JP3723717B2 - 座席 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、座が前後スライド及び/又はチルト可能に設けられた座席に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
《1》まず、座を前後スライド可能に設けた座席は、着座者の体格の違いや好みによって太股部を受ける位置を変えることができる利点がある。この種の座席では一般に、基枠に対して座がスライド可能に支持され、座が所望の前後位置にきたところで前後スライドをロックする手段を備えている。このロック手段としては、次の構成▲1▼▲2▼が知られている。
【0003】
▲1▼ 座の座枠と基枠との間に、適宜のロッド繰出位置でフリーロックできる流体圧(主にガス)シリンダを設け、このフリーロックにより座の前後スライドをロックする構成(例えば特開平8−282350号公報)
このシリンダはロックの確実性に優れる。しかし、このシリンダは、フリーロックを解除してもロッドの繰出及び退入に強い力が必要なため、座を前後スライドさせるときに抵抗となり、軽快に前後スライドさせられないという問題があった。また、コストが高くつくという問題もあった。
【0004】
▲2▼ 座の座枠に座と共に前後動する丸棒材を可能に設け、該丸棒材が遊貫通するコイル材を座枠の固定位置に設け、該コイル材をワイヤケーブルで引くことにより縮径させて丸棒材を締め付け、もって座の前後スライドをロックする構成(一般にメカニカルロックと呼ばれている)
このメカニカルロックは、コイル材の締付を解除すれば丸棒材が遊貫通するだけなので、前後スライド時の抵抗になることはない。しかし、このメカニカルロックは、ロックのかかりが弱く不確実になりやすいとか、ワイヤケーブルの引きストロークを大きく要求されるため、操作性が悪いとかという問題があった。
【0005】
《2》次に、背当をリクライニングさせるのと連動して座を後下がりにチルトさせるようにした座席は、リクライニング時に着座者の尻部の前ずれを防ぐことができる利点がある。この連動構造としては、次の構造▲1▼▲2▼が知られている。
【0006】
▲1▼ 特開平8−282350号公報に開示されたように、背当にアームブラケットを固着し、座に長穴を有する支持ブラケットを設け、アームブラケットの下端に第1リンクの一端を軸支し、基枠に第2リンクの一端を軸支し、第1リンクと第2リンクの他端同士を回動可能に軸支して該軸支部を前記長穴に係合させた構造。
この構造は、可動部材として背当のアームブラケットの他に2つのリンクが必要なので、部品点数が多いとか、軸着の手間が要るとかという問題があった。また、背当のリクライニングをアップライトに戻すときには、座の後部をその重さに抗して持ち上げる力が必要になるため、軽快に戻すことができないという問題もあった。さらに、同公報の図4から明らかな通り、この構造では、背当がリクライニングの開始点から所定のリクライニング傾斜角(第2リンクが垂立するとき)に至るまでの間は座が後下がりにチルトせず、それを過ぎて初めて座が後下がりにチルトし始めるという特性であったため、リクライニング傾斜角が小さいときには着座者の尻部の前ずれを防ぐことができないという問題もあった。
【0007】
▲2▼ 実公平4−8819号公報に開示されたように、直角に近い相対角度を保つ支持アームとレバーとを基枠の回動軸に結合し、レバーの回動端と背当の揺動アームとをリンクで連結し、支持アームの回動端に挿着したローラーを座の後端部下面に当てた構造。
この構造も、背当の揺動アームの他にリンクとレバーと支持アームが必要なので、部品点数が多いとか、部品の軸着の手間が要るとかという問題があった。
【0008】
そこで、本発明の第一の目的は、座を前後スライド可能に設けた座席において、ロック解除時には座を軽快に前後スライドさせることができるとともに小さい操作ストロークで済み、ロック時には確実にロックすることができ、また、低コスト化を図れるようにすることにある。
また、本発明の第二の目的は、背当をリクライニングさせるのと連動して座を後下がりにチルトさせるようにした座席において、部品点数と部品の軸着の手間とを削減できるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、次の手段(1)(2)(3)(4)(5)を採った。
