JP3277348B2 - 車両のサイドボディー構造 - Google Patents

車両のサイドボディー構造

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JP3277348B2
JP3277348B2 JP02325896A JP2325896A JP3277348B2 JP 3277348 B2 JP3277348 B2 JP 3277348B2 JP 02325896 A JP02325896 A JP 02325896A JP 2325896 A JP2325896 A JP 2325896A JP 3277348 B2 JP3277348 B2 JP 3277348B2
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聡 車田
史嗣 角川
正寿 横田
一樹 湯川
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日産車体株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の側面を形
成する車両のサイドボディー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2ドアタイプの自動車のボディー
本体は、図5に示すように、側壁を形成するサイドボデ
ィー81と、天井を形成するルーフ82とからなり、前
記サイドボディー81は、車体前方側のフロントサイド
ボディー83と、車体後方側のリアサイドボディー84
とに大別される(昭和62年10月発行 日産自動車株
式会社サービス周報第590号(Y60−1)参照)。
該フロントサイドボディー83は、下縁を形成するサイ
ドシル85と、該サイドシル85の前端に溶着されたフ
ロントピラー86と、前記サイドシル85の後端に溶着
されたセンターピラー87と、該センターピラー87及
び前記フロントピラー86を連設するフロントルーフサ
イドレール88とにより枠状に形成されており、前部座
席の乗降用開口部89が形成されている。
【0003】また、4ドアタイプの自動車のボディー本
体は、図6に示すように、側壁を形成するサイドボディ
ー91と、天井を形成するルーフ92とからなり、この
サイドボディー91は、車体前方側のフロントサイドボ
ディー93と、車体後方側のリアサイドボディー94と
に大別される。このフロントサイドボディー93も2ド
アタイプと同様に、サイドシル95と、該サイドシル9
5に溶着されたフロントピラーとしてのファーストピラ
ー96と、サイドシル95に溶着されたセンターピラー
としてのセカンドピラー97と、該セカンドピラー97
及びファーストピラー96を連設するフロントルーフサ
イドレール98とにより枠状に形成されており、前部座
席の乗降用開口部99が形成されている。
【0004】前記4ドアタイプにおけるファーストピラ
ー96及びフロントルーフサイドレール98は、前記2
ドアタイプのフロントピラー86及びフロントルーフサ
イドレール88と同一のものが使用されており、2ドア
タイプの自動車と4ドアタイプの自動車とにおいて、部
材の共有化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2ドア
及び4ドアタイプにおけるフロントサイドボディー8
3,93は、サイドシル85,95と、フロント及びフ
ァーストピラー86,96と、センター及びセカンドピ
ラー87,97と、フロントルーフサイドレール88,
98との4部材を溶着して形成するため、フロントサイ
ドボディー83,93の組み立てに時間を要した。ま
た、4部材を複数箇所にて接合するため、継目が多く、
見栄えが悪いものとなってしまう。
【0006】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、側面からの見栄えが向上する車両
のサイドボディー構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明にあっては、前部乗降用開口部が形成
された車体前方側を形成する枠状のフロントサイドボデ
ィーと、該フロントサイドボディーに接続され、車体後
方側を形成するリアサイドボディーとからなり、前記フ
ロントサイドボディーを、下縁を形成するサイドシル構
成部と、該サイドシル構成部の前端より起立して前縁を
形成するフロントピラー構成部と、前記サイドシル構成
部の後端より起立して後縁を形成するセンターピラー構
成部と、前記フロントピラー構成部及び前記センターピ
ラー構成部の間に設けられた上縁を形成するフロントル
ーフサイドレール構成部とによって一体形成するととも
前記リアサイドボディーに、前記センターピラー構
成部と共に一体的に固定される該センターピラー構成部
に沿って延在した重畳部を形成する一方、前記センター
ピラー構成部における車室内側の内壁面に、車室内側に
突出したインナーパネルを設け、前記センターピラー構
成部と前記インナーパネルとにより、閉断面形状を形成
した。
