JPH0248579B2 - - Google Patents

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JPH0248579B2
JPH0248579B2 JP55144495A JP14449580A JPH0248579B2 JP H0248579 B2 JPH0248579 B2 JP H0248579B2 JP 55144495 A JP55144495 A JP 55144495A JP 14449580 A JP14449580 A JP 14449580A JP H0248579 B2 JPH0248579 B2 JP H0248579B2
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fluorinated
copolymer
solution
carboxylic acid
cooh
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Haruhisa Myake
Yoshio Sugaya
Tatsuro Asawa
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/09Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in organic liquids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/18Monomers containing fluorine
    • C08F214/184Monomers containing fluorine with fluorinated vinyl ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2327/00Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers
    • C08J2327/02Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08J2327/12Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing fluorine atoms

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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、カルボン酸基含有フツ素化共重合体
の有機溶液に関し、更に詳しく言えば、−COOH
の形態でカルボン酸基を含有するフツ素化共重合
体が、少量の水を含有する親水性有機溶剤に溶解
されている高濃度溶液が可能な新規有機溶液に関
する。
従来より、フツ素化重合体は一般的に有機溶剤
に対する耐性を有することから、かゝるフツ素化
重合体の有機溶剤溶液は殆んど知られていない。
特に主鎖骨格炭素原子にフツ素原子が多数結合し
たフツ素化重合体を良好に溶解し得る有機溶剤は
知られていない。
一方、前記の如きフツ素化重合体の溶液が得ら
れるならば、種々の商業的利用の道が拡大する。
例えば、四弗化エチレンの如きフツ素化オレフイ
ンとカルボン酸型側鎖を有するフツ素化モノマー
との共重合体は、耐酸化性、耐塩素性、耐アルカ
リ性、耐熱性の優れた陽イオン交換樹脂体とし
て、水酸化アルカリと塩素とを製造する際の電解
用隔膜、燃料電池用隔膜、一般透析用隔膜その他
の多くの用途に使用されることが最近注目されて
いる。そして、かゝるカルボン酸型フツ素化重合
体の有機溶剤溶液が得られるならば、フイルム化
の手段、操作が極めて容易になり、任意の複雑な
形状や極めて薄い隔膜も製造可能となると共に、
含浸による隔膜の製造も円滑となり、更に隔膜に
おけるピンホールの補修や適宜物体表面のフツ素
化重合体による被覆も可能になるなど、溶液化に
よる種々の利点がもたらされる。
而して、スルホン酸のような極性の高い強酸性
基を有するフツ素化重合体の場合には、特公昭48
−13333号公報に見られるように、スルホン酸基
が酸、スルホンアミド又はスルホネートの如き特
定の形態にあるときにのみ、例外的に高極性の有
機溶剤に溶解することが知られている。しかしな
がら、カルボン酸側鎖を有するフツ素化重合体の
場合には、側鎖がカルボン酸基であるという違い