(1)座を前後スライド可能に設けた座席において、前後方向に並ぶ凹凸を備えた可動部材を前記座の前後スライドと共に前後動可能に設け、前記可動部材が進入する筒体と該筒体の固定位置に前記可動部材の一部を露出させるブラケットとを設け、前記可動部材の凹凸に噛合可能な凹凸を備えたロック部材を前記固定位置のブラケットにより露出した前記可動部材の一部に対し側方から接近及び離間可能に設け、前記ロック部材を前記可動部材から離間させて前記凹凸同士の噛合を解除したときに前記座の前後スライドを許容し、前記ロック部材を前記可動部材に接近させて前記凹凸同士を噛合させたときに前記座の前後スライドをロックさせるように構成したことを特徴とする座席。
【0010】
上記(1)において、可動部材とロック部材は、特に限定されないが、可動部材が凹凸としてのネジ谷山を備えた長ネジ又はラックであり、ロック部材が凹凸としてのネジ谷山を備えた短ネジである態様を例示することができる。
【0011】
(2)座を前後方向にスライド可能に設けた座席において、長細い可動部材を前記座のスライドと共に前後動可能に設け、前記可動部材が進入する筒体と該筒体の固定位置に前記可動部材の一部を露出させる開口とを設け、前記可動部材が遊貫通する囓り穴を備えたロック部材を前記固定位置の開口により露出した前記可動部材の一部に対し傾斜及び略直交させられるように設け、前記ロック部材を前記可動部材に対し略直交させて囓り穴の穴縁と可動部材との囓りを解除したときに前記座のスライドを許容し、前記ロック部材を前記可動部材に対し傾斜させて囓り穴の穴縁と可動部材とを囓らせたときに前記座のスライドをロックさせるように構成したことを特徴とする座席。
【0012】
上記(2)において、ロック部材は一つでもよいが、可動部材に対する傾斜方向の異なる二つのロック部材とすることが好ましい。
【0013】
(3)座を前後スライド可能に設けるとともに、背当をリクライニングさせるのと連動して座を後下がりにチルトさせるようにした座席において、座枠に設けたレールに前ローラと後ローラとを転動可能に装入することにより、座を前後スライド可能に支持し、前記背当にリクライニング支軸より下方へ延びるアームを設け、一端が上方へ延びて前記アームと係合し他端が前方へ延びて該他端に前記後ローラが回転可能に軸着されるL字状レバーをL折曲部において基枠に回転可能に軸着し、前記背当をリクライニングさせたときに前記アームが前記L字状レバーの一端部を前方へ押し出すことにより前記L字状レバーの他端部が座の後部を下方へ引き下げるように構成したことを特徴とする座席。
【0014】
上記(3)において、常に前記L字状レバーをその他端が前記座の後部を押し上げようとする方向へ付勢する戻しバネを設けることが好ましい。
【0015】
さらに、背当のリクライニング傾斜角と座のチルト傾斜角とがリクライニングの開始点から略直線関係をもって変化するように設定することが好ましい。
【0016】
(4)座を前後スライド可能に設けるとともに、背当をリクライニングさせるのと連動して座を後下がりにチルトさせるようにした座席において、座枠に設けたレールに前ローラと後ローラとを転動可能に装入することにより、座を前後スライド可能に支持し、前後方向に並ぶ凹凸を備えた可動部材を前記座の前後スライドと共に前後動可能に設け、前記可動部材の凹凸に噛合可能な凹凸を備えたロック部材を固定位置において前記可動部材に対し側方から接近及び離間可能に設け、前記ロック部材を前記可動部材から離間させて前記凹凸同士の噛合を解除したときに前記座の前後スライドを許容し、前記ロック部材を前記可動部材に接近させて前記凹凸同士を噛合させたときに前記座の前後スライドをロックさせるように構成し、前記背当にリクライニング支軸より下方へ延びるアームを設け、一端が上方へ延びて前記アームと係合し他端が前方へ延びて該他端に前記後ローラが回転可能に軸着されるL字状レバーをL折曲部において基枠に回転可能に軸着し、前記背当をリクライニングさせたときに前記アームが前記L字状レバーの一端部を前方へ押し出すことにより前記L字状レバーの他端部が座の後部を下方へ引き下げるように構成したことを特徴とする座席。
