JPH0246959B2 - - Google Patents
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- JPH0246959B2 JPH0246959B2 JP56195889A JP19588981A JPH0246959B2 JP H0246959 B2 JPH0246959 B2 JP H0246959B2 JP 56195889 A JP56195889 A JP 56195889A JP 19588981 A JP19588981 A JP 19588981A JP H0246959 B2 JPH0246959 B2 JP H0246959B2
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Description
本発明は音声信号の時間軸変換装置に関し、特
に、速度可変の音声信号記録再生装置(以下テー
プレコーダと略記する)により録音時とは異なる
速度で再生された信号の周波数変化を補正して復
元するに際し、再生音声信号をその零クロス点を
始点とする基本周期単位で時間軸変換処理するこ
とにより、不連続部分が無くかつ、ピツチ変化を
生じない良い音質の出力音声信号を得ることので
きる音声信号の時間軸変換装置を提供する事を目
的とする。 一般にテープレコーダを用いて磁気テープに録
音された信号を再生聴取する場合、必要によつて
は録音したときの録音時間よりも短い時間で(ま
たは逆にゆつくりと)再生したい場合がある。こ
の場合、単にテープ速度を変えただけでは元の音
声信号のピツチも同時に変化するため、内容が全
く理解できない。このため、再生された信号の周
波数成分を記録されたときの正常な音声の周波数
成分に近似するように変換するいわゆる時間軸変
換が必要となる。 このような時間軸変換装置として、並列接続さ
れた2つのアナログシフトレジスタを用いて一方
のアナログシフトレジスタに入力音声信号をサン
プリング記憶入力せしめるとともに他方のシフト
レジスタから記憶時と異なるクロツク周波数で読
み出し、読出しが終ると上記一方のシフトレジス
タの読出しを行ない、上記他方のシフトレジスタ
に記憶入力するという動作をくり返し、記憶時と
出力時のクロツク周波数の比により時間軸変換す
る装置は、例えば特開昭48−90508号公報、特開
昭49−17705号公報などにより公知である。 また、ランダムアクセスメモリを用いて、音声
信号を順次サンプリング記憶するとともに、記憶
時と異なる読出しクロツクにより読出し、記憶時
と読出し時のクロツク周波数の比により時間軸変
換する装置は、例えば特開昭48−80018号公報な
どにより公知である。 ところが、このような従来の時間軸変換装置に
おいては、サンプリング処理区間が、その信号波
形には無関係に一定間隔であり、信号の位相の乱
れ(ピツチの変動)や、接続部の不連続により雑
音が生じるために、時間軸変換後の音声信号の音
質が良くないという欠点があつた。 入力音声信号の一部を除去し、残りの保持部分
を波形伸長する時間軸圧縮において、了解度は除
去部分の持続時間に多いに依存する。除去部分の
持続時間が長くなると情報の脱落、保持部分の不
連続性のため了解度は悪化する。 本発明は上記欠点を除去するものであり、所望
の再生速度で再生された入力音声信号を所定のク
ロツクの周波数でサンプリングし記憶装置に書込
むとともに、書込み時と異なる読出しクロツクに
より読出すことにより時間軸変換された音声信号
を得るものである。そして、時間軸圧縮において
必要となる除去部分と保持部分および、時間軸伸
長において必要となる反復部分が入力音声信号の
零クロスを始点とする基本周期単位になるように
構成することにより、雑音が無く、了解度の良好
な音声出力を得るものである。 以下本発明の一実施例を図面とともに説明す
る。 第1図に本発明による音声信号の時間軸変換装
置の動作原理を示す。第1図aおよび第1図bは
それぞれ、時間軸圧縮時および伸長時の動作を示
している。第1図aにおいて、Aは記録時の約2
倍の速度で再生した高速再生信号であり、Bは高
速再生信号Aの零クロスを始点とする1基本周期
ごとに保持および除去して、保持部分を伸長処理
して接続した伸長信号波形である。第1図bにお
いて、Aは記録時の約0.7倍の速度で再生した低
速再生信号であり、Bは低速再生信号波形Aの零
クロスを始点とする1基本周期(イ)および(ロ)を圧縮
処理しさらに、(イ)の部分を反復処理して接続した
圧縮信号波形である。 このように、零クロスを始点とする基本周期単
位で時間軸変換処理するので、変換後の音声信号
は、基本周期の乱れがなく、接続部での不連続も
発生しないので音質が良好である。また、時間軸
圧縮時の除去部分の持続時間が短いので了解度の
低下が著しく軽減される。さらに、時間軸伸長時
の反復部分も近接した零クロス点を始点とする1
基本周期となるよう構成しているので音質が良好
である。 第2図は本発明による音声信号の時間軸変換装
置の一実施例を示すブロツク図である。 本実施例は音声信号を波形伸長するいわゆる時
間軸の圧縮に用いるものであり、音声信号をサン
プリングして所定の速度で記憶装置に書込み、書
込み速度よりも遅い速度の読出速度で書込まれた
順序で読出し、書込み速度と読出速度の比に対応
した時間軸変換比の音声信号を得るものである。 上記記憶装置はサイクリツクに書込みおよび読
出しが行なわれ、かつ書込み速度が読出速度より
も大きいので、書込み位置が読出位置に追いつ
き、追い越すことになるが、本実施例では、読出
しを連続的に行ない、書込み位置が読出位置を追
い越しそうになると書込みを停止し、読出位置が
書込み位置よりもある程度先行すると書込みを開
始するよう構成して、書込み位置と読出位置が互
いに追い越したり追い越されたりしない。上記書
込みの開始および停止は、入力音声信号の1基本
周期中に存在する零クロス点のうち、最大傾斜を
有する零クロス点を始点および終点とする基本周
期単位で行なうよう構成している。 第2図において、1は音声信号入力端子であり
アナログ・デジタル変換手段(以下A・D変換器
と略記する)2および基本周期抽出手段3に接続
されている。38は入力音声信号の零クロス点の
傾斜を求め1基本周期内でより大きい傾斜を有す
る零クロス点の発生ごとに検出信号を発生する最
大傾斜零クロス検出手段である。A・D変換器2
の出力端子は最大傾斜零クロス検出手段38に含
まれる遅延回路53を介して記憶装置(以下
RAMと略記する)4に接続されている。RAM
4は例えば512ワードの記憶容量のランダムアク
セスメモリーを使用することができ、以下の説明
では記憶容量を512ワードとする。RAM4の出
力端子は出力制御手段5に接続され、制御手段5
の出力端子はデジタル・アナログ変換手段(以下
D・A変換器と略記する)6に接続されD・A変
換器6の出力端子は音声信号出力端子7に接続さ
れている。出力制御手段5はラツチ回路8および
9により構成されている。10は零クロス検出手
段であり、フリツプフロツプ回路(以下FF回路
と略記する)11、インバータ12およびアンド
ゲート13により構成されている。FF回路11
のD入力にはA・D変換器2のサインビツト出力
が遅延回路53を介して接続されている。36は
書込アドレスカウンタであり、15は読出アドレ
スカウンタであり、それぞれRAM4の記憶容量
に対応して、511の次の計数値は0となるよう構
成しているアドレス発生器である。16はデータ
セレクタであり、書込アドレスカウンタ36およ
び読出アドレスカウンタ15の出力端子が入力に
接続され、出力端子はRAM4のアドレス入力端
子に接続されている。17は書込アドレスカウン
タ14の出力である書込アドレス(WAD)と読
出アドレスカウンタ15の出力である読出アドレ
ス(RAD)が供給され、これらの相対位置関係
に対応して書込可能信号(WE)を発生するアド
レス演算手段である。アドレス演算手段17は反
転回路18、加算回路19、比較回路21により
構成されている。反転回路18は読出アドレス
(RAD)の各ビツトを反転し出力する。加算回路
19は書込アドレス(WAD)と反転回路18の
出力を加算演算するのでその出力は(WAD−
RAD)となつている。比較回路21は加算回路
19の出力(WAD−RAD)と所定の設定値
(440)とを比較して、WAD−RAD<440の時書
込可能信号WEを発生する。FF回路23のD入
力にはアドレス演算手段17の書込可能信号WE
が供給され、CK入力には基本周期抽出手段3の
基本周期信号(SF)が供給されている。33は
基本周期の始点を検索するため、FF回路23の
セツトの後、基本周期の一周期の間、始点検索期
間信号Pstを発生する始点検索期間発生手段であ
る。34は基本周期の終点を検索するため、FF
回路23のリセツトの後、基本周期の一周期の間
終点検索期間信号PEDを発生する終点検索期間発
生手段である。35は始点検索期間信号Pstと零
クロス検出信号SZおよび終点検索期間信号PEDに
応答してナンドゲード25の開閉を制御し、書込
アドレスカウンタ36への書込クロツクの供給を
制御する制御手段である。37は書込アドレス
カウンタ36の書込アドレスを一時記憶するアド
レスレジスタである。零クロス検出手段10、始
点検索期間発生手段33、終点検索期間発生手段
34、制御手段35および最大傾斜零クロス検出
手段38により、入力音声信号の零クロス点の所
定特性に関して1基本周期内の最大点を始点また
は終点とする始点検出手段を構成している。26
はクロツク発生回路、27および28はナンドゲ
ートである。29〜32はそれぞれクロツク発生
回路26から所定のクロツクが供給されるクロツ
ク供給端子である。 なお、上記基本周期抽出手段3として、例えば
特願昭56−89075号に示した「音声信号の基本周
期抽出装置」を用いることができる。 次に上記構成の音声信号の時間軸変換装置の動
作を説明する。 音声信号入力端子1に供給された音声信号は
A・D変換器2によりA・D変換され遅延回路5
3を介してRAM4に供給される。一方この音声
信号は基本周期抽出手段3に供給され、その基本
周期が抽出される。ここでアドレス演算手段17
が書込可能信号WEを発生したとすると、FF回
路23は次に到来した基本周期信号SFに応答し
てセツトされ出力Qは“H”となる。FF回路2
3がセツトされたならば、始点検索期間発生手段
33が1周期の間始点検索期間信号Pstを発生す
る。この始点検索期間信号Pstと次いで到来する
零クロス検出信号SZに応答して制御手段35
はナンドゲート25を開く。従つてクロツク供給
端子29に供給されているクロツクCL2は書込
アドレスカウンタ36に到達する。そして書込ア
ドレス(WAD)は順次増大し、対応したRAM
4のアドレス(WAD)に入力音声信号のA・D
変換信号ASが書込まれる。 一方、最大傾斜零クロス検出手段38よりの検
出信号PLB1によりアドレスレジスタ37のア
ドレスデータWAOを書込アドレスカウンタ36
に転送する。以後、最大傾斜零クロス検出手段3
8は、零クロス検出信号の発生のつど、入力音声
