JPH0274427A - 自動車用フロントシートの回転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、運転席シート及び助手席シートはいずれも車
体前方を向く前向き状態と車体後方を向く対座状態を取
ることができ、運転席シートはそのシートバックを前傾
させる前傾状態を取り得る自動車用フロントシートの回
転装置に関するものである。

（従来の技術） 多目的の自動車において、運転席シート及び助手席シー
トは、いずれも、車体前方を向く前向き状態と車体後方
を向く対座状態とを取ることができ、運転席シートはそ
のシートバック前傾させる前傾状態を取り得るものが知
られている。

そのような自動車用フロシトシートの回転装置としでは
、例えば特開昭５９−２２７５２８号公報に記載される
ように、助手席側のシートの対座状態は運転席側のシー
トの対座状態を、また、運転席側の前向き状態は助手席
側シートの前向き状態をそれぞれ前提とし、上記シート
の位置を検出する作動レバーと、回転レリーズレバ−と
係合する係合ビンとを遠隔操作ワイヤにて連結してなる
ものが知られている。

（発明が解決しようとする課題） ところが、そのような回転装置は、上記運転席シート及
び助手席シートが、共に、対座状態あるいは前向き状態
となる必要があり、したがって常に２つのシートを同時
に回転しなければならず、操作が面倒である。

本発明はかかる点に鑑みてなされたもので、安全性を損
なうことなく、助手席シートのみ対座状態にすることが
できる自動車用フロントシートの回転装置を提供するこ
とを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、上記目的を達成するために、運転席シート及
び助手席シートはいずれも車体前方を向く前向き状態と
車体後方を向く対座状態を取ることができ、運転席シー
トはシートバックを前傾させる前傾状態を取り得るフロ
ントシートの回転装置であって、上記運転席シートの回
転をロックあるいはアンロックさせる第１回転コントロ
ール手段と、上記助手席シートの回転をロックあるいは
アンロックさせる第２回転コントロール手段と、上記第
１及び第２回転コントロール手段に連係され上記運転席
シートのシートバックを前傾させることにより運転席シ
ート及び助手席シートの回転ロックを解除させるロック
解除手段と、上記助手席シートの対座状態を検出するシ
ート位置検出手段と、上記運転席シートのシートバック
を前傾状態にロックさせるロック手段と、上記シート位
置検出手段よりの信号を受け上記助手席シートが対座状
態のときに上記ロック手段を作動させて運転席シートの
シートバックを前傾状態でロックさせる制御手段とを備
えていることを特徴とする。

（作用） 助手席シートが対座状態のときには、制御手段がロック
手段を作動させ、運転席シートのシートバックを前傾状
態でロックさせる。したがって、助手席シートが対座状
態にあれば、走行することができない。

また、走行中には運転席シートを前傾状態とすることが
できないので、助手席シートを対座状態とすることもで
きない。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に説明する。

運転席シートを示す第１図において、１は運転席シート
で、シートクツション１ａと、シートバック１ｂとから
なる。この運転席シート１は、車体フロアに支持台２．
２を介して取付けられており、該シート１（シートクツ
ションｌａ）と支持台２，２の間には、シート１を車体
前後方向にスライド可能なスライド装置３と、運転席シ
ート１の回転を回転レリーズレバ−４の操作によりロッ
クあるいはアンロックさせる第１回転コントロール装置
５とが介設され、車体前方を向く前向き状態と車体後方
を向く対座状態とを取るようになっている。なお、助手
席シートは、第２回転コントロール手段を含めて、同様
に構成されている。

また、第２図に示すように、シートクツション１ａには
第１ブラケツト６が、シートバック１ｂには第２ブラケ
ツト７がそれぞれ取付けられ、該両ブラケット６．７が
回動可能に連結され、しかしてリフライ、ニゲ操作レバ
ー８の操作により、シートクツション１ａに対しシート
バック１ｂを前傾状！！（第１図鎖線参照）とすること
ができるようになっている。

また、第３図にも示すように、第１ブラケツト６の後部
には、取付ブラケット１１を介してストッパプレート１
２が回動可能に枢着されており、該ストッパプレート１
２は、後述のストッパブラケット１５に当接するストッ
プ部１２ａと、助手席シートが対座状態のときに引張ら
れる第１ワイヤ１３に連結されているワイヤ連結部１２
ｂとを有する。しかして、第１ワイヤ１３の動作によっ
て、ストッパプレート１２は、ストップ部１２ａが略水
平方向となるストップ位置と、ストップ部１２ａが略鉛
直方向となる中立位置とを取るようになっている。

