JPH02200542A - ウォークイン装置付自動車用シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

（産業上の利用分野） 本発明は、自動車用シート（座席）、特にシートバック
が前倒するとスライド装置が自動的に稼動してシートバ
ックとともにシートクツションを前進せしめるウオーク
イン装置を備えた自動車用シートに関する。 （従来の技術） 従来の一般的なウオークイン装置には、シートクッシタ
ンの前後位置を調節する左右のスライドレールにおける
一方側のスライドレールにウオークイン装置を設け、他
方側のスライドレール又はこのスライドレール側のシー
トクッシａン或いはシートバックにこのウオークイン装
置を作ｆＪｈさせるアームを設け、このアームとウオー
クイン装置とを７レキンブルワイヤで連結している。 この７レキシプルワイヤの取付は次のように行なってい
る。即ち、一方のスライドレールにウォークイン装置を
固定してシートを組立後、そのシートをシートクツショ
ンの底面側が上向きになるように裏返して、ウオークイ
ン装置とアームとに７レキシプルワイヤを取付けている
。 そして、このフレキシブルワイヤはシートクツションの
中央部を横断するように張架されている。 （発明が解決しようとする課題） 以上の従来品は前述の如く、ウオークイン装置及１この
装置を作動させる７−ム等をシートに組付けた後、その
シートを裏返してフレキシブルワイヤを連結する構造で
あるため、フレキシブルワイヤの取付作業が頗る悪い不
具合があった。 また、７レキシプルワイヤはシートクツションの底部を
シートの左右方向に横断するように配設しているため、
シートクツションの撓みに伴なうシートクツション底面
の接触などによってｌ１％操作する虞れもあり、また、
この７レキシプルワイヤはその全長が長くなるため、長
期使用によって撓み、ウォークイン装置の作動性が損な
われる不具合も生じる。 そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を除去するよう
（こすることを目的とする。 （課題を解決するための手段） 以上の目的を達成するための本発明に係るウォークイン
装置付自動車用シートは、常時１１丁ｊ方にばねによっ
て付勢されているスライドレールの７・ンバーレールが
、シートバックのにｊ５ＩＩ　ｌこよって１１１進する
ウォークイン装置を備えてなる自動車用シートにおいて
、 前記ウオークイン装置は、前記一方の基２イドレールの
アッパーレールに設けてシートバックの前倒によって回
動するリンクと、前記同一のスライドレールにおけるア
ッパーレールに回動自在に枢着して一端に前記リンクに
連結する連結ワイヤを取付けてなるウオークインレバー
と、このウォークインレバーの他端側に回動自在に枢着
する７・ンクと、前記ウオークインレバーの他ｒａ側に
設けてウオークインレバーの回動によって７７パーレー
ルのロアレールに対するロック状態を解除する作動ピン
と、前記アッパーレール側に設け、前記フックが掛止し
て前記ｐツク解除状態を保持する掛止部とからなるもの
である。 （作用） シートバックが前倒すると、リンクが回動し、このリン
クの回動により連結ワイヤが引かれてつ亨−フィンレバ
ーを回動させる。このウオークインレバーの回動によっ
て作動ピンが移動してスライドレールのアッパーレール
のロアレールに対するロック状態を解除すると同時に、
フックも移動して７？パーレールに設けた掛止部に掛止
される。そのため、前記作動ピンによるロック解除状態
が保持される。そして、アッパーレールは常時ぼねによ
って前方に付ｇＪされているため、ロック状態が解除さ
れると、航過してアッパーレールにおけるフックを設け
た位置がロアレールの先端より前方に移動し、最前方位
置においてストッパ等によって係止する。然る後、前記
ばねの弾力に抗してシートを後退させると、フックと一
体のメモリーを構成する回動片を設けることにより、こ
の回動片がロアレールの先端に突き当たるため、この回
動片が回ｈＪする。 そのため、前記掛止部に掛止されているフックが回動し
て掛止部から離脱するため、作動ビンカｌ移動しａ・ツ