信号の零クロス点の傾斜を求め、より大きい傾斜
を有する零クロス点の到来のたびに検出信号
PLB1を発生し、アドレスレジスタ37のアド
レスデータを書込アドレスカウンタ36に転送す
る。 このようにして始点検索期間中、より大きい傾
斜を有する零クロス点が到来すると、書込アドレ
スカウンタ36がアドレスレジスタ37の保持し
ているアドレスWAOにリセツトされるので、ア
ドレスWAOからもう一度書込み直すことになり
始点検索期間が終つたときには、始点検索期間中
の最大傾斜を有する零クロス点からRAM4に書
込まれたことになる。 次に、アドレス演算手段17の発生信号WEと
基本周期信号によりFF回路23がリセツトされ
たならば終点検索期間発生手段34が終点検索期
間信号PEDを発生する。この期間には最大傾斜
零クロス検出手段38の発生する検出信号PLB
2により書込アドレスカウンタ36のアドレスデ
ータをアドレスレジスタ37に一時記憶するよう
構成している。 従つて、終点検索期間が終つた時にはアドレス
レジスタ37は終点検索期間中の最大傾斜を有す
る零クロス点サンプルが書込まれたRAM4のア
ドレスを記憶していることになる。アドレスは増
大してゆくからRAM4への書込みはそのまま続
けられる。終点検索期間が終了すると、制御手段
35はナンドゲート25のゲートを閉じクロツク
CL2の書込アドレスカウンタ36への供給を断
つ。したがつて、RAM4への書込みは終了す
る。さらに、終点検索期間終了時に単一パルス
Rrが書込アドレスカウンタ36のロード入力に
供給されアドレスレジスタ37の記憶アドレスを
書込アドレスカウンタ36にロードする。すなわ
ち終点検索期間中の最大傾斜を有する零クロス点
サンプルが書込まれたアドレスに戻す。 一方、クロツク供給端子32に供給される読出
クロツクRDCLK1は読出アドレスカウンタ15
に供給され、読出アドレス(RAD)を連続的に
増大させる。従つて、RAM4の記憶データは連
続的に順次読出され、出力制御手段5を経て、
D・A変換器6に供給される。出力端子7から書
込時のクロツク周波数と読出時のクロツク周波数
の比により時間軸変換された音声信号が得られ
る。 従つて、上記構成により、音声信号の1基本周
期内の最大傾斜を有する零クロス点を始点とする
基本周期単位で時間軸変換比に対応した周波数の
入力信号を選択的に書込むとともに、書込み時と
異なる速度で連続的に順次読出し、書込み時と読
出時のクロツク周波数の比に対応して時間軸の変
換された音声信号を得ることができる。 第3図は零クロス検出手段10の一動作例を示
すタイミング図である。 第3図において、aおよびbはクロツク供給端
子30および31に供給されるクロツク4お
よび3である。cはクロツク供給端子29に
供給されるクロツクCL2である。クロツク3
とクロツクCL2はクロツク4の分周出力であ
り同期している。A・D変換器2はクロツクCL
2により駆動されており、同図dで示すタイミン
グで音声信号のA・D変換出力ASが発生する。
同図eに示すようにA・D変換出力ASのサイン
ビツトが“H”から“L”に変化すると、すなわ
ち音声信号が負から正に変化すると、FF回路1
1は同図fに示すようにCL2の立上りに同期し
て変化する。アンドゲート13の出力は同図gに
示すようにクロツクCL2の立下りにほぼ同期し
た単一パルスとなり、これが零クロス検出信号
SZとなる。 上記の零クロス検出手段10は音声信号が負か
ら正に移行する零クロス時点、すなわち微係数が
正の極性を有する零クロス時に検出信号SZを発
生するよう構成したが、正から負に移行する零ク
ロス点、すなわち負の微係数を有する零クロス点
を検出するよう構成することもできる。 次にアドレス演算手段17の動作を説明する。 時間軸圧縮時には書込アドレスWADの変化速
度が読出アドレスRADの変化速度よりも速い。
例えば記録時の2倍の速さで再生した場合書込ク
ロツクCCLの周波数は読出クロツクRDCLK1の
周波数の2倍に設定する。アドレス演算手段17
は書込アドレスWADと読出アドレスRADの相対
位置に対応して書込可能信号WEを発生する。読
出アドレスRADが書込アドレスWADよりもある
程度先行していれば書込可能である。書込可能信
号の発生後、最も早い場合、すぐに書込みが始ま
る。書込みが始まると1周期は書込みを停止する
ことができない。従つて1周期中に書込アドレス
WADが読出アドレスRADを追いこさなければよ
い。このとき、読出アドレスRADも増加するか
ら、書込クロツクの周期をΔTWとすると、読出
アドレスRADと書込アドレスWADのアドレス差
RAD−WADが RAD−WAD>TINnax/ΔTW −TINnax/ΔTR の時書込可能信号WEを発生すればよい。例えば
高速再生範囲を記録時の2倍とし、入力音声信号
の最大周期TINnaxを7.2msec、書込クロツク周期
ΔTWを0.05msecとすると、アドレス差RAD−
WADが72以上の時書込可能信号WEを発生する
ように構成する。高速再生範囲を記録時の3倍と
し、入力音声信号の最大周期TINnaxを4.8msec、
書込クロツク周期ΔTWを0.0333msecとするとア
ドレス差RAD−WADが96以上の時書込可能信号
WEを発生するように構成する。第2図の実施例
では、高速再生範囲を記録時の2倍とし、RAM
4の記憶容量が512であることからRAD−WAD
>72と等価であるWAD−RAD<440の時、書込
可能信号WEを発生するようアドレス演算手段1
7を構成している。 第4図はRAM4および出力制御手段5の一動
作例を示すタイミング図である。RAM4は互い
に異なつた周波数のクロツク信号でデータの書込
みおよび読出しを行なつており、RAM4の出力
端には書込みデータおよび種々の持続時間の読出
データが発生するので、出力制御手段5により、
一定の持続時間を有する読出データを得ている。 第4図において、aはクロツク供給端子32に
供給される読出クロツク信号RDCLK1である。
bはクロツク供給端子29に供給されるクロツク
信号CL2である。第4図ではクロツク信号
RDCLK1およびCL2の周波数は10KHzおよび
15KHzとして示している。 ナンドゲート27の2つの入力端子には第3図
で示したクロツク信号4および3が供給さ
れており、ナンドゲート28の2つの入力端子に
はナンドゲート27の出力およびクロツクCL2
が供給されているので、ナンドゲート28の出力
には、同図cに示すように、立上りがクロツク
CL2の立下りに同期し、“H”期間が“L”期間
よりも長いクロツク信号が発生する。このクロツ
ク信号はRAM4のR/W端子およびデータセレ
クタ16のセレクト端子Sに供給されている。デ
ータセレクタ16はセレクト端子Sが“H”のと
き読出アドレスRADを、“L”のとき書込アドレ
スWADをRAM4に供給する。RAM4は上記ク
ロツク信号が“H”のとき読出し“L”のとき書
込み動作を行なう。同図dはRAM4の入力端子
に供給されるA・D変換器2の遅延A・D変換出
力DASであり、クロツクCL2に同期してデータ
W1,W2……がセツトアツプされる。eは書込ア
ドレスWADであり、やはりクロツクCL2に同期
してそのアドレスWA1,WA2……がセツトアツ
プされる。fは読出アドレスRADでありクロツ
クRDCLK1に同期してそのアドレスRA1,RA2
……がセツトアツプされる。gはRAM4の出力
端子に表われるデータであり、R/W端子に供給
されるクロツク信号が“H”のとき上記読出アド
レスRA1,RA2……に対応したデータR1,R2…
…が発生しており、クロツク信号が“L”のと
き、上記A・D変換出力データW1,W2……が発
生している。gに示すように、RAM4の出力端
子には、書込データおよび読出データが混在して
発生するので、出力制御手段5において、必要な
データのみを取り出すように構成している。まず
RAM4の出力端のデータをクロツクCL2の立上
りエツジでラツチするラツチ回路8に供給して同
図hに示すデータを得る。これで、不要な書込デ
ータは除去されたが、読出データの持続時間が一
定でない。このデータを読出クロツクRDCLK1
の立上りエツジでラツチするラツチ回路9に供給
して、同図iに示すデータを得る。この持続時間
の一定なデータをD・A変換器に供給して時間軸
変換された音声信号を得る。 なお、第4図は読出クロツク周波数が10KHz書
込クロツク周波数が15KHzの場合の動作例である
が、後述の他の書込クロツク周波数の場合でも同
様に動作することはいうまでもない。 このようにして、RAM4は書込アドレスカウ
ンタ14の内容に対応した書込アドレスにAD変
換出力を書込むとともに、読出アドレスカウンタ
15の内容に対応した読出アドレスのデータを読
出し、書込みおよび読出しを異なつた速度で実行
する。なお書込アドレスカウンタ14には、入力
音声信号の1基本周期内の最大傾斜を有する零ク
ロスを始点とする基本周期単位でクロツク信号が
供給されるということは、これまでに説明してき
たとおりである。 第5図は第2図のクロツク発生回路26の一実
施態様を示すブロツク図である。 第5図において、100はクロツク発振回路
で、その発振周波数は8.4MHzである。101〜
109はそれぞれ所定の分周比を有する分周器で
あり、それぞれの入力にはクロツク発振回路10
0の出力信号が共通的に供給される。106は切
換接点(イ)〜(チ)および共通接点(リ)を有する切換スイ
ツチである。切換接点(イ)〜(チ)にはそれぞれ、分周
器101〜108の出力端が接続されている。1
11〜112はそれぞれ1/2分周器であり1/2分周
器111の入力には切換スイツチ110の共通接
点(リ)が接続されており、そのQ出力は分周器11
2の入力に供給されている。切換スイツチ110
の共通接点(リ)はクロツク出力端子115に接続さ
れるとともに、インバータ116を介してクロツ
ク出力端子117に接続されている。1/2分周器
111のQ出力およびQ出力はそれぞれクロツク
出力端子118および119に接続され、1/2分
周器112のQ出力およびQ出力はそれぞれクロ
ツク出力端子120および121に接続されてい
る。1/2分周器113には1/210分周器109の出
力が供給され、そのQ出力は1/2分周器114に
供給されるとともに、クロツク出力端子122に
供給される。1/2分周器113の出力はクロツ
ク出力端子123に接続されている。1/2分周器
114のQ出力はクロツク出力端子124に接続
されている。 クロツク出力端子115,117,118,1
19,120,121,122,123および1
24からそれぞれ、クロツク信号CL4,4,
CL3,3,CL2,2,RDCLK2,
RDCLK2およびRDCLK1が送出される。 上記構成により、出力端子123からは常時
10KHzのクロツク信号RDCLK1が送出される。
また、クロツク出力端子120からは、切換スイ
ツチ110の切換位置(イ)〜(チ)に対応して、20K
Hz、17.5KHz、15KHz、12.5KHz、8.4KHz、7KHz、
6KHzおよび5KHzのクロツク信号CL2が送出され
る。 なお、電源のON時および切換スイツチ110
