JP2002093094A - 磁気ヘッド浮上量測定装置 - Google Patents

磁気ヘッド浮上量測定装置

Info

Publication number
JP2002093094A
JP2002093094A JP2000274769A JP2000274769A JP2002093094A JP 2002093094 A JP2002093094 A JP 2002093094A JP 2000274769 A JP2000274769 A JP 2000274769A JP 2000274769 A JP2000274769 A JP 2000274769A JP 2002093094 A JP2002093094 A JP 2002093094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic head
light
flying height
phase
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000274769A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Ishimori
英男 石森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Electronics Engineering Co Ltd filed Critical Hitachi Electronics Engineering Co Ltd
Priority to JP2000274769A priority Critical patent/JP2002093094A/ja
Publication of JP2002093094A publication Critical patent/JP2002093094A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】低浮上の薄膜ヘッドを用いる高密度記録の磁気
ディスク装置の磁気ヘッドについて高い測定精度で浮上
量を測定することができる磁気ヘッド浮上量測定装置を
提供することにある。 【解決手段】レーザ光をそれぞれに変調して第1、第2
のレーザ光を発生させてその第1のレーザ光を対物レン
ズを通して磁気ヘッドに照射してその反射光と第2のレ
ーザ光の干渉波を生成して多数の受光素子で受光して第
1および第2のレーザ光の干渉信号に対応する周波数の
検出信号を多数の受光素子対応に発生し、この低い周波
数の各受光素子対応の検出信号についてそれぞれの位相
を位相測定回路で測定して、各受光素子対応の検出信号
の位相の群として検出信号を得て、この特性に基づいて
この特性と磁気ヘッドの浮上量との関係についてあらか
じめ測定されている多数の同様な位相の群の特性と比較
して特性が適合する磁気ヘッドの浮上量を測定浮上量と
して得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気ヘッド浮上
量測定装置に関し、詳しくは、低浮上の薄膜ヘッドを用
いる高密度記録の磁気ディスク記憶装置(以下磁気ディ
スク装置)の磁気ヘッドについて高い測定精度で浮上量
を測定することができるような磁気ヘッド浮上量測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の磁気ヘッド浮上量測定装置として
は、透明ディスク(例えば、ガラスディスク、石英ガラ
スディスク)を回転させて透明ディスクの裏面に磁気ヘ
ッドをローディングして磁気ヘッドを浮上させ、透明デ
ィスクの表面側から波長帯λa〜λbの白色光束を磁気
ヘッドのスライダ面に照射し、透明ディスクの表面の反
射光とスライダ面の反射光との光干渉波を得て、その強
度のピーク値を波長の関数として求めて浮上量を測定し
ている。この種の測定技術としてこの出願人による特開
平5−322522号の出願がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近では、磁
気ディスクの記録密度の飛躍的な向上に伴って磁気ヘッ
ドの低浮上化と負圧スライダー化(周速に対して浮上変
動がほとんどないヘッド)が実現され、その浮上量は数
十nmオーダとなってきている。このような低浮上量で
