JPH0277673A - 時間差の高分解測定装置 - Google Patents

時間差の高分解測定装置

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JPH0277673A
JPH0277673A JP1165656A JP16565689A JPH0277673A JP H0277673 A JPH0277673 A JP H0277673A JP 1165656 A JP1165656 A JP 1165656A JP 16565689 A JP16565689 A JP 16565689A JP H0277673 A JPH0277673 A JP H0277673A
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    • GPHYSICS
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  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Unknown Time Intervals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野J 本発明は、時間間隔の高分解測定に係わり、特に光の反
射往復時間を測定し、装置本体と目標物との間の距離を
計算するための光測距装置に好適な時間差の高分解測定
装置に関するものである。
「従来の技術」 従来の時間間隔の測定装置は、スタート信号とストップ
信号との時間間隔を、′これらの信号と比較してはるか
に高い周波数の基準信号をクロック信号とし、このクロ
ック信号をカウントすることにより測定していた。この
従来型の時間間隔の測定装置は、基準信号の周波数を高
くすれば高分解の時間測定が可能になるが、電気部品や
回路構成上の制約から、基準信号の周波数には限界が存
在していた。そこで、スタート信号、ストップ信号に同
期していない基準信号を用いて、これらの信号間の時間
間隔を複数回測定していた。即ち、第11図に示す様に
複数回のスタート信号、ストップ信号を固定した状態で
検討すると、毎回のクロック信号は、同期ずれの分だけ
ずれている。そこで、N回の測定を行い、スタート信号
とストップ信号との間のクロック信号(CLI−Cl3
)をカウンタで計算すると、その合計ΣCLは、N倍の
周波数のクロック信号で1回計数した値と等価となる。
従って、N倍分解能を上げたことを意味する。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、従来型の時間間隔測定装置は、分解能を
N倍に向上させるにはN回測定を繰り返す必要があった
。即ち、測定時間が、測定信号の繰り返し時間のN倍必
要であることを意味し、例えば、スタート信号及びスト
ップ信号の周波数が1.5KHz  の場合において、
クロック信号の6000倍の分解能で測定しようとする
と、の時間を要するという問題点があった。また、スト
ップ信号のタイミングが、測定装置内部で発生するノイ
ズや、計測環境等の外的要因によって変動する場合があ
り、これらの変動に対しては測定回数を増加して平均処
理を行う必要がある。しかしながら従来の測定装置にお
いては測定のための時間的制約から平均化効果を十分高
めることができないという問題点があった。特に、従来
の時間間隔測定装置と光測圧に採用した場合には、スト
ップ信号は、目標物から反射してきた光線によって発生
する様に構成されているが、このストップ信号は、装置
内部のノイズや空気の屈折率等の変化により変動する場
合があった。ところで、第11図に示す様に、このスト
ップ信号がΔを変動したと仮定すると、Cl3とCl3
は上記平均化効果に寄与するクロック信号であるが、他
のCLIからCl3のクロック信号は、平均化効果に寄
与しないクロック信号である。従って、ストップ信号が
変動している場合には、平均化効果に寄与するクロック
信号と寄与しないクロック信号とがあり、寄与しないク
ロック信号は、ΣCLに同等変化を与えないので、全体
的に平均化効果が低くなるという問題点があった。特に
、光測圧装置の光源にパルスレーザダイオードを採用し
た場合には、デユーティ比が0゜01%程度であり、平
均化効果を期待することができないという問題点があっ
た。
「課題を解決するための手段」 本発明は上記問題点に鑑み案出されたもので、連続した
パルスの時間差を測定する測定装置において、この測定
装置は概′lL測定手段と精密測定手段とからなってお
り、前記概算測定手段は、パルス間の時間差を計測する
構成を備えており、前記精密測定手段は、測定信号Mと
同期の異なる基準信号Sを発生させるための基準信号発
生手段と、測定信号Mのパルスで基準信号Sをサンプリ
ングするためのサンプリング手段と、このサンプリング
手段で形成されたサンプリング波形の位相差を検出する
ための位相検出手段とから構成されており、この位相検
出手段で検出された位相差を時間差に換算すると共に、
前記概算測定手段の測定値と精密測定手段の測定値とか
らパルス間の時間差を演算するための演算処理手段を備
えていることを特徴としている。
「作用」 以上の様に構成された本発明は、概′11.測定手段が