の接点切換時に、分周器101〜109,111
〜114を初期状態にリセツトすることにより、
第4図に示したように、クロツク信号CL2と読
出クロツク信号RDCLK1は常に同期させること
ができる。 クロツク発出回路26は上記クロツク信号を第
2図の所定のクロツク供給端子29〜32に供給
しており、クロツク発生回路26の切換スイツチ
110の接点(イ)〜(ニ)を切換えることにより上記音
声信号の時間軸変換比は、2.0、1.75、1.5および
1.25の時間軸変換比を有する音声信号の時間軸変
換信号を発生することができる。 なお、時間軸変換比をnとすると、入力音声信
号の1基本周期のサンプリングデータをn倍の時
間で読出すので、n=2の場合、1基本周期ごと
に書込み、除去を行ない、1基本周期のサンプリ
ングデータを2基本周期分の時間で読出すことに
なる。また、n=1.75の場合、入力音声信号の4
基本周期分のサンプリングデータを7基本周期分
の時間に読出すことになり、書込周期および除去
周期は4および3となる。この場合4回に1回の
割合で2基本周期連続書込み、他は1基本周期ご
との書込み、除去がくり返される。さらに、n=
1.5の場合、2基本周期分のサンプリングデータ
を3基本周期分の時間に読出すので、2周期書込
み、1周期除去がくり返され、n=12.5の場合
は、4基本周期分のサンプリングデータを5周期
分の時間で読出すので、4周期連続書込み、1周
期除去がくり返される。時間軸変換比と書込周波
数、書込周期および除去周期の関係を第1表に示
す。
に、速度可変の音声信号記録再生装置(以下テー
プレコーダと略記する)により録音時とは異なる
速度で再生された信号の周波数変化を補正して復
元するに際し、再生音声信号をその零クロス点を
始点とする基本周期単位で時間軸変換処理するこ
とにより、不連続部分が無くかつ、ピツチ変化を
生じない良い音質の出力音声信号を得ることので
きる音声信号の時間軸変換装置を提供する事を目
的とする。 一般にテープレコーダを用いて磁気テープに録
音された信号を再生聴取する場合、必要によつて
は録音したときの録音時間よりも短い時間で(ま
たは逆にゆつくりと)再生したい場合がある。こ
の場合、単にテープ速度を変えただけでは元の音
声信号のピツチも同時に変化するため、内容が全
く理解できない。このため、再生された信号の周
波数成分を記録されたときの正常な音声の周波数
成分に近似するように変換するいわゆる時間軸変
換が必要となる。 このような時間軸変換装置として、並列接続さ
れた2つのアナログシフトレジスタを用いて一方
のアナログシフトレジスタに入力音声信号をサン
プリング記憶入力せしめるとともに他方のシフト
レジスタから記憶時と異なるクロツク周波数で読
み出し、読出しが終ると上記一方のシフトレジス
タの読出しを行ない、上記他方のシフトレジスタ
に記憶入力するという動作をくり返し、記憶時と
出力時のクロツク周波数の比により時間軸変換す
る装置は、例えば特開昭48−90508号公報、特開
昭49−17705号公報などにより公知である。 また、ランダムアクセスメモリを用いて、音声
信号を順次サンプリング記憶するとともに、記憶
時と異なる読出しクロツクにより読出し、記憶時
と読出し時のクロツク周波数の比により時間軸変
換する装置は、例えば特開昭48−80018号公報な
どにより公知である。 ところが、このような従来の時間軸変換装置に
おいては、サンプリング処理区間が、その信号波
形には無関係に一定間隔であり、信号の位相の乱
れ(ピツチの変動)や、接続部の不連続により雑
音が生じるために、時間軸変換後の音声信号の音
質が良くないという欠点があつた。 入力音声信号の一部を除去し、残りの保持部分
を波形伸長する時間軸圧縮において、了解度は除
去部分の持続時間に多いに依存する。除去部分の
持続時間が長くなると情報の脱落、保持部分の不
連続性のため了解度は悪化する。 本発明は上記欠点を除去するものであり、所望
の再生速度で再生された入力音声信号を所定のク
ロツクの周波数でサンプリングし記憶装置に書込
むとともに、書込み時と異なる読出しクロツクに
より読出すことにより時間軸変換された音声信号
を得るものである。そして、時間軸圧縮において
必要となる除去部分と保持部分および、時間軸伸
長において必要となる反復部分が入力音声信号の
零クロスを始点とする基本周期単位になるように
構成することにより、雑音が無く、了解度の良好
な音声出力を得るものである。 以下本発明の一実施例を図面とともに説明す
る。 第1図に本発明による音声信号の時間軸変換装
置の動作原理を示す。第1図aおよび第1図bは
それぞれ、時間軸圧縮時および伸長時の動作を示
している。第1図aにおいて、Aは記録時の約2
倍の速度で再生した高速再生信号であり、Bは高
速再生信号Aの零クロスを始点とする1基本周期
ごとに保持および除去して、保持部分を伸長処理
して接続した伸長信号波形である。第1図bにお
いて、Aは記録時の約0.7倍の速度で再生した低
速再生信号であり、Bは低速再生信号波形Aの零
クロスを始点とする1基本周期(イ)および(ロ)を圧縮
処理しさらに、(イ)の部分を反復処理して接続した
圧縮信号波形である。 このように、零クロスを始点とする基本周期単
位で時間軸変換処理するので、変換後の音声信号
は、基本周期の乱れがなく、接続部での不連続も
発生しないので音質が良好である。また、時間軸
圧縮時の除去部分の持続時間が短いので了解度の
低下が著しく軽減される。さらに、時間軸伸長時
の反復部分も近接した零クロス点を始点とする1
基本周期となるよう構成しているので音質が良好
である。 第2図は本発明による音声信号の時間軸変換装
置の一実施例を示すブロツク図である。 本実施例は音声信号を波形伸長するいわゆる時
間軸の圧縮に用いるものであり、音声信号をサン
プリングして所定の速度で記憶装置に書込み、書
込み速度よりも遅い速度の読出速度で書込まれた
順序で読出し、書込み速度と読出速度の比に対応
した時間軸変換比の音声信号を得るものである。 上記記憶装置はサイクリツクに書込みおよび読
出しが行なわれ、かつ書込み速度が読出速度より
も大きいので、書込み位置が読出位置に追いつ
き、追い越すことになるが、本実施例では、読出
しを連続的に行ない、書込み位置が読出位置を追
い越しそうになると書込みを停止し、読出位置が
書込み位置よりもある程度先行すると書込みを開
始するよう構成して、書込み位置と読出位置が互
いに追い越したり追い越されたりしない。上記書
込みの開始および停止は、入力音声信号の1基本
周期中に存在する零クロス点のうち、最大傾斜を
有する零クロス点を始点および終点とする基本周
期単位で行なうよう構成している。 第2図において、1は音声信号入力端子であり
アナログ・デジタル変換手段(以下A・D変換器
と略記する)2および基本周期抽出手段3に接続
されている。38は入力音声信号の零クロス点の
傾斜を求め1基本周期内でより大きい傾斜を有す
る零クロス点の発生ごとに検出信号を発生する最
大傾斜零クロス検出手段である。A・D変換器2
の出力端子は最大傾斜零クロス検出手段38に含
まれる遅延回路53を介して記憶装置(以下
RAMと略記する)4に接続されている。RAM
4は例えば512ワードの記憶容量のランダムアク
セスメモリーを使用することができ、以下の説明
では記憶容量を512ワードとする。RAM4の出
力端子は出力制御手段5に接続され、制御手段5
の出力端子はデジタル・アナログ変換手段(以下
D・A変換器と略記する)6に接続されD・A変
換器6の出力端子は音声信号出力端子7に接続さ
れている。出力制御手段5はラツチ回路8および
9により構成されている。10は零クロス検出手
段であり、フリツプフロツプ回路(以下FF回路
と略記する)11、インバータ12およびアンド
ゲート13により構成されている。FF回路11
のD入力にはA・D変換器2のサインビツト出力
が遅延回路53を介して接続されている。36は
書込アドレスカウンタであり、15は読出アドレ
スカウンタであり、それぞれRAM4の記憶容量
に対応して、511の次の計数値は0となるよう構
成しているアドレス発生器である。16はデータ
セレクタであり、書込アドレスカウンタ36およ
び読出アドレスカウンタ15の出力端子が入力に
接続され、出力端子はRAM4のアドレス入力端
子に接続されている。17は書込アドレスカウン
タ14の出力である書込アドレス(WAD)と読
出アドレスカウンタ15の出力である読出アドレ
ス(RAD)が供給され、これらの相対位置関係
に対応して書込可能信号(WE)を発生するアド
レス演算手段である。アドレス演算手段17は反
転回路18、加算回路19、比較回路21により
構成されている。反転回路18は読出アドレス
(RAD)の各ビツトを反転し出力する。加算回路
19は書込アドレス(WAD)と反転回路18の
出力を加算演算するのでその出力は(WAD−
RAD)となつている。比較回路21は加算回路
19の出力(WAD−RAD)と所定の設定値
(440)とを比較して、WAD−RAD<440の時書
込可能信号WEを発生する。FF回路23のD入
力にはアドレス演算手段17の書込可能信号WE
が供給され、CK入力には基本周期抽出手段3の
基本周期信号(SF)が供給されている。33は
基本周期の始点を検索するため、FF回路23の
セツトの後、基本周期の一周期の間、始点検索期
間信号Pstを発生する始点検索期間発生手段であ
る。34は基本周期の終点を検索するため、FF
回路23のリセツトの後、基本周期の一周期の間
終点検索期間信号PEDを発生する終点検索期間発
生手段である。35は始点検索期間信号Pstと零
クロス検出信号SZおよび終点検索期間信号PEDに
応答してナンドゲード25の開閉を制御し、書込
アドレスカウンタ36への書込クロツクの供給を
制御する制御手段である。37は書込アドレス
カウンタ36の書込アドレスを一時記憶するアド
レスレジスタである。零クロス検出手段10、始
点検索期間発生手段33、終点検索期間発生手段
34、制御手段35および最大傾斜零クロス検出
手段38により、入力音声信号の零クロス点の所
定特性に関して1基本周期内の最大点を始点また
は終点とする始点検出手段を構成している。26
はクロツク発生回路、27および28はナンドゲ
ートである。29〜32はそれぞれクロツク発生
回路26から所定のクロツクが供給されるクロツ
ク供給端子である。 なお、上記基本周期抽出手段3として、例えば
特願昭56−89075号に示した「音声信号の基本周
期抽出装置」を用いることができる。 次に上記構成の音声信号の時間軸変換装置の動
作を説明する。 音声信号入力端子1に供給された音声信号は
A・D変換器2によりA・D変換され遅延回路5
3を介してRAM4に供給される。一方この音声
信号は基本周期抽出手段3に供給され、その基本
周期が抽出される。ここでアドレス演算手段17
が書込可能信号WEを発生したとすると、FF回
路23は次に到来した基本周期信号SFに応答し
てセツトされ出力Qは“H”となる。FF回路2
3がセツトされたならば、始点検索期間発生手段
33が1周期の間始点検索期間信号Pstを発生す