(5)座を前後方向にスライド可能に設けるとともに、背当をリクライニングさせるのと連動して座を後下がりにチルトさせるようにした座席において、座枠に設けたレールに前ローラと後ローラとを転動可能に装入することにより、座を前後スライド可能に支持し、長細い可動部材を前記座のスライドと共に前後動可能に設け、前記可動部材が遊貫通する囓り穴を備えたロック部材を固定位置において前記可動部材に対し傾斜及び略直交させられるように設け、前記ロック部材を前記可動部材に対し略直交させて囓り穴の穴縁と可動部材との囓りを解除したときに前記座のスライドを許容し、前記ロック部材を前記可動部材に対し傾斜させて囓り穴の穴縁と可動部材とを囓らせたときに前記座のスライドをロックさせるように構成し、前記背当にリクライニング支軸より下方へ延びるアームを設け、一端が上方へ延びて前記アームと係合し他端が前方へ延びて該他端に前記後ローラが回転可能に軸着されるL字状レバーをL折曲部において基枠に回転可能に軸着し、前記背当をリクライニングさせたときに前記アームが前記L字状レバーの一端部を前方へ押し出すことにより前記L字状レバーの他端部が座の後部を下方へ引き下げるように構成したことを特徴とする座席。
その他にも、上記(1)若しくはその態様又は上記(2)若しくはその態様のいずれか一つと、上記(3)若しくはその態様とを組み合わせることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
図1〜図9は、本発明を例えば鉄道車両の座席に具体化した第一実施形態を示している。この座席1は、鉄道車両の床に取り付けられる基枠2と、基枠2に支持された座10と、基枠2に支持された背当40とからなり、座10を前後方向にスライド可能に設けるとともに、背当40をリクライニングさせるのと連動して座10を後下がりにチルトさせるようにしたタイプである。
【0018】
基枠2は、鉄道車両の床に固定される台枠3と、方向転換のために台枠3の上に設けられた回転枠4とからなる。図2に示すように、回転枠4はパイプ状の前後のフレーム5,6を連結フレーム7で連結してなり、台枠3との間に設けられた回転機構(図示略)により回転中心8の周りで回転可能に支持されている。
【0019】
背当40は、回転枠4の後フレーム6及びサイドフレーム(図示略)に設けられた支持ブラケット41(図2)に対しリクライニング支軸42により傾動可能に軸着されている。背当40の両サイドの下部にはリクライニング支軸42より下方へ延びるアーム43が設けられている。
【0020】
座10は、平面四角枠状に形成された座枠11と、座枠11の上に取り付けられた座クッション12とからなる。この座席1は一つの基枠2に二つの座10が支持されたいわゆる二人掛け座席であるが、図2には図示簡略化のために回転枠4の略半分と一方の座10のみを図示している。座枠11の下部の左右にはそれぞれチャンネル材よりなるレール13が設けられ、各レール13に次に述べる前ローラ14と後ローラ15とが転動可能に装入されることにより、座10は前後スライド可能に支持されている。
【0021】
前フレーム5から立設された二つの支持部材16の上端にはそれぞれ前ローラ14が回転可能に軸着され、各前ローラ14が左右のレール13の前部に装入されて係合している。
【0022】
後フレーム6から前方へ止着された二つの支持ブラケット17には、それぞれL字状レバー18がL折曲部において、L字状レバー18を貫通するスリーブ19と、該スリーブ19に通される頭部付きピン20と、該ピン20の先端部に止められる割ピン21とによって回転可能に軸着されている。各L字状レバー18の一端は上方へ延び、該一端に形成された長孔22に前記アーム43から突出したピン44が嵌入することにより、L字状レバー18とアーム43とが遊びのある軸支により係合している。各L字状レバー18の他端は前方へ延び、該他端に後ローラ15が回転可能に軸着され、各後ローラ15が左右のレール13の後部に装入されて係合している。
【0023】