のみで、スルホン酸側鎖を有するフツ素化重合体
を良好に溶解する有機溶剤にも溶解性を示さな
い。
本出願人は、カルボン酸型フツ素化重合体の有
機溶剤溶液について、先に2件の特許出願をし
た。即ち、特開昭54−107949号公報に記載され
た、カルボン酸側鎖を−COOQ(Qはアルカリ金
属など)として有するフツ素化重合体がアルコー
ル、グリコールの如き極性の大きな有機溶剤に溶
解された溶液、あるいは特願昭54−56912号明細
書に記載された、カルボン酸アルキルエステル基
含有のペンダント側鎖を有するフツ素化重合体が
トリクロロトリフルオロエタン、ベンゾトリフル
オライドの如き含フツ素有機溶剤に溶解された溶
液である。
本発明者の研究によれば、前記の如き有機溶剤
溶液は、フツ素化重合体の濃度を高くすることが
難しく、通常5重量%程度の濃度の溶液が得られ
る程度である。そして、かゝる溶液からの造膜を
考えると、フツ素化重合体の濃度は可及的高くす
るのが望ましいのは当然である。
本発明者は、高濃度溶液化を目的として種々の
検討を重ねた結果、次の如き極めて興味深い知見
を得るに至つた。即ち、カルボン酸型フツ素化重
合体のカルボン酸側鎖を−COOHの形態にして、
該重合体を少量の水の存在下にアセトン、アルコ
ール、グリコールエーテル類の如き親水性有機溶
剤に添加すると、良好な溶解性を示し、20重量%
程度以上の高濃度溶液とすることができるという
驚くべき事実を見出したものである。そして、そ
の理由は必ずしも明確でないが、親水性有機溶剤
単独の場合には、−COOHの形態の側鎖を有する
フツ素化重合体が該溶剤に対して殆んど溶解しな
いことから、水の添加がカルボン酸型フツ素化重
合体と親水性有機溶剤の親和性に重大なる作用を
及ぼしていることが考えられる。
かくして、本発明は、前記知見に基いて完成さ
れたものであり、弗素化したエチレン系不飽和単
量体とカルボン酸基を有する重合能ある官能性単
量体との共重合体が、濃度0.05〜20重量%の水を
含有する親水性有機溶剤に溶解されてなることを
特徴とするカルボン酸基含有フツ素化共重合体の
有機溶液を新規に提供するものである。
本発明によれば、濃度40重量%程度までの高濃
度の有機溶液が広範な種類の親水性有機溶剤を使
用して容易に得られ、かつ溶液の機械的或は化学
的安定性は極めて良好である。溶液の粘度は用い
る溶剤の種類を選択することにより目的、用途に
応じて自在に調整可能である。而して、該有機溶
液をキヤストすることによりピンホール等の欠陥
のない良好な共重合体のフイルムを得ることがで
きる。
本発明においては、官能性単量体としてカルボ
ン酸基を有する重合能ある単量体を使用すること
が重要である。かかるカルボン酸型官能性単量体
()は、生成重合体の耐塩素性、耐酸化性など
を考慮して、通常はフルオロビニル化合物である
ことが望ましく、好適なものとしては、一般式
CF2=CX−(OCF2CFY)l−(O)n−(CFY′)o−A
(ここで、lは0〜3、mは0〜1、nは0〜12
の整数であり、Xはフツ素原子又は−CF3であ
り、Y,Y′はフツ素原子又は炭素数1〜10のパ
ーフルオロアルキル基である。またAは、−
COOHである)で表わされるフルオロビニル化
合物が例示される。性能上及び入手性の点から、
Xはフツ素原子、Yは−CF3、Y′はフツ素原子、
lは0〜1、mは0〜1、nは0〜8であること
が好ましい。かかるフルオロビニル化合物の好ま
しい代表例としては、 CF2=CFO(CF21〜8COOH, CF2=CFO(CF21〜8COOH, CF2=CF(CF20〜8COOH, CF2=CFOCF2CF(OCF3)OCF2CF2COOH などがあげられる。
次に、弗素化したエチレン系不飽和単量体
()としては、四弗化エチレン、三弗化塩化エ
チレン、六弗化エチレン、三弗化エチレン、弗化
ビニリデン、弗化ビニルなどが例示され、好適に
は一般式CF2=CZZ′(ここで、Z,Z′はフツ素原
子、塩素原子、水素原子、又は−CF3である。)
で表わされるフツ素化オレフイン化合物である。
なかでも、パーフルオロオレフイン化合物が好ま
しく、特に四弗化エチレンが好適である。
本発明においては、前記官能性単量体()及
びエチレン系不飽和単量体()の各モノマー化
合物のそれぞれを二種以上で使用することもで
き、またこれらの化合物の他に、他の成分、例え
ば一般式CH2=CR4R5(ここで、R4,R5は水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基又は芳香核を示