る。この始点検索期間信号Pstと次いで到来する
零クロス検出信号SZに応答して制御手段35
はナンドゲート25を開く。従つてクロツク供給
端子29に供給されているクロツクCL2は書込
アドレスカウンタ36に到達する。そして書込ア
ドレス(WAD)は順次増大し、対応したRAM
4のアドレス(WAD)に入力音声信号のA・D
変換信号ASが書込まれる。 一方、最大傾斜零クロス検出手段38よりの検
出信号PLB1によりアドレスレジスタ37のア
ドレスデータWAOを書込アドレスカウンタ36
に転送する。以後、最大傾斜零クロス検出手段3
8は、零クロス検出信号の発生のつど、入力音声
信号の零クロス点の傾斜を求め、より大きい傾斜
を有する零クロス点の到来のたびに検出信号
PLB1を発生し、アドレスレジスタ37のアド
レスデータを書込アドレスカウンタ36に転送す
る。 このようにして始点検索期間中、より大きい傾
斜を有する零クロス点が到来すると、書込アドレ
スカウンタ36がアドレスレジスタ37の保持し
ているアドレスWAOにリセツトされるので、ア
ドレスWAOからもう一度書込み直すことになり
始点検索期間が終つたときには、始点検索期間中
の最大傾斜を有する零クロス点からRAM4に書
込まれたことになる。 次に、アドレス演算手段17の発生信号WEと
基本周期信号によりFF回路23がリセツトされ
たならば終点検索期間発生手段34が終点検索期
間信号PEDを発生する。この期間には最大傾斜
零クロス検出手段38の発生する検出信号PLB
2により書込アドレスカウンタ36のアドレスデ
ータをアドレスレジスタ37に一時記憶するよう
構成している。 従つて、終点検索期間が終つた時にはアドレス
レジスタ37は終点検索期間中の最大傾斜を有す
る零クロス点サンプルが書込まれたRAM4のア
ドレスを記憶していることになる。アドレスは増
大してゆくからRAM4への書込みはそのまま続
けられる。終点検索期間が終了すると、制御手段
35はナンドゲート25のゲートを閉じクロツク
CL2の書込アドレスカウンタ36への供給を断
つ。したがつて、RAM4への書込みは終了す
る。さらに、終点検索期間終了時に単一パルス
Rrが書込アドレスカウンタ36のロード入力に
供給されアドレスレジスタ37の記憶アドレスを
書込アドレスカウンタ36にロードする。すなわ
ち終点検索期間中の最大傾斜を有する零クロス点
サンプルが書込まれたアドレスに戻す。 一方、クロツク供給端子32に供給される読出
クロツクRDCLK1は読出アドレスカウンタ15
に供給され、読出アドレス(RAD)を連続的に
増大させる。従つて、RAM4の記憶データは連
続的に順次読出され、出力制御手段5を経て、
D・A変換器6に供給される。出力端子7から書
込時のクロツク周波数と読出時のクロツク周波数
の比により時間軸変換された音声信号が得られ
る。 従つて、上記構成により、音声信号の1基本周
期内の最大傾斜を有する零クロス点を始点とする
基本周期単位で時間軸変換比に対応した周波数の
入力信号を選択的に書込むとともに、書込み時と
異なる速度で連続的に順次読出し、書込み時と読
出時のクロツク周波数の比に対応して時間軸の変
換された音声信号を得ることができる。 第3図は零クロス検出手段10の一動作例を示
すタイミング図である。 第3図において、aおよびbはクロツク供給端
子30および31に供給されるクロツク4お
よび3である。cはクロツク供給端子29に
供給されるクロツクCL2である。クロツク3
とクロツクCL2はクロツク4の分周出力であ
り同期している。A・D変換器2はクロツクCL
2により駆動されており、同図dで示すタイミン
グで音声信号のA・D変換出力ASが発生する。
同図eに示すようにA・D変換出力ASのサイン
ビツトが“H”から“L”に変化すると、すなわ
ち音声信号が負から正に変化すると、FF回路1
1は同図fに示すようにCL2の立上りに同期し
て変化する。アンドゲート13の出力は同図gに
示すようにクロツクCL2の立下りにほぼ同期し
た単一パルスとなり、これが零クロス検出信号
SZとなる。 上記の零クロス検出手段10は音声信号が負か
ら正に移行する零クロス時点、すなわち微係数が
正の極性を有する零クロス時に検出信号SZを発
生するよう構成したが、正から負に移行する零ク
ロス点、すなわち負の微係数を有する零クロス点
を検出するよう構成することもできる。 次にアドレス演算手段17の動作を説明する。 時間軸圧縮時には書込アドレスWADの変化速
度が読出アドレスRADの変化速度よりも速い。
例えば記録時の2倍の速さで再生した場合書込ク
ロツクCCLの周波数は読出クロツクRDCLK1の
周波数の2倍に設定する。アドレス演算手段17
は書込アドレスWADと読出アドレスRADの相対
位置に対応して書込可能信号WEを発生する。読
出アドレスRADが書込アドレスWADよりもある
程度先行していれば書込可能である。書込可能信
号の発生後、最も早い場合、すぐに書込みが始ま
る。書込みが始まると1周期は書込みを停止する
ことができない。従つて1周期中に書込アドレス
WADが読出アドレスRADを追いこさなければよ
い。このとき、読出アドレスRADも増加するか
ら、書込クロツクの周期をΔTWとすると、読出
アドレスRADと書込アドレスWADのアドレス差
RAD−WADが RAD−WAD>TINnax/ΔTW −TINnax/ΔTR の時書込可能信号WEを発生すればよい。例えば
高速再生範囲を記録時の2倍とし、入力音声信号
の最大周期TINnaxを7.2msec、書込クロツク周期
ΔTWを0.05msecとすると、アドレス差RAD−
WADが72以上の時書込可能信号WEを発生する
ように構成する。高速再生範囲を記録時の3倍と
し、入力音声信号の最大周期TINnaxを4.8msec、
書込クロツク周期ΔTWを0.0333msecとするとア
ドレス差RAD−WADが96以上の時書込可能信号
WEを発生するように構成する。第2図の実施例
では、高速再生範囲を記録時の2倍とし、RAM
4の記憶容量が512であることからRAD−WAD
>72と等価であるWAD−RAD<440の時、書込
可能信号WEを発生するようアドレス演算手段1
7を構成している。 第4図はRAM4および出力制御手段5の一動
作例を示すタイミング図である。RAM4は互い
に異なつた周波数のクロツク信号でデータの書込
みおよび読出しを行なつており、RAM4の出力
端には書込みデータおよび種々の持続時間の読出
データが発生するので、出力制御手段5により、
一定の持続時間を有する読出データを得ている。 第4図において、aはクロツク供給端子32に
供給される読出クロツク信号RDCLK1である。
bはクロツク供給端子29に供給されるクロツク
信号CL2である。第4図ではクロツク信号
RDCLK1およびCL2の周波数は10KHzおよび
15KHzとして示している。 ナンドゲート27の2つの入力端子には第3図
で示したクロツク信号4および3が供給さ
れており、ナンドゲート28の2つの入力端子に
はナンドゲート27の出力およびクロツクCL2
が供給されているので、ナンドゲート28の出力
には、同図cに示すように、立上りがクロツク
CL2の立下りに同期し、“H”期間が“L”期間
よりも長いクロツク信号が発生する。このクロツ
ク信号はRAM4のR/W端子およびデータセレ
クタ16のセレクト端子Sに供給されている。デ
ータセレクタ16はセレクト端子Sが“H”のと
き読出アドレスRADを、“L”のとき書込アドレ
スWADをRAM4に供給する。RAM4は上記ク
ロツク信号が“H”のとき読出し“L”のとき書
込み動作を行なう。同図dはRAM4の入力端子
に供給されるA・D変換器2の遅延A・D変換出
力DASであり、クロツクCL2に同期してデータ
W1,W2……がセツトアツプされる。eは書込ア
ドレスWADであり、やはりクロツクCL2に同期
してそのアドレスWA1,WA2……がセツトアツ
プされる。fは読出アドレスRADでありクロツ
クRDCLK1に同期してそのアドレスRA1,RA2
……がセツトアツプされる。gはRAM4の出力
端子に表われるデータであり、R/W端子に供給
されるクロツク信号が“H”のとき上記読出アド
レスRA1,RA2……に対応したデータR1,R2…
…が発生しており、クロツク信号が“L”のと
き、上記A・D変換出力データW1,W2……が発
生している。gに示すように、RAM4の出力端
子には、書込データおよび読出データが混在して
発生するので、出力制御手段5において、必要な
データのみを取り出すように構成している。まず
RAM4の出力端のデータをクロツクCL2の立上
りエツジでラツチするラツチ回路8に供給して同
図hに示すデータを得る。これで、不要な書込デ
ータは除去されたが、読出データの持続時間が一
定でない。このデータを読出クロツクRDCLK1
の立上りエツジでラツチするラツチ回路9に供給
して、同図iに示すデータを得る。この持続時間
の一定なデータをD・A変換器に供給して時間軸
変換された音声信号を得る。 なお、第4図は読出クロツク周波数が10KHz書
込クロツク周波数が15KHzの場合の動作例である
が、後述の他の書込クロツク周波数の場合でも同
様に動作することはいうまでもない。 このようにして、RAM4は書込アドレスカウ
ンタ14の内容に対応した書込アドレスにAD変
換出力を書込むとともに、読出アドレスカウンタ
15の内容に対応した読出アドレスのデータを読
出し、書込みおよび読出しを異なつた速度で実行
する。なお書込アドレスカウンタ14には、入力
音声信号の1基本周期内の最大傾斜を有する零ク
ロスを始点とする基本周期単位でクロツク信号が
供給されるということは、これまでに説明してき
たとおりである。 第5図は第2図のクロツク発生回路26の一実
施態様を示すブロツク図である。 第5図において、100はクロツク発振回路
で、その発振周波数は8.4MHzである。101〜
109はそれぞれ所定の分周比を有する分周器で
あり、それぞれの入力にはクロツク発振回路10
0の出力信号が共通的に供給される。106は切
換接点(イ)〜(チ)および共通接点(リ)を有する切換スイ
ツチである。切換接点(イ)〜(チ)にはそれぞれ、分周
器101〜108の出力端が接続されている。1
11〜112はそれぞれ1/2分周器であり1/2分周
器111の入力には切換スイツチ110の共通接
点(リ)が接続されており、そのQ出力は分周器11
2の入力に供給されている。切換スイツチ110
の共通接点(リ)はクロツク出力端子115に接続さ
れるとともに、インバータ116を介してクロツ
ク出力端子117に接続されている。1/2分周器
111のQ出力およびQ出力はそれぞれクロツク
出力端子118および119に接続され、1/2分
周器112のQ出力およびQ出力はそれぞれクロ
ツク出力端子120および121に接続されてい
る。1/2分周器113には1/210分周器109の出
力が供給され、そのQ出力は1/2分周器114に
供給されるとともに、クロツク出力端子122に
供給される。1/2分周器113の出力はクロツ
ク出力端子123に接続されている。1/2分周器
114のQ出力はクロツク出力端子124に接続
