JP2722232B2 - ウォークイン装置付自動車用シート - Google Patents
ウォークイン装置付自動車用シートInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車用シート(座席)、特にシートバッ
クが前倒するとスライド装置が自動的に稼動してシート
バックとともにシートクッションを前進せしめるウォー
クイン装置を備えた自動車用シートに関する。
クが前倒するとスライド装置が自動的に稼動してシート
バックとともにシートクッションを前進せしめるウォー
クイン装置を備えた自動車用シートに関する。
(従来の技術) 従来の一般的なウォークイン装置には、シートクッシ
ョンの前後位置を調節する左右のスライドレールにおけ
る一方側のスライドレールにウォークイン装置を設け、
他方側のスライドレール又はこのスライドレール側のシ
ートクッション或いはシートバックにこのウォークイン
装置を作動させるアームを設け、このアームとウォーク
イン装置とをフレキシブルワイヤで連結している。
ョンの前後位置を調節する左右のスライドレールにおけ
る一方側のスライドレールにウォークイン装置を設け、
他方側のスライドレール又はこのスライドレール側のシ
ートクッション或いはシートバックにこのウォークイン
装置を作動させるアームを設け、このアームとウォーク
イン装置とをフレキシブルワイヤで連結している。
このフレキシブルワイヤの取付は次のように行なって
いる。即ち、一方のスライドレールにウォークイン装置
を固定してシートを組立後、そのシートをシートクッシ
ョンの底面側が上向きになるように裏返して、ウォーク
イン装置とアームとにフレキシブルワイヤを取付けてい
る。
いる。即ち、一方のスライドレールにウォークイン装置
を固定してシートを組立後、そのシートをシートクッシ
ョンの底面側が上向きになるように裏返して、ウォーク
イン装置とアームとにフレキシブルワイヤを取付けてい
る。
そして、このフレキシブルワイヤはシートクッション
の中央部を横断するように張架されている。
の中央部を横断するように張架されている。
(発明が解決しようとする課題) 以上の従来品は前述の如く、ウォークイン装置及びこ
の装置を作動させるアーム等をシートに組付けた後、そ
のシートを裏返してフレキシブルワイヤを連結する構造
であるため、フレキシブルワイヤの取付作業が頗る悪い
不具合があった。
の装置を作動させるアーム等をシートに組付けた後、そ
のシートを裏返してフレキシブルワイヤを連結する構造
であるため、フレキシブルワイヤの取付作業が頗る悪い
不具合があった。
また、フレキシブルワイヤはシートクッションの底部
をシートの左右方向に横断するように配設しているた
め、シートクッションの撓みに伴なうシートクッション
底面の接触などによって誤操作する虞れもあり、また、
このフレキシブルワイヤはその全長が長くなるため、長
期使用によって撓み、ウォークイン装置の作動性が損な
われる不具合も生じる。
をシートの左右方向に横断するように配設しているた
め、シートクッションの撓みに伴なうシートクッション
底面の接触などによって誤操作する虞れもあり、また、
このフレキシブルワイヤはその全長が長くなるため、長
期使用によって撓み、ウォークイン装置の作動性が損な
われる不具合も生じる。
そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を除去するよ
うにすることを目的とする。
うにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するための本発明に係るウォークイ
ン装置付自動車用シートは、常時前方にばねによって付
勢されている左右一対のスライドレールのアッパーレー
ルが、シートバックの前倒によって前進するウォークイ
ン装置を備えてなる自動車用シートにおいて、 前記ウォークイン装置は、前記一方のスライドレール
のアッパーレールに設けてシートバックの前倒によって
回動するリンクと、 前記同一のスライドレールにおけるアッパーレールに
回動自在に枢着して一端に前記リンクに連結する連結ワ
イヤを取付けてなるウォークインレバーと、 このウォークインレバーの他端側に回動自在に枢着す
るフックと、 前記ウォークインレバーの他端側に設けてなる作動ピ
ンと、 前記ウォークインレバーの回動によってアッパーレー
ル方向に移動する作動ピンによって押動されるクランク
部を有すると共にクランク部の押動により回動してスラ
イドレールのロック状態を解除する操作レバーと、 前記アッパーレール側に設け、前記フックが掛止して