は前記の光干渉強度のピーク値がはっきりとしていない
ため、十分な測定ができない。そのため、低浮上ヘッド
に対して高精度な測定が期待できない問題がある。しか
も、光干渉波の強度のピーク値を波長の関数として求め
る浮上量測定では、測定時に測定装置のキャリブレーシ
ョンが必要であり、このキャリブレーションによる誤差
が低浮上ヘッドの浮上量に対して無視できなくなってき
ている。この発明の目的は、このような従来技術の問題
点を解決するものであって、低浮上の薄膜ヘッドを用い
る高密度記録の磁気ディスク装置の磁気ヘッドについて
高い測定精度で浮上量を測定することができる磁気ヘッ
ド浮上量測定装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためのこの発明の磁気ヘッド浮上量測定装置の特徴
は、多数の受光素子が所定の一方向に配列された受光器
を有し、レーザ光を第1の周波数で変調し、さらに第2
の周波数でレーザ光を変調して変調されたレーザ光を一
方向に配列された受光素子で受光できる幅に拡大して第
1の周波数で変調されたレーザ光を測定光として対物レ
ンズを通して落射照明によりディスクを介して磁気ヘッ
ドに照射し、その反射光を対物レンズを経て第2の周波
数で変調されたレーザ光と干渉させてこの干渉信号を多
数の受光素子で受光して干渉信号に対応する検出信号を
多数の受光素子対応に出力する測定光学装置と、各受光
素子対応の検出信号の位相をそれぞれ測定する位相測定
回路と、この位相測定回路により測定された各受光素子
対応の検出信号についての位相の群に基づいてあらかじ
め測定されている多数の同様な位相の群と磁気ヘッドの
浮上量との関係から検出信号の位相の群に適合する磁気
ヘッドの浮上量を得て測定浮上量とするデータ処理装置
とを有するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】このように、この発明にあって
は、レーザ光をそれぞれに変調して第1、第2のレーザ
光を発生させてその第1のレーザ光を対物レンズを通し
て磁気ヘッドに照射してその反射光と第2のレーザ光の
干渉波を生成して多数の受光素子で受光して第1および
第2のレーザ光の干渉信号に対応する周波数の検出信号
を多数の受光素子対応に発生する。このときの干渉信号
に対応する検出信号が2つの変調信号の差の比較的低い
周波数になる。この低い周波数の各受光素子対応の検出
信号についてそれぞれの位相を位相測定回路で測定し
て、各受光素子対応の検出信号の位相の群として検出信
号を得る。この位相の群として得られる位相群の特性
は、浮上した磁気ヘッドとディスクとの距離についての
光干渉の光学的な位相関係を電気信号に変換したものと
なる。そこで、この特性に基づいてこの特性と磁気ヘッ
ドの浮上量との関係についてあらかじめ測定されている
多数の同様な位相の群の特性と比較して特性が適合する
磁気ヘッドの浮上量を測定浮上量として得る。このよう
に、この発明では、浮上した磁気ヘッドとディスクとの
距離について光干渉の光学的な位相関係を電気信号に変
換して浮上量を求めているので、浮上量が数十nmオー
ダと低い、低浮上磁気ヘッドについて高い測定精度で浮
上量を測定することができる。
【0006】
【実施例】図1は、この発明の磁気ヘッド浮上量測定装
置の一実施例を示す構成図であり、図2は、ディスク面
と磁気ヘッドのスライダ面と間の入射光と位相との関係
の説明図、図3は、その浮上量−位相差特性の説明図、
図4は、その位相測定回路の説明図、図5は、その位相
差検出状態の説明図である。図1において、石英ガラス
等の透明ディスク1は、スピンドル2に装着されて回転
する。この透明ディスク1の上部には、磁気ヘッド浮上
量測定の際に用いられる光ヘテロダイン干渉測定装置3
が設けられている。その測定レーザビームLが光ヘテロ
ダイン干渉測定装置3から垂直に対物レンズ37を介し
て磁気ヘッド4に落射される。このとき、浮上量が測定
される磁気ヘッド4は、透明ディスク1の裏面側に配置
され、ピンドル2により回転しているディスク1の裏面
側でヘッドローディング機構(図示せず)によりローデ
ィングされている。
【0007】光ヘテロダイン干渉測定装置3には、対物
レンズ37の視野範囲に対応して130MHzと140
MHzの周波数の変調信号を発生させる音響光学変調器
(AOM)32を有していて、これを対物レンズ37の