されている。 クロツク出力端子115,117,118,1
19,120,121,122,123および1
24からそれぞれ、クロツク信号CL4,4,
CL3,3,CL2,2,RDCLK2,
RDCLK2およびRDCLK1が送出される。 上記構成により、出力端子123からは常時
10KHzのクロツク信号RDCLK1が送出される。
また、クロツク出力端子120からは、切換スイ
ツチ110の切換位置(イ)〜(チ)に対応して、20K
Hz、17.5KHz、15KHz、12.5KHz、8.4KHz、7KHz、
6KHzおよび5KHzのクロツク信号CL2が送出され
る。 なお、電源のON時および切換スイツチ110
の接点切換時に、分周器101〜109,111
〜114を初期状態にリセツトすることにより、
第4図に示したように、クロツク信号CL2と読
出クロツク信号RDCLK1は常に同期させること
ができる。 クロツク発出回路26は上記クロツク信号を第
2図の所定のクロツク供給端子29〜32に供給
しており、クロツク発生回路26の切換スイツチ
110の接点(イ)〜(ニ)を切換えることにより上記音
声信号の時間軸変換比は、2.0、1.75、1.5および
1.25の時間軸変換比を有する音声信号の時間軸変
換信号を発生することができる。 なお、時間軸変換比をnとすると、入力音声信
号の1基本周期のサンプリングデータをn倍の時
間で読出すので、n=2の場合、1基本周期ごと
に書込み、除去を行ない、1基本周期のサンプリ
ングデータを2基本周期分の時間で読出すことに
なる。また、n=1.75の場合、入力音声信号の4
基本周期分のサンプリングデータを7基本周期分
の時間に読出すことになり、書込周期および除去
周期は4および3となる。この場合4回に1回の
割合で2基本周期連続書込み、他は1基本周期ご
との書込み、除去がくり返される。さらに、n=
1.5の場合、2基本周期分のサンプリングデータ
を3基本周期分の時間に読出すので、2周期書込
み、1周期除去がくり返され、n=12.5の場合
は、4基本周期分のサンプリングデータを5周期
分の時間で読出すので、4周期連続書込み、1周
期除去がくり返される。時間軸変換比と書込周波
数、書込周期および除去周期の関係を第1表に示
す。
【表】
なお、上記時間軸変換比に対応した書込周期お
よび除去周期は基本周期がほぼ一定の場合であ
り、基本周期が変動すると書込アドレスと読出ア
ドレスの相対位置関係が変化し、その変化をアド
レス演算手段17が検出して書込みを制御するの
で、自動的かつ効果的に書込周期および除去周期
も変化する。 第6図は第2図に示した音声信号の時間軸変換
装置の効果を説明するための信号波形図である。 第6図aは入力音声信号の一例であり、同図b
はそれに対する基本周期抽出手段3の発生した基
本周期信号である。基本周期信号bの1周期
(T1およびT2)内に音声信号の負から正に移行
する零クロス点は図に示すように○イと○ロおよび○ハ
と○ニの2回ある。これらのうち基本周期信号の発
生時に近い零クロス○イおよび○ハよりも○ロおよび○
ニ
の方がその傾斜が大きく、第2図の構成による時
間軸変換装置では、例えば○ロを始点、○ニを終点と
して○ロから○ニまでを1周期として書込む。また基
本周期信号bの1周期(T5およびT6)内では、
上記零クロス点は○ホおよび○ヘの1回ずつであり、
○ホから○ヘまでを1周期として書込む。従つて、○イ
から○ハまでの1周期と、○ホから○ヘまでの1周期を
選択して書込み、読出すと、基本周期に不連続が
発生するが、○ロから○ニまでを1周期とする第2図
の構成では基本周期がほぼ連続的であり、時間軸
変換後の音声信号の音質が良好である。 第7図は第2図に示した音声信号の時間軸変換
装置の要部の一実施例を示すブロツク図である。 第7図において、33は始点検索期間発生手段
であり、FF回路39およびアンドゲート40に
より構成されている。FF回路39のD入力には
FF回路23のQ出力が供給され、CK入力には基
本周期信号が供給されている。また、アンドゲー
ト40の2つの入力にはFF回路23のQ出力お
よびFF回路39のQ出力が供給されている。上
記構成により始点検索期間発生手段33はFF回
路23のセツトの後1基本周期の間“H”となる
始点検索期間信号PSTを発生する。 第7図の34は終点検索期間発生手段であり、
FF回路42およびアンドゲート43により構成
されている。FF回路42のD入力にはFF回路3
9のQ出力が、CK入力には基本周期信号がイン
バータ44を介して供給されている。アンドゲー
ト43の2つの入力にはそれぞれFF回路23の
Q出力とFF回路42のQ出力が供給されている。
上記構成により終点検索期間発生手段34はFF
回路23のリセツトの後1基本周期の間“H”と
なる終点検索期間信号PEDを発生する。 35はアンドゲート46、単一パルス発生回路
47およびFF回路52により構成されている制
御手段である。アンドゲート46の一方の入力
には始点検索期間信号PSTが供給され、他方の
入力には零クロス検出信号SZが供給されている。
アンドゲート46の出力はFF回路52のセツト
端子Sに供給される。単一パルス発生回路47は
終点期間検索期間信号PEDが供給され、その後
端エツジ(立下りエツジ)でトリガされ単一パル
スPrを発生する。この単一パルスPrはFF回路5
2のリセツト端子Rに供給される。 上記構成の制御手段35の動作を第8図のタ
イミング図を参照して説明する。第8図aは入力
音声信号、bは入力音声信号aに対する基本周期
抽出手段3の発生する基本周期抽出信号SFであ
る。cは零クロス検出手段10の発生する零クロ
ス検出信号SZである。dはアドレス演算手段1
7の発生する書込可能信号WEである。eはFF
回路23のQ出力である。fは始点検索期間発生
手段33の発生する始点検索期間信号PSTであ
り、gは終点検索期間発生手段34の発生する終
点検索期間信号PEDである。hはFF回路52の
Q出力CGであり、第2図のアンドゲート25の
一方の入力端子に供給される。 第8図において、時刻t1では、dに示すよう
に書込可能信号WEが“H”となつており、bに
示す基本周期信号SF1に同期してeおよびfに
示すようにFF回路23がセツトされ始点検索期
間信号PSTが“H”となる。この“H”信号は
1基本周期の期間続き、次に到来する基本周期信
号SF2に同期して“L”となる。時刻t2で音
声信号の零クロス点があり、cに示すように零ク
ロス検出信号SZ1が発生している。この零クロ
ス検出信号SZ1と始点検索期間信号PSTにより
アンドゲート46の出力が“H”となり、gに示
すようにFF回路52がセツトされ、Q出力が
“H”となる。 すなわち制御手段35の出力クロツクゲート
信号CGは始点検索期間信号PSTの発生後、最初
に到来した零クロス検出信号SZにより“H”と
なり第2図に示したアンドゲート25を開き、書
込アドレスカウンタ36にクロツク信号CL2を
供給する。よつて、時刻t2から音声信号は
RAM4に書込まれることになる。 時刻t3で書込可能信号WEが“L”となつて
おり時刻t4で次の基本周期信号SF2が発生し、
gに示すように終点検索期間信号PEDが“H”
となつている。この終点検索期間信号PEDはさ
らに次の基本周期信号SF3の到来で“L”とな
る。この時、単一パルス発生回路47が単一パル
スPrを発生し、この信号がFF回路52をリセツ
トする。 すなわち、制御手段35は終点検索期間信号
PEAが終了すると出力が“L”となり、アンド
ゲート25を閉じる。よつて、クロツク信号CL
2が書込アドレスカウンタ36に供給されなくな
り、音声信号のRAM4への書込みが終了する。 このように、制御手段35は始点検索期間信
号PSTが“H”となり、最初に到来した所定の
零クロス点発生時から、終点検索期間信号PED
の終了時まで“H”のクロツクゲート信号CGを
ナンドゲート25に供給してゲートを開く。この
ゲートが開いている間は入力音声信号はRAM4
に書込まれ、音声信号の基本周期の1波以上(第
8図では時刻t2からt5まで)が書込まれる
が、以下に述べる最大傾斜零クロス検出手段38
の働きにより実質的に1波(第9図では時刻t
2′からt4″までの1波)またはその整数倍の波
数が書込まれることになる。 第7図において、38は入力音声信号の零クロ
ス点の傾斜を求め、始点検索期間および終点検索
期間内でより大きい傾斜を有する零クロス点が発
生するたびに検出信号PLBを発生するようにし
た最大傾斜零クロス検出手段である。以下にその
構成を説明する。 53および54は遅延回路およびであり、
それぞれ、例えばN段のシフトレジンタにより構
成される。こちらは、それぞれA・D変換器2お
よび遅延回路の出力をクロツク信号CL2のN
個分の時間だけ遅延させる。遅延回路53の出
力DASは第2図に示したように零クロス検出手
段10にも供給されており、遅延回路53およ
び54は零クロス点の前後の音声レベルを計測
するために設けたものである。上記Nを例えば4
とすると、クロツク信号CL2の周波数が20KHz、
17.5KHz、15KHzおよび12.5KHzのとき、それぞれ
零クロス点の0.2msec、0.229msec、0.267msec
および0.32msec前および後の音声レベルを計測
することができる。55および56はアンドゲー
トであり、それぞれ一方の入力には共通的に零ク
ロス検出信号SZが供給され、他方の入力端には
それぞれ、始点検索期間信号PSTおよび終点検
索期間信号PEDが供給される。57はアンドゲ
ート55および56の出力が供給されるオアゲー
トである。58はFF回路でありD入力は“H”
信号(+V)が供給され、CK入力にはオアゲー
ト57の出力が供給され、CLR入力にはクロツ
ク信号CL2が供給されている。61および62
はそれぞれ3入力のアンドゲートであり、それら
1つの入力は共通的に接続され、FF回路58の
Q出力が供給される。アンドゲート61の他の2
入力には、クロツク信号CL3およびCL4が供給
され、アンドゲート62の他の2入力には、クロ
ツク信号CL3およびCL4が供給される。 66は比較回路であり、遅延回路54の出力
がA入力に、遅延回路53の出力がB入力に供
給され、B入力>A入力の時その出力が“H”と
なる。67はデータセレクタであり、遅延回路5
4およびA・D変換器2の出力がそれぞれAおよ
びB入力に供給され、S入力が“L”のときA入
力に、S入力が“H”のときB入力に供給された
信号を出力する。68はラツチ回路でありデータ
セレクタ67の出力をアンドゲート62の出力に
よりラツチする。69はラツチ回路でありラツチ
回路68の出力をアンドゲート70の出力により
ラツチする。ラツチ回路69のクリア端子には基
本周期信号が供給されている。71は比較回路で
あり、A入力およびB入力にはそれぞれ、ラツチ
回路69および68の出力が供給され、B入力>
A入力のとき、その出力が“H”となる。比較回
路71の出力はアンドゲート70の一方の入力に
供給されている。アンドゲート61の出力はアン
ドゲート70の他方の入力に供給されている。 次に上記構成による最大傾斜零クロス検出手段
