JPH05232229A - パルス信号検出装置及び光波距離計 - Google Patents

パルス信号検出装置及び光波距離計

Info

Publication number
JPH05232229A
JPH05232229A JP4072307A JP7230792A JPH05232229A JP H05232229 A JPH05232229 A JP H05232229A JP 4072307 A JP4072307 A JP 4072307A JP 7230792 A JP7230792 A JP 7230792A JP H05232229 A JPH05232229 A JP H05232229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comparator
signal
reception timing
pulse
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4072307A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3141119B2 (ja
Inventor
Masahiro Oishi
政裕 大石
Fumio Otomo
文夫 大友
Kazuaki Kimura
和昭 木村
Masaaki Yabe
雅明 矢部
Yasutaka Katayama
康隆 片山
Kazue Koshikawa
和重 越川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP04072307A priority Critical patent/JP3141119B2/ja
Publication of JPH05232229A publication Critical patent/JPH05232229A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3141119B2 publication Critical patent/JP3141119B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光波距離計の受信タイミング信号の検出に最
適なパルス信号検出装置を提供する。 【構成】 光源部がパルス的に発光し、光源部からの光
を測定対象物に対して送出し、この測定対象物からの反
射光を受光し、電気信号の受信パルスに変換する様にな
っている。受光手段で変換された受信パルスを減衰振動
波形に変換し、同調増幅手段で変換された減衰振動波形
のスレッシュレベルに対するクロスポイントを検出し、
受信タイミング信号を形成する様になっている。離測定
手段が、光源部の発光から前記受信タイミング信号まで
の時間差により、測定対象物との距離を測定し、減衰振
動波形から検出された複数のクロスポイントのうち、少
なくとも2個以上のクロスポイントを受信タイミング信
号とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は入力されたパルス信号を
減衰振動波形に変換するための変換手段を備え、この減
衰振動波形のスレッシュレベルに対するクロスポイント
を検出し、検出された複数個のクロスポイントの内、少
なくとも2つのクロスポイントから受信タイミングを検
出するパルス信号検出装置に係わり、特に、光波距離計
の受信タイミング信号の検出に最適なパルス信号検出装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザーであるパルスレーザーダ
イオード(PLD)を光源に用いたパルス方式の光波距
離計は図5に示す様な方法により、受光パルスの重心位
置を求め、受信タイミング信号として利用している。
【0003】即ち、測定対象物からの反射されたパルス
光(a)は受光素子により受光され、同調アンプにより
減衰振動波形(b)になる。なお減衰振動波形は、同調
アンプのQを適切に設定することにより得られる。この
減衰振動波形(b)からパルス光(a)の重心位置に相
当する受信タイミング信号を得るためには、第1のコン
パレータ及び第2のコンパレータの2つのコンパレータ
から構成される受信タイミング検出回路を使用してい
る。この受信タイミング検出回路は、第1のコンパレー
タが減衰振動波形(b)のb2の部分をスレッシュレベ
ルVS1 によって捕らえて受光を確認し、一定の時間H
ighの出力信号(c)を出力する様になっている。そ
して第2のコンパレータは、第1のコンパレータがHi
ghの間、能動状態となるものであり、スレッシュレベ