パルス間の時間差を計測し、精密測定手段が時間差の精
密測定を行う様になっている。精密測定手段の基準信号
発生手段が、測定信号Mと同期の異なる基準信号Sを発
生させ、サンプリング手段が、測定信号のMのパルスで
該基準信号Sをサンプリングするようになっている。位
相検出手段が、該サンプリング手段で形成されたサンプ
リング波形の位相差を検出し、演算処理手段が、該位相
検出手段で検出された位相差を時間差に換算すると共に
、前記概算測定手段の測定値と該精密測定手段の測定値
とからパルス間の時間差を演算することができる。
「実施例」 本発明の実施例を図面に基づいて説明する。まず、本実
施例の時間差の高分解測定の原理を第1図に基いて説明
すると、Mは測定信号であって、スタート信号(又はス
トップ信号)を意味する。
Sは基準信号であって、本実施例では正弦波が採用され
ているが、サンプリング点で連続波であれば何れの波形
でも採用することができる。この測定信号Mと基準信号
Sとは、僅かに同期がずれる様になっている。この同期
は完全にずれていてもよいが、構成及び演算処理の簡素
化のなめに、本実施例では測定信号Mのパルス数が何回
目かに1度、測定信号Sと同期する構成のもので説明す
ることにする。
本実施例では、第1図(b)に示す様に測定信号Mが8
回目に測定信号と同期する様に構成されている。ここで
、測定信号Mと基準信号Sとの関係を第1図(a)に基
いて説明すると、測定信号MのパルスMo、M、、M2
・・・示現れる時の基準信号Sをso、S1+ S2・
・・とすれば、測定信号Mと基準信号Sとが僅かに同期
が異なっているので、M、、M、、M2・・−に対して
、S、、S、、S2・・・はそれぞれの位相が少しずつ
異なっている。
そこで、測定信号MのパルスM0.M□1M2・・・が
現れるたびの基準信号Sは、第1図(b)の様になって
おり、8回に1回向期することが示されている。更に、
測定信号Mのパルスで基準信号Sの波形をサンプリング
した場合、このサンプリングで現れる波形Hは、第1図
(C)に示す様になっている。このサンプリング波形H
は、測定信号Mの8倍の周期を有しており、その波形は
基準信号Sの波形に基いている。
次に、測定信号Mのパルスが、時間的に移動して第1図
(b)のM′に移動したとすると(この場合は、基準信
号のπ/2分の移動である。)基準信号Sでサンプリン
グして得られるサンプリング波形H′は、第1図(C)
のH′のような波形となる。このH′の波形から明かな
様に、測定信号Mのパルスが、基準信号のπ/2分移動
するとサンプリング波形も同様にπ/2の位相変化を生
じる様になる。従って、測定信号Mの時間的移動は、基
準信号Sをサンプリングして得られる波形Hの位相を変
化させ、その位相変化量は、測定信号Mの時間的移動量
を基準信号の位相に換算したものに相当する。
この結果、サンプリングで得られる波形の位相変化量ψ
1(ψ、=2πU+ψ ここで Uは整数、ψは0≦ψ
≦2π)を測ることにより、測定信号Mの移動11を から求めることができる。但し、七〇は基準信号の周期
である。ここで、測定信号の変化が連続的である場合に
は、位相の変化を連続的に監視することでUの値を知る
ことができるが、測定信号の変化が不連続の場合や、2
つの信号の時間差を測定する場合には、Uの値を知るこ
とができない、そこで、基準信号の周期以下の部分に関
する時間差tを から求め、ut、については、別途の測定方法で求める
ことが必要となる。但し、ut、の測定は高精度である
必要がないので、従来の粗測定により計測することが可
能である。従って、本実施例は測定信号の時間差を、基
準信号の周期以下の部分の時間差はサンプリング波形の
位相差から求め、ut、については、従来からの粗測定
によって計測し、これらを合成することにより測定信号
の時間差を高精度に測定することができる。
次に、本実施例の高分解測定原理の内、周波数に関する
説明を詳細に行うと、第2図は測定信号Mと基準信号S
との関係を示すものである。ここで、測定信号Mの周波
数をfH1基準基準信号同波数をfsとし、測定信号M
のfsを基準信号Sのfsのおよそ1/mgに設定する
ことにする。
そして、基準信号Sの周期をn分割してサンプリングす
るとすれば、測定信号Mの周期(1/fM)は、 であり、測定信号Mの周波数fMは、上式の逆数となり
、 で表される。
なお、第2図は正負の符号がマイナスの場合を示した図
となっている。
また、この処理を行う回路構成は、基準信号のすること
により演算することができるが、基準信号の周波数fs
は比較的高い周波数であり、mQn−1(或はm。n+
1)を実行する分周器は高速性を要求されるので、この
まま演算することは適当でない。そこで、適切な式に変
形する必要がある。まず、mo=mthm′として第4
式を表すと、 となる、そして、m=m’ n+1  を満足する様な
m、m’、n  を選択すると と表される。従って、分周器構成はm分周とn−1(或
はn+1)とに分割構成され、m分の1又は(n±1)
分の1分周器のうち初段に構成する分周器のみに高速性
が要求される0例えば、m分周のみが高速性が要求され
る。そして、一般にm分周は、何れかの数値で割り切れ
る様な値に設定することが容易であり、更に分周器を分
割して構成することができるので、高速性が要求される
