JPH028808Y2 - - Google Patents

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JPH028808Y2
JPH028808Y2 JP1982049450U JP4945082U JPH028808Y2 JP H028808 Y2 JPH028808 Y2 JP H028808Y2 JP 1982049450 U JP1982049450 U JP 1982049450U JP 4945082 U JP4945082 U JP 4945082U JP H028808 Y2 JPH028808 Y2 JP H028808Y2
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JP1982049450U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、軽量化のために、インナパネルお
よびアウタパネルがいずれもプラスチツク材で構
成されている自動車のドアに関するものである。
自動車のドアは、インナパネルとアウタパネル
とを互に閉断面状に接合したドアパネルによつて
構成されるが、近年では、このドアパネルの軽量
化およびデザインの自由度の向上を図るために、
従来の鋼板に代えてプラスチツク材で構成するこ
とが試みられるようになつた。
このように、プラスチツク材で構成されたドア
パネルは、その材料特性からして、本来的に強度
および剛性に欠けるため、たとえば、実開昭47−
23820号公報に開示されているように、ドアパネ
ルの内面に、そのほぼ全面を覆うようにドアの強
度的構造材としての鋼板製フレームを設けてその
強度および剛性を高めている。
しかしながら、上記のようにドアパネル内面の
ほぼ全面に鋼板製フレームを設けたものでは、当
初意図したプラスチツク材の使用による軽量化の
効果が鋼板製フレームの重量によつて半減される
ばかりでなく、プラスチツク材の使用によるデザ
インの自由度向上の効果が滅殺されることにな
る。
この考案は以上の事情にかんがみてなされたも
のであり、基本的には内外板両部材をプラスチツ
クにて形成したドア内に鋼板製フレームを配設す
る構造であつて、鋼板製フレームとしてH形状の
ものを用いることによつて、この鋼板製フレーム
が占めるドアパネル全体に対する重量割合を最小
限度に抑えつつ、プラスチツクドアの強度的構成
材としての補強機能を十分に達成し、よつてプラ
スチツクドアを採用することの利点、すなわち軽
量化と造形上の自由度を損なわないようにした自
動車のドアを提供することを目的とするものであ
る。
この考案は、インナパネルとアウタパネルとが
プラスチツク材で構成されたドアパネルの内部の
アウタパネル側に近接して設けられた鋼板製のパ
ネルを有し、 該パネルは、ドアパネルの前端部及び後端部に
おいて上下に延びる一対の立上り部と、前後方向
に延びて上記前後一対の立上り部を連結する連結
部とで、H形状に形成され、 前記一対の立上り部にはインナパネル側に折曲
げられた折曲げ部が形成されて、該前方立上り部
の折曲げ部上下にはそれぞれドアヒンジ取付け部
が形成されるとともに後方立上り部の折曲げ部に
はドアロツク取付け部が形成されており、また、
上記連結部の前端部と上記前方立上り部との接続
部は上記上下ドアヒンジ取付け部の間のほぼ中間
部に位置するとともに、上記連結部の後端部と上
記後方立上り部との接続部近傍に上記ドアロツク
取付け部が位置し、 上記両折曲げ部の上部にはドアパネルの上方に
架設されるウインドサツシユの下部がそれぞれ固
着される一方、上記連結部には、前後方向に延び
且つ断面略コ字状とされた鋼製インパクトビーム
がインナパネル側から接合されて、該インパクト
ビームと上記連結部とで閉断面が形成されてい
る、ことを特徴とする。
つぎに、この考案の実施例を図示例を図面にし
たがつて説明する。
第1図〜第3図に示されたドア1のインナパネ
ル2とアウタパネル3とはプラスチツクで形成さ
れ、これらは互に接合されて閉断面構造のドアパ
ネル4を形成している。
5は鋼板製フレームを示す。第5図に示される
ように、この鋼板製フレーム5は、前後一対の立
上り部6,7と、これらの立上り部6,7の長手
方向中間部どうしを連結する連結部8とを一体に
有するH形状のパネル部材によつて構成されてい
る。そして、その前端側立上り部6は、その前端
縁部においてインナパネル2側にほぼ直角に折曲