そして、図8(a)及び図9(a)に示すように、背当40をアップライト(標準状態に起立させること)させたときには、アーム43がL字状レバー18の一端部を後方へ引っ張ることによりL字状レバー18の他端部が座10の後部を上方へ押し上げ、座10は標準的な姿勢となる。また、図8(b)及び図9(b)に示すように、背当40をリクライニング(後方へ傾動させること)させたときには、アーム43がL字状レバー18の一端部を前方へ押し出すことによりL字状レバー18の他端部が座10の後部を下方へ引き下げ、座10は後下がりにチルトする。可動部材として背当40のアーム43の他にはL字状レバー18だけで構成されるので、部品点数が少なく、軸着の手間もあまりかからない。
【0024】
また、二つのL字状レバー18のうちの一方には(両方でもよいが)、常にL字状レバー18をその他端が座10の後部を押し上げようとする方向へ付勢する戻しバネ23を設けられている。戻しバネ23には例えばねじりコイルバネが使用され、そのコイル部分はスリーブ19に外挿され、その一突端部は支持ブラケット17の上面に当接し、その他突端部はL字状レバー18の他端部に掛止されている。背当40のリクライニングをアップライトに戻すときには、座10の後部をその重さに抗して持ち上げる力が必要になるが、本実施形態では戻しバネ2が座10の後部を押し上げようとする方向へ付勢するため、軽快に戻すことができる。
【0025】
また、本実施形態では、背当40のリクライニング傾斜角と座10のチルト傾斜角とが、リクライニングの開始点から略直線関係をもって変化するように設定されている。このため、リクライニングの開始直後から座10を後下がりにチルトさせ始めることができ、リクライニング傾斜角が小さいときにも着座者の尻部の前ずれを適度に防ぐことができる。
【0026】
さて、前記の通り前後スライド可能に支持された座10が所望の前後位置にきたところで、その前後スライドをロックする構造について説明する。前フレーム5から立設された支持部材25には後方へ延びる筒体26(図示例は丸筒)が取付ブラケット27を介して取り付けられている。一方、座枠11の後部から突設された支持部材28には、前方へ延びて筒体26に進入するとともに前後方向に並ぶ凹凸を備えた可動部材29が取付ブラケット30を介して取り付けられ、従って座10の前後スライドと共に前後動可能に設けられている。筒体26の取付端と可動部材29の進入端との間には、常に可動部材29を後方(可動部材29の進入に抗する方向)へ付勢して座10を標準位置へ後スライドさせようとする戻しバネ31が設けられている。
【0027】
筒体26の途中の固定位置(座10の前後スライドに関わらず動かない位置)には、進入した可動部材29の一部を露出させるブラケット32が取り付けられている。ブラケット32にはロックレバー33が傾動可能に軸(34)着され、ロックレバー33には可動部材29の凹凸に噛合可能な凹凸を備えたロック部材35が固着されている。このロックレバー33の傾動により、ロック部材35は可動部材29に対し側方から接近及び離間可能に設けられている。本実施形態では、可動部材29が凹凸としてのネジ谷山を備えた長ネジであり、ロック部材35が凹凸としてのネジ谷山を備えた短ネジである。
【0028】
ロックレバー33には常にロック部材35を可動部材29に押し付ける方向へロックレバー33を付勢する押付バネ36が設けられている。押付バネ36には例えばねじりコイルバネが使用され、そのコイル部分は軸34に外挿され、その一突端部はブラケット32の内面に当接し、その他突端部はロックレバー33の背面に当接している。ロックレバー33の先端部に形成された係止切欠38には操作ワイヤ37のワイヤ部37aが係止され、ブラケット32には操作ワイヤ37の被覆部37bが固定されている。操作ワイヤ37は着座者が操作可能な箇所(例えば図示しないアームレスト等)まで延ばされ、スイッチ操作部(図示略)によりワイヤ部37aを引張操作できるようになっている。
【0029】
そして、図5(b)に示すように、ワイヤ部37aを引張操作し、ロックレバー33を傾動させてロック部材35を可動部材29から離間させ、ロック部材35と可動部材29との凹凸同士の噛合を解除したときに、座10の前後スライドを許容する。この状態で、図5(a)及び図8に示す後スライド状態と、図6(a)及び図9に示す前スライド状態との間で、座10を所望の前後位置に調節する。そして、図6(b)に示すように、ワイヤ部37aの引張操作をやめると、押付バネ36の付勢力によりロックレバー33が戻ってロック部材35が可動部材29に接近し、前記凹凸同士が噛合するため、座10の前後スライドがロックされる。