ルはVS2 (0V)に設定されており、減衰振動信号
(b)のb3の部分を捕らえ出力信号(d)を出力する
様になっている。そして受信タイミング信号としては、
出力信号(d)の立ち上がり部又は立ち下がり部を採用
されており、一般的には、出力信号(d)の立ち上がり
部d1 を使用する場合が殆どである。
【0004】この受信タイミング検出回路は、パルス光
(a)の波高値が、空気中の揺らぎ等によって変動して
も、その重心位置が変化しなければ減衰振動波形(b)
のクロスポイントも変化しないため、第2のコンパレー
タの出力信号(d)の波形のタイミングも変化しないと
いう利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の受
信タイミング検出回路は、第2のコンパレータのオフセ
ットが、温度変化等の外部要因により変動すれば、スレ
ッシュレベルVS2 も変動し、距離測定の精度に悪影響
を及ぼすという致命的な問題点があった。 即ち、コン
パレータのオフセット調整が必要となり、この0点調整
が面倒である上、コンパレータには温度特性に優れた高
価なものを採用する必要があり、極めてコスト高となる
問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
案出されたもので、入力されたパルス信号を減衰振動波
形に変換するための変換手段と、この変換手段で変換さ
れた減衰振動波形を検出するための第1のコンパレータ
と、前記減衰振動波形のスレッシュレベルに対するクロ
スポイントを検出するための第2のコンパレータとから
なり、該第2のコンパレータで検出された複数個のクロ
スポイントの内、少なくとも2つの該クロスポイントか
ら受信タイミングを検出することを特徴としている。
【0007】また本発明の光波距離計は、パルス的に発
光する光源部と、この光源部からの光を測定対象物に対
して送出するための光学手段と、この測定対象物からの
反射光を受光し、電気信号の受信パルスに変換するため
の受光手段と、この受光手段で変換された受信パルスを
減衰振動波形に変換するための同調増幅手段と、この同
調増幅手段で変換された減衰振動波形のスレッシュレベ
ルに対するクロスポイントを検出し、受信タイミング信
号を形成するための受信タイミング検出手段と、前記光
源部の発光から前記受信タイミング信号までの時間差に
より、測定対象物との距離を測定するための距離測定手
段とからなる光波距離計において、前記受信タイミング
検出手段が、前記減衰振動波形から検出された複数のク
ロスポイントのうち、少なくとも2個以上のクロスポイ
ントを受信タイミング信号とする様に構成されている。
【0008】
【作用】以上の様に構成された本発明は、変換手段が、
入力されたパルス信号を減衰振動波形に変換し、第1の
コンパレータが、変換手段で変換された減衰振動波形を
検出し、第2のコンパレータが、減衰振動波形のスレッ
シュレベルに対するクロスポイントを検出し、第2のコ
ンパレータで検出された複数個のクロスポイントの内、
少なくとも2つの該クロスポイントから受信タイミング
を検出する様になっている。
【0009】また本発明の光波距離計は、光源部がパル
ス的に発光し、光学手段が、光源部からの光を測定対象
物に対して送出し、受光手段が、この測定対象物からの
反射光を受光し、電気信号の受信パルスに変換する様に
なっている。そして同調増幅手段が、受光手段で変換さ
れた受信パルスを減衰振動波形に変換し、受信タイミン
グ検出手段が、同調増幅手段で変換された減衰振動波形
のスレッシュレベルに対するクロスポイントを検出し、
受信タイミング信号を形成する様になっている。また距
離測定手段が、光源部の発光から前記受信タイミング信
号までの時間差により、測定対象物との距離を測定し、
受信タイミング検出手段が、減衰振動波形から検出され
た複数のクロスポイントのうち、少なくとも2個以上の
クロスポイントを受信タイミング信号とする様になって
いる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0011】本発明のパルス検出装置は図1に示す様
に、同調アンプ160と、受信タイミング検出回路17
0と、演算処理手段1000とから構成されている。同
調アンプ160は、入力された電流パルス列を電圧信号
に変換し、減衰振動波形に変換すると共に、反転増幅を
行うものである。受信タイミング検出回路170は、第
1のコンパレータ171と第2のコンパレータ172と
ワンショットバイブレータ173と立ち上がりエッジ検
出器174と立ち下がりエッジ検出器175とから構成
されている。第1のコンパレータ171は図2に示す様
