JPH028324A - 良電磁厚板の製造法 - Google Patents
良電磁厚板の製造法Info
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- JPH028324A JPH028324A JP15671988A JP15671988A JPH028324A JP H028324 A JPH028324 A JP H028324A JP 15671988 A JP15671988 A JP 15671988A JP 15671988 A JP15671988 A JP 15671988A JP H028324 A JPH028324 A JP H028324A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/12—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties
- C21D8/1216—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of articles with special electromagnetic properties the working step(s) being of interest
- C21D8/1222—Hot rolling
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
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- C21D3/02—Extraction of non-metals
- C21D3/06—Extraction of hydrogen
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
近年最先端科学技術である素粒子研究や医療機器の進歩
に伴って、大型構造物に磁気を用いる装置が使われ、そ
の性能向上が求められている。
に伴って、大型構造物に磁気を用いる装置が使われ、そ
の性能向上が求められている。
本発明はここにおいて直流磁化条件で使用される磁石の
鉄心用、あるいは磁場を遮蔽するのに必要な磁気シール
ド用の磁束密度の高い電磁厚鋼板の製造法に関するもの
である。
鉄心用、あるいは磁場を遮蔽するのに必要な磁気シール
ド用の磁束密度の高い電磁厚鋼板の製造法に関するもの
である。
[従来の技術]
磁束密度に優れた電磁鋼板としては、従来から薄板分野
で珪素鋼板、電磁軟鉄板をはじめとする数多くの材料が
提供されているのは公知である。
で珪素鋼板、電磁軟鉄板をはじめとする数多くの材料が
提供されているのは公知である。
しかし、構造部材として使用するには組み立て加工及び
強度上の問題があり、厚鋼板を利用する必要が生じてく
る。これまで電磁厚板としては純鉄系成分で製造されて
いる。たとえば、特開昭60−96749号公報が公知
である。
強度上の問題があり、厚鋼板を利用する必要が生じてく
る。これまで電磁厚板としては純鉄系成分で製造されて
いる。たとえば、特開昭60−96749号公報が公知
である。
しかしながら、近年の装置の大型化、能力の向上等に伴
いさらに磁気特性の優れた、とくに低磁場、たとえば8
0A/mでの磁束密度の高く、かつ、保磁力の低い、た
とえば、65A/m以下、鋼材開発の要望が強い。前掲
の特許等で開発された鋼材では、80A/mでの低磁場
での高い磁束密度が安定して得られない。
いさらに磁気特性の優れた、とくに低磁場、たとえば8
0A/mでの磁束密度の高く、かつ、保磁力の低い、た
とえば、65A/m以下、鋼材開発の要望が強い。前掲
の特許等で開発された鋼材では、80A/mでの低磁場
での高い磁束密度が安定して得られない。
[発明が解決しようとする課題]
本発明の目的は以上の点を鑑みなされたもので、低磁場
での磁束密度の高く、保磁力の低い、その板厚方向での
磁気特性差の少ない良電磁厚板の製造法を提供すること
にある。
での磁束密度の高く、保磁力の低い、その板厚方向での
磁気特性差の少ない良電磁厚板の製造法を提供すること
にある。
[課題を解決するための手段]
本発明は重量%で、CO1旧%以下、Si :0.02
%以下、M口+0.20%以下、P :0.015%以
下、S :0.010%以下、Cr:o、05%以下、
Mo:0.01%以下、Cu:0.01%以下、Ni
: 0.1−2.0%、Aρ:0.005〜0.04
0%、N :0.004%以下、O:0.005%以下
、H: 0.0002%以下、残部実質的に鉄からなる
鋼組成の鋼片または、鋳片を1150〜1300℃に加
熱し、仕上げ温度を900℃以上となる条件下で圧延形
