方への突出代よりも大きく滑降案内される
から、つまみが側板上端に引っ掛かることを抑制するこ
とができる。

また、プルトップビン以外の商品であっても、一方の側
板の内面に近接した状態で落下供給されてきた商品をエ
レベータ台の横幅方向中央側に寄せることができるか
ら、エレベータ台上の商品を商品取出口側へ送り出す
際、商品と側板内面との接触を抑制することができる。

しかも、前記傾斜面を備えたガイド部が、両側板に対し
てそれらの相対向方向内方に向かって突設されているか
ら、両側板の対向間隔を、落下商品の受け止め及び受け
止められた商品の商品取出口側への送り出しに適した最
小限の間隔に維持することができる。

〔考案の効果〕従って、エレベータ台の大型化の抑制と、エレベータ台
に供給された商品の商品取出口側への送り出し作用の円
滑化とを図りつつ、エレベータ台に落下供給される商品
がプロトップビンである場合のトラブル、つまり、蓋開
放用のつまみがエレベータ台の側板に引っ掛かることに
起因する商品取出口側への送り不良や蓋開放事故等のト
ラブル発生を良好に抑制することができた。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第３図及び第４図はサーペンタイン方式の自動販売機を
示し、商品収納部（Ｂ）内に、複数の商品（Ａ）を上下
方向で貯蔵する商品貯蔵部（２）の複数個を、左右方向
と前後方向に夫々所定間隔を置いて立設してある。

これら各商品貯蔵部（２）の上部には、前方に開口する
商品投入口（2a）を形成すると共に、前記各商品貯蔵部
（２）の下部には、商品選択信号に基づいて最下端に位
置する貯蔵商品（Ａ）を個別に払い出す図外の払出機構
を設けてある。

前記商品貯蔵部（２）の下方には、これら商品貯蔵部
（２）の下部から選択的に払い出されてくる商品（Ａ）
を前方下方に向かって滑降案内する前送りシュート
（３）を設けてあり、当該前送りシュート（３）にて前
方下方へ滑降案内される商品（Ａ）は、複数の庫内商品
出口（７）のいずれかを通過した後、前記商品収納部
（Ｂ）の前方に開閉自在に設けられたドア部（Ｃ）内下
部に配置されたベルトコンベアから成る横搬送機構
（４）上へ搬送されるか、或いは、前記ドア部（Ｃ）内
の一側部に配置された縦搬送機構（６）のエレベータ台
（6A）上へ搬出されるようになっている。より詳しく
は、前記複数の商品貯蔵部（２）のうちの前記縦搬送機
構（６）配置側に位置する商品貯蔵部（２）から前送り
シュート（３）経由で滑降案内された商品（Ａ）のみ
が、当該商品貯蔵部（２）に対応する庫内商品出口
（７）を通過した後、前記縦搬送機構（６）のエレベー
タ台（6A）上に落下供給され、残りの商品貯蔵部（２）
から前送りシュート（３）経由で滑降案内された商品
（Ａ）は他の庫内商品出口（７）を通過した後、前記横
搬送機構（４）上に搬出され、更に当該横搬送機構
（４）にて横搬送された後、前記縦搬送機構（６）のエ
レベータ台（6A）上に落下供給されるようになってい
る。

前記横搬送機構（４）と前記縦搬送機構（６）との両者
の相対的な位置関係について詳述するに、横搬送機構
（４）の下流端部は、縦搬送機構（６）の下端部に近接
配置されており、横搬送機構（４）の下流端部から搬出
される商品（Ａ）は、下死点に近い商品受取位置に位置
する状態の縦搬送機構（６）のエレベータ台（6A）にて
受け取られるようになっている。