38の動作を第8図および第9図を参照しながら
説明する。 始点検索期間信号PSTおよび終点検索期間信
号PEDが発生している間に零クロス検出信号SZ
が到来すると、アンドゲート55および56を介
してオアゲート57の出力が“H”となり、この
信号によりFF回路58のQ出力が第9図fに示
すように“H”となり、その後すぐにCL2が
“H”になりFF58はクリアされて単一パルスを
発生する。そして、アンドゲート62および61
の出力には第9図gおよびhに示すタイミングで
クロツク信号CL4の幅を持つた単一パルスがそ
れぞれ発生する。 上記零クロス検出信号SZは遅延回路53の
出力信号をもとにして零クロス検出手段10によ
り検出されているから、第9図eに示す零クロス
検出信号SZが発生したとき、比較回路66およ
びデータセレクタ67のA入力に供給されている
信号は第9図dに示すAD変換出力のW-4であり、
B入力に供給されている信号はW4である。すな
わち零クロス点から前後に所定時間離れたところ
の音声データが比較回路66に供給されている。
符号ビツトは比較回路66に入力されないのでそ
のレベル、すなわち絶対値が比較回路66により
比較され、大きい方がデータセレクタ67の出力
に現れている。そのデータが第9図gに示すタイ
ミングで、すなわち零クロス検出信号SZが発生
するたびにラツチ回路68にラツチされる。ラツ
チ回路68にラツチされた音声レベルデータは比
較回路71によりラツチ回路69にラツチされて
いる音声レベルデータとレベル比較される。そし
てラツチ回路69にラツチされているところの以
前の零クロス点に対応した音声レベルよりも新し
く到来した零クロス点に対応した音声レベルの方
が大きい時にのみ比較回路71の出力が“H”と
なり、第9図hに示すタイミングでアンドゲート
61の出力に発生する単一パルスと協動してアン
ドゲート70の出力PLBを“H”とし、ラツチ
回路68の音声レベルデータをラツチ回路69に
ラツチする。なお、ラツチ回路69は基本周期信
号SFによりクリアされるよう構成してあるので、
基本周期信号SFの発生に続いて最初に到来する
零クロス点に対応した音声レベルデータは必ずラ
ツチ回路69にラツチされる。アンドゲート70
の出力信号はアンドゲート72および73にも共
通的に供給されており、アンドゲート72の出力
はオアゲート74の一方の入力に供給されてい
る。アンドゲート72および73の他方の入力に
はそれぞれ始点検索期間信号PSTおよび終点検
索期間信号PEDが供給されている。オアゲート
74の他方の入力には単一パルス発生回路47の
出力信号Prが供給されている。 従つて、上記構成により、最大傾斜零クロス検
出手段38は始点検索期間および終点検索期間内
に零クロス点が発生すると、その時刻を中心にし
て所定時間前および後のレベルを比較し、そのう
ち大きい方のレベルを上記期間内でより以前に発
生した零クロス点の前後におけるより大きい方の
レベルと比較し、新しい零クロス点に対応した上
記レベルが大きい時出力信号PLBを発生すると
ともに、上記レベルを記憶する。始点検索期間
PST中に発生した上記出力信号PLBはアンドゲ
ート72、オアゲート74を介して書込アドレス
カウンタ36(第2図)のL入力に供給され、ア
ドレスレジスタ37のアドレスをアドレスカウン
タ36にセツトする。一方終点検索期間PED中
に発生した上記出力信号PLBはアンドゲート7
3を介してアドレスレジスタ37(第2図)のラ
ツチ入力Lに供給され、アドレスカウンタ36の
アドレスをラツチする。最後に、終点検索期間が
終了したとき、単一パルス発生回路47が動作し
て単一パルスPrを発生し、オアゲート74を介
して、書込アドレスカウンタ36のL入力に
LOAD信号が供給される。その結果アドレスレ
ジスタ37のアドレスデータすなわち終点検索期
間内の最大傾斜零クロス点が書込まれたアドレス
データが書込アドレスカウンタ36にロードされ
る。 第2図と第7図の構成の動作を、あらためて、
第8図のタイミング図に対応させて説明する。 始点検索期間信号PSTが時間t1から“H”
となり、時間t2に最初の零クロス信号SZ1が
到来している。このときラツチ69はクリアされ
Oデータが記憶されている。最大傾斜零クロス検
出手段38はSZ1の前後のうち大きい方の音声
レベルデータすなわちSZ1における傾斜データ
をラツチ回路69にラツチするとともに、書込ア
ドレスカウンタ36のL入力に信号を送出する。
次いで時間t2′で零クロス信号SZ2が発生して
おり、これに対応した音声レベルはSZ1に対応
したそれより大きいので、この零クロス信号SZ
2における傾斜データがラツチ回路69にラツチ
され、書込アドレスカウンタ36のL入力に
LOAD信号を供給する。さらに時間t3′で零ク
ロス信号SZ3が発生している。がこれに対応し
た傾斜データは、SZ2に対応したそれより小さ
いので、アンドゲート70の出力端に出力信号
PLBは発生しない。 すなわち、第2図のRAM4には、時刻t2か
らの音声信号が先にアドレスレジスタ37に保持
していたアドレス位置から書込まれるが、時刻t
2′がくると再びアドレスレジスタ37に保持し
ていたアドレスを書込アドレスカウンタ36に
LOADするので、時刻t2〜t2′までに書込ま
れたRAM4の領域に、再び時刻t2′からの音
声データが書き直される。 一方、終点検索期間すなわち時刻t4〜t5ま
では、まず時刻t4′でアドレスレジスタ37に
ラツチ信号が印加され、零クロス点直後の音声デ
ータが書込まれたRAM4のアドレスをアドレス
レジスタ37に記憶し、次いで時間t4″で零ク
ロス信号SZ5に対応した零クロス点直後の音声
データが書込まれたRAM4のアドレスをアドレ
スレジスタ37に記憶する。時間t4でまた零
クロス点が発生しているが、先に到来した零クロ
ス点の傾斜の方が大きいので、アドレスレジスタ
37にラツチ信号は送出されない。かくして終点
検索期間が終了するときには、終点検索期間内の
最大傾斜を有する零クロス点音声データの書込ま
れたアドレスをアドレスカウンタ37は記憶して
いることになる。このアドレスデータを終点検索
期間終了時に単一パルス発生回路47の発生する
単一パルスPrにより書込アドレスカウンタ36
にロードする。RAM4には時間t5までの音声
信号が書込まれているが、書込アドレスカウンタ
36は時間t4″すなわち最大傾斜零クロス点の
書込まれたアドレスにセツトされており、次の書
込みはこのアドレスから始められる。RAM4に
は時間t2′からt4″までの音声信号が実質的に
書込まれたことになる。 よつて、始点検索期間内の入力音声信号の零ク
ロスのうち最大傾斜を有する零クロス点から、終
点検索期間内の入力音声信号の最大傾斜を有する
零クロス点までが選択的にRAM4に書込まれる
ことになる。 なお、第8図では1基本周期おきに書込んだ例
を示したが、2基本周期の書込みに次いで1基本
周期は書込まない場合には、FF回路23は例え
ば第8図の時刻t1からt5までの2基本周期の
間“H”となり、時刻t5からt7までの1基本
周期は“L”となる。始点検索期間信号PSTは
時刻t1からt4まですなわちFF回路23の
“H”である2基本周期中の最初の1基本周期が
“H”となる。終点検索期間信号PEDは時刻t5
からt7まで“H”となる。そしてRAM4には
実質的に時刻t2′からt6までの基本周期の2
波が書込まれることになり、時刻t6からt7′
までの1波が除去されることになる。 なお、第2図の実施例では、最大傾斜零クロス
検出手段38は、零クロス点の所定時間前および
後のレベルの大きい方をその零クロス点の傾斜デ
ータとして保持し、他の零クロス点の傾斜データ
と比較し、より大きい傾斜データを有する零クロ
ス点の発生ごとに検出信号PLBを発生するよう
構成したが、零クロス点の所定時間前および後の
レベルの和またはどちらか一方を零クロス点の特
性値とすることも可能であり、さらに、零クロス
点の微分値、あるいは零クロス点付近の積分値を
用いることもできる。すなわち、ここに説明した
最大傾斜零クロス検出手段38は、基本周期の始
点を検出する零クロス特性検出手段の一実施例で
ある。 以上、詳述したように、本発明によれば、入力
音声信号を所定の書込周波数で記憶装置に書込み
書込周波数と異なる読出周波数で記憶装置からデ
ータを読出し、書込周波数と読出周波数の比に対
応して音声信号の時間軸を変換する装置におい
て、入力音声信号の零クロス点を始点とする基本
周期単位で時間軸変換処理する音声信号の時間軸
変換装置を提供することができる。 さらに本発明によれば、入力音声信号を零クロ
ス点を始点とする基本周期単位で選択的に記憶装
置に書込み、順次連続的に読出して、出力信号に
空白時間や不連続の発生しない音声信号の時間軸
変換装置を提供することができる。 さらに本発明によれば、入力音声信号を、各周
期内の零クロス特性最大値に対応した零クロス点
を始点または終点とすることにより、出力信号に
空白時間や不連続が発生せず音質のよい音声信号
の時間軸変換装置を提供することができる。
よび除去周期は基本周期がほぼ一定の場合であ
り、基本周期が変動すると書込アドレスと読出ア
ドレスの相対位置関係が変化し、その変化をアド
レス演算手段17が検出して書込みを制御するの
で、自動的かつ効果的に書込周期および除去周期
も変化する。 第6図は第2図に示した音声信号の時間軸変換
装置の効果を説明するための信号波形図である。 第6図aは入力音声信号の一例であり、同図b
はそれに対する基本周期抽出手段3の発生した基
本周期信号である。基本周期信号bの1周期
(T1およびT2)内に音声信号の負から正に移行
する零クロス点は図に示すように○イと○ロおよび○ハ
と○ニの2回ある。これらのうち基本周期信号の発
生時に近い零クロス○イおよび○ハよりも○ロおよび○
ニ
の方がその傾斜が大きく、第2図の構成による時
間軸変換装置では、例えば○ロを始点、○ニを終点と
して○ロから○ニまでを1周期として書込む。また基
本周期信号bの1周期(T5およびT6)内では、
上記零クロス点は○ホおよび○ヘの1回ずつであり、
○ホから○ヘまでを1周期として書込む。従つて、○イ
から○ハまでの1周期と、○ホから○ヘまでの1周期を
選択して書込み、読出すと、基本周期に不連続が
発生するが、○ロから○ニまでを1周期とする第2図
の構成では基本周期がほぼ連続的であり、時間軸
変換後の音声信号の音質が良好である。 第7図は第2図に示した音声信号の時間軸変換
装置の要部の一実施例を示すブロツク図である。 第7図において、33は始点検索期間発生手段
であり、FF回路39およびアンドゲート40に
より構成されている。FF回路39のD入力には
FF回路23のQ出力が供給され、CK入力には基
本周期信号が供給されている。また、アンドゲー
ト40の2つの入力にはFF回路23のQ出力お
よびFF回路39のQ出力が供給されている。上
記構成により始点検索期間発生手段33はFF回
路23のセツトの後1基本周期の間“H”となる
始点検索期間信号PSTを発生する。 第7図の34は終点検索期間発生手段であり、
FF回路42およびアンドゲート43により構成