に、スレッシュレベルVS1 を有しており、入力パルス
の入力を確認し、スレッシュレベル0Vを有する第2の
コンパレータ172を一定時間能動状態とする様になっ
ている。そして第2のコンパレータ172は、減衰振動
波形の0Vとのクロスポイントを2箇所捕らえ、受信タ
イミング信号を出力する様になっている。そして第2の
コンパレータ172の出力側には、立ち上がりエッジ検
出器174と立ち下がりエッジ検出器175が接続され
ており、立ち上がりエッジ検出器174と立ち下がりエ
ッジ検出器175の出力信号は演算制御手段1000に
送られる様になっている。そして演算処理手段1000
は、立ち上がりエッジ検出器174で検出したd1と立
ち下がりエッジ検出器175で検出したd2 の平均を求
め、この平均値を受信パルスのタイミング信号とする様
になっている。なお、減衰振動波形の0Vとのクロスポ
イントは、2箇所に限らず、2箇所以上測定し、それら
の平均値を使用することもできる。
【0012】次に、本発明のパルス検出装置を使用した
光波距離計の実施例を図3及び図4に基づいて説明す
る。
【0013】第3図に示す様に本実施例の光波距離計
は、レーザダイオード1と、コンデンサレンズ2と、コ
ンデンサレンズ3と、一対の分割プリズム41、42
と、光路切り替えチョッパ5と、内部光路6と、APD
71と、光ファイバー8と、プリズム9と、対物レンズ
10から構成されている。そして、コーナキューブ11
は、光波距離計本体から離れた位置に配置される測定対
象物に該当するものであり、光パルスを反射する機能を
有している。
【0014】レーザダイオード1とコンデンサレンズ2
1、22と発光側光ファイバー81と分割プリズム41
とプリズム9と対物レンズ10とが光学手段に該当す
る。
【0015】レーザダイオード1は光源部に該当するも
ので、本実施例のレーザダイオード1はパルスレーザダ
イオードが採用されており、比較的大きなピークパワー
を持ち、デューティ比が0.01%程度のパルス波を発
生させることができる。光路切り替えチョッパ5は、光
束を分割させるものである。APD71は受光手段に該
当するものであり、レーザダイオード1から発射された
パルス光線を受光できる素子であれば足りる。
【0016】分割プリズム41は、第1のハーフミラー
411と第2のハーフミラー412とから構成されてお
り、分割プリズム42は、第1のハーフミラー421と
第2のハーフミラー422とからなっている。光ファイ
バー8は、発光側光ファイバー81と受光側光ファイバ
ー82とから構成されている。
【0017】発光パルス列がレーザダイオード1から発
射されると、コンデンサレンズ21、22により発光側
光ファイバー81の入力端81aに結合される。発光側
光ファイバー81の出力端81bから射出された発光パ
ルス列は、分割プリズム41に送られる。分割プリズム
41の第1のハーフミラー411を透過したパルス列
は、光路切り替えチョッパ5を介して、外部測距光路に
射出可能となっている。分割プリズム41の第1のハー
フミラー411で反射され、更に第2のハーフミラー4
12で反射されたパルス列は、光路切り替えチョッパ5
を介して、内部測距光路6に射出可能となっている。光
路切り替えチョッパ5は、内部測距光路6と外部測距光
路を切り替えるためのものである。従って、光路切り替
えチョッパ5が外部測距光路を選択した場合には、パル
ス列はプリズム9で反射された後、対物レンズ10によ
り外部に射出される。
【0018】対物レンズ10から射出されたパルス列
は、コーナキューブ11で反射され、再び対物レンズ1
0で受光されプリズム9に送られる。受光されたパルス
列は、プリズム9で反射されて分割プリズム42に送ら
れ、分割プリズム42の第1のハーフミラー421を透
過した受信パルス光は、受光側光ファイバー82の受光
端82aに結合される。
【0019】なお光路切り替えチョッパ5が内部測距光
路6を選択した場合には、発光パルス列は、内部測距光
路6を通って分割プリズム42に送られる。そして光パ
ルス列は、分割プリズム42に内蔵された第1のハーフ
ミラー421と第2のハーフミラー422で反射され、
受光側光ファイバー82の受光端82aに結合される様
になっている。
【0020】そして受光側光ファイバー82の射出端8
2bから射出された光パルス列は、コンデンサレンズ3
1、32によりAPD71に結合する様になっており、
APD71で電流パルスに変換される様になっている。
【0021】次に本実施例の電気回路の構成を詳細に説
明する。
【0022】(第1の実施例)
【0023】図3に示す第1実施例は、水晶発信器10
0と第1の分周器110とシンセサイザー120と第2