ク解除状態から口・ンク状態になる。 そして、前記回動片がロアレールの先端に突き当たる位
置は、あらかじめ設定しておくことにより、その設定位
置でアッパーレールがロアレールにロックする。 （実施例〉 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第１図Ａは、ウオークイン装置付自動車用シートの概略
を示し、図中（ａ）はシートクツションで、このシート
クツション（Ｊｌ）はシートクツション（ａ）の左右に
設けたスライドレール（６）のアッパーレール（６ｂ）
に固定されており、このアッパーレール（６ｂ）は車床
に固定した固定レール（６ａ）に前後方向へ摺動自在に
嵌合され、ロック装置によって所定位置に固定されてい
る。 そして、このシートクツション（、）にはリクライニン
グデバイス（ｅ）によって曲伸又は面倒可能にシートバ
ック（ｂ）が連結されており、このシートバック（ｂ）
を実線の状態から二点鎖線の状態に前倒させると、ウオ
ークイン装置によって前記ロック装置によるアッパーレ
ール（６ｂ）のロアレール（６ａ）に対するロック状態
が解除になり、アッパーレール（６ｂ）を常時前方に付
勢する付勢手段（例えばヘルパースプリング）により、
シートクツション（、）と前倒状態のシートバック（ｂ
）が前進する。そして、図示しないが、シートバック（
ｂ）を起こしてシートクツション（ａ）を後退させると
、メモリー装置によって元の位置にシートクツション（
ａ）が戻る構造である。 図中、（Ｃ４）はリクライニングデバイス（ｃ）の操（
ｆｆレバーで、この操作レバー（Ｃ，）又は他のレバー
を操作することにより、前記シートバック（ム）は１１
「倒する。 第３図は前記シートク・フシ１ン（ａ）の左右に設けた
スライドレール（６）における一方のスライドレール（
６）にウォークイン装置とメモリー装置とを設けた状態
を示す。 前記ウォークイン装置は萌記一方のスライドレール（６
）のアッパーレール（６ｂ）に設け、シートバック（ｂ
）の前倒によって回動するリンク（１）と、前記同一の
スライドレール（６）におけるアッパーレール（ａｈ）
に回動自在に枢着して一端に前記リンクに連結する連結
ワイヤ（７）を取付けてなるウォークインレバー（２）
と、このウォークインレバ−（２）の他端側に回動自在
に枢着した７７り（３１）と、前記ウオークインレバー
（２）の他端若しくはフック（３１）のつす−クィ；”
／　バー　（２）　ｆｆ１ｌｌ　ニａ　＜ｆ　”Ｃ、り
す−クインレ／ず−（２）の回動によって移動し、アッ
パーに一ル（６ｂ）のロアレール（６ａ）に対するロッ
ク状態を解除する作動ピン（４）と、前記アッパーレー
ル（６ｂ）側１こ設（すでフック（３１）からウオーク
インレバー（２）の回動によって移動した際に、そのフ
ック（３１）を掛止し前記ロック解除状態を保持する掛
止部（５）とから構成されている。 以上のリンク（１）はリクライニングデバイス（ｃ）に
おけるシートバック（ｂ）を固定する可動ブラツク）（
１２）の回転軸（１１）に回動自在に枢着されており、
このリンク（１）の上端（１ａ）は可動ブラツク［１２
）が回動した際に、この可動ブラツク［１２）と一体の
突起（１３）が突き当たる位置に配設している。そのた
め、第１図二点鎖線に示すようにシートバック（ｂ）を
前倒した際、リンク（１）が回転軸（１１）を中心に回
転して、そのリンク（１）の下端がシートの後方に移動
する。このリンク（１）の下端と、前記ウオークインレ
バー（２）の上端とに連結ワイヤ（７）が連結されてい
る。第２図において、図中（１４）は左右のリクライニ
ングデバイス（ｃ）連結用の連動ロッド、（１５）はシ
ートバック（ｂ）を前倒方向に付勢するリターンスプリ
ングである。 ウォークインレバー（２）はアッパーレール（６ｂ）側
に固定した可動ブラツク）（６３）に回動自在に枢着さ
れ、その先端部にフック（３１）を回転自在に取付けで
いる。なお、そのフック（３１）はフック（３１）に固
定した前記作動ピン（４）と同軸に取付けている。 以上のフック（３１）にはメモリー装置を構成する回動
片（３２）が一体、に成形されでいる。 このウオークインレバー（２＞、作動ピン（４）、７ツ
ク（３１）、回動片（３２）は第３図に示すように構成