分周器を少なくすることができる効果がある。
また、測定信号Mで基準信号Sをサンプリングして得ら
れる信号の基本波成分の周波数fLは’ft、=   
”                (7)で表される
9従って、(7)式に(6)式を代入すれば、 ■ となる。上記(6)式と(8)式とは、本実施例の回路
構成に必要な分周器と、n倍器とが必要となることを示
しており、分周器は整数分の−、逓倍器は整数倍の動作
を行うので、m、nはそれぞれ整数であることが要求さ
れる。これに対してm′は必ずしも整数である必要はな
い9m′が整数の場合には、サンプリングで得られる信
号が、。
順序よく基準信号Sの波形を出力するが、m′が整数で
ない場合には、その順序が崩れてしまうことになる9な
お、上記(6)式と(8)式とは、正負何れの符号を採
用することもできるが、測定信号Mの時間変化に対して
、サンプリングされて得られた信号の位相変化が、符号
により逆方向に変化することに注意する必要がある。
更に、(8)式より、測定信号Mの周波数fMと、サン
プリングで得られた周波数fLとの関係は、 となり、測定信号Mと基準信号Sとは、測定信号Mのn
回に一度同期することになる。なぜならば、サンプリン
グによって得られたfLはrHとf5との両方に同期し
ているからである。
次に、基準信号Sの周期以下の部分の位相差の測定方法
について説明する。なお基準信号Sについては、説明の
便宜上、正弦波を例に説明するが、正弦波に限ることな
く三角波等であってもよい、即ち、基準信号Sは、サン
プリングを行う区間が連続している波形であれば足りる
[クロックによる位相の計測分法コ この計測方法は基準信号Sを、測定信号Mのパルスでサ
ンプリングし、得られた波形をバンドパスフィルタを通
して平滑化し、位相をクロックで計数する方法である。
この位相測定は、従来光波測距計で採用されている方法
と同様な方法である。
この方法の分解能は、基準信号Sの周波数fs、クロッ
ク信号の周波数rc、サンプリング出力信号の周波数f
Lで決定される0例えば、クロック信号の周波数f0を
1.5MHz、基準信号Sの周波数fsを15MHzと
して、m=m’ n+1  を満足する様なm=100
00、m’=303、n=33を選択すると、サンプリ
ング出力の周波数fLは、 47Hz となり、分解の能力は、 fc     1.5*10*10*32=32000 となる。従って、基準信号の周波数f5の32000倍
の分解能を得ることができる。なお、時間分解では、 となる。
更に、バンドパスフィルタにより、n (=33)個の
サンプル値が平滑化されるので、全ての測定信号が平均
化効果に寄与することになる。従って、数回の測定を繰
り返し、これらの結果を平均することにより、従来型の
測定装置以上の平均効果を発揮させることができる。例
えば、10回の測定を行った場合には、この測定時間は
、(1/fL)* 10#0.2 secと処理演算に
必要な0.1secとを合計した0、3sec程度とな
る。この結果、0.3sec程度の測定時間で、基準信
号Sの周波数fsの32000倍の分解能を得ることが
できる上、100から300回程度の平均効果を得るこ
とができる。
しデータ処理による方法コ この計測方法は基準信号Sを、測定信号Mのパルスでサ
ンプリングし、得られたデータをデータ処理することに
より位相を計測する方法である。
(A)ゼロクロス検出方法 このゼロクロス検出方法は、正弦波がゼロ値を区切る座
標のずれを計測することにより、位相を検出するもので
ある。第3図(a)に示す様に、ψ1又はψ2を測定す
るか、或はψ1とψ2の平均値に採用してもよい、なお
、この方法の分解能は、使用するA/Dコンバータの性
能で殆ど決定されてしまう。例えば、12ビツトのA/
Dコンバータを採用すれば、約4000レベルの分解能
力を有する。従って、ゼロクロスの近傍の位相分解はで
あり、1周期に対する分解は 2π$2000  12560 となる。従って、基準信号Sの周波数fsの12560
倍の分解能を有することになる。
第3図(b)は、第3図(a)のゼロクロス付近を拡大
した図であり、ψlの測定は、先ず、位相差0から順次
スキャンし、データが負から正に変化する位相差ψCを
求める。更に、ψCの時のデータ!えと、その一つ前の
データJ1.を直線で結び、この直線のゼロクロス点と
ψCの差ψべを求める。そして、前記ψCからψdを減
することにより、ψ1を求めることができる。ψ2の計
測も同様に行うことができ、この場合には、データのス
キャンを行う際に正から負に符号が転じる点を検出する
必要がある。なお本方法では、第3図(C)様に、ゼロ
クロス点付近のデータに最小自乗法を適用させて直線を
決定してもよい、この場合には平均効果が生じるという
効果がある。更に、ゼロクロス近傍のデータにスムージ
ング処理を行い、平均効果を高めてからゼロクロスを行
うのも効果的である。
以上の様に構成したゼロクロス法による位相検出は、n
=101 (m=10000、m’=99)を採用すれ
ば、基準信号Sの周波数fsの12560倍程度の分解
能を実現でき、平均効果も30回程度が期待できる。
(B)正弦、余弦成分の検出による方法この正弦、余弦
成分による方法は、第3図(d)に示す様に、正弦波と
余弦波の成分を積算することにより位相を計測する方法