の分周器130とタイミング回路140とレーザダイオ
ード1とレーザダイオードドライバー150とAPD7
1と同調アンプ160と受信タイミング検出回路170
とカウンタ180とピークホールド回路190とレベル
判定回路200と、バンドパスフィルタ210とサンプ
ルホールド(S/H)220と切換器230とADコン
バータ300とメモリ400とCPU500とから構成
されている。
【0024】水晶発振器100は、基準信号発生手段の
1つであり、15MHzの基準信号を発生させている。
この基準信号は、第1の分周器110とシンセサイザー
130とバンドパスフィルタ210とカウンタ180と
に供給されている。第1の分周器110に供給された基
準信号は、第1の分周器110で1/100に分周され
て150KHzとなりシンセサイザー120に送られ
る。シンセサイザー120は、第1の分周器110から
供給された150KHzと水晶発振器100から供給さ
れた15MHzで15.15MHzを作り、第2の分周
器130に送出する様になっている。第2の分周器13
0は、シンセサイザー120から供給された15.15
MHzを1/50に分周して303KHzを作り、タイ
ミング回路140に送る様になっている。なお、第1の
分周器110、第2の分周器130、シンセサイザ12
0の出力信号は、2値化の信号である。
【0025】タイミング回路140は、レーザダイオー
ドドライバー150に対してパルスレーザー発光タイミ
ング信号を送出し、更にタイミング回路140は、減衰
振動波形のピークホールド回路190に対してリセット
信号を送出する様になっている。なおパルスレーザー発
光タイミング信号及びピークホールド回路190に対す
るリセット信号は、共に3030Hzで繰り返される信
号である。
【0026】そして、レーザダイオードドライバー15
0は、タイミング回路140のパルスレーザー発光タイ
ミング信号に従って、レーザダイオード1をパルス的に
駆動する。従って、レーザダイオード1は、周期が1/
3030Hzのパルス状の光線を発射する。
【0027】レーザーダイオード1から発射された光パ
ルスは、光学系を通過しAPD71で受光される。この
APD71は受光素子7の1つであり、pn接合に深い
バイアスを加えてナダレ増倍を誘起させ、利得を得るこ
とのできるダイオードである。APD71は、内部参照
光路を通った光パルスと、外部測距光路を通った光パル
スを受光する。APD71により光パルスは、電流パル
ス列の電気信号に変換され、同調アンプ160に送られ
る。
【0028】同調アンプ160は、APD71からの電
流パルス列を電圧信号に変換し、減衰振動波形に変換す
ると共に、反転増幅を行うものである。同調アンプ16
0で形成された減衰振動波形は、受信タイミング検出回
路170とピークポールド回路190に供給される。
【0029】受信タイミング検出回路170は、第1の
コンパレータ171と第2のコンパレータ172とワン
ショトバイブレータ173と立ち上がりエッジ検出器1
74と立ち下がりエッジ検出器175とから構成されて
いる。第1のコンパレータ171は、スレッシュレベル
S1 を有しており、光パルスの受光を捕らえて確認
し、スレッシュレベル0Vを有する第2のコンパレータ
172を一定時間能動状態とする様になっている。そし
て第2のコンパレータ172は、減衰振動波形の0Vと
のクロスポイントを2箇所捕らえ、受信タイミング信号
を出力する様になっている。そして第2のコンパレータ
172の出力側には、立ち上がりエッジ検出器174と
立ち下がりエッジ検出器175が接続されており、立ち
上がりエッジ検出器174の出力信号は第1のサンプル
ホールド回路221に送られ、立ち下がりエッジ検出器
175の出力信号は第2のサンプルホールド回路222
に送出する様になっている。なお減衰振動波形の0Vと
のクロスポイントは、2箇所以上検出する構成としても
よい。
【0030】水晶発振器100からバンドパスフィルタ
210に送られた15MHzは正弦波となり、第1のサ
ンプルホールド回路221と第2のサンプルホールド回
路222に送出される。そして第1のサンプルホールド
回路221が、立ち上がりエッジ検出器174の出力信
号によりサンプルホールドし、第2のサンプルホールド
回路222が、立ち下がりエッジ検出器175の出力信
号によりサンプルホールドを行う様になっている。サン
プルホールド回路221と第2のサンプルホールド回路
222でサンプルホールドされた波形信号は切替器23
0に送られ、切替器230はCPU500からの切替信
号に従い、切り替えられる。切替器230により切り替
えられた波形信号は、ADコンバータ300でAD変換