上記第２ブラケツト７には、ストッパブラケット１５が
固設され、シートバック１ｂが前傾状態にあるとき、ス
トッパプレート１２がストップ位置にあると、ストッパ
ブラケット１５とストッパプレート１２との当接関係で
シートバック１ｂを起立できないようになって、運転席
シート１のシートハック１ｂを前傾状態にロックさせる
ロック手段が構成されている。

また、上記シートクツション１ａのクツションフレーム
２１には、第４図に示すように、取付ブラケット２２を
介して、断面略逆Ｕ字状の可動プレート２３の基端部が
回動可能に枢着され、該可動プレート２３の先端部には
回転ローラ２４が回転自在に枢支されている。

上記可動プレート２３は、その先端部とクツションフレ
ーム２１との間にスプリング２５が介装され、可動プレ
ート２３の上部に固着されたストッパ２６がクツション
フレーム２１に当接するように常時付勢されている。

上記回転ローラ２４にはその下側において第１ワイヤ１
３が係合され、また、可動プレート２３の側面に固着さ
れた取付ブラケット２７に、運転席シート１が前向き状
態のときに引張られる第２ワイヤ２８が連結されている
。

上記第１及び第２ワイヤ１３．２８は、それぞれ、アウ
タケーブル１３Ａ、２８Ａにて覆われ、該アウタケーブ
ル１３Ａ、２８Ａが支持ブラケット２９にてクツション
フレーム２１に取付けられている。

助手席シートの対座状態を検出するシート位置検出手段
は、第５図に示すように、シートクツションが取付けら
れる回転テーブル３１Ａが、車体フロア側の回転ベース
３２Ａに対して回転可能に取付けられてなる。しかして
、回転テーブル３１Ａには検知ブラケット３３が固設さ
れる一方、回転ベース３２Ａには、取付ブラケット３４
を介して検知プレート３５が回動可能に軸支され、助手
席シートが対座状態になると検知プレート３５の一端が
検知ブラケット３３に当接係合し、他端に連結された第
１ワイヤ１３を引張るようになっている。また、回転テ
ーブル３１Ａより下方に係合部材３６が延設され、回転
ベース３１Ａにガイド部材３７が固定されて該回転ベー
ス３１Ａとの間にレール部を形成し、該レール部に係合
部材３６の先端部が係合して回転テーブル３１Ａが回転
ベース３２Ａに対して回転案内されるようになっている
。

なお、運転席シート側もシート位置検出手段は同様に構
成されており、運転席シートが前向き状態になると第２
ワイヤ２８を引張るようになっている。

さらに、運転席シート１の回転を制御する第１回転コン
トロール装置５は、第６図に示すように構成されている
。

すなわち、回転テーブル３１Ｂに固設され下方に延びる
ストライカ４１が、回転ベース３２Ｂに回動可能に取付
られたフック部材４２と係脱可能に係合するようになっ
ている。

また、フック部材４２の上方には、抱持部材４３が取付
けられ、ストライカ４１とフック部材４２との係合時に
、ストライカ４１がフック部材４２から外れないように
なっている。

また、回転テーブル３１にはベース部材４４が固設され
、該ベース部材４４に一定間隔を存して揺動レバー４５
．４６が揺動可能に枢着されている。この揺動レバー４
５．４６は、また、リンク４７によっても連結されてい
る。

しかして、一方の揺動レバー４５には、一端がシートバ
ック１ｂの第２ブラケツト７に連結された連結ワイヤ４
８（第７図参照）の他端が連結され、シートバック１ｂ
の前傾による連結ワイヤ４８の引き操作により、回転レ
リーズレバ−４の操作によりフック部材４２の回動を許
容するシート回転許容位置（第６図鎖線参照）をとるよ
うになっている（ロック解除手段）。なお、図示してい
ないが、助手席シートも同様に、シートパック１ｂの前
傾による連結ワイヤ４８の引き操作によりフック部材の
回動を許容する回転許容位置をとるようになっている。

また、上記リンク４７には、回転テーブル３１Ｂとの間
にスプリング４９が介設され、揺動レバー４５を常時フ
ック部材４２の回動を禁止する方向（回転ロックする方
向）に付勢している。