視野範囲に拡大して対物レンズ37の入射(反射)角対
応に反射光を受光する一次元に配列されたAPD(アバ
ランシホトダイオード)素子からなるAPDラインセン
サ(受光器)5で受光して入射(反射)角対応の検出信
号を得る。入射(反射)角対応の各APD素子の出力
は、各APD素子5a〜5n対応に設けられたアンプ6
a〜6nを経て位相測定回路7にそれぞれ入力され、こ
こで各入射(反射)角対応の位相差が遅延時間値のデー
タとして検出される。検出された各入射(反射)角対応
の位相差のデータ群は、データ処理装置8に入力され
る。データ処理装置8は、各入射(反射)角対応の位相
差データの群に基づいてパターンマッチング処理により
図3の浮上量−位相差特性データを参照して最も近い浮
上量特性を検出して磁気ヘッド浮上量を測定する。
【0008】そこで、まず、光ヘテロダイン干渉測定装
置3の構成から説明すると、光ヘテロダイン干渉測定装
置3は、周波数f1(f1=140MHz)で変調された
P偏光波と周波数f2(f2=130MHz)で変調され
たS偏光波とを発生する2波長レーザ光源30と、2波
長レーザ光源30からの2波長レーザ光をビームエキス
パンダ34で受けて対物レンズ37において0°から4
5°までの大きな入射角になるように、ビームエキスパ
ンダ34で拡大する。そして、ビームエキスパンダ34
の位置を焦点位置とするコリメータレンズ35により投
光系の光軸L1に平行なビームとされた後に、周波数f1
のP偏光波のレーザビームと周波数f2のS偏光波のレ
ーザビームとを分割する45゜の偏光ビームスプリッタ
(PBS)36により測長光と基準光とに分離する。こ
こで、2波長レーザ光源30は、レーザ光源30aから
のレーザ光を偏光ビームスプリッタ(PBS)31で受
けてP偏光波とS偏光波とに分離し、AOM32でそれ
ぞれを変調する。AOM32は、これらのうち周波数f
1のP偏光波を受けてこれを140MHzで変調するA
OM32aと、周波数f2のS偏光波を受けてこれを1
30MHzで変調するAOM32b、それぞれ変調され
たレーザ光を受けるミラー32c,ミラー32d、そし
てミラー32c,32dで反射された光を受けて一方向
に揃えて出力する偏光ビームスプリッタ(PBS)32
eとからなる。各変調は、140MHzと130MHz
のsin波形の変調電圧信号をそれぞれ発生する変調信号
発振回路33a,33bから変調電圧信号をAOM32
a,32bがそれぞれ受けて行われる。それぞれに変調
された光は、AOM32内部のミラー32c,ミラー3
2dとPBS32eとにより光軸L1に沿った光にされ
てAOM32からビームエキスパンダ34に向かって2
波長レーザ光として照射される。
【0009】さて、PBS36において、周波数f1の
P偏光の測長光は、PBS36でそのまま透過されてλ
/4波長板36a、対物レンズ37,透明ディスク1を
経て磁気ヘッド4のスライダ面4aに照射される。照射
された光の反射光は、再び対物レンズ37,λ/4波長
板36aを経てPBS36に至り、ここで、PBS36
により測定信号としてAPDラインセンサ5側に反射さ
れ、集光レンズ38、偏光板39を経てAPDラインセ
ンサ5に入射する。なお、対物レンズ37は、初期状態
で磁気ヘッド4のスライダ面4aの位置に焦点が合わさ
れている。一方、PBS36において、周波数f2のS
偏光の基準光は、PBS36でλ/4波長板36b側に
反射されて対物レンズ36cを経てミラー40で反射
し、ここで反射されて戻された光がPBS36を透過し
て集光レンズ38、偏光板39を経てAPDラインセン
サ5に入射する。ここで、測定信号の対物レンズ37を
経た戻り光と基準ミラー40からの戻り光とは、偏光板
39を通過することで互いに干渉してAPDラインセン
サ5には、周波数f1−f2=10MHzのビート信号が
入力される。なお、実線で対物レンズ37の後ろに示す
Aは、対物レンズ37の瞳面の位置であり、同様に対物
レンズ37の後ろに示すBは、対物レンズ36cの瞳面
の位置を示す。
【0010】クロック発生回路9は、変調信号発振回路
33aからf1=140MHz、変調信号発振回路33
bからf2=130MHzの信号を受けてこれを内部の
混合回路9aで周波数混合して変調信号に対して比較的
低い周波数(10分の1程度)の10MHzのビート信
号を発生して、これによりさらに10MHzのクロック