【0008】すなわち、サイドボディーを形成する際に
は、フロントサイドボディーのセンターピラー構成部
に、リアサイドボディーの重畳部を重ね合わせ、この重
ねた部位を接合して形成される。
【0009】そして、フロントサイドボディーとリアサ
イドボディーとの接合部位であるセンターピラー構成部
が補強される。
【0010】また、請求項2の発明においては、前記フ
ロントサイドボディーを、前記リアサイドボディーより
も厚肉の部材により形成した。
【0011】これにより、車体前方側を形成するフロン
トサイドボディーの強度が高められる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかる
サイドボディー1を示す図であり、該サイドボディー1
は、従来例と同様に、天井を形成するルーフと共に、自
動車のボディー本体を形成するのもである。このサイド
ボディー1は、車体前方F側を形成するフロントサイド
ボディー2と、該フロントサイドボディー2に溶着さ
れ、車体後方R側を形成するリアサイドボディーとによ
り構成されており、このリアサイドボディーは、図1に
示した2ドア用リアサイドボディー3aと、図2に示す
4ドア用リアサイドボディー3bとが用意されている。
【0018】前記フロントサイドボディー2は、図1に
示したように、板状部材をプレス成型して形成されてお
り、前部乗降用開口部4を有した枠状に形成されてい
る。すなわち、このフロントサイドボディー2は、下縁
を形成するフロントサイドシル構成部5と、該フロント
サイドシル構成部5の前端より起立して前縁を形成する
ファーストピラー構成部6(フロントピラー構成部)
と、前記フロントサイドシル構成部5の後端より起立し
て後縁を形成する第1のセカンドピラー構成部7(セン
ターピラー構成部)と、前記ファーストピラー構成部6
及び第1のセカンドピラー構成部7を連設して上縁を形
成するフロントルーフサイドレール構成部8とにより一
体形成されている。前記ファーストピラー構成部6に
は、中途部より車体後方R側へ屈曲する後方屈曲部9が
形成されており、前記フロントルーフサイドレール構成
部8には、前記第1のセカンドピラー構成部7より車体
後方R側に延出する延出部10が形成されている。
【0019】前記第1のセカンドピラー構成部7は、図
3に示すように、中央部に車室外O側に膨出したレイン
フォース部11が形成されており、該レインフォース部
11の中央には、車室内I側に湾曲した凹部12が形成
されている。そして、この第1のセカンドピラー構成部
7の内壁面における両端部13,13には、第1のセカ
ンドピラー構成部7に沿って上下に延在する断面コ字状
のインナーパネル14が、その両縁に形成されたインナ
ーフランジ15,15にて溶着されており、このインナ
ーパネル14と第1のセカンドピラー構成部7とによっ
て閉断面形状を形成している。また、前記各構成部5,
6,8も、総てが車室内I側に開口したハット型断面形
状に形成されており、各々連続して形成されている。
【0020】前記2ドア用リアサイドボディー3aは、
図1に示したように、フロントサイドボディー2より薄
肉の板状部材をプレス成型して形成されており、リアサ
イドウインドウ用のウインドウ開口部21を有した枠状
に形成されている。すなわち、2ドア用リアサイドボデ
ィー3aは、下縁を形成するホイールハウス構成部22
と、該ホイールハウス構成部22の前端側より起立して
前縁を形成する第2のセカンドピラー構成部23と、前
記ホイールハウス構成部22の後端より起立して後縁を
形成するエンドピラー構成部24と、前記第2のセカン
ドピラー構成部23及び前記エンドピラー構成部24を
連設して上縁を形成するリアルーフサイドレール構成部
25とにより一体形成されている。
【0021】前記ホイールハウス構成部22には、前記
フロントサイドシル構成部5の後端に嵌合する嵌合シル
部26が形成されており、前記リアルーフサイドレール
構成部25には、前記フロントルーフサードレール構成
部8の後端に嵌合する嵌合レール部27が形成されてい
る。また、前記第2のセカンドピラー構成部23は、前
記嵌合シル部26及び嵌合レール部27と共に前記第1
のセカンドピラー構成部7に嵌合可能に構成されてお
り、2ドア用リアサイドボディー3aには、嵌合シル部
26、第2のセカンドピラー構成部23、及び嵌合レー
ル部27からなる、前記第1のセカンドピラー構成部7
に車室外O側から嵌合される重畳部28が形成されてい
る。そして、前記エンドピラー構成部24には、中途部
より車体前方F側へ屈曲する前方屈曲部29が形成され
ている。
【0022】前記第2のセカンドピラー構成部23に
は、図3に示したように、フロントサイドボディー2の
第1のセカンドピラー構成部7に外嵌する車室外O側に
膨出した外嵌部30が形成されており、この外嵌部30
の両端に形成されたリアフランジ部31,31は、前記
第1のセカンドピラー構成部7の両端部13,13に溶
着されるとともに、その接合部位がシール部材32,3
2によって覆われている。これにより、第1のセカンド