前記ロック解除状態を保持する掛止部とからなるもので
ある。
ン装置付自動車用シートは、常時前方にばねによって付
勢されている左右一対のスライドレールのアッパーレー
ルが、シートバックの前倒によって前進するウォークイ
ン装置を備えてなる自動車用シートにおいて、 前記ウォークイン装置は、前記一方のスライドレール
のアッパーレールに設けてシートバックの前倒によって
回動するリンクと、 前記同一のスライドレールにおけるアッパーレールに
回動自在に枢着して一端に前記リンクに連結する連結ワ
イヤを取付けてなるウォークインレバーと、 このウォークインレバーの他端側に回動自在に枢着す
るフックと、 前記ウォークインレバーの他端側に設けてなる作動ピ
ンと、 前記ウォークインレバーの回動によってアッパーレー
ル方向に移動する作動ピンによって押動されるクランク
部を有すると共にクランク部の押動により回動してスラ
イドレールのロック状態を解除する操作レバーと、 前記アッパーレール側に設け、前記フックが掛止して
前記ロック解除状態を保持する掛止部とからなるもので
ある。
(作用) シートバックが前倒すると、リンクが回動し、このリ
ンクの回動により連結ワイヤが引かれてウォークインレ
バーを回動させる。このウォークインレバーの回動によ
って作動ピンが移動してスライドレールのアッパーレー
ルのロアレールに対するロック状態を解除すると同時
に、フックも移動してアッパーレールに設けた掛止部に
掛止される。そのため、前記作動ピンによるロック解除
状態が保持される。そして、アッパーレールは常時ばね
によって前方に付勢されているため、ロック状態が解除
されると、前進してアッパーレールにおけるフックを設
けた位置がロアレールの先端より前方に移動し、最前方
位置においてストッパ等によって係止する。然る後、前
記ばねの弾力に抗してシートを後退させると、フックと
一体のメモリー装置を構成する回動片を設けることによ
り、この回動片がロアレールの先端に突き当たるため、
この回動片が回動する。そのため、前記掛止部に掛止さ
れているフックが回動して掛止部から離脱するため、作
動ピンが移動しロック解除状態からロック状態になる。
そして、前記回動片がロアレールの先端に突き当たる位
置は、あらかじめ設定しておくことにより、その設定位
置でアッパーレールがロアレールにロックする。
ンクの回動により連結ワイヤが引かれてウォークインレ
バーを回動させる。このウォークインレバーの回動によ
って作動ピンが移動してスライドレールのアッパーレー
ルのロアレールに対するロック状態を解除すると同時
に、フックも移動してアッパーレールに設けた掛止部に
掛止される。そのため、前記作動ピンによるロック解除
状態が保持される。そして、アッパーレールは常時ばね
によって前方に付勢されているため、ロック状態が解除
されると、前進してアッパーレールにおけるフックを設
けた位置がロアレールの先端より前方に移動し、最前方
位置においてストッパ等によって係止する。然る後、前
記ばねの弾力に抗してシートを後退させると、フックと
一体のメモリー装置を構成する回動片を設けることによ
り、この回動片がロアレールの先端に突き当たるため、
この回動片が回動する。そのため、前記掛止部に掛止さ
れているフックが回動して掛止部から離脱するため、作
動ピンが移動しロック解除状態からロック状態になる。
そして、前記回動片がロアレールの先端に突き当たる位
置は、あらかじめ設定しておくことにより、その設定位
置でアッパーレールがロアレールにロックする。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、ウォークイン装置付自動車用シートの概略
を示し、図中(a)はシートクッションで、このシート
クッション(a)はシートクッション(a)の左右に設
けたスライドレール(6)のアッパーレール(6b)に固
定されており、このアッパーレール(6b)は車床に固定
した固定レール(6a)に前後方向に摺動自在に嵌合さ
れ、ロック装置によって所定位置に固定されている。そ
して、このシートクッション(a)にはリクライニング
デバイス(c)によって前倒又は前倒可能にシートバッ
ク(b)が連結されており、このシートバック(b)を
実線の状態から二点鎖線の状態に前倒させると、ウォー
クイン装置によって前記ロック装置によるアッパーレー
ル(6b)のロアレール(6a)に対するロック状態が解除
になり、アッパーレール(6b)を常時前方に付勢する付
勢手段(例えばヘルパースプリング)により、シートク
ッション(a)と前倒状態のシートバック(b)が前進
する。そして、図示しないが、シートバック(b)を起