されている０図中（２１）はウオークインレバーの回転
中心となるピン（２ａ）を挿通スる通孔、（２２）はピ
ン（２ａ）によってウオークインレバー（２）をアッパ
ーレール（２ｂ）Ｉの可動ブラケット（６３）に取付け
る可動ブラケット（６３）のピン孔を夫々示す。 以上のフック（３１）はその先端に鉤形の引掛ｆｆ１ｓ
（３１ａ）が設けてあり、フック（３１）はその２ケ？
）（６３）の先端突起（６３ａ）との間に張架した引張
りバネ（６４）の張力によって掛止部（５）方向に常時
付勢されている。 前記スライドレール（６）を構成するロアレール（６ａ
）及びアッパーレール（６ｂ）は、その断面形状が第４
図Ｃ１第５図Ｃに示すような形状に形成されており、そ
のアッパーレール（６ｂ）は二枚の金属板を成形して溶
接し、その一方は上部をＬ字状に折曲させ、その垂直部
を取付ブラケッ）（６２）とし、この取付ブラケッ［６
２）の後部側に、前記リクライニングデバイス（ｃ）が
設けである。そして、このアッパーレール（６ｂ）に前
記可動プラク？）（６３）が溶接され、この可動ブラケ
ッ）（６３）に前記フック（３１）、作動ビン（４）を
有するウオークインレバー（２）が取付けられている。 図中（８）はロック解除用操作レバーを示し、この操作
レバー（８）はアッパーレール（ｅｂ）の水平部（６１
）に、〃イド（８４ａ）（８４ｂ）を介して回動自在に
枢着し、一端に操作部（８２）を他端にロック片（８３
）が、その間にクランク部（８１）が夫／ｌ設けである
。また、前記ロアレール（６ｂ）の底面には艮手力向に
間隔をおいて前記ロック片（８３）が係合する多数の係
止孔（Ｇａ’）が設けてあり、この係止孔（６ａ’）に
係合するこトニヨリ、アッパーレール（６ｂ）はロアレ
ール（６ａ）に口・ンクされる。そして、前記操作レバ
ー（８）は、ロック片（８３）がロックするようにばね
で付勢されており、この操作レバー（８）の１％　件部
（８２）をばねの弾力に抗して回動すると、ロック片（
８３）が係止孔（６ａ’）から離脱し、ロック状態が解
除される。そして、このロック状態が解除されると、ア
ッパーレール（６ｂ）はロアレール（６ａ）に対して摺
動自在となる。そのため、シートに乗置が着座していな
い場合には、アッパーレール（６ｂ）は常に前方に伺勢
されているため、シートクツション（ａ）はｉす力に移
動する。 メモリー装置は、前記フック（３１）と一体で７ツク（
３１）の下方に位置し、フック（３１）が掛止部（５）
に掛止した際に、ロアレール（６ａ）の内側であるアッ
パーレール（６ｂ）の外側面側に位置する長さを有する
回動片（３２）から構成され、この回動片（３２）の先
端縁（３２ａ）がロアレール（６ａ）の先１（９）に突
き当たると、７・ンク（３１）と共に回動して、掛止部
（５）からフック（３１）が離脱する。 ｔ５４図Ａ、Ｂ、Ｃはシートの通常使用状態を示し、フ
ック（３１）が掛止部（５）に掛止されておらず、回動
片（３２）の先端縁（３２ａ）がロアレール（６ａ）の
外側面側に位置し、アッパーレール（６１＋）ｇＡに設
けた操作レバー（８）と一体のロック片（８３）はロア
レール（６ａ）の係止孔（６ａ′）に係合している。こ
の状態で操作レバー（８）の操作部（８２）を第４図Ａ
に示すように回動すると、ロック片（８３）が係止孔（
６ａ’　）から雌親するため、７７パーレール（６ｂ）
が前後方向に摺動自在になるため、シートの前後位置を
調節することができる。この調節後、操作レバー（８）
の操作部（８２）の回動状態を解除すると、操作レバー
（８）がロック方向に回動するように付勢されているば
ねにより、操作レバー（８）は回動してロック片（８３
）が係止孔（Ｇａ’）に係合し、ロック状態になる。 第５図Ａ、Ｂ、Ｃはウオークイン作動した状態、即ち、
第１図実線の状態から二息鎖線に示す状態に移動した状
態を示し、シートバック（１］）をリクライニングデバ
イス（Ｃ）などを使用して面倒させると、リンク（１）
が回動し、このリンク（１）の回動により連結ワイヤ（
７）が引っ張られウォークインレバー（２）がビン（２
ａ）を中心に第５図Ａに示ｒように回動する。このウオ
ークインレバー（２）の回動に伴なって作動ビン（４）
及び７ツク（３１Ｌ回動片（３２）が操作レバー（８）