げられ、その折曲げ部6aの折曲げ端部6bが後
方へほぼ直角に折曲げられている。また、その後
端側立上り部7も、その後端縁部においてインナ
パネル2側にほぼ直角に折曲げられ、その折曲げ
部7aの折曲げ部7bが前方へほぼ直角に折曲げ
られている。ここにおいて、前端側立上り部6の
折曲げ部6aには、その上下二箇所にドアヒンジ
取付け部9が形成され、また、後端側立上り部7
の折曲げ部7aには、ドアキヤツチ機構やドアロ
ツクの取付け部10が形成されている。さらに、
連結部8には、その長手方向に沿つてインパクト
ビーム取付け部11が形成され、このインパクト
ビーム取付け部11に断面略コ字状のインパクト
ビーム12がインナパネル2側から固着されて、
このインパクトビーム12と連結部8とで閉断面
が形成されている。図示例において、インパクト
ビーム12は、上記連結部8とその前後の立上り
部6,7とにわたつて配設されている。
このような鋼板製フレーム5は、第1図に示さ
れるように、その前端立上り部6がドアパネル4
の前端面に臨まされる一方、後端側立上り部7が
ドアパネル4の後端面に臨まされ、これら両立上
り部6,7間に連結部8がドアパネル4を構成し
ているアウタパネル3に沿つて延びている。この
場合、第4図に示されるように、鋼板製フレーム
5とドアパネル4との間には接着剤13が装填さ
れており、両者はこの接着剤13を介して互に接
合されたものとなつている。
また、第1図〜第3図および第5図から明らか
なように、前端側立上り部6の折曲げ部6a上端
および後端側立上り部7の折曲げ部7a上端に
は、ドアパネル4の上部に設けられるウインドサ
ツシユ14の下端部14a,14bがそれぞれ固
着される。
以上の構造によれば、プラスチツク材からなる
アウタパネル3の張り剛性は、これに添設された
H形状の鋼板製フレーム5によつてアウタパネル
3の全域にわたつてほぼ均等に確保することがで
きる。また、インパクトビーム12が断面略コ字
状とされ、このインパクトビーム12は連結部8
と協働して閉断面を形成するようにしてあるた
め、側面衝突に対する要求強度あるいはH形状の
鋼板製フレーム5に対する補強の要求度合に対
し、インパクトビーム12の断面積の異なるもの
を用意するだけで、簡単に応じることが可能であ
る。また、ドアヒンジ、ドアキヤツチ機構あるい
はドアロツクなどのドアパネル4と車体との結合
機構は、すべてウインドサツシユ14、インパク
トビーム12によつて補強されたH形状の鋼板製
フレーム5における前後の立上り部6,7、具体
的にはそれらの折曲げ部6a,7aに形成された
取付け部9,10に固定されるため、その結合機
構に作用する応力がアウタパネル3やインナパネ
ル2に直接伝達されない。したがつて、プラスチ
ツク材によつて軽量化が達成されたドア1であり
ながら、上記結合機構の取付け部分の強度剛性
が、十分に確保可能である。そして、ヒンジ取付
け部が連結部8を挟んで上下にほぼ等間隔に配置
されており、且つドアロツクが連結部8の延長線
上にあるため、これら各部分から入力される荷重
に対して連結部8に作用するモーメントを小さな
ものとすることができ、よつて力学的に効率的な
フレーム形状とすることが可能である。更に、ド
アヒンジ、ドアロツク等が取付けられる立上り部
6,7が連結部8によつて一体化されているた
め、ドア1の車体に対する組付け精度に影響を及
ぼすこれらドアヒンジとドアロツクとの相対的な
位置関係の一定性を十分に確保することができ
る。したがつて、これら3点の位置精度の管理が
行ない易く、ドア1の組付精度の確保が容易とな
り、よつてドア1の開閉操作感やドア閉塞時にお
けるシール性の向上を図ることができる。
以上の説明から明らかなように、この考案の自
動車のドアは、ドアパネルのアウタパネルとイン
ナパネルとがいずれもプラスチツク材で構成さ
れ、このプラスチツクドアの強度的構造材として
の鋼板製フレームがH形状に形成されているの
で、ドア全体に対する鋼板製フレームの占める重
量割合がきわめて小さくなるため、ドアパネルを
プラスチツク材で構成する場合の初期の目的、す
なわち、軽量化およびデザインの自由度の増大と
いう目的が十分に達成され、それにもかかわら
ず、鋼板製フレーム及びこれを補強するインパク
トビーム更にはウインドサツシユによつてプラス
チツクドアの強度的構造材としての種々の機能を
十分に確保することができる。更に、断面積の異
なるインパクトビームを用意するだけで、側面衝