【0030】
上記ロック構造によれば、ロック解除時に、ロック部材35と可動部材29との間が離れて、座10の前後スライド時の抵抗にならないので、座10を軽快に前後スライドさせることができる。また、ロック解除には前記凹凸同士の噛合さえ解除すれば足りることから、操作ワイヤ37の引張操作による操作ストロークが小さく済む。また、ロック時には、前記凹凸同士の噛合により滑ることなく確実にロックすることができる。さらに、高価な流体圧シリンダではなく、安価な可動部材29及びロック部材35を使用できるので、低コスト化を図ることができる。
【0031】
[第二実施形態]
次に、図10〜図16は、鉄道車両用座席の第二実施形態を示している。この座席1もまた、座10を前後方向にスライド可能に設けるとともに、背当40をリクライニングさせるのと連動して座10を後下がりにチルトさせるようにしたタイプである。この座席1は、座10の前後スライドのロック構造においてのみ第一実施形態と相違するものであり、第一実施形態と共通部分については各図に第一実施形態と共通の符号を付して重複説明を避ける。
【0032】
ロック構造について説明すると、後フレーム6から立設された支持部材51には前方へ延びる筒体52(図示例は四角筒)が基端の取付孔53において取り付けられている。一方、座枠11の前部に設けられた支持部材54には、後方へ延びて筒体52に進入する長細い可動部材55が取付ブラケット56を介して取り付けられ、従って座10の前後スライドと共に前後動可能に設けられている。筒体52内の中央部に設けられた環状のバネ座57と該バネ座57を越えて筒体52に深く進入した可動部材55の進入端との間には、常に可動部材55を後方(可動部材55の進入を促進する方向)へ付勢して座10を標準位置へ後スライドさせようとする戻しバネ58が設けられている。
【0033】
筒体52の先端付近の固定位置(座10の前後スライドに関わらず動かない位置)には、進入した可動部材55の一部を露出させる開口59が筒壁の対面位置に一対設けられているとともに、該筒壁の開口59を取り囲む位置にはブラケット60が取り付けられている。ブラケット60には、可動部材55が遊貫通する囓り穴62を備えたロック部材61が傾動可能に軸(63)着され、もってロック部材61は可動部材55に対し傾斜及び略直交させられるように設けられている。本実施形態では、可動部材55が丸棒であり、ロック部材61の囓り穴62が前記丸棒の外径より若干大きい内径をもつ丸穴である。
【0034】
ロック部材61の両端はそれぞれ開口59から筒体52の外部へ突出している。ロック部材61の一端と筒体52の筒壁外部とにそれぞれ取り付けられた止めネジ64の間には、常にロック部材61を可動部材55に対し傾斜させる方向へ付勢する押付バネ65が掛けられている。ロック部材61の他端に取り付けられた止めネジ66には操作ワイヤ37のワイヤ部37aが係止され、ブラケット60には操作ワイヤ37の被覆部37bが固定されている。操作ワイヤ37は着座者が操作可能な箇所(例えば図示しないアームレスト等)まで延ばされ、スイッチ操作部(図示略)によりワイヤ部37aを引張操作できるようになっている。
【0035】
そして、図12(b)及び図14(a)に示すように、ワイヤ部37aを引張操作し、ロック部材61を可動部材55に対し略直交させて囓り穴62の穴縁62aと可動部材55との囓りを解除したときに、座10の前後スライドを許容する。この状態で、図12及び図15に示す後スライド状態と、図13及び図16に示す前スライド状態との間で、座10を所望の前後位置に調節する。そして、図13(b)及び図14(b)に示すように、ワイヤ部37aの引張操作をやめると、押付バネ65の付勢力によりロック部材61が可動部材55に対し傾斜して囓り穴62の穴縁62aと可動部材55とが囓るため、座10の前後スライドがロックされる。
【0036】