され、変換されたデジタルデータは予め定められたメモ
リ400に記憶される様になっている。なおAD変換が
終了すると、CPU500に対して変換終了信号を出力
する様になっている。
【0031】立ち上がりエッジ検出器174の出力信号
は、カウンタ180にも供給される様になっている。カ
ウンタ180には、水晶発振器100からの15MHz
が供給されており、立ち上がりエッジ検出器174から
の信号が入力されるまでカウントする様になっており、
このカウント値はCPU500に送られて、粗測定距離
値とされる。なお水晶発振器100の発振周波数は、1
5MHzであるから、
【0032】 (C/15MHz)/2=10m (C=光速)
【0033】となり、1クロックが10mとなる。
【0034】また同調アンプ160からピークホールド
回路190に送られた減衰振動波形は、ピークホールド
回路190にピークホールドされ、減衰振動波形の波高
値に応じたDCレベル信号となり、レベル判定回路20
0に送られる。レベル判定回路200はピークホールド
回路190からの信号を受け、受光パルス列の光量がA
PD71、同調アンプ160、受信タイミング検出回路
170が適正に動作する範囲であるか否かを判定し、そ
の結果をCPU500に送る様になっている。CPU5
00は、レベル判定回路200からの信号を受け、受光
パルス列の光量が適正値である場合のみ、カウンタ18
0からのカウンタ値、及びADコンバータ300からの
データを採用する様になっている。
【0035】更にピークホールド回路190は、タイミ
ング回路140からのリセット信号により発光パルス列
が発光される毎にリセットされるので、発光パルスの発
光毎に光量の判定を行うことができる。従って、光波距
離装置本体と測定対象物との間の空気の揺らぎ等が原因
の受光光量の変動による悪影響を最小限にすることがで
きる。
【0036】水晶発振器100から送出された15MH
zを、バンドパスフィルタ210に通して得られた正弦
波と、レーザダイオード1の発光周波数3030Hzと
は、少しずつずれている。このため、受信タイミング信
号とバンドパスフィルタ210に通して得られた正弦波
との位相関係も同様に少しずつずれている。この位相ず
れ量は、
【0037】 (1/3030Hz)/(1/15MHz) =4950+(50/101)
【0038】となり、「50/101」となる。
【0039】各発光パルス列と、バンドパスフィルタ2
10に通して得られた正弦波正弦波信号との位相関係
は、101回で1周期となる位相関係になっており、1
02回目の発光パルス列は、1回目と同じ位相関係とな
る様になっている。このため、サンプルホールド(S/
H)220の出力信号は、
【0040】f=3030Hz/101 =30Hz
【0041】で1周期となる。そして受信タイミング信
号と、バンドパスフィルタ210の出力信号との位相ず
れ量が、「50/101」であるため、サンプルホール
ド(S/H)220の出力信号は正弦波とならないが、
AD変換後にメモリ400に記憶する段階で並べ替えを
実行することにより、横軸をメモリ400上のアドレ
ス、縦軸をAD変換値データとした時に、正弦波状とな
るAD変換データを作ることができる。更に102回目
以降の以降の発光パルス列によるサンプルホールド及び
AD変換されたデータは、30Hzの2周期目以降のデ
ータとなるため、レベル判定回路200の判定結果が適
正であれば前回までの周期のデータと加算し、後にデー
タの平均化処理を行ってAD変換データの精度を高める
ことができる。
【0042】なお、第1のサンプルホールド回路221
によって得られたAD変換データと、第2のサンプルホ
ールド回路222によって得られたAD変換データを用
いて、それぞれのデータにフーリエ変換を施すことによ
り位相を求め、この値を平均する演算を行い、この平均
値を用いる様に構成されている。
【0043】以上の様に実行されるレーザダイオード1
の発光から、AD変換されたデータのメモリ400への
格納までの処理を、外部測距光路と内部参照光路につい
て行う。内部参照光路によるAD変換データと、外部測
距光路のAD変換データとを比較し、2つの波形の位相
差φが光路差に相当することになる。各波形にフーリエ
変換を施し、基本成分波の位相情報を求め、その位相差
から10m単位以下の精密測定距離を求めることができ
る。なお、粗測定距離についても、外部測距光路と内部
測距光路におけるカウンタ180のカウンター差から1
0mの精度で求めることができる。そして粗測定距離と
精密測定距離を組み合わせることにより、光波距離計か
ら測定対象物までの実際の距離を求めることができる。
