JPS5838458Y2 - 自動販売機の商品送出姿勢制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は乳飲料等を入れた紙製パック商品を販売する自
動販売機の商品送出姿勢制御装置に関する。

従来この種の自動販売機は第１図に示す様に、商品送出
装置１の搬送機構９によって商品送出口１４へ搬出され
た商品５は商品通路１６を自重落下し商品取出口１７へ
送出されるよう威されている、然しながら送出口１４か
ら搬送機構９により搬出される商品５は商品通路１６内
を鎖線で示した商品５’、５’の如く横倒しに回動して
逆さ状態となって商品取出口１７へ送出されるため商品
５の破損を生ずることがあった。

また鎖線で示した商品５“′の如く、搬送機構９の端部
とこの端部に対向位置する本体２との間にブリッジ状態
となって商品詰オリを生じ販売不良を発生させることが
あった。

従って前記不具合いを解消するために第２図に示す如く
、送出口１４に対向位置する本体２に、送出口１４方向
）突出した姿勢制御部材１８を設け、送出口１４から搬
出されて来た商品５の上部に当接せしめて該商品５が商
品通路１６内で回動捷たはブリッジ状態とならぬよう制
御し、正しい姿勢状態、即ち底部から商品通路１６内を
落下し商品取出口１７へ送出されるよう構成することが
考えられていた。

然しなから最近は商品品種が増えて来て釦り、一台の自
動販売機内により多くの異なる商品の収納を可能に成す
自動販売機が要求されて来ている。

従って第３図に示す様に商品送出装置１を上下に並設せ
しめて１個のコラムスペースを２種類の商品収納スペー
スとして構成することが考えられる。

しかしこの場合、上部の送出装置１′から搬出された商
品５が下部の送出装置１の送出口１４に対応して設けた
姿勢制御部材１８に衝突して破損すると共に該姿勢制御
部材１８に係止されて商品通路１６丙で商品詰壕りを発
生させることは明らかである。

本考案は上記の点に鑑み成されたもので、商品送出装置
を上下に並設せしめた場合であっても商品を正しい姿勢
で且つ詰普りを生じることなく商品取出口へ送出出来得
る装置を提供するものである。

以下図面に基づき実施例を説明する。

尚、従来例と同一符号の物は同一物または類似物を示す
。

第４図、第５図において、１，１′は本体２内に上下に
並設せしめた商品送出装置である。

該送出装置１，１′は上下のスプロケット３，３間に張
設した前後一対の無端チェノ４，４間に複数の商品５を
載置する商品載置棚６を上下に等間隔を有して並設し該
棚６を駆動モータ７にて上下方向に移送するよう構成し
た移送機構８と、該移送機構８によって下部に移送され
た前記棚６からの商品５を受けて載置し横方向、即ち前
方へ搬送するよう前記移送機構８の下部に設けられた搬
送機構９とから構成している。

該搬送機構９は前後一対のスフロケツ）１０．１０間に
プッシャー１１を設けた無端チェノ１２を張設へ前記移
送機構８によって移送された商品５を該無端チェノ１２
上に載置して駆動モータ１３により無端チェノ１２を動
作ｕ順次１側宛、該搬送機構９の搬出端である商品送出
口１４から搬出するよう構成したものである。

１５は前記上下の送出装置１，１′の前面と本体２との
間に設けた商品シュートで、上端は上部の送出装置１′
の送出口１４に対応位置し下端は下部の送出装置１の送
出口１４上部１で延在して戒り、上部の送出口１４から
搬出される商品５を下方へ案内するよう形成している。

１６は前記上部の送出装置１′の送出口１４及び下部の
送出装置１の送出口１４から搬出される商品５を本体２
前面に設けた商品取出口１７へ送出案内する商品通路で
ある。

１８は前記下部の送出装置１の送出口１４に設けた姿勢
制御部材で、該下部の送出口１４上部に対応位置した前
記商品シュート１５下端に上端を回動自在に支持せしめ
下端は下部の送出口１４に垂下するよう威している。

そして通常時、即ち姿勢制御部材１８が下部の送出口１
４へ垂下して成る時は該姿勢制御部材１８によって下部
の送出口１４を略閉塞するよう威し、また該送出口１４
から商品５が搬出される場合はその商品５によって商品
通路１６側へ押圧回動可能に成すと共に該回動によって
姿勢制御部材１８の下端が対応する本体２に当接した時
、該姿勢制御部材１８が前記上部の送出口１４からの商
品通路１６を閉塞すると共に所定の角度ａを有して斜め
に位置し商品５の上部を当接せしめて該商品５の横倒し
を阻止するよう構成している。

１９は前記姿勢制御部材１８の後方への回動、即ち送出
装置１方向への回動を阻止するストッパで、上部の送出
口１４から搬出され商品シュート１５内を落下して来た
商品５が姿勢制御部材１８に当接し下部の送出口１４内
へ進入せんとしても、該ストッパ１９によって姿勢制御
部材１８が送出装置１内方へ回動せぬよう構成している
。

従って搬送機構９上の商品５が該搬送機構９によって送
出口１４へ搬送されると先端に位置した商品５は姿勢制
御部材１８に当接すると共に該勢制御部材１８を商品通
路１６内方へ押圧する。

そして更に搬送機構９による搬出動作が行なわれると先
端の商品５は底部が搬送機構９上から離脱し始めるため
上部が商品通路１６方向へ横倒しせんと回動を始める。

従って姿勢制御部材１８は該商品５により支持部を中心
に下端が本体２に当接する１で回動する。

この時姿勢制御部材１８は該部材１８に上部を当接し底
部を搬送機構９に載置吠商品５がブリンジ状態にならぬ
よう所定の角度ａを有しているためロック状態とならな
い。

そして商品５は底部が搬送機構９から離脱するたｍ部か
ら正常な姿勢で商品通路１６内を落下し商品取出口１７
へ送出される。

本考案は上記の構成による姿勢制御部材を用いることに
より、商品が逆さに送出されて破損することもなく、ま
た商品通路内で詰１りを生じることも無くなると共に商
品送出装置を上下に並設した自動販売機を得ることが出
来るものであり、収納商品品種数の増大が図れる等の効
果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来例を示した断側面図、第３図は商
品送出装置を上下に並設せしめた物に従来の姿勢制御部
材を設けた状態の断側面図、第４図は本考案の実施例を
示す断側面図、第５図は同様の要部拡大図である。 １．１１・、・商品送出装置、６・・・商品載置棚、８
・・・移送機構、９・・・搬送機構、１４・・・商品送
出口、１６・・・商品通路、１７・・・商品取出口、１
８・・・姿勢制御部材。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）商品載置棚を上下方向に移送する移送機構と、該
   移送機構によって下部に移送された前記棚からの商品を
   載置して横方向へ搬送し搬出する搬送機構とから成る商
   品送出装置を上下に並設せしめ、該上下の送出装置の商
   品送出口から夫々搬出される商品を同一の商品通路を通
   して商品取出口へ送出するよう成すとともに、前記下部
   の送出装置の送出口近傍に姿勢制御部材を設けたことを
   特徴とする自動販売機。
2. （２）実用新案登録請求の範囲第１項記載の自動販売機
   において、姿勢制御部材は下部の送出装置の送出口に該
   送出口を開閉可能なるよう上端を回動自在に設けて、上
   部の送出口からの商品送出時は商品通路を形威し、また
   下部の送出口から商品が送出される場合は該送出される
   商品に当接して該商品の姿勢を制御するよう構成した自
   動販売機。