状比Aが0.7以上の圧延バスが1回以上はとる圧延を
行った後、板厚50mm以上の厚板については600〜
750℃の脱水素熱処理を行った後、必要に応じて75
0〜950℃で焼鈍するか、あるいは910〜1000
℃で焼準し、板厚20mm以上50mm未満については
750〜950℃で焼鈍するかあるいは910〜100
0℃で焼準することを特徴とする磁場80A/mでの磁
束密度が0.8テスラ以上の磁気特性と低い保磁力を有
する板厚20mm以上の良電磁厚板の製造法である。
%以下、M口+0.20%以下、P :0.015%以
下、S :0.010%以下、Cr:o、05%以下、
Mo:0.01%以下、Cu:0.01%以下、Ni
: 0.1−2.0%、Aρ:0.005〜0.04
0%、N :0.004%以下、O:0.005%以下
、H: 0.0002%以下、残部実質的に鉄からなる
鋼組成の鋼片または、鋳片を1150〜1300℃に加
熱し、仕上げ温度を900℃以上となる条件下で圧延形
状比Aが0.7以上の圧延バスが1回以上はとる圧延を
行った後、板厚50mm以上の厚板については600〜
750℃の脱水素熱処理を行った後、必要に応じて75
0〜950℃で焼鈍するか、あるいは910〜1000
℃で焼準し、板厚20mm以上50mm未満については
750〜950℃で焼鈍するかあるいは910〜100
0℃で焼準することを特徴とする磁場80A/mでの磁
束密度が0.8テスラ以上の磁気特性と低い保磁力を有
する板厚20mm以上の良電磁厚板の製造法である。
ただし、
A= (2√[R(hi −h ) ) /h、 +
hA :圧延形状比 り、:入側板厚 (m+a) h :出側板厚 (mm) R:圧延ロール半径(mm) [作 用コ まず、低磁場での磁束密度を高くするために磁化のプロ
セスについて述べると、消磁状態の鋼を磁界の中に入れ
、磁界を強めていくと次第に磁区の向きに変化が生じ、
磁界の方向に近い磁区が優勢になり他の磁区を蚕食併合
していく。つまり、磁壁の移動が起こる。
hA :圧延形状比 り、:入側板厚 (m+a) h :出側板厚 (mm) R:圧延ロール半径(mm) [作 用コ まず、低磁場での磁束密度を高くするために磁化のプロ
セスについて述べると、消磁状態の鋼を磁界の中に入れ
、磁界を強めていくと次第に磁区の向きに変化が生じ、
磁界の方向に近い磁区が優勢になり他の磁区を蚕食併合
していく。つまり、磁壁の移動が起こる。
さらに磁界が強くなり磁壁の移動が完了すると、次に磁
区全体の磁力方向が向きを変えていく。この磁化プロセ
スの中で低磁場での磁束密度を決めるのは、磁壁の移動
しやすさである。つまり低磁場で高磁束密度を得るため
には磁壁の移動を障害するものを極力減らすことである
と定性的に言うことができる。
区全体の磁力方向が向きを変えていく。この磁化プロセ
スの中で低磁場での磁束密度を決めるのは、磁壁の移動
しやすさである。つまり低磁場で高磁束密度を得るため
には磁壁の移動を障害するものを極力減らすことである
と定性的に言うことができる。
発明者らはここにおいて低磁場で高磁束密度を有し、か
つ、低保磁力を有する厚鋼板を得るための手段として、
内部応力の原因となる元素、空隙性欠陥及び合金元素の
利用につき、詳細な検討を行い、所期の目的を達するこ
とに成功したものである。
つ、低保磁力を有する厚鋼板を得るための手段として、
内部応力の原因となる元素、空隙性欠陥及び合金元素の
利用につき、詳細な検討を行い、所期の目的を達するこ
とに成功したものである。
即ち、粗粒化のためには、結晶粒微細化作用を有するA
ΩNを減少するため、AΩ、Nを低下すること、及び製
造方法としては、加熱温度を極力上げ加熱オーステナイ
ト粒の粗大化、圧延仕上げ温度を極力高めにし、圧延に
よる結晶粒の微細化を防1トすること並びに圧延後の焼
鈍をすることである。
ΩNを減少するため、AΩ、Nを低下すること、及び製
造方法としては、加熱温度を極力上げ加熱オーステナイ
ト粒の粗大化、圧延仕上げ温度を極力高めにし、圧延に
よる結晶粒の微細化を防1トすること並びに圧延後の焼
鈍をすることである。
次に内部応力減少のためには、Cの低下が必要である。
第1図に示す0.01S i −0,l Mn0.0
1AI!鋼にあってC含有量の増加につれ低磁場(80
A/m)での磁束密度が低下することがわかる。
1AI!鋼にあってC含有量の増加につれ低磁場(80
A/m)での磁束密度が低下することがわかる。
さらに鋼中の水素の存在も有害で、第3図に示すように
、脱水素熱処理を行うことによって磁気特性が大幅に向
上することを知見した。
、脱水素熱処理を行うことによって磁気特性が大幅に向
上することを知見した。
第3図で示すように0.007C−0,OIS i
−0,1Mn@にあって、高形状比圧延により空隙性欠