のクランク部（８１）方向に移動する。従って、作動ビ
ン（４）の移動に伴ない操作レバー（８）のクランク部
（８１）が押動されるため操作レバー（８）が回動し、
ロック片（８３）が係止孔（６ａ’　）から脱出してロ
ック解除状態となる。また７／／り（３１）は掛止部（
５）に掛止されるため、前記作動ビン（４）によるクラ
ンク部（８１）の押動状態は保持され、前記ロック解除
状態は保持される。 そのため、アッパーレール（（３ｂ）は常時両方にヘル
パースプリングなどで付勢されているため、第１二点点
鎖線に示す位置にシートクツション（ａ）とシートバッ
ク（Ｉ」）とが前進する。 なお、以上の回動片（３２）の先ｎｌｉ縁（３２ａ）は
ロアレール（６ａ）の外側面に慴接し乍ら前進するが、
ロアレール（６ａ）の先端（９）を通過すると、ばね（
６４）に付勢されでいるため、アッパーレール（６ｂ）
の外側面側に位置する。 次に、シートクツション（ａ）及びシートバンク（１）
）を元の状態、即ち、第１図実線に示す状態に戻す状態
を説明する。 シートクツション（ａ）をヘルパースプリングの弾力に
抗して後方に移動させると、回動片（３２）の先端縁（
３２ａ）がロアレール（６ａ）の先端（９）に突き当た
るため、回動片（３２）はばね（６４）の弾力に抗して
回動される。そのため、この回動片（３２）と一体のフ
ック（３１）も回動し、掛止部（５）から離脱する。従
って、作動ビン（４）による操作レバー（８）の押動状
態が解除されるので、繰作レバー（８）は回動して口・
ンク片（８３）が係止孔（６ａ’）に係合しロック状態
になり、シートクツション（Ｕ）、シートパック（ｂ）
は元の位置に固定される。 （効果） 本発明は左右のスライドレールにおける一方のスライド
レールに、ウオークイン装置を装着し、連結ワイヤをシ
ートクツション底部に横断状に架設する必要がない。従
って、前記従来品の如く、シートク・ンシａン組立後、
そのシートクツションを裏返してウオークイン装置のワ
イヤを張架する必要がない。そのため、ウオークイン装
置を備えた自動車用シートの組立性が前記従来品に比べ
向上する。 また、前記ウオークイン装置の連結ワイヤの全長が短く
、また、前記従来品の如く左右のスライドレール方向に
渉って設ける必要がないため、ウオークイン装置が誤作
動する虞れもなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を採用する自動車用シートの作動状態を
示す概略図、第２図は本発明の斜視図、第３図は要部の
分解斜視図、第４図Ａは通常使市状態の要部の斜視図、
第４図Ｂは同平面図、第４図Ｃは同第４図ＢにおけるＸ
−Ｘ＠に沿える断面図、第５図Ａはウォークイン作動時
の要部の斜視図、第５図Ｂは同平面図、第５図Ｃは第５
図ＢにおけるＹ−Ｙ＃ｉｌに沿える断面図である。 図中（１）はリンク、（２）はウオークインレバ、（４
）は作動ピン、（５）は掛止部、（６）はスライドレー
ル、（６１，ａ、）はロアレール、（６１ｂ）はアッパ
ーレール、（８）は繰作レバー、（３１）はフックを夫
々示す。 第１図 特許出願人　　　株式会社　　タチェス第 図 第 図Ｂ 第 図Ｃ 第 図Ａ 手続補正書 第５図Ｂ 平成１部会月＞３日 第５図Ｃ 平成１年特許願第２１３６７号 ２、発明の名称 ウォークイン装置付自動車用シート ３、補正をする者 事件との関係　　　　特許出願人 住　所　　　　東京都昭島市松原町３丁目２番１２号名
　称　　　　株式会社　　タナニス 代表者　　州土　武四部 ４、代理人 住　所　　　　東京都中央区日本橋兜町」８−５日本橋
兜町ビル５階 ウオークイン装置付自動車用シート ２、特許請求の範囲 常時前方にばねによって付勢されているスライドレール
のアッパーレールが、シートバックの前倒によって前進
するウオークイン装置を備えてなる自動車用シートにお
いて、 前記ウォークイン装置は、前記一方のスライドレールの
アッパーレールに設けてシートバックの前倒によって回
動するリンクと、前記同一のスライドレールにおけるア
ッパーレールに回動自在に枢着して一端に前記リンクに
連結する連結ワイヤを取付けてなるウオークインレバー
と、このウォークインレバーの他端佃１に回動自在に枢