ピラー構成部7と、これに溶着されたインナーパネル1
4と、第2のセカンドピラー構成部23とによって中空
柱状のセカンドピラー33(センターピラー)が形成さ
れている。そして、この2ドア用リアサイドボディー3
aを構成する各構成部22,24,25も、総てが車室
内I側に開口したハット型断面形状に形成されており、
各々連続して形成されている。なお、前記インナーパネ
ル14には、図示しない部位にて、断面コ字状のピラー
ガーニッシュ34がボルトナットにより取り付けられて
おり、前記インナーパネル14には、図示しないシート
ベルトスルーを固定するアンカーボルト35が設けられ
ている。
【0023】一方、前記4ドア用リアサイドボディー3
bも2ドア用リアサイドボディー3aと同厚の板状部材
によりプレス成型されており、この4ドア用リアサイド
ボディー3bは、図2に示したように、後部乗降用開口
部41と、ウインドウ開口部42とを有した枠状に形成
されている。すなわち、4ドア用リアサイドボディー3
bは、下縁を形成するリアサイドシル構成部43と、該
リアサイドシル構成部43の前端側より起立して前縁を
形成する第3のセカンドピラー構成部44と、前記リア
サイドシル構成部43の中央部より起立したサードピラ
ー構成部45と、前記リアサイドシル構成部43の後端
より起立して後縁を形成するエンドピラー構成部46
と、前記第3のセカンドピラー構成部44、前記サード
ピラー構成部45及び前記エンドピラー構成部46を連
設して上縁を形成するリアルーフサイドレール構成部4
7とにより一体形成されている。
【0024】前記リアサイドシル構成部43には、前記
フロントサイドシル構成部5の後端に嵌合する嵌合シル
部48が形成されており、前記リアルーフサイドレール
構成部47には、前記フロントルーフサードレール構成
部8の後端に嵌合する嵌合レール部49が形成されてさ
れている。前記第3のセカンドピラー構成部44は、前
記嵌合シル部48及び前記嵌合レール部49と共に前記
第1のセカンドピラー構成部7に嵌合可能に構成されて
おり、4ドア用リアサイドボディー3bには、前記嵌合
シル部48、第3のセカンドピラー構成部44、及び嵌
合レール部49からなる、前記第1のセカンドピラー構
成部7に、車室外O側から嵌合される重畳部50が形成
されている。そして、前記リアサイドシル構成部43に
は、ホイールハウスを構成するホイールハウス部51が
形成されており、前記サードピラー構成部47は、この
ホイールハウス部51より車体前方F側に傾斜して形成
されている。また、前記エンドピラー構成部46には、
中途部より車体前方F側へ屈曲する前方屈曲部52が形
成されている。
【0025】前記第3のセカンドピラー構成部44に
は、図3に示したように、フロントサイドボディー2の
第1のセカンドピラー構成部7に外嵌する車室外O側に
膨出した外嵌部53が形成されており、この外嵌部53
の両端に形成されたリアフランジ部54,54は、前記
第1のセカンドピラー構成部7の両端部13,13に溶
着されるとともに、その接合部位がシール部材32,3
2によって覆われている。これにより、第1のセカンド
ピラー構成部7と、これに溶着されたインナーパネル1
4と、第3のセカンドピラー構成部44とによって中空
柱状のセカンドピラー55(センターピラー)が形成さ
れている。そして、この4ドア用リアサイドボディー3
bを構成する各構成部43,45,46,47も、総て
が車室内I側に開口したハット型断面形状に形成されて
おり、各々連続して形成されている。
【0026】なお、図3において、71はフロントドア
であり、フロントドア71のドアサッシュ72にはグラ
スラン73が嵌着され、このグラスラン73にはドアガ
ラス74が摺動自在に保持されている。また、前記ドア
サッシュ72の内壁面には、第2または第3のセカンド
ピラー構成部23,44の外嵌部30,53に圧接され
るドアウエザーストリップ75が設けられている。そし
て、76は、リアドアであり、リアドア76のドアサッ
シュ77にはグラスラン78が嵌着され、このグラスラ
ン78にはドアガラス79が摺動自在に保持されてい
る。また、リアドア76におけるドアサッシュ77の内
壁面には、第2または第3のセカンドピラー構成部2
3,44の外嵌部30,53に圧接されるドアウエザー
ストリップ80が設けられている。
【0027】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、2ドア車のサイドボディー1を形成する際には、図
1に示したように、フロントサイドボディー2の第1の
セカンドピラー構成部7に、2ドア用リアサイドボディ
ー3aの重畳部28を車室外O側から重ね合わせ、この
重畳部28を、第1のセカンドピラー構成部7と、フロ
ントサイドシル構成部5の後端部と、フロントルーフサ
イドレール構成部8の後端部とに外嵌させて溶着する。
このように、フロントサイドボディー2と2ドア用リア
サイドボディー3aとを溶着するだけで、容易にサイド
ボディー1を形成することができるので、従来のよう
に、サイドシル、フロントピラー、センターピラー、及
