JPH0244468B2 - 44mechiruimidazoorunoseizoho - Google Patents

44mechiruimidazoorunoseizoho

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JPH0244468B2
JPH0244468B2 JP21282783A JP21282783A JPH0244468B2 JP H0244468 B2 JPH0244468 B2 JP H0244468B2 JP 21282783 A JP21282783 A JP 21282783A JP 21282783 A JP21282783 A JP 21282783A JP H0244468 B2 JPH0244468 B2 JP H0244468B2
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JP
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methylglyoxal
water
formaldehyde
methylimidazole
ammonium oxalate
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Tamio Sakai
Yukitomo Kono
Yoshihisa Hakusen
Yoshihiko Hirayama
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Taoka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Taoka Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は4−メチルイミダゾールの製造法に関
する。 4−メチルイミダゾールの製造法としては米国
特許第3715365号に記載がある。該発明は強酸の
アンモニウム塩存在下にPH7以下の水媒体中でグ
リオキザール又はメチルグリオキザール
(pyruvalde hyde)をホルムアルデヒドと反応さ
せて、イミダゾール類を製造するというもので、
該強酸には特に硫酸及びシユウ酸を挙げている。
そしてメチルグリオキザールから4−メチルイミ
ダゾールを製造する具体例としては、メチルグリ
オキザール、硫酸アンニウム及びホルマリンを混
合し、これにアンモニア水を滴下して反応せし
め、その後水酸化カルシウムを添加して、アンモ
ニアを飛散させ、硫酸根を硫酸カルシウムとして
沈澱させ、沈澱物を濾別した後、脱水、蒸留して
4−メチルイミダゾールを得ると開示している。
しかしながらその製品純度はガスクロ分析で77
%、収率は59%であり、純度、収率ともに満足な
ものとはいいがたい。 本発明人らは上記開示例において、硫酸アンモ
ニウムの代りにシユウ酸アンモニウムを用いてみ
たが、この場合も収率、純度とも同様に思わしく
ない結果であつた。4−メチルイミダゾールは医
薬の原料として利用されるが、この程度の純度で
は使用できず、さらに精製を必要とする。。 本発明人らは上記米国特許における開示例を検
討する中で、目的とする4−メチルイミダゾール
のほかに2,4−ジメチル体や二量体、さらには
不明の重合物が副生していることを認め、これら
の副生物はメチルグリオキザールに対してシユウ
酸アンモニウムとホルムアルデヒドの組合わせで
特定濃度で反応させる時は著しく減少し製品純度
を高めるばかりでなく、収率も向上することを見
出し本発明を完成させた。 すなわち本発明の目的はメチルグリオキザール
を出発原料として高純度でしかも高収率の4−メ
チルイミダゾールを工業的に容易に得ることであ
り、その構成はメチルグリオキザールにシユウ酸
アンモニウム及びホルムアルデヒドを水媒体中で
反応させて、該水の量を使用メチルグリオキザー
ルの4〜30倍としたことを特徴とする4−メチル
イミダゾールの製造法である。 本発明でいう反応系の水量とは使用される各原
料のもつ結晶水又は含水分、或いは追加される
水、反応生成水等の総和を示し、この総水量が使
用メチルグリオキザールの4〜30倍になるように
調整しなければならない。例えば、各原料を単独