陥のサイズを100μ以下にし、かつ、脱水素熱処理に
より鋼中水素を減少することで内部応力も減少し低磁場
での磁束密度が大幅に上昇することがわかる。
−0,1Mn@にあって、高形状比圧延により空隙性欠
陥のサイズを100μ以下にし、かつ、脱水素熱処理に
より鋼中水素を減少することで内部応力も減少し低磁場
での磁束密度が大幅に上昇することがわかる。
空隙性欠陥の影響についても種々検討した結果、そのサ
イズが100μ以上のものが磁気特性を大幅に低下する
ことを知見した。そしてこの100μ以上の有害な空隙
性欠陥をなくすためには、圧延形状比が0.7以上必要
であることを見出した。
イズが100μ以上のものが磁気特性を大幅に低下する
ことを知見した。そしてこの100μ以上の有害な空隙
性欠陥をなくすためには、圧延形状比が0.7以上必要
であることを見出した。
さらに、磁気特性の均質性を確保することも重要である
が、本発明による方法によれば、これに対しても極めて
有効な手段である。
が、本発明による方法によれば、これに対しても極めて
有効な手段である。
さらに、保磁力を低くし、かつ低磁場での磁束密度を低
下させない元素として種々検討した結果、第3図に示す
ようにNjが最適であることを知見した。
下させない元素として種々検討した結果、第3図に示す
ようにNjが最適であることを知見した。
次に本発明の成分限定理由をのべる。
Cは鋼中の内部応力を高め、磁気特性とくに低磁場での
磁束密度を最も下げる元素であり、極力下げることが低
磁場での磁束密度を低下させないことに寄与する。また
、磁気時効の点からも低いほど経時劣化が少なく、磁気
特性の良い状態で恒久的に使用できるものであり、この
ようなことから0.010%以下に限定する。第1図に
示すようにさらに0.005%以下にすることにより一
層高磁束密度が得られる。
磁束密度を最も下げる元素であり、極力下げることが低
磁場での磁束密度を低下させないことに寄与する。また
、磁気時効の点からも低いほど経時劣化が少なく、磁気
特性の良い状態で恒久的に使用できるものであり、この
ようなことから0.010%以下に限定する。第1図に
示すようにさらに0.005%以下にすることにより一
層高磁束密度が得られる。
Si、Mnは低磁場での磁束密度の点から少ない方が好
ましく、MnはMnS系介在物を生成する点からも低い
方がよい。この意味からSiは0.02%以下、Mnは
0.20%以下に限定する。Mnに関してはMnS系介
在物を生成する点よりさらに望ましくは0,10%以下
がよい。
ましく、MnはMnS系介在物を生成する点からも低い
方がよい。この意味からSiは0.02%以下、Mnは
0.20%以下に限定する。Mnに関してはMnS系介
在物を生成する点よりさらに望ましくは0,10%以下
がよい。
p、s、oは鋼中において非金属介在物を形成し、かつ
偏析することにより磁壁の移動を妨げる害を及ぼし含有
量が多くなるに従って磁束密度の低下が見られ、磁気特
性を低下させるので少ないほどよい。このためPは0.
015%以下、Sは0.010%以下、0は0.005
%以下とした。
偏析することにより磁壁の移動を妨げる害を及ぼし含有
量が多くなるに従って磁束密度の低下が見られ、磁気特
性を低下させるので少ないほどよい。このためPは0.
015%以下、Sは0.010%以下、0は0.005
%以下とした。
Cr 、Mo 、Cuは低磁場での磁束密度を低下させ
るので少ない程好ましく、また偏析度合を少なくするこ
とから極力低くすることが必要であり、この意味からC
rは0.05%以下、Moは0.01%以下、Cuは0
.01%以下とする。
るので少ない程好ましく、また偏析度合を少なくするこ
とから極力低くすることが必要であり、この意味からC
rは0.05%以下、Moは0.01%以下、Cuは0
.01%以下とする。
N1は保磁力を低下させ、かつ、低磁場での磁束密度を
低下させない元素として不可欠なもので、保磁力を低下
させるためには0.1%以上添加させる必要がある。2
.0%以上添加すると保磁力の上昇と低磁場での磁束密
度を低下させるので、0,1〜2.0%に限定する。ま
た、これによって磁気特性を低下させずに強度をあげる
ことが可能であり、望ましくは1.0〜2.0%である
。
低下させない元素として不可欠なもので、保磁力を低下
させるためには0.1%以上添加させる必要がある。2
.0%以上添加すると保磁力の上昇と低磁場での磁束密
度を低下させるので、0,1〜2.0%に限定する。ま
た、これによって磁気特性を低下させずに強度をあげる
ことが可能であり、望ましくは1.0〜2.0%である
。
AΩは脱酸剤として用いるもので本発明の如く板厚の厚
い場合には、内質の均質化に不可欠の元素であり、0.