す)で表わされるオレフイン化合物()、CF2
=CFORf(Rfは炭素数1〜10のパーフルオロアル
キル基を示す)の如きフルオロビニルエーテル、
CF2=CF−CF=CF2,CF2=CFO(CF21〜4OCF
=CF2の如きジビニルモノマー、更にはスルホン
酸型官能基など他の官能性単量体などの一種又は
二種以上を併用することもできる。
オレフイン化合物()の好ましい代表例とし
ては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、イソ
ブチレン、スチレン、α−メチルスチレン、ペン
テン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1,3−メ
チル−ブテン−1,4−メチル−ペンテン−1な
どがあげられ、なかでも製造上及び生成共重合体
の性能上などから、エチレン、プロピレン、イソ
ブチレンなどの使用が特に好ましい。また、例え
ばジビニルモノマーの併用により、得られる共重
合体を架橋し、フイルム、膜など成形物にした場
合の機械的強度を改善せしめることが可能であ
る。
本発明では、カルボン酸型フツ素化共重合体
は、前記の如く単量体の共重合により得られても
良いが、水の存在下に親水性有機溶剤に溶解せし
める際に、前記の如くカルボン酸基が−COOH
形態であれば良い。従つて、官能性単量体とし
て、Aが−CN,−COF,−COOR1,−COOM又は
−CONR2R3(R1は炭素数1〜10のアルキル基、
R2,R3は水素原子又はR1であり、Mはアルカリ
金属又は第四級アンモニウム基である)のものを
採用して共重合体を得、該共重合体を加水分解そ
の他により、カルボン酸側鎖を−COOH形態に
変えたものを採用しても良い。また、カルボン酸
型以外の官能基、例えばスルホン酸型の官能基を
有するフツ素化共重合体の還元処理(特開昭52−
24175,52−24176,52−24177号公報などを参
照)、酸化処理(特開昭53−132094,53−132069
号公報など参照)などによつて、スルホン酸型官
能基をカルボン酸型官能基に変え、更に必要に応
じてこれを−COOH形態のカルボン酸基に転換
することによつても、本発明のカルボン酸型含フ
ツ素共重合体を入手可能である。
本発明のカルボン酸型フツ素化共重合体におい
て、前記の官能性単量体()、フツ素化オレフ
イン化合物()、更には前記オレフイン化合物
()その他の成分の組成割合は、第一にフツ素
化共重合体の性能、例えば電解槽用イオン交換膜
などとした場合の性能に関係し、また少量の水を
含有する親水性有機溶剤への溶解性及び生成有機
溶液の安定性に関係するので重要である。まず、
官能性単量体()の存在量はイオン交換容量と
直接関係し、また溶液の安定性にも関係するが、
共重合体中5〜40モル%、特に10〜30モル%程度
が好適である。該官能性単量体()の存在量が
大きすぎると、イオン交換膜とした場合などの機
械的強度を損ない、更には含水量の増大によるイ
オン交換性能の低下をきたし、また余りに少ない
存在量ではイオン交換機能を示さないなどの他
に、溶解処理時での溶液状態の保持安定性が損な
われるので好ましくない。
本発明において、フツ素化共重合体中の−
COOH形態のカルボン酸型側鎖の存在及び有機
溶剤中の水の存在が、溶解性及び溶液の安定性に
関係している理由は必ずしも明確でない。しか
し、カルボン酸型側鎖がアルキルエステル形態な
ど他の形態では、殆んど溶解性を示さないこと、
また前記の如く水を添加しない親水性有機溶剤単
独では、−COOH形態にしても溶解性を示さない
ということから、−COOH形態の側鎖と添加水と
が親水性有機溶剤への溶解性及び溶液の安定性
に、何らかの寄与をしているものと考えられる。
かゝる説明は、本発明の理解の助けとするための
もので、本発明を何ら限定するものでないことは
勿論である。
而して、本発明の共重合体中における前記
()の化合物の残りは、前記()と更には
()その他の化合物が占めることになるが、
()のオレフイン化合物の存在量は、イオン交
換膜などとした場合の電気的、機械的性質及び耐
塩素性などに大きく関係するので重要である。従
つて、オレフイン化合物()を併用する場合に
は、オレフイン化合物()/フツ素化オレフイ
ン化合物()のモル比が、好ましくは5/95〜
70/30、特には10/90〜60/40にするのが好適で
ある。また、フルオロビニルエーテルやジビニル
エーテルなどを併用する場合にも、共重合体中30