これらの動作を行う構成が距離測定手段に該当するもの
である。
【0044】なお精密測定距離は、AD変換されたデー
タ値に対してフーリエ変換を施して基本波成分の位相を
求めているので、サンプルホールドされる波形は必ずし
も正弦波である必要はなく、積分波や三角波であっても
よい。同様にバンドパスフィルタ210に代えて、ロー
パスフィルタを採用することもできる。
【0045】以上の様に構成された第1の実施例は、第
1のサンプルホールド回路221によって得られたAD
変換データと、第2のサンプルホールド回路222によ
って得られたAD変換データを用いて、それぞれのデー
タにフーリエ変換を施すことにより位相を求め、この値
を平均する様に構成されているので、受信タイミング検
出回路170の第2のコンパレータ172のオフセット
を除去することができるという卓越した効果がある。
【0046】(第2の実施例)
【0047】次に図4に基づいて第2の実施例を説明す
る。第1の実施例では、第1のサンプルホールド回路2
21と第2のサンプルホールド回路222の2個のサン
プルホールド回路を使用しており、第1のサンプルホー
ルド回路221が、立ち上がりエッジ検出器174の出
力信号によりサンプルホールドし、第2のサンプルホー
ルド回路222が、立ち下がりエッジ検出器175の出
力信号によりサンプルホールドを行う様になっている。
そしてサンプルホールド後の信号を切替器230により
切り替えている。
【0048】第2の実施例はサンプルホールド回路22
0を1個だけ用い、立ち上がりエッジ検出器174の出
力信号と、立ち下がりエッジ検出器175の出力信号と
を切替器230により切り替え、切り替えられた出力信
号をサンプルホールド回路220に送出する様に構成さ
れている。
【0049】第2の実施例は、立ち上がりエッジと立ち
下がりエッジを測定するに当り、同一の減衰振動波形に
ついては実施できないという短所はあるが、短時間で交
互に測定すれば第1の実施例と同様な作動を行わせるこ
とができるという効果がある。なお、その他の構成、動
作は第1の実施例と同様であるから説明を省略する。
【0050】
【効果】以上の様に構成された本発明は、入力されたパ
ルス信号を減衰振動波形に変換するための変換手段と、
この変換手段で変換された減衰振動波形を検出するため
の第1のコンパレータと、前記減衰振動波形のスレッシ
ュレベルに対するクロスポイントを検出するための第2
のコンパレータとからなり、該第2のコンパレータで検
出された複数個のクロスポイントの内、少なくとも2つ
の該クロスポイントから受信タイミングを検出する様に
構成されているので、第2のコンパレータのドリフトを
除去することができるので、比較的安価なコンパレータ
を採用することができるという卓越した効果がある。
【0051】また本発明の光波距離計は、パルス的に発
光する光源部と、この光源部からの光を測定対象物に対
して送出するための光学手段と、この測定対象物からの
反射光を受光し、電気信号の受信パルスに変換するため
の受光手段と、この受光手段で変換された受信パルスを
減衰振動波形に変換するための同調増幅手段と、この同
調増幅手段で変換された減衰振動波形のスレッシュレベ
ルに対するクロスポイントを検出し、受信タイミング信
号を形成するための受信タイミング検出手段と、前記光
源部の発光から前記受信タイミング信号までの時間差に
より、測定対象物との距離を測定するための距離測定手
段とからなる光波距離計において、前記受信タイミング
検出手段が、前記減衰振動波形から検出された複数のク
ロスポイントのうち、少なくとも2個以上のクロスポイ
ントを受信タイミング信号とする様に構成されているの
で、受信タイミング信号の検出を行う際に、立ち上がり
部と立ち下がり部の双方を使用し、その平均値を使用す
ることができ、光波距離計内のゆらぎ等による誤差を除
去することができるという卓越した効果がある。
【0052】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】本実施例の受信タイミング信号の検出を説明す
る図である。
【図3】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図5】従来の受信タイミング信号の検出を説明する図
である。
【符号の説明】