CLKの発生する。このクロックCLKを位相測定回路
7、そしてデータ処理装置8に送出する。これにより位
相測定回路7では、クロックCLKに同期してAPDラ
インセンサ5の各APD素子5a〜5nに入射した光に
ついてその位相がそれぞれの検出信号(受光信号)によ
り測定される。このとき、各APD素子5a〜5nは、
10MHzの周期の干渉信号(ビート信号)が得られる
ので、その検出信号も10MHzになる。この10MH
zのビート信号の各APD素子5a〜5nの位置対応の
位相特性、すなわち、入射角対応の位相の特性は、ディ
スク1の裏面と磁気ヘッド4との距離で変化するので、
ディスク1と磁気ヘッドの距離、すなわち磁気ヘッドの
浮上量に応じた特性になる。
【0011】図2は、APDラインセンサ5の各素子に
入射される測定光の説明図である。図2(a)は、対物
レンズ37から透明ディスク1に入射して磁気ヘッド4
のスライダ面4aで反射した光であり、拡大された照射
光の1つが光軸L1の左側の位置にあるとすると、その
光は、対物レンズ37の瞳面A(図1参照、対物レンズ
37の後方焦点面)において光軸L1に平行に入り、デ
ィスク1を透過してディスクの下面1aでその一部が反
射し、その一部が入射(反射)角θで磁気ヘッド4のス
ライダ面4aで反射して光軸L1に対して対称となる右
側の位置を通り、この右側の位置に対応するPBS36
の位置で反射されて受光系の光軸L2に沿ってAPDラ
インセンサ5に入射する。そこで、ビームエキスパンダ
34により拡大された照射光のうち光軸L1の左側の位
置にある照射光は、図1の点線で示すように、光軸L1
より上側の受光光線となり、APDラインセンサ5に入
射してその位置に対応するAPD素子で受光される。ま
た、逆に、ビームエキスパンダ34により拡大された照
射光のうち光軸L1の右側の位置にある照射光は、図1
の点線で示すように、受光系の光軸L2より下側の受光
光線となり、APDラインセンサ5に入射してその位置
に対応するAPD素子で受光される。なお、瞳面A,B
とAPD素子5a〜5nの配列面とはそれぞれ共役関係
にある。そこで、瞳面Aの戻り光の入射角分布の状態が
そのままAPD素子5a〜5nのアレイ面で捉えられ
る。
【0012】ここで、磁気ヘッドが浮上している場合に
は、図2(b)のように入射(反射)角θに応じて位相
が相違する特性がある。縦軸は反射光の瞳面Aの位相
量、横軸は入射(反射)角θであって、グラフ41は、
瞳面での干渉光の位相特性であり、グラフ42は、その
P偏光波の位相の特性、グラフ43は、S偏光波の位相
の特性である。これらの位相特性は、磁気ヘッド4の浮
上量に応じて変化する。図2(c)と(d)は、この異
なる浮上量h1,h2についてのディスク1の下面1aと
磁気ヘッド4のスライダ面4aとの入射角θによる距離
の相違d1,d2と干渉状態を示すものであり、この距離
の相違が各位相特性に現れる。そこで、各入射角θにつ
いての距離の変化量の特性d1,d2,…を位相特性で捉
えて、磁気ヘッドの浮上量hをパラメータとして変化さ
せて干渉光について各浮上量h対応に入射角θ対入射角
0°との位相差の特性を測定すると、図3に示すような
位相差−入射角特性を得ることができる。横軸は、入射
角θ(θ=10°〜50°)であり、縦軸は、位相差を
光学的な距離(nm)に換算したときの長さ(受光位置
のAPD素子に対応)、パラメータとして採取された3
本のグラフ(●),(■),(▲)がそれぞれ浮上量1
0nm,20nm,30nmに対応している。これに基
づいて、図1に示すデータ処理装置8において、位相測
定回路7で測定された磁気ヘッド4の各浮上量について
入射角θを変数として位相差(遅延時間)を多数測定し
てその平均的な値を各浮上量について位相差−入射角特
性として浮上量−位相差プロファイルデータファイル8
6aとし、これを外部記憶装置86に記憶する。
【0013】図4は、位相測定回路7の説明図である。
位相測定回路7は、各APD素子5a〜5nに対応して
位相差検出回路7a,7b,7c,…,7nにより構成
されている。前記したように、図2(b)の反射光の光
軸L2を中心として左右の各入射角θの位置に対応して
配列されたAPDラインセンサ5のAPD素子5a〜5
nがそれぞれにそれぞれの各入射角の反射光を受光す
る。それぞれのAPD素子の検出信号(受光信号)がア
