JP2776605B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、缶・瓶等の商品を販売する自動販売機に於
いて、中身商品を搬送する為の、自動販売機の商品搬出
装置に関するものである。

従来の技術 近年、缶・瓶等の商品を販売する自動販売機に於いて
販売した中身商品が取出し易いように様々な工夫がなさ
れている（例えば実開平１−147481号公報）。

以下図面を参照しながら、上述した従来の自動販売機
の商品搬出装置の一例について説明する。

第４図，第５図に於いて、１は本体である。２はドア
であり、３は本体内部に設けられた、複数の商品収納室
である。４は中身商品であり、商品収納室３内に重積収
納されている。５は中身商品４を投出する搬出機構であ
る。６は搬出機構５より投出された中身商品４を前方ド
ア側へ導く底部案内通路であり、後方より前方への前傾
斜となっている。７は庫内フラップで、底部案内通路６
の前方に位置し、回転自在に本体１に取り付けられてい
る。８は取り出し口で、ドア２の上部（大人の腰骨の高
さ程度の位置）で、幅寸法は中身商品４が取り出せうる
寸法程度の大きさで、ドア２の片側に寄せられて設けら
れている。９は取り出し口フラップで、取り出し口８の
前面に位置し回転自在にドア２に取り付けられている。
10はバケットで、ドア２に取り付けられ前記庫内フラッ
プ７の前方で昇降運動する上下搬送装置11に両端を取り
付けられている。12はベルトで、取り出し口８側の一端
をドア２の下部に、他端をドア２の上部に固定され、ク
ランク状に折曲しバケット10に摺動可能に係合されてい
る。このベルト12のクランク状の略水平部寸法は、上部
に位置した取り出し口８の高さより小さい値となってい
る。13はプーリーでバケット10に回転自在に取り付けら
れ、ベルト12の係合部に位置している。14は商品保持ス
テージで、パケット10のベルト12の下端固定側に前方傾
斜（例えば40゜）し、取り出し口８の幅寸法より少し小
さめの寸法を有し、上部で取り出し口８に対向する位置
に取り付けられている。15は商品ガイドで、バケット12
の前方でドア２に取り付けられている。

以上のように構成された自動販売機の商品搬出装置に
ついて、以下第４図及び第５図を用いてその動作を説明
する。

バケット10は待機時は庫内フラップ７と対向する位置
におり、商品収納室37より搬出機構５によって投出され
た中身商品４が底部案内通路６を通り庫内フラップ７を
押し開け飛び込むのを待ち受ける。バケット10に中身商
品４が入ると上下搬送装置11が上昇運動を起こし、バケ
ット10は上昇する。バケット10が上昇すると、バケット
10に係合されたベルト12は、バケット10の上昇変位量だ
け、水平方向にバケット10に対し相対移動を行う。この
時、ベルト12はプーリー13によって折曲支持されてお
り、移動抵抗が軽減される。バケット10の上昇により、
ベルト12上に載った中身商品４は、上昇及び水平移動を
行い、バケット10がａ寸法だけ上昇すると、中身商品４
は、ベルト12の水平運動により、ベルト12の下端保持側
のバケット10上に設けられた商品保持ステージ14に移
り、商品ガイド15にささえられ、さらにバケット10の上
昇とともに上昇する。バケット10が取り出し口８に対向
する位置まで上昇すると、商品保持ステージ14の傾斜に
より、中身商品４は取り出し口８へ落下し、取り出し口
フラップ９が開かれ取り出される。この後、上下搬送装
置11が下降運動をし、バケット10は降下する。ベルト12
はバケット10の下降により、上昇時と逆の動作を行い、
庫内フラップ７と対向する位置までバケット10が降下
し、１回の搬出動作は終了する。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような構成では、中身商品４が
商品保持ステージ14で立ってしまった場合に、取出し口
８の上部に激突し搬出不良となるという課題を有してい
た。