であって、平均効果の高い検出方法である。サンプリン
グで得られた1周期分の波形を、4分の1にそれぞれ分
割し、領域A、B、C,Dと定義する。そして、それぞ
れの領域のデータを積算したものをΣい、ΣB、ΣC1
ΣDとし、位相差ψを求めると となる。この原理と説明すると、基準信号Sを測定信号
Mのパルスでサンプリングして得られたデータをyとす
れば、−船釣にyは と表すことができる。ここで、Xはサンプリング出力の
カウント(X番目)を意味し、αは直流レベル、βは振
幅である。そして、第10式の右辺は、 但し、k=− これを解けば、 となることから、位相ψを積算値から求めることが可能
となる。
この様にして得られた位相データは、全てのデータを積
算して使用しているので、平均効果が極めて高く、更に
、この積算による平均効果は、サンプリングの址子化誤
差も平均化されるので、分解能も極めて高くなるという
卓越した効果がある。
なお、この正弦波と余弦波の成分を積算化する位相検出
方法は、n=101の場合で比較した場合でも、前記ゼ
ロクロス検出方法より高分解能であると共に平均効果の
高い測定を行えることができる。
以上説明したデータ処理による位相検出方法は、サンプ
リング数がn回、即ちサンプリング出力波形の1廁期分
であった。このサンプリング数を増加させ、何周期も取
ることにより、更に平均効果を高めることができる。こ
の場合には、n個ごとのデータを平均し、その結果を用
いてデータ処理を行えばよい。例えば、10周期分(即
ち、10回分のサンプリング波形の平均)のデータを使
用すれば、平均効果が300回以上のものを得ることが
でき、分解能は基準信号Sの周波数の10000倍以上
である。また、この時のサンプリング周波数fしは、(
8)式より =15Hz となる。更に、サンプリングに要する時間は、であり、
測定時間は、およそ0.8secである。
次に、本実施例の時間差の高分解測定装置を光測距装置
に適用した場合について説明する。第4図は光測距装置
の光学系を示すものであり、この図面に基づいて光測距
装置の光路を説明する。この光学系は、レーザダイオー
ド1と、受光素子2と、シャッタ3と、レンズ4と、プ
リズム5と、ミラー6とから構成されている。コーナキ
ューブ7は、光測距装置本体から離れた位置に設置され
る目標物であり、光線を反射する機能を有している。
レーザダイオード1は、パルスレーザダイオードであっ
て、比較的大きなピークパワーを持ち、デユーティ比が
0601%程度のパルス波を発生することができる。受
光素子2は、レーザダイオードlから発射されたパルス
光線を受光できる素子であれば足りる。シャッタ3は、
測距光路と内部光路を切り替えるための切り替え器であ
る。
以上の様に構成された本光学系において、レーザダイオ
ード1から出射された光パルスは、プリズム5、レンズ
4を経由して本体から発射され、目標物として置かれた
コーナ眸ニー177反射される。このコーナキューブ7
で反射された光パルスは、レンズ4、プリズム5を経由
して受光素子2に入射される。これらの光路が、測定の
対象となる本体と目標物との距離を含む測距光路を形成
する。
これに対して、レーザダイオード1から出射した光パル
スが、ミラー6を経由して受光素子2に入る光路がある
。この光路は本体内部で生しる不安定要素を除去する目
的で形成された内部光路である。
一般に光測距装置は多数の電子部品を使用しており、こ
の電子部品の遅延時間が温度変化等の影響を受けやすい
ので、本体内で不安定状態が発生する可能性がある。そ
こで、測距光路と内部光路とで測定を行い、その測定値
の差を取ることにより、前記両光路に共通して含まれる
測距装置本体内部の不安定要素を除去することができる
次に、本実施例の電気系の構成について、第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図に基づいて説明する。
[クロック計数による位相測定コ 先ず、第5図は、基準信号Sの周期以下の時間差(以下
、精測定という)の計測を、クロック計数による位相測
定によって行うものである。なお、この実施例では、u
=33、m=10000、m’=303を採用している
。このクロック計数による位相測定装置は、基準信号発
生器100と、バンドパスフィルタ110.210と、
分周期120.130と、シンセサイザ140と、パル
ス検出器170と、カウンタ180.220と、処理演
算部190と、サンプルホールド200等からなってい
る。基準信号発生器03C100は基準信号源であり、
15MHzの基準信号を発生している。この基準信号は
第1のバンドパスフィルタBFIIOに送出され、この
第1のバンドパスフィルタBFIIOは、基準信号の正
弦波を出力する様に構成されている。また、第1の分周
器DVA120は、基準信号発生器0SC100で発生
している1 5MHzを1/10に分周して1.5MH
zを出力する様になっている。更に第2の分周器DVB
130が、この1.5MHzを1/32000に分周し
て約47Hzが出力される様になっている。更に、この
47Hzの信号をシンセサイザ5Y140が33倍に逓
倍し、約1.547KHzの信号を出力する様になって
いる。ここで、第1の分周器DVA120、第2の分周
器DVB 130、シンセサイザ5Y140の出力信号