上記ロック構造によれば、ロック解除時に、ロック部材61の囓り穴62と可動部材55との間が離れて、座10の前後スライド時の抵抗にならないので、座10を軽快に前後スライドさせることができる。また、ロック解除には囓り穴62と可動部材55との囓りさえ解除すれば足りることから、操作ワイヤ37の引張操作による操作ストロークが小さく済む。また、ロック時には、囓り穴62と可動部材55との囓りにより滑ることなく確実にロックすることができる。さらに、高価な流体圧シリンダではなく、安価な可動部材55及びロック部材61を使用できるので、低コスト化を図ることができる。
【0037】
なお、L字状レバー18による背当40のリクライニングと座10のチルトとの連動作用は、基本的には第一実施形態と同様であり、図15(b)(c)はそれぞれ図8(a)(b)に対応し、図16(b)(c)はそれぞれ図9(a)(b)に対応する。さらに、本実施形態では、図15(a)及び図16(a)に示すように、背当40をブレークオーバー(背当40を略直立させて、座席1の回転時に背当40が周りの物に当たらないようにすること)させられるようになっており、このときには、アーム43がL字状レバー18の一端部をさらに後方へ引っ張ることによりL字状レバー18の他端部が座10の後部を上方へ押し上げるため、座10は標準的な姿勢よりも少し後上がりになる。
【0038】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)第二実施形態におけるロック構造では、ロック部材61が一つであり、その傾動の軸63の位置が可動部材55の軸芯から軸直角方向にずれているため、可動部材55の一方向のスライド(図示例では可動部材55が筒体52から抜ける方向)に対しては、囓り穴62と可動部材55との囓りが緩む可能性もある。これを防ぐには、次の二態様▲1▼▲2▼が有効である。
【0039】
▲1▼ ロック部材61の軸63の位置を可動部材55の軸芯に近づけること。
▲2▼ 図17に示すように、可動部材55に対する傾斜方向の異なる二つのロック部材61をブラケット60に傾動可能に軸(63)着すること。両ロック部材61を同時に操作するには、例えば、両ロック部材61の間においてブラケット60に係止切欠38を有するカム67を回転可能に軸着し、ワイヤ部37aの引張操作によりカム67を回転させて両ロック部材61に作用させる構造を例示できる。押付バネ65は両ロック部材61の間に設けることができる。
(2)鉄道車両以外の例えばバス、航空機、船舶等の乗物用座席をはじめ、観覧用座席、会議用座席等の各種座席に具体化することもできる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1〜4に記載の発明によれば、座を前後スライド可能に設けた座席において、ロック解除時には座を軽快に前後スライドさせることができるとともに小さい操作ストロークで済み、ロック時には確実にロックすることができ、また、低コスト化を図ることができる。
【0041】
また、請求項5〜7に記載の発明によれば、座を前後スライド可能に設けるとともに、背当をリクライニングさせるのと連動して座を後下がりにチルトさせるようにした座席において、部品点数と部品の軸着の手間とを削減することができる。
【0042】
さらに、請求項8又は9に記載の発明によれば、座を前後スライド可能に設けるとともに、背当をリクライニングさせるのと連動して座を後下がりにチルトさせるようにした座席において、ロック解除時には座を軽快に前後スライドさせることができるとともに小さい操作ストロークで済み、ロック時には確実にロックすることができ、また、低コスト化を図ることができる。また、部品点数と部品の軸着の手間とを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る座席の側面図である。
【図2】同座席における回転枠及び座枠等を示す平面図である。
【図3】同座席における背当と座との連動構造を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図4】同連動構造の分解斜視図である。
【図5】同座席における座の前後スライドのロック構造(図8の時に対応)を示し、(a)は側面図、(b)は(a)のVb−Vb断面図である。
【図6】同ロック構造(図9の時に対応)を示し、(a)は側面図、(b)は(a)のVIb−VIb断面図である。
【図7】同ロック構造の分解斜視図である。
【図8】同座席において座を標準位置へ後スライドさせた時を示し、(a)は背当アップライト時の側面図、(b)は背当リクライニング時の側面図である。