ンプ6a〜6bで増幅されて位相測定回路7に入力さ
れ、ここで、各APD素子対応する位相差検出回路7a
〜7nにそれぞれ入力される。各位相差検出回路7a〜
7nは、同一の構成であって、その内部構成を示す位相
差検出回路7aについて説明すると、APD素子5aの
10MHzの受光出力をアンプ6aを介して受けて、二
値化回路71で10MHzのパルスに変換してm段の遅
延素子(遅延時間αのバッファアンプ)72a〜72m
が直列に接続された遅延回路72に入力する。各遅延素
子72a〜72mの遅延時間は、初段からの段数をmと
すれば各段の出力は、m×αとなる。例えば、α=20
0psecとすれば、m段目の出力は、m×200psecに
なる。それぞれの遅延素子72a〜72mの出力は、そ
れぞれに対応するD−フリップフロップ73a〜73m
のD端子に入力される。D−フリップフロップ73a〜
73mのそれぞれのクロック端子CKには、クロック発
生回路9からのクロックCLKが入力される。その結
果、クロックCLKのタイミングで出力されている遅延
素子の信号がフリップフロップに記憶されてクロックC
LKに応じて出力されるそれぞれのフリップフロップの
Q出力がエンコーダ74に入力される。
【0014】図5は、この場合の位相差検出の説明図で
あって、遅延素子72a〜72mの各段(a〜n)の出
力に対して基準クロックCLKの立上がりでデータが各
フリップフロップにラッチされるとすると、例えば、あ
る入射角θiの検出信号は、i段目以降でパルスがHi
ghレベル(“H”)となり、そのデータがラッチされ
て、D−フリップフロップ73i〜73mが“1”とな
り、D−フリップフロップ73a〜73i-1までLow
レベル(“L”)となり、Q出力が“0”の出力とな
る。この出力をエンコーダ74でエンコードして入射角
θi(i番目のAPD素子)の位相差データDiとしてデ
ータ処理装置8に送出する。このようにして各位相差検
出回路7a〜7nの出力Da〜Dnが所定の測定サイク
ル分、例えば、10サイクル分がデータ処理装置8に送
出される。ところで、ここでは、ビームエキスパンダ3
4で拡大した照射光は、対物レンズ37により入射角θ
が0°〜45°の範囲とされる。そこで、実際に、入射
角1°〜45°に対してAPD素子5a〜5nについて
各APD素子を1°対応に設けるものとする。この場
合、受光系の光軸L2に対して上側に45個、下側に4
5個の合計90個のAPD素子が光軸L2に対称に配列
され、入射角1°〜45°において同じ角度については
光軸L2を対称に上と下とに1個、合計2個設けられ
る。その結果、APD素子と位相差検出回路が合計で9
0個になる。なお、上下の同じ入射角度の検出値はデー
タ処理装置8で平均値が採られる。
【0015】さて、図1において、データ処理装置8
は、MPU81とメモリ82、CRTディスプレイ8
3、インタフェース84等により構成され、これらがバ
ス85により相互に接続されている。そして、各位相差
検出回路7a〜7nから得られる位相差の測定データが
インタフェース84に一旦記憶され、それがバス85を
介してメモり82に記憶される。そして、メモリ82に
は、位相差データ採取/位相差プロファイル算出プログ
ラム82a、データマッチング/浮上量算出プログラム
82b等が記憶され、さらに焦点合わせプログラム等を
はじめとして各種のプログラムが格納され、作業領域8
2cが設けられている。また、インタフェース84を介
して接続されたHDD(ハードディスク装置)等の外部
記憶装置86には先に説明した浮上量−位相差プロファ
イルデータファイル86aが格納されている。位相差デ
ータ採取/位相差プロファイル算出プログラム82a
は、MPU81により実行されて、MPU81は、例え
ば、10サイクル分のデータを位相測定回路7から得
て、上下の同じ角度位置の10サイクル分のAPD素子
のデータの平均値を算出して、入射角度位置対応(各A
PD素子対応、ただし、光軸L2に対して上下方向で対
称位置に配置されたAPD素子は同じ角度位置とする)
に配列されたAPD素子の検出信号の位相差データを作
業領域82cに位相差プロファイルデータとして記憶す
る。そして、データマッチング/浮上量算出プログラム
82bをコールする。
【0016】データマッチング/浮上量算出プログラム
82bがMPU81により実行されると、外部記憶装置