本発明は上記課題に鑑み、中身商品が商品保持ステー
ジで立ってしまった場合、中身商品が取出し口に到達す
るまでに、うまく転倒させ搬出不良を防止することので
きる自動販売機の商品搬出装置を提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の自動販売機の商品
搬出装置は、ドアの下部以外の位置で、しかも中身商品
の取出し寸法程度の幅に設定された取出し口と、底部案
内通路から導かれた中身商品を受け取るバケットと、こ
のバケットを昇降させる上下搬送装置と、バケットの取
出し口と対向する位置に取付けられた商品保持ステージ
と、この商品保持ステージの動作領域の最下端から、取
出し口の下端まで設けられた商品ガイドと、商品保持ス
テージと鋭角を成すように設けられたレールを有すると
いう構成を備えたものである。

作用 本発明は上記した構成によって、もしも中身商品が商
品保持ステージ上で立った場合、商品ガイド上に構成さ
れているレールに当接させ上昇させることによって、立
っている中身商品が取出し口に至る前に転倒させ、搬出
不良を防ぐこととなる。

実 施 例 以下本発明の一実施例の自動販売機の商品搬出装置に
ついて、図面を参照しながら説明する。尚従来と同一の
構成及び動作については同一の番号を付し詳細な説明を
省略する。第１図，第２図に於いて、１は本体、２はド
ア、14は商品保持ステージ、15は商品ガイドである。16
はレールで商品ガイド15に商品保持ステージ14と鋭角を
成すように構成されている。

以上のように構成された自動販売機の商品搬出装置に
ついて、以下第１図及び第２図を用いてその動作を説明
する。

中身商品４が商品保持ステージ14に到達した時、中身
商品４が立ったままであった場合、商品保持ステージ14
が傾いているので、中身商品４は商品ガイド15に構成さ
れているレール16に当接している。このままの状態で上
昇すれば、中身商品４はレール16の傾きに沿って傾き、
取出し口８に到達するまでに完全に横向きとなって搬出
される。

以上のように商品保持ステージ14と鋭角を成すような
レール16を商品ガイド15に構成することにより、中身商
品４を取立し口８に至るまでに転倒させ、取出し口で詰
まるという搬出不良や、中身商品４が取出し口８の上部
に衝突することを防止できる。

発明の効果 以上のように本発明は、下部に投出された中身商品を
受取るパケットの、取出し口に対向する部分に設けられ
た商品保持ステージが上下する動作領域にある、商品ガ
イドに商品保持ステージと鋭角を成すレールを、中身商
品と当接する寸法で構成することにより、商品保持ステ
ージ上に立ってしまった中身商品を、取出し口に搬送し
ながら横転させて、中身商品が取出し口に詰まったり、
取出し口の上部に衝突したりすることを回避することが
できる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一実施例における自動販売機の商品搬
出装置の中央断面図、第２図は第１図の前方よりの要部
断面図、第３図は第１図の要部斜視図、第４図は従来の
自動販売機の商品搬出装置の中央断面図、第５図は第４
図の要部断面図である。 ３……商品収納室、４……中身商品、５……搬出機構、
６……底部案内通路、８……取出し口、10……バケッ
ト、11……上下搬送装置、12……ベルト、14……商品保
持ステージ、15……商品ガイド、16……レール。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) G07F 11/00 G07F 11/58 G07F 11/42

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】全面開口部に開閉可能なドアを有する自動
   販売機本体内に設けられた複数の商品収納室と、この商
   品収納室に重積収納した中身商品と、前記商品収納室下
   部に設けられ前記中身商品を下方に投出する搬出機構
   と、投出された前記中身商品を案内する底部案内通路
   と、前記ドアの下部以外の位置で、しかも前記中身商品
   の取出し寸法程度の幅に設けられた取出し口と、前記底
   部案内通路から導かれた前記中身商品を受取るバケット
   と、このバケットを昇降させる上下搬送装置と、前記バ
   ケットの前記取出し口に対向する位置に取付けられた商
   品保持ステージと、この商品保持ステージの上下動作領
   域の最下端から、前記取出し口の下端まで設けられた商
   品ガイドと、前記商品保持ステージと鋭角を成すように
   前記商品ガイドに設けられたレールとを備えた自動販売
   機の商品搬出装置。