こしてシートクッション(a)を後退させると、メモリ
ー装置によって元の位置にシートクッション(a)が戻
る構造である。
を示し、図中(a)はシートクッションで、このシート
クッション(a)はシートクッション(a)の左右に設
けたスライドレール(6)のアッパーレール(6b)に固
定されており、このアッパーレール(6b)は車床に固定
した固定レール(6a)に前後方向に摺動自在に嵌合さ
れ、ロック装置によって所定位置に固定されている。そ
して、このシートクッション(a)にはリクライニング
デバイス(c)によって前倒又は前倒可能にシートバッ
ク(b)が連結されており、このシートバック(b)を
実線の状態から二点鎖線の状態に前倒させると、ウォー
クイン装置によって前記ロック装置によるアッパーレー
ル(6b)のロアレール(6a)に対するロック状態が解除
になり、アッパーレール(6b)を常時前方に付勢する付
勢手段(例えばヘルパースプリング)により、シートク
ッション(a)と前倒状態のシートバック(b)が前進
する。そして、図示しないが、シートバック(b)を起
こしてシートクッション(a)を後退させると、メモリ
ー装置によって元の位置にシートクッション(a)が戻
る構造である。
図中、(c1)はリクライニングデバイス(c)の操作
レバーで、この操作レバー(c1)又は他のレバーを操作
することにより、前記シートバック(b)は前倒する。
レバーで、この操作レバー(c1)又は他のレバーを操作
することにより、前記シートバック(b)は前倒する。
第2図、第3図は前記シートクッション(a)の左右
に設けたスライドレール(6)における一方のスライド
レール(6)にウォークイン装置とメモリー装置とを設
けた状態を示す。
に設けたスライドレール(6)における一方のスライド
レール(6)にウォークイン装置とメモリー装置とを設
けた状態を示す。
前記ウォークイン装置は前記一方のスライドレール
(6)のアッパーレール(6b)に設け、シートバック
(b)の前倒によって回動するリンク(1)と、前記同
一のスライドレール(6)におけるアッパーレール(6
b)に回動自在に枢着して一端に前記リンクに連結する
連結ワイヤ(7)を取付けてなるウォークインレバー
(2)と、このウォークインレバー(2)の他端側に回
動自在に枢着したフック(31)と、前記ウォークインレ
バー(2)の他端若しくはフック(31)のウォークイン
レバー(2)側に設けて、ウォークインレバー(2)の
回動によって移動し、アッパーレール(6b)のロアレー
ル(6a)に対するロック状態を解除する作動ピン(4)
と、前記アッパーレール(6b)側に設けてフック(31)
からウォークインレバー(2)の回動によって移動した
際に、そのフック(31)を掛止し前記ロック解除状態を
保持する掛止部(5)とから構成されている。
(6)のアッパーレール(6b)に設け、シートバック
(b)の前倒によって回動するリンク(1)と、前記同
一のスライドレール(6)におけるアッパーレール(6
b)に回動自在に枢着して一端に前記リンクに連結する
連結ワイヤ(7)を取付けてなるウォークインレバー
(2)と、このウォークインレバー(2)の他端側に回
動自在に枢着したフック(31)と、前記ウォークインレ
バー(2)の他端若しくはフック(31)のウォークイン
レバー(2)側に設けて、ウォークインレバー(2)の
回動によって移動し、アッパーレール(6b)のロアレー
ル(6a)に対するロック状態を解除する作動ピン(4)
と、前記アッパーレール(6b)側に設けてフック(31)
からウォークインレバー(2)の回動によって移動した
際に、そのフック(31)を掛止し前記ロック解除状態を
保持する掛止部(5)とから構成されている。
以上のリンク(1)はリクライニングデバイス(c)
におけるシートバック(b)を固定する可動ブラケット
(12)の回転軸(11)に回動自在に枢着され、連結ワイ
ヤ(7)を引張る方向にばねによって付勢されており、
このリンク(1)の上端(1a)は可動ブラケット(12)
が回動した際に、この可動ブラケット(12)と一体の突
起(13)が突き当たる位置に配設している。そのため、
第1図二点鎖線に示すようにシートバック(b)を前倒
した際、リンク(1)が回転軸(11)を中心に回転し
て、そのリンク(1)の下端がシートの後方に移動す
る。このリンク(1)の下端と、前記ウォークインレバ
ー(2)の上端とに連結ワイヤ(7)が連結されてい
る。第2図において、図中(14)は左右のリクライニン
グデバイス(c)連結用の連動ロッド、(15)はシート
バック(b)を前倒方向に付勢するリターンスプリング