前記縦搬送機構（６）について更に詳述するに、当該縦
搬送機構（６）は、上下適宜位置、具体的には前記商品
取出口（５）の高さよりも高い上死点及び前述の下死点
に夫々相当する上下適宜位置に配置された上下対をなす
スプロケット（6b），（6c）と、その両スプロケット
（6b），（6c）間に巻回されたチェーン（6d）と、当該
チェーン（6d）の適宜位置に取着された正面視逆Ｌ字状
の基台（6e）と、当該基台（6e）の先端部にて枢支され
て前傾姿勢に傾斜自在な正面視逆Ｌ字状のエレベータ台
（6A）とを備えてなっている。そして前記両スプロケッ
ト（6b），（6c）の配置方向に沿った状態で、直線状の
上下ガイド（6f）が延設されると共に、該上下ガイド
（6f）にほぼ平行でありながらその商品取出口（５）近
傍が当該商品取出口（５）側へ緩やかに屈曲突出した傾
斜案内ガイド（6g）が延設されている。そして、当該上
下ガイド（6f）には第２図に示す如く、前記基台（6e）
に付設されたローラ（6h）が係合される一方、前記傾斜
案内ガイド（6g）には第２図にも示す如く、前記エレベ
ータ台（6A）に付設されたローラ（6i）が係合され、そ
れらの個別の係合関係に基づき、基台（6e）が上昇して
それが商品取出口（５）近傍に到るにつれて、前記エレ
ベータ台（6A）は、商品（Ａ）の商品取出口（５）への
滑降搬出が可能な先端下がりの前傾姿勢に緩やかに変化
するようになっている。つまり、前記傾斜案内ガイド
（6g）や前記ローラ（6i）等の組合せからエレベー台
（6A）を前記前傾姿勢に傾斜させて、エレベータ台（6
A）上の商品（Ａ）を前記商品取出口（５）側へ送り出
す送出手段（Ｅ）が構成されている。

かかる自動販売機の商品搬送装置を用いて商品（Ａ）を
商品取出口（５）へ搬出する場合、商品収納部（２）の
下部から選択的に払い出されてくる商品（Ａ）は、横搬
送機構（４）にて横搬送された後にエレベータ台（6A）
にて受け取られて縦搬送機構（６）にて縦搬送され、或
いは、エレベータ台（6A）にて直接受け取られて縦搬送
機構（６）にて縦搬送される。そして当該商品（Ａ）が
商品取出口（５）に相当する位置まで縦搬送されるまで
には、前記送出手段（Ｅ）によって前記エレベータ台
（６）が商品（Ａ）の商品取出口（５）への滑降搬出が
可能な状態に前傾し、もってその上の商品（Ａ）は傾斜
による滑降によって強制的に商品取出口（５）へ搬出さ
れる。

前記エレベータ台（6A）の横幅方向両側部には、第１図
及び第２図に示すように、当該エレベータ台（6A）に落
下供給された商品（Ａ）を前記商品取出口（５）側へ送
り出し案内する左右一対の側板（6B），（6B）が、前記
エレベータ台（6A）の商品受け面に対して垂直方向に沿
う縦向き姿勢で立設されていると共に、前記両側板（6
B），（6B）のうち、商品送り出し側とは反対側の端部
間に亘って後側板（6C）が縦向き姿勢で立設されてい
る。

前記各側板（6B），（6B）の上部の各々に、下方ほど前
記エレベータ台（6A）の横幅方向中央側に位置する落下
商品案内用の傾斜面（6K），（6K）を備えた断面形状山
形のガイド部（6G），（6G）を、前記両側板（6B），
（6B）の相対向方向内方に突出する状態で一体形成する
と共に、前記各傾斜面（6K），（6K）の突出幅（Ｈ）
を、前記商品（Ａ）の上部に設けた蓋開放用のつまみ
（ａ）の横外方への突出代（ｈ）よりも大に構成してあ
る。

従って、前記商品（Ａ）がエレベータ台（6A）の両側板
（6B），（6B）の何れか一方に近接した状態で落下供給
された場合、当該商品（Ａ）は、第１図の仮想線で示す
ように、前記側板（6B）の傾斜面（6K）に接当し、この
傾斜面（6K）による滑降案内作用を受けて、前記商品
（Ａ）がエレベータ台（6A）の横幅方向中央側に滑降案
内される。そして、前記商品（Ａ）が、横外方に突出し
ている蓋開放用のつまみ（ａ）を上部に設けたプルトッ
プビンである場合では、前記商品（Ａ）のつまみ（ａ）
が一方の側板（6B）の上端に引っ掛かる前に、商品
（Ａ）がエレベータ台（6A）の横幅方向中央側に向かっ
てつまみ（ａ）の突出代（ｈ）よりも大きく滑降案内さ
れ、第１図に実線で示す如く、エレベータ台（6A）にて
当該商品（Ａ）が受け止められる。