86から浮上量−位相差プロファイルデータファイル8
6aが読込まれ、データマッチングにより最も一致する
特性グラフ(入射角度に対応した配列された位相差デー
タで図3の位相差−入射角特性に対応するもの)が検索
される。多数の浮上量対応の特性グラフのうち1つが特
定されると、それに対応する浮上量hが読出され、磁気
ヘッド4aの浮上量がCRTディスプレイ83上に表示
され、メモリ82の所定の領域に記憶される。記憶され
たデータは、プリンタ(図示せず)等により打ち出され
る。なお、浮上量測定処理全体の流れについては、前記
2つのプログラムが順次実行されるだけであるので、そ
の説明は割愛するが、浮上量測定に当たっては、最初に
磁気ヘッド4のスライダ面4aに焦点合わせが行われ、
その後に位相差データ採取/位相差プロファイル算出プ
ログラム82aがコールされてMPU81により実行さ
れる。
【0017】以上説明してきたが、実施例では、光ヘテ
ロダイン干渉測定装置を利用してレーザ光を変調して2
波長レーザとしてこれらの干渉信号を得ているが、この
発明は、低い周波数の干渉信号に対応する検出信号が得
られれば、どのような光学系であってもよい。また、レ
ーザ光は偏光光を用いる場合に限定されるものではな
く、レーザ光の変調周波数も実施例のものに限定されな
い。
【0018】
【発明の効果】以上の説明のとおり、この発明にあって
は、レーザ光をそれぞれに変調して第1、第2のレーザ
光を発生させてその第1のレーザ光を対物レンズを通し
て磁気ヘッドに照射してその反射光と第2のレーザ光の
干渉波を生成して多数の受光素子で受光して第1および
第2のレーザ光の干渉信号に対応する周波数の検出信号
を多数の受光素子対応に発生し、この低い周波数の各受
光素子対応の検出信号についてそれぞれの位相を位相測
定回路で測定して、各受光素子対応の検出信号の位相の
群として検出信号を得るようにしているので、この特性
に基づいてこの特性と磁気ヘッドの浮上量との関係につ
いてあらかじめ測定されている多数の同様な位相の群の
特性と比較して特性が適合する磁気ヘッドの浮上量を測
定浮上量として得ることができる。その結果、浮上量が
数十nmオーダと低い、低浮上磁気ヘッドについて高い
測定精度で浮上量を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の磁気ヘッド浮上量測定装置
の一実施例を示す構成図である。
【図2】図2は、ディスク面と磁気ヘッドのスライダ面
と間の入射光と位相との関係の説明図であって、(a)
は、スライダ面に対する入射光と反射光の説明図、
(b)は、入射角に対する位相差の説明図、(c)は、
浮上量h1についてのディスクの下面と磁気ヘッドのス
ライダ面との入射角による距離の説明図、(d)は、浮
上量h2についてのディスクの下面と磁気ヘッドのスラ
イダ面との入射角による距離の説明図である。
【図3】図3は、その浮上量−位相差特性の説明図であ
る。
【図4】図4は、その位相測定回路の説明図である。
【図5】図5は、その位相差検出状態の説明図である。
【符号の説明】
1…透明ディスク、2…スピンドル、3…光ヘテロダイ
ン干渉測定装置、4…磁気ヘッド、4a…スライダ面、
5…APDラインセンサ、5a〜5n…APD素子、6
a〜6n…アンプ7…位相測定回路、7a〜7n…位相
差検出回路、8…データ処理装置、9…クロック発生回
路、30…2波長レーザ光源、31…偏光ビームスプリ
ッタ(PBS) 32…AOM(音響光学変調器)、33…変調信号発振
回路、34…ビームエキスパンダ、35…コリメータレ
ンズ、36…偏光ビームスプリッタ(PBS)、36
a,36b…1/4波長板、37…対物レンズ、38…
集光レンズ、39…偏光板、40…基準ミラー(コーナ
キューブ)、71…二値化回路、72a〜72m…遅延
素子、73a〜73m…D−フリップフロップ、74…
エンコーダ、81…MPU、82…メモリ、82a…位
相差データ採取/位相差プロファイル算出プログラム、
82b…データマッチング/浮上量算出プログラム、8
3…CRTディスプレイ、84…インタフェース、85
…バス。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明なディスクを回転させてこのディスク
    の一方の面に磁気ヘッドをローディングし他方の面から