005%以上添加されるが、多くなりすぎると介在物を
生成し鋼の性質を損なうので上限は0.040%以下と
する。さらに結晶粒微細化作用を有するApNを減少さ
せるためには望ましくは0.020%以下がよい。
い場合には、内質の均質化に不可欠の元素であり、0.
005%以上添加されるが、多くなりすぎると介在物を
生成し鋼の性質を損なうので上限は0.040%以下と
する。さらに結晶粒微細化作用を有するApNを減少さ
せるためには望ましくは0.020%以下がよい。
Nは内部応力を高めかっApNにより結晶粒微細化作用
により、低磁場での磁束密度を低下させるので上限は0
.004%以下とする。
により、低磁場での磁束密度を低下させるので上限は0
.004%以下とする。
Hは電磁特性を低下させ、かつ、空隙性欠陥の減少を妨
げるので0.0002%以下とする。
げるので0.0002%以下とする。
次に製造法について述べる。
圧延条件については、まず圧延前加熱温度を1150℃
以上にするのは加熱オーステナイト粒を粗大化し磁気特
性をよくするためである。1300℃を超す加熱はスケ
ールロスの防止、省エネルギーの観点から不必要である
ため上限を1300℃とした。
以上にするのは加熱オーステナイト粒を粗大化し磁気特
性をよくするためである。1300℃を超す加熱はスケ
ールロスの防止、省エネルギーの観点から不必要である
ため上限を1300℃とした。
圧延仕上げ温度については、900℃以下の仕上げでは
低温圧延により結晶粒か微細化し、磁気時性が低下する
ため結晶粒の粗大化による磁束密度の上昇を狙い900
℃以上とした。
低温圧延により結晶粒か微細化し、磁気時性が低下する
ため結晶粒の粗大化による磁束密度の上昇を狙い900
℃以上とした。
さらに熱間圧延にあたり前述の空隙性欠陥は鋼の凝固過
程で大小はあるが、必ず発生するものであり、これをな
くす手段は圧延によらなければならないので熱間圧延の
役目は重要である。すなわち、熱間圧延1回当たりの変
形量を大きくし板厚中心部にまで変形が及ぶ熱間圧延が
有効である。
程で大小はあるが、必ず発生するものであり、これをな
くす手段は圧延によらなければならないので熱間圧延の
役目は重要である。すなわち、熱間圧延1回当たりの変
形量を大きくし板厚中心部にまで変形が及ぶ熱間圧延が
有効である。
具体的には圧延形状比Aが0.7以上の圧延パスが1回
以上を含む高形状比圧延を行い、空隙性欠陥のサイズを
100μ以下にすることが電磁特性によい。圧延中にこ
の高形状比圧延により空隙性欠陥をなくすことで、後で
行う脱水素熱処理における脱水素効率が飛躍的に上昇す
るのである。
以上を含む高形状比圧延を行い、空隙性欠陥のサイズを
100μ以下にすることが電磁特性によい。圧延中にこ
の高形状比圧延により空隙性欠陥をなくすことで、後で
行う脱水素熱処理における脱水素効率が飛躍的に上昇す
るのである。
次に熱間圧延に引き続き結晶粒粗大化、内部歪除去及び
板厚50mm以上の厚手材については脱水素熱処理を施
す。板厚50龍以上では水素の拡散がしにくく、これが
空隙性欠陥の原因となり、かつ、水素自身の作用と合わ
さって低磁場での磁束密度を低下させる。
板厚50mm以上の厚手材については脱水素熱処理を施
す。板厚50龍以上では水素の拡散がしにくく、これが
空隙性欠陥の原因となり、かつ、水素自身の作用と合わ
さって低磁場での磁束密度を低下させる。
このため、脱水素熱処理を行うがこの脱水素熱処理温度
としては600℃未満では脱水素効率か悪く、750℃
超では変態が一部開始するので600〜750℃の温度
範囲で行う。脱水素時間としては種々検討の結果[0,
Ei(t −50) + 6)時間(t:板厚)が適当
である。
としては600℃未満では脱水素効率か悪く、750℃
超では変態が一部開始するので600〜750℃の温度
範囲で行う。脱水素時間としては種々検討の結果[0,
Ei(t −50) + 6)時間(t:板厚)が適当
である。
焼鈍は結晶粒粗大化及び内部歪除去のために行うが、7
509C未満では結晶粒粗大化が起こらず、また950
℃以上では結晶粒の板厚方向の均質性か保てないため、
焼鈍温度としては750〜950℃に限定する。
509C未満では結晶粒粗大化が起こらず、また950
℃以上では結晶粒の板厚方向の均質性か保てないため、
焼鈍温度としては750〜950℃に限定する。
規準は板厚方向の結晶粒調整及び内部歪除去のために行
うが、A c a点の910℃以上でかつ1000℃以
上では結晶粒の板厚方向の均質性が保てないので、規準
温度は910〜1000℃に限定する。なお、板厚50
IIIIn以上の厚手祠で行う脱水素熱処理でこの焼鈍
あるいは規準をかねることが可能である。
うが、A c a点の910℃以上でかつ1000℃以
上では結晶粒の板厚方向の均質性が保てないので、規準
温度は910〜1000℃に限定する。なお、板厚50