尚、商品収納部（Ｂ）の下部から選択的に払い出されて
くる商品（Ａ）をすべて横搬送機構（４）にて横搬送
し、当該横搬送機構（４）にて横搬送された商品（Ａ）
をエレベータ台（6A）にて受け取ってこれを縦搬送する
実施例及び商品収納部（Ｂ）の下部から選択的に払い出
されてくる商品（Ａ）をすべてエレベータ台（6A）に落
下供給し、これら落下供給された商品（Ａ）をエレベー
タ台（6A）にて直接的に受け取ってこれを縦搬送する実
施例が考えられる。

〔別実施例〕

前記実施例では、エレベータ台（6A）に立設された一対
の側板（6B），（6B）にのみガイド部（6G），（6G）を
形成したが、第５図に示すように、一対の側板（6B），
（6B）間に位置する後側板（6C）にもガイド部（6G）を
形成して実施してもよい。又、前記後側板（6C）を省略
して実施してもよい。

又、前記実施例では、ガイド部（6G），（6G）を断面形
状山形に構成したが、第６図に示すように、半円弧状に
構成してもよく、ガイド部（6G），（6G）の形状は各種
変更できる。

又、前記実施例では、ガイド部（6G），（6G）を側板
（6B），（6B）に一体形成したが、別体形成されたガイ
ド部（6G），（6G）を側板（6B），（6B）にビスあるい
は溶接等により取付けてもよい。又、前記ガイド部（6
G），（6G）の傾斜面（6K），（6K）に弾性体を取付け
て商品（Ａ）との衝撃を緩和できるようにして実施して
もよい。

又、前記実施例では、エレベータ台（6A）を傾斜させる
ことによりエレベータ台（6A）上の商品（Ａ）を商品取
出口（５）側へ送り出すようにしたが、エレベータ台
（6A）が商品取出口（５）に相当する高さ位置まで上昇
するに伴って、エレベータ台（6A）上の商品（Ａ）を商
品取出口（５）側へ強制的に押し出す押出し機構を設け
て実施してもよいし、又、エレベータ台（6A）の商品載
置面を予め傾斜姿勢に構成して、エレベータ台（6A）が
商品取出口（５）に相当する高さ位置まで上昇するに伴
ってエレベータ台（6A）上の商品（Ａ）が傾斜姿勢の商
品載置面に沿って移動するように構成してもよい。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る自動販売機のエレベータ台構造の実
施例を示し、第１図及び第２図はエレベータ台の正面図
及び平面図、第３図及び第４図は自動販売機の一部切欠
き正面図及び縦断側面図である。第５図及び第６図はエ
レベータ台の別実施例を示す正面図である。第７図はエ
レベータ台の従来例を示す正面図である。第８図はエレ
ベータ台の比較例を示す正面図である。（４）……横搬送機構、（５）……商品取出口、（6A）
……エレベータ台、（6B）……側板、（6G）……ガイド
部、（6K）……傾斜面、（Ａ）……商品、（Ｂ）……商
品収納部、（Ｅ）……送出手段、（ａ）……つまみ、
（Ｈ）……突出幅、（ｈ）……突出代。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】商品収納部（Ｂ）から直接的及び／又は横
搬送機構（４）を介して間接的に落下供給される商品
（Ａ）を受け止めて、商品取出口（５）に相当する高さ
位置まで縦搬送するエレベータ台（6A）を設け、前記商
品取出口（５）に相当する高さ位置まで上昇したエレベ
ータ台（6A）上の商品（Ａ）を当該商品取出口（５）側
へ送り出す送出手段（Ｅ）を設けると共に、前記エレベ
ータ台（6A）の横幅方向両側部に、当該エレベータ台
（6A）から前記商品取出口（５）側への商品（Ａ）の送
り出しを案内する一対の側板（6B），（6B）を縦向き姿
勢で立設してある自動販売機のエレベータ台構造であっ
て、前記各側板（6B），（6B）の上部の各々に、下方ほ
ど前記エレベータ台（6A）の横幅方向中央側に位置する
落下商品案内用の傾斜面（6K），（6K）を備えたガイド
部（6G），（6G）を、前記両側板（6B），（6B）の相対
向方向内方に突出する状態で設けると共に、前記各傾斜
面（6K），（6K）の突出幅（Ｈ）を、前記商品（Ａ）の
上部に設けた蓋開放用のつまみ（ａ）の横外方への突出
代（ｈ）よりも大に構成してある自動販売機のエレベー
タ台構造。