モル%以下、好ましくは2〜20モル%程度の使用
割合とするのが好適である。
本発明の好適な実施態様では、イオン交換容量
は、0.5〜2.2ミリ当量/グラム乾燥樹脂という広
い範囲から選択されるが、特徴的なことは、イオ
ン交換容量を大きくしても、生成共重合体の分子
量を高くでき、従つて共重合体の機械的性質や耐
久性は低下することがないのである。イオン交換
容量は、上記の範囲でも、共重合体の種類に応じ
て異なるが、好ましくは0.8ミリ当量/グラム乾
燥樹脂以上、特に1.0ミリ当量/グラム乾燥樹脂
以上の場合が、イオン交換膜としての機械的性質
及び電気化学的性能上好ましい。また、本発明に
おけるカルボン酸型フツ素化重合体の分子量は、
イオン交換膜としての機械的性質及び成膜性と関
係するので重要であり、TQの値で表示すると、
150℃以上、好ましくは170〜340℃、特に180〜
300℃程度とするのが好適である。
本明細書中において「TQ」なる言葉は、次の
ように定義されるものである。即ち、共重合体の
分子量に関係する容量流速100mm2/秒を示す温度
がTQと定義される。ここにおいて容量流速は、
共重合体を30Kg/cm2加圧下、一定温度の径1mm、
長さ2mmのオリフイスから熔融流出せしめ、流出
する共重合体量をmm2/秒の単位で示したものであ
る。尚、「イオン交換容量」は、次のようにして
求めた。即ち、H型の陽イオン交換樹脂膜を、
1NのHCl中で60℃、5時間放置し、完全にH型
に転換し、HClが残存しないように水で充分洗浄
した。その後、このH型の膜0.5gを、0.1Nの
NaOH25mlに水を25ml加えてなる溶液中に、室
温で2日間静置した。次いで膜をとり出して、溶
液中のNaOHの量を0.1NのHClで逆滴定するこ
とにより求めるものである。
本発明で使用される親水性有機溶剤としては、
種々のものが例示され得る。通常は、水溶性有機
溶剤を採用するのが望ましく、20℃において水に
0.5重量%以上溶解するものが好適である。具体
的には、アルコール類、ケトン類、有機酸類、ア
ルデヒド類、アミン類などが例示される。その
他、水に対する溶解度が必ずしも高くなくても、
水になじみ易い親水性有機溶剤、例えば、ピロリ
ドン類、エステル類、エーテル類なども採用され
得るものであり、混合溶剤系を採用しても良い。
而して、本発明では、かかる親水性有機溶剤に少
量の水が添加されて採用される。水の添加量は、
通常は有機溶剤中の濃度として0.05〜20重量%が
採用される。
特定のカルボン酸型フツ素化共重合体を溶剤に
溶解するにあたつては、前記特定のフツ素化共重
合体の所定量を溶剤中に添加し、必要に応じて加
熱、撹拌など既知の溶解促進手段を施すなどによ
り行なわれる。使用する特定フツ素化共重合体の
形状は、塊状物、フイルム、シート状、繊維状、
ロツド状、ペレツト状など如何なるものでも良い
が、溶解促進の見地から、好ましくは20メツシユ
以上の細分体、例えば粒状物、粉末などであるの
が望ましい。溶解に際しての温度は、高温である
ほど溶解促進上好ましく、通常は20〜250℃、好
ましくは30〜150℃にて行なわれるが、溶解を促
進させるため1〜10気圧の加圧下で実施すること
もできる。
本発明によれば、有機溶液の濃度は40重量%迄
の高濃度が可能であるが、通常5重量%から30重
量%、好ましくは10重量%から25重量%の濃度で
調製可能である。該有機溶液の粘度は、溶液の濃
度及び用いる親水性有機溶剤の種類により10セン
チポイズから100万センチポイズ迄変化しうるが、
キヤスト等により良好な共重合体のフイルムを得
る等の目的に対しては通常100センチポイズから
1万ポイズの範囲で使用される。
本発明の有機溶剤溶液は、種々の目的、用途に
使用できる。そして40重量%程度までの高濃度も
可能なことから、かかる用途範囲が拡大され、利
用効果も優れている。例えば、該有機溶液を注型
するか、又はアスベストもしくはポリテトラフル
オロエチレンなどの多孔質体に含浸させるかし
て、親水性有機溶剤を乾燥除去することにより、
電解用、透析用、燃料電池用など任意の形状のフ
イルム、シート状物などをつくるのに好適であ
り、更にはこのようにしてつくつたフイルム又は
他の隔膜用フイルムなどにおけるピンホール、裂
け目などの損傷個所を修復するのに極めて有効で
ある。また、本発明の有機溶液を使用することに
より、スペーサーネツト、電極などの物体の表面
被覆をするのにも極めて便利になる。
次に、本発明の実施例について更に具体的に説