である。
におけるシートバック(b)を固定する可動ブラケット
(12)の回転軸(11)に回動自在に枢着され、連結ワイ
ヤ(7)を引張る方向にばねによって付勢されており、
このリンク(1)の上端(1a)は可動ブラケット(12)
が回動した際に、この可動ブラケット(12)と一体の突
起(13)が突き当たる位置に配設している。そのため、
第1図二点鎖線に示すようにシートバック(b)を前倒
した際、リンク(1)が回転軸(11)を中心に回転し
て、そのリンク(1)の下端がシートの後方に移動す
る。このリンク(1)の下端と、前記ウォークインレバ
ー(2)の上端とに連結ワイヤ(7)が連結されてい
る。第2図において、図中(14)は左右のリクライニン
グデバイス(c)連結用の連動ロッド、(15)はシート
バック(b)を前倒方向に付勢するリターンスプリング
である。
ウォークインレバー(2)は略コ字状に折曲成形し、
アッパーレール(6b)側に固定した固定片(63)に回動
自在に枢着され、その先端部にフック(31)を回転自在
に取付けている。なお、そのフック(31)はフック(3
1)に固定した前記作動ピン(4)と同軸に取付けてい
る。
アッパーレール(6b)側に固定した固定片(63)に回動
自在に枢着され、その先端部にフック(31)を回転自在
に取付けている。なお、そのフック(31)はフック(3
1)に固定した前記作動ピン(4)と同軸に取付けてい
る。
以上のフック(31)にはメモリー装置を構成する回動
片(32)が一体に成形されている。
片(32)が一体に成形されている。
このウォークインレバー(2)、作動ピン(4)、フ
ック(31)、回動片(32)は第3図に示すように構成さ
れている。図中(21)はウォークインレバーの回転中心
となるピン(2a)を挿通する通孔、(22)はピン(2a)
によってウォークインレバー(2)をアッパーレール
(2b)側の固定片(63)に取付ける固定片(63)のピン
孔を夫々示す。
ック(31)、回動片(32)は第3図に示すように構成さ
れている。図中(21)はウォークインレバーの回転中心
となるピン(2a)を挿通する通孔、(22)はピン(2a)
によってウォークインレバー(2)をアッパーレール
(2b)側の固定片(63)に取付ける固定片(63)のピン
孔を夫々示す。
以上のフック(31)はその先端に鉤形の引掛部(31
a′)が設けてあり、フック(31)はその引掛部(31
a′)がフック(31)の一端と固定片(63)の先端突起
(63a)との間に張架した引張りバネ(64)の張力によ
って掛止部(5)方向に常時付勢されている。
a′)が設けてあり、フック(31)はその引掛部(31
a′)がフック(31)の一端と固定片(63)の先端突起
(63a)との間に張架した引張りバネ(64)の張力によ
って掛止部(5)方向に常時付勢されている。
前記スライドレール(6)を構成するロアレール(6
a)及びアッパーレール(6b)は、その断面形状が第4
図c、第5図cに示すような形状に形成されており、そ
のアッパーレール(6b)は二枚の金属板を成形して溶接
し、その一方は上部をL字状に折曲させ、その垂直部を
取付ブラケット(62)とし、この取付ブラケット(62)
の後部側に、前記リクライニングデバイス(c)が設け
てある。そして、このアッパーレール(6b)に前記固定
片(63)が溶接され、この固定片(63)に前記フック
(31)、作動ピン(4)を有するウォークインレバー
(2)が取付けられている。
a)及びアッパーレール(6b)は、その断面形状が第4
図c、第5図cに示すような形状に形成されており、そ
のアッパーレール(6b)は二枚の金属板を成形して溶接
し、その一方は上部をL字状に折曲させ、その垂直部を
取付ブラケット(62)とし、この取付ブラケット(62)
の後部側に、前記リクライニングデバイス(c)が設け
てある。そして、このアッパーレール(6b)に前記固定
片(63)が溶接され、この固定片(63)に前記フック
(31)、作動ピン(4)を有するウォークインレバー
(2)が取付けられている。
図中(8)はロック解除用操作レバーを示し、この操
作レバー(8)はアッパーレール(6b)の水平部(61)
に、ガイド(84a)(84b)を介して回動自在に枢着し、
一端に操作部(82)を他端にロック片(83)が、その間
にクランク部(81)が夫々設けてある。また、前記ロア
レール(6b)の底面には長手方向に間隔をおいて前記ロ
ク片(83)が係合する多数の係止孔(6a′)が設けてあ
り、この係止孔(6a′)に係合することにより、アッパ
ーレール(6b)はロアレール(6a)にロックされる。そ