は、2値化の信号である。また、ドライバDR150は
、シンセサイザ5Y140の出力信号に従って、レーザ
ダイオード1をパルス的に駆動する。従って、レーザダ
イオード1は、周期が1/1.547KH2のパルス状
の光線を発射する。この発射された光パルスは、測距光
路を進行して受光素子2に入射され、受光素子2によっ
て電気信号に変換される。受光素子2で変換された電気
信号は、アンプAM160で増幅され、パルス検出器P
D170に送出される。このパルス検出器PD170は
、アンプAM160の出力信号に従った2値化のパルス
信号を発生させる。そして、第1のカウンタ部CTC1
80は、処理演算部C’0N190の指令に従い、シン
セサイザ5Y140の出力信号を計数スタート信号に、
更にパルス検出器PD170の出力信号を計数ストップ
信号として、スタート信号とストップ信号との時間間隔
を計測する。
なお、この第1のカウンタCTC部180は、クロック
信号として基準信号発生器osctooの15MHzを
使用している。サンプルホールド5H200は、パルス
検出器PD170の出力信号に従い、第1のバンドパス
フィルタBFIIOの出力信号をサンプルホールドする
。従って、サンプルホールド5H200の出力側には、
第1図(C)のHに示す様な波形が現れる。(なお、第
1図(C)のMが33個で1サイクルに相当する波形) そして、第2のバンドパスライ1.ルタB F”L 2
10は、サンプルホールド5H200の出力信号の基本
波である47Hzを抽出するためのものであり、47H
zの正弦波が出力される。また波形整形器WF230は
、第2のバンドパスフィルタBFL210の出力信号の
正弦波を2値化して矩形信号に変換して出力する。また
、第2のカウンタ部CTF 220は、処理制御部C0
N190の指令に従って、第2の分周器DVB130の
出力信号゛を計数スタート信号に、波形整形器WF 2
30の出力信号を計数ストップ信号として、スタート信
号とストップ信号との時間間隔を測定するものである。
なお、第2のカウンタ部CTF 220のクロック信号
は、第1の分周器DVA120の出力信号である1、5
MHzを使用している。また、処理演算部C0N190
は、第1のカウンタ部CTC180と第2のカウンタ部
CTF 220で得られる測定信号を合成し、表示部(
図示せず)にデータを送出する。
ここで、第1のカウンタ部CTC180と第2のカウン
タ部CTF220の分解能について説明する。第1のカ
ウンタ部CTC180は、時間分解が1/(33*15
MHz)であり、距離に換算すれば光速との関係、及び
、光が目標物式での距離を往復することから、10m/
33である。また、第2のカウンタ部CTFの時間分解
は、測定原理の説明で述べた様に基準信号Sの周波数で
分解した時の32000 (1,5MHz/47Hz 
)倍の分解能を有し、距離分解にm算すると10m/3
2000となる。
次に、本実施例である電気系の構成の動作を説明すると
、まず、処理演算部CON 190は、シャッタ3を切
り替えて光路を測距光路を選択し、第1のカウンタ部C
TC180と第2のカウンタ部CTF 220とに測定
開始の指令を送信する。
第1のカウンタ部CTC180と第2のカウンタ部CT
F 220とは、処理演算部C0N190の指令に従い
計数動作を行い、計数動作が終了すると処理演算部C0
N190に対して終了信号を送出する。処理演算部C0
N190は、計数終了信号を受信すると、第1のカウン
タ部CTC180と第2のカウンタ部CTF220とか
ら計数結果信号データを受は取る様になっている。更に
、処理演算部C0N190は、第1のカウンタ部CTC
で得られた計数値を距離値に換算して粗測定値を求める
。また、第2のカウンタ部CTF220で得られた計数
値を同様に距離値に換算して精測定値を求める。ここで
、粗測定値のメータ単位と精測定値のメータ単位が一致
する様に、粗測定値を多少修正して両者を組み合わせる
演算を行う。
即ち、メータ単位以上の上位桁に対しては、修正後の粗
測定値を採用し、メータ単位以下の下位桁に対しては、
精測定値を採用して、組み合わせるも、のである。
この測定動作を10回行い、その平均値を測距光路での
距離値とする。
次に、シャッタ3を内部光路に切り替えて上記と同様の
計測を行い、内部光路での距離値を得る。
そして、測距光路での距離値から内部光路での距離値を
減じて最終結果を得ることにより、装置内部の不安定を
除去することができる。従って、この最終結果を表示部
(図示せず)に送出して表示等を行う様になっている。
[データ処理による位相測定] 次に、第6図は、基準信号Sの周期以下の時間差の計測
を、データ処理による位相測定によって行うものである
。なお、この実施例では、n=101、m=10000
、m’ =99 を採用している。このデータ処理によ
る位相測定装置は、基準信号発生器100と、バンドパ
スフィルタ110と、分周器240.250と、シンセ
サイザ260と、パルス検出器170と、カウンタ部1
80と、演算処理部190と、サンプルホールド200
と、ADコンバータ270と、加算器AC280と、メ
モリ一部290と、アドレスカウンタ300等からなっ
ている。なお、カウンタ部CTC180の計数スタート
信号、計数ストップ信号として入力される信号は、1.