着するフックと、前記ウォークインレバーの他端側に設
けてウオークインレバーの回動によってアッパーレール
のロアレールに対するロック状態を解除する作動ピンと
、前記７・レバーレール側に設け、前記フックが掛止し
て前記ロック解除状態を保持する掛止部とからなるウオ
ークイン装置付自動車用シート。 ３、発明の詳細な説明 （産業上の利用分野） 本発明は、自動卓用シート（座席）、特にシートバック
が前倒するとスライド装置が自動的に稼動してシートバ
ックとともにシートクツションを前進せしめるウォーク
イン装置を備えた自動車用シートに関する。 （従来の技術） 従来の一般的なウオークイン装置には、シートクツショ
ンの前後位置を調節する左右のスライドレールにおける
一力側のスライドレールにウオークイン装置を設け、他
方側のスライドレール又はこのスライドレール側のシー
トクツション或いはシートバックにこのウオークイン装
置を作動させるアームを設け、このアームとウォークイ
ン装置とをフレキシブルワイヤで連結している。 このフレキシブルワイヤの取付は次のように行なってい
る。即ち、一方のスライドレールにウォークイン装置を
固定してシートを組立後、そのシートをシートクツショ
ンの底面側が上向トｌこなるように裏返して、ウオーク
イン装置とアームとにフレキシブルワイヤを取付けてい
る。 そして、この７にキシプルワイヤはシートクツションの
中央部を瑛断するように張架されている。 （発明が解決しようとする課Ｂ） 以上の従来品は前述の如く、つｔ−フィン装置及びこの
装置を作動させるアーム等をシートに組付けた後、その
シートを裏返してフレキシブルワイヤを連結する構造で
あるため、フレキシブルワイヤの取付作業が頗る悪い不
具合があった。 また、７レキンブルワイヤはシートク・フシ１ンの底部
をシートの左右方向にｍｓするように配設しているため
、シートクツションの撓みに伴なうシートクツション底
面の接触などによって誤操作する虞れもあり、また、こ
の７レキシブルワイヤはその全長が艮（なるため、長期
使用によって撓み、ウオークイン装置の作動性が損なわ
れる不具合も生じる。 そこで、本発明は斯様な従来品の不共合を除去するよう
にすることを目的とする。 （課題を解決するための手段） 以上の目的を達成するための本発明に係るウォークイン
装置付自動車用シートは、常時前方にばねによって付勢
されているスライドレールのアッパーレールが、シート
バックの前倒によって前進するウオークイン装置を備え
てなる自動車用シートにおいで、 前記ウオークイン装置は、前記一方のスライドンーｌし
のアッパーレールに設けてシートバックの前倒によって
回動するリンクと、前記同一のスライドレールにおける
アッパーレールに回動自在に枢着して一端に前記リンク
に連結する連結ワイヤを取付けてなるウォークインレバ
ーと、このウォークインレバーの他端側に回動自在に枢
着するフックと、前記ウォークインレバーの他端側に設
けてウォークインレバーの回動によってアッパーレール
のロアレールに対するロック状態を解除する作動ピンと
、前記アッパーレール側に設け、前記フックが掛止して
前記ロック解除状態を保持する掛止部とからなるもので
ある。 （作用） シートバックが前倒すると、リンクが回動し、このリン
クの回動により連結ワイヤが引かれてウオークインレバ
ーを回動させる。このウォークインレバーの回動によっ
て作動ピンが移動してスライドレールのアッパーレール
のロアレールに対するロック状態を解除すると同時に、
フックも移動してアッパーレールに設けた掛止部に掛止
される。そのため、前記作動ピンによるロック解除状態
が保持される。そして、アッパーレールは常時ばねによ
って前方に付勢されているため、ロック状態が解除され
ると、前進してアッパーレールにおけるフックを設けた
位置がロアレールの先端より前方に移動し、最前方位置
においてストッパ等によって係止する。然る後、前記ば
ねの弾力に抗してシートを後退させると、７７りと一体
のメモリー装置を構成する回動片を設けることにより、
この回動片がロアレールの先端に突き当たるため、この
回動片が回動する。そのため、前記掛止部に掛止されて
いるフックが回動して掛止部から離脱するため、作動ピ