IIIIn以上の厚手祠で行う脱水素熱処理でこの焼鈍
あるいは規準をかねることが可能である。
一方、板厚20mm以上50mm未満のものは脱水素が
容易なため、脱水素熱処理は不要で前述の焼鈍または規
準を施せば良い。
容易なため、脱水素熱処理は不要で前述の焼鈍または規
準を施せば良い。
[実 施 例]
第1表に電磁厚板の製造条件とフェライト粒径、低磁場
での磁束密度を示す。
での磁束密度を示す。
例1〜10は本発明の実施例を示し、例11〜31は比
較例を示す。例1〜5は板厚100mmに仕上げたもの
で、均一かつ粗粒で低磁場での磁束密度が高く保磁力は
低い。例1に比べ、さらに例2は低C1例3,4は低M
n、例5は低A、Qであり、より低磁場での磁束密度が
高い。例6〜8は500mm、例9は40mm、例10
は20+n+++に仕上げたもので、均一かつ粗粒で低
磁場での磁束密度が高く保磁力は低い。
較例を示す。例1〜5は板厚100mmに仕上げたもの
で、均一かつ粗粒で低磁場での磁束密度が高く保磁力は
低い。例1に比べ、さらに例2は低C1例3,4は低M
n、例5は低A、Qであり、より低磁場での磁束密度が
高い。例6〜8は500mm、例9は40mm、例10
は20+n+++に仕上げたもので、均一かつ粗粒で低
磁場での磁束密度が高く保磁力は低い。
例11はCか高く、例12はSiが高く、例13はMn
が高く、例14はPが高く、例15はSが高く、例16
はCrが高く、例17はMoが高く、例18はCuが高
く、それぞれ上限を超えるので低磁場での磁束密度が低
く保磁力が高い。例19はNiが低く下限をきるので低
磁場での磁束密度は高いが保磁力か高い。
が高く、例14はPが高く、例15はSが高く、例16
はCrが高く、例17はMoが高く、例18はCuが高
く、それぞれ上限を超えるので低磁場での磁束密度が低
く保磁力が高い。例19はNiが低く下限をきるので低
磁場での磁束密度は高いが保磁力か高い。
例20はNiか高く上限を超えるので低磁場での磁束密
度が低く、かつ、保磁力が高い。例21はAρが高く、
例22はNが高く、例23はOが高く、例24はHか高
く、それぞれ上限を超えるため低磁場での磁束密度が低
くなっている。例25は加熱温度か下限をはずれ、例2
6は圧延仕上げ温度が上限をはずれ、例27は最大形状
比が下限をはずれ、例28は脱水素熱処理温度が下限を
はずれ、例29は焼鈍温度か下限をはずれ、例30は規
準温度が上限を超え、例31は脱水素熱処理がないため
低磁場での磁束密度が低くなっている。
度が低く、かつ、保磁力が高い。例21はAρが高く、
例22はNが高く、例23はOが高く、例24はHか高
く、それぞれ上限を超えるため低磁場での磁束密度が低
くなっている。例25は加熱温度か下限をはずれ、例2
6は圧延仕上げ温度が上限をはずれ、例27は最大形状
比が下限をはずれ、例28は脱水素熱処理温度が下限を
はずれ、例29は焼鈍温度か下限をはずれ、例30は規
準温度が上限を超え、例31は脱水素熱処理がないため
低磁場での磁束密度が低くなっている。
[発明の効果]
以上詳細に述べた如く、本発明によれば適切な成分限定
により、板厚の厚い厚鋼板に均質な高電磁特性を具備せ
しめることに成功し、直流磁化による磁気性質を利用す
る構造物に適用可能としたものであり、かつその製造法
も前述の成分限定と、熱間圧延後結晶粒調整及び脱水素
熱処理を同時に行う方式であり、極めて経済的な製造法
を提供するもので産業上多大な効果を奏するものである
。
により、板厚の厚い厚鋼板に均質な高電磁特性を具備せ
しめることに成功し、直流磁化による磁気性質を利用す
る構造物に適用可能としたものであり、かつその製造法
も前述の成分限定と、熱間圧延後結晶粒調整及び脱水素
熱処理を同時に行う方式であり、極めて経済的な製造法
を提供するもので産業上多大な効果を奏するものである
。
第1図は80A/mにおける磁束密度に及はすC含有量
の影響を示すグラフ、第2図は80A/mにおける磁束
密度に及はす空隙性欠陥のサイズ及び脱水素熱処理の影
響を示すグラフ、第3図は保磁力に及ぼすNi含有量の
影響を示すグラフである。
の影響を示すグラフ、第2図は80A/mにおける磁束
密度に及はす空隙性欠陥のサイズ及び脱水素熱処理の影
響を示すグラフ、第3図は保磁力に及ぼすNi含有量の
影響を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 重量%で、 C:0.01%以下、 Si:0.02%以下、 Mn:0.20%以下、 P:0.015%以下、 S:0.010%以下、 Cr:0.05%以下、 Mo:0.01%以下、 Cu:0.01%以下、 Ni:0.1〜2.0%、 Al:0.005〜0.040%、 N:0.004%以下、 O:0.005%以下、 H:0.0002%以下、 残部実質的に鉄からなる鋼組成の鋼片または、鋳片を1