びフロントルーフサイドレールの4部材を溶着してフロ
ントサイドボディーを組み立てた後、リアサイドボディ
ーを構成する各部材を溶着してサイドボディーを組み立
てる必要が無く、サイドボディー1の組み立て時間が短
縮化されるとともに製造コストを押えることができる。
また、サイドボディー1は、一体形成されたフロントサ
イドボディー2と、一体形成された2ドア用リアサイド
ボディー3aとが溶着され形成されているので、複数の
部材によって形成された従来のサイドボディーと比較し
て、部品点数が削減されるとともに継目が減少し、これ
に伴いサイドボディー1の見栄えが向上する。さらに、
フロントサイドボディー2の第1のセカンドピラー構成
部7と2ドア用リアサイドボディー3aの重畳部28と
を重ね合わせて接合することにより、第1のセカンドピ
ラー構成部7の剛性を高めることができる。
【0028】一方、4ドア車のサイドボディー1を形成
する際には、図2に示したように、2ドア車のサイドボ
ディー1を形成する際に用いた前記フロントサイドボデ
ィー2の第1のセカンドピラー構成部7に、後部乗降用
開口部41を備えた4ドア用リアサイドボディー3bの
重畳部50を溶着することにより、4ドア車のサイドボ
ディー1を形成することができる。つまり、2ドア用リ
アサイドボディー3aと、4ドア用リアサイドボディー
3bとを予め用意しておき、これらを選択的にフロント
サイドボディー2に溶着することにより、4ドア車用の
サイドボディー1と2ドア車用のサイドボディー1とを
形成することができ、4ドア車と2ドア車とにおいて、
フロントサイドボディー2の共有化を図ることができ
る。これにより、フロントピラーとフロントルーフサイ
ドレールのみが共有化されていた従来と比較して、共用
化の拡大を図ることができる。
【0029】また、図3に示したように、フロントサイ
ドボディー2と2ドア用及び4ドア用リアサイドボディ
ー3a,3bとの接合部位である第1のセカンドピラー
構成部7には、インナーパネル14が設けられ、このイ
ンナーパネル14と第1のセカンドピラー構成部7とに
より閉断面形状が形成されているので、この接合部位を
補強することができる。このため、接合時に、前記接合
部位に外力が加わることがあっても、接合部位の変形を
確実に防止することができる。さらに、第1のセカンド
ピラー構成部7の中央に、車室外O側に膨出したレイン
フォース部11を形成することにより、従来のようにサ
イドボディーと別部材からなるレインフォースを溶着す
ることなく、これと同様の効果を得ることができる。
【0030】そして、前記フロントサイドボディー2
と、2ドア用及び4ドア用リアサイドボディー3a,3
bとは別体であり、別工程により成形されることから、
フロントサイドボディー2と、各リアサイドボディー3
a,3bとを異なる肉厚に成形することができるので、
車体前方F側を形成するフロントサイドボディー2を、
各リアサイドボディー3a,3bより厚肉に形成し、こ
れにより、エンジンの振動等の影響を受け易い車体前方
F側のフロントサイドボディー1の強度を高めることが
できる。したがって、車体前方F側と車体後方R側とに
おけるサイドボディー1の強度を夫々適切に保ちつつ、
製造コストの低減化を図ることができる車両のサイドボ
ディー構造となり得る。
【0031】なお、本実施の形態においては、第1のセ
カンドピラー構成部7と、これに溶着されたインナーパ
ネル14と、第2又は第3のセカンドピラー構成部2
3,44とによって閉断面形状のセカンドピラー33,
55を形成した場合について説明したが、図4に示すよ
うに、フロントサイドボディー2の第1のセカンドピラ
ー構成部7を車室内I側に膨出させ、この第1のセカン
ドピラー構成部7と、車室外O側に膨出した外嵌部3
0,53を有した各リアサイドボディー3a,3bの第
2あるいは第3のセカンドピラー構成部23,44とを
溶着して閉断面形状のセンターピラー33,55を形成
しても良い。この場合には、第1のセカンドピラー構成
部7と第2あるいは第3のセカンドピラー構成部23,
44とを溶着するサイドボディー1の成形工程にて、セ
ンターピラー33,55を形成することができるので、
別部材を用いてセンターピラーを形成する場合と比較し
て、成形工程を削減することができる。そして、別部材
を使用することなくセンターピラー33,55を形成す
ることができるので、製造コストを削減することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
あっては、フロントサイドボディーのセンターピラー構
成部に、リアサイドボディーの重畳部を重ね合わせ、こ
の重ねた部位を接合するだけで、サイドボディーを形成
することができるので、従来のように、サイドシル、フ
ロントピラー、センターピラー、及びフロントルーフサ
イドレールの4部材を溶着してフロントサイドボディー
を組み立てた後、リアサイドボディーを構成する各部材
を溶着してサイドボディーを組み立てる必要が無い。こ
れにより、サイドボディーの組み立て時間を短縮化する