或いは混合して水に溶解又は分散して適宜濃度の
水溶液とする場合は、総水量が発明範囲内にある
ようにする限り操作上有利な量になるよう自由に
配水すればよい。総水量がメチルグリオキザール
に対して4倍以下になると副生物が多く生成し、
収率も急激に低下する。2倍以下では特にこの傾
向が著しい。15倍上になると収率的には変らない
が、反応速度が遅くなり、30以上になると生産性
や後処理工程での問題が生ずるので総水量として
はメチルグリオキザールの5〜15倍が好ましい。 本発明の製造法は特定水量中でメチルグリオキ
ザールとホルムアルデヒド及びシユウ酸アンモニ
ウムを接触させて、反応させるがその使用量は例
えば当量で1:1:1が好ましい。シユウ酸アン
モニウムの過剰は不利ではないが、ホルムアルデ
ヒドの過剰は副反応を促進し、不都合である。反
応温度は20〜100℃、好ましくは40〜80℃である。
反応時間はその反応温度にもよるが2〜5時間で
終了する。 本発明において反応系の総水量を厳密に特定し
ても、各原料を時に混合した後温度を上げて反応
させたり、各原料を混合しておいて、ホルムアル
デヒド又はシユウ酸アンモニウムだけをあとから
添加して行く方法を採ると、副反応が著しく、純
度、収率とも満足できる結果が得られない。本発
明方法効果をさらに発揮させるに好ましい原料添
加方法は以下に示すとおりである。 (1) シユウ酸アンモニウムとホルムアルデヒドの
水溶液中へ、メチルグリオキザールを添加す
る。 (2) シユウ酸アンモニウム水溶液中へ、メチルグ
リオキザールとホルムアルデヒドの混合液又は
それぞれを同時に添加する。 (3) 先に用意した水中へ、メチルグリオキザール
とホルムアルデヒド、シユウ酸アンモニウムを
同時に添加する。 かくして反応を終了した反応系中には4−メチ
ルイミダゾールのシユウ酸塩が生成しており、例
えば、反応系をアルカリ性にして、溶媒で抽出し
た後、減圧蒸留する方法、或いは反応系から減圧
下、水を回収し、得られた4−メチルイミダゾー
ルのシユウ酸塩をそのまま、或いは一旦濾過、ア
ルコール等で洗浄した後、アルカリ性にして分解
し、シユウ酸アルカリ塩を除去した後、減圧蒸留
する方法などによつて4−メチルイミダゾールを
分取する。 本発明の方法により得られた4−メチルイミダ
ゾールは特別な精製をしなくても純度95%以上あ
り、収率は75%を下ることはない。 本発明方法によれば原料メチルグリオキザール
としてプロピレングリコールの空気酸化による低
純度なども有利に使用することもできる。プロピ
レングリコールの空気酸化によるメチルグリオキ
ザールはその製品水溶液には通常大量のプロピレ
ングリコールを残存しており、その他、副生物と
して、ホルムアルデヒド、1−ヒドロキシ−2−
プロパノン、ギ酸、酢酸等が副在するが、これら
を除くことなくそのまま使用しても、本発明方法
の効果が発現されて4−メチルイミダゾールの高
純度品を高収率で得ることができて、特別の精製
手段を講ずる必要はない。 本発明の方法により収率、純度が著るしく向上
した理由については未だ十分に解明されていない
が特定原料の組合わせ下に、反応系を特定希薄水
溶液中で反応させること、また、各原料の添加順
序を限定することにより、2,4−ジメチル体や
二量体又は重合体等の副生物の生成が抑えられた
ものと推定される。 次に本発明について実施例でさらに詳しく説明
する。 実施例 1 水80mlにシユウ酸アンモニウム67.2gを仕込
み、分散させる。さらに37%ホルムアルデヒド水
溶液31.4gを注入し、55℃まで加熱した。42%メ
チルグリオキザール73.8g(0.43mol)を55〜60
℃で1時間を要して、滴下した。2時間同温度で
保温した後、反応マスをサンプリングし、アルカ
リで分解後、ガスクロ分析(内標法)で4−メチ
ルグリオキザールの含有率を分析し、反応直後の
収率を求めた。その結果を表1に示す。 ガスクロ分析法:島津GC−7Aを使用し、カラ
ム:TENAX GC 60/80mesh、カラム温度:
190℃、インジエクシヨン温度:250℃、キヤリヤ
ーガス:窒素70ml/min、検出器:FDI、内部標
準:ジエチレングリコールの条件で分析した。 実施例 2 実施例1において水80mlの代りに129ml用いた