されている。FF回路42のD入力にはFF回路3
9のQ出力が、CK入力には基本周期信号がイン
バータ44を介して供給されている。アンドゲー
ト43の2つの入力にはそれぞれFF回路23の
Q出力とFF回路42のQ出力が供給されている。
上記構成により終点検索期間発生手段34はFF
回路23のリセツトの後1基本周期の間“H”と
なる終点検索期間信号PEDを発生する。 35はアンドゲート46、単一パルス発生回路
47およびFF回路52により構成されている制
御手段である。アンドゲート46の一方の入力
には始点検索期間信号PSTが供給され、他方の
入力には零クロス検出信号SZが供給されている。
アンドゲート46の出力はFF回路52のセツト
端子Sに供給される。単一パルス発生回路47は
終点期間検索期間信号PEDが供給され、その後
端エツジ(立下りエツジ)でトリガされ単一パル
スPrを発生する。この単一パルスPrはFF回路5
2のリセツト端子Rに供給される。 上記構成の制御手段35の動作を第8図のタ
イミング図を参照して説明する。第8図aは入力
音声信号、bは入力音声信号aに対する基本周期
抽出手段3の発生する基本周期抽出信号SFであ
る。cは零クロス検出手段10の発生する零クロ
ス検出信号SZである。dはアドレス演算手段1
7の発生する書込可能信号WEである。eはFF
回路23のQ出力である。fは始点検索期間発生
手段33の発生する始点検索期間信号PSTであ
り、gは終点検索期間発生手段34の発生する終
点検索期間信号PEDである。hはFF回路52の
Q出力CGであり、第2図のアンドゲート25の
一方の入力端子に供給される。 第8図において、時刻t1では、dに示すよう
に書込可能信号WEが“H”となつており、bに
示す基本周期信号SF1に同期してeおよびfに
示すようにFF回路23がセツトされ始点検索期
間信号PSTが“H”となる。この“H”信号は
1基本周期の期間続き、次に到来する基本周期信
号SF2に同期して“L”となる。時刻t2で音
声信号の零クロス点があり、cに示すように零ク
ロス検出信号SZ1が発生している。この零クロ
ス検出信号SZ1と始点検索期間信号PSTにより
アンドゲート46の出力が“H”となり、gに示
すようにFF回路52がセツトされ、Q出力が
“H”となる。 すなわち制御手段35の出力クロツクゲート
信号CGは始点検索期間信号PSTの発生後、最初
に到来した零クロス検出信号SZにより“H”と
なり第2図に示したアンドゲート25を開き、書
込アドレスカウンタ36にクロツク信号CL2を
供給する。よつて、時刻t2から音声信号は
RAM4に書込まれることになる。 時刻t3で書込可能信号WEが“L”となつて
おり時刻t4で次の基本周期信号SF2が発生し、
gに示すように終点検索期間信号PEDが“H”
となつている。この終点検索期間信号PEDはさ
らに次の基本周期信号SF3の到来で“L”とな
る。この時、単一パルス発生回路47が単一パル
スPrを発生し、この信号がFF回路52をリセツ
トする。 すなわち、制御手段35は終点検索期間信号
PEAが終了すると出力が“L”となり、アンド
ゲート25を閉じる。よつて、クロツク信号CL
2が書込アドレスカウンタ36に供給されなくな
り、音声信号のRAM4への書込みが終了する。 このように、制御手段35は始点検索期間信
号PSTが“H”となり、最初に到来した所定の
零クロス点発生時から、終点検索期間信号PED
の終了時まで“H”のクロツクゲート信号CGを
ナンドゲート25に供給してゲートを開く。この
ゲートが開いている間は入力音声信号はRAM4
に書込まれ、音声信号の基本周期の1波以上(第
8図では時刻t2からt5まで)が書込まれる
が、以下に述べる最大傾斜零クロス検出手段38
の働きにより実質的に1波(第9図では時刻t
2′からt4″までの1波)またはその整数倍の波
数が書込まれることになる。 第7図において、38は入力音声信号の零クロ
ス点の傾斜を求め、始点検索期間および終点検索
期間内でより大きい傾斜を有する零クロス点が発
生するたびに検出信号PLBを発生するようにし
た最大傾斜零クロス検出手段である。以下にその
構成を説明する。 53および54は遅延回路およびであり、
それぞれ、例えばN段のシフトレジンタにより構
成される。こちらは、それぞれA・D変換器2お
よび遅延回路の出力をクロツク信号CL2のN
個分の時間だけ遅延させる。遅延回路53の出
力DASは第2図に示したように零クロス検出手
段10にも供給されており、遅延回路53およ
び54は零クロス点の前後の音声レベルを計測
するために設けたものである。上記Nを例えば4
とすると、クロツク信号CL2の周波数が20KHz、
17.5KHz、15KHzおよび12.5KHzのとき、それぞれ
零クロス点の0.2msec、0.229msec、0.267msec
および0.32msec前および後の音声レベルを計測
することができる。55および56はアンドゲー
トであり、それぞれ一方の入力には共通的に零ク
ロス検出信号SZが供給され、他方の入力端には
それぞれ、始点検索期間信号PSTおよび終点検
索期間信号PEDが供給される。57はアンドゲ
ート55および56の出力が供給されるオアゲー
トである。58はFF回路でありD入力は“H”
信号(+V)が供給され、CK入力にはオアゲー
ト57の出力が供給され、CLR入力にはクロツ
ク信号CL2が供給されている。61および62
はそれぞれ3入力のアンドゲートであり、それら
1つの入力は共通的に接続され、FF回路58の
Q出力が供給される。アンドゲート61の他の2
入力には、クロツク信号CL3およびCL4が供給
され、アンドゲート62の他の2入力には、クロ
ツク信号CL3およびCL4が供給される。 66は比較回路であり、遅延回路54の出力
がA入力に、遅延回路53の出力がB入力に供
給され、B入力>A入力の時その出力が“H”と
なる。67はデータセレクタであり、遅延回路5
4およびA・D変換器2の出力がそれぞれAおよ
びB入力に供給され、S入力が“L”のときA入
力に、S入力が“H”のときB入力に供給された
信号を出力する。68はラツチ回路でありデータ
セレクタ67の出力をアンドゲート62の出力に
よりラツチする。69はラツチ回路でありラツチ
回路68の出力をアンドゲート70の出力により
ラツチする。ラツチ回路69のクリア端子には基
本周期信号が供給されている。71は比較回路で
あり、A入力およびB入力にはそれぞれ、ラツチ
回路69および68の出力が供給され、B入力>
A入力のとき、その出力が“H”となる。比較回
路71の出力はアンドゲート70の一方の入力に
供給されている。アンドゲート61の出力はアン
ドゲート70の他方の入力に供給されている。 次に上記構成による最大傾斜零クロス検出手段
38の動作を第8図および第9図を参照しながら
説明する。 始点検索期間信号PSTおよび終点検索期間信
号PEDが発生している間に零クロス検出信号SZ
が到来すると、アンドゲート55および56を介
してオアゲート57の出力が“H”となり、この
信号によりFF回路58のQ出力が第9図fに示
すように“H”となり、その後すぐにCL2が
“H”になりFF58はクリアされて単一パルスを
発生する。そして、アンドゲート62および61
の出力には第9図gおよびhに示すタイミングで
クロツク信号CL4の幅を持つた単一パルスがそ
れぞれ発生する。 上記零クロス検出信号SZは遅延回路53の
出力信号をもとにして零クロス検出手段10によ
り検出されているから、第9図eに示す零クロス
検出信号SZが発生したとき、比較回路66およ
びデータセレクタ67のA入力に供給されている
信号は第9図dに示すAD変換出力のW-4であり、
B入力に供給されている信号はW4である。すな
わち零クロス点から前後に所定時間離れたところ
の音声データが比較回路66に供給されている。
符号ビツトは比較回路66に入力されないのでそ
のレベル、すなわち絶対値が比較回路66により
比較され、大きい方がデータセレクタ67の出力
に現れている。そのデータが第9図gに示すタイ
ミングで、すなわち零クロス検出信号SZが発生
するたびにラツチ回路68にラツチされる。ラツ
チ回路68にラツチされた音声レベルデータは比
較回路71によりラツチ回路69にラツチされて
いる音声レベルデータとレベル比較される。そし
てラツチ回路69にラツチされているところの以
前の零クロス点に対応した音声レベルよりも新し
く到来した零クロス点に対応した音声レベルの方
が大きい時にのみ比較回路71の出力が“H”と
なり、第9図hに示すタイミングでアンドゲート
61の出力に発生する単一パルスと協動してアン
ドゲート70の出力PLBを“H”とし、ラツチ
回路68の音声レベルデータをラツチ回路69に
ラツチする。なお、ラツチ回路69は基本周期信
号SFによりクリアされるよう構成してあるので、
基本周期信号SFの発生に続いて最初に到来する
零クロス点に対応した音声レベルデータは必ずラ
ツチ回路69にラツチされる。アンドゲート70
の出力信号はアンドゲート72および73にも共
通的に供給されており、アンドゲート72の出力
はオアゲート74の一方の入力に供給されてい
る。アンドゲート72および73の他方の入力に
はそれぞれ始点検索期間信号PSTおよび終点検
索期間信号PEDが供給されている。オアゲート
74の他方の入力には単一パルス発生回路47の
出力信号Prが供給されている。 従つて、上記構成により、最大傾斜零クロス検
出手段38は始点検索期間および終点検索期間内
に零クロス点が発生すると、その時刻を中心にし
て所定時間前および後のレベルを比較し、そのう
ち大きい方のレベルを上記期間内でより以前に発
生した零クロス点の前後におけるより大きい方の
レベルと比較し、新しい零クロス点に対応した上
記レベルが大きい時出力信号PLBを発生すると
ともに、上記レベルを記憶する。始点検索期間
PST中に発生した上記出力信号PLBはアンドゲ
ート72、オアゲート74を介して書込アドレス
カウンタ36(第2図)のL入力に供給され、ア
ドレスレジスタ37のアドレスをアドレスカウン
タ36にセツトする。一方終点検索期間PED中
に発生した上記出力信号PLBはアンドゲート7
3を介してアドレスレジスタ37(第2図)のラ
ツチ入力Lに供給され、アドレスカウンタ36の
アドレスをラツチする。最後に、終点検索期間が
終了したとき、単一パルス発生回路47が動作し
て単一パルスPrを発生し、オアゲート74を介
して、書込アドレスカウンタ36のL入力に
LOAD信号が供給される。その結果アドレスレ
ジスタ37のアドレスデータすなわち終点検索期
間内の最大傾斜零クロス点が書込まれたアドレス
データが書込アドレスカウンタ36にロードされ
る。 第2図と第7図の構成の動作を、あらためて、
第8図のタイミング図に対応させて説明する。 始点検索期間信号PSTが時間t1から“H”
となり、時間t2に最初の零クロス信号SZ1が
到来している。このときラツチ69はクリアされ
Oデータが記憶されている。最大傾斜零クロス検
出手段38はSZ1の前後のうち大きい方の音声
レベルデータすなわちSZ1における傾斜データ
をラツチ回路69にラツチするとともに、書込ア