【図9】同座席において座を前スライドさせた時を示し、(a)は背当アップライト時の側面図、(b)は背当リクライニング時の側面図である。
【図10】本発明の第二実施形態に係る座席の側面図である。
【図11】同座席における回転枠及び座枠等を示す平面図である。
【図12】同座席における座の前後スライドのロック構造(図15の時に対応)を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図13】同ロック構造(図16の時に対応)を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図14】同ロック構造の要部を示し、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図15】同座席において座を標準位置へ後スライドさせた時を示し、(a)は背当ブレイクオーバー時の側面図、(b)は背当アップライト時の側面図、(c)は背当リクライニング時の側面図である。
【図16】同座席において座を前スライドさせた時を示し、(a)は背当ブレイクオーバー時の側面図、(b)は背当アップライト時の側面図、(c)は背当リクライニング時の側面図である。
【図17】同ロック構造の変更例の側面図である。
【符号の説明】
1 座席
2 基枠
10 座
18 L字状レバー
29 可動部材
35 ロック部材
37 操作ワイヤ
40 背当
42 リクライニング支軸
43 アーム
55 可動部材
61 ロック部材
62 囓り穴
62a 穴縁

Claims (9)

  1. 座(10)を前後スライド可能に設けた座席において、
    前後方向に並ぶ凹凸を備えた可動部材(29)を前記座(10)の前後スライドと共に前後動可能に設け、
    前記可動部材(29)が進入する筒体(26)と該筒体(26)の固定位置に前記可動部材(29)の一部を露出させるブラケット(32)とを設け、
    前記可動部材(29)の凹凸に噛合可能な凹凸を備えたロック部材(35)を前記固定位置のブラケット(32)により露出した前記可動部材(29)の一部に対し側方から接近及び離間可能に設け、
    前記ロック部材(35)を前記可動部材(29)から離間させて前記凹凸同士の噛合を解除したときに前記座(10)の前後スライドを許容し、前記ロック部材(35)を前記可動部材(29)に接近させて前記凹凸同士を噛合させたときに前記座(10)の前後スライドをロックさせるように構成したことを特徴とする座席。
  2. 前記可動部材(29)が凹凸としてのネジ谷山を備えた長ネジ又はラックであり、前記ロック部材(35)が凹凸としてのネジ谷山を備えた短ネジである請求項1記載の座席。
  3. 座(10)を前後方向にスライド可能に設けた座席において、
    長細い可動部材(55)を前記座(10)のスライドと共に前後動可能に設け、
    前記可動部材(55)が進入する筒体(52)と該筒体(52)の固定位置に前記可動部材(55)の一部を露出させる開口(59)とを設け、
    前記可動部材(55)が遊貫通する囓り穴(62)を備えたロック部材(61)を前記固定位置の開口(59)により露出した前記可動部材(55)の一部に対し傾斜及び略直交させられるように設け、
    前記ロック部材(61)を前記可動部材(55)に対し略直交させて囓り穴(62)の穴縁と可動部材(55)との囓りを解除したときに前記座(10)のスライドを許容し、前記ロック部材(61)を前記可動部材(55)に対し傾斜させて囓り穴(62)の穴縁と可動部材(55)とを囓らせたときに前記座(10)のスライドをロックさせるように構成したことを特徴とする座席。
  4. 前記ロック部材(61)を、前記可動部材(55)に対する傾斜方向の異なる二つのロック部材(61)とした請求項3記載の座席。
  5. 座(10)を前後スライド可能に設けるとともに、背当(40)をリクライニングさせるのと連動して座(10)を後下がりにチルトさせるようにした座席において、
    座枠(11)に設けたレール(13)に前ローラ(14)と後ローラ(15)とを転動可能に装入することにより、座(10)を前後スライド可能に支持し、