ンが移動しロック解除状態からロック状態になる。そし
て、前記回動片がロアレールの先端に突き当たる位置は
、あらかじめ設定しておくことにより、その設定位置で
アッパーレールがロアレールにロックする。 （実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 第１図は、ウォークイン装置付自動車用シーＦの概略を
示し、図中（ａ）はシートクツションで、このシートク
ツション（ａ）はシートクツション（ａ）の左右に設け
たスライドレール（６）のアッパーレール（６ｂ）に固
定されており、この７・ンパーレール（６ｂ）は車床に
固定した固定レール（６ａ）に前後方向へ摺動自在に嵌
合され、ロック装置によって所定位置に固定されている
。　そしで、このシートクツション（ａ）にはりクライ
ニングデバイス（Ｃ）によって前傾又は前倒可能にシー
トバック（ｂ）が連結されており、このシートバック（
ｂ）を実線の状態から二点鎖線の状態に前倒させると、
ウォークイン装置によって前記ロック装置によるアッパ
ーレール（６ｂ）のロアレール（６ａ）に対するロック
状態が解除になり、アッパーレール（６ｂ）を常時前方
に付勢する付勢手段（例えばヘルパースプリング）によ
り、シートクツション（ＩＩ）と前倒状態のシートバッ
ク（ｂ）が前進する。そして、図示しないが、シートバ
ック（ｂ）を起こしてシートクツション（ａ）を後退さ
せると、メモリー装置によって元の位置にシートクツシ
ョン（ａ）が戻る構造である。 図中、（ｅ、）はリクライニングデバイス（ｃ）の操作
レバーで、この繰作レバー（ｃｌ　）又１．ｔ　他ｔａ
ｎ　レバーを操作することにより、前記ジードパ・ンク
（ｂ）は前倒する。 第２図、第３図は前記シートク・フシ１ン（ａ）の左右
に設けたスライドレール（６）における−方のスライド
レール（６）１こつｔ−フィン装置とメモリー装置とを
設けた状態を示す。 前記ウオークイン装置は前記一方のスライドレール（６
）のアッパーレール（６ｂ）に設ケ、シートバック（ｂ
）の前倒によって回動するリンク（１）と、前記同一の
スライドレール（６）におけるアッパーレール（６ｂ）
に回動自在に枢着して一端に前記リンクに連結する連結
ワイヤ（７）を取イ寸けてなるウォークインレバー（２
）と、このウォークインレバー（２）の他端側に回動自
在に枢着したフック（３１）と、前記ウオークインレバ
ー（２）の他端若しくはフック（３１）のウオークイン
レバー（２）側に設けて、ウオークインレバー（２）の
回動によって移動し、アッパーレール（６ｂ）のロアレ
ール（６ａ）に対するロック状態を解除する作動ピン（
４）と、前記アッパーレール（６ｂ）ｇＩＩ＋、ｌ：設
けて７ツクく３１）からウォークインレバー（２）の回
動によって移動した際【こ、そのフック（３１）を掛止
し前記口・ンク解除状態を保持する掛止部（５）とから
構成されて１する。 以上のリンク（１）はリクライニングデバイス（ｃ）に
おけるシートバック（ｂ）を固定する可動ブラケッ）（
１２）の回転軸（１１）に回動自在に枢着され、連結ワ
イヤ（７）を引張る方向にばねによって付勢されでおり
、このリンク（１）の上端（１ａ）は可動ブラクッ）（
１２）が回動した際に、この可動ブラケッ）（１２）と
一体の突起（１３）が突き当たる位置に配設している。 そのため、第１二点点鎖線に示すようにシートバック（
ｂ）を前倒した際、リンク（１）が回転軸（１１）を中
心に回転して、そのリンク（１）の下端がシートの後方
に移動する。このリンク（１）の下端と、前記ウォーク
インレバ−（２）の上端とに連結ワイヤ（７）が連結さ
れている。第２図において、図中（１４）は左右のリク
ライニングデバイス（ｃ）連結用の連動ロンド、（１５
）はシートバック（ｂ）を前倒方向に付勢するリターン
スプリングである。 ウオークインレバー（２）は略コ字状に折曲成形し、ア
ッパーレール（６ｂ）側に固定した固定片（６３）に回
動自在に枢着され、その先端部にフック（３１）を回１
自在に取付けている。なお、その７５Ｉり（３１）はフ
ック（３１，）に固定した前記作動ピン（４）と同軸に
取付けている。 以上のフック（３１）にはメモリー装置を構成する回動
片（３２）が一体に成形されている。 このウオークインレバー（２）、作動ピン（４）、フッ