以外実施例1と同様にした。結果を表1に示す。 実施例 3〜5 実施例1において水80mlの代りに水181、491、
867ml用いた以外実施例1と同様にした。結果を
表1に示す。 比較例 1〜2 実施例1において水80mlの代りに0、50ml使用
し、以下実施例1と同様にして、4−メチルイミ
ダゾールの収率を求めた。その結果を表1に示
す。
【表】 実施例1〜5及び比較例1〜2の結果から反応
系を水で希釈するに従つて収率が向上することが
判る。 実施例 6 水150mlにシユウ酸アンモニウム67.2gを仕込
み、分散させる。さらに37%ホルムアルデヒド水
溶液31.4gを注入し、55℃まで加熱した。42%メ
チルグリオキザール73.8g(0.43mol)を55〜60
℃で1時間を要して滴下した。2時間同温度で保
温した後、減圧下、水を回収した。得られたシユ
ウ酸塩を少量のアルコールで洗つた後、25%アン
モニア水で分解し、冷却し、析出したシユウ酸ア
ンモニウムを濾別し、少量のメタノールで洗い、
母液、洗液を合わせ、減圧下脱水、つづいて減圧
蒸留して130〜140℃/7mmHgの留分をとり純度
98.5%の4−メチルイミダゾール28.1gを得た。
収率78.3%。 比較例 3 水150mlにシユウ酸アンモニウム67.2gを込み、
分散させる。42%メチルグリオキザール73.8g
(0.43mol)を注入し55℃まで加熱した。37%ホ
ルムアルデヒド水溶液31.4gを55〜60℃で1時間
を要して、滴下した。2時間同温度で保温した、
以後、実施例6と同様に処理して、純度96.7%の
4−メチルイミダゾール20.1gを得た。収率55%
であつた。 比較例 4 水150mlに37%ホルムアルデヒド水溶液31.4g
及び42%メチルグリオキザール73.8g(0.43mol)
を溶解し、55℃まで加熱した。シユウ酸アンモニ
ウム67.2gを55〜60℃で1時間を要して、添加し
た。2時間同温度で保温した。以後、実施例6と
同様に処理して、純度97.0%の4−メチルイミダ
ゾール18.2gを得た。収率50%であつた。 実施例 7 水181mlにシユウ酸アンモニウム67.2gを仕込
み、55℃まで昇温した。これに37%ホルムアルデ
ヒド水溶液31.4gと42%メチルグリオキザール
73.8g(0.43mol)混合液を55〜60℃で1時間を
要して滴下した。2時間同温度で保温した。以
後、実施例6と同様に処理して、純度99.2%の4
−メチルイミダゾール27.8gを得た。収率78%で
あつた。 実施例 8 水80mlにシユウ酸アンモニウム67.2gを溶解
し、別に、37%ホルムアルデヒド水溶液31.4gと
42%メチルグリオキザール73.8g(0.43mol)を
用意し、加温された水150ml中に、55〜60℃を保
ちながら、この3者をそれぞれ独立にかつ同時
に、1時間を要して滴下した。2時間同温度で保
温した。以後、実施例6と同様に処理して、純度
99.1%の4−メチルイミダゾール27.8gを得た。
収率78%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メチルグリオキザール、シユウ酸アンモニウ
    ム及びホルムアルデヒドを、 シユウ酸アンモニウムとホルムアルデヒドの
    水溶液中へ、メチルグリオキザールを添加す
    る。 シユウ酸アンモニウム水溶液中へ、メチルグ
    リオキザールとホルムアルデヒドの混合液又は
    それぞれを同時に添加する。 先に用意した水中へ、メチルグリオキザール
    とホルムアルデヒド、シユウ酸アンモニウムを
    同時に添加する。 のいずれかの方法により、水媒体中で反応させ、
    該水の量を使用メチルグリオキザールの4〜30倍
    としたことを特徴とする4−メチルイミダゾール
    の製造法。 2 水の量がメチルグリオキザールの5〜15倍で
    ある特許請求の範囲第1項記載の製造法。
JP21282783A 1983-11-12 1983-11-12 44mechiruimidazoorunoseizoho Expired - Lifetime JPH0244468B2 (ja)

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