1 レーザダイオード 2 コンデンサレンズ 3 コンデンサレンズ 41 分割プリズム 42 分割プリズム 5 光路切り替えチョッパ 71 APD 8 光ファイバー 9 プリズム 10 対物レンズ 11 コーナーキューブ 160 同調アンプ 170 受信タイミング検出回路 171 第1のコンパレータ 172 第2のコンパレータ 173 ワンショットバイブレータ 174 立ち上がりエッジ検出器 175 立ち下がりエッジ検出器 180 カウンタ 190 ピークホールド回路 220 サンプルホールド回路 230 切換器 300 ADコンバータ 400 メモリ 500 CPU 1000 演算処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢部 雅明 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内 (72)発明者 片山 康隆 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内 (72)発明者 越川 和重 東京都板橋区蓮沼町75番1号 株式会社ト プコン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたパルス信号を減衰振動波形に
    変換するための変換手段と、この変換手段で変換された
    減衰振動波形を検出するための第1のコンパレータと、
    前記減衰振動波形のスレッシュレベルに対するクロスポ
    イントを検出するための第2のコンパレータとからな
    り、該第2のコンパレータで検出された複数個のクロス
    ポイントの内、少なくとも2つの該クロスポイントから
    受信タイミングを検出することを特徴とするパルス信号
    検出装置。
  2. 【請求項2】 パルス的に発光する光源部と、この光源
    部からの光を測定対象物に対して送出するための光学手
    段と、この測定対象物からの反射光を受光し、電気信号
    の受信パルスに変換するための受光手段と、この受光手
    段で変換された受信パルスを減衰振動波形に変換するた
    めの同調増幅手段と、この同調増幅手段で変換された減
    衰振動波形のスレッシュレベルに対するクロスポイント
    を検出し、受信タイミング信号を形成するための受信タ
    イミング検出手段と、前記光源部の発光から前記受信タ
    イミング信号までの時間差により、測定対象物との距離
    を測定するための距離測定手段とからなる光波距離計に
    おいて、前記受信タイミング検出手段が、前記減衰振動
    波形から検出された複数のクロスポイントのうち、少な
    くとも2個以上のクロスポイントを受信タイミング信号
    とする様に構成されていることを特徴とする光波距離
    計。
JP04072307A 1992-02-21 1992-02-21 パルス信号検出装置及び光波距離計 Expired - Fee Related JP3141119B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04072307A JP3141119B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 パルス信号検出装置及び光波距離計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04072307A JP3141119B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 パルス信号検出装置及び光波距離計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05232229A true JPH05232229A (ja) 1993-09-07
JP3141119B2 JP3141119B2 (ja) 2001-03-05

Family

ID=13485486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04072307A Expired - Fee Related JP3141119B2 (ja) 1992-02-21 1992-02-21 パルス信号検出装置及び光波距離計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3141119B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214786A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Topcon Corp パルス信号の処理装置、パルス信号の処理方法およびプログラム
WO2007004606A1 (ja) * 2005-07-04 2007-01-11 Nikon Vision Co., Ltd. 測距装置