して、前記操作レバー(8)は、ロック片(83)がロッ
クするようにばねで付勢されており、この操作レバー
(8)の操作部(82)をばねの弾力に抗して回動する
と、ロック片(83)が係止孔(6a′)から離脱し、ロッ
ク状態が解除される。そして、このロック状態が解除さ
れると、アッパーレール(6b)はロアレール(6a)に対
して摺動自在となる。そのため、シートに乗員が着座し
ていない場合には、アッパーレール(6b)は常に前方に
付勢されているので、シートクッション(a)は前方に
移動する。
作レバー(8)はアッパーレール(6b)の水平部(61)
に、ガイド(84a)(84b)を介して回動自在に枢着し、
一端に操作部(82)を他端にロック片(83)が、その間
にクランク部(81)が夫々設けてある。また、前記ロア
レール(6b)の底面には長手方向に間隔をおいて前記ロ
ク片(83)が係合する多数の係止孔(6a′)が設けてあ
り、この係止孔(6a′)に係合することにより、アッパ
ーレール(6b)はロアレール(6a)にロックされる。そ
して、前記操作レバー(8)は、ロック片(83)がロッ
クするようにばねで付勢されており、この操作レバー
(8)の操作部(82)をばねの弾力に抗して回動する
と、ロック片(83)が係止孔(6a′)から離脱し、ロッ
ク状態が解除される。そして、このロック状態が解除さ
れると、アッパーレール(6b)はロアレール(6a)に対
して摺動自在となる。そのため、シートに乗員が着座し
ていない場合には、アッパーレール(6b)は常に前方に
付勢されているので、シートクッション(a)は前方に
移動する。
メモリー装置は、前記フック(31)と一体でフック
(31)の下方に位置し、フック(31)が掛止部(5)に
掛止した際に、ロアレール(6a)の内側にあるアッパー
レール(6b)の外側面側の位置する長さを有する回動片
(32)から構成され、この回動片(32)の先端縁(32
a)がロアレール(6a)の先端(9)に突き当たると、
フック(31)と共に回動して、掛止部(5)からフック
(31)が離脱する。
(31)の下方に位置し、フック(31)が掛止部(5)に
掛止した際に、ロアレール(6a)の内側にあるアッパー
レール(6b)の外側面側の位置する長さを有する回動片
(32)から構成され、この回動片(32)の先端縁(32
a)がロアレール(6a)の先端(9)に突き当たると、
フック(31)と共に回動して、掛止部(5)からフック
(31)が離脱する。
第4図A、B、Cはシートの通常使用状態を示し、フ
ック(31)が掛止部(5)に掛止されておらず、回動片
(32)の先端縁(32a)がロアレール(6a)の外側面側
に位置し、アッパーレール(6b)側に設けた操作レバー
(8)と一体のロック片(83)はロアレール(6a)の係
止孔(6a′)に係合している。この状態で操作レバー
(8)の操作部(82)を第4図Aに示すように回動する
と、ロック片(3)が係止孔(6a′)から離脱する。従
って、アッパーレール(6b)が前後方向に摺動自在にな
るため、シートの前後位置を調節することができる。こ
の調節後、操作レバー(8)の操作部(82)の回動状態
を解除すると、操作レバー(8)がロック方向に回動す
るように付勢されているばねにより、操作レバー(8)
は回動してロック片(83)が係止孔(6a′)に係合し、
ロック状態になる。
ック(31)が掛止部(5)に掛止されておらず、回動片
(32)の先端縁(32a)がロアレール(6a)の外側面側
に位置し、アッパーレール(6b)側に設けた操作レバー
(8)と一体のロック片(83)はロアレール(6a)の係
止孔(6a′)に係合している。この状態で操作レバー
(8)の操作部(82)を第4図Aに示すように回動する
と、ロック片(3)が係止孔(6a′)から離脱する。従
って、アッパーレール(6b)が前後方向に摺動自在にな
るため、シートの前後位置を調節することができる。こ
の調節後、操作レバー(8)の操作部(82)の回動状態
を解除すると、操作レバー(8)がロック方向に回動す
るように付勢されているばねにより、操作レバー(8)
は回動してロック片(83)が係止孔(6a′)に係合し、
ロック状態になる。
第5図A、B、Cはウォークイン作動した状態、即
ち、第1図実線の状態から二点鎖線に示す状態に移動し
た状態を示し、シートバック(b)をリクライニングデ
バイス(c)などを使用して前倒させると、リンク
(1)が回動し、このリンク(1)の回動により連結ワ
イヤ(7)が引っ張られウォークインレバー(2)がピ
ン(2a)を中心に第5図Aに示すように回動する。この
ウォークインレバー(2)の回動に伴って作動ピン
(4)及びフック(31)、回動片(32)が操作レバー
(8)のクランク部(81)方向に移動する。従って、作
動ピン(4)の移動に伴ない操作レバー(8)のクラン
ク部(81)が押動されるため操作レバー(8)が回動
し、ロック片(83)が係止孔(6a′)から脱出してロッ
ク解除状態となる。またフック(31)は掛止部(5)に
掛止されるため、前記作動ピン(4)によるクランク部
(81)の押動状態は保持され、前記ロック解除状態は保
持される。
ち、第1図実線の状態から二点鎖線に示す状態に移動し
た状態を示し、シートバック(b)をリクライニングデ
バイス(c)などを使用して前倒させると、リンク
(1)が回動し、このリンク(1)の回動により連結ワ
イヤ(7)が引っ張られウォークインレバー(2)がピ
ン(2a)を中心に第5図Aに示すように回動する。この
ウォークインレバー(2)の回動に伴って作動ピン
(4)及びフック(31)、回動片(32)が操作レバー
(8)のクランク部(81)方向に移動する。従って、作
動ピン(4)の移動に伴ない操作レバー(8)のクラン
ク部(81)が押動されるため操作レバー(8)が回動
し、ロック片(83)が係止孔(6a′)から脱出してロッ
ク解除状態となる。またフック(31)は掛止部(5)に
掛止されるため、前記作動ピン(4)によるクランク部
(81)の押動状態は保持され、前記ロック解除状態は保
持される。
そのため、アッパーレール(6b)は常時前方にヘルパ
ースプリングなどで付勢されているため、第1図二点鎖
線に示す位置にシートクッション(a)とシートバック
(b)とが前進する。
ースプリングなどで付勢されているため、第1図二点鎖
線に示す位置にシートクッション(a)とシートバック
(b)とが前進する。
なお、以上の回動片(32)の先端縁(32a)はロアレ
ール(6a)の外側面に摺接し乍ら前進するが、ロアレー
ル(6a)の先端(9)を通過すると、ばね(64)に付勢
されているため、アッパーレール(6b)の外側面側に位
置する。
ール(6a)の外側面に摺接し乍ら前進するが、ロアレー
ル(6a)の先端(9)を通過すると、ばね(64)に付勢
されているため、アッパーレール(6b)の外側面側に位
置する。
次に、シートクッション(a)及びシートバック
(b)を元の状態、即ち、第1図実線に示す状態に戻す
状態を説明する。
(b)を元の状態、即ち、第1図実線に示す状態に戻す
状態を説明する。
シートクッション(a)をヘルパースプリングの弾力
に抗して後方に移動させると、回動片(32)の先端縁
(32a)がロアレール(6a)の先端(9)に突き当たる
ため、回動片(32)はばね(64)の弾力に抗して回動さ
れる。そのため、この回動片(32)と一体のフック(3
1)も回動し、掛止部(5)から離脱する。従って、作
動ピン(4)による操作レバー(8)の押動状態が解除
されるので、操作レバー(8)は回動してロック片(8
3)が掛止片(6a′)に係合しロック状態になり、シー
トクッション(a)、シートバック(b)は元の位置に
固定される。
に抗して後方に移動させると、回動片(32)の先端縁
(32a)がロアレール(6a)の先端(9)に突き当たる
ため、回動片(32)はばね(64)の弾力に抗して回動さ
れる。そのため、この回動片(32)と一体のフック(3
1)も回動し、掛止部(5)から離脱する。従って、作
動ピン(4)による操作レバー(8)の押動状態が解除
されるので、操作レバー(8)は回動してロック片(8
3)が掛止片(6a′)に係合しロック状態になり、シー
トクッション(a)、シートバック(b)は元の位置に
固定される。
(効果) 本発明は左右のスライドレールにおける一方のスライ
ドレールに、ウォークイン装置を装着し、連結ワイヤを
シートクッション底部に横断状に架設する必要がない。
従って、前記従来品の如く、シートクッション組立後、
そのシートクッションを裏返してウォークイン装置のワ
イヤを張架する必要がない。そのため、ウォークイン装
置を備えた自動車用シートの組立性が前記従来品に比べ
向上する。
ドレールに、ウォークイン装置を装着し、連結ワイヤを
シートクッション底部に横断状に架設する必要がない。
従って、前記従来品の如く、シートクッション組立後、
そのシートクッションを裏返してウォークイン装置のワ
イヤを張架する必要がない。そのため、ウォークイン装
置を備えた自動車用シートの組立性が前記従来品に比べ
向上する。
また、前記ウォークイン装置の連結ワイヤの全長が短
く、また、前記従来品の如く左右のスライドレール方向
に渉って設ける必要がないため、ウォークイン装置が誤
作動する虞れもなくなる。