    前記磁気ヘッドに光を照射してその反射光を受光器で受
    光して検出信号を得てこの検出信号に基づいて前記磁気
    ヘッドの浮上量を測定する磁気ヘッド浮上量測定装置に
    おいて、 多数の受光素子が所定の一方向に配列された前記受光器
    を有し、レーザ光を第1の周波数で変調し、さらに第2
    の周波数で前記レーザ光を変調して変調された前記レー
    ザ光を前記一方向に配列された前記受光素子で受光でき
    る幅に拡大して前記第1の周波数で変調されたレーザ光
    を測定光として対物レンズを通して落射照明により前記
    ディスクを介して前記磁気ヘッドに照射し、その反射光
    を前記対物レンズを経て前記第2の周波数で変調された
    レーザ光と干渉させてこの干渉信号を前記多数の受光素
    子で受光して干渉信号に対応する前記検出信号を前記多
    数の受光素子対応に出力する測定光学装置と、 各前記受光素子対応の前記検出信号の位相をそれぞれ測
    定する位相測定回路と、 この位相測定回路により測定された各前記受光素子対応
    の検出信号についての位相の群に基づいてあらかじめ測
    定されている多数の同様な位相の群と磁気ヘッドの浮上
    量との関係から前記検出信号の前記位相の群に適合する
    磁気ヘッドの浮上量を得て測定浮上量とするデータ処理
    装置とを有することを特徴とする磁気ヘッド浮上量測定
    装置。
  2. 【請求項2】前記受光素子は、前記第1の周波数で変調
    されたレーザ光の前記磁気ヘッドに対する所定の入射角
    対応に前記干渉光を受光するように配列されていて、前
    記第1の周波数で変調されたレーザ光はP偏光波であ
    り、前記第2の周波数で変調されたレーザ光はS偏光波
    であって、前記変調は音響光学変調器により行われ、前
    記位相測定回路は、各前記受光素子対応に設けられ前記
    第1の周波数と前記第2の周波数との差の周波数の基準
    信号と各前記受光素子対応の検出信号との位相差を検出
    する多数の検出回路を有し、各前記位相差のデータを前
    記所定の入射角対応に群として出力するものであり、前
    記データ処理装置は、複数の前記磁気ヘッドの浮上量を
    パラメータとしてそれぞれ測定された前記所定の入射角
    に対応の前記基準信号に対する位相差の群を多数記憶す
    る記憶手段を有していて、前記位相測定回路から出力さ
    れた前記所定の入射角に対応する位相差の群を前記記憶
    手段に記憶された位相差の群とマッチング処理をして前
    記位相測定回路から出力された位相差の群に対応する浮
    上量を前記磁気ヘッドの浮上量として得る請求項1記載
    の磁気ヘッド浮上量測定装置。
JP2000274769A 2000-09-11 2000-09-11 磁気ヘッド浮上量測定装置 Pending JP2002093094A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274769A JP2002093094A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 磁気ヘッド浮上量測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274769A JP2002093094A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 磁気ヘッド浮上量測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002093094A true JP2002093094A (ja) 2002-03-29

Family

ID=18760480