WO2010073994A1 (ja) 2008-12-25 2010-07-01 株式会社トプコン 距離測定装置及び距離測定方法
JP2017062169A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社リコー 回路装置、光検出器、物体検出装置、センシング装置、移動体装置、光検出方法、及び物体検出方法
CN112219135A (zh) * 2019-02-20 2021-01-12 深圳市大疆创新科技有限公司 一种测距装置、测距方法以及移动平台

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3532986B2 (ja) * 1995-02-21 2004-05-31 株式会社トプコン 光波測距装置
JP3532991B2 (ja) * 1995-02-24 2004-05-31 株式会社トプコン 光波測距装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005214786A (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Topcon Corp パルス信号の処理装置、パルス信号の処理方法およびプログラム
WO2007004606A1 (ja) * 2005-07-04 2007-01-11 Nikon Vision Co., Ltd. 測距装置
US7898647B2 (en) 2005-07-04 2011-03-01 Nikon Vision Co., Ltd. Distance measuring apparatus
JP5411430B2 (ja) * 2005-07-04 2014-02-12 株式会社 ニコンビジョン 測距装置
WO2010073994A1 (ja) 2008-12-25 2010-07-01 株式会社トプコン 距離測定装置及び距離測定方法
JP2017062169A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社リコー 回路装置、光検出器、物体検出装置、センシング装置、移動体装置、光検出方法、及び物体検出方法
CN112219135A (zh) * 2019-02-20 2021-01-12 深圳市大疆创新科技有限公司 一种测距装置、测距方法以及移动平台

Also Published As

Publication number Publication date
JP3141119B2 (ja) 2001-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2896782B2 (ja) パルス方式の光波距離計
JP2909742B2 (ja) 遅延時間測定装置
US6433860B1 (en) Light wave rangefinder
JPH07191144A (ja) パルス方式の光波距離計
JP3911575B2 (ja) パルス方式の光波距離計
JP3089332B2 (ja) 光波距離計
JP3141120B2 (ja) 位相測定装置及び距離測定装置
JPH05232229A (ja) パルス信号検出装置及び光波距離計
JP3256859B2 (ja) 光波距離計
JP2000206244A (ja) 測距装置
JP3374392B2 (ja) 測距レーダ
JPH06186337A (ja) レーザ測距装置
JPH05323029A (ja) 光波距離計による測距方法
JP3236941B2 (ja) 光波距離計における測距方法
JP3779633B2 (ja) パルス信号生成回路および距離測定装置
JPH08105971A (ja) マルチパルスによる測距方法とその装置
JP3141143B2 (ja) 光学的遅延手段を有する光波距離計
JPH08226969A (ja) 位相差測定装置及び光波距離計における遮光板制御装置
JP7252783B2 (ja) 距離測定装置
JP2670795B2 (ja) 測距装置
EP0328136A2 (en) Distance measuring apparatus
JPH0514162A (ja) 光電センサ
SU1427246A1 (ru) Устройство дл измерени индикатрис рассе ни света
JP2002093094A (ja) 磁気ヘッド浮上量測定装置
JPH07244160A (ja) 半導体レーザデジタル振動計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees