JP3322982B2 - ヘッドレストの前後調整装置 - Google Patents

ヘッドレストの前後調整装置

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JP3322982B2 JP03521794A JP3521794A JP3322982B2 JP 3322982 B2 JP3322982 B2 JP 3322982B2 JP 03521794 A JP03521794 A JP 03521794A JP 3521794 A JP3521794 A JP 3521794A JP 3322982 B2 JP3322982 B2 JP 3322982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用シート(座
席)に備えられるヘッドレストの前後調整装置、詳しく
は、シートバック(背凭部)に対してヘッドレストが分
離されておらず、シートバックにヘッドレストが一体且
つ連続に取付けられているものにおける前後位置調整装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシートバックの上部には、ヘッド
レストを一体且つ連続に取付けるものがある。これは、
シートバックのバックフレームとヘッドレストのヘッド
レストフレームとを、発泡体製クッション体で被せ、こ
れらを表皮で被覆することにより、シートバックとヘッ
ドレストが形成されるため、シートバックとヘッドレス
トとを夫々別体に組付けて完成品にし、この完成品のシ
ートバックに完成品のヘッドレストを装着するものに対
して、生産性が良好になる利点がある。
【0003】斯様なシートバックと一体型のヘッドレス
トには、例えば、特開昭60ー116310号公報に記
載されているような前後調整装置がある。これは、ヘッ
ドレストの側部に回動操作ノブをシートバックの固定部
材に設け、この回動操作ノブと一体の回動軸にウォーム
ギャを設け、このウォームギャに噛合するアーム付のウ
ォームホィールをヘッドレスト側に設けてヘッドレスト
を前後方向に移動するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これはロック手段を設
けることなく、無段階にヘッドレストの前後位置を調整
できる利点があるので、広く実施されている。しかし、
これは多数の部品より構成されているため、その部品管
理、組付に工数を要する不具合があった。そこで、本発
明は斯様な従来品の不具合を除去することを目的とす
る。即ち、部品点数が少なく、構造簡単にしてシートバ
ックと一体型のヘッドレストにおける前後調整装置を提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本発明に係るヘッドレストの前後調整装置は、シー
トバックのバックフレームにおける頂部の左右に固設し
た左右一対の起立片、この起立片の上部に端部が前後方
向に回動自在に枢着したヘッドレストのヘッドレストフ
レームと、このヘッドレストフレーム側に設けて、遊端
部が上方に付勢されているトーションスプリングからな
るロックスプリングとからなり、前記起立片の下部には
前後方向に長い長孔を形成し、該長孔の上縁に沿って多
数の略V字状の調整切欠部を連続して設け、前記ヘッド
レストフレームの端部における前記長孔に対応する位置
には、L字状の通孔を開孔し、該通孔より前記長孔の調
整切欠部に前記ロックスプリングの遊端部を係合してな
るものである。
【0006】
【作用】ヘッドレストフレーム側に設けたロックスプリ
ングの遊端部が、バックフレーム側に設けた起立片の調
整切欠部の1つに係合することにより、ヘッドレストは
一定の傾斜角度(前後位置)で固定され、ヘッドレスト
を前方に押動すると、他の調整切欠部内にロックスプリ
ングの遊端部に移動して係合し、着座者の頭部に対する
支持位置が前方に調整される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面に基づいて
説明する。図1は、本発明に係るヘッドレストの前後調
整装置を備えたシートバックと、ヘッドレストのフレー
ム構造体を示し、図中(1)は、シートバックのバック
フレームで、図示するバックフレーム(1)はパイプを
逆U字状に折曲したものであり、その頂部における左右
には、左右一対のプレート状起立片(3)(3)が溶接
によって起立状に固設されている。
【0008】図中(2)は、パイプからなるヘッドレス
トフレームを示し、このヘッドレストフレーム(2)は
パイプを逆U字状に折曲させてその左右両端部(20)
を偏平状に圧潰して、前記起立片(3)(3)の内面側
に接合し、図3に示すようにヒンヂピン(7)で起立片
(3)(3)にシートバックの前後方向に回動可能に軸
着されている。
【0009】図中(4)は、ヘッドレストフレーム
(2)の下部間に両端を一体に溶接したワイヤ(5)に
掛止したトーションスプリングからロックスプリングで
あり、このロックスプリング(4)は遊端部(40)が
図2、3に示すように、ヘッドレストフレーム(2)の
端部に設けたL字状の通孔(21A)(21B)から起
立片(3)(3)に設けた長孔(30)内に挿入し、両
遊端部(40)が上向きに付勢されるように取付けられ
ている。
【0010】図2、3は、ヘッドレストフレーム(2)
がバックフレーム(1)にロックされ、ヘッドレストが
所定の前後位置に保持されている場合を示し、図2は、
ヘッドレストがシートバックの真上に位置した状態で、
図2において左側は、シートバックの前方、同右側は後
方を示す。各起立片(3)の下部には、前後方向に長い
長孔(30)が開口されており、その長孔(30)の上
縁には前後方向に沿って多数の略V字状切欠からなる調
整切欠部(31)(32)(33)(34)が連続して
形成されている。
【0011】この各調整切欠部(31)…の形状は、シ
ートバックの前方側の一辺が略鉛直状に後方側の一辺が
テーパ状に形成され、この調整切欠部(31)(32)
…に係合したロックスプリング(4)の遊端部(40)
が最前位置の調整切欠部(31)から最後位置の調整切
欠部(34)方向に移動するが、その逆方向には移動し
ないように形成されている。即ち、ヘッドレストが使用
中に後方に回動しないようにロックするように構成され
ている。
【0012】また、前記長孔(30)の最後位置の調整
切欠部(34)に連続する後端縁には、下部が後方に深
くテーパ状に切欠されている後傾斜部(35)が、ま
た、前端縁には最前位置の調整切欠部(31)に連続す
るテーパ状の前傾斜部(36)が夫々設けてある。
【0013】一方、前記ヘッドレストフレーム(2)の
両端部(20)における前記長孔(30)に対応する位
置には、縦孔(21A)とこの縦孔(21A)の下端に
前方に向けて接続する横孔(21B)とからなるL字状
の通孔が開孔されており、横孔(21B)は、各調整切
欠部(31)…に対して下方に位置するように、また、
縦孔(21A)はその上部が各調整切欠部(31)…と
同一若しくはやや高い位置に設定されるように夫々形成
されている。
【0014】また、ヘッドレストフレーム(2)は、ヒ
ンヂピン(7)に巻装したネジリコイルバネからばね
(6)によって後方に付勢され、前記ロックスプリング
(4)によるヘッドレストのロック状態をより完全にし
ている。
【0015】ロックスプリング(4)の両遊端部(4
0)は、ヘッドレストフレーム(2)の両端部(20)
に設けたL字状の通孔(21A)(21B)から起立片
(3)(3)の長孔(30)内に挿入し、長孔(30)
内の調整切欠部(33)内に係合することにより、ヘッ
ドレストフレーム(2)はロックされる。
【0016】斯して、ロックスプリング(4)の両遊端
部(40)が、最前位置の調整切欠部(31)に係合し
ている状態が、ヘッドレストにおける着座者の頭部支持
面が最後位置になり、最後位置の調整切欠部(34)に
係合している状態が、ヘッドレストにおける着座者の頭
部支持面が最前位置になる。
【0017】図4は、ロックスプリング(4)によるロ
ック状態を解除してヘッドレストにおける着座者の頭部
支持面を最前位置から最後位置に調整する状態を示す。
起立片(3)(3)に設けた調整切欠部(31)…の各
形状は、前述の如く形成されているため、ヘッドレスト
を前方に押動すると、ヘッドレストフレーム(2)はロ
ックスプリング(4)の両遊端部(40)が順次後方位
置の調整切欠部(33)、(34)に移動する。その
際、ロックスプリング(4)の両遊端部(40)は、前
記縦孔(21A)内に挿入している。
【0018】次に、最後位置の調整切欠部(34)に係
合しているロックスプリング(4)の両遊端部(40)
は、ヘッドレストを更に前方に押動することにより、起
立片(3)の長孔(30)における後傾斜部(35)に
突き当たり、ロックスプリング(4)の弾力に抗して下
方に移動して調整切欠部(34)から脱出し、横孔(2
1B)内に係合する。そのため、ロックスプリング
(4)による起立片(3)(3)に対するロック状態が
解除される。
【0019】然る後、ヘッドレストを後方に押動する
と、ロック状態が解除になっているため、図5に示すよ
うに、ばね(6)の弾力に抗してヘッドレストフレーム
(2)はヒンヂピン(7)を回転中心に後方に回動し、
ロックスプリング(4)の両遊端部(40)は、起立片
(3)の長孔(30)における前傾斜部(36)に突き
当たる。
【0020】そして、更に、ヘッドレストを後方に押動
すると、前記前傾斜部(36)によってロックスプリン
グ(4)の両遊端部(40)は、横孔(21B)から縦
孔(21A)内に挿入するため、両遊端部(40)は弾
力により、最前位置の調整切欠部(31)内に図6に示
すように挿入してロック状態となる。これによって、ヘ
ッドレスト(A)はその着座者に対する頭部支持面が最
後位置に調整される。この位置よりヘッドレストを前方
に押動すると、ヘッドレストは順次前方位置に調整され
る。
【0021】なお、以上の実施例はバックフレーム
(1)の左右に起立片(3)(3)とヘッドレストフレ
ーム(2)の左右両端部(20)との間に、前後調整装
置を設けているが、バックフレーム(1)の起立片
(3)の一方と、この一方の起立片(3)に係合するヘ
ッドレストフレーム(2)の一端部(20)との間に、
前後調整装置を設けても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、シートバックのバック
フレーム側に設けた起立片と、この起立片に前後方向に
回動可能に軸着したヘッドレストのヘッドレストフレー
ムとに、ヘッドレストフレーム側に設けたロックスプリ
ングの遊端部が係合する構造であるため、構成部品の部
品数が極めて少なく確実に作動し、故障等が少ない。
【0023】また、起立片、ヘッドレストフレームの端
部に、通口を開孔すれば良いため、ウォームホイール、
ウォームなどを使用した前記従来品に対して、加工性が
良好で、しかも軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヘッドレストの前後調整装置の正
面図である。
【図2】図1におけるIIーII線に沿える断面図である。
【図3】要部の断面図である。
【図4】ロック状態を解除した状態の部分切欠側面図で
ある。
【図5】ヘッドレストを最後位置に移動した状態の部分
切欠側面図である。
【図6】ヘッドレストを最後位置にロックした状態の部
分切欠側面図である。
【符号の説明】
1 バックフレーム 2 ヘッドレストフレーム 3 起立片 4 ロックスプリング 21A 通孔 21B 通孔 30 長孔 31 調整切欠部 32 調整切欠部 33 調整切欠部 34 調整切欠部 40 ロックスプリングの遊端部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックのバックフレームにおける
    頂部の左右に固設した左右一対の起立片、 この起立片の上部に端部が前後方向に回動自在に枢着し
    たヘッドレストのヘッドレストフレーム、 ヘッドレストフレーム側に設けて、遊端部が上方に付勢
    されているトーションスプリングからなるロックスプリ
    ング、 とからなり、 前記起立片の下部には前後方向に長い長孔を形成し、該
    長孔の上縁に沿って多数の略V字状の調整切欠部を連続
    して設け、 前記ヘッドレストフレームの端部における前記長孔に対
    応する位置には、L字状の通孔を開孔し、該通孔より前
    記長孔の調整切欠部に前記ロックスプリングの遊端部を
    係合してなるヘッドレストの前後調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドレストフレームと前記起立片
    との間に、ヘッドレストフレームを後方に付勢するばね
    を設けてなる請求項1のヘッドレストの前後調整装置。
  3. 【請求項3】 前記多数の略V字状調整部は、ロックス
    プリングの係合部を後方のみに係合可能に切欠してなる
    請求項1記載のヘッドレストの前後調整装置。
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JP4624479B1 (ja) * 2010-05-26 2011-02-02 直伸 山下 角度調整金具
JP5969174B2 (ja) * 2011-06-03 2016-08-17 テイ・エス テック株式会社 ヘッドレストおよび車両用シート

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