515KHzとなっており、ドライバーDR150、レ
ーザダイオード1、受光素子2、パルス検出器PD17
0も同様に1.515KHzで動作する様になっている
。基準信号発生器0SC100で発生した15MHzは
第1の分周器DVC240で1/10000に分周され
て1.5KHzとなり、更に第2の分周器250で1/
100に分周され、15Hzの信号を出力する。そして
、シンセサイザ5YH260は、この15Hzを101
倍に逓倍して1.515KHzを出力する様になってい
る。そして、ADコンバータAD270は、パルス検出
器PD170の信号に従い、サンプルホールド5H20
0がホールドに入った時の値をデジタル値に変換する。
サンプルホールド5H200は、パルス検出器PD17
0の出力側にパルスが発生している間、バンドパスフィ
ルタBFIIOの出力波形をサンプリングする。そして
、加算器AC280は、ADコンバータAD270から
のデータと、メモリ部MR290からのデータとを加え
て、メモリ部MR290に送出させる。メモリ部MR2
90は、n(101)以上のメモリが用意されており、
ADコンバータからの変換終了の信号を受信することに
より、アドレスカウンタACT300の示すメモリに加
算器AC280の出力データを記憶する様になっている
。アドレスカウンタACT300は、n進(101進)
カウンタで構成されており、変換終了の信号である1、
515KHzを計数する。また、アドレスカウンタAC
T300の計数動作は、処理制御部CO3190から動
作開始信号を受信した後、第2の分周器250の出力信
号である15Hzと同期して計数を開始し、変換終了の
信号をn(101)図計数するごとに、処理演算部CO
3190に対してキャリー信号を送出する様になってい
る。
次に、ADコンバータAD270、加算器AC280、
メモリ部MR290、アドレスカウンタACT300の
動作を説明する。先ず初めに、処理演算部CO3190
によりメモリ部MR290の内容は全てリセットされて
おり、更にアドレスカウンタACT300もOとなって
いる。この状態で測定を開始し、パルス検出器PD17
0に対する信号出力が終了すると、ADコンバータAD
270は、AD変換を開始する。メモリ部MR290は
、アドレスカウンタACT300に示されるメモリの内
容(初めはリセットされておりOとなっている)が、加
算器AC280に対して送出される。AD変換が終了す
ると、ADコンバータAD270から加算器AC280
に対してデータが送られ、加算器AC280は、メモリ
部MR290のデータとADコンバータAD270のデ
ータとを加算して、加算データをメモリ部MR290に
送出する。また、AD変換が終了するとADコンバータ
AD270は、メモリ部MR290とアドレスカウンタ
ACT300とに対して変換終了信号を送信し、この変
換終了信号により、メモリ部MR290は書き込み動作
を行うと共に、アドレスカウンタACT300が°1個
の計数を行う様になっている。即ち、アドレスカウンタ
ACT300が示すメモリのデータと、ADコンバータ
AD270の出力データを加算し、この加算されたデー
タを新たなデータとしてメモリを書き換えるると共に、
アドレスカウンタACT300のデータを+1インクリ
メントして、次のアドレスの書換えの準備を行う様に構
成されている。従って、パルス検出器PD170にデー
タが現れるたびにアドレスカウンタACT300の示す
アドレスのメモリ内容が書き換えられ、更に、アドレス
カウンタACT300が+1インクリメントされる様に
なっている。また、アドレスカウンタACT300が、
n (101)回計数すると、アドレスカウンタACT
300は0となり、アドレスカウンタACT300は、
処理演算部CO3190に対して、サンプリング波形1
周期分のデータを取り込んだことを示すキャリー信号を
出力する。この結果、メモリ部MR290には、サンプ
リング波形の1周期分が記憶されたことになる。またメ
モリの書換え動作中、処理演算部CO3190は、アド
レスカウンタACT300が発生するキャリー信号を監
視しており、キャリー信号が10回(サンプリング波形
の平均を取る回数)現れるまで測定を続行する。この結
果、10回のキャリー信号を認識すると、メモリ部MR
290にはlO周期分加算されたデータが記憶されるこ
とになる9なお、処理演算部CO3190は、前述のク
ロック信号による位相測定装置(第5図)の処理演算部
と同様の動作を行うが、上記したサンプリング中の諸動
作と、データ処理の方法による位相差測定の演算を行う
ことが追加されている。なお精測定のデータ処理を行う
ために処理演算部CO8190は、アドレスを指定して
メモリ部MR290の内容を読み取ることができる。
この様にして読み取られたデータを第3図(a)に対応
させて説明すると、第3図(a)の横軸がメモリのアド
レスであり、その1個1個のデータは10回の計測値の
加算値となっている。従って、この加算値を10で除せ
ば平均値を得ることができる。そして、メモリのアドレ
スと位相の関係は、n (101)のアドレスが2πの
位相に対応する。
ここで、位相による時間の精測定について説明するが、
データ処理による計測方法の内、ゼロクロス検出法を例
に説明すると、アドレスOのメモリから順次スキャンし
ていき、データ値が負から正に変化するアドレスを検索
する。(第3図(b)におけるψ。に相当する)そして
、この検索されたアドレスのデータ値と、その前のデー
タとと利用して、ゼロクロス点とデータが正に変化した
時のアドレスとのアドレス差(第3図(b)のψ4に対
応する)を演算する。即ち、■アドレス以下の仮想の微
少アドレスを求め、正に変化した時のアドレスからその
アドレス差を減することにより、ゼロクロスのアドレス