ク（３１）、回動片（３２）は第３図に示すように構成
されている。図中（２１）はウオークインレバーの回転
中心となるビン（２ａ）を挿通する通孔、（２２）はビ
ン（２ａ）によってウオークインレバー（２）をアッパ
ーレール（２ｂ）ｉｌｌｌｌの固定片（６３）に取付け
る固定片（６３）のピン孔を夫々示す。 以上のフック（３１）はその先端に鉤形の引掛部（３１
ａ’）が設けてあり、フック（３１）はその引掛部（３
１ａ’）が７７り（３１）の一端と固定片（６３）の先
端突起（６３ａ）との間に張架した引張りバネ（６４）
の張力によって掛止部（５）方向に常時付勢されている
。 前記スライドレール（６）を構成するロアレール（６ａ
）及びアッパーレール（６ｂ）は、その断面形状が＠４
図ｃ、第５図Ｃに示すような形状に形成されており、そ
のアッパーレール（６ｂ）は二枚の金属板を成形して溶
接し、その一方は上部をＬ字状に折曲させ、その垂直部
を取付ブラケ・ノ）（６２）とし、この取付ブラケッ［
６２）の後部側に、前記リクライニングデバイス（ｃ）
が設けである。そして、このアッパーレール（６ｂ）に
前記固定片（６３）が溶接され、この固定片（６３）に
前記フック（３１）、作動ピン（４）を有するウオーク
インレバー（２）が取付けられている。 図中（８）はロック解除用操作レバーを示し、この操作
レバー（８）はアッパーレール（６ｂ）の水平ｆｉ（６
１）に、ガイド（８４ａ）（８４ｂ）を介して回動自在
に枢着し、一端に操作部（８２）を他端にロック片（８
３）が、その開にクランク部（８１）が夫々設けである
。また、前記ロアレール（６ｂ）の底面には長手方向に
間隔をおいて前記ロック片（８３）が係介する多数の係
止孔（６ａ’）が設けてあり、この係止孔（６ａ’）に
係合することにより、アッパーレール（６ｂ）はロアレ
ール（６ａ）にロックされる。そして、前記操作レバー
（８）は、ロック片（８３）がロックするようにばねで
付勢されており、この操作レバー（８）の操作部（８２
）をばねの弾力に抗して回動すると、ロック片（８３）
が係止孔（６ａ’）から離脱し、口・２り状態が解除さ
れる。そして、このロック状態が解除されると、アッパ
ーレール（６ｂ）はロアレール（６ａ）に対して摺動自
在となる。そのため、シートに乗員が着座していない場
合には、アッパーレール（６ｂ）は常に前方に付勢され
ているので、シートクツション（ａ）は前方に移動する
。 メモリー装置は、前記フック（３１）と一体で７ツク（
３１）の下方に位置し、フック（３１）が掛止部（５）
に掛止した際に、ロアレール（６ａ）の内側であるアッ
パーレール（６ｂ）の外側面側に位置する長さを有する
回動片（３２）から構成され、この回動片（３２）の先
端縁（３２ａ）がロアレール（６ａ）の先端（９）に突
き当たると、７ツク（３１）と共に回動して、掛止部（
５）からフック（３１）が離脱する。 第４図Ａ、ＢＳＣはシートの通常使用状態を示し、フッ
ク（３１）が掛止部（５）に掛止されておらず、回動片
（３２）の先端ｋｋ（３２ａ）がロアレール（６ａ）の
外側面側に位置し、アッパーレール（６ｂ）ｆｌ’ｌｌ
ｌに設けた操作レバー（８）と一体のロック片（８３）
はロアレール（６ａ）の係止孔（６ａ’　）に係合して
いる。この状態で操作レバー（８）の操作部（８２）を
第４図Ａに示すように回動すると、ロック片（８３）が
係止孔（６ａ’）から離脱する。従って、アッパーレー
ル（６ｂ）が前後方向に摺動自在になるため、シートの
前後位置を調節することができる。この調節後、操作レ
バー（８）の操作部（８２）の回動状態を解除すると、
操作レバー（８）がロック方向に回動するように付勢さ
れているばねにより、操作レバー（８）は回動してロッ
ク片（８３）が係止孔（６ａ’）に係介し、ロック状態
になる。 第５図Ａ、ＢＳＣはウオークイン作動した状態、即ち、
第１図実線の状態から二点鎖線に示す状態に移動した状
態を示し、シートバック（ｂ）をリクライニングデバイ
ス（ｃ）などを使用しで前倒させると、リンク（１）が
回動し、このリンク（１）の回動により連結ワイヤ（７
）が引っ張られつｔ−フィンレバ−（２）がピン（２ａ
）を中心に第５図Ａに示すように回動する。このウオー