ドレスカウンタ36のL入力に信号を送出する。
次いで時間t2′で零クロス信号SZ2が発生して
おり、これに対応した音声レベルはSZ1に対応
したそれより大きいので、この零クロス信号SZ
2における傾斜データがラツチ回路69にラツチ
され、書込アドレスカウンタ36のL入力に
LOAD信号を供給する。さらに時間t3′で零ク
ロス信号SZ3が発生している。がこれに対応し
た傾斜データは、SZ2に対応したそれより小さ
いので、アンドゲート70の出力端に出力信号
PLBは発生しない。 すなわち、第2図のRAM4には、時刻t2か
らの音声信号が先にアドレスレジスタ37に保持
していたアドレス位置から書込まれるが、時刻t
2′がくると再びアドレスレジスタ37に保持し
ていたアドレスを書込アドレスカウンタ36に
LOADするので、時刻t2〜t2′までに書込ま
れたRAM4の領域に、再び時刻t2′からの音
声データが書き直される。 一方、終点検索期間すなわち時刻t4〜t5ま
では、まず時刻t4′でアドレスレジスタ37に
ラツチ信号が印加され、零クロス点直後の音声デ
ータが書込まれたRAM4のアドレスをアドレス
レジスタ37に記憶し、次いで時間t4″で零ク
ロス信号SZ5に対応した零クロス点直後の音声
データが書込まれたRAM4のアドレスをアドレ
スレジスタ37に記憶する。時間t4でまた零
クロス点が発生しているが、先に到来した零クロ
ス点の傾斜の方が大きいので、アドレスレジスタ
37にラツチ信号は送出されない。かくして終点
検索期間が終了するときには、終点検索期間内の
最大傾斜を有する零クロス点音声データの書込ま
れたアドレスをアドレスカウンタ37は記憶して
いることになる。このアドレスデータを終点検索
期間終了時に単一パルス発生回路47の発生する
単一パルスPrにより書込アドレスカウンタ36
にロードする。RAM4には時間t5までの音声
信号が書込まれているが、書込アドレスカウンタ
36は時間t4″すなわち最大傾斜零クロス点の
書込まれたアドレスにセツトされており、次の書
込みはこのアドレスから始められる。RAM4に
は時間t2′からt4″までの音声信号が実質的に
書込まれたことになる。 よつて、始点検索期間内の入力音声信号の零ク
ロスのうち最大傾斜を有する零クロス点から、終
点検索期間内の入力音声信号の最大傾斜を有する
零クロス点までが選択的にRAM4に書込まれる
ことになる。 なお、第8図では1基本周期おきに書込んだ例
を示したが、2基本周期の書込みに次いで1基本
周期は書込まない場合には、FF回路23は例え
ば第8図の時刻t1からt5までの2基本周期の
間“H”となり、時刻t5からt7までの1基本
周期は“L”となる。始点検索期間信号PSTは
時刻t1からt4まですなわちFF回路23の
“H”である2基本周期中の最初の1基本周期が
“H”となる。終点検索期間信号PEDは時刻t5
からt7まで“H”となる。そしてRAM4には
実質的に時刻t2′からt6までの基本周期の2
波が書込まれることになり、時刻t6からt7′
までの1波が除去されることになる。 なお、第2図の実施例では、最大傾斜零クロス
検出手段38は、零クロス点の所定時間前および
後のレベルの大きい方をその零クロス点の傾斜デ
ータとして保持し、他の零クロス点の傾斜データ
と比較し、より大きい傾斜データを有する零クロ
ス点の発生ごとに検出信号PLBを発生するよう
構成したが、零クロス点の所定時間前および後の
レベルの和またはどちらか一方を零クロス点の特
性値とすることも可能であり、さらに、零クロス
点の微分値、あるいは零クロス点付近の積分値を
用いることもできる。すなわち、ここに説明した
最大傾斜零クロス検出手段38は、基本周期の始
点を検出する零クロス特性検出手段の一実施例で
ある。 以上、詳述したように、本発明によれば、入力
音声信号を所定の書込周波数で記憶装置に書込み
書込周波数と異なる読出周波数で記憶装置からデ
ータを読出し、書込周波数と読出周波数の比に対
応して音声信号の時間軸を変換する装置におい
て、入力音声信号の零クロス点を始点とする基本
周期単位で時間軸変換処理する音声信号の時間軸
変換装置を提供することができる。 さらに本発明によれば、入力音声信号を零クロ
ス点を始点とする基本周期単位で選択的に記憶装
置に書込み、順次連続的に読出して、出力信号に
空白時間や不連続の発生しない音声信号の時間軸
変換装置を提供することができる。 さらに本発明によれば、入力音声信号を、各周
期内の零クロス特性最大値に対応した零クロス点
を始点または終点とすることにより、出力信号に
空白時間や不連続が発生せず音質のよい音声信号
の時間軸変換装置を提供することができる。
第1図は本発明の動作原理を表す波形図、第2
図は本発明による音声信号の時間軸変換装置の一
実施例を示すブロツク図、第3図、第4図は本装
置の一動作例を示すタイミング図、第5図は本装
置に用いるクロツク発生回路の一実施例を示すブ
ロツク図、第6図はその動作を示す波形図、第7
図は第2図に示した時間軸変換装置の要部ブロツ
ク図、第8図、第9図は第2図に示した時間軸変
換装置の一動作例を示すタイミング図である。 2……A・D変換器、3……基本周期抽出手
段、4……記憶装置、5……出力制御手段、6…
…D・A変換手段、10……零クロス検出手段、
14,36……書込アドレスカウンタ、15……
読出アドレスカウンタ、16……データセレク
タ、17……アドレス演算手段、26……クロツ
ク発生回路、38……最大傾斜零クロス検出手
段。
図は本発明による音声信号の時間軸変換装置の一
実施例を示すブロツク図、第3図、第4図は本装
置の一動作例を示すタイミング図、第5図は本装
置に用いるクロツク発生回路の一実施例を示すブ
ロツク図、第6図はその動作を示す波形図、第7
図は第2図に示した時間軸変換装置の要部ブロツ
ク図、第8図、第9図は第2図に示した時間軸変
換装置の一動作例を示すタイミング図である。 2……A・D変換器、3……基本周期抽出手
段、4……記憶装置、5……出力制御手段、6…
…D・A変換手段、10……零クロス検出手段、
14,36……書込アドレスカウンタ、15……
読出アドレスカウンタ、16……データセレク
タ、17……アドレス演算手段、26……クロツ
ク発生回路、38……最大傾斜零クロス検出手
段。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 入力音声信号を所定の書込周波数で記憶装置
に書込み、書込周波数と異なる読出周波数で記憶
装置からデータを読出し、書込周波数と読出周波
数の比に対応して音声信号の時間軸を変換する時
間軸変換手段を有するとともに、入力音声信号の
基本周期を抽出する基本周期抽出手段と、入力音
声信号の零クロス点の所定特性に関して1基本周
期内の最大点を始点または終点とする始点検出手
段と、記憶装置の読出アドレスと書込アドレスの
相対位置が所定値より大きいとき、入力音声信号
の始点の到来を待つて書込みを開始し、所定値よ
り小さいとき入力音声信号の終点の到来を待つて
書込みを中断するよう構成した選択的書込手段と
を具備し、零クロス特性最大点を始点とする基本
周期単位で選択的に書込み、記憶装置から順次連
続的に読出すよう構成したことを特徴とする音声
信号の時間軸変換装置。 2 選択的書込手段は基本周期抽出手段および書
込アドレスと読出アドレスの相対位置関係に対応
して制御信号を発生するアドレス演算手段と、書
込アドレスを制御する制御手段と、零クロス点を
所定特性に関して計測し、同一基本周期内の他の
零クロス点の上記所定特性と比較する零クロス特
性検出手段と、書込アドレス発生器のアドレスデ
ータを一時記憶するアドレスレジスタとを具備
し、読出アドレスと書込アドレスのアドレス差に
対応し、上記零クロス特性検出手段の検出信号に
より、上記アドレスデータを書込アドレス発生器
にロードし、かつ書込アドレス発生器のアドレス
データを一時記憶し、基本周期内の上記所定特性
の最大値に対応した零クロス点を始点または終点
とした基本周期単位で書込みを行なうことを特徴
とする特許請求の範囲第1項記載の音声信号の時
間軸変換装置。 3 零クロス特性検出手段は、遅延回路、一時記
憶回路および比較回路を具備し、零クロス点の所
定時間前および後の音声信号レベルの和または大
きい方またはその一方をその零クロス点の零クロ
ス特性として保持し、先に到来した零クロス点の
零クロス特性と比較して、後の零クロス点の零ク
ロス特性が大きい時その特性値を保持するととも
に、検出信号を発生するよう構成したことを特徴
とする特許請求の範囲第2項記載の音声信号の時
間軸変換装置。 4 アドレス演算手段は加算手段と比較手段を備
え、読出アドレスをRA、書込アドレスをWA、
入力音声信号の最大基本周期をTINMAX、書込クロ
ツク周期をΔTW、読出クロツク周期をΔTRとし
たとき、RA−WA>TINMAX/ΔTW−TINMAX/
ΔTRのとき書込可能信号を発生するよう構成した
ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の音
声信号の時間軸変換装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56195889A JPS5897095A (ja) | 1981-12-04 | 1981-12-04 | 音声信号の時間軸変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56195889A JPS5897095A (ja) | 1981-12-04 | 1981-12-04 | 音声信号の時間軸変換装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5897095A JPS5897095A (ja) | 1983-06-09 |
| JPH0246959B2 true JPH0246959B2 (ja) | 1990-10-17 |
Family
ID=16348664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56195889A Granted JPS5897095A (ja) | 1981-12-04 | 1981-12-04 | 音声信号の時間軸変換装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5897095A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6035795A (ja) * | 1983-08-05 | 1985-02-23 | 赤井電機株式会社 | 信号のピツチ変換器 |
-
1981
- 1981-12-04 JP JP56195889A patent/JPS5897095A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5897095A (ja) | 1983-06-09 |
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