明するが、かかる説明によつて本発明が何ら限定
されるものでないことは勿論である。尚、実施例
中の部は、特に明示しない限り重量部である。
実施例 1 C2F4とCF2=CFO(CF23COOCH3をジイソプ
ロピルパーオキシジカーボネートを開始剤として
40℃、6.7Kg/cm2でバルク重合させて得られた共
重合体を加水分解してイオン交換容量1.92ミリ当
量/gポリマーのカルボン酸型共重合体を得た。
該重合体20gに水2gとアセトン178gを添加し、
室温で16時間撹拌したところ、濃度10重量%で粘
度500センチポイズの均一透明な溶液が得られた。
又、該共重合体40gに水4g、アセトン156gを
添加することにより濃度20重量%で粘度1万セン
チポイズの均一透明な溶液が得られた。これらの
溶液を30℃でキヤストすることにより、いずれも
共重合体の良好なフイルムが得られた。
実施例 2 実施例1の共重合体20gに水20g、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル160gを加え16時間
撹拌して濃度10重量%の溶液を得た。この溶液を
60℃でキヤストすることにより共重合体の良好な
フイルムが得られた。
実施例 3 実施例1の共重合体40gに水20gと酢酸メチル
或いはメタノール140gを加えて濃度20重量%、
粘度8000センチポイズの透明溶液を得た。30℃で
キヤストしていずれも良好なフイルムを得た。
実施例 4 実施例1の共重合体20gに水1g及びジメチル
ホルムアミド或いはジメチルスルホキシド180g
を加えて、それぞれ濃度10重量%で粘度200セン
チポイズの溶液を得た。これらの溶液を60℃でキ
ヤストして良好なフイルムを得た。
実施例 5 C2F4とCF2=CFO(CF23COOCH3
C8F17COONH4を界面活性剤とし(NH42S2O8
開始剤として57℃、11Kg/cm2で乳化重合して得ら
れた共重合体を加水分解してイオン交換容量1.45
ミリ当量/gの酸型共重合体を得た。該共重合体
20gに水4g、アセトン76gを添加し、40時間撹
拌することにより若干白濁のある濃度20重量%で
粘度9000センチポイズの溶液が得られた、該溶液
を60℃でキヤストすることによりフイルムが得ら
れた。
実施例 6 実施例1と同様な反応条件でC2F4と CF2=CFO(CF23COOCH3及び CF2=CFOCF2 CFO(CF23COOCH3 | CF3 (ビニルエーテル仕込モル比70/30)を共重合
させ得られた共重合体を加水分解してイオン交換
容量1.68ミリ当量/gの酸型共重合体を得た。
該共重合体20gに水2g、アセトン88gを加え
て濃度10重量%の溶液を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 弗素化したエチレン系不飽和単量体とカルボ
    ン酸基(−COOH基)を有する重合能ある官能
    性単量体との共重合体が、濃度0.05〜20重量%の
    水を含有する親水性有機溶剤に溶解されてなるこ
    とを特徴とするカルボン酸基含有フツ素化共重合
    体の有機溶液。 2 官能性単量体が一般式CF2=CX(OCF2CFY)
    l−(O)n−(CFY′)o−A(但し、式中のlは0〜
    3、mは0〜1、nは0〜12の整数であり、Xは
    フツ素原子又は−CF3であり、Y,Y′はフツ素原
    子又は炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基で
    あり、Aは−COOHである)で表わされるフル
    オロビニル化合物である特許請求の範囲第1項記
    載の有機溶液。 3 弗素化したエチレン系不飽和単量体が一般式
    CF2=CZZ′(但し、Z,Z′はフツ素原子、塩素原
    子、水素原子、又は−CF3である)で表わされる
    フツ素化オレフイン化合物である特許請求の範囲
    第1項記載の有機溶液。 4 官能性単量体が一般式 (但し、式中のpは0〜1、qは0〜1、rは
    0〜8の整数であり、Bは−COOHである)で
    表わされるフルオロビニル化合物である特許請求
    の範囲第2項記載の有機溶液。 5 弗素化したエチレン系不飽和単量体として四
    弗化エチレンを使用する特許請求の範囲第3項記
    載の有機溶液。
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