く、また、前記従来品の如く左右のスライドレール方向
に渉って設ける必要がないため、ウォークイン装置が誤
作動する虞れもなくなる。
第1図は本発明を採用する自動車用シートの作動状態を
示す概略図、第2図は本発明の斜視図、第3図は要部の
分解斜視図、第4図Aは通常使用状態の要部の斜視図、
第4図Bは同平面図、第4図Cは同第4図BにおけるX
−X線に沿える断面図、第5図Aはウォークイン作動時
の要部の斜視図、第5図Bは同平面図、第5図Cは第5
図BにおけるY−Y線に沿える断面図である。 図中(1)はリンク、(2)はウォークインレバー、
(4)は作動ピン、(5)は掛止部、(6)はスライド
レール、(61a)はロアレール、(61b)はアッパーレー
ル、(8)は操作レバー、(31)はフックを夫々示す。
示す概略図、第2図は本発明の斜視図、第3図は要部の
分解斜視図、第4図Aは通常使用状態の要部の斜視図、
第4図Bは同平面図、第4図Cは同第4図BにおけるX
−X線に沿える断面図、第5図Aはウォークイン作動時
の要部の斜視図、第5図Bは同平面図、第5図Cは第5
図BにおけるY−Y線に沿える断面図である。 図中(1)はリンク、(2)はウォークインレバー、
(4)は作動ピン、(5)は掛止部、(6)はスライド
レール、(61a)はロアレール、(61b)はアッパーレー
ル、(8)は操作レバー、(31)はフックを夫々示す。
Claims (1)
- 【請求項1】常時前方にばねによって付勢されている左
右一対のスライドレールのアッパーレールが、シートバ
ックの前倒によって前進するウォークイン装置を備えて
なる自動車用シートにおいて、 前記ウォークイン装置は、前記一方のスライドレールの
アッパーレールに設けてシートバックの前倒によって回
動するリンクと、 前記同一のスライドレールにおけるアッパーレールに回
動自在に枢着して一端に前記リンクに連結する連結ワイ
ヤを取付けてなるウォークインレバーと、 このウォークインレバーの他端側に回動自在に枢着する
フックと、 前記ウォークインレバーの他端側に設けてなる作動ピン
と、 前記ウォークインレバーの回動によってアッパーレール
方向に移動する作動ピンによって押動されるクランク部
を有すると共にクランク部の押動により回動してスライ
ドレールのロック状態を解除する操作レバーと、 前記アッパーレール側に設け、前記フックが掛止して前
記ロック解除状態を保持する掛止部とからなるウォーク
イン装置付自動車用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1021367A JP2722232B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | ウォークイン装置付自動車用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1021367A JP2722232B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | ウォークイン装置付自動車用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02200542A JPH02200542A (ja) | 1990-08-08 |
JP2722232B2 true JP2722232B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=12053123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1021367A Expired - Lifetime JP2722232B2 (ja) | 1989-01-31 | 1989-01-31 | ウォークイン装置付自動車用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2722232B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5728669Y2 (ja) * | 1975-10-02 | 1982-06-23 |
-
1989
- 1989-01-31 JP JP1021367A patent/JP2722232B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02200542A (ja) | 1990-08-08 |
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