を算出することができる。
この様に計算されたゼロクロスのアドレス値と1/(1
01*15MHz)との積を計算すれば。
精測定の時間を求めることができ、更に、このアドレス
値と10m/101との積を計算すれば、精測定の距離
を求めることができる。なお、ここでカウンタ部CTC
180の時間分解は、1/(101*15MHz)であ
り、距離分解は、10m/101となる。そして、処理
演算部CO3190は、カウンタ部CTC180で得ら
れた計数値を距離にflA算して粗測定値を求め、更に
、ゼロクロスのアドレス値を距離に換算して精測定値を
求め、この粗測定値と精測定値とを合成することにより
、目的の距離を算出することができる。なお、シャッタ
3の動作は、第5図のクロックによる位相測定法と同一
であるので1明を省略する。
[データ処理による位相測定の変形例1次に、データ処
理による位相検出・法の変形例を説明する。前述の第6
図に示すデータ処理の電気系においては、シンセサイザ
5YH260の入力周波数が15Hzと比較的低い周波
数となっている。−船釣にシンセサイザ5YH260は
フェーズロックループで構成されているため、入力信号
が低いと動作が安定するまでに時間がかかる。本実施例
はこの問題点に鑑み改良されたもので、第7図に示す様
に第2の分周器DVD250とシンセサイザ5YH26
0の位置を逆に接続し、更に、第2の分周器DVD 2
50の出力でも基準信号S(バンドパスフィルタBFI
IOの出力)の波形をサンプリングすることにより、基
準のサンプリング波形を得ようとするものである。
メモリMRは、n*2以上のメモリを有し、最上位のア
ドレスはフリップフロップFF400によって示される
。即ち、最上位のアドレスが°゛0″であるn個のメモ
リには、基準のサンプリング波形のデータが記憶され、
最上位のアドレスが′。
1”であるn個のメモリには、測定信号のサンプリング
波形が記憶されている。なお、このフリップフロップF
F400は、第2の分周器DVD 250の出力信号を
リセット信号に、パルス検出器PD170の出力信号を
セット信号として用いている。
次に第8図に示す第2実施例に基づいて、本実施例の作
用を説明すると、基準信号発生器0SC100で発生し
た1 5MHzは、第1の分周器DVC240で1/1
00に分周されて150KH2となり、シンセサイザ5
YH260で101倍に逓倍されて15.15MHzと
なった後、更に第2の分周器DVD250で1/100
00に分周されて、1.515KHzの信号となる。そ
して、この1.515KHz をドライバDR150等
に出力し、レーザダイオード1等を駆動させることがで
きる。
ここで、シンセサイザ5YH260の構成な第9図に基
づいて詳細に説明する。シンセサイザ5YH260は、
位相比較器261とローパスフィルタLPF262と電
圧制御発振器VCXO263とミキサ264とから構成
されている。電圧制御発振器VCXO263の出力信号
は、ミキサ264に送出され、基準信号発生器03C1
00の基準信号と混合検波される様になっている。ミキ
サ264は、例えばD−F/Fフリップフロップ回路か
ら構成することも可能である。そして電圧制御発振器V
CXO263の出力信号である15.15MHz を7
9117071回路のデータ端子に入力し、基準信号発
生器O3C100の基準信号である1 5MHz を7
9117071回路のクロック端子に入力すれば、基準
信号の15MHzのトリガによって、ビート信号を取り
出すことができる。従ってミキサ264は、電圧制御発
振器VCXO263の出力信号である1 5.15MH
zと、基準信号発生器0SC100の出力信号である1
5MHz を混合検波して、これらの差の周波数に相当
する1 50KHzの信号を取り出すことができる。更
に、第1の分周器DVC240で分周された1 50K
Hz と、ミキサ264の出力信号とを位相比較器26
1で位相比較し、この出力信号を、ローパスフィルタL
PF262を介して電圧制御発振器VCXO263の周
波数制御端子側に出力する様になっている。これらのフ
ェーズロックループにより、第1の分周器240の出力
信号と、ミキサ264の出力信号を同期させることがで
きる。
そして、第2の分周器DVD250にパルス信号が発生
すると、ドライバDR150がレーザダイオード1を駆
動し、光を放射させると共に、アドレスカウンタACT
300が+1インクリメントされ、フリップ”フロップ
FF400がリセットされる。従って、最上位アドレス
がII O11であり、下位アドレスがアドレスカウン
タACT300に示されるメモリのデータが、メモリ部
MR290から加算器AC280に転送される。そして
、サンプルホールド5H200とADコンバータAD2
70にも第2の分周器DVD250の信号が送出されて
おり、この第2の分周器DVD250の出力側にパルス
が発生している間、サンプルホールド5H200はサン
プリング状態となる。そして、第2の分周器DVD25
0のパルスの出力が終了すると、サンプルホールド5H
200はホールド状態となり、ADコンバータAD27
0がAD変換を開始する。このAD変換が終了すると、
加算器AC280によって、AD変換によってデジタル
化されたデータとメモリのデータとが加算され、メモリ
のデータは、加算されたデータに書き換えられる。やが
て光パルスが受光素子に入射し、パルス検出器PDの出
力側にパルスが発生すると、フリップフロラ1FF40
0はセットされ、最上位アドレスがパ1”であり、下位
アドレスがアドレスカウンタACT300で示されるア
ドレスのデータが、メモリ部MR290から加算器AC
280に転送される。そして、第2の分周器DVD25