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000274769A Pending JP2002093094A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 磁気ヘッド浮上量測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002093094A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006088186A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 National University Corporation Nagoya University 二物体間の隙間測定装置、隙間測定方法、及び隙間測定装置の較正方法
JP2010101898A (ja) * 2005-01-20 2010-05-06 Zygo Corp オブジェクト表面の特徴を求める干渉計
JPWO2022130587A1 (ja) * 2020-12-17 2022-06-23

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010101898A (ja) * 2005-01-20 2010-05-06 Zygo Corp オブジェクト表面の特徴を求める干渉計
WO2006088186A1 (ja) * 2005-02-21 2006-08-24 National University Corporation Nagoya University 二物体間の隙間測定装置、隙間測定方法、及び隙間測定装置の較正方法
JPWO2022130587A1 (ja) * 2020-12-17 2022-06-23
WO2022130587A1 (ja) * 2020-12-17 2022-06-23 三菱電機株式会社 光測定装置および光測定方法
JP7221472B2 (ja) 2020-12-17 2023-02-13 三菱電機株式会社 光測定装置および光測定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6373871B1 (en) Ellipsometer with two lasers
US3767307A (en) Real time interferometer
US4842408A (en) Phase shift measuring apparatus utilizing optical meterodyne techniques
US5202740A (en) Method of and device for determining the position of a surface
US4905311A (en) Optical surface roughness measuring apparatus with polarization detection
JP2895693B2 (ja) レーザ測距装置
JP2002093094A (ja) 磁気ヘッド浮上量測定装置
JPH0256604B2 (ja)
US20040263858A1 (en) Apparatus for measuring sub-resonance of optical pickup actuator
US20230062525A1 (en) Heterodyne light source for use in metrology system
JPH02501958A (ja) 光学測定システムで用いるための焦点検出システム
JP2002184147A (ja) 磁気ヘッド浮上量測定装置
JPH05232229A (ja) パルス信号検出装置及び光波距離計
JPS63222208A (ja) 凹部深さ測定装置
US20230069087A1 (en) Digital holography metrology system
JPH01143925A (ja) マイケルソン干渉計
JPH0510733A (ja) 3次元形状測定装置
JP2564799Y2 (ja) 3次元形状測定装置
JP2797530B2 (ja) 光学的情報記録再生装置
JP2942002B2 (ja) 面形状測定装置
US5939710A (en) Optical pickup system incorporating therein a beam splitter having a phase layer
JPH08101010A (ja) 光学式変位センサ
JPH0763507A (ja) 干渉測定装置
JP2517551B2 (ja) 位相分布測定装置
CN114322825A (zh) 可视化超大尺寸光学平面检测装置及方法