JP3488992B2 - 自動車用ドア - Google Patents

自動車用ドア

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JP3488992B2
JP3488992B2 JP13361496A JP13361496A JP3488992B2 JP 3488992 B2 JP3488992 B2 JP 3488992B2 JP 13361496 A JP13361496 A JP 13361496A JP 13361496 A JP13361496 A JP 13361496A JP 3488992 B2 JP3488992 B2 JP 3488992B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアサッシュの結
合構造を改良した自動車用ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用ドアとしては、例えば図
7,図8や実開平4−39111号公報に示されたもの
がある。この図7,図8の自動車用ドア、例えばフロン
トドア1は、ドアサッシュ3と、ドアパネル5とが別体
の構造であり、ドアサッシュ3の下部7,9がドアパネ
ル5内に差込まれ、溶接などによって固着されたもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にドアパネル5に別体のドアサッシュ3を固着する構造
のものにおいては、ドアパネル5の上縁5aからドアサ
ッシュ3の上縁3aまでの寸法Lに誤差を招きやすく、
センターピラー(図示せず)を挟んで車体前後に配置さ
れるフロントドア1とリヤドア(図示せず)との間で上
縁3aに上下段差を生じる恐れがある。又、ドアパネル
5とドアサッシュ3との取付誤差によってドアサッシュ
3の上縁3a側において図8の矢印A方向の誤差となっ
て現われ、この場合もフロントドア1とリヤドアとの間
で上縁3a側外面間にドア厚み方向での段差を生じる恐
れがあった。このような段差は、僅かなものであるが、
ルーフ部サッシュ3に取り付けられる光モール(図せ
ず)に前後ドア間で段差を生じ、視覚的な品質の低下を
招く恐れがある。
【0004】このため従来は、製造誤差等によるドア間
の段差を生じた場合には、ドア1の立付け調整などによ
ってドア間の段差をなくさなければならず、作業が極め
て困難なものとなっていた。すなわち、僅かな段差の調
整は微調整となるが、これをドア全体の立付け調整によ
り調整するのは、大きな困難を伴なうのである。
【0005】そこで、本発明は、ドアサッシュの簡単な
調整によって段差を吸収することのできる自動車用ドア
の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ピラ
ー部サッシュとルーフ部サッシュとが結合されたドアサ
ッシュを備え、該ドアサッシュの下部が別体のドアパネ
ルに固着された自動車用ドアにおいて、前記ピラー部サ
ッシュとルーフ部サッシュとの結合間に、車室外側から
前記結合間の途中に渡るスリットを設け、前記ルーフ部
サッシュの少なくとも前記結合側に、端部が前記スリッ
トを構成するフランジ形状部を設け、前記フランジ形状
部に、該フランジ形状部面交差方向へ突出する屈曲部を
前記スリットからルーフ部サッシュの延設方向に向って
設けたことを特徴とする。
【0007】従って、ドアの製造誤差によりドアパネル
の上縁とサッシュ上縁との間の寸法に誤差を生じ、前後
ドアにおいてルーフ部サッシュ間で上下段差を生じた場
合には、ルーフ部サッシュのフランジ形状部に上下方向
の力を加える。フランジ形状部はスリットの存在によっ
てその動きが許されるため、段差をなくす方向に変位す
ることができる。
【0008】
【0009】また、自動車用ドアの製造誤差によって前
後ドア間にドア厚み方向でルーフ部サッシュ間に段差を
生じた場合にはルーフ部サッシュのフランジ形状部にド
ア厚み方向の荷重を加える。フランジ形状部はスリット
によってその動きが許されると共に屈曲部が前記荷重に
よってドア厚み方向へ容易に撓み、フランジ形状部のド
ア厚み方向の位置調整をすることができる。
【0010】請求項の発明は、請求項1記載の自動車
用ドアであって、前記ピラー部サッシュとルーフ部サッ
シュとは前記結合が行われる同一の断面形状部を有する
ことを特徴とする。
【0011】従って、請求項1の発明の作用に加え、ピ
ラー部サッシュとルーフ部サッシュとは同一の断面形状
部によって一体的、連続的な係合を行うことができる。
【0012】請求項の発明は、請求項又は記載の
自動車用ドアであって、前記ピラー部サッシュの前記結
合側に、端部が前記スリットを構成する平板部を設け、
前記ピラー部サッシュは、前記平板部に連続して延設さ
れた閉断面部を有することを特徴とする。
【0013】従って、請求項又は記載の発明の作用
に加え、閉断面によってピラー部サッシュの剛性を維持
することができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明では、フランジ形状部の
上下方向の位置調整によって、前後ドア間のルーフ部サ
ッシュの上下方向の段差をなくすことができる。従っ
て、ドア全体の立付け調整によらず、容易に微調整する
ことによって段差をなくすことができ、極めて容易に視
覚的な品質向上を図ることができる。
【0015】また、フランジ形状部のドア厚み方向の位
置調整によって前後ドア間でルーフ部サッシュのドア厚
み方向の段差を微調整によってなくすることができる。
【0016】請求項の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、ドアサッシュの連続性、一体性を保つことが
できる。
【0017】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、ピラー部サッシュの剛性維持によりド
アサッシュ全体の剛性を維持することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
形態)を説明する。図1〜4は本発明の一実施形態に係
り、図1は図5のA矢視におけるドアサッシュの要部斜
視図であり、図2は図5のB−B線矢視における一部省
略断面図であり、図3は、図5のC−C線矢視断面図、
図4は図5のD−D線矢視断面図である。
【0019】図1〜図3のようにこの自動車用ドア、例
えばフロントドア1においてもドアサッシュ3とドアパ
ネル5とは別体であり、ドアサッシュ3の下部がドアパ
ネル5に固着されたものである。前記ドアサッシュ3は
ピラー部サッシュ11とルーフ部サッシュ13とが結合
されたものである。前記ピラー部サッシュ11は1枚の
板を折り返して合わせ構造に形成され、ルーフ部サッシ
ュ13は2枚の板によって合わせ構造に形成されてい
る。前記ピラー部サッシュ11の稜線15よりもドアサ
ッシュ3の内側(矢印G側)の断面形状部19と、前記
ルーフ部サッシュ13の稜線17よりもドアサッシュ3
の内側(矢印F側)の断面形状部21とは同一断面であ
り、前記ピラー部サッシュ11とルーフ部サッシュ13
とが溶接によって一体に結合されている。この結合は、
ピラー部サッシュ11の端部23とルーフ部サッシュ1
3の端部25とを略45度に切断し、端部23,25を
突き合わせ溶接結合したものである。
【0020】前記ピラー部サッシュ11とルーフ部サッ
シュ13との結合間には車室外側から前記結合間の途中
に渡るスリット27が設けられている。前記ルーフ部サ
ッシュ13には前記稜線17よりも外側においてフラン
ジ形状部29が設けられている。フランジ形状部29は
ルーフ部サッシュ13に沿って延設され、その最外縁に
モール係止部31を備えている。フランジ形状部29の
端部29aは前記スリット27を構成し、ルーフ部サッ
シュ13の少なくとも前記結合側に、端部29aが前記
スリット27を構成するフランジ形状部29を設けた構
成となっている。
【0021】更に、前記フランジ形状部29にはフラン
ジ形状部29の面交差方向に突出する屈曲部33がスリ
ット27からルーフ部サッシュ13の延長方向に向って
設けられている。この実施形態ではルーフ部サッシュ1
3の全体に渡って設けられている。
【0022】前記ピラー部サッシュ11の稜線15より
も外側において前記結合側に平板部35が設けられてい
る。平板部35は稜線15よりも外側においてピラー部
サッシュ11に沿って形成された閉断面部37に連続す
るもので、閉断面部37の端部から前記フランジ形状部
29側へ傾斜するように形成され、端部35aは、前記
スリット27を構成している。
【0023】尚、本実施形態では、前記フランジ形状部
29の端部29aと平板部35の端部35aはスリット
27の下側において相互に突き合わせられ、溶接によっ
て結合されている。前記平板部35の外縁側35bは前
記閉断面部37に沿って一体に折り曲げられ、閉断面部
37の外面37aと面一となっている。
【0024】前記ルーフ部サッシュ13の断面形状部2
1は図1,図2,図3のようになっている。即ち、断面
形状部21にはウェザーストリップ保持部41、ドアサ
ッシュモール保持部43、およびグラスランラバー保持
部45を備えている。
【0025】前記ウェザーストリップ保持部41は袋状
に形成され、係合部41a,41bを備えている。前記
ドアサッシュモール保持部43は係合部43a,43b
を備えている。前記グラスランラバー保持部45は係合
部45aを備えている。
【0026】そして、ウェザーストリップ保持部41に
係合部41a,41bを介しウェザーストリップ47が
保持され、ドアサッシュモール保持部43に係合部43
a,43bを介しドアサッシュモール49が保持され、
グラスランラバー保持部45にグラスランラバー51が
保持される。グラスランラバー51はグラスランラバー
保持部45において係合部45aに係合すると共に、前
記モール係止部31に係止された光モール53に係合し
ている。55はドアガラス、57はルーフサイドレー
ル、59はウェルトである。
【0027】前記断面形状部19は前記したように断面
形状部21と同一断面に形成され、図1、図4のように
ウェザーストリップ保持部61、ドアサッシュモール保
持部63、グラスランラバー保持部65を備えている。
ウェザーストリップ保持部61には係合部61a,61
bが形成され、ドアサッシュモール保持部63には係合
部63a,63bが設けられ、グラスランラバー保持部
65には係合部65aが設けられている。
【0028】ウェザーストリップ保持部61には係合部
61a,61bを介しウェザーストリップ47が保持さ
れ、ドアサッシュモール保持部63には係合部63a,
63bを介しドアサッシュモール49が保持され、グラ
スランラバー保持部65にはグラスランラバー51が保
持されている。グラスランラバー51は係合部65aに
係合すると共に、黒色モール67に係合している。黒色
モール67はピラー部サッシュ11の閉断面部37に取
付けられている。
【0029】69はセンターピラーである。尚、図4、
図5においてリヤドア71も同一構成であり、フロント
ドア1と対応する構成部分に同符号を付して説明を省略
する。
【0030】次に、上記構造において、フロントドア
1、リヤドア71においてドアサッシュ3とドアパネル
5との組付誤差によってフロントドア1及びリヤドア7
1がセンターピラー69を挟んでドアサッシュ3の上縁
3a間で上下方向の段差を生じることがある。このよう
な段差は、例えばフロントドア1のフランジ形状部29
をスリット27側において図6のように矢印Fのいずれ
かに力を加えて変位させることによって微調整すること
ができる。前記変位は、フランジ形状部29がスリット
27によってその動きが許されるため、容易に行なわせ
ることができる。
【0031】そして、このような微調整によってフロン
トドア1、リヤドア71間においてドアサッシュ3の上
縁3a間の上下方向の段差がなくなり、フロントドア
1、リヤドア71間の光モール53が段差なく連続的と
なり、見掛け上の立付け精度を向上させることができ
る。
【0032】又、ルーフ部サッシュ13側が組付誤差に
よってドア厚み方向に変位し、フロントドア1、リヤド
ア71間で段差を生じた場合には、フロントドア1のフ
ランジ形状部29にスリット27側においてドア厚み方
向の前後いずれかに荷重を加える。これによって屈曲部
33が変形し、モール係止部31のドア厚み方向の位置
をスリット27側において微調整することができる。こ
のような調整によってフロントドア1、リヤドア71間
においてモール係止部31のドア厚み方向の位置を合わ
せることができ、光モール53の連続性を保つことがで
き、見掛け上の精度を向上することができる。
【0033】尚、上記実施形態ではフロントドアのみに
スリット27、屈曲部33を設けるようにして調整した
が、リヤドア71側、或いはフロントドア1、リヤドア
71の双方に設けることによって調整することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係り、図5の矢印Aにお
ける要部斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係り、図5の矢印B−B
線矢視の一部省略断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係り、図5のC−C線矢
視断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係り、図5のD−D線矢
視断面図である。
【図5】車両側部のドア周縁の側面図である。
【図6】作用説明図である。
【図7】従来例に係るドアの側面図である。
【図8】従来例に係るドアの端面図である。
【符号の説明】
1 フロントドア(自動車用ドア) 3 ドアサッシュ 5 ドアパネル 11 ピラー部サッシュ 13 ルーフ部サッシュ 19、21 断面形状部 27 スリット 29 フランジ形状部 29a 端部 33 屈曲部 37 閉断面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピラー部サッシュとルーフ部サッシュと
    が結合されたドアサッシュを備え、該ドアサッシュの下
    部が別体のドアパネルに固着された自動車用ドアにおい
    て、 前記ピラー部サッシュとルーフ部サッシュとの結合間
    に、車室外側から前記結合間の途中に渡るスリットを設
    け、 前記ルーフ部サッシュの少なくとも前記結合側に、端部
    が前記スリットを構成するフランジ形状部を設け 前記フランジ形状部に、該フランジ形状部面交差方向へ
    突出する屈曲部を前記スリットからルーフ部サッシュの
    延設方向に向って設け たことを特徴とする自動車用ド
    ア。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用ドアであって、前記ピラー部サッシュとルーフ部サッシュとは前記結合
    が行われる同一の断面形状部を有することを特徴とする
    自動車用ドア。
  3. 【請求項3】 請求項又は記載の自動車用ドアであ
    って、前記ピラー部サッシュの前記結合側に、端部が前記スリ
    ットを構成する平板部を設け、 前記ピラー部サッシュは、前記平板部に連続して延設さ
    れた閉断面部を有することを特徴とする自動車用ドア。
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