    前記背当(40)にリクライニング支軸(42)より下方へ延びるアーム(43)を設け、
    一端が上方へ延びて前記アーム(43)と係合し他端が前方へ延びて該他端に前記後ローラ(15)が回転可能に軸着されるL字状レバー(18)をL折曲部において基枠(2)に回転可能に軸着し、
    前記背当(40)をリクライニングさせたときに前記アーム(43)が前記L字状レバー(18)の一端部を前方へ押し出すことにより前記L字状レバー(18)の他端部が座(10)の後部を下方へ引き下げるように構成したことを特徴とする座席。
  6. 常に前記L字状レバー(18)をその他端が前記座(10)の後部を押し上げようとする方向へ付勢する戻しバネ(23)を設けた請求項5記載の座席。
  7. 前記背当(40)のリクライニング傾斜角と前記座(10)のチルト傾斜角とがリクライニングの開始点から略直線関係をもって変化するように設定した請求項5又は6記載の座席。
  8. 座(10)を前後スライド可能に設けるとともに、背当(40)をリクライニングさせるのと連動して座(10)を後下がりにチルトさせるようにした座席に おいて、
    座枠(11)に設けたレール(13)に前ローラ(14)と後ローラ(15)とを転動可能に装入することにより、座(10)を前後スライド可能に支持し、
    前後方向に並ぶ凹凸を備えた可動部材(29)を前記座(10)の前後スライドと共に前後動可能に設け、
    前記可動部材(29)の凹凸に噛合可能な凹凸を備えたロック部材(35)を固定位置において前記可動部材(29)に対し側方から接近及び離間可能に設け、
    前記ロック部材(35)を前記可動部材(29)から離間させて前記凹凸同士の噛合を解除したときに前記座(10)の前後スライドを許容し、前記ロック部材(35)を前記可動部材(29)に接近させて前記凹凸同士を噛合させたときに前記座(10)の前後スライドをロックさせるように構成し、
    前記背当(40)にリクライニング支軸(42)より下方へ延びるアーム(43)を設け、
    一端が上方へ延びて前記アーム(43)と係合し他端が前方へ延びて該他端に前記後ローラ(15)が回転可能に軸着されるL字状レバー(18)をL折曲部において基枠(2)に回転可能に軸着し、
    前記背当(40)をリクライニングさせたときに前記アーム(43)が前記L字状レバー(18)の一端部を前方へ押し出すことにより前記L字状レバー(18)の他端部が座(10)の後部を下方へ引き下げるように構成したことを特徴とする座席。
  9. 座(10)を前後方向にスライド可能に設けるとともに、背当(40)をリクライニングさせるのと連動して座(10)を後下がりにチルトさせるようにした座席において、
    座枠(11)に設けたレール(13)に前ローラ(14)と後ローラ(15)とを転動可能に装入することにより、座(10)を前後スライド可能に支持し、
    長細い可動部材(55)を前記座(10)のスライドと共に前後動可能に設け、
    前記可動部材(55)が遊貫通する囓り穴(62)を備えたロック部材(61)を固定位置において前記可動部材(55)に対し傾斜及び略直交させられるように設け、
    前記ロック部材(61)を前記可動部材(55)に対し略直交させて囓り穴(62)の穴縁と可動部材(55)との囓りを解除したときに前記座(10)のスライドを許容し、前記ロック部材(61)を前記可動部材(55)に対し傾斜させて囓り穴(62)の穴縁と可動部材(55)とを囓らせたときに前記座(10)のスライドをロックさせるように構成し、
    前記背当(40)にリクライニング支軸(42)より下方へ延びるアーム(43)を設け、
    一端が上方へ延びて前記アーム(43)と係合し他端が前方へ延びて該他端に前記後ローラ(15)が回転可能に軸着されるL字状レバー(18)をL折曲部において基枠(2)に回転可能に軸着し、
    前記背当(40)をリクライニングさせたときに前記アーム(43)が前記L字状レバー(18)の一端部を前方へ押し出すことにより前記L字状レバー(18)の他端部が座(10)の後部を下方へ引き下げるように構成したことを特徴とする座席。
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