ことができ、製造コストを押えることができる。また、
サイドボディーは、一体形成されたフロントサイドボデ
ィーと前記リアサイドボディーとにより形成されている
ので、複数の部材を各々溶着して形成された従来のサイ
ドボディーと比較して、部品点数が削減されるととも
に、継目が減少しする。これに伴いサイドボディーの見
栄えが向上する。さらに、フロントサイドボディーのセ
ンターピラー構成部とリアサイドボディーの重畳部とを
重ね合わせて接合することにより、センターピラー構成
部の剛性を高めることができる。
【0033】また、前記フロントサイドボディーと前記
リアサイドボディーとの接合部位であるセンターピラー
構成部を補強することができるので、接合時に、接合部
位に外力が加わることがあっても、接合部位の変形を確
実に防止することができる。また、センターピラー構成
部を補強するレインフォースを廃止することも可能とな
る。
【0034】そして、請求項2の発明にあっては、前記
フロントサイドボディーをリアサイドボディーより厚肉
の部材により形成し、エンジンの振動などの影響を受け
易い車体前方側を形成するフロントサイドボディーの強
度を高めることができるので、車体前方側と車体後方側
とにおけるサイドボディーの強度を適切に保ちつつ、製
造コストの低減化を図ることができる。
【0035】
【0036】
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】同実施の形態における4ドア車のサイドボディ
ーを示す側面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】他の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 サイドボディー 2 フロントサイドボディー 3a 2ドア用リアサイドボディー(リアサイドボデ
ィー) 3b 4ドア用リアサイドボディー(リアサイドボデ
ィー) 4 前部乗降用開口部 5 フロントサイドシル構成部 6 ファーストピラー構成部 7 第1のセカンドピラー構成部(センターピラー構
成部) 8 フロントルーフサイドレール構成部 14 インナーパネル 21 ウインドウ開口部 28,50 重畳部 33,55 セカンドピラー(センターピラー) 41 後部乗降用開口部 F 車体前方 I 車室内 O 車室外 R 車体後方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯川 一樹 神奈川県平塚市天沼10番1号 日産車体 株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−122174(JP,U) 実開 昭62−167774(JP,U) 実開 昭54−15916(JP,U) 実開 平2−60681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/02 B62D 25/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部乗降用開口部(4)が形成された車
    体前方側を形成する枠状のフロントサイドボディー
    (2)と、該フロントサイドボディー(2)に接続さ
    れ、車体後方側を形成するリアサイドボディー(3a,
    3b)とからなり、 前記フロントサイドボディー(2)を、下縁を形成する
    フロントサイドシル構成部(5)と、該フロントサイド
    シル構成部(5)の前端より起立して前縁を形成するフ
    ロントピラー構成部(6)と、前記フロントサイドシル
    構成部(5)の後端より起立して後縁を形成するセンタ
    ーピラー構成部(7)と、前記フロントピラー構成部
    (6)及び前記センターピラー構成部(7)の間に設け
    られた上縁を形成するフロントルーフサイドレール構成
    (8)とによって一体形成するとともに前記リアサ
    イドボディー(3a,3b)に、前記センターピラー構
    成部(7)と共に一体的に固定される該センターピラー
    構成部(7)に沿って延在した重畳部(28)形成す
    る一方、 前記センターピラー構成部(7)における車室内側の内
    壁面に、車室内側に突出したインナーパネル(14)を
    設け、前記センターピラー構成部(7)と前記インナー
    パネル(14)とにより、閉断面形状を形成した ことを
    特徴とする車両のサイドボディー構造。
  2. 【請求項2】 前記フロントサイドボディー(2)を、
    前記リアサイドボディー(3a,3b)よりも厚肉の部
    材により形成したことを特徴とする請求項1記載の車両
    のサイドボディー構造。
JP02325896A 1996-01-17 1996-01-17 車両のサイドボディー構造 Expired - Lifetime JP3277348B2 (ja)

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