クインレバー（２）の回動に伴なって作動ピン（４）及
びフック（３１）、回動片（３２）が操作レバー（８）
のクランク部（８１）方向に移動する。従って、作動ピ
ン（４）の移動に伴ない操作レバー（８）のクランク部
（８１）が押動されるため操作レバー（８）が回動し、
ロック片（８３）が係止孔（６ａ’　）から脱出してロ
ック解除状態となる。またフック（３１）は掛止部（５
）に掛止されるため、前記作動ピン（４）によるクラン
ク部（８１）の押動状態は保持され、前記ロック解除状
態は保持される。 そのため、アッパーレール（６ｂ）は常時前方にヘルパ
ースプリングなどで付勢されているため、第１図工点鎖
線に示す位置にシートクツション（、）とシートバック
（ｂ）とが前進する。 なお、以上の回動片（３２）の先端縁（３２ａ）はロア
レール（６ａ）の外側面に摺接し乍ら前進するが、ロア
レール（６ａ）の先端（９）を通過すると、ばね（６４
）に付勢されているため、アッパーレール（６ｂ）の外
側面側に位置する。 次に、シートクツション（ａ）及びシートバック（ｂ）
を元の状態、即ち、第１図実線に示す状態に戻す状態を
説明する。 シートクラン５ン（ａ）をヘルパースプリングの弾力に
抗して後方に移動させると、回動片（３２）の先端縁（
３２ａ）がロアレール（６＆）の先端（９）に突き当た
るため、回動片（３２）ばばね（６４）の弾力に抗しで
回動される。そのため、この回動片（３２）と一体のフ
ック（３１）も回デカし、掛止部（５）から離脱する。 従って、作動ビン（４）による操作レバー（８）の押動
状態が解除されるので、操作レバー（８）は回動してロ
ック片（８３）が係止孔（６ａ’）に係合しロック状態
になり、シートクランラン（ａ）、シートバック（ｂ）
は元の位置に固定される。 （効果） 本発明は左右のスライドレールにおける一力のスライド
レールに、ウォークイン装置を装着し、連結ワイヤをシ
ートクツション底部に横断状に架設する必要がない。従
って、前記従来品の如く、シートクツション組立後、そ
のシートクツションを裏返してウォークイン装置のワイ
ヤを張架する必要がない。そのため、ウオークイン装置
を備えた自動車用シートの組立性が前記従来品に比べ向
上する。 また、前記ウォークイン装置の連結ワイヤの全長が短く
、また、前記従来品の如く左右のスライドレール方向に
渉って設ける必要がないため、つｆ−フィン装置が誤作
動する虞れもなくなる。

【図面の簡単な説明】

ｍ１図は本発明を採用する自動車用シートの作動状態を
示す概略図、第２図は本発明の斜視図、第３図は要部の
分解斜視図、第４図Ａは通常使用状態の要部の斜視図、
第４図Ｂは同平面図、第４図Ｃは同１４図ＢにおけるＸ
−Ｘ線に沿える断面図、第５図Ａはウオークイン作動時
の要部の斜視図、第５図Ｂは同平面図、第５図ＣはＷ４
５図ＢにおけるＹ−Ｙ線に沿える断面図である。 図中（１）はリンク、（２）はウォークインレバ、（４
）は作動ピン、（５）は掛止部、（６）はスライドレー
ル、（６１ａ）はｏ７レール、（（３１ｂ）はアッパー
レール、（８）は操作レバー、（３１）はフックを夫々
示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 常時前方にばねによって付勢されているスライドレール
   のアッパーレールが、シートバックの前倒によって前進
   するウォークイン装置を備えてなる自動車用シートにお
   いて、 前記ウォークイン装置は、前記一方のスライドレールの
   アッパーレールに設けてシートバックの前倒によって回
   動するリンクと、前記同一のスライドレールにおけるア
   ッパーレールに回動自在に枢着して一端に前記リンクに
   連結する連結ワイヤを取付けてなるウォークインレバー
   と、このウォークインレバーの他端側に回動自在に枢着
   するフックと、前記ウォークインレバーの他端側に設け
   てウォークインレバーの回動によってアッパーレールの
   ロアレールに対するロック状態を解除する作動ピンと、
   前記アッパーレール側に設け、前記フックが掛止して前
   記ロック解除状態を保持する掛止部とからなるウォーク
   イン装置付自動車用シート。