0の出力パルスの動作時と同様に、パルス検出器PD1
70のパルス出力が完了すると、メモリMR290の内
容が書き換えられる。この様に、第2の分周器DVD2
50とパルス検出器PD170とにパルスが現れるたび
に、メモリ部MR290のアドレスを指定する最上位が
切り替えられ、更に、第2の分周器DVD250のパル
ス出力により、アドレスカウンタACT300が+1イ
ンクリメントされる。この結果、メモリ部MR290の
最上位アドレス+1011のメモリ群には、第2の分周
器DVD250の出力でサンプリングした波形が記憶さ
れ、峡上位アドレスが1″のメモリ群には、パルス検出
器PD170の出力でサンプリングした波形が記憶され
る。従って、第10図に示す様に、最上位のアドレスが
1Tol+のデータはPの様に表され、最上位のアドレ
スが′1°′のデータはQの様に表される。従って、処
理制御部C0D190が、PとQとの位相差を演算すれ
ば、時間差等を高精度に計測することができる。なお、
P、Qの位相の検出方法は、従前に説明したデータ処理
による位相の測定法を利用すればよいので説明を省略す
る。
以上の様に構成された位相測定装置にはシンセサイザが
使用されているが、第5図に示す位相測定装置ではシン
セサイザ5YH140が、第2の分周器DVB130の
後段側に接続されている。
同様に第6図に示す位相測定装置でもシンセサイザ5Y
H260が、第2の分周器DVD250の後段側に接続
されている。即ち、第5図及び第6図のシンセサイザは
、信号が低周波となる最終段の分周器に接続されるのに
対して、第7図に示す位相測定装置ではシンセサイザ5
YH260が、第1の分周器DVC240と第2の分周
器DVD250の間に挿入されている。2個の分周器に
対するシンセサイザの接続位置は、設計上適宜設定され
るもので、限定されるものではない。
なお、処理演算部190はメモリ手段を備えたマイクロ
コンピュータで構成することが望ましい。
特に、ワンチップマイコンで構成すれば、極めて小型軽
量の時間差測定装置を提供することができる。才な本実
施例は時間差の測定で説明したが、光速を利用して距離
や速度等の計測に適用できることは言うまでもない。
「効果」 以上の様に構成された本発明は、概算測定手段と精密測
定手段とからなっており、精密測定手段が、測定信号M
と同期の異なる基準信号Sを、該測定信号Mのパルスで
サンプリングし、このサンプリングで得られたサンプリ
ング波形の位相差を、位相検出手段で検出する構成を有
するので、基準信号Sの周期以下の精密測定を行うこと
ができるという効果がある。更に、前記概算測定により
、基準信号Sの周期単位となる様な時間を測定し、この
概算測定値と前記H!密測定による測定値とを合成する
ので、パルス間の時間差を高分解に測定することができ
るという卓越した効果がある。即ち、基準信号Sを測定
信号Mのパルスでサンプリングするので、サンプリング
波形を基準信号Sより低い周波数に変換したことと等価
となり、この 。
サンプリング波形の位相差を測定すれば、測定信号Mの
時間差を演算することができるので、パルス間の時間差
を精密に測定することができるという効果がある。また
、データ全体で平均化効果が期待できるので、極めて高
精度な時間差の測定装置を提供することができる。1
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図と第2図とは
、測定信号Mと基準信号Sとの関係を説明する図であり
、第3図はデータ処理による位相差検出方法を説明する
図、第4図は光測距装置の光路を説明する図、第5図は
クロック計数による位相差検出装置の構成を示す図、第
6図はゼロクロスによる位相差検出装置の構成を示す図
、第7図はデータ処理による位相検出装置の変形例を示
す図、第8図は位相検出装置の第2実施例を示す図、第
9図はシンセサイザ5YH260の構成を示す図、第1
0図はメモリに記憶されたデータを示す図であり、第1
1図は従来の時間差測定を説明する図である。 M・・・測定信号   S・・・基準信号ψ1・・・位
相変化値 100・・・基準信号発生器 120.130.240.250・・・分周器140.
260・・・シンセサイザ 170・・・パルス検出器 180.220・・・カウンタ部 190・・・処理演算部 200・・・サンプルホールド 280・・・加算器 290・・・メモリ部 300・・・アドレスカウンタ (b) 第1図 第2図 第3図 第4図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)連続したパルスの時間差を測定する測定装置にお
    いて、この測定装置は概算測定手段と精密測定手段とか
    らなっており、前記概算測定手段は、パルス間の時間差
    を計測する構成を備えており、前記精密測定手段は、測
    定信号Mと同期の異なる基準信号Sを発生させるための
    基準信号発生手段と、測定信号Mのパルスで基準信号S
    をサンプリングするためのサンプリング手段と、このサ
    ンプリング手段で形成されたサンプリング波形の位相差
    を検出するための位相検出手段とから構成されており、
    この位相検出手段で検出された位相差を時間差に換算す
    ると共に、前記概算測定手段の測定値と精密測定手段の
    測定値とからパルス間の時間差を演算するための演算処
    理手段を備えたことを特徴とする時間差の高分解測定装
    置。
JP1165656A 1988-06-29 1989-06-28 時間差の高分解測定装置 Expired - Lifetime JP2916780B2 (ja)

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