150〜1300℃に加熱し、仕上げ温度を900℃以
上となる条件下で圧延形状比Aが0.7以上の圧延パス
が1回以上はとる圧延を行った後、板厚50mm以上の
厚板については600〜750℃の脱水素熱処理を行っ
た後、必要に応じて750〜950℃で焼鈍するかある
いは910〜1000℃で焼準し、板厚20mm以上5
0mm未満については750〜950℃で焼鈍するかあ
るいは910〜1000℃で焼準することを特徴とする
磁場80A/mでの磁束密度が0.8テスラ以上の磁気
特性と低い保磁力を有する板厚20mm以上の良電磁厚
板の製造法。 ただし、 A=(2√[R(h_i−h_o)])/h_i+h_
o A:圧延形状比 h_i:入側板厚(mm) h_o:出側板厚(mm) R:圧延ロール半径(mm)
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15671988A JPH0745690B2 (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | 良電磁厚板の製造法 |
US07/368,031 US4950336A (en) | 1988-06-24 | 1989-06-19 | Method of producing non-oriented magnetic steel heavy plate having high magnetic flux density |
EP89111463A EP0349853B1 (en) | 1988-06-24 | 1989-06-23 | Method of producing non-oriented magnetic steel heavy plate having high magnetic flux density |
DE68921377T DE68921377T2 (de) | 1988-06-24 | 1989-06-23 | Verfahren zur Herstellung nichtorientierter Stahl-Grobbleche mit hoher magnetischer Flussdichte. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15671988A JPH0745690B2 (ja) | 1988-06-27 | 1988-06-27 | 良電磁厚板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH028324A true JPH028324A (ja) | 1990-01-11 |
JPH0745690B2 JPH0745690B2 (ja) | 1995-05-17 |
Family
ID=15633842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15671988A Expired - Lifetime JPH0745690B2 (ja) | 1988-06-24 | 1988-06-27 | 良電磁厚板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0745690B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5411605A (en) * | 1991-10-14 | 1995-05-02 | Nkk Corporation | Soft magnetic steel material having excellent DC magnetization properties and corrosion resistance and a method of manufacturing the same |
-
1988
- 1988-06-27 JP JP15671988A patent/JPH0745690B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5411605A (en) * | 1991-10-14 | 1995-05-02 | Nkk Corporation | Soft magnetic steel material having excellent DC magnetization properties and corrosion resistance and a method of manufacturing the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0745690B2 (ja) | 1995-05-17 |
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