突に対する要求強度の違い等に対して簡単に対応
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例であるドアのインナ
パネルを取り去つた状態を示す正面図、第2図は
上記ドアの前面図、第3図は上記ドアの後面図、
第4図は上記ドアにおける前端部分の横断平面
図、第5図はH形状の鋼板製フレームを示す斜視
図である。 1:ドア、2:インナパネル、3:アウタパネ
ル、4:ドアパネル、5:鋼板製フレーム、6:
前端立上り部、7:後端立上り部、8:連結部、
9:ドアヒンジ取付け部、10:ドアキヤツチ機
構やドアロツクの取付け部、11:インパクトビ
ーム取付け部、12:インパクトビーム、14:
ウインドサツシユ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 インナパネルとアウタパネルとがプラスチツク
    材で構成されたドアパネルの内部のアウタパネル
    側に近接して設けられた鋼板製のパネルを有し、 該パネルは、ドアパネルの前端部及び後端部に
    おいて上下に延びる一対の立上り部と、前後方向
    に延びて上記前後一対の立上り部を連結する連結
    部とで、H形状に形成され、 前記一対の立上り部にはインナパネル側に折曲
    げられた折曲げ部が形成されて、該前方立上り部
    の折曲げ部上下にはそれぞれドアヒンジ取付け部
    が形成されるとともに後方立上り部の折曲げ部に
    はドアロツク取付け部が形成されており、また、
    上記連結部の前端部と上記前方立上り部との接続
    部は上記上下ドアヒンジ取付け部の間のほぼ中間
    部に位置するとともに、上記連結部の後端部と上
    記後方立上り部との接続部近傍に上記ドアロツク
    取付け部が位置し、 上記両折曲げ部の上部にはドアパネルの上方に
    架設されるウインドサツシユの下部がそれぞれ固
    着される一方、上記連結部には、前後方向に延び
    且つ断面略コ字状とされた鋼製インパクトビーム
    がインナパネル側から接合されて、該インパクト
    ビームと上記連結部とで閉断面が形成されている
    自動車のドア。
JP4945082U 1982-04-05 1982-04-05 自動車のドア Granted JPS58152414U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4945082U JPS58152414U (ja) 1982-04-05 1982-04-05 自動車のドア

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JP4945082U JPS58152414U (ja) 1982-04-05 1982-04-05 自動車のドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58152414U JPS58152414U (ja) 1983-10-12
JPH028808Y2 true JPH028808Y2 (ja) 1990-03-02

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ID=30060301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4945082U Granted JPS58152414U (ja) 1982-04-05 1982-04-05 自動車のドア

Country Status (1)

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JP (1) JPS58152414U (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4723820U (ja) * 1971-03-31 1972-11-17
JPS52112025U (ja) * 1976-02-23 1977-08-25
JPS612087Y2 (ja) * 1978-12-12 1986-01-23

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58152414U (ja) 1983-10-12

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