上記フック部材４２と回転ベース３２Ｂとの間にも、ス
プリング５０が介装され、フック部材４２を常時係合方
向に付勢している。

上記のように構成すれば、運転席シート１のシートバッ
ク１ｂを前傾状態とすれば、第２ブラケツト７の回動で
連結ワイヤ４８が引張られ、揺動レバー４５が回動しシ
ート回転許容位置（第６図鎖線参照）となるので、運転
席シートを対座状態とすることができる。このとき、助
手席シート側の揺動レバーもシート回転許容位置となる
ので、助手席シートの回転ロックが解除され、回転可能
である。

また、助手席シートが対座状態のときには、検知ブラケ
ット３３と検知プレート３５との係合関係により、第１
ワイヤ１３が引張られる。この状態で、運転席シート１
が前向き状態にあると、第２ワイヤ２８も、運転席シー
ト側の検知ブラケットと検知プレートとの係合関係で引
張られて、可動プレート２３を下方に回動させる。した
がって、可動プレート２３の回転ローラ２４にて第１ワ
イヤ１３が下方に強く引張られ（第４図鎖線参照）、ス
トップレート１２をストップ位置に回動せしめる。

この結果、運転席シート１のシートバック１ｂを起立さ
せようとすると、ストッパブラケット１５がストッパプ
レート１２に当接係合して、シートバック１ｂを起立さ
せることができない。

よって、助手席シートが対座状態にあるときには、運転
席シートｌが前傾状態にロックされ、運転できず、助手
席の乗員の安全が確保される。

また、運転席シート及び助手席シートの揺動レバー４５
による回転ロックの解除を、運転席シート１のシートバ
ック１ｂを前傾させないとできないので、走行中にシー
トの回転操作ができず、運転席シート１を前傾状態とし
、助手席シートを対座状態とすれば、運転席シート１の
シートバック１ｂが前傾状態にロックされ、シートバッ
ク１ｂを起立させて運転状態とすることができないので
、そのようにすることで簡単に盗難防止を図ることがで
きる。

（発明の効果） 本発明は、上記のように、助手席シートが対座状態のと
きロック手段を作動させて運転席シートのシートバック
を前傾状態でロックさせるようにしたから、助手席シー
トが対座状態では走行することができず、助手席の乗員
の安全を確保することができる。

運転席シート及び助手席シートの回転ロックの解除を、
運転席シートのシートバックを前傾させないとできない
ので、走行中にシートの回転操作ができず、この点から
も安全性が向上する。

また、運転席シートを前傾状態とし助手席シートを対座
状態とすれば、運転席シートのシートバックが前傾状態
にロックされるので、簡単に盗難防止を図ることもでき
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は運転席シートの
斜視図、第２図は第１及び第２ブラケツトの関係を示す
側面図、第３図は運転席シートが前傾状態にあるときの
第１及び第２ブラケツトの斜視図、第４図は可動プレー
トを示す正面図、第５図はシート位置検出手段の説明図
、第６図は第１回転コントロール手段の説明図、第７図
はリクライニング機構の側面図である。 １・・・・・・運転席シート、２・・・・・・シートク
ツション、ｌｂ・・・・・・シートバック、１２・・・
・・・ストッパプレート、１３・・・・・・第１ワイヤ
、１５・・・・・・ストッパブラケット、２３・・・・
・・可動プレート、２８・・・・・・第２ワイヤ、３３
・・・・・・検知ブラケット、３５・・・・・・検知プ
レート、４８・・・・・・連結ワイヤ 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）運転席シート及び助手席シートはいずれも車体前
   方を向く前向き状態と車体後方を向く対座状態を取るこ
   とができ、運転席シートはシートバックが前傾した前傾
   状態を取り得るフロントシートの回転装置であって、上
   記運転席シートの回転をロックあるいはアンロックさせ
   る第１回転コントロール手段と、上記助手席シートの回
   転をロックあるいはアンロックさせる第２回転コントロ
   ール手段と、上記第１及び第２回転コントロール手段に
   連係され上記運転席シートのシートバックを前傾させる
   ことにより運転席シート及び助手席シートの回転ロック
   を解除させるロック解除手段と、上記助手席シートの対
   座状態を検出するシート位置検出手段と、上記運転席シ
   ートのシートバックを前傾状態にロックさせるロック手
   段と、上記シート位置検出手段よりの信号を受け上記助
   手席シートが対座状態のときに上記ロック手段を作動さ
   せて運転席シートのシートバックを前傾状態でロックさ
   せる制御手段とを備えていることを特徴とする自動